アイエスエフネットはやばいのか? 給料の安さや残業の多さは本当かプロが見極める

4名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント

    Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味

    プロフィール詳細
  • 国家資格キャリアコンサルタント

    Gaku Baba〇製造メーカーやITベンチャーの企業人事に従事する傍ら、キャリアエージェントとして数多くの転職希望者の支援も実施。幼児教育事業も展開するなど、幅広い年代のキャリア支援に携わる

    プロフィール詳細
  • 国家資格キャリアコンサルタント

    Chiharu Hatakeyama〇SI企業へシステムエンジニアとして新卒入社。その後、ベンチャー特化型人材会社に転職し、キャリアアドバイザーとして求職者と向き合いながら企業の採用支援にも携わる

    プロフィール詳細
  • 国家資格キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

    Hiroshi Sakai〇大手ICT企業で人事部長・人材開発部長として採用・育成・制度・労務を統括。面接は5,000人超。国家資格キャリアコンサルタントとして就労支援・研修講師も担当。

    プロフィール詳細

本企画について

「噂や評判に、プロの確実な視点を。」をテーマに企業選びや意思決定の支援をする企画です。漠然とした不安には「確度の高い事実」を、意思決定には「キャリアの専門家による視点」を提供することを目指します。

「アイエスエフネットは給料が安い」
「客先常駐が主だから残業が多いケースもある」

アイエスエフネットを検討中にそんな口コミを見て不安に思った人もいるはずです。判断を左右する大切な情報なので、その真偽を見極めなければなりません。

この記事では、アイエスエフネットへの就活を検討している人たちに向けて、「やばい」「やめとけ」といわれる理由と、企業の実態について、プロの意見を交えながら解説します。

1分でわかるアイエスエフネット

アイエスエフネットとは

2000年に社員4名のベンチャー企業として創業。当初はエンジニアの採用に苦労するも徐々に未経験者を採用して育成する方針へ転換。2000年代半ば以降は障害者雇用にも力を入れる。これまでに3,000名以上の未経験者をインフラエンジニアに育ててきた。現在、約2,300名のエンジニアが社員として所属しており、各顧客企業にIT人材を派遣している。派遣先企業数は延べ1万社を超える。

会社名アイエスエフネット(ISF NET,INC.)
従業員数2,542人(2025年12月)
本社所在地東京都港区
主な事業ITインフラ領域においてプリセールス(技術営業)から設計・構築、運用・保守までを幅広くカバーするエンジニアを擁し人材派遣サービスを提供している。同時にビジネスモデルの進化にも取り組み、人材を提供するだけでなく成果や業務遂行に責任を持つ「請負」や「準委任」契約の割合を高めている。
売上高(単独)161億円(2025年度)
企業HPhttps://www.isfnet.co.jp/isfnet/index.html
採用HPhttps://www.isfnet.co.jp/isfnet/recruit.html
企業情報

「アイエスエフネットはやばい」と言われる4つの理由|プロが読み解く

客観的なデータをベースに「アイエスエフネットはやばい」といわれる理由を考えます。キャリアコンサルタントの説明も加えているので、企業が自分にマッチするのかを考える参考として読んでください。

①給料が安くみなし残業もあるから

年収に関する公表データはありませんが、初任給や目安となる年収例は示されています。それによると、インフラエンジニアの初任給(東京勤務の場合)は29万円(※1)で年間348万円となっています。1年目からボーナスが出たとして、300万台後半の年収は、安すぎるとまではいえません。

ただし固定残業時間14時間分の、みなし残業手当3万円を含むため、その分は割り引いて考える必要があります。

入社2年目の28歳では月給30万円で年収は400万円、4年目の30歳では月給45万円で年収750万円、6年目35歳では月給45万円で年収1000万円が例示されています(※2)。

また、人材獲得競争の激化もあって待遇改善に取り組んでおり、2025年度は営業利益の半分を利益連動型報酬として従業員に還元し、結果的に年収ベースで250万円アップのケースもあったとのことです(※3)。さらに2030年に向け待遇を2025年比で1.5倍に引き上げる目標を掲げています(※3)。

※1 企業HP採用ページ 募集要項
※2 企業HP採用ページ ITインフラエンジニア
※3 企業HP 統合報告書2025

アドバイザーのリアル・アドバイス!待遇の良さは人材確保のための努力と言える

キャリアコンサルタント

高尾 有沙

プロフィールを見る

「営業利益の半分を報酬として還元する」というのは極めて異例で、挑戦的な施策です。一般的な企業、特に2,500人規模の組織では、利益は内部留保や設備投資、あるいは株主還元に回されるのが通例です。

還元するにしても数〜十数%程度が一般的ですから、「半分」という数字はエンジニアの流出を何としても食い止めたいという経営層の強い意志の表れと言えます。

また、「2030年に待遇を1.5倍にする」という目標も、単なる太っ腹な約束ではありません。

IT人材の獲得競争が激化する中で、これまでの「未経験者を育成して薄利で展開する」モデルから脱却し、「市場価値の高いプロを揃えた高付加価値集団」へ強制的にシフトせざるを得ないという、IT業界全体の縮図でもあります。

報酬は自分の努力の裏返しでもある

評価すべきは、利益が出た分だけダイレクトに自分に返ってくるという「フェアな分配ルール」が明文化されている点です。

ただし、利益が出なければ分配もゼロになる「運命共同体」的な厳しさも孕んでいます。

「会社に養ってもらう」のではなく自分たちの手で利益を出し、給与を勝ち取るという、ベンチャー的な高揚感を楽しめるかどうかが、あなたの適性を見極めるポイントになります。

②客先常駐が主で配属先が選べないから

配属先は選べないので、運が悪ければ残業が多かったりサービス残業のような形で長時間労働を強いられる可能性もないとは言い切れません。

会社が公表している残業時間は月平均7.3時間(※4)と少ないほうですが、これは全体平均の数字です。アイエスアフネットの社員の8割はエンジニアとして客先に常駐しており(※5)、配属先によっては残業が多い場合もあると考えられます

ただし、アイエスエフネットとしても客先常駐する社員のケアは心掛けており、残業対策チームを結成し、社員の勤務状況の確認をおこなっているとのことです(※5)。また社員を派遣する顧客企業に対して残業是正の申し入れをおこなって、残業時間の管理に努めているとしています(※5)。

※4 企業HP 統合報告書2025
※5 厚生労働省しょくばらぼ

アドバイザーのリアル・アドバイス!7つの宣言で社員を守っている企業である

国家資格キャリアコンサルタント

馬場 岳

プロフィールを見る

アイエスエフネットでは、過重労働を含む「7つのゼロ」を宣言し、会社としてエンジニアを守る姿勢を明確にしています。

具体的な事例では、前職で残業に悩んでいた社員が、入社後は繁忙期を除き残業がほぼなくなり、趣味のテニスや資格学習に時間を使えるようになったという声があります。

数字で見ても、新卒入社者の平均残業時間は月12時間程度に抑えられており、申し入れの実効性が伺えます。

実態を示す情報から企業を見抜こう

今の就活市場では、スローガンだけでなく「平均残業時間の推移」や「営業担当への相談窓口」といった実数値と体制を確認することが、後悔しない企業選びのコツです。

顧客とのパワーバランスを心配するあなたの不安は、仕事に責任感を持っている証拠です。その「プロの視点」を大切にしてください。あなたの誠実さに応えてくれる環境は必ずあります。

③企業哲学について行けるか自信がないから

アイエスエフネットは同社哲学に基づく社員の行動規範を大変重視しています。具体的には、毎日の感謝と反省、利他の心、誰にも負けない努力、足るを知る、礼節など10の哲学が掲げられています(※6)。

アイエスエフネットの哲学

  • ①毎日の感謝と反省
  • ②四つの与え
  • ③変わらないものを大切に
  • ④利他の心
  • ⑤有意注意
  • ⑥誰にも負けない努力
  • ⑦足るを知る
  • ⑧礼節(礼儀と節度)
  • ⑨人を育てる
  • ⑩完全を目指す

同社は、採用方針としてこうした哲学をベースとする企業カルチャーにフィットしていることを採用基準として重視し「人間力」や「利他の心」を重視した選考をおこなうとしています(※7)。

「価値観に共感する人材を採用するとともに、社員のつながりやご縁を大切にする採用チャネルを強化します」とも説明しており、一部で「人間性重視の採用」と呼ばれるゆえんです。

こうした独特さが自分に合うのか合わないのか、自分の成績さえ向上させれば評価が上がる成績市場主義の会社とは色合いの異なる企業カラーに馴染めるかどうか、考えてみる必要がありそうです。

※6 企業HP哲学
※7 企業HPニュースリリース

プロのアドバイザーはこう分析!アイエスエフネットの適性は利他精神の有無にある

国家資格キャリアコンサルタント

畠山 千春

プロフィールを見る

アイエスエフネットでは技術力だけではなく人間力を重視しており、周囲への思いやりや感謝を忘れない利他の心を大切にできる人が非常に向いています。

同社は哲学を尊ぶカルチャーがあるため、仲間を尊重し、誠実に業務へ取り組める姿勢が高く評価されます。

個人で頑張りたい人にはミスマッチの環境といえる

一方で、個人の数字や実績のみを追い求める成果主義のような環境を好む人には、少しギャップが生じるかもしれません。

単独でのパフォーマンスよりも、理念に共感し、チームや社会への貢献に喜びを感じられるかどうかが、同社で長く活躍するための重要な鍵となります。

④長く勤めるのが難しそうだから

平均勤続年数は男性が6.1年、女性が4.3年です(2024年度)(※8)。日本の一般労働者の平均は男性が13.9年、女性が10.0年(※9)ですから、男女とも平均の半分程度で長く勤める社員は少ないようです。

そうした反省もあってのことか、ITインフラエンジニアの社員数で日本トップクラスのアイエスエフネットでは「エンジニア一人ひとりが将来、生活に不安を抱えることなく安心してキャリアを築き、自らの成長を実感できる企業を目指します」と宣言しています(※10)。

エンジニアの成長や高度化を前提にビジネスモデルの進化にも取り組み、従来の労働者派遣契約中心から、成果や業務遂行に責任を持つ「請負」や「準委任」契約の割合を高めていく方針も打ち出しています(※11)。

※8 厚生労働省しょくばらぼ
※9 労働政策研究・研修機構
※10 企業HPニュースリリース
※11 企業HP 統合報告書2025

プロのアドバイザーはこう分析!勤続年数には企業の特徴が現れる

国家資格キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

酒井 宏

プロフィールを見る

アイエスエフネットの勤続年数が業界平均を下回る背景には、同社の採用方針と事業の特徴が表れている可能性があります。

会社が公開している情報を見ると、未経験者の採用・育成に力を入れており、キャリア形成の途中にある人材が一定数集まりやすくなっています。

加えて、多くのエンジニアが顧客先で勤務する形をとっていることから、働く環境が自社内だけで完結しにくい特徴もうかがえます。

さらに、会社の公表資料では「待遇」や「魅力的なキャリアパス」を重点課題として挙げており、定着や成長実感にかかわるテーマを重視していることも読み取れます。

勤続年数が短いことは決して悪いことではない

こうした点を踏まえると、勤続年数の短さは、単純に職場環境の良し悪しだけでなく、未経験者を広く受け入れる採用構成、事業運営の特性、そしてIT業界特有の人材の流動性が重なって表れていると考えられます。

平均勤続年数は一つの指標ではあるが、その背景には会社の育成モデルや働き方の特徴も反映されやすいです。

「アイエスエフネットはやばい」という噂がどこまで本当のことか自分で考えよう

「アイエスアフネットはやばい」といわれるようになった理由らしきものがわかりました。その一方で、課題を認識し会社として改善に取り組んでいる姿勢も見えました。どこが評価すべき点で、どこが妥協すべき点かは、自分自身の適性と照らし合わせて判断しましょう。

アドバイザーのリアル・アドバイス!教育と評価がかみ合っているかがポイントとなる

国家資格キャリアコンサルタント

馬場 岳

プロフィールを見る

IT業界は今、AIやクラウドの普及でインフラ人材の需要がむしろ拡大しています。

実際、DXやAI活用の進展でインフラエンジニア不足は深刻化しており、育成や評価制度の強化は市場ニーズに合致しています。

たとえば、私が支援した新卒エンジニアも「未経験でも育成制度が整っている会社」を軸に企業選びをしていました。結果的に、研修と評価が連動している企業に入社した人ほど、3年以内に年収もスキルも大きく伸びています。

実際に社員の成長を感じられるかを見てみよう

アイエスエフネットは「人材育成×待遇改善」を同時に進めている点が強みです。ただし、AI時代は育てるだけでなく学び続ける文化があるかが勝負です。

ここが機能すれば大きく伸びるでしょう。就活生へのアドバイスとしては、「制度があるか」ではなく「その制度で実際に成長している社員がいるか」を必ず確認してください。

不安になるのは当然ですが、企業の「本気度」を見抜ければ、選択はかなりクリアになります。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

> コンテンツポリシー

記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

> メッセージを読む
就活対策資料&ツール一覧 About Our Materials

関連Q&A

おすすめ対策ツール・資料

TOP

PORTキャリア
会社情報 プライバシーポリシー グループ会員利用規約 コンプライアンスポリシー 反社会的勢力排除ポリシー 外部サービスの利用について 情報セキュリティ基本方針 行動ターゲティング広告について カスタマーハラスメントポリシー