トーテックアメニティはやばい? 給与が低い? 離職率が低い? 就活の専門家が読み解く

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  • キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

    Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は60000件超。30年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう

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  • 国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー

    Koji Tanii〇大手メーカーで設計、品質管理に従事。キャリアチェンジののち、高校・大学の就職講師として活動。障がい者の就職や恋と仕事の両立を実現させるコンサルティングなど幅広い支援をおこなう

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  • 国家資格キャリアコンサルタント

    Gaku Baba〇製造メーカーやITベンチャーの企業人事に従事する傍ら、キャリアエージェントとして数多くの転職希望者の支援も実施。幼児教育事業も展開するなど、幅広い年代のキャリア支援に携わる

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本企画について

「噂や評判に、プロの確実な視点を。」をテーマに企業選びや意思決定の支援をする企画です。漠然とした不安には「確度の高い事実」を、意思決定には「キャリアの専門家による視点」を提供することを目指します。

「トーテックアメニティはやばい?」

自分が気になっている企業について調べたときに、「給与が上がりづらい」「残業が長い」などの噂があると気になってしまうものです。

トーテックアメニティにもそのような評判が立っているため、この記事では実態を解説していきます。就活のプロであるキャリアコンサルタントからも、専門家としての視点から情報の読み解き方を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

1分でわかるトーテックアメニティ

トーテックアメニティとは

1971年に創業した東海圏IT企業の草分け的存在。お客様の「新たなる価値創造」に向け、情報化・技術・人財戦略の実現を支援。おもにITソリューションとモノづくりを支えるエンジニアリングソリューションを軸に、4つの事業ドメインが連携して幅広い課題解決に貢献する企業。

会社名トーテックアメニティ株式会社
従業員数(連結)2,951名(2026年3月末)
本社所在地愛知県名古屋市
主な事業・ソリューションビジネス:自治体、図書館、医療機関、製造業、流通業、サービス業などのお客様が抱える課題に対し、業界特有の知見と優れたプロダクトを掛け合わせ、最適なシステムを提案・提供。
・ネットワークビジネス:お客様のニーズを分析し、最適なネットワークシステムの設計・構築・運用を提案することで、DX推進を支える。同社のITソリューションにおけるインフラやセキュリティ領域も担う。
・テクニカルビジネス:次世代技術を活用し、設計、開発、テスト(検証)、保守、運用に至るすべてのプロセスを一貫体制で支援。高い技術力と品質により、お客様が安心して業務を進められるITソリューションを実現。
・エンジニアリングビジネス:モノづくり企業に対し、企画フェーズから実験評価、そして市場投入後のアフターサービスに至るまでの全工程をワンストップで支援し、技術支援やコンサルティングサービスを提供。
売上高(連結)360億円(2025年3月期)
企業HPhttps://www.totec.jp/
新卒採用HPhttps://totec-recruit.com/fresh/
企業情報

「トーテックアメニティがやばい」と言われる4つの理由|プロが読み解く

トーテックアメニティが「やばい」と言われるおもな理由を4つ紹介していきます。それぞれの実態について、キャリアコンサルタントがプロの視点で解説をしているので、参考にしながら読んでみてください。

①給与が低くて上がりづらいから

トーテックアメニティ側から正確な年収は公表されていませんが、転職サイトの求人にはモデル年収が掲載されています(※1)。日本企業の平均と比較すると、上がり幅は同等で、金額は上回っています(※2)

もし同社で給与を上げていくとなると、あらゆるプロジェクトに参画して経験を積んだり、複数の資格取得をしたりすることで、エンジニアとしての市場価値を高めていくことが求められるでしょう。

※1 doda トーテックアメニティ株式会社
※2 令和6年分 民間給与実態統計調査

アドバイザーのリアル・アドバイス!自分の価値のアピールが給与アップにつながる

キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

瀧本博史

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トーテックアメニティで着実に給与を上げ、市場価値を高めていくには、「経験を積む」、「資格を取る」といった一般的な努力に加えて、自分の価値を会社や顧客にどう伝えるかを意識することが欠かせません。

特に重要なのが、半年に一度の自己申告シートです。これは単なる業務報告ではなく、自分という商品を会社に提案する企画書だととらえてください。

評価のポイントになるのは、こなした作業の羅列ではなく、自分の行動がプロジェクトの品質や効率、クライアントとの信頼関係にどう影響したかという、再現性のある成果です。

「顧客から名指しで感謝され、その後の増員につながった」、「レビューへの指摘が前期より減り、残業時間も削減できた」など、定量・定性の両面でエビデンスを揃えるほど、上長はあなたを上位等級に引き上げやすくなります。

社内での連携やサポートを通して評価を上げていこう

併せて、SESの仕組み上、人月単価が給与原資に大きく影響することも踏まえ、営業担当者と定期的に情報交換しながら、現場でリーダーや上流工程を担えるように動くことが大切です。

契約更新前には、現在の役割と今後担いたい役割を営業と共有し、「この方向で動くので、次回は単価アップの交渉をしてほしい」とはっきり伝えていきましょう。

さらに、30歳未満であれば奨学金返済支援制度などの福利厚生を使い切るつもりで活用し、浮いたお金を資格取得や外部勉強会といった自己投資に回すことで、成長のサイクルを加速できます。

自己申告シート・営業との連携・福利厚生という三つのレバーを自ら握り、「稼ぐ力」を見える形で示していくことが、最速で昇給を引き寄せる一番の近道です。

②社員の離職率が高いから

トーテックアメニティの離職率については、複数の求人媒体に4.0%という表記が見られます。情報通信業界の平均が9.8%(※)となっており、かなり低い水準であることがわかります。

離職率が高いという話が出てくる要因としては、業界全体で配属ガチャがあるといった噂があったり、口コミサイト等で退職した意見が目立っているということが考えられます。

ただ、同社では社員の希望を通した配属先の決定をおこなっていたり、勤続している社員が96.0%もいたりするという面にも着目してみましょう

令和6年雇用動向調査結果の概況

プロのアドバイザーはこう分析!離職率は特定の数値を表している可能性がある

国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー

谷猪 幸司

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正直なところ、「離職率4.0%」はかなり違和感がある数字です。条件や切り取りで低く見えている可能性が高いです。

その理由としては、IT業界としては「離職率4.0%」は異常に低いレベルであり、優良メーカーや公務員が離職率として4.0%という数字が比較的に一般的です。

見立てとしては、新卒3年以内や特定の母数のみを切り出している可能性があります。

社員の退職を抑える取り組みをしていることも考えられる

離職率が仮に4.0%だったとしたら、チームで配属される方法を運用し、単独での常駐によるストレスを削減させている方法を用いた仕組みをおこなっていることが考えられます。

また、案件を精査していること、採用している段階で、一気に成長したいと考えている人を雇わない方法を用いるなど、仕組みを工夫している可能性も想定されるでしょう。

③配属先によっては残業が長いから

正確な数値は公表されていませんが、トーテックアメニティの採用ページでは残業時間は平均20時間程度と述べられています(※1)。情報通信業界の平均が16.5時間(※2)であるため、同社の労働時間は比較的長い傾向にあります

配属先については、「興味関心度の高い職種につくことが社員一人ひとりの成長スピードを速めることを可能とする」という考えのもと、社員の希望を考慮したうえで決定するとしています(1※)。

そのため、残業時間と興味のある仕事内容を天秤にかけて考えたり、実際に説明会等で案件による繫閑の実態を聞いてみるのが良いでしょう。

※1 トーテックアメニティ よくある質問
※2 厚労省 毎月勤労統計調査 令和6年分結果確報

アドバイザーのリアル・アドバイス!部署によっても激務のタイミングは異なる

国家資格キャリアコンサルタント

馬場 岳

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トーテックアメニティの平均残業時間は月23〜24時間程度ですが、配属先により状況は異なります。

具体的には、公共システム事業部で「土日出勤が発生する」という声や、IT・機械設計職などの客先常駐案件では「プロジェクトの納期」や「顧客の稼働状況」に左右され、一時的に多忙になる事例が見られます。

企業に詳細な実情を聞いて適性を判断しよう

今の就活市場ではワークライフバランスを重視する傾向がありますが、面接では単に「残業はありますか?」と聞くのではなく、「プロジェクトの山場はいつか、その際のチームの支え合いは?」と具体的に質問してみてください。

仕事への意欲を伝えつつ、自分に合う環境かを見極める武器になります。

同社は「ホワイト500」にも認定されており、組織として働きやすさを整える姿勢があるのも事実です。あなたが納得感を持ってキャリアの第一歩を踏み出せるよう、一歩ずつ進んでいきましょう。

④昭和のような社風が合わないから

トーテックアメニティは設立から50年以上の歴史がある老舗IT企業です。そのため、昔ながらの社風であるという評判がされていることが考えられます。

しかし、同社の社員インタビュー(※)の内容からは、「コミュニケーションが取りやすく相談しやすい」「部活動や社内イベントを通した交流がある」など、お堅い雰囲気よりは、社員同士の交流が活発であることが感じられます。

社員インタビューの内容

  • コミュニケーションが取りやすく相談しやすい
    ・職種:システムエンジニア「『担当業務にかかわる先輩や後輩とのやり取りだけなのかな?』と思っていたのですが、お客様先にいても、課長や部門長が気にかけてくれていて、多忙な中でも私たちメンバーとコミュニケーションをとってくれます」

    ・職種:アプリケーション開発(介護福祉)「私もリーダーにいろいろなことを相談して、ここまで仕事をしてきました。困ったときは助け合える空間だと思います」
  • 「エンジニアファースト」や人材を重んじている
    ・職種:電気電子設計(産業機器)「職位やキャリア・立場に問わず、どのようなエンジニアでも安心して働くことができる環境づくりを整備し、部門をさらに拡大していきたいです」
  • 部活動や社内イベントを通した交流がある
    ・職種:システムエンジニア「特に私の部署は、自由参加の社内行事への参加率が高く、みんなでBBQや部活に参加したり、野球観戦に行ったりするなど、仕事だけでなくプライベートも充実しています」

もちろん、社内交流が活発であることが、必ずしも同社を志望する求職者とマッチするとは限りません。現職や退職済みの社員が回答している口コミサイト等では、毎週朝礼があるという意見もあるため、社風も含めて自分自身との適性を判断しましょう

トーテックアメニティ 社員インタビュー

プロのアドバイザーはこう分析!数千人規模でも一人ひとりが重宝される文化がある

キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

瀧本博史

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トーテックアメニティの社風は、人材を人財と捉え、その育成こそが最大の投資という考え方に色濃く表れており、一人ひとりの成長を後押ししようとする姿勢が特徴的です。

数千人規模の企業でありながら、社内には匿名で意見を届けられる仕組みが整えられており、そこで寄せられた声をもとに福利厚生や制度の見直しがおこなわれてきました。

新しい提案に対しても頭ごなしに否定するのではなく、「どうすれば実現できるか」を一緒に考えようとする空気があり、周囲との調和を大切にしつつ、自分の意見をきちんと伝えられる人がフィットしやすい環境です。

スキル向上と安定性が目指せる優良企業である

事業の中心には、ITや製造設計などのSESや受託開発があり、エンジニアは単に指示された作業をこなすのではなく、顧客と対話しながら課題を理解し、最後まで責任を持ってプロジェクトをやり切ることが求められます。

そのため、専門スキルを磨き続ける姿勢に加えて、相手の立場に立って考え、わかりやすく提案できるコミュニケーション力を持つ人に向いている会社だと言えます。

文系や未経験からエンジニアとして活躍している社員もおり、入社後の研修や多数の教育講座を活用しながら基礎を固めている例も少なくありません。

また、残業時間を抑えようとする取り組みや奨学金返済支援、全国拠点を活かした地元勤務の選択肢など、生活面を支える制度も整っています。

技術を通じて成長しつつ、自分の暮らしも大切にしながら長くキャリアを築いていきたい人に、特によく合う会社だと考えられます。

「やばい」と言われる理由と実態は異なっている

トーテックアメニティの離職率や残業時間は「やばい」というほどの数値ではなく、社風や給与も噂と実態は異なるものでした。そのため、ネガティブな評判と正確な情報を照らし合わせることで、どのような企業なのかを見極めることができます。

アドバイザーからワンポイントアドバイス安定と成長の場! 受け身の姿勢は脱却しよう

国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー

谷猪 幸司

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トーテックアメニティは、安定した環境の中で着実にキャリアを積み上げていきたい人にとって魅力的な企業です。チーム配属や堅実な働き方により、無理なく長く働ける土台が整っている点は大きな強みと言えます。

一方で、成長機会やキャリアの広がりは配属される案件や本人の主体性に大きく左右されるため、「会社が成長させてくれる」という受け身の姿勢では市場価値が伸びにくい点には注意が必要です。

特に、どのような案件にかかわるかによってスキルの蓄積度合いが変わるため、希望する業務や身に付けたい技術は早い段階から明確にし、主体的に動くことが重要になります。

入社のためにはキャリアプランの明確化が求められる

同社を目指すのであれば、入社自体をゴールにするのではなく、どのようなスキルを身につけ、将来どのようなキャリアを築きたいのかを具体的に描いたうえで行動することが求められます。

安定した環境を活かしながら自ら成長機会を取りにいける人にとって、同社は将来の選択肢を広げるための有効なステップとなるでしょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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