本企画について
「噂や評判に、プロの確実な視点を。」をテーマに企業選びや意思決定の支援をする企画です。漠然とした不安には「確度の高い事実」を、意思決定には「キャリアの専門家による視点」を提供することを目指します。
「ワークスアプリケーションズはやばい?」
日本のERP市場において、国内トップクラスのシェアを誇るツールを開発している企業ですが、「経営難」や「激務」といったネガティブな話が出てくるのも事実です。
そこで、ワークスアプリケーションズへの就職を考えている人に向けて、具体的なデータを用いながら、実態を読み解いていきます。就活のプロであるキャリアコンサルタントの解説をもとに、噂の実態を理解していきましょう。
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1分でわかるワークスアプリケーションズ
ワークスアプリケーションズとは
1996年に設立された「『作業』を『創造』に変え、『仕事』を楽しくする」を掲げるIT企業。国内会計ERP市場(年商1,000億円以上の企業セグメント)でシェア1位を獲得するクラウドERP「HUE」や、グループウェア「ArielAirOne」などを開発・提供。
| 会社名 | 株式会社ワークスアプリケーションズ |
| 従業員数(連結) | 885名(2025年6月時点) |
| 本社所在地 | 東京都千代田区 |
| 主な事業 | ・ERPパッケージソフトウェアのHUE AC・HUE Classic・Arielシリーズの開発・販売及びサポート ・SaaSサービスのHUE Works Suite・HUE Works Suite DX Solutionsシリーズの開発・販売及びサポート ・開発委託業務を含むSIサービス事業 ・業務改善の提案をはじめとしたITコンサルティングサービス事業 ・その他のプロフェッショナルサービス事業 |
| 売上高(連結) | 111億2,900万円(前年同期比19.0%増)(2025年6月期) |
| 営業利益(同) | 4億4100万円(同81.3%減)(同期間) |
| 企業HP | https://www.worksap.co.jp/ |
| 新卒採用HP | https://www.worksap.co.jp/career/new-graduates/ |
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「ワークスアプリケーションズがやばい」と言われる3つの理由|プロが読み解く
「ワークスアプリケーションズがやばい」と言われる3つの理由
ワークスアプリケーションズがやばいと言われる理由を3つ紹介します。就活の専門家であるキャリアコンサルタントが、専門家の視点でアドバイスをしているので、参考にしながら読んでみてください。
①経営難に陥ったから
ワークスアプリケーションズの過去の決算を確認してみると、確かに2018年6月期に179億5,700万円、2019年6月期に351憶3,500万円の赤字を計上しています(※)。
これは、2017年から始まったHUEというシステムの開発のなかで遅延や失敗が生じたことによってコストがかかり、業績が悪化した結果と考えられます。
しかし、同社は業績回復に努めており、現在は黒字経営化に成功しています。2023年6月期まではマイナスを記録していた純利益が、2025年6月期には4億3,400万となっていることから、経営難で「やばい」ということはないと言えるでしょう(※)。

一時的な状況や過去のデータだけでなく、現在の状態を見ることで、企業の実態を把握することが大事になってきます。
※ PR TIMES 決算情報 株式会社ワークスアプリケーションズ
アドバイザーのリアル・アドバイス!赤字からの立て直しから企業の経営力が読み取れる
ワークスアプリケーションズの業績を見るときは、「黒字だから安心」、「過去に赤字があったから不安」と単純に判断しないことが大切です。
就活生の人に見てほしいのは、企業が一度つまずいた後に、どのように事業を立て直し、現在どの事業で利益を出しているのかという点です。
同社は大きな赤字を経験した一方で、事業の見直しを進め、現在は黒字化しています。これは企業としての立て直し力を示す材料になります。
売り上げがすべてではない! 利益や投資先などにも目を付けよう
ただし、営業利益が大きく減少している点もあり、今後も順調に利益が伸び続けるとは言い切れません。ERPやSaaSの事業は、顧客が継続利用すれば安定収益につながりますが、開発や保守にも大きな投資が必要です。
だからこそ、就活では売り上げや利益の数字だけでなく、その企業の主力サービスの強み、顧客から選ばれている理由、今後どこに投資する会社なのかを確認してください。
数字の意味を理解して読む力は、企業選びの大きな武器になります。
②訴訟問題が起きたから
ワークスアプリケーションズを調べると、過去に起きた訴訟問題に関する情報がヒットします。
同社は、2017年に兼松エレクトロニクス株式会社より、期限内にプロジェクトを完遂できなかったことで提訴され、また、2018年には古河電気工業株式会社より、度重なる開発作業の遅延が起きたことで訴えを起こされています(※1)(※2)。
ワークスアプリケーションズは訴訟が起きた後に経営の立て直しとして、HR領域の事業売却などを実行しています。その結果、経営自体は黒字化することができているため、不祥事が起きても立て直す力のある企業ということが言えます。
※1 兼松エレクトロニクス株式会社 訴訟の提起に関するお知らせ
※2 古河電気工業株式会社 訴訟の提起に関するお知らせ
プロのアドバイザーはこう分析!訴訟問題は企業の信頼に大きな影響を与えている
ワークスアプリケーションズの訴訟問題は、企業の信頼に一定の影響を与えたと見るのが自然です。
特に、納期遅延や開発の遅れを理由に複数回提訴されている点は、単発のトラブルではなく、当時のプロジェクト運営や品質管理の仕組みに問題があった可能性を感じさせます。
企業向け基幹システムを扱う会社では、納期遵守や安定稼働そのものが信頼の土台になるため、こうした訴訟は取引先や採用候補者に少なからず不安を与えたはずです。
問題が起きた後の状態から企業の価値を判断しよう
ただし、重要なのは過去に問題があったことだけで企業を判断しないことです。同社はその後、事業売却などを通じて立て直しを進め、現在は黒字化しています。
つまり、信頼に傷は付いたものの、それで企業価値が確定したわけではありません。したがって、「訴訟があった=今も危ない」と短絡的に見るのではなく、問題が起きた事実と、その後どこまで立て直せているかをセットで見ることが大切です。
過去の不祥事そのものより、その後の企業としての成長を確認したうえで判断したいところです。
あなたが受けないほうがいい職業を診断しましょう
就活を進めていると、自分に合う職業がわからず悩んでしまうことも多いでしょう。
そんな時は「適職診断」がおすすめです。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強みや性格、価値観を分析して適職や適さない職業を特定してくれます。
自分の適職や適さない職業を理解して、自信を持って就活を進めましょう。
③仕事が激務だから
残業時間については公表されていませんが、現職の社員や退職者が対象となる口コミサイトでは、おおむね40~50時間という意見が多く見られます。情報通信業界の平均16.5時間(※1)と比較すると、残業時間が長くなりがちととらえることができます。
また、給与の内訳に、45時間分の固定残業代が含まれており、残業時間が長く激務なのではないかと言われる理由として推測されます。
さらに、残業時間だけでなく、同社では「クリティカルワーカー」(※2)という理想が存在し、高い志や成長志向などが求められる社風も、人によっては忙しく動き回らなければいけないということで、激務を連想してしまう可能性があります。
※1 厚労省 毎月勤労統計調査 令和6年分結果確報
※2 ワークスアプリケーションズ 人的資本レポート
プロのアドバイザーはこう分析!社内連携と責任の重さが残業時間に影響している
残業が発生しやすい構造的な理由として、おもに職種間の連携コストと保守・運用の重い責任が挙げられます。
①職種間の連携によるコスト
まず、職種間の連携については、同社が大手企業向けのERPパッケージソフトを提供している点が大きく影響しています。
開発・コンサル・営業が連携する過程で、膨大な顧客要望と標準仕様との整合性を取る必要があり、調整のための会議や精緻なドキュメント作成に多大な時間を要します。
②ERPパッケージ特有の保守・運用の重さ
基幹システムは一度稼働すれば停止することが許されないため、法改正に伴う短期間での改修や、万が一の障害発生時には迅速かつ正確な対応が求められます。
これらの業務は高い論理的思考と正確性を必要とするため、結果として一人の社員に対する業務負担が重くなりやすく、残業時間の増加を招く一因となっていると考えられます。
今の企業の状態や噂の理由を理解しよう
経営難や訴訟問題、激務については事実ではあることもありますが、情報のとらえ方が大切です。現在の企業の状況や、噂となる理由などを把握することで、企業への理解度を上げていくことが大切となります。
アドバイザーからワンポイントアドバイス企業がやばいかどうかは自分でも調べて判断しよう
ワークスアプリケーションズを考えるときは、「やばい」という噂だけで避けるのではなく、なぜそのように言われるのかを自分の目で確かめることが大切です。
同社は大企業向けのERPや業務システムを扱うため、仕事の難易度は高く、顧客の業務理解、論理的に考える力、課題を解決する力が求められます。
その分、若いうちから大きな仕事にかかわり、成長できる可能性があります。一方で、受け身で働きたい人や、負荷の少ない環境を重視する人には合わない面もあるかもしれません。
具体的な情報から噂の真偽を見極めよう
就活生の人には、説明会や面接試験で「入社後はどのような業務から始まるのか」、「若手に期待される役割は何か」、「忙しい時期の働き方はどうか」、「教育やフォロー体制はあるか」などを確認すると良いでしょう。
企業選びで大切なのは、評判の良し悪しだけではありません。その環境で自分が何を学び、どのように成長して行きたいのかを考えることもできます。
噂を判断材料に変える力が、納得できる就職につながります。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi






3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細キャリアコンサルタント / システムエンジニア
Ichiro Komine〇大手電機メーカーでシステムエンジニアとして従事。若者の人生や成長にかかわりたいと思い、キャリアコンサルタントの資格取得。現在はコンサルティングや自己分析支援をおこなっている
プロフィール詳細国家資格キャリアコンサルタント
Chiharu Hatakeyama〇SI企業へシステムエンジニアとして新卒入社。その後、ベンチャー特化型人材会社に転職し、キャリアアドバイザーとして求職者と向き合いながら企業の採用支援にも携わる
プロフィール詳細