Q
その他
回答しない
中小企業の平均勤続年数の目安はどのくらいですか?
私は将来、長く安定して働きたいため、就職活動において大企業を志望しています。中小企業も候補として考えてはいるのですが、大企業と比べると平均勤続年数の目安はどのくらいなのでしょうか?
大企業と比べると、中小企業は勤続年数が短いイメージがありますが、長く働くことは難しいのでしょうか?実際に短い傾向があるのなら、その理由も気になります。
もし中小企業でも長く働けるのであれば、検討したいと思っているので、ぜひキャリアコンサルタントの皆さんの意見を聞かせてください。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
大企業と中小企業、平均勤続年数の差は縮まっている
中小企業にもさまざまな業種や規模があります。そのため、大企業と比較して平均勤続年数がどのくらいなのかという目安は一言では表せません。
以前は、大企業に就職するとそのまま定年まで勤めあげる人がほとんどでした。しかし、大きな会社で働いている人でも近年では更なるスキルアップを目指して転職することが一般化してきているのです。
そのため、平均勤続年数の大企業と中小企業との差は徐々に埋まりつつあります。転職に対する意識の変化が、勤続年数の差を縮める一因となっていると考えられます。
しかし、依然として大企業のほうが長いイメージがあり、中小企業だと3年程度というところも少なくありません。
その理由の一つとして「給与や福利厚生などの待遇面への不満」「職種や業務の選択肢の少なさによるキャリア形成の限界」「慢性的な労働力不足」などが大手企業よりも起きやすいというのが挙げられます。私もキャリアコンサルタントをしているなかで、中小企業におけるこれらの課題が早期の離職につながるケースを少なからず見てきました。
勤続年数はあくまで一つの基準程度に留めて理想の会社を見つけよう
ちなみに、令和5年度の厚生労働省による賃金構造基本統計調査では、国全体の平均勤続年数は12.4年と報告されています。
個別の企業がそれより長いか短いかで判断するのが良いのではないでしょうか。業界や企業の規模などによって平均勤続年数にはばらつきがあるため、一概に中小企業全体で短いと断定することはできません。
とはいえ、中小企業は大企業に比べて若年のうちから重要な仕事を任されやすいなどのメリットもあります。若いうちから責任のある仕事を経験することは、成長の機会につながる重要な要素です。
そのため勤続年数だけでなく、社風や業務内容が自分の望むものかどうかをよく検討したうえで、理想的な企業を目指しましょう。
大企業のほうが中小企業より勤続年数が長い傾向にある
厚生労働省の調査によると、大企業の平均勤続年数は男性13~16年、女性8~11年。中小企業では男性10~13年、女性7~10年とやや短めになっています。
一般的に、大企業のほうが「経営が安定していて給与や賞与が高い」「福利厚生が充実」「教育研修制度が整っている」など、働きやすさが得られる可能性が高い傾向にあるようです。また大企業は、従業員数も多く、誰かをカバーできる人員がいるため、気兼ねなく休暇が取れるといったことも勤続年数が長くなる理由の一つとして考えられます。
中小企業は勤続年数は短くなるものの中小企業ならではのやりがいがある
一方で中小企業では、早いうちから幅広い業務に携わることができ、個人の影響力の高さからやりがいを得られやすいという一面があります。
私がこれまでに話を聞いた中小企業勤務の人のなかには、入社3年目でアイデアが採用され責任者となり「自分の裁量で動ける仕事の面白み」を実感したと話していた人もいましたね。経営層との距離が近く風通しの良い職場も多くあり、30代前半には取締役に昇格なんてことも多くあります。
「平均勤続年数」とは「在籍している全社員の勤続年数の合計 ÷ 在籍している社員総数」を指すので、あくまでも目安です。
昨今、中小企業でも待遇や働き方の改善が進んでいるので、自分にはどちらが合うかを考えつつ、多角的な視点でしっかりと企業研究を進めていきましょう。
次の記事では平均勤続年数の重要性や調べ方を解説しています。企業選びの一つの指標として参考にしてみてください。
「就職四季報」は企業に対する客観的な情報をまとめて確認することができます。以下の記事では就職四季報の活用方法を解説しているので、チェックしてみてください。
こちらの記事では、平均勤続年数の調べ方や金属年数によって左右される事柄を解説しています。併せて参考にしてみましょう。
自己分析をするなら自己分析ツールが一番おすすめ!
自分の弱みはわかっていても、強みは思いつかないものですよね。「それ、強みって言えないよ」と思われたくない人も多いはず。
そんな時は「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば簡単な質問に答えていくだけで、あなたの強み・弱みが簡単にわかります。
無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。
自分の長所を分析するなら「自己分析ツール」がオススメ
診断スタート(無料)
・自己PRや志望動機に使える長所を知りたい人
・自分にあった仕事を知りたい人