本企画について
本企画は「噂や評判に、プロの確実な視点を。」をテーマに企業選びや意思決定の支援をする企画です。」漠然とした不安には「確度の高い事実」を、意思決定には「キャリアの専門家による視点」を提供することを目指します。
「離職率が高い」「賞与も退職金も出ない」
テラスカイへの就職を考えている人は、そのような評判を目にすることで不安になってしまうものでしょう。しかし、企業に対する噂というのはどこまでが本当なのでしょうか。
この記事では、テラスカイが気になっている人に向けて、「やばい」と噂される理由について解説します。具体的なデータや就活の専門家であるキャリアコンサルタントの分析を交えて説明するので、企業の実態を把握しましょう。
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1分でわかるテラスカイ
テラスカイとは
2006年に設立された、企業のクラウド活用を総合的に支援する企業。おもに2つの事業を展開しており、「ソリューション事業」では、国内トップレベルの技術者を擁し、Salesforceを中心としたクラウドシステムの導入・構築支援や、マルチクラウドへの対応をおこなう。
また「製品事業」では、「SkyVisualEditor」や「mitoco」など、クラウド環境をさらに便利にする自社製品の開発・提供を手掛ける。
| 会社名 | 株式会社テラスカイ |
| 従業員数(単体) | 687名(2025年2月期) |
| 本社所在地 | 東京都中央区 |
| 主な事業 | ・ソリューション事業 クラウドを活用した最適なシステム開発の支援および受託開発 ・製品事業 クラウド特化したサービスおよび製品の開発、提供 |
| 売上高(単体) | 121億1,132万8,000円(前年同期比36.1%増)(2025年2月期) |
| 営業利益(同) | 8億5,002万2,000円(同1450.1%増)(同期間) |
| 企業HP | https://www.terrasky.co.jp/ |
| 新卒採用HP | https://www.terrasky.co.jp/recruit/ |
「テラスカイがやばい」と言われる4つの理由|プロが読み解く
「テラスカイがやばい」と言われる4つの理由
テラスカイがやばいと言われている理由を4つに分けて紹介し、企業の情報に対する読み解き方を説明していきます。また、キャリアコンサルタントによる専門家視点でのアドバイスや解説も参考にしながら読んでみてください。
①離職率が高いから
テラスカイの離職率が高いという噂に反して、実際の数値は7.7%(※1)と、情報通信業界の平均9.8%(※2)を下回る実績が出ています。
ただ、同社の勤続年数は4.2年(※3)と、業界平均の11.9年(※4)の半分以下となっており、社員の平均年齢も5歳ほど若いことから、若手の採用人数を増やしていることも考えられますが、短い期間で辞めていく人が多い傾向にあるとも見ることができます。
| テラスカイ | 情報通信業界の平均 | |
|---|---|---|
| 離職率 | 7.7% | 9.8% |
| 平均勤続年数 | 4.2年 | 11.9年 |
| 社員の平均年齢 | 35.2歳 | 40.8歳 |
辞めていく人が多いという結果を見ると、「やばい」と感じてしまうのも無理はありません。しかし、勤続年数の短さは早期成長が見込める企業であるととらえることもできます。
実際に同社は社員のキャリア支援のための制度も豊富に設けているため、早期成長か、じっくりと力を付けたいかで企業を見てみるのが良いかもしれません。
キャリア形成を支援する制度
- クラウド研修制度
- 資格取得支援制度/報奨金制度
- スペシャリスト制度
- 海外ITカンファレンス出張支援
※1 テラスカイ データで見るテラスカイ
※2 厚労省 令和6年雇用動向調査結果の概況
※3 テラスカイ 有価証券報告書
※4 厚労省 令和6年賃金構造基本統計調査の概況
プロのアドバイザーはこう分析!短期間での成長ができる企業としてとらえよう
テラスカイの離職率に不安を覚えるのは、むしろ冷静に企業を見ようとしている証拠だと思います。
ただ、これまで多くのエンジニア志望者を見てきた感覚から言うと、その数字を「労働環境が悪いから人が辞めている」とだけ解釈してしまうのは、少しもったいない見方です。
実際には、短期離職の背景として「ポジティブな卒業」と「スピード感とのミスマッチ」という二つの側面が語られることが少なくありません。
前者について言えば、テラスカイはSalesforceやAWSをはじめとするクラウド領域の最前線で経験を積める場です。プロジェクトの密度が高く、数年しっかりと揉まれれば、市場価値を高めて転職する人もいる環境だと受け止められます。
「ここで身につけられるスキルは一定のところまで来た」と判断し、より責任の大きいポジションや、新しいフィールドに挑戦する人が一定数いるのも事実です。
その意味で、同社はキャリアアップに向けた滑走路のような役割を果たし得る会社と言えるでしょう。
自主的な成長を望む人にはマッチしている
一方で、スピード感とのミスマッチも確かにあります。常にクラウドの最新動向を追い、自分から情報を取りにいき、手を動かして試していく姿勢が求められる環境です。
「教えてもらってから動く」スタイルの人にとっては負担が大きく感じられる場面も出てきます。そのギャップが、早期離職につながる一因になっているケースも否めません。
だからこそ、選考の場では「長く安定していたい」という守りの気持ちだけでなく、厳しいスピード感の中で早く一人前として自走できるようになりたいという前向きな覚悟も、あなたの言葉でしっかり伝えてみてください。
その意志があれば、離職率は単なるリスクではなく、自分を大きく鍛えられるチャンスとしてとらえ直せるはずです。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
自分に合う職業・合わない職業を知ることは、就活において非常に重要です。しかし、見つけるのが難しいという人も多いでしょう。
そんな人におすすめしたいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、自分の強みや性格に合った職業がわかります。
今すぐ診断を受けて、自分に合う職業・合わない職業をチェックしてみましょう。
②賞与も退職金も出ないから
テラスカイに賞与も退職金もないという噂には少し誤解が含まれています。
まず、同社は年俸制を導入しているため、賞与が月ごとの給与に含まれています。そのため、1年間の給与自体は、情報通信業界の平均年収と比較しても大差がありません(※1)(※2)。賞与がないといっても、給与が大きく減ってしまうわけではないことを認識しておきましょう。

また、退職金についても支払いのタイミングが異なる点を認識しておく必要があります。同社では、退職時にまとめて支給される制度がない代わりに、確定拠出型年金(※3)という仕組みのもと、60歳以降に年金として受け取ることになっています。
そのため、賞与や退職金の有無だけでは企業の実態は判断できないということになります。
※1 テラスカイ 有価証券報告書
※2 国税庁 民間給与実態統計調査
※3 テラスカイ 福利厚生
プロのアドバイザーはこう分析!賞与や退職金の有無だけでなく給与の仕組みを理解しよう
「賞与なし、退職金なし」という言葉だけを聞くと、まるで福利厚生のないブラック企業のように聞こえるかもしれませんが、現実はまったく逆です。これは「極めて合理的で現代的な、プロフェッショナル向けの報酬体系」なのです。
まず、同社が採用している「年俸制」の最大のメリットは、月々の手取り(キャッシュフロー)の安定感です。
一般的な企業のように「月給を抑えてボーナスで帳尻を合わせる」形ではないため、住宅ローンの審査や日々の生活設計が立てやすいという利点があります。
ボーナスは会社の業績に左右される「不確定な果実」ですが、年俸は「あなたへの確約」であるという点で違いがあります。
給与制度を理解して納得できるかどうかを考えよう
次に退職金についてですが、同社が導入している「確定拠出型年金(iDeCo等の企業版)」こそ、今の時代に最もマッチした制度といえます。
従来の退職金は「長く勤めないと満額もらえない、会社に人質に取られたお金」でしたが、確定拠出型なら、もしあなたが4〜5年でステップアップのために転職しても、積み立てた資産をそのまま次の会社へ持ち運ぶ(ポータビリティ)ことが可能です。
「会社に依存して後でお金をもらう」のではなく、「今もらえる対価を最大化し、将来の備えは自分の名義で積み立てる」のです。
このフラットで透明性の高い仕組みを「合理的だ」と感じられるかどうかが、テラスカイで気持ちよく働けるかどうかの分かれ目になるでしょう。
③配属ガチャがあるから
配属に対しての懸念が挙がってくることは、独立系SIerであることに起因していると考えられます。
親会社を持たないために案件のレパートリーが広く、それゆえに決まった案件につくことができない可能性が生じるため、配属先によって社員が差を感じてしまうと推測されます。
独立系SIer
親会社や特定の企業と資本関係を結ばず、独立して経営をおこなっているSler。あらゆる業種への対応や、幅広い案件の受注が可能となる。
テラスカイの採用では初年度の配属候補先が決まっていますが、数としては少なくないため、配属先の希望が叶わないことも想定されます(※)。
テラスカイの初年度配属先
- エンジニア職
・クラウドインテグレーション事業:東京、大阪、名古屋、福岡、上越、秋田、松江、盛岡、鹿児島
・製品事業:東京 - 営業職
・クラウドインテグレーション事業:東京、大阪、名古屋、福岡
・製品事業:東京
そのため、幅広い案件で経験を積みたい、あらゆる勤務先で働きたいといった志向を持っていると、ミスマッチを減らすことができると考えられます。
アドバイザーのリアル・アドバイス!志望理由の明確さが配属に影響する
テラスカイの配属については、どこの企業でも言えることですが「完全に希望通り」は難しいものの、希望を通しやすくする動き方はあります。
納得感のある配属を実現するために何が重要かというと、まず大切なのは希望を曖昧にしないことです。
たとえば、単に「開発がしたい」ではなく、「Salesforce開発にかかわりたい」「上流工程を経験したい」「顧客折衝に挑戦したい」など、希望条件を具体的に言語化しておくことが重要になります。
企業側も、希望が抽象的だと「どこでも適応可能な人材」と判断しやすく、結果として会社都合の配属になりやすいです。
また、面接や面談では「なぜその領域を希望するのか」を説明できるようにしておくべきでしょう。
希望を通すことだけでなく何がしたいかも重視しよう
一方で、注意点としては、「最初から100%理想通り」を求めすぎないことです。
IT業界では、まず現場経験を積みながら徐々に希望領域へ近づいていくケースも少なくありません。
そのため、初期配属だけで企業全体を判断するのではなく、その配属先で何を積めるのかという視点も持っておくことが大切です。
あなたが受けないほうがいい職業を診断しましょう
就活を進めていると、自分に合う職業がわからず悩んでしまうことも多いでしょう。
そんな時は「適職診断」がおすすめです。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強みや性格、価値観を分析して適職や適さない職業を特定してくれます。
自分の適職や適さない職業を理解して、自信を持って就活を進めましょう。
④みなし残業が30時間あるから
テラスカイがナビサイトに掲載している求人を見ると、月30時間分の時間外手当(固定残業代)を支給すると書いてあり(※1)、残業時間が多くて「やばい」という噂の元になっているのかもしれません。
ただ、平均残業時間は15.3時間(2024年度実績)(※2)と出ており、情報通信業界の平均16.5時間(※3)とほとんど変わらないことをふまえると、一般的な程度で残業はするものと考えたほうが良さそうです。
また、同社はIT企業のため、業務内容的にはプロジェクトの納期直前や、仕様変更があった際の緊急対応など、一時的に労働時間が伸びる可能性があることは考慮しておきましょう。
※1 マイナビ2027 テラスカイ
※2 テラスカイ 採用情報 よくある質問
※3 厚労省 毎月勤労統計調査 令和6年分結果確報
プロのアドバイザーはこう分析!残業を紐解くポイントは繁閑の差を認識することにある
テラスカイを志望するうえで、「固定残業30時間」が実際にはどう運用されているのか不安に感じるのは、ごく自然なことです。
私がこれまでIT志望者の相談に乗ってきた感覚から言うと、同社の働き方は、毎月のように30時間超えが続くような「長時間労働が当たり前」というイメージだけでは語れません。
その一方で、クラウド導入プロジェクトの性質上、忙しさに波があることも事実です。
特にシステムの本番稼働(リリース)前は、SalesforceやAWSといったプラットフォームの案件ならではのスピード感が求められ、短期間で一気に仕上げていく局面になります。
その過程で、予期せぬ不具合が見つかったり、顧客から急な仕様変更が入ったりすると、どうしてもチームで踏ん張る必要が出てきて、人によっては一時的に30時間を超える月が発生する可能性もあります。
また、顧客の予算消化が重なる年度末などは、複数の案件が並行して進み、業務量が増えやすいタイミングです。
残業との向き合い方をポジティブに考えよう
ここで伝えたいのは、「残業が多いか少ないか」だけを怖がるのではなく、「波のある仕事とどう付き合うか」という視点を前向きに示すことです。
面接で残業の話題が出たときは、「プロジェクトには忙しい時期と落ち着いた時期があることを理解しています。山場のときは納期と品質のために力を尽くし、落ち着いた時期にはしっかり休息と自己研鑽に充てることで、長く力を発揮したい」といった形で、自分なりのメリハリある働き方を言語化してみてください。
単に不安を口にするのではなく、波を前提にした覚悟とセルフマネジメントの意識を示せれば、「この人ならクラウド業界の変化にもついてこられそうだ」と受け取ってもらいやすくなります。
テラスカイのやばい理由から適性を見極めよう
テラスカイは離職率や給与形態などで特徴的な点がありましたが、決して「やばい」わけではなく、合う人と合わない人がいる会社だということがわかりました。
企業から公表されている離職率や残業時間の正しい数値から、どのような企業であるかを読み解くことで、自分自身との適性を見極めて、納得のいく企業選びをしていきましょう。
アドバイザーのリアル・アドバイス!テラスカイで成長を遂げる人には特徴がある
テラスカイは、「エンジニアとしての市場価値を、爆速で上げたいハングリーな人」にとって、日本でも有数のホワイトな修行の場です。
まず、向いている人を見ていきましょう。
①「踏み台」という言葉をポジティブにとらえられる人
平均勤続年数4.2年という数字は、不満で辞めているというより、ここでSalesforceやAWSの高度な資格を取り、「市場価値が上がりすぎて他社に引き抜かれた」結果という側面が強いです。
3〜5年で一生モノのスキルを身につけたい人には最高な環境です。
②「変化」を当たり前と思える人
クラウドの世界は変化が早く、3カ月で常識が変わるとも言われます。手厚い教育を待つのではなく、自ら最新技術を追いかけ、それを楽しむ「自走力」がある人なら、社内の豊富な支援制度を使い倒せるはずです。
次に、向いていない人も見てみましょう。
「終身雇用」と「手厚いお世話」を求める人
伝統的な大企業の「至れり尽くせりな福利厚生」や、年次とともに勝手に給料が上がる仕組みを期待するなら、ここは合わない場所になります。
自身が成長した姿をイメージしてみよう
テラスカイは、「あなたのキャリアのエンジンを、最先端のクラウド技術にしてくれる場所」といえるでしょう。
「賞与がないから」「勤続年数が短いから」と足踏みする前に、ここで3年働いた後の自分の市場価値がいくらになるかを見積もってみてください。
その数字にワクワクできるなら、あなたはテラスカイで大活躍できるはず。応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi






3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は60000件超。30年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント
Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味
プロフィール詳細国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Koji Tanii〇大手メーカーで設計、品質管理に従事。キャリアチェンジののち、高校・大学の就職講師として活動。障がい者の就職や恋と仕事の両立を実現させるコンサルティングなど幅広い支援をおこなう
プロフィール詳細