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伊勢丹──コム・デ・ギャルソン。ファッションの最先端で磨いたプロフェッショナルとしての経験と、コミカルなキャラクターが多くの人気を集めるよこちるどれんに、就活やキャリアについてたずねる連載企画。
本記事では「就活と服」をテーマに、「スーツが着たくないとき」「オフィスカジュアルに迷ったとき」のアドバイスから、着こなしにおける譲れないこだわりを伺います。
※本記事は連載記事です。続編が公開され次第リンク先に飛べるようになります。
・2記事目(5/18~公開予定)
・3記事目(5/18~公開予定)
・4記事目(5/25~公開予定)
| ▼よこちるどれん プロフィール ファッションインフルエンサー。1993年、高知県四万十市生まれ。自身のYouTubeチャンネルやTikTokで日常や洋服を軸とした動画コンテンツを発信。各SNSの総フォロワー数は約50万人に上るなど、ファッションを楽しむ若者層から厚い支持を集めている SNS:YouTube / X(旧Twitter) / Instagram / TikTok |
【特別インタビュー企画】
「あの人」に聞く未来の“出会い方”社会という広い海へ漕ぎ出す就職活動。
地図も決まった航路もないなかで、
どうやって自分の進むべき道を決断すればいいのでしょうか。
必要なのは、誰かが作った正解ではなく、自分が納得して進むための「羅針盤」。
本企画では、自分だけの羅針盤をもって
オリジナルの道を歩む人たちにインタビュー。
迷いながらも進み続けた人生ストーリーから、
明日からの就活がちょっと楽しみになるヒントをお届けします。
よこちるどれんの今日のファッション
──今日のお洋服も素敵ですね。よこちるさんと言えばやっぱり、コム・デ・ギャルソンですか?
よこちるどれん)ありがとうございます! 全身ギャルソンです。中から覗く赤が可愛いですよね。僕の服を見慣れた人はだんだん反応が薄くなっていくんで、新鮮に反応してもらえて嬉しいです。


──すぐに「よこちるさんだ」ってわかりました。動画でよく見る綿棒バッグもありますね。
よこちるどれん)お、見てくれてますね(笑)。インパクトが強いのか、これを持ってくると喜ばれるんです。やっぱり持ってきてよかった。

着こなし相談! 「スーツがいやです」
──まずお聞きしたいのが「就活と服」について。「スーツを着たくない」といった声を聞くことがありまして、この悩み、よこちるさんならどう答えますか?
よこちるどれん)まず、強制されることを「嫌だ」と思う気持ちはよくわかります。ファッションというのはそもそも自由な表現ですからね。誰かに強制されるものではありません。
ただ、「スーツという洋服そのものが着たくない」というのが原因なら、うーん……。それって「スーツの面白さ」を知らないだけなのかもしれないな、とも思います。
──「面白さ」を知らない?
よこちるどれん)スーツってめっちゃ面白いんですよ。新卒で入社した伊勢丹ではまず紳士靴やスーツを扱う部署に配属されて、僕はそこでスーツについてとことん学んだのですが、知れば知るほど「奥」があるということに気づいた。
歴史のある服だし、とにかく着こなし方に幅があるんですね。これへぇって話でしょ。

よこちるどれん)パンツの丈の長さ、シャツの襟の角度、ネクタイの立ち上がり方。人の数だけ「遊び方」があります。このことを知っていると、一見「制限された一辺倒な服」のスーツがまるで違うものに見えてこないですか。
「知って自分のものにする」
よこちるどれん)リクルートスーツという制限のあるカテゴリーで考えても、遊びの取り入れ方は無限大です。じゃあパンツの裾はシングルにするか、ダブルにするか、ジャケットの袖口からシャツが見える長さはどうするかとか。
その長さが1cmか2cm変わるだけでも全然印象が違うし、というかそこまでこだわって選んだ服ってそもそもあんまりないと思うんですよ。
──確かに、そこまでこだわれたらむしろ「着たい服」になりそうです。
よこちるどれん)袖に腕を通すたびにさっぱりした気持ちになるシャツ。姿見の前で何度も羽織りたくなるジャケット。そんなこだわりの服がクローゼットに一着でもあったなら、びしっと気持ちが入る就活のお守りにもなると思います。
思うんですが、苦手意識がある、抵抗感がある、その根本の原因って「知らない」にあるんじゃないですかね。だからこそまずは少しずつ「知る」ことから始めてみてほしいです。

俺ならオフィスカジュアルは「こう」着る
──最近は「オフィスカジュアル」を指定する企業も少なくありません。これが逆に困る! という就活生も多いようで……。
よこちるどれん)わかる!(笑)。迷いますよね。「ジャケット着ればいいの? シャツ着ればいいの? 『どこまで』許されるの?」って。
──よこちるさんだったら何を着ますか?
よこちるどれん)そうですね、まずはかっちりしたスーツを普段着ているわけなので、「素材」を変えてみるのも面白いかもしれません。
たとえばウール素材ではなく麻やコットンなどのカジュアルな素材のセットアップを選ぶ。やわらかい感触の生地は見た目もカジュアルなので、ちょうどいい塩梅の「オフィスカジュアル」になると思います。
着こなしとしてはシャツにネクタイだとビジネスすぎるので、中をタートルネックに変えちゃうとか。夏ならポロシャツを仕込みますね。
あとは足元をローファーに変えてみたりするかもしれません。ちらっと見えるソックスで遊ぶのも面白そう!

「優先度」を間違えない
──さすがの発想力! でも、ちょっと意外というか、結構かっちり決めるんだなという印象もあります。
よこちるどれん)そうですね。これは社会人として働いてきたからこそ強く思うのですが、「優先度」を間違えちゃいけないんですね。
決められたルールがあるなら、それを優先する。でないとなんでもありになっちゃうし、たぶん面接は受からないし(笑)。
面接がダークトーンのスーツ指定ならまずはその土俵に乗る。個性を出したいならその「枠の中」でどう出すかを考える。この優先度が大事です。

個性はぶつけるものじゃないよ
よこちるどれん)視聴者から届くファッションチェックでも伝えているんですが、僕は「個性」ってぶつけるものじゃないと思うんですよ。
ファッションというのは欲求の表れみたいなものだと考えていて、それを無遠慮に、ルールを無視してぶつけるのは良くないって自分は思います。
守るべきものは守る。そのうえで、迷惑をかけない範囲で遊ぶ、個性を楽しむ。これがファッションを超えた僕なりの社会との向き合い方ですし、社会人を経験した先輩として学生の皆さんに伝えたいことでもあります。
実際結婚式とか呼ばれることがあっても、関係性にもよりますが参列服はかっちりとしたスーツで行くんですよ。
──ちょっと意外です。
よこちるどれん)でしょ(笑)。でもそれも、「そういう場じゃないから」って思うからです。制限があるからこその楽しさもあるしね。
ファッションというのは顔やスタイルと違って簡単に付け替えられてしまう、自分勝手にできる唯一のツール。だから楽しい。だから難しい。自分なりの工夫の仕方で楽しんでみてほしいですね。

取材・執筆・撮影:小林駿平
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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