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学業より資格取得が評価されるのはなぜですか。
就職や転職の際、受験勉強や大学での学業が評価されにくい一方で、資格取得のための勉強が評価されるのはなぜでしょうか。
業務に直結しない資格であっても、「頑張って勉強した証拠であるから」という理由で評価が上がるようですが、それならば学校での学業も評価されるべきではないかと感じます。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
資格取得のための勉強は主体的な取り組みと捉えられやすい
質問の最初にある「就職や転職の際、受験勉強や大学の学業が評価されにくい」というのはさまざまな意見があるところだと思います。
一概に「評価されにくい」とはいえない部分もあるので、ここではなぜ受験勉強や大学の学業が評価されにくいのかという理由そのものではなく、そういった学業と資格取得のための勉強の違いについてお答えします。
まず、高校卒業後に高等教育機関(短大・大学・高専・専門学校)に進学する人の割合は、文科省の令和5年度学校基本調査によると84.0%となっています。
つまり進学先の差こそあれ、受験勉強は高校卒業者の9割近い人がおこなっているということ。また、大学での学業についても、在学者であれば全員しなければならない、ある意味義務的な面があります。
就活では能動的な取り組みの方がアピールしやすい
一方、資格取得のための勉強は誰に強制されるわけでもないものであり「自主的におこなった勉強である」と捉えられやすいことに違いがあります。
実際は進学も自分の意志で決めたことであり、大学の勉強も同様だという見方もできますが、資格取得と比較すると「より能動的な行動」に見え、プラスアルファ的な要素になりうるので、就活や転職でアピール材料として使いやすいと考えられているのだと思います。
選考で有利になるかは業務に直結しない資格なら学業と同じ扱い
看護師や薬剤師などの業務に直結する資格の多くは、「業務独占資格」であり、その資格がないと当該業務をやってはいけないと法律に定められています。対して、業務に直結しない資格は、学業を頑張ったのと同じようなことです。
質問者さんの言う「資格は評価され、受験勉強・大学の学業が評価されない」というのは、どんなことから感じたのでしょうか。もしかして、「自分なりに頑張って成長した」と「世間的評価から見てすごい」が混ざっているのではないでしょうか。
資格ならなんでも賞賛されるわけではない
資格であっても、難易度が低いもの、合格者が多いものもあります。簿記3級は、年間合格者数がおよそ85,000人。「ビジネスパーソンなら誰でも取っておきたい」と言われる、経営の基礎知識です。
社会人として自分が成長するためにはとても有益です。しかし、自慢して「すごい!」と言ってもらうにはちょっと心もとない。
学業成績も、自分なりに頑張って、成長を遂げたのは良いこと。ただ、「すごいと言ってもらいたい。選考で有利にしてもらいたい」というには弱い。ただ、真面目で努力家な人柄アピールはどんな仕事でも好まれますよ。
こちらの記事では、就職に有利な資格を業界・状況別に解説しています。資格取得をアピールしたい人は、自分の状況に合った資格を見極めて判断してくださいね。
こちらのQ&Aでは、資格がなくても就職はうまくいくのだろうかという疑問にキャリアアドバイザーが回答しています。