この記事のまとめ
- 文学部は就職に不利ではない
- 文学部で得られるスキルは就活や社会に出てから活用できる
- 文学部はマスコミや出版以外にも就職先や進路がたくさんある
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この記事を読んでいる人に
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文学部の学生の中には「文学部は就職に弱いから……」「文学部だけど、就職してやりたいことが見つからない……」「企業に就職しても何に役立つかわからない」といった悩みを抱える人も多いかと思います。
文学部で学んだことはあまり社会で役に立たないと思われがちですが、実は文学部での学びを通して習得するスキルは社会で役に立つものばかりです。
この記事では、キャリアアドバイザーの渡部さん、横山さん、鈴木さんのアドバイスを交えつつ、文学部の人が就職で活かすことができる強みやおすすめの就職先、やりたいことを見つける方法について解説していきます。
「文学部は就職に不利」は古い! 文学部だからこその強みを押さえることが大事
「文学部の人は就職に不利」と言われていますが、それは昔の話です。文学部の学生は強みを正しく押さえて、しっかりと対策をおこなえば、就活を有利に進めていくことができます。準備をしっかりとしたうえで業界や企業を選んでいきましょう。
この記事では、まず文学部が就職で不利と言われてしまう理由について解説します。次に文学部の人が就職で注意したい点を押さえたうえで、アピールしたい強みを解説していくので、就活でどんなことをアピールしていけばいいのかわからないという人はぜひ参考にしてくださいね。
次に文学部の人におすすめの就職先や職種、進路について解説していきます。どのような業界、職種を見ればいいかわからない人は参考にしてください。
最後に、文学部の人が就活を有利に進めていく方法について解説するので、周囲と差をつけて就活を成功に導きましょう。
文学部は就職で不利ではない
経済学部や法学部と異なり文学部での学びは教養に関するものなので、ビジネスとの関連性が低く、就職で不利とみられる場合がありました。ですが、これは昔の話で現在では「文学部だから……」と差別的に見られることはありません。
職場で最も重要なのはコミュニケーションです。その土台となるのは言語能力ですが、文学部出身者は少なくとも言葉についての感性に優れ、適切な使い方に長けています。
抽象的ではありますが、これも汎用性の高いスキルです。
つまり、文学部だからといって就職を諦めたり不安に思ったりする必要はまったくありません。ここでは、これらを裏付ける文学部の就職率や「就活で不利」と言われてしまう理由について解説していきます。
文学部の就職率
文学部は進学や教員といった公務員に進む学生が多いイメージから就職率が低いと考える人もいるかもしれませんが、大学通信ONLINEが出している2020年 学部系統別実就職率ランキングでは、次のような数値が出ています。
文学部の就職率
- 文・人文・外国語系:86.9%
- 法学系:87.6%
- 経済系:89.3%
- 商・経営系:90.2%
- 国際系:87.3%
確かに他の学部と比較すると数値は劣りますが、1〜3%程度の差であることから不利とは言い難い結果となっています。
公務員と民間企業の併願を考えている人は、以下の記事を参考にしてください。両立するコツを解説しています。
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昔は文学部の求人が少なかったことから不利なイメージがあるだけ
文学部の人は両親や親戚などから、「文学部は就職に不利だから……」などを言われた経験があるかもしれません。
昔は育休制度やワークライフバランスといった概念が薄く、女性は結婚や出産で離職してしまう可能性が高いと考えられていました。
このような背景から、女性の多い文学部は職業と大学での学びがリンクしないということも相まって、「文学部」という括りで企業が敬遠するといったことがありました。
ですが、これは昔の話で現在ではこのような差別はまったくありません。一部、専門的な理系知識を要する企業などはありますが、これは文学部に限らず、文系の学部で全般的に言えることなので、文学部だから就職に弱いという考え方はありません。
ある程度専門分野で就職先を考える理系と比べて、文学部は仕事に直結する専門性が薄いので、人柄やポテンシャルを見るケースが多いです。知識よりも自信を持って自分のことを見てもらいましょう!
文学部の人が就職で注意したい点
文学部は就職で不利に働くことはないものの、就活で注意するべきポイントがいくつかあります。
したがって、油断せずにしっかりと注意点を押さえて、対策していく必要があります。注意点について、具体的に解説していくので、しっかりと押さえていきましょう。
一般企業にOB・OGが少ない
志望企業へのOB・OG訪問を実施することによって、企業や選考への理解を深めることができますが、文学部出身の人は、OB・OGが少ない可能性があり、OB・OG訪問を実施しづらい可能性があります。
文学部出身のOB・OGが少ない要因として、大学院進学や教職へ進んだり、海外留学を選択する人が多いことが挙げられます。特に、規模の小さい大学や文学部の学生の教員免許を取得することに力を入れている大学では、同じ学部のOB・OGに話を聞きにいくことは他の学部の学生と比較すると難しい傾向にあります。
そのため、まずは大学の就職センターで志望企業のOB・OGがいるかを確認してみましょう。大学の就職センターでは、OB・OGの名簿を管理しているため、学部に限らず志望企業にOB・OGがいる場合は紹介してもらうことができます。
文学部出身者は、一般企業よりも、教員などの専門職に就くことが多いという特徴があります。
本や哲学などが好きだからという視点で大学に入学するケースが多く、卒業の際の進路選択でビジネス色が強い就職につながらないことも挙げられます。
やりたいことが明確になりにくい
経済学部や経営学部、法学部といった学部で学習する内容は「世の中のお金の動き」「事業がどのように利益を生み出しているか」「企業同士の関係性を保つ法律」など、社会に出てからも活用できるような内容が多くあります。
そのため、ビジネスのイメージがつきやすく、やりたいことが明確になりやすいでしょう。
一方で、文学部での学びは、ビジネスに直接的にかかわりのない内容が多いので、社会人としての業務や社会の仕組みをイメージしにくく、やりたいことが明確になりにくい可能性があります。
そもそも文学部を選ぶ人は、クリエイター志望の人を除き、大学での勉強と就職の手段は別物と考えている人が多いと思います。
私も文学部卒ですが、「文学部だから見つけにくい」というより、他の学部と学びの目的が違うのだと思います。
横のつながりを作りづらい
進学や教員の道に進む先輩が多いのと同様に、文学部は他学部と比べて、民間企業に就職する同級生が少ない傾向にあります。したがって、サークルや部活に所属している場合は、横のつながりを作って、情報交換を積極的におこないましょう。
就活全般に言えることですが、状況が刻々と変化するので、常に新しい情報を手に入れる必要があります。
そのためには就活をしている仲間、特に同じような業界や職種を目指している就活生同士で情報を共有することはとても重要です。
また、全ての大学にあるわけではありませんが、大学ごとに学生が運営するキャリア支援をおこなうNPO法人が存在します。有名な団体として、全国47都道府県、72の大学でキャリア支援活動をしている「en-courage」が挙げられます。
同じ大学の人しか利用できないものなので、文学部で別のクラスの人や同じ大学の他学部の人と交流することができます。活用してみても良いでしょう。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見るつながりは自分の知り合いに留まらず作っていくことが大事
大学ではクラスやゼミはもちろんですが、人を集めているグループはたくさんあるので、横のつながりは苦労なく作ることができます。
中には怪しい人もいるので注意は必要ですが、知人の紹介や面白そうな活動をしているグループに顔を出してみるのも良いでしょう。
就活のモチベーションをあげるためにも横のつながりを作ろう
就活という目的だけ見るとあまり関連する団体はないかもしれませんが、趣味的な活動でも、企業とつながっている団体(企業がスポンサーやオブザーバーとして学生の活動を支援しているケースや就職情報会社やコンサル会社が学生モニターを集めているケースなど)が存在します。
入ってみると、必然的に企業の人や実社会につながる情報とコンタクトでき、就活のモチベーションを高めることができます。
私も大学時代、複数の大学のメンバーで構成された、企業の社会課題に関するリサーチをする団体にクラスメイトの紹介で入り、企業の取材などをしていました。
ここで詳述はできませんが、今では考えられないようなひどい現場も見てきたおかげで、いろいろ耐性もつき、就活時の職業理解に役立てることができました。
就活の武器になる! 文学部の人がアピールできる強み
文学部の人がアピールできる強み
- 文章力
- 情報収集力
- 教養の広さ
- クリティカルシンキング
- プレゼンテーション能力
文学部はOB・OGが少なく、同級生も民間企業に就職しない人が一定数います。また、学習してきた内容からやりたいことが明確になりづらいといったことがあります。
ですが、安心してください。文学部の人が大学の授業やゼミ、卒業論文などの過程で身につくスキルは、就活や社会で大いに役に立つものばかりです。それぞれ解説していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
文章力
文学部の人はレポートや論文を通して、自身の考えを文章で論理的に伝える能力に長けているといった特徴があります。したがって、就活で提出が求められるエントリーシート(ES)や履歴書といった書類において、端的にわかりやすい文章を記載できるといったメリットがあります。
また、文学部の学生の文章力は社会に出てからも大いに活用することができます。たとえば、仕事では口頭だけではなく、メールやチャットでのコミュニケーションが求められます。そのため、伝えたいことが伝わりづらくなったり、認識齟齬が起きてしまう場合もあります。
このような状況でも、文学部の学生は文章で自身の意見を伝える力に長けているため、社会に出てからも強みになっていくでしょう。
文学部の学生は「文書を書くこと」を当たり前におこなっているので、文書に自信がある人は多いと思います。
しかし、就活は一発勝負です。文学部だからといって慢心することなく、しっかりと添削を受けて、万全の状態で臨むようにしましょう。
情報収集力
情報収集力とは
問いに対する答えや解決方法を見つける能力。
就活では、自分自身がどのような業界に進みたいかや志望動機の説得力を増すために、企業研究や業界研究をおこないます。企業研究や業界研究では、「自分がなぜその業界に進みたいのか」「なぜその企業に進みたいのか」といった問いに対して、情報収集を通して、答えを見つけていく必要があります。
文学部の人は日々の研究や論文作成などで、この情報収集をおこなっていますよね。参考にする文献も多く、中にはアクセスするのに労力を伴うものも多いでしょう。だからこそ、文学部の人はそこで培った情報収集能力を就活で活かすことができます。
また、社会人は学生生活やアルバイトと異なり、これまで経験したことない業務などが多くあり、業務を遂行していく中でわからないことを自分で調べて進めていく場合もあります。こうした場面でも情報収集能力を活かして活躍できるといえます。
文学作品を通じて、登場人物の感情を理解したりなど、抽象的なことを思考ができるのが文学部の学生です。
そのスキルは、相手の意見や意見に対しての意図を理解するなど、コミュニケーションで充分に活かすことができます。ですが、そのためには場数を踏むことも重要です。
他者理解のスキルを伸ばしていくためにも、説明会などに積極的に参加し、多くの人と会いましょう。
教養の広さ
就活や社会人では文章力が求められると解説しましたが、学生の基礎学力をみるためにWebテストを実施する企業が増えています。代表的なものとして、リクルートが提供しているSPIなどがあります。
このWebテストでは、一般教養や一般常識をみるためのテストで英語や国語、数学といった基本的な知識に関する問題が出されます。
英語のテストでは、単語・熟語の意味などが出題され、国語のテストでは漢字やことわざ、文法などが出題されます。専攻によりますが、文学部の人は日々の学びと近しい部分があるので、Webテストで有利です。
また、最近ではメールやチャットでのコミュニケーションが主流となり、正しい言葉遣いができない人が増えてきました。ですが、社会人では言葉遣いや言葉の正しい使い方が求められるため、その点では社会人でも文学部の人は有利であるといえます。
- 国語系のWebテストは問題ないのですが、数学が苦手です。どのように対策していけば良いでしょうか?
どういった問題が出るかあらかじめ予習しておこう
就活で必要な数学の知識は、そこまで難解なものではありません。
単純な計算は数多くの例題を解くことで早く解くことが出来ますが、コツを知らないと選考を突破できないものも多く存在します。
実務などで使われるような計算や確率、つるかめ算、常識的な単位など、どういった問題が出るのかをあらかじめ予習をしておきましょう。
Webテストは対策の必要がありますが、面接や書類の対策に時間を割いてしまっている人も多いのではないでしょうか。優先度が低いからこそ効率的に対策を進めていく方法について、次の記事で解説しています。参考にしてみてください。
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WEBテスト対策完全版|効率重視で準備する方法を徹底解説
WEBテストは効率重視で対策することが大切です。WEBテストの評価を最も重視するという企業はほとんどなく、面接やESの内容が重視される傾向にあるからです。この記事では、WEBテストの効率的な対策方法や、受験前の必須準備などについてキャリアコンサルタントと解説します。
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クリティカルシンキング
クリティカルシンキングとは?
物事や情報を無批判に受け入れるのではなく、多様な角度から検討し、論理的・客観的に理解すること。批判的思考とも呼ばれる。
多様な価値観を重要視する昨今では、企業側も物事の本質を見極めて、人それぞれの価値観に共通したサービスを提供する必要があります。
文学部では正解のない問いに対して、自分一人で考え、答えを導き出していきますが、これはビジネスの正解におけるクリティカルシンキングを自然と養っているのです。
これらは面接でよく聞かれる「他社ではなく自社である理由」や「他の業界ではない理由」などを見つける際に大いに役に立ちます。
また、入社後も会議や議論の中で活用できるスキルです。さまざまな意見が飛び交う会議や議論では、時折本質からズレてしまうことがあります。そんな時、物事の本質を見極める力であるクリティカルシンキングは、議論を正しい方向に導く有効な手段になり得ます。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る日頃の生活の中でクリティカルシンキングを実践しよう
普段から小さなことでも予測や仮説を立てたり、成り行きに任せるのではなく、意識的に選択したり、意思決定をする習慣をつけましょう。
たとえば、朝に歯磨きをするという行動を取ってみても、毎日歯を磨くと決めたら、学校へ行かない日でも、二日酔いの朝でも必ず磨くという行動を続けます。
初めは小さな行動で構いませんが、自分で決めたら必ず実行しましょう。
日々の訓練で論理的な思考力や自律的な状況判断力も身に付く
このような体験は習慣化し、無意識のうちに論理的な意思決定ができる力が身につきます。
そして、卒業後に仕事をする際、クリティカルシンキングだけではなく、論理的な思考力や自律的な状況判断力が身についているはずです。
かんたん3分!受けない方がいい職種がわかる適職診断
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
プレゼンテーション能力
文学部の学生は自分自身の研究に対して自身の考察や意見を発表する場がありますよね。発表の際は、相手にわかりやすく伝えるために、論理的かつ端的に自身の考察や意見を伝えることを求められるかと思います。
これらはプレゼンテーション能力と総称できますが、このプレゼンテーション能力は、就活の面接において自分自身を最大限にアピールする際や選考の過程であるグループワークでアウトプットを発表する場で非常に活用できるスキルです。
また、社会に出てからも社内の会議や営業における提案やコンペにおいても、プレゼンテーション能力は役立てることができます。
多くの学生が苦戦しがちなプレゼンテーション能力ですが、文学部の人の場合、日頃からプレゼンテーションの機会も多いため、他学部の学生と比較して有利です。
文学部の人は自分の考えを表現することは得意かもしれません。
しかし、面接では双方の対話によって流れが変化します。自分の考えだけではなく、その時の気づきを盛り込みながら臨機応変に会話できるようになってください。
面接練習をたくさんすると良いと思います。
面接の練習をしたいけど、対策方法がわからない人もいるかと思います。次の記事では、面接練習の具体的な方法について、注意点を交えて解説しています。面接が不安な人、面接練習をしていきたいと考えている人などは、参考にしてみてください。
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文学部の人におすすめの就職先
文学部の人におすすめの就職先
- 出版・新聞業界
- 広告業界
- 教育業界
- 航空・空港業界
- IT業界
- 小売業界
- 製造業界
- 金融業界
- 物流・商社業界
日々の学習と社会やビジネスのつながりは薄いものの、学習の過程で身に付くスキルは就活や社会生活で大いに役立ちます。したがって、文学部の学生は社会に出てからも十分活躍できる素養を持っています。
では、具体的に文学部の学びはどのような業界で役立てることができるのでしょうか。おすすめの業界についていくつか解説していくのでぜひ参考にしてみてくださいね。
出版・新聞業界
文学部のイメージに一番近い業界と言えるのが、出版・新聞業界です。
出版・新聞業界
書籍や雑誌、新聞などの紙媒体を企画・編集していく業界。
文学部の学生の中には読書が好きだったり、文章を書くことが好きな人が多くいます。同様に出版・新聞業界は自分が書いた文章が新聞となって世に出回ったり、自分が編集した書籍が街の本屋で売られたりするなど、文章と密接にかかわる仕事です。
また、選考の過程で作文や国語試験などをおこなう企業も多いため、普段から文章に触れる機会が多い文学部の学生にとっては有利でしょう。
一方で新聞社や出版社の採用は募集人数が少なく、狭き門といえます。年収の高さや華やかさなどから人気の高い業界なので、業界の特徴を押さえたり、OB・OG訪問をおこなっていく必要があります。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る出版・新聞業界は倍率が高いからこそ対策が必須
出版・新聞業界は、非常に文学部向きでおすすめの就職先です。しかし、 多くの文学部生が志望するため、この業界の選考倍率を高める要因にもなっています。
一般企業に就職しようと思うと最初に考えが浮かぶのが、出版・新聞業界となっていることから、企業ごとの選考対策をしっかりおこなっていないとなかなか次のステップに進めないのも事実です。
筆記試験対策はもちろん、自己分析、企業分析を綿密におこなおう
このことから、選考対策については、しっかり取り組むことが必要になります。語学や筆記試験は、文学部の人たちが多く受験しています。自分よりも偏差値の高い大学の学生も受験するかもしれません。手を抜かずに準備してください。
また、ガクチカや志望動機など、面接準備をすることが他の就活生との差をつけることができるポイントになります。特に自己分析・企業研究については、重要なポイントになるのでしっかりと対策をしていきましょう。
出版社を目指している人は、以下の記事も参考にしましょう。出版社に就職するにあたって必要な対策を解説しています。
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出版社への就職は難易度が高いため、周りと同じ対策では選考突破が難しくなります。出版社への就職に向けて一歩リードできる対策やおすすめの資格、志望動機に盛り込むべき要素などをキャリアコンサルタントが解説します。
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広告業界
広告業界とは
日々私たちが目にするテレビCMやポスターの企画からデザインまでをおこなったり、インターネットに特化した広告を扱う広告代理店や制作会社が該当する。
デザインや見せ方など、視覚的に魅せていくクリエイティブなイメージが強い広告業界ですが、コピーライティングなど、文章とのかかわりもあります。
また、マスコミや出版業界と同様に選考時に「学生の想像力や独創力を図るテスト」をおこなったり、選考の自己PRでも「自分をどのように魅せていくか」が注視されています。
したがって、表現の引き出しが多い文学部の人にとってはおすすめの業界であると言えますね。
文学部の学生に広告業界がおすすめな理由として、幅広い語彙力もありますが、同様に推測する力や想像する力が長けている点が挙げられます。文章に触れる機会が多いからこそ、ストーリー展開などを自分で描ける部分が強みです。
広告業界に興味がある人は以下を参考にしましょう。広告業界の志望動機の書き方や例文を解説しています。
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例文7選|広告業界で勝ち抜く志望動機の書き方と差別化のコツ
広告業界の志望動機は説得力を増すために業界知識をつけることが重要です。まずは広告業界の特徴を押さえましょう。この記事では志望動機の作り方や作成時の注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。
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教育業界
他学部と比較して、文学部での学びはビジネスとのかかわりが薄いと前述しましたが、大学での学びを活かすことができるのが教育業界です。
教育業界とは
幼稚園や小学校、中学校などの教育機関における教員だけではなく、予備校や学習塾、社会人向けの資格スクールなど幅広い企業が該当する。
教養にかかわることを扱うため、大学での学びと近しいものが多くあります。
先生や講師といった職種だけではなく、会社などの法人が顧客となる営業やユーザー向けのマーケティングといった職種も存在します。クリティカルシンキングやプレゼンテーション能力を活かすことができるため、文学部の人が十分活躍できるでしょう。
文学部の学生は「わかりやすく説明する」ということが比較的得意な印象があります。また、同じことを違う言葉で説明することにも長けていると思います。
難しいことを平易な言葉で簡潔に説明できる力は、「教える」仕事に最適のスキルです。
航空・空港業界
航空・空港業界とは
航空会社や空港運営会社が該当します。パイロットや整備士、管制官なども航空・空港業界の職種として該当しますが、これらは専門の学校を卒業する必要があったり、国家資格を取る必要があります。
客室乗務員や空港のチェックインカウンターなどで働くグランドスタッフは特別な資格は不要です。
ただ、海外の顧客を相手にする場合もあるため、基本的に英語力が求められます。そのため、英検やTOEICといった試験で一定の点数を取る必要があるでしょう。
このことから、文学部の中でも英米文学科といった外国語系の学問を専攻している学生に人気の業界です。
ここでいう英語は日常で使う会話の手段なので、学問として専攻している必要はありません。英語は、伝えたいという意志を持てば伝わるものです。最初はおぼつかなくても使うことですぐに上達します。
近年は翻訳アプリなども発達しており、近い将来はマルチリンガルな自動翻訳も実現するでしょう。コミュニケーションの大切さを認識していれば、英語にコンプレックスを感じることはありませんよ。
IT業界
IT業界とは
コンピュータやインターネットに付随するサービスを扱う業界。
IT業界と聞くとプログラミングといったイメージが強いですが、IT業界には営業やマーケティングといった職種があり、業種や職種によってはプログラミングの知識なしでも働くことができます。
また、最近ではあらゆるものの電子化が盛んになってきています。たとえば、普段読む人も多いWebメディアやニュースサイトはIT業界の企業が運営しています。
これらの企業ではライターや編集者に近いディレクターといった職種を募集しているため、文学部での学習を通じて培った文章力や教養などの知識は大いに活かすことができるでしょう。
IT業界がおすすめな理由としては、IT業界でもマーケティングの部分が非常に強化されている点が挙げられます。
特にWebマーケティングの仕事のひとつとしてライティング能力が必要とされている企業もあります。
IT業界とひとえにいっても業種はさまざまあります。次の記事ではそれぞれの業種の解説や業種別に志望動機などを解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
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IT業界は5業種に分かれ、それぞれに特化した志望動機の作成が必要です。キャリアコンサルタントが業種・職種別の例文を交えながら、IT業界の志望動機を解説。IT業界の知識を押さえて、受かる志望動機を作成し、選考を突破していきましょう。
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小売業界
小売業界とは
百貨店やスーパー、コンビニなど、私たちの衣食住を支える業界。
小売業界は、主に「To C(To Customer)」と呼ばれる一般消費者が顧客となり、接客など直接的に価値を提供できる業界です。
また、顧客の購入意欲を上げるためのプロモーションを提案していくことが求められるので、顧客の理解が必要不可欠です。
文学部で培うことのできる情報収集力は、顧客の課題やニーズを知る際の調査の一環で幅広く活用することができます。また、提案の際のディスカッションなどではクリティカルシンキングを活用することができるため、文学部の人が培ってきたスキルを活かすことができる業界と考えられます。
小売業界では数字も扱いますが、高度な分析が必要なケースはあまりなく、むしろ顧客の消費行動や購買心理にかかわる洞察力が求められます。
重視されるのは、経済や経営の知識よりも「人間理解力」と言っても良いかもしれません。
製造業界
製造業界とは
原材料などを加工し、製品を生産・提供する業界。メーカーとも呼ばれている。
製造業界で該当する業種として、「化粧品」や「食品」「家電」などが挙げられます。
製造業界は商品の加工やパッケージを作る部門と販売・プロモーションなどをおこなう部門の2つに分かれていますが、文学部の人の場合、販売やプロモーション、マーケティングといった職種が主となります。
小売業界同様に顧客理解が必要不可欠なので、文学部の人でも十分に活躍できる土壌がある業界です。
メーカーはものを作ることを主としていますが、企業として存在している以上、製造だけではなく営業や総務人事、庶務など、直接製造にはかかわらない業務もあります。
営業や顧客対応は、いわばその企業の顔であり、製品の品質と同様に非常に重要です。製造業界を志望する人は、そのような部門で活躍することができます。
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製造業の志望動機の差別化のポイントを仕事内容ごとの例文を交えながらキャリアコンサルタントとともに解説します。製造業を目指している人はただ例文を書き写すだけでなく、アピールすべき要点を押さえて人事に刺さる志望動機を作成してみましょう。
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金融業界
金融業界は銀行や証券、保険など幅広く、歴史が長い企業も多いことから安定性が高い業界です。
文学部で学んだことと真逆のイメージから不利なイメージが先行していますよね。ですが、文系の場合は営業や窓口業務となる人も多く、入社後の研修もしっかりしているので問題なく働くことができるでしょう。
- 数値には苦手意識がありますが、そのような場合そもそも金融業界は向いていないという判断をしても良いのでしょうか? 適正と憧れ、どちらを選ぶべきか悩んでいます。
数値に苦手意識があったとしても金融業界を諦めなくて良い
数値に苦手意識があったとしても、数字で根拠を示す力は、社会人になれば容易に身につけることができます。
社会人の仕事はカンニングという概念がありません。他の人が作った数式に数字を入れるだけで答えが導かれます。どちらかというと、数字から仮説を推測していく力がビジネスでは求められます。
自分の適性が全然合わないというようなことがなければ、就活の志望先として、金融業界を挑んでみてください。
選考通過率がグッと上がる!
就活対策で悩んだらプロンプト集がおすすめ!
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物流・商社業界
航空・空港業界と同様に英語など外国語を専攻していた人にとっておすすめなのが、物流・商社業界です。
物流・商社業界とは
海外の商品や資源を日本に仕入れて運んだり、日本の製品を海外に運んでいく業界。
物流・商社業界は海外との取引も多いため、外国語の習得は必須です。そのため、外国語を専攻している人にとっては大学での学びを活かすことができるでしょう。
英語を専攻していなくても、就活で物流・商社業界を志望することは問題ありません。入社後すぐに海外勤務を希望しない限り、即戦力レベルの英語力は求められないでしょう。
また、入社後のTOEICの点数で海外勤務や職掌UPなどの制度が組まれているので、入社後でも身につけることができます。
商社業界のトップ5は「5大商社」と呼ばれています。学生からの人気からも高く、選考難易度も高いと言われています。次の記事ではそんな5大商社の特徴や魅力、内定獲得までのポイントについて解説しています。参考にしてみてください。
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5大商社の入社難易度は高いため各社の違いを押さえることが必須です。5大商社の特徴や魅力を理解しましょう。この記事では自分に合った5大商社の見つけ方や内定に向けた対策などをキャリアコンサルタントが解説します。
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文学部の人におすすめの職種
文学部の人におすすめの職種
- 教員
- 地方公務員
- 司書
- 学芸員
文学部の人におすすめの職種として一般企業の他に教員や司書、学芸員が挙げられます。これらは公務員に該当するものがほとんどで、公務員試験を通過する必要があります。
公務員試験の内容はさまざま存在しますが、文学部で学んだ内容が活きる科目として、日本史・世界史・地理・文学芸術・思想・国語などがあり、また、現代文・英文・古文の読解といった文章読解という科目もあるため、教養の学問が多いことから、公務員試験は文学部の人が対策しやすいと言えます。
また、教員や司書、学芸員は、専門性が高い職種のため、文学部で学習したことを活かしやすいといった特徴があります。
ここではそれぞれの職種について解説していくのでぜひ参考にしてみてくださいね。
教員
教員は2種類存在し、公立学校の教員は地方公務員扱いとなり公務員試験を受ける必要があります。一方で、私立学校の場合は学校ごとに採用試験は異なるので、各学校の試験を受ける必要があります。
そのほかの違いとしては、異動があるかないかです。公立学校の場合は公務員なので、職員の質や構成に偏りがでないように、異動がおこなわれます。一方で、私立学校の場合は異動がなく、定年まで同じ学校に勤めることができます。
前述の通り、文学部の学生は教養科目を専攻しているので社会(日本史、世界史、公民)や国語(現代文、古文、漢文)といった科目の教員になることが一般的です。外国語を専攻している人は英語の教員も目指すことができます。前提として、教職課程を取得している必要があります。
教育業界とも重なりますが、文学部生のわかりやすく教えられるスキル、表現方法を変えて説明できる語彙力などが教員にも向いているところです。
相手の立場に立って考えられる人が多いように感じます。
公立学校は公務員、私立学校は一般企業への就職と考えるとわかりやすいかと思います。そのため、私立学校の教員になる場合は、会社でいう経営理念のように教育方針に賛同しているかどうかや愛校心が必要です。
自分の働き方や教育への思いを踏まえて、公立学校か私立学校かを選択していくのがおすすめですよ。
司書
司書とは
図書館で働く専門的な職業。
司書の主な業務は、図書館での資料の収集・分類整理や、図書の貸し出しなどです。文学部の人は読書や本が好きな人が多いため、文学部からの志望者も多い職業です。
図書館は私立図書館と公立図書館に分かれます。私立図書館の場合は民間が運営していますが、公立図書館の場合は地方自治体が運営しており、国家資格が必要な公務員扱いとなります。
司書になるための資格は大学の単位を履修することで取得できたり、司書講習を受講する必要があるので、自分が取得している単位で事足りるかどうかは確認してみましょう。
また、近年では、どの図書館でも本の貸し出し管理や検索システムがパソコンで管理されているため、パソコンの基礎的な操作スキルは持ち合わせておくと良いです。
司書資格を取って卒業する人が多いのですが、公共の図書館などの就職先が少ないことから、司書として働くことは狭き門です。
また、委託や派遣、アルバイトの形態が増加しており、正規職員の求人は少なく、倍率が非常に高くなっています。
学芸員
学芸員とは
博物館で働く専門的な職員。
学芸員は、史学や考古学といった学問を扱うため、文学部の中でも歴史に関する学問を専攻している人には、大学での学びを活かすことができる進路となっています。
博物館の学芸員における主な業務は、歴史、芸術、民俗、産業、自然科学についての資料を収集、保管、展示することです。また、関係する分野の調査研究をおこないます。専門的な分野を給与をもらいながら調査研究することができるため、歴史に関する学問を専攻している人にとっては、自分の好きなことを仕事にできる職業といえます。
学芸員になるためには、大学に2年以上在学し、博物館に関する科目の単位を62単位以上を修得する必要があります。加えて、3年以上学芸員補の職に就く必要がある国家資格です。
一方で、学芸員も司書同様に狭き門のため、自分が働きたい博物館や博物館を運営している市役所などが募集をしているかどうかは、事前に確認しておきましょう。
学芸員は幅広い分野の仕事に携わります。配属などの条件によりますが、基本的に幅広い専門知識を習得している人材の方が優位です。
そのため、新卒から学芸員になることは狭き門であることも事実です。
就職が全てではない! 文学部のその他の進路
文学部の人は就職が全てではありません。学びや研究を続けるために大学院や海外の大学に進学する場合などが選択肢として挙げられます。
ここではそれぞれについて解説していきます。
大学院進学
大学院進学では、好きな勉強に没頭できるということが大きな強みでしょう。一方で、文学部の大学院は文学や史学など、一般企業では活かしづらい学問のため、基本的に大卒と就活における評価は変わらないといえます。
大学院進学後は博士課程に進んだり、就職という選択肢がありますが、就職の場合は大学院1年生の時に就活をする必要があります。そのため、所属している研究室によっては、学問との両立が大卒の就活生以上に大変な場合があります。
研究室によっては学校や研究室からの推薦があるので、選考を免除できる可能性があります。大学院進学を考えている人は、まず教授や実際に進学した先輩に相談してみると良いでしょう。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る推薦枠を勝ち取ることは至難の業
どの学部でもそうですが、大学院から教授の推薦をもらって就職する場合、学内選考の枠に残らなければなりません。
大学院での研究を始めたばかりの1年次に就活があるので、明確な研究実績などもなく、他の院生とあまり差がつかない中で推薦枠を勝ち取ることは大変です。
また、技術系と違って文系院卒の評価は決して高くありません。私の学生時代の指導教授の1人は「文学研究は儲かるものではない」と話していました。別の教授は「文学は無用の用だよ」と口にしていました。
企業から見ても院卒と学部卒は差がつきにくいのが実情
いずれも「実社会ですぐに役立つような学問ではないが、人間を知り、人として成長するための長期的な学び」という意味ではないかと思います。
こうしたことから、企業から見ても院卒と学部卒の差がつきにくいのが実情です。
求人も少ないため大学や教授の人脈や関係性に依存する割合がどうしても高くなります。内定が出たら、むげに断れない(断れば多方面に迷惑をかける可能性が高い)という面があることは注意しておきましょう。
留学
自分が大学4年間で学んできたことをさらに深めるために卒業後に海外留学をしたり、純粋に外国語を学習するために留学するという選択もあります。
留学では英語などの語学を習得することができるため、商社や外資系企業などでは就活で活きるメリットがあります。
一方で、卒業後の留学は、海外で大学を卒業しない限り、帰国後に既卒扱いでの就活をしなければいけません。そのため、新卒での就活ができないことで一定のビハインドが生じてしまう可能性があります。
卒業後ではなくても休学という選択肢もあるので、留学を選択する場合は検討してみてください。
卒業後の留学は、純粋に「歳を取る」ことが最大のデメリットです。留学に行っていた期間だけ、同級生は企業で働いた経験を積んでいるため、生涯年収なども異なってくるでしょう。
留学で得るメリットとデメリットをしっかり考えて選択してください。
ここまで就職先や進路について解説しましたが、次の記事では就職先の決め方について注意点などを交えて解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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文学部の人がやりたいことを見つける方法
文学部の人がやりたいことを見つける方法
- 研究内容や学習してきたことから考える
- 課外活動から考える
- OB・OG訪問をする
- 就職エージェントを利用する
冒頭で述べたように文学部の人は、学習していることと社会・ビジネスでのかかわりが希薄なことから、やりたいことが見つかりづらい傾向にあります。
では、やりたいことはどのようにして見つけていくべきなのでしょうか。いくつか方法について解説していきます。
研究内容や学習してきたことから考える
たとえば、大学で日本文学について研究していたとします。
日本語など、言葉にかかわることを学んできたので、出版社の編集やマスコミなど、言葉にかかわる仕事を希望する人も多いかと思います。一方で、IT業界でWebメディアを運営している会社に就職し、ライター・ディレクターを目指すというのも選択肢です。
また、教職課程を取っている人は中学・高校の教員や教育業界への就職もあるでしょう。
このように、自分が研究・学習してきたことから関連する仕事を調べてみると良いでしょう。
次の記事では、文系の人が働きやすい職業について解説しています。自分が研究・学習してきた内容に合った職業をぜひ探してみてください。
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自分の研究、学習してきたことをこれからも掘り下げたいと考える人は進学することも選択肢です。
社会に出て研究を続けたいのであれば、教育業界へ進む方法もあります。
教育業界では、企業規模を拡大していくうえで、自分の研究したい分野の情報や知識が必要となることもあり、自分の興味があることを会社で研究していくことができますよ。
課外活動から考える
大学で学んできたことだけが、就活で見られているわけではありません。サークル活動やアルバイトなど課外活動も選択肢の1つです。
目立った活動をしてこなかったと悩む人も多くいますが、やってきたことの大小ではなく、「自分がどんなことにやりがいを感じたか」という部分です。
アルバイトでの接客にやりがいを感じていたのであれば、「人とかかわる仕事」が向いていると転換することができます。そこから「人とかかわる仕事」を調べれば、営業や接客などが候補となるでしょう。
アルバイトやサークル活動の中で自分がやりがいを感じたことや楽しいと感じたことを探してみましょう。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る大学の学びを必ずしも活かさなければいけない訳ではない!
理系学生は、学生時代に学んだことを活かしたい傾向が強いのに対して、文学部の学生は、自分の専攻に縛られない傾向があります。
文学部の学生は、研究室で実験に勤しむ理系と比べて、知識を中心に学び、テクニカルスキルよりヒューマンスキルを身につけているといえます。
自分が実施してきた課外活動からやりたいことを考えてみよう
また、文学部の学生はコミュニケーション能力が高いこともあり、課外活動で接した新しい人間関係や交流を通して、成長しています。
今持っているスキルより、将来へのポテンシャルに期待しているので、専攻とは関係なくどのような活動をおこなっていたか、課外活動などを通して、どのようなことを学んだかが重要です。
面接では「入社後にやりたいことはなんですか?」といった質問をされることがあります。次の記事では、「入社後にやりたいこと」の見つけ方から回答方法まで解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
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OB・OG訪問をする
文学部はOB・OGが少なく、就活では注意が必要と冒頭で解説しましたが、志望企業にOB・OGが少ない、もしくはいない人は他の学部のOB・OGでも同じ大学であれば話を聞くことは可能です。
また、最近では大学や学部に関係なく気になる企業の社員の話を聞くことができるOB・OG訪問向けアプリなども主流のため、活用してみると良いでしょう。
異なる大学や学部でも企業に就職したOB・OGは、数ある選択肢の中で自分のやりたいことを見つけ、就活をおこなったはずです。
OB・OGが「なぜ就活をしたのか」「なぜ今の会社に入ったのか」「将来的に実現したいことは何か」を聞いてみると、やりたいことが見つからない人にとってもヒントになることがあるはずです。
おすすめのOB・OG訪問向けアプリ
全ての企業のOB・OGが、OB・OG訪問アプリに登録しているわけではありません。
そのため、大学の就職センターや先輩など、アプリ以外の方法も活用しながらOB・OG訪問を進めていきましょう。
いざOB・OG訪問をはじめたくても「どのようにOB・OGを探せばいいかわからない」といった悩みを抱える文学部の人は多くいるかと思います。次の記事では、OB・OG訪問の探し方や準備、当日の流れなどを解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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就職エージェントを利用する
就職エージェントとは、就活生一人ひとりにアドバイザーが付き、プロの視点から就活を包括的に支援してくれるサービスです。自分に合った企業を紹介してもらえるので、企業選びで悩んでいる人は活用してみると良いでしょう。
また、ESや履歴書の添削、面接の対策を無料でおこなってくれます。利用する際は、選考で不安なことや文学部で就職するからこそ出てくる悩みなども相談してみましょう。
おすすめの就職エージェント
就職エージェントによって紹介できる企業や特徴が異なるので、ぜひ自分にあったものを選んで活用していきましょう。
勘違いしやすいのですが、就職エージェントから見た「顧客」は就活生ではなく企業です。
最終的に自分の就活の決定権を持っているのは自分なので、エージェントに依存し過ぎないように気を付けましょう。
差をつける! 文学部の人が就活をさらに有利に進めるための方法
文学部は就職に不利ではありませんが、より有利に進めていくための方法があります。大きく「資格の取得」と「スキルの習得」の2つが挙げられます。
それぞれの具体例について解説していくので、志望業界や志望企業で活かせそうなものがあれば、ぜひ取り入れていってくださいね
資格を取得する
資格を取得することで、企業に対して即戦力であることをアピールできたり、資格取得までの努力の過程はガクチカなどに活かすことができるでしょう。
特に文学部で学習する内容は社会で働くうえでは活かしづらいため、自分の就きたい職種にかかわる資格の取得は就活においてプラスになるでしょう。一方で、「就活のために資格を取得した」といったアピールは逆効果になるので注意が必要です。
おすすめの資格についていくつか解説していくのでぜひ参考にしてみてくださいね。
TOEIC
人件費や材料費、税金などを削減できることから、海外に拠点を設ける企業は多くなってきました。そのため、海外勤務がある企業や海外との取引がある企業では英語力が必須です。
英語力をアピールする資格としておすすめなのが、TOEICです。TOEICは英語のリスニングとリーディングがみられる試験で満点は990点となっています。企業が求めるレベルは600点以上と言われてます。
英語の資格として英検も有名ですが、TOEICは入社後に受験を求められる場合もあるので、学生のうちに受験しておくことがおすすめです。
企業によっては必須のところもあったり、獲得する点数の基準が異なる場合もあるので、志望企業は問題ないかチェックしてみてくださいね。
試験の開催頻度が多く、知名度が高いことから、TOEICを英語力の基準と考えている企業が多くあります。英語力をアピールするにはTOEICが基準になると捉えましょう。
次の記事では、就活において求められる英語力や英語力をつける方法やアピールの仕方について解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
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就活において英語は強力な武器になります。英語が採用条件もしくはプラス評価になるケース、求められる英語力などについて現場のプロであるキャリアコンサルタントと解説します。より良いキャリアを選択するためのカギにしてください。
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簿記
簿記とは
お金や物の出入りを記録するための方法。
文学部は経済学部などと異なり、お金の流れなどを学習するわけではありません。そのため、簿記の資格を取得することで文学部の人が弱いとされているお金の流れなどを知ることができます。
また、企業の財務諸表を読み解くことができるので、就活において志望企業の経営状況を確認することができます。
簿記の資格にもいくつか種類がありますが、就活で活かすことができるレベルでいうと日商簿記試験2級以上の取得がおすすめです。3級から2級の難易度は差があるため、2級以上が取得できていれば大手企業でも通用するレベルに到達しているといえます。
特に経理や経営企画など、企業のバックオフィスで働きたい人や営業職を志望している人は参考にしてみてくださいね。
簿記を取得すれば企業経営の考え方を学ぶことができるので、入社後に活きる視点を得られる点でおすすめです。
ファイナンシャルプランナー(FP)
金融・保険・不動産業界を志望する人におすすめの資格がファイナンシャルプランナー(FP)です。
ファイナンシャルプランナーとは
税金や保険、年金、株などの金融資産の知識を持ち、個人や中小企業の資産の運用や設計のアドバイスをおこなうことができる職種。
就活での評価を考慮すると2級以上の取得がおすすめです。ですが、注意したい点として、2級の試験を受けるためには3級の取得が必須なので、まずは3級に合格する必要があります。
FP3級は難易度も低いので、しっかりと勉強して3級を取得し、2級取得を目指しましょう。
どの仕事でもお金の知識は無駄にはなりません。独立や副業となるとハードルは高いですが、FPの勉強を通じて資産運用や資産防衛の知識が身につきます。
また、会社経営における資金繰りなどの知識も得ることができます。
宅地建物取引士
FPと同様に金融・保険・不動産業界を志望する人におすすめの資格が宅地建物取引士です。
宅地建物取引士とは
「宅建試験」と呼ばれる国家試験に合格した不動産取引の専門家。
不動産業界では、土地や建物の売買、賃貸物件の仲介をおこないますが、これらの仕事は宅地建物取引士しかできない「独占業務」として法律で定められているため、不動産業界を志望する人は必須の資格です。
入社まで、もしくは入社後に取得できれば問題ない場合もありますが、就活時に取得をアピールできるとメリットとしては大きいでしょう。
また、金融・保険業界では、住宅ローンを扱う際に必要な知識を習得できるため、アピールにつながるでしょう。
宅建資格に限らず、在学中に資格取得活動を通して得られる周辺知識は、社会構造やビジネスの視点を養うのに非常に役立ちます。
中でも宅建は金融関連の知識と法務関連の知識を学ぶことができるので非常に有益です。
ITパスポート
ITパスポートとは
パソコンの基本的な操作方法から情報システム、ネットワークなどITの基礎知識が体系的に身につけることができる資格。
ITの幅広い知識を身につけることができるため、IT業界を志望する人にとっては有利に働くでしょう。
ITパスポートは国家資格としても認定されていますが、難易度は低めに設定されているのでIT系の資格の中でも比較的取得しやすい資格とされています。
IT企業を志望している人は募集要件として必須となっている場合があるため、ぜひ志望企業の募集要項を確認して、受験を検討してみてください。
ITパスポートは、IT企業に就職したい人にとって、入社後の配属にも影響が出ます。IT企業で自分が就きたい業務や職種がある人は、取得を目指していくと有利に働きますよ。
上記で解説したもの以外にも就活で活かすことができる資格はさまざま存在します。次の記事では、業界別、取得までの学習時間などいくつかの視点から就活で有利な資格を解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
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就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説
就職に有利な資格の種類とアピール方法がわかれば武器になります。就職で有利な資格一覧や効果的にアピールする方法をキャリアコンサルタントが解説します。履歴書やESに記載する際の注意点も併せて紹介するので参考にしてください。
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スキルをつける
就活におけるわかりやすいアピールの方法として資格の取得が挙げられますが、スキルの習得も同様に就活のアピールになります。
また、文学部では習得できないスキルを身につけることで、採用担当者に対して志望度が高いことをアピールする手段にもなります。
具体的なスキルについて解説していくので、自分の志望企業で活用できそうなものがあればぜひ参考にしてみてくださいね。
プログラミング
プログラミングとは
プログラムを記述するための人工言語。
プログラミングは文系学生にとっては無縁の領域のため、文学部の人もハードルは高いと感じるかもしれませんが、プログラミングは言語です。そのため、言葉や言語と向き合っている文学部の人にとっては仕組みさえ押さえれば相性がいいかもしれません。
また、プログラミング言語にはいくつもの種類が存在します。IT業界を志望する人は、自分がどんなものを作成していきたいかを考えて、プログラミング言語を選択していくと良いでしょう。
最近では、プログラミングスクールも増えてきているのでぜひ検討してみてくださいね。
実はICT業界のシステムエンジニア(SE)には、文学部の人が多くいます。SEはプログラムを組む以上に顧客のニーズをくみ取ることが求められるので、プログラミングスキルのある文学部の人は、希少な人材になることができます。
Webデザイン
IT業界の中でもWebサイトやアプリの運営・制作をおこなうインターネット・Web業界に進みたい人にとっておすすめなのが、Webデザインで必要なスキルの習得です。
Webデザインで必要なスキルを習得することで、私たちが普段使用するWebサイトやアプリのデザインをおこなうWebデザイナーになることができます。
Webデザイナーはニーズも高く、将来性がある仕事で、働き方も比較的自由なので、人気の職種となりつつあります。注意点として、Webデザイナーでの入社を希望する場合、就活の際に自分の制作した成果物の提出が求められます。
したがって、ある程度のスキルを求められますが、プログラミング同様にデザインスクールも存在するので、ぜひ参考にしてみてください。
IT系の仕事の中でもWebデザインは、顧客が直接目にするホームページを扱うので、顧客の反応や意見を直接得られます。ニーズをしっかり把握して、それを自分のセンスを活かすことができる仕事です。
ビジネス関連の知識をつける
ビジネスとの関連性が薄いと言われる文学部での学びですが、そのイメージを払拭する方法としてビジネス関連の知識を習得することが挙げられます。
まずはお金の流れや社会の成り立ちなどを理解していくことから初めていきましょう。これらの知識は、業界研究や企業研究のタイミングで調べてみることがおすすめです。
たとえば、業界研究や企業研究を通してわからなかったことをメモしておき、メモした内容をYouTubeや書籍などを通して、習得していくと良いでしょう。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見るビジネスの知識があるとバックオフィスで重宝されやすい
企業研究をしていくと皆さんも気づくと思いますが、企業のビジネスモデルや事業計画はかなり緻密に論理立てられています。
そのため、経営企画や経理などのバックオフィスと呼ばれる職種では、理論や理屈が立てられる人材(論理的な人材)が重宝されます。
文書やストーリーに触れている文学部は有利
企業の経営計画などは、株価や売上目標など、数値をもとに決められます。数値から論理立てをおこなって、「株主などに納得してもらう計画」を考えることは、クリティカルシンキングなどが身についている文学部の人は得意な分野かもしれません。
このように、バックオフィスの仕事はビジネス知識を持っている文学部の人に向いていると言えるでしょう。
インターンシップに積極的に参加する
文学部だからといって、引け目に感じることなくインターンシップに積極的に参加していきましょう。おすすめの方法として、最初は絞らずに自分が興味のある業種業界のインターンに参加していくことです。
文学部の人はビジネス関連の知識を学んできたわけではないので、前述のように自分で知識をつけていく必要があります。
自分で学習していくことで企業や業界について詳しく知ることができますが、インターンの場合、企業理解や業界理解が進むようなワークを実施しています。そのため、自分にあった企業や業界を解像度高く、探すことができます。
また、インターンに参加している学生を企業側は把握しているため、インターンに参加することで評価が上がったり、ワークで活躍することができれば、特別選考ルートに参加できる場合もあるので、有利に進めることができるでしょう。
2022年の6月に「採用直結型のインターンを実施しても良い」という方針が国から出されました。そのため、インターンに参加することが内定にかかわっていくので、インターンは就活において重要なポイントとなってきています。
インターンで積極的におこなわれているグループワークですが、具体的な対策方法がわからないという人も多いのではないでしょうか。次の記事では、グループワークで押さえておきたい心構えや準備、実際の進め方について解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
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グループワークは何が見られている? 進め方や対策など徹底解説
グループワークは過程が重視されますので、進め方のコツを押さえることが重要です。グループワークの心構えや進め方だけでなく、グループワーク前にできる対策についてもキャリアコンサルタントが解説します。
記事を読む
文学部だからこそできることを見つけて就活を成功に導こう!
経済学部や法学部と比較すると、文学部で学んでいる内容はビジネスとの関連性が低く、かつてのイメージから就職は不利とみられてしまいがちです。しかし、文学部での論文制作や研究を通して培われる文章力や思考力といったスキルは、就活のみならず、社会に出てから大いに役立つものばかりです。
文学部だからといって引け目に感じることなく、文学部だから活かせることが必ず存在します。この記事で解説したことを参考に、ぜひ就活を成功に導いていってくださいね。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る文学部の価値は資格や専門知識のような目に見えるものとは限らない
先に述べたように、文学部を選んだ人は、学部選択の時点で「就職」をあまり意識していない割合が高いと思います。
しかし、本来はそれで良いのだと考えることもできます。大学での学びは4年以上の時間とコストをかけています。その価値は、資格や専門知識のような具体的なものや就職の手段だけでは決してないはずです。
ハーバード大学のロバート・カッツ教授は、優秀なビジネスマン(管理者)のスキルを「カッツ・モデル」で提唱しました。
簡単に言うと、階層が低い時は具体的なスキル(テクニカルスキル)が重視され、階層が上がるにつれて対人関係能力(ヒューマンスキル)、概念化能力(コンセプチュアルスキル)が重要になるということ、そして「ヒューマンスキル」は全ての階層で一定の重要性があるという事です。
答えのない課題が多い現代には文学部のスキルが必要
文学部の学びは、他の分野と比べてもあいまいで抽象的ですが、答えのない課題が多い現代ではそうしたスキルは必要不可欠です。
文学部の得意分野である対人関係能力と広い視野を持って、皆さんがあらゆる業界で活躍することを願っています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/インテグラルキャリア研究所所長
Keiichi Yokoyama〇20歳後半からカウンセリングの勉強を始め、キャリアに比重をおくコンサルティング、人材育成を企業内で推進。独立後は大学のキャリアセンターで学生の就職支援にもかかわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
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