本企画について
「噂や評判に、プロの確実な視点を。」をテーマに企業選びや意思決定の支援をする企画です。漠然とした不安には「確度の高い事実」を、意思決定には「キャリアの専門家による視点」を提供することを目指します。
1968年に創業したアルプス技研は、今では5,000人以上の技術者を擁する企業です。一方で、Web上には「配属先に差がある」「研修が厳しい」という意見もあるため、不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
ただし、企業に対する噂はすべてが正しいとは限らないため、客観的な視点で実態を読み解いていきます。就活のプロであるキャリアコンサルタントからも正しい情報の読み解き方を紹介しているので、最後まで読んでみてください。
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1分でわかるアルプス技研
アルプス技研とは
東京証券取引所プライム市場に上場している、技術者派遣と受託開発を主力とする企業。約5,000人の高度技術者集団を擁し、機械や電機メーカーなどの上場・優良企業約700社に対して技術サービスを提供。
また、開発・設計から試作・製造までを一貫して担う「ものづくり」の受託事業をおこなっているほか、グローバル事業、農業、介護事業など、幅広い分野で多角的に事業を展開。
| 会社名 | 株式会社アルプス技研 |
| 従業員数(連結) | 6,265人(2025年12月末時点) |
| 本社所在地 | 神奈川県横浜市 |
| おもな事業 | ・技術者の派遣事業 ・ものづくり、技術プロジェクトの受託事業(開発、設計、試作、製造、評価) |
| 売上高 | 526億4,976万円(前年同期比5.6%増)(2025年12月期) |
| 経常利益 | 55億4,339万円(前年同期比4.3%増)(同期間) |
| 企業HP | https://www.alpsgiken.co.jp/corporate/outline.html |
| 新卒採用HP | https://recruit.alpsgiken.co.jp/ |
「アルプス技研がやばい」と言われる4つの理由|プロが読み解く
「アルプス技研がやばい」と言われる4つの理由
アルプス技研がやばいと言われる理由は大きく分けて4つあります。噂の実態についてキャリアコンサルタントの解説とともに読み解いていきます。特に自分が気になっている部分については注意して読んでみましょう。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
自分に合う職業・合わない職業を知ることは、就活において非常に重要です。しかし、見つけるのが難しいという人も多いでしょう。
そんな人におすすめしたいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、自分の強みや性格に合った職業がわかります。
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①配属先により環境が違うから
アルプス技研は約700社との取引があり、拠点は全国に30箇所以上も設けているため、配属先によって環境に差が出るのではないかという懸念が出ることがあるようです。
同社は「技術分野」「勤務地」「成長ステップ」の3つをポイントに配属先調整をしており、従業員と職場のマッチングに力を入れています。エンジニアの希望やキャリアの理想を尊重して、配属後のフォローも手厚いです。
アルプス技研の配属の考え方(※)
- 希望の尊重
専攻ややりたい業界・技術分野、勤務地の希望をヒアリング。個別面談などを通じて配属を決定。 - 成長機会を優先
“今後どんなエンジニアになりたいか”を基準に、スキルを伸ばせる現場を提案。 - 長期的なキャリア設計
一つのプロジェクトごとの経験をつなぎ、10年後を見据えたキャリアを構築。 - 安心のフォロー体制
配属後も定期面談やフォロー担当によるサポートを実施。希望変更も可能。
その場合も、従業員のスキルの変化や希望を確認し、次のステップへ反映させるなど、長期的な目線でキャリアをサポートしています。
アドバイザーのリアル・アドバイス!配属先によるギャップの正体と後悔しないための準備
研修や面談で気づきにくいギャップの正体は、配属先による環境の差が多いです。実際の口コミでは「勤務時間は派遣先次第」や「勤務地の希望がなかなか通らない」といった、派遣型特有の不確定要素を挙げる声があります。
また、生活面に直結する福利厚生に関しても、「住宅手当がほぼない」という具体的な意見が見られるので事前に確認しておくべき項目です。
希望を通すために意識しておきたい2つのポイント
アドバイスとして、まずは「自動車、宇宙、ITなど、どの技術領域で経験を積みたいか」の優先順位を整理してみてください。
そのうえで、人事担当者には、希望が通らなかった際にどのようなキャリアステップが考えられるかを相談しておくのがおすすめです。
未知の環境に飛び込むのは勇気がいりますが、多様な現場を経験できるのは技術派遣ならではの強みです。一歩一歩の経験が、唯一無二のエンジニアへと成長させてくれるはずです。
②新入社員研修が厳しいから
アルプス技研について調べると、入社してすぐに合宿での研修があるという口コミが目立ちます。企業からは公式にアナウンスされていませんが、グループ会社であるアルプスビジネスサービスでは、入社式を終えた後に合宿研修が控えていると述べられています(※1)。
ただ、同社は「チームアルプス」というビジョンを掲げており、約5,000人の技術者が集まる組織でチームワークを重んじる社風が根づいていることがうかがえます(※2)。グループ会社を含めて開発から製造まで対応する体制を取っており、団結心を養う目的で合宿を導入しているとも考えられます。
研修内容が毎年同様のものであるかどうかは、企業の方針によっても変わってくるところでもあるため、詳細は企業の採用面接や、内定後に直接確認することが確実でしょう。
※1 アルプスビジネスサービス 2026年 新入社員、入社のお知らせ
※2 アルプスビジネスサービス 有価証券報告書 2019年12月期
プロのアドバイザーはこう分析!アルプス技研では自社理解を深める研修が用意されている
実際に働いたことがある人の口コミによると、社訓や社歌の暗唱などが研修の内容にあったと言われています。
ここだけ聞くと「ちょっと昭和的だし怖い」と感じるかもしれません。
社訓・社歌の暗唱は帰属意識を持たせるための工夫
しかし、アルプス技研の研修に対して「宗教的で怖い」と感じる必要はありません。というのも、アルプス技研は「研修後は配属先で働く」という特徴があります。
そうすると、どうしても「アルプス技研の社員として働いている」という意識が薄れてしまいます。だからこそ、社訓を覚えることで「アルプス技研の社員」という自覚を持ち、企業に貢献するための研修が用意されているのです。
ただし、研修内容は今後変更されるケースもあります。気になる人は、面接などで直接確認してから判断するのがおすすめです。
あなたが受けないほうがいい職業を診断しましょう
就活を進めていると、自分に合う職業がわからず悩んでしまうことも多いでしょう。
そんな時は「適職診断」がおすすめです。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強みや性格、価値観を分析して適職や適さない職業を特定してくれます。
自分の適職や適さない職業を理解して、自信を持って就活を進めましょう。
③評価制度が独特で年収も低いから
口コミサイトなどでは「社内のイベントに参加しないと評価が下がる」という意見があり、評価制度が独特だと思われているようです。
実際に企業からそのような情報は公表されていません。しかし、エンジニアが年に2,400回も自主的に勉強会を開催したり、1,000を超える研修を展開していたりするため、自分で成長の機会を取りに行かないと上に行けないと思う人が一定数いるのかもしれません。
また、アルプス技研の平均年収は557.9万円(※1)と公表されており、製造業界の平均569.5万円(※2)と比べても標準的だと言えます。
ただし、同社と同じく数千~数万人の技術者を抱える規模感の同業他社を引き合いに出すと、メイテックが600.0万円(※3)、テクノプロが638.5万円(※4)と、少し物足りないと感じる可能性もあります。
※1 アルプス技研 有価証券報告書 2025年12月期
※2 国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査
※3 メイテック 有価証券報告書 2026年3月期
※4 テクノプロ 有価証券報告書 2025年6月期
アドバイザーのリアル・アドバイス!給与が気になる人こそ評価方法や昇給基準を確認しよう
アルプス技研の年収は、製造業界全体と比べると大きく低いわけではなく、標準的な水準ととらえて良いと思います。
ただし、給与を重視する人は、同じ技術者派遣の会社とも比較して確認したほうが良いでしょう。就活生が特に見るべきなのは、平均年収だけではなく、入社後にどのような経験を積めば評価や昇給につながるのかです。
指示待ち人間ではNG! 現場で選ばれるエンジニアの共通点を見ておこう
技術者派遣の会社では、配属先で求められる技術を身に付けること、任された業務を正確に進めること、顧客から信頼されることが評価につながりやすいです。
加えて、資格取得、研修や勉強会への参加、後輩への助言、チームへの貢献なども、昇格を考えるうえで大切な要素になります。
単に言われた作業をこなす人ではなく、次の現場でも通用する技術を増やし、周囲から任せられる人になることが重要です。
説明会や面接では、若手の昇給例、評価面談の内容、どのような行動が昇格につながるのかを具体的に確認すると良いでしょう。
その積み重ねが、結果として自分自身の専門性を高め、長期的なキャリアの成長にもつながっていくとも考えられます。
④正社員でも派遣として働くから
アルプス技研の働き方は派遣だからやばいと言われることがあるようです。
しかし、同社は無期雇用による技術者派遣をおこなっており、アルプス技研に正社員として雇用されたうえで、顧客先に派遣されて働くという形式となっています。そのため、雇用期間による契約の終了の心配はありません。
また、募集要項にも派遣としての給与体系はなく、年1回の給与改定や、年2回の賞与、資格取得や住宅手当などのサポートも充実しています。そのため、通常の派遣とは切り離して考えるようにしましょう。
プロのアドバイザーはこう分析!派遣先の正社員とのギャップを感じることはある
アルプス技研で働くと、「アルプス技研の正社員」ではあるものの「配属先では派遣社員として扱われる」ということから、ギャップや社員の扱いが不安になる人もいるのではないでしょうか。
正直なところ、配属先によっては「派遣社員」として扱われて、重要な仕事が回ってこなかったり雑に扱われたりするように感じることはあります。
1人で不安な人こそアルプス技研の環境が向いている
しかし、派遣先で働きづらさを感じたときは、アルプス技研の営業担当が間に立ってフォローをしてくれます。派遣先の企業担当者へ相談・交渉をしてくれることもあります。
1人で抱え込まずに働けることが派遣の魅力でもあるので、自分で相談や交渉をすることが苦手な人にこそアルプス技研はおすすめです。
あなたが受けないほうがいい職業を知っておこう
就活を成功させるためには、自分に合う職業・合わない職業を早めに知ることが不可欠です。しかし、それがわからずに悩む人も多いでしょう。
そんな人に活用してほしいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたに合う職業・合わない職業を特定できます。
早いうちに自分に合う職業・合わない職業を知って、就活を成功させましょう。
正しい情報から読み解ける内容を確認しよう
企業が「やばい」と言われる理由について、口コミサイトなどの発信だけではわからないものもあります。そのため、正しい情報源からどのようなことがわかるのかを確認することが大切です。
企業を調べたときに出てくる噂を一方的に信じるのではなく、事実を深掘りして正しい企業理解に努めましょう。
アドバイザーからあなたにエールITから宇宙まで! アルプス技研での技術を体験する働き方
アルプス技研の最大の特徴は、自動車や宇宙、ITなど幅広い領域で「技術の進化」を体感できる点です。
入社後は、単なる作業者ではなく「周囲から頼られるエンジニア」としての専門性と人間性の両立が強く求められます。
入社前に携わりたい分野を決めてキャリアプランを想定しておこう
入社までにすべき具体的な準備は、自分が「どの技術領域で、どんな価値を提供したいか」の優先順位を明確にすることです。派遣型という特性上、勤務時間は就業先に依存するなど現実的な側面も口コミから見て取れます。
これらを事前に理解し、今後のキャリアプランや生活基盤のシミュレーションをしておくとスムーズです。実力主義の風土があり、20代から成長できる環境が整っています。
未知の現場に飛び込む不安はあるかと思いますが、多様な現場で培う経験は一生モノの武器になります。自分を信じて、一歩ずつ進んでいきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi






3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
国家資格キャリアコンサルタント
Gaku Baba〇製造メーカーやITベンチャーの企業人事に従事する傍ら、キャリアエージェントとして数多くの転職希望者の支援も実施。幼児教育事業も展開するなど、幅広い年代のキャリア支援に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細