第二新卒に該当するのはいつまで? ベストな転職時期を見極める方法

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  • キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者

    Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役

    Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する

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  • キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表

    Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう

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この記事のまとめ

  • 第二新卒は新卒入社後3年以内の転職志望者を指すのが一般的
  • 求める能力や期待する資質によって企業ごとに第二新卒の定義が異なる
  • 第二新卒のメリットとデメリットを押さえたうえで転職時期を判断するのが重要

転職を意識するようになると目に入ることが多い「第二新卒」という言葉。求人広告などで見かけても「新卒入社してからいつまでのことだろう」「自分は該当するのかな」と疑問に思って、なかなか応募に踏み切れない人もいますよね。

第二新卒には一定の定義があり、該当する人は相応のメリットとデメリットを抱えて転職活動を進めることになります。転職すべきか悩んでいる人は、第二新卒について理解を深め、自分にとって最適な転職時期を見極めるための判断材料にしましょう。

記事では、キャリアアドバイザーの田邉さん、鈴木さん、谷所さんとともに、第二新卒の定義や、転職時期を見極める方法を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

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目次

第二新卒に該当するのはいつまで? 定義や転職時期の判断基準を理解しよう

自分が第二新卒に該当するのか、もしくはいつまでだったら第二新卒として転職活動を進められるのか疑問に思っている人は、まず第二新卒の定義を理解しましょう。

記事ではまず、いつまでが第二新卒に該当するのか、対象となる年齢や範囲を解説。第二新卒以外の区分について、第二新卒と比較したメリット・デメリットと共に説明します。第二新卒のうちに転職するべき人の特徴も取り上げるので、転職するべきか迷っている人はぜひ参考にしてください。

さらに、第二新卒におすすめの転職時期や転職活動の進め方も伝授。第二新卒に関する理解を深め、自分のキャリア形成に役立てましょう。

第二新卒の転職の方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
第二新卒の転職必勝法|納得のいくキャリアを見つける3つのコツ

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第二新卒はいつまで? 定義や考え方を押さえよう

そもそも第二新卒は大学を卒業後、新卒で入社した会社を数年のうちに離職、もしくは在職しながら転職活動をおこなっている求職者のことを指します。

求人を出している企業ごとに定義に多少違いがあるので、一般的な社会人経験年数や年齢の目安を見ていきましょう。

社会人経験3年以内を指すのが一般的

一般的には学校を卒業して3年以内の求職者を第二新卒としています。年齢にすると、4年制大学の場合が23〜25歳で、大学院卒であれば25〜27歳です。

鈴木 洵市

プロフィール

第二新卒の一般的な定義として、学校卒業後の3年以内が一般的です。第二新卒については企業ごとに定義が曖昧で明確にされていませんが、3年以内ということを覚えておけば良いでしょう。

20代の若手全般を指す場合もある

新卒で入社後3年以内の求職者を指す場合が多い一方で、20代の若手全般というように、第二新卒の範囲を広く捉えている企業も存在します

20代の若手の中から未経験で構わないので人物重視で採用したいという企業の採用方針を「第二新卒歓迎」と募集要項に記載して示す場合もあります。

職務経験の有無も企業によって定義が異なる

第二新卒を社会人経験3年以内と定義している企業と、20代全般と幅広く捉えている企業のいずれも、職務経験が一度あることを前提としている場合が一般的です。しかし、中には職務経験は問わないとしている企業もあります。

また、社会人歴3年未満の20代でも転職経験がすでにあって、2回目の転職になるのであれば第二新卒には含まないとする場合もあり、職務経験についても企業によって定義はさまざまです

もっとも一般的な第二新卒の定義

  • 高校、専門学校、大学、大学院を卒業後3年以内
  • 職務経験あり
  • 初めての転職

アドバイザーコメント

第二新卒の定義は企業によって異なる

本文で説明されているとおり、第二新卒は一般的に新卒入社をして3年以内のビジネスパーソンを指していることが多いです。

しかし、企業によって第二新卒に期待することが異なります。そのため、第二新卒の定義も企業によって異なることが多いです。つまり、自分が第二新卒として応募できるかどうかは、さまざまな企業をリサーチすることが必要ということですね。

企業が第二新卒に求めることや期待する内容によって採用枠が異なる

たとえば、日本を代表する企業のトヨタ自動車であれば、入社する4年前までの卒業者であれば社会人経験がなくても第二新卒として応募することができます。2025年4月入社であれば、2021年に卒業した人も未経験職種へ第二新卒として応募できるということですね。

トヨタ自動車は、未経験者であっても自己成長やチームワークを大切にし、企業のカルチャーを理解して働ける人材を募集しています。そのため、入社年に卒業する人以外にも第二新卒などの未経験者の採用枠を広げているのです。

このように企業によって第二新卒の定義や求めることが異なるため、企業ごとに募集要項をリサーチしましょう。

第二新卒との違いは? 募集要項で見られるそのほかの区分

第二新卒との違いは? 募集要項で見られるそのほかの区分

  • 新卒
  • 既卒
  • 中途採用
  • フリーター

募集要項には第二新卒以外にも、求職者の区分を示す言葉があります。ここで説明する区分は第二新卒が対象とする範囲が被るものが多いので、セットで覚えておくと転職活動で役に立ちますよ。

新卒

「新卒」「既卒」「第二新卒」における呼称の違い

すでに聞きなじみがある言葉かもしれませんが、新卒とは、その年に学校を卒業する人を指します。新卒採用は、大学に在学しながら選考を受け、大学卒業と同時に入社することを前提とした採用です。対義する言葉に中途採用があります。

新卒採用はすでに経験している人も多いですよね。大学3年生の3月に多くの企業が一斉に採用情報を公開し、エントリー受付を開始します。その選考で内定をもらって承諾した学生は翌年の4月に入社するというようにスケジュールのパターンが決まっています。

一方、第二新卒で転職するときは、エントリー時期や入社時期などを自分で管理することが重要になります。

新卒採用の対象者には、第二新卒も含まれているケースがあります。詳しくはこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
新卒はいつまで? 企業における定義や実態をデータをもとに徹底解説!

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既卒

既卒の定義も企業によって違いがあります。第二新卒と対象とする層が近く、どちらも学校を卒業後3年以内の若者を想定する場合が一般的です。ただ、第二新卒のほとんどが、職務経験があることを前提としているのに対し、既卒は職務経験がない人を指します

ここで想定している職務経験にアルバイトは含まないので、フリーターとして働いている人も、学校卒業後3年以内であれば既卒に含まれます。

既卒の定義はこちらでより詳しく解説しています。就活の進め方や注意点は第二新卒にも共通しているので、ぜひ参考にしてください。
既卒とは? 新卒・中途との違いや就活の必勝法を徹底解説

鈴木 洵市

プロフィール

既卒については、最終学歴である学校を卒業してから3年以内ということが一般的に考えられている定義です。特に、職務経験の有無で第二新卒と既卒を分けて考えている企業が多くあります。

中途採用

中途採用は職務経験がある人材を対象とした企業の採用のことを指します。職務経験がある第二新卒も中途採用の対象になります。

一般的な中途採用は、ビジネスマナーなどを一から教育していくことを想定とした新卒採用と違い、前職のスキルや経験を活かして転職後すぐに即戦力になれる人材を求めています

その点第二新卒は、基礎的なビジネスマナーなどは身に付いているものの、即戦力になれるほどの経験値やスキルは期待できないため、新卒採用と中途採用の中間に位置しているといえます。

谷所 健一郎

プロフィール

第二新卒の位置付けは、企業の捉え方として中途採用になります。第二新卒に対して、新卒採用にはないビジネスマナーを心得ている点や、短い期間であっても実務経験があり、他社のカラーにはあまり染まっていない人材を期待しています。

フリーター

フリーターは学生と主婦を除く15〜34歳の若者のうち、パートもしくはアルバイトで働いている人を指します。既卒は職務経験がなければフリーターにも該当します。

フリーターのより詳しい定義や実態はこちらの記事で解説しているので参考にしてください。
フリーターとは? 正社員とのリアルな違いや将来性を徹底解剖

第二新卒のメリット・デメリットを理解してベストな転職時期を考えよう

すでに新卒で入社した会社を退職していて、これから第二新卒として転職活動をする人は、第二新卒のメリットを理解することは自分の強みを自覚することになります。また、デメリットについてもあらかじめ把握しておくことで、対策ができます。

現在仕事をしていて第二新卒に該当するうちに転職しようか迷っている人にとっても、第二新卒のメリットとデメリットは転職時期を判断するうえで有効な情報になりますよ。

中途採用と比べた場合

中途採用と比べた場合のメリット

  • 採用でポテンシャルを重視してもらえる
  • 成長意欲を後押しされやすい
  • 異業種への転職が可能

中途採用と比べた場合のデメリット

  • すぐに辞めそうと不安視される
  • 転職すべきかどうかの判断が難しい

ここでは、第二新卒を含まない30代以降の中途採用と、第二新卒を比較します。これから転職活動を始める第二新卒者にとって、ライバルとなる存在です。

また、転職すべきかを迷っている人にとっては、第二新卒で転職せずに働き続けて、30代以降に中途採用を受けるというのがもう一つの選択肢になります。メリットとデメリットの両側面を押さえて判断しましょう。

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メリット①採用でポテンシャルを重視してもらえる

求人情報が掲載されている転職サイトなどの募集要項では、第二新卒歓迎、もしくは未経験歓迎と掲げる企業が多数あります。

このような企業では、経験やスキル、実績よりも、求職者の人柄や素養などのポテンシャルを重視する方針で採用をおこなっています。そのため、若くて経験が少ない第二新卒は、ポテンシャルの高さをアピールできれば採用されやすいといえます

企業は未経験でも若くてポテンシャルが高い人材を採用することで、企業が求めるスキルを一から教育することができます。すると、将来的に管理職などの役職者として活躍できる人材を育成することにつながるメリットがあります。

メリット②成長意欲を後押しされやすい

「成長環境が整った職場で働きたい」や「自分の市場価値を高めたい」など、自身のスキルアップを理由にした転職理由が好感を持たれやすいという点も第二新卒のメリットといえるでしょう

30代以降になると、すでに獲得したスキルや経験でいかに企業に貢献できるかを重視されるため、スキルアップへの意欲はアピールしにくい場合があります。

しかし、第二新卒はポテンシャルを重視した採用になるため、仕事に対する意欲が高いことは加点要素になりやすいといえます。

メリット③異業種への転職が可能

小売店の販売員から人材会社の営業、銀行の営業からECサイトの企画職などのように、まったく異なる業界や職種に転職する場合、未経験者として志望することになります。

企業が未経験者の採用をおこなう場合、意欲の高さや飲み込みの速さ、コミュニケーション能力など、仕事に活かしやすいポテンシャルを重視することになります

第二新卒の強みである、若さや経験が少ない故の素直さは未経験者に求められる資質と一致するため、比較的異業種への転職が実現しやすいといえるでしょう。

デメリット①すぐに辞めそうと不安視される

企業が第二新卒を採用するうえでもっとも懸念しているのが、自社に入社しても早期退職を繰り返すのではないかということです。前職の労働環境や相性の問題ではなく、そもそも働くことへの意欲が低くて忍耐力がないのではないかと疑念を持たれることも少なくありません

中途採用者にとって、前職に一定期間在職していたという実績は、それだけ困難な局面も乗り越えてきたという背景を示すことにもなります。第二新卒者にはそれを示せるだけの期間がないため、転職理由でいかに採用担当者を納得させられるかが重要です。

第二新卒に対するマイナスなイメージを理解することで、対策が立てられます。こちらの記事で第二新卒に対するイメージや実態を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
第二新卒はやばい? 好印象へイメージチェンジの秘訣を解説

デメリット②転職すべきかどうかの判断が難しい

入社して間もない頃に「辞めたい」と思った経験をしている社会人は少なくありません。むしろ、最初からミスなく仕事ができる人ややりがいを実感できる人の方が珍しいといえるでしょう。

今社内で活躍している中間層の社員や役職者もそういった時期を乗り越えて、現在に到っています。そのため、入社して数年で「仕事が自分に向いていない」と感じても、慣れていないがための一時的なもので、年数が経てば相性の悪さを感じることがなくなる可能性もあります

仕事を覚え始めて間もないという状況の中で、第二新卒者が本当に今転職すべきか判断するのは難しいといえるでしょう。

鈴木 洵市

プロフィール

20代後半以降の中途採用のメリットとしては、経験や実績を積むと個人の能力を認められてヘッドハンティングされる可能性があるという点が挙げられます。

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活では、限られた選択肢の中から自分に合った仕事を見つけることが重要です。しかし、本当に自分に合った仕事とは何か、見つけるのは簡単ではありませんよね?

そこでおすすめなのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの個性や強みに最適な仕事、そして、あなたが就活でアピールできるポイントが分かります。

自分に合った仕事を見つけ、自信を持って就活を進めるためにも、 ぜひ就活を始める前に「適職診断」を試してみてください。

新卒採用と比べた場合

新卒採用と比べた場合のメリット

  • 新卒の就職活動の反省を活かせる
  • 自分の適性を体感したうえで仕事選びができる

新卒採用と比べた場合のデメリット

  • 年収が下がってしまう場合が多い
  • 出世がしづらくなることもある

第二新卒での転職は、つまり新卒で入社した会社を離職するということです。新卒採用は一度きりの機会で、そのタイミングで選んだ仕事を手放すというのは決してすぐ決断できることではありません。

ただ、新卒で一度就職活動を経験した強みが第二新卒にはあります。新卒採用と比較したメリットとデメリットの両方と向き合いましょう。

メリット①新卒の就職活動の反省を活かせる

第二新卒者にとって、就活をしていた過去はつい最近の出来事ですよね。就活をしている途中、もしくは会社に入社してから、もっとこうすれば良かったと後悔していることもあるでしょう。

就職活動と転職活動は共通する部分が多いため、反省を活かせる場面が多々あります。たとえば、面接前にもっと企業研究をしておけば良かったという後悔が残っていれば、転職活動で活かすことが可能です。

新卒採用のときに落ちた企業に、第二新卒として応募するのは良いと思いますか?

谷所 健一郎

プロフィール

条件を踏まえたうえで応募しよう

求人情報に応募について特に記載されていなければ、まったく問題ありません。新卒採用は職種を限定していないメンバーシップ型雇用が多いのですが、第二新卒採用は、職種で募集するジョブ型雇用が多いことを押さえておく必要があります。

第二新卒の求人情報を読み取り、求められている人材として具体的に発揮できる能力をアピールすることで、新卒採用のときに落ちた企業でも採用につながるチャンスはあります。

不採用になった企業だけではなく、興味のある企業へ積極的に応募すると良いでしょう。

メリット②自分の適性を体感したうえで仕事選びができる

どんなに企業研究や自己分析を入念におこなったうえで入社を決めたとしても、本当に仕事内容に適性があるかどうかは、やってみなければわからないというのが現実です。

どうしても、外堀から情報を集めるしかできない新卒のときとは異なり、第二新卒は一度仕事を経験しています。経験した仕事が自分に適性があるかどうかを体感したうえで仕事選びの判断材料とすることができるのです

デメリット①年収が下がってしまう場合が多い

未経験の業種に第二新卒として転職する場合は、年収が下がることを覚悟した方が良いでしょう。前職が大手企業の場合や福利厚生が充実していた場合は、次の企業でも同じような待遇を受けられるとは限りません。

転職した時点の給料を決める要素は転職者のスキルや経験を考慮しますが、第二新卒の場合加点される要素がないため、最低ラインからのスタートになることが予想されます。結果として、前職より年収が低いというのは珍しくないケースです。

第二新卒で大手企業を狙いたい人は、こちらの記事で対策方法や第二新卒で応募できる大手企業を紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
第二新卒で大手を狙う必勝法! 採用実績のある企業100選も紹介

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デメリット②出世がしづらくなることもある

大きな企業の場合、企業内でもっとも出世しやすいのが全国転勤がある総合職の社員です。総合職の採用は新卒採用のときしか枠を設けていないという企業もあります。そうなると、新卒入社の総合職社員と比較して出世から遠ざかることになります。

特に、全社員の8割以上を新卒入社者が占めるような企業では、出世コースがある程度決まっており、それは新卒で入社したことを前提としている場合が多いです

もちろん、すべての会社で出世がしづらくなるということはなく、社歴にかかわらず成果重視で昇進や昇格を決める企業も多くあります。第二新卒として転職をするときは応募企業の評価制度もあらかじめ調べておくのがおすすめです。

アドバイザーコメント

今抱えている課題や不満を転職で改善できる可能性は充分にある

自分が今勤めている企業や退職した企業で何かしらの問題や課題を感じているのが、第二新卒者の特徴です。

この状況を自分の決断で変化させ、より良いキャリア形成をできるのであれば、早く行動を起こすに越したことはありません。

転職活動でも早期離職を懸念されていることが前提

ただ、新卒で入社した会社を早期に離職するという点では、転職希望先からも離職を懸念され、採用面接時になぜ離職したのか、または離職しようとしているのかを根ほり葉ほり質問されることがあります。

この点については転職活動をおこなう人は少なからず聞かれるので、覚悟をしておくとともにきちんとした回答の準備をしておくことが重要になります。

また転職後、企業内昇進という点において企業のルールがバラバラですが、新卒採用者の昇進が有利になるケースもあります。これは企業風土に最初から触れている人材を昇進させるような企業で見られるケースです。

第二新卒のうちに転職を考える人のなかには、仕事が怖いと感じてる人がいるかもしれません。次の記事では、仕事が怖いと感じる原因と解決策を紹介しています。自分のせいにしないで、まずはこの記事を読んでみてくださいね。
仕事が怖い原因7選! 即効性がある対処法とNG行動も解説

第二新卒のうちに転職活動をした方が良い人の特徴

第二新卒のうちに転職活動をした方が良い人の特徴

  • 新卒と異なる業種にチャレンジしたい
  • 転職して成し遂げたいことが明確にある

第二新卒のメリットとデメリットを理解しても、自分が今転職するべきかどうかは判断がつかないという人もいますよね。ここでは、特に第二新卒のうちに転職活動を始めた方が良い人の特徴を解説します。

該当するかどうかを確かめて、転職時期の見極めに活かしてください。

新卒と異なる業種にチャレンジしたい

現職と業種が異なるということは、未経験者として選考に挑むことになります。未経験者としては、歳が若くて活躍できる期間が長いことや覚えが早いことは強力な武器になります

このような第二新卒だからこそ持つ良さを活かせる時期に、未経験の業種にチャレンジするのがおすすめです。

企業は若い人材の吸収力の高さを評価するため、歳を重ねると未経験の業種への転職はハードルが上がってしまいます。そのため、第二新卒であっても、未経験の業種へ転職を考えている人は早い方がおすすめです。

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転職して成し遂げたいことが明確にある

繰り返しになりますが、第二新卒の転職で重要なのが「転職理由」になります。これは、選考で採用担当者を納得させることだけが目的ではなく、自分が転職するべきか判断するのにも重要です

転職したい理由が明確でない人は、転職を繰り返してしまう恐れがあります。転職理由を「現在の会社を辞めたい理由」として考えるだけでなく、「何を成し遂げるために転職するのか」と転職の目的として考えてください。

それらが、現職では叶えられないことなのか、今すぐ転職しなければならないのかと掘り下げて考えましょう。掘り下げて考えても、揺るがない転職理由があれば、第二新卒である今から転職を始めるべきだと判断できます。

転職理由は面接で必ずと言って良いほど問われます。こちらの記事を参考にして、明確な転職理由が述べられるよう準備しておきましょう。
転職理由の10例文|面接官を納得させて好印象を掴む伝え方を解説

アドバイザーコメント

自分の転職理由を基準にして判断しよう

第二新卒に該当する人が転職活動を始めるかを見極めるポイントは人それぞれの事情があり非常に難しいですが、以下の3点が挙げられます。

1点目としては、「自分のキャリア形成について本当にやりたいことが見つかった」場合です。自分がやりたい仕事に出会えるケースは非常に稀です。若いうちの転職なので、チャレンジすると先々の後悔がなくなります。

同業他社であれば数年の経験でも活かすことが可能

2点目は、「企業風土が合わない」場合です。業界研究まではきちんとして新卒で就職しても、業界への志望度だけが強く、適切な企業選択ができていなかったというケースです。この場合は転職先として同業他社で自分に合う企業もあるので、少ない在職期間であっても継続的にその経験を活かすことができます。

3点目は「就職先がブラック企業」の場合です。会社では繁忙期があり、残業が発生したりすることは当たり前のようにあります。しかしながら、働くことのみで自分を見つめる時間や考える時間までを削って会社に一生を捧げるようになってしまうと、気づいたら身体や心が壊れてしまうこともあります。

第二新卒がスムーズに転職活動を進めやすい時期

第二新卒には求人が増えやすい時期が2パターンあります。この時期であれば比較的スムーズに転職活動を進められるといえるでしょう。

しかし、あくまで傾向なので、すべての企業が当てはまるわけではありません。求人を出すタイミングは企業によって異なるので、志望度が高い企業が求人を出しているのであれば時期にこだわらず応募してくださいね。

4月入社を目指して1月頃からスタートする

この時期は定年退職する社員が一定数いるため欠員が出やすい時期です。また、4月から新卒採用者が入社するため、一括で教育をおこなえるという点から、4月に入社できる第二新卒者を採用する企業が増えます

転職活動をスタートしてから入社までにかかる期間は平均で2~3ヶ月とされています。そのため、4月入社を目指して1月頃から動き始めると、転職までスムーズに進められる可能性が高くなります。

10月入社を目指して7月頃からスタートする

9~10月は6月に賞与を受け取った求職者が続々と転職先を決めて、欠員が出やすい時期になります。また、下半期に入るタイミングで人事異動があり、人員の調整をしやすい時期でもあるため、求人が多くなる傾向にあります

谷所 健一郎

プロフィール

賞与後は求人数が増えるものの、求職者も増えるので、必ずしも転職しやすいとはいえません。

中途採用は常に募集しているわけではなく、欠員や増員のために募集する企業が多いので、時期にこだわらず興味のある企業があれば、積極的に応募すると良いでしょう。

第二新卒として転職する決意が固まったら! すぐにできる3つの行動

第二新卒として転職する決意が固まったら! すぐにできる3つの行動

  • 就職エージェントに相談する
  • 転職サイトで求人を探す
  • 企業の採用ページを確認する

ここまで第二新卒の定義や転職時期の見極め方を解説してきました。すでに転職への決意が固まっている人も多いですよね。

「実際に何から始めたら良いのかわからない」という人もいるでしょう。決意は固まっても、行動を先延ばしにすると、第二新卒に該当する時期はすぐに過ぎてしまいます。ここでは誰でもすぐにできる行動を解説します。

転職活動を始めようと思うのですが、始める前に現職に転職する可能性が高いことを伝えた方が良いですか?

転職する可能性は伝えなくても良い

転職することで現職へ迷惑をかけてしまうことを考えると、転職する可能性があることを伝えた方が良いのではと疑問に感じますよね。

しかし、必ずしも転職活動中であることは伝えなくても良いですよ。転職先の入社日を先付けて希望すれば、引き継ぎ期間などは転職決定後にも調整することができます。

ただし、転職する可能性があることを現職に伝えると、転職先でチャレンジしたいことを部署異動などで現職で実現できる可能性もあります。このような可能性があるのであれば、現職に一度相談をすることも選択肢のひとつです。

就職エージェントに相談する

就職エージェントは転職を検討している人と企業を仲介し、求人の紹介や選考のサポートをしてくれます。面接日程の調整や労働条件のすり合わせなども企業が代行してくれるため、負担を少なくしたい人にはおすすめです

転職サイトで求人を探す

転職サイトは募集中の求人が掲載されているサイトです。自分の希望や条件を入力して検索ができます。

まだ、揺らぐ気持ちもあるけどとりあえず求人を見てみたいという人でも、ネットから簡単にアクセスできるので気軽にチェックすることができます。サイトに個人情報を登録すれば、エントリーまで完了させられます。

企業の採用ページを確認する

企業によっては転職サイトなどに求人を掲載せず、自社のホームページ(HP)でのみ求人を公開している場合もあります

すでに志望する企業があるという人は、企業の採用ページを確認してみましょう。中途の求人が募集されている場合は、募集要項に記載されている応募条件に従って、選考に進みましょう。

第二新卒がいつまでかは限られている! 早めの行動が鍵

第二新卒の人は、定年まで働く場合、この先40年ほど社会人として働き続けていくことになります。そう考えると、第二新卒に該当する期間はごくわずかです。

そして、もし第二新卒として転職した場合、新卒で入社した会社を数年で辞めたという事実は自分の社会人としての経歴に刻まれることになります。

それを踏まえたうえで、それでも転職して実現したいことがある人は早めの行動が鍵です。第二新卒の肩書きをプラスに活かして、転職活動を成功させましょう。

アドバイザーコメント

やりたいことが明確ならば転職活動をしよう

新卒採用で総合職として入社すると、入社まで配属先がわからずやりたい仕事と違っているケースがあります。

中途採用の多くが職種や職務内容で募集をおこなっているので、今後もやりたい仕事に就けるチャンスがないならば、在籍期間にかかわらず転職活動をスタートしてみると良いでしょう。

また待遇や労働条件が悪く改善の見込みがない場合も、転職活動をおこなってみてください。

汎用できるスキルと自己啓発をしよう

実務経験が短いため実務能力はそれほど期待されていないものの、第二新卒で入社しても、新卒採用のような充実した研修はあまり期待できません。

未経験の職種であっても短期間で戦力になることを期待する企業も多いので、仕事へのポテンシャルに加えて、これまでの職務経験から汎用できるものや自己啓発していることをアピールしてください。

第二新卒にこだわらず転職活動をしよう

一般的に社会人経験3年以内の求職者を第二新卒と言いますが、第二新卒優遇や募集年齢を特定した求人募集はあるものの、第二新卒枠を特別に設けている求人募集はありません。ですから第二新卒にこだわらず幅広く求人情報をチェックして、興味のある求人があれば積極的に応募するといいでしょう。


執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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