ディベートで頻出のテーマ35選! 進め方や攻略ポイントを解説

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この記事にコメントしたアドバイザー

  • 若林 宏美

    一般社団法人テツナグ代表理事/クリエイティブチームRutsubo代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号21086984) SNS:Instagram

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  • 遠藤 美穂子

    近代マネジメント所属 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16130197)/2級キャリアコンサルティング技能士(第12S17401156号)

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  • 田邉 健

    なべけんブログ・よちきゃり派遣 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号19005362) SNS:X(旧Twitter)/Instagram

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この記事のまとめ

  • 就活におけるディベートとはグループディスカッションの中の一種
  • ディベート型のディスカッションは意見を発信する力と聞く力のどちらも重要
  • 具体例35選! ディベート型ディスカッションで頻出の3つのテーマを紹介
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面接の序盤で実施されるグループディスカッションは、まれにディベートと呼ばれる形式で実施されることがあります。一般的なグループディスカッション対策はしていても、「ディベートではどんなテーマが出るんだろう……」「ディベートの対策の仕方がわからない……」と悩む人も多いのではないでしょうか。

ディベートは通常のグループディスカッションとは異なり、1つのお題に対して2グループに分かれて討論をおこないます。本番で混乱しないためにも、事前にしっかりと頻出テーマと攻略方法を押さえていきましょう。

この記事では、キャリアアドバイザーの若林さん、遠藤さん、田邉さんのアドバイスを交えつつディベートで頻出のテーマを解説していきます。これから志望企業の選考を控えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

就活のディベートには頻出のテーマがある! 把握したうえで対策しよう

就活におけるディベートには頻出のテーマがあるので、事前にチェックしておくことが大切です。どのようなテーマが出題されるかを把握しておけば、対策をスムーズに進めることができますよ。

この記事では、始めにディベートで採用担当者が見ている3つのポイントを解説します。採用担当者の視点を押さえておけば、実際にどのようなところに気を付ければ良いかが明確になります。

そのうえで、ディベート型ディスカッションで頻出の3つのテーマを具体例を交えながら解説します。ディベートでどのようなテーマが出るのかを知りたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

最後に、ディベート型ディスカッションの攻略ポイントをテーマ別に解説します。本番で慌てないためにも、事前に必ず目を通しておきましょう。

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そもそもディベートとは?

そもそもディベートとは?

  • テーマをもとに2グループに分かれて討論すること
  • 就活におけるディベートはグループディスカッションの中の一種

就活におけるディベートは、出題されるテーマだけを知っていても十分な対策はできません。まずは、ディベートとは何なのかという前提を押さえる必要があります。

ここでは「そもそも就活におけるディベートとは何か?」を解説していくので、ディベートのテーマをチェックする前に必ず確認しておきましょう。

テーマをもとに2グループに分かれて討論すること

ディベートとは

特定のテーマに対してあえて異なる立場に分かれて討論をすること。たとえば「レジ袋は無料にするべきか」というテーマに対して、「賛成派」「反対派」のように2つのグループに分かれて討論をおこなう

ディベートは、2つのグループが相手を説得する形で討論し、最終的に「どちらの意見に説得力があったか」を判断します。判断をするのは、第三者にあたる採用担当者が担う場合もあれば、ディべートをした学生全員が1つの結論を導き出す場合もあります。

相手を言い負かそうとしたり、相手の発言を論破したり、相手よりもたくさんの意見を出したりすることが目的ではありません。ディベートの最終的な着地点は、相手チームに勝つことではなく両者の意見を1つにまとめて結論を出すことです

ディベートのテーマは基本的に当日まで明かされることはありませんが、事前に頻出テーマに目を通しておくと安心です。記事の後半でディベートで頻出のテーマを紹介するので、ぜひチェックしておきましょう。

ディベート型のディスカッションで勝ち負けを評価するケースもありますか?

若林 宏美

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勝ち負けではなくディベート中の様子が評価される

ディベートにおいて、勝ち負けを評価基準にするケースはほとんどありません。

特に就活の場でのディベートは勝ち負けを知りたいから実施するわけではなく、あくまでも「相手に対してどのようにアプローチをするのか」や「自分と異なる意見に対してどのように対応するか」が見られています。

強引に勝ちにこだわるよりも、説得力のある意見やコミュニケーション能力、傾聴力を意識してくださいね。

就活におけるディベートはグループディスカッションの中の一種

通常のグループディスカッションでは、1つのテーマに対して複数のグループが形成されて、そのグループ内で意見を出し合います。最終的にグループ内で1つの結論を導き出し、グループごとに発表をおこないます。そして、第三者にあたる採用担当者が評価するケースが一般的です。

一方でディベート型のディスカッションは、1つのテーマに対して2つの異なる意見に分かれて討論をおこないます。ディベートは相手を説得することが目的なので勝ち負けはなく、最終的に2つの意見を踏まえたうえで1つの結論を導き出すことが目的です

ディベートはグループディスカッションの中の一種で、まれに選考で実施されることがあります。ディベートは一度の実施で多くの応募者を評価することができるので、志望者を絞り込む必要のある一次面接や二次面接などの序盤の選考で実施されるケースが一般的です。

グループディスカッションについて知りたい人は、以下の記事を読んで概要をつかみましょう。
グループディスカッションが初めての人必見! すぐに実践できるコツ

グループディスカッションの中でも、ディベート型は意識すべきことが大きく異なります。

そのため、ディベート型グループディスカッションの対策をすることが、高評価を得られるコツです。本文で紹介されるポイントをきちんと把握しましょう。

まずは知ろう! ディベートで採用担当者が見ている3つのポイント

ディベートで採用担当者が見ている3つのポイント

  • 周りと協調できているか
  • 論理的かつ説得力のある討論ができているか
  • 自分から積極的にディベートに参加しているか

これからディベートの対策を進めようとしている人は、まずは採用担当者が見ている3つのポイントを確認していきましょう。

採用担当者が見ているポイントがわかれば、どのようなところに気を付けるべきかが明確になりますよ。

①周りと協調できているか

協調性は、ビジネスにおいて重要なスキルの一つです。就職後は同僚や上司だけでなく、取引先や顧客などと議論をする機会があります。円滑に議論を進めるためには、周りと良い関係性を保つ協調性が必要になります。そのため、採用担当者は「協調性があるかどうか」をディベートを通して判断しようとするのです

ディベート中に相手の話を遮ったり言い負かそうとしたりすると、採用担当者から「協調性がない」と判断されてしまう恐れがあります。また同じ意見を持つチーム内でも、周囲の意見を聞き入れずに進めてしまった場合も、「協調性がない」と判断されてしまうので気を付けましょう。

遠藤 美穂子

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ディベートはチームで取り組むものなので、誰か一人が突っ走ってしまっては形を成さなくなってしまいます。

協調性を持って同じチームの人と連携し、相手チームとも喧嘩ではなく意見交換をするという姿勢を保つことは仕事でも必要になります。

②論理的かつ説得力のある討論ができているか

ディベートは1つのテーマに対して異なる2つの意見を持つグループが討論をして、「最終的にどちらの意見に説得力が合ったか」を話し合って結論を出します。

相手グループに自分達の意見を納得してもらうためには、「どのような根拠からその答えを導き出したのか」という論理的思考が必要になります

論理的思考は、ビジネスにおける話し合いの場で必須のスキルです。そのため、採用担当者は「論理的思考力があるかどうか」をディベートを通して判断しようとします。

③自分から積極的にディベートに参加しているか

ディベートに臨むスタンスが「同じチームの誰かが発言してくれるから、自分は何も発言しなくて良いや」と他人任せになってしまうと、「主体性がない」と採用担当者にマイナスな印象を与えてしまう恐れがあるので要注意です。

主体性は、就職後あらゆる場面で必要になってきます。主体性が備わっている人は率先して物事に取り組めたり、問題を自分ごととして捉えて行動できるので、多くの企業が採用したいと考えるのです。そのため、採用担当者は「主体性があるかどうか」をディベートで確認しようとします。

ディベートに積極的に参加していない学生は不採用になりますか?

遠藤 美穂子

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ディベートで悪い印象を残すと不採用に近づいてしまう

選考過程でディベートがあるということは、「そこで良い印象が残せれば次のステップに進める」「悪い印象を残してしまうとそこで終わりとなる」ということです。

「積極的に参加している」とは、発言の回数が多いことだけを指すわけではありません。

発言中のメンバーをサポートしたり、相手チームの意見を正確に聞きとってメンバーで健闘したりする姿も含まれるので、何らかの形で貢献しようとしている様子を示してください。

ディベート型のディスカッションは意見を発信する力と聞く力のどちらも重要!

繰り返しになりますが、ディベートは勝ち負けを決めることがゴールではありません。異なる立場の2グループで意見を交わし、最終的に両者が納得いく結論にまとめることがゴールです。

ディベートでは、テーマに対して自分の意見を持って周りに発信することに加えて、周りの意見に耳を傾けることも重要です。自分の意見を発信せずに他人任せになったり、反対に周りの意見に耳を傾けずに自分の意見を押し通すことのないように気を付けましょう。

ディベートは、グループ全員で協力して臨むという意識がとても大切です。「自分の意見を発信すること」と「周りの意見に耳を傾けること」の両方をしっかりと意識してくださいね。

アドバイザーコメント

ディベートは相手の意見をさまざまな角度から指摘していくと上手くいく

ディベートは「賛成派」「反対派」に分かれて議論をする一種のゲームのようなものです。日ごろの自分の考えとは違うことを主張しなくてはいけないこともありますが、与えられた設定に則って議論をすることが前提となります。

相手の意見を感情的に反論しないことも大切

ディベートをするときに気を付けたいことは2つあります。

1つ目は、多角度から議論するということです。一点集中で押し問答のようになってしまうと話が膠着状態になってしまいます。相手の話をよく聞いて、少しずつ角度を変えた指摘をしていくと話が上手く展開していきます。

2つ目は、冷静に論理的に議論するということです。自分の主張の抜け漏れを指摘されて、ついかっとなってしまうこともあると思いますがグッとこらえてください。人としてダメだと言われたのではなく、意見について指摘を受けただけだと受け止め、落ち着いて対応していけば良いでしょう。

感情的になって相手の意見に反論するのではなく、データや事例、理由をそえて相手方を説得することを意識すると上手くいきます。

具体例付き! ディベート型ディスカッションで頻出の3つのテーマ

ディベート型ディスカッションで頻出の3つのテーマ

就活におけるディベートの概要がつかめたら、実際にディベート型ディスカッションで頻出の3つのテーマを見ていきましょう。

ディベートのテーマは企業によってさまざまですが、ここで紹介する3つのテーマと具体例を押さえればスムーズに対策を進めることができますよ。

①政策論題型

政策論題型のディベートは、実際にある政策や制度に対して「必要かどうか」を議論するものです。具体的には「レジ袋は無料にするべきか」「消費税は上げるべきか」などといった実際にニュースで取り上げられるような社会問題などが挙げられます。

このテーマは実際の問題が取り上げられるため、3つのテーマの中では比較的議論しやすい傾向にあります。ただし、その問題や制度についての知識や理解が求められるので、日頃からニュースをチェックしておきましょう

政策論題型のテーマの具体例

  • レジ袋は無料にするべきか
  • 消費税は上げるべきか
  • 定年の年齢を引き上げるべきか
  • 一夫多妻制を導入するべきか
  • 週休3日制を導入すべきか
  • 大統領制を導入すべきか
  • 男性専用車両を導入すべきか
  • 安楽死制度を導入するべきか
  • 死刑制度は継続すべきか
  • 移民を受け入れるべきか
  • 裁判員制度を継続するべきか
  • 救急車を有償化するべきか

政策論大型のテーマは、IT業界やコンサルティング業界で出題される傾向があります。

社会情勢やニュースなどを把握することが仕事に必要なため、ディベートでも自分の意見を持って伝えられるかが見られているのです。

②推定論題型

推定論題型のディベートは、特定の事象に対して「それは事実なのか」や「どちらが正しいのか」を議論するものです。具体的には「タイムマシンは存在するのか」「ペットは幸せといえるのか」などといった抽象的で自由なテーマが挙げられます。

推定論題型のディベートのテーマは明確な正解がないケースが多く、そもそも2つの意見に根拠をもたせるのが難しかったり、最終的に意見をまとめるのが難しかったりします。そのため、3つのテーマの中では難易度がやや高い傾向にあります。

推定論題型のテーマの具体例

  • タイムマシンは存在するのか
  • この世に幽霊は存在するのか
  • 超能力を使える人はいるのか
  • ペットは幸せといえるのか
  • 男女の友情は存在するのか
  • 宿題は必要なのか
  • お店でトイレだけ借りるのはありか
  • 子どもにスマートフォンは必要か
  • 子どもに幼い頃から習い事をさせるべきか
  • 中高生は何かしらの部活動に入るべきなのか
  • 学校生活において制服は必要なのか
  • 延命措置は必要であるか

若林 宏美

プロフィール

定論題型のテーマは、どちらかというと業務の中にクリエイティブな要素が必要とされる職種(デザイナー、イラストレーターなど)や、ITコンサル、マーケティングといった多角的に物事をとらえる業種で出題される傾向にあります。

39点以下は要注意!
あなたの面接力を診断してください

内定獲得のためには、面接での印象が大きなポイントとなります。あなたは自分の面接に自信を持っていますか?

少しでも不安に感じる人はたった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、“あなたの強み”“改善点”が明確になります。

もし39点以下だった場合は要注意です。今すぐ診断で面接力をアップし、就職で失敗する可能性をグッと下げましょう。

こんな人に「面接力診断」はおすすめ
・まだ面接を受けたことがない人
・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人

③価値論題型

価値論題型のディベートは、異なる2つの価値観を比較して「なぜそれが良いのか」や「なぜそれが悪いのか」を議論するものです。具体的には「お金と時間のどちらが大切か」「住むなら都会か地方か」などといった個人の価値観が問われるテーマが挙げられます。

価値観は人によって異なるので、このテーマに関しては「どちらが良いのか」を明確に決めることはできません。そのため、結論を導き出すことが難しく、3つのテーマの中では特に難易度が高い傾向にあります。

価値論題型のテーマの具体例

  • 時間とお金はどちらが大切か
  • 住むなら都会と地方どちらが良いか
  • 勉強は朝と夜のどちらが向いているか
  • 企業として大切なのは利益か顧客か
  • マンションか一軒家ならどちらに住みたいか
  • 書籍を読むなら紙と電子のどちらが良いか
  • リモートと出社ならどちらが働きやすいか
  • 遊びに行くなら山と海のどちらが良いか
  • 仕事は給料とやりがいのどちらが大切か
  • 一緒に暮らすなら犬と猫のどちらが良いか
  • 厳しい上司と優しい上司ならどちらのもとで働きたいか

遠藤 美穂子

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価値論題型のテーマが出るのは、特にこの業界と明確な傾向は示しにくいのですが、顧客の多様な価値観を受け止める必要があるコンサルティング業界や金融業界などで出題されることが多い印象です。

アドバイザーコメント

ディベート対策は「ディベート甲子園」の論題で練習しよう

本文で紹介されているディベートのテーマはすべて頻出なので、可能な限り対策をするのがおすすめです。とはいえ、限られた就活期間で対策するのは難しい人もいるでしょう。

効率的にディベート対策をしたい人は、特定非営利活動法人の全国教室ディベート連盟が実施する「ディベート甲子園」で採用された論題で対策をするのがおすすめです。たとえば、このようなテーマが過去に出題されていますよ。

・日本はフェイクニュースを規制すべきである。是か非か
・日本は積極的安楽死を法的に認めるべきである。是か非か
・日本はすべての石炭火力発電を代替発電に切り替えるべきである。是か非か など

公式サイトをチェックして論題の解説をチェックしておこう

公式サイトを見ると論題解説があるため、ディベートをするうえで押さえておくべきポイントを知ることができます。これらの論題は就活でも出題される可能性があるため、必ずチェックしておきましょう。

事前に押さえよう! ディベート型ディスカッションのおおまかな進め方

ディベート型ディスカッションのおおまかな進め方

  • 時間配分を決める
  • 対立する2グループに分かれる
  • 自分が属するグループに合った意見を主張する
  • 相手グループの意見を踏まえたうえで結論を出す

ディベート型ディスカッションで頻出のテーマを押さえたら、次におおまかな進め方を確認しておきましょう。

ディベートの流れがわかれば、当日慌てることなく討論に集中することができますよ。

グループディスカッションの進め方を知りたい人は、以下の記事を確認して流れを押さえましょう。
グループディスカッションの進め方|選考を通過する7つの極意

①時間配分を決める

ディベートを開始する前に、まずは制限時間を確認して時間配分を決めましょう。時間配分を決めておけば、ディベートに熱中したとしてもスムーズに進行できます

具体的には、「どちらのグループに分かれるかを決める時間」「それぞれのチームで意見を出し合う時間」「2つの意見を踏まえて結論を導き出す時間」などとざっくりとやることを整理したうえで時間配分を決めるのが良いでしょう。

②対立する2グループに分かれる

次に、与えられたテーマに対して「賛成」「反対」などの意見を出したうえで、対立する2グループに分かれます。チームに分かれた後は、チーム内で意見をすり合わせてディベートに備えましょう。「何を根拠として賛成なのか」や「その根拠は論理的な内容か」などをしっかりと確認しておくことが大切です

また、まれにディベートの立場を自分で選べないケースもあるので注意しましょう。具体的には、自分はそのテーマに対して賛成意見を持っているにもかかわず、反対意見のグループに振り分けられるといったケースです。その場合は逆の立場の意見を主張しなければいけないので、視野を広げて柔軟に物事を考えるようにしていきましょう。

若林 宏美

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自分の意見と反対意見のグループに割り振られてしまった場合は、まずは自分がなぜ反対意見なのかを分析してその反対意見に対抗できる要素を見つけましょう。

一番NGなのは、反対意見だからといって消極的になってしまうことです。その人の意見よりも、コミュニケーション能力が重視される点を念頭に置いておいてくださいね。

③自分が属するグループに合った意見を主張する

グループ分けが終わってチーム内で意見をすり合わせたら、自分の属するグループの意見を主張します。制限時間を超えてしまわないように、時間に注意しながら進めていくことがポイントです。

ディベートに勝ち負けはありませんが、相手の意見に同調しすぎてしまうと議論が盛り上がらず、一方の意見に主張が偏ってしまいます。全員が納得できる結論に近づくためには、さまざまな意見を主張することが大切です。意見を主張する際は自分のグループの立場になって考え、有利になる発言をしていきましょう。

④相手グループの意見を踏まえたうえで結論を出す

ディベートの最終的なゴールは、2つのグループの意見を踏まえたうえで1つの結論を導き出すことです。どんなにディベートが盛り上がっていても、制限時間内に意見がまとまらなければ評価が下がってしまうので注意しましょう。

また、「どちらの意見も正しいと思います」とはっきりしない答えを結論としてしまうと、「意見がまとまらなかったんだな」と判断される恐れがあるので要注意です。

制限時間の後半になったら、「2つのグループの意見のうちどちらを結論とするのか」をまとめる話し合いに移るようにしてくださいね。

ディベートで最終的に結論がまとまらなかった場合、どのような評価になるのでしょうか?

成果へのコミット度が低いと判断される可能性あり

ディベートは「最終的な結論を出すこと」が目的ですよね。ディベートで結論がまとまらないということは、成果を出せなかったという評価をされる可能性があります。

特に短い納期で成果が求められる企業では、マイナス評価になる可能性が高いです。ただし就活においては、「成果を出せたかどうか」だけでなく「成果に至るまでのプロセス」も評価対象です。

結論に至らなかったとしても、ディベートのプロセスが評価されて選考通過する可能性は十分にあります。結論を出すことに焦って議論が疎かになることは避けましょう。

テーマ別! ディベート型ディスカッションの攻略ポイント

ディベート型ディスカッションの攻略ポイント

  • 政策論題型:社会情勢や社会問題に対して自分の意見を持つ癖を付ける
  • 推定論題型:明確に答えがない問題でもさまざまな視点から考える癖を付ける
  • 価値論題型:日頃から「なぜそれが良いか」を言語化できるようにしておく

ここまでディベートのテーマや進め方を解説しましたが、「実際にどうやって攻略すれば良いんだろう……?」と悩む人も多いでしょう。

そこで、ここからはディベート型ディスカッションの攻略ポイントを解説していきます。テーマ別で解説するので、選考に臨む前にそれぞれ目を通しておいてくださいね。

政策論題型:社会情勢や社会問題に対して自分の意見を持つ癖を付ける

政策議論型のディベートは、実際にある政策や制度がテーマとして取り上げられることが多くあるので、どのようなテーマが来ても良いように、日頃から社会情勢や社会問題についてアンテナを張っておくことが大切です

普段から社会情勢や社会問題をニュースでチェックしている人も多いと思いますが、ただチェックするのではなく、「これが自分の立場だったらどうだろう?」などとニュースに対して自分の意見を持つ癖を付けることが大切です。

採用担当者は「日頃からニュースを見ているのか」や「そのニュースに対して自分の意見を持っているのか」を見ています。社会の動向に対して常に関心を持つことで、ディベートで自分の意見をしっかりと主張できるようになりますよ。

最近のニュースについては、面接でも聞かれることがあるので対策が必要です。以下の記事では、面接で最近のニュースについて話す際のコツを解説しているので、こちらも併せてチェックしてみてください。
例文10選|面接で最近のニュースを話すなら「自分の意見」が重要!

遠藤 美穂子

プロフィール

政策はあらゆる立場の人にかかわる問題です。日頃からニュースなどを見ながら、一つのものの見方ではなく、「こう考える人もいるかもしれない」「こういう状況の人だったらどう感じるか」と多角度から考える練習をしてみてください。

推定論題型:明確に答えがない問題でもさまざまな視点から考える癖を付ける

推定論題型のディベートは、特定の事象に対して「それは事実なのか」や「どちらが正しいのか」を議論するもので、明確に答えがでないテーマが出題されることが多くあります。具体的には、「タイムマシンは存在するのか」「学校生活において制服は必要なのか」などといったテーマが挙げられます。

ほかの論題と比べてさまざまな争点があるので、議論の収集がつかなくなってしまうこともよくあります。推定論題型は答えが明確にでないテーマだからこそ、1つの視点にこだわりすぎずにさまざまな視点から考えることがポイントです

採用担当者は「さまざまな角度から物事を考えられるか」を見ているので、普段から明確に答えがない問題でも「自分だったらどう考えるだろうか」「この考え方はすべての人に当てはまるか」などと、さまざまな視点から考える癖を付けていきましょう。

若林 宏美

プロフィール

常日頃から自分の思考を固めてしまわないようにしましょう。自分と反対の意見を聞く柔軟な姿勢は、多角的な視点を養うのに役立ちます。

推定論題型は特に答えが明確ではないテーマなので、相手を言い負かすのではなく理路整然とした話し方や冷静な対応などが評価されます。

価値論題型:日頃から「なぜそれが良いか」を言語化できるようにしておく

価値論題型のディベートは、異なる価値観を比較して「なぜそれが良いのか」「なぜそれが悪いのか」の議論をおこなうものです。具体的には、「お金と時間のどちらが大切か」「厳しい上司と優しい上司ならどちらのもとで働きたいか」などといったテーマが挙げられます。

たとえば、「お金と時間のどちらが大切か」というテーマで「時間が大切」という意見でディベートするとします。その場合、「お金は努力で増やすことができるけど、時間は有限で取り戻すことができない」などと「なぜそれが良いか」という価値観の部分を言語化してみましょう。言語化できれば、相手を説得しやすくなります。

採用担当者は「価値観をきちんと言語化できるかどうか」を見ているので、日頃からあらゆる物事や価値観に対して「なぜそれが良いか」「その理由は何なのか」を言語化できるようにしておきましょう

価値論題型のディベートを攻略するためには、自分の強みや就活の軸、志望動機に「なぜ」を5回繰り返してトレーニングしましょう。

深掘りを繰り返すことで、自分の価値観と向き合うことができるので、ディベートでも活かすことができます。

ディベート型ディスカッションはテーマごとに対策して攻略しよう!

志望企業の選考でグループディスカッションが実施される場合は、ディベート形式の可能性も踏まえて対策を進めましょう。

ディベート型ディスカッションは、「政策論題型」「推定論題型」「価値論題型」の3つのテーマが頻出です。それぞれどのようなテーマなのかをしっかり押さえたうえで対策を進めてくださいね。

もしESや筆記試験、面接などほかの対策が忙しくてディベートの対策にまでなかなか時間を割けない人は、この記事で解説している頻出のテーマや攻略ポイントを押さえておくだけでも十分対策になりますよ。

アドバイザーコメント

過去の出題テーマのチェックや日々の情報収集でディベートを攻略しよう

現在就活中の大学生の中には、高校や大学でディベートの授業を受けた人も多いかもしれませんね。実際、私も大学の授業やインターン生などと会話すると、理路整然とわかりやすい話し方をする学生が多いのでびっくりします。

裏を返せば、どの学生もある程度ディベートの素養はあるということです。しかし、テーマによっては途端に苦手になる人もいるようです。

隙間時間はニュースなどをチェックしてアンテナを張ることも大切

大学と就活で忙しい日々だとは思いますが、苦手なテーマを克服したり、ディベート対策に有効なのはやはり日頃からの知識や情報の積み重ねです。

通学や移動の隙間時間にスマホで国内外のニュースをチェックしたり、話題のテーマについても知っておくようにアンテナを張っておきましょう。

毎年ディベートが面接で実施される企業は、これまでの学生からの情報がネットなどに出ています。自分の受ける企業が「政策論題型」「推定論題型」「価値論題型」のどのタイプを多く採用しているかも、ある程度事前にわかるようになっています。

同じテーマが出るわけではありませんが、事前にタイプがわかるだけでも対策が取りやすいので、事前にチェックしておき万全を期して挑みましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
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