この記事のまとめ
- グループディスカッションの役割は6種類ある
- グループディスカッションでは自身に合った役割を選ぼう
- 評価基準を理解してからグループディスカッションに臨もう
企業の選考方法の一つとしておこなわれるグループディスカッション。複数人で集まって議論した経験がない人もいるかもしれません。そのため「どう振る舞えば良いのかわからない」と不安に思う人も多いのではないでしょうか。
グループディスカッションでは、役割を決めてから議論を始めることが一般的なので、役割ごとに評価される振る舞いや、自分には向いている役割を事前に理解しておきたいところです。
この記事では、グループディスカッションの役割について詳しく解説します。役割の種類や評価されるコツ、役割決めの流れなどを理解して、グループディスカッションを有利に進めましょう。
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グループディスカッションをスムーズに進めるためには役割決めが必須
グループディスカッションは、企業が就活生のコミュニケーション能力や協調性、リーダーシップなどを評価するための重要な選考方法です。
スムーズにグループディスカッションを進めるためには、最初の役割決めが重要です。役割を決めることで、各メンバーの責任が明確になり、議論の進行がスムーズになります。また、自身の強みを活かせる役割を選ぶことで、より積極的に議論に参加できるようになります。
この記事では、グループディスカッションにおける役割の重要性と、役割決めの基本的な流れについて解説します。役割の種類や各役割の特徴を理解し、自分に合った役割を見つけ、グループディスカッショの突破を目指しましょう。
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グループディスカッションの6つの役割とは? 種類ごとに評価されるコツ

グループディスカッションでは、一般的に6の役割があります。各役割にはやるべきことがあり、それぞれ異なる評価ポイントがあるので事前に理解しておくことが重要です。
ここでは、各役割の概要と評価されるコツを解説します。自分に適した役割を見つけ、効果的に取り組むことで、グループディスカッションでの評価を高めることができるでしょう。
グループディスカッションの6つの役割とは? 種類ごとに評価されるコツ
①ファシリテーター(司会)
ファシリテーターは、議論全体を進行する重要な役割です。以下のポイントを意識することで高評価につながります。
ファシリテーターの評価ポイント
- 全員の発言機会を公平に確保している
- 議論が脱線しないよう軌道修正できている
- 意見をまとめ、議論を前に進められている
- メンバーの意見を引き出す質問ができる
- 議論の方向性を常に意識している
ファシリテーターは全員の意見を引き出しつつ、議論を適切な方向に導くことが求められます。公平性を保ちながら、グループの意見をまとめる能力が評価されるので、リーダーシップを発揮しつつ、ほかのメンバーの意見も尊重するバランス感覚が重要です。
ファシリテーターとは、全員が安心して意見を出せる雰囲気を作り、活発な議論を促すことで議論をコントロールする役割です。
メンバーを公平に尊重・サポートし、バランスよく議論を進めることができていると、企業から高評価を得られます。
②タイムキーパー
タイムキーパーは、時間管理を担当する役割です。おもに以下のポイントを押さえることが大切です。
タイムキーパーの評価ポイント
- 全体の時間配分を適切に管理できている
- 残り時間を定期的にグループに伝えている
- 時間が押している場合、進行の調整を提案できている
- 時間を意識しつつ、自身も議論に参加している
- 時間管理以外の場面でも積極的に発言する
タイムキーパーは、単に時間を管理するだけでなく、グループ全体の効率的な議論を促進する役割を担います。そのため、適切なタイミングで時間の経過を伝え、必要に応じて議論のペースを調整することが求められます。
また、時間管理に専念するのではなく、自身も積極的に議論に参加することで、より高い評価を得られるでしょう。
タイムキーパーはまず、議論の冒頭にファシリテーターとともに主導権を持ち、時間配分を決めましょう。
議論が白熱しているなかでも常に時間を意識して「あと5分です」「そろそろまとめに取り掛かる時間です」などタイムマネジメント全般に責任を持つことができるかどうかを企業からはチェックされています。
③書記
書記は、議論の内容を記録する役割です。グループディスカッションで評価を得るには以下のポイントに注意しましょう。
書紀の評価ポイント
- 重要なポイントを簡潔にまとめる
- 議論の全体像を常に把握する
- 記録しながらも自身の意見を述べる
- 書いた内容を適宜グループに共有する
- 議論の整理や方向性の確認をする
書記は、議論の内容を正確に記録するだけでなく、グループの思考を整理し、議論の方向性を確認する役割も果たします。
単に書き取るだけでなく、重要なポイントを抽出し、適宜グループに共有することで議論を促進できます。また、記録しながらも自身の意見を述べることで、より積極的な参加姿勢を示しやすくなるでしょう。
書記が企業から評価されるためには、議論の途中でこれまでの内容を要約して流れを整理し、方向性を確認し合う機会を作ると良いでしょう。
タイムキーパーと連携して、時間配分を決める際に要約をおこなうタイミングも決めておくと、議論をスムーズに整理できます。
ほかのメンバーと協力して全体の役に立つ行動を取る姿勢が、評価される役割といえます。
④発表者
発表者は、グループの結論を最後に発表する役割です。以下のポイントを意識すると良いでしょう。
発表者の評価ポイント
- 議論の流れを常に把握する
- グループの意見を的確にまとめる
- わかりやすく論理的に発表する
- 発表の構成を考えながら議論に参加する
- 質疑応答にも適切に対応する
発表者は、グループ全体の意見を適切にまとめ、わかりやすく伝える能力が求められます。議論の全体像を把握し、論理的に構成された発表をおこなうことが重要です。また、発表準備に専念するのではなく、議論にも積極的に参加し、グループの意見形成にも貢献することで、より高い評価を得られるでしょう。
発表者は、議論の流れを把握し、グループの意見を論理的にまとめ、メンバーの確認を得ながらわかりやすく結論を伝えなくてはなりません。
発表の準備だけに集中するのではなく、議論そのものにも積極的に参加し、グループの一員として意見形成に貢献してほしいですね。
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⑤アイデアマン
アイデアマンの役割は、積極的に新しい意見を出すことです。以下のポイントを意識しましょう。
アイデアマンの評価ポイント
- 独創的なアイデアを提案する
- ほかの意見に建設的な意見を加える
- 議論が停滞したときに新たな視点を提供する
- アイデアの根拠や実現可能性も考慮する
- ほかのメンバーの意見も尊重する
アイデアマンは、創造的な思考と柔軟な発想力が求められます。新しい視点や独創的なアイデアを提供することで、議論を活性化させることができます。
ただし、自身のアイデアを押し付けるのではなく、ほかのメンバーの意見も尊重し、建設的な議論を促進することが重要です。グループ全体の目標達成に貢献する姿勢が評価されます。
アイデアマンが評価されるには、ほかの人が考えつかなかった視点から意見を場に投げてみることが効果的です。話のフェーズなどからタイミングを見計らって投げかけることも重要です。
しかし、実際のグループディスカッションでアイデアマンという役割を決めることは少ないため、自身の中で「今回はアイデアマンを担うぞ」と意識するのが良いでしょう。
⑥サポーター(役割なし)
特定の役割を持たないサポーターも、以下のポイントを意識することで評価を得られます。
サポーターの評価ポイント
- ほかのメンバーの発言を積極的に支援する
- 議論全体の流れを把握し、適切に意見を述べる
- ほかの役割の不足を補う
- グループ全体の雰囲気作りに貢献する
- さまざまな役割を柔軟にこなす
サポーターは、特定の役割を持たないからこそ、グループ全体をサポートする柔軟性が求められます。ほかのメンバーの発言を支援したり、議論の流れに応じて適切に意見を述べたりすることで、グループの円滑な進行に貢献できます。
また、状況に応じてほかの役割の不足を補うなど、臨機応変な対応力も評価のポイントとなるでしょう。
- サポーター(役割なし)としての役割がわかりません…… 具体的にどのような行動をとればよいですか?
柔軟な対応でグループ全体のパフォーマンスを引き上げよう
サポーターの役割は、特定の役割を持たない分、グループ全体への貢献に重点を置くことが求められます。
具体的には、ほかのメンバーが発言しやすい環境を作るために、全メンバーの意見を丁寧に傾聴し、それぞれの意見やアイデアに対して建設的なフィードバックをおこなうといった行動を取ると良いでしょう。
また、グループ内での議論の流れを把握し、必要に応じて意見や賛同を述べたり、ほかの役割を担うメンバーが手一杯になっていたら、その分を補ったりすることも重要です。
グループ全体の雰囲気を良くし、メンバー間のコミュニケーションを円滑にすることで、ファシリテーターのサポートにつながりチームのパフォーマンスが引き上がります。
サポーターはその場の状況をよく観察して臨機応変な対応をおこない、議論全体に協力的な姿勢を持つことで、グループディスカッションの成功に大きく貢献できます。
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適性を把握しよう! グループディスカッションの各役割に向いている人
適性を把握しよう! グループディスカッションの各役割に向いている人
グループディスカッションでは、自身の強みや性格を活かせる役割を選ぶことが重要です。各役割にはそれぞれ適性があり、自分に合った役割を選ぶことで、より効果的に議論に参加できます。
ここでは、各役割に向いている人の特徴を解説します。自分の性格や強みと照らし合わせて、最適な役割を見つけましょう。
ファシリテーターに向いている人
ファシリテーターには、以下のような特徴を持つ人に向いています。
ファシリテーターに向いている人
- リーダーシップがある
- 公平な視点を持っている
- コミュニケーション能力が高い
- 全体を俯瞰して見ることができる
- 臨機応変に対応できる
ファシリテーターは、グループディスカッションのなかで最も難易度が高い役割の一つです。議論全体をコントロールし、メンバー全員の意見を引き出しながら、結論に向けて導く必要があります。
議論が停滞したときや意見が対立したときの対処も必要なので、高いコミュニケーション能力と、状況判断力が求められます。ただし、ファシリテーターをうまくこなすことができれば、リーダーシップ能力の高さを企業にアピールしやすくなるでしょう。
ファシリテーターは「促進者」です。日本ファシリテーション協会では、「人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りする」役割と定義されています。
ファシリテーターを担いたい人は、日頃の会話などから場を仕切るのではなく、メンバー全員が安心して発言できる場作りを心掛けて、促進者としてのスキルを磨いていきましょう。
タイムキーパーに向いている人
タイムキーパーは、以下のような特徴を持つ人にぴったりです。
タイムキーパーに向いている人
- 時間に対する意識が高い
- 冷静に状況を判断できる
- 的確に情報を伝えられる
- 細かいことに気が付く
- ストレス耐性がある
タイムキーパーは単に時間を計るだけでなく、議論の進行状況を常に把握し、適切なタイミングで時間の経過を伝える必要があります。
なお、時間管理に集中しすぎて議論への参加が疎かになると評価が下がるため、バランスを取ることが重要です。また、グループの人数が少ないと、ほかの役割と兼任することとなる可能性があることも覚えておきましょう。
タイムキーパーは、時間管理と議論参加のバランスをうまく取れれば、マルチタスク能力の高さをアピールすることにつながります。
タイムキーパーを希望する人は、グループ討議中の適切な時間配分を事前にイメージしておくと良いでしょう。
討議の進行のイメージを持ち、そのなかで時間を計る手段や声かけのタイミングを想定しておくと十分な心構えになります。もちろん、自発的に議論で発言する意識も大切です。
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
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39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
書記に向いている人
書記は、以下のような特徴を持つ人に向いています。
書記に向いている人
- 要点をまとめる力がある
- 文章力がある
- 集中力が高い
- 情報を整理する能力がある
- マルチタスクが得意
書記は、議論の内容を正確に記録しながら、同時に自分の意見も述べる必要があるため、マルチタスク能力が試される役割です。また、議論の要点を適切に抽出し、わかりやすくまとめる能力も重要なので、難易度が高いといえます。
ただし、この役割をうまくこなすことができれば、情報処理能力と論理的思考力の高さを企業にアピールできます。
書記を選ぼうとしている人に向けて、役割を果たすために事前にできる準備について教えていただきたいです。
書記を担う際は、単に一言一句を書き留めることよりも、大まかな議論のカテゴリー分けをしながら、自身の考えも発表することが重要です。
普段から授業のグループ討議ゼミやサークル、アルバイトのミーティングなどでもそれを意識して実践してみましょう。
発表者に向いている人
発表者は、以下のような特徴を持つ人に適しています。
発表者に向いている人
- プレゼンテーション能力が高い
- 論理的思考力がある
- 人前で話すことに抵抗がない
- 臨機応変に対応できる
- 声が通る
発表者は、グループディスカッションの締めくくりを担う重要な役割です。採用担当者を含め大人数の前で発表するため、プレッシャーが大きい特徴があります。
また、発表後の質疑応答にも対応しなければならないため、臨機応変な対応力も求められます。ただし、この役割をうまくこなすことができれば、プレゼンテーション能力と総合的なコミュニケーション能力の高さを企業にアピールできるでしょう。
発表者の役割を選ぶのであれば、根拠を持って考える練習をしましょう。発表者は流暢に話す必要はありません。なぜこの結論になったのかを、聞き手が納得できるように伝える力が必要です。
普段から「なぜこの考えにいたったのか?」と根拠を持つことを意識すると、グループ討議でも話の流れを根拠にもとづいて再構成する力がつきますよ。
アイデアマンに向いている人
アイデアマンは、以下のような特徴を持つ人に向いています。
アイデアマンに向いている人
- 創造力が豊か
- 柔軟な発想ができる
- 好奇心旺盛
- 発言力がある
- 多角的な視点を持っている
アイデアマンは、グループディスカッションに新しい視点や独創的なアイデアをもたらす重要な役割を担っています。常に新しいアイデアを生み出し続ける必要があるため、精神的なプレッシャーは大きいかもしれません。
また、単に斬新なアイデアを出すだけでなく、そのアイデアの実現可能性や論理的な裏付けも考える必要があります。さらに、ほかのメンバーの意見を尊重しながら、建設的に議論を進める能力も求められます。
この役割をうまくこなすことができれば、創造力と論理的思考力のバランスの良さを企業にアピールできるでしょう。
アイデアマンを目指すなら、日頃から多角的に物事を考え、幅広い知識を持つことが重要です。
どんな議論や場面でも目的に沿った新たな視点で発想できるように、一つの問題に対して複数の視点から解決策を考える習慣を付けておきましょう。
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不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
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事前に理解しよう! グループディスカッションの流れ
事前に理解しよう! グループディスカッションの流れ
- 自己紹介する
- 役割を決める
- グループディスカッションを始める
グループディスカッションをスムーズに進めるには、一般的な流れを事前に理解しておくことが重要です。ここでは、グループディスカッションの基本的な流れを解説します。
グループディスカッションの流れを把握しておくことで、各段階で何をすべきかを理解し、より自信を持って参加することができるでしょう。また、予期せぬ状況にも柔軟に対応できるようになりますよ。
①自己紹介する
グループディスカッションは、メンバーの自己紹介から始まります。この段階では、名前や大学・学部などの基本情報に加え、自身の特徴や強みを簡潔に伝えることが重要です。ここでの印象が後の議論にも影響するため、明るく前向きな態度で臨みましょう。
また、ほかのメンバーの自己紹介もしっかりと聞き、メモを取っておくこともおすすめです。なおグループの人数にもよりますが、一人当たりの自己紹介は30秒程度で終わらせるのが一般的です。次の段階にスムーズに進めるように、時間を意識して発言しましょう。
こちらのQ&Aでは、グループディスカッションで自己紹介する方法についてキャリアコンサルタントが解説しています。併せてチェックして本番に備えましょう。
グループディスカッションを初めて受ける人は、以下の記事もチェックしておきましょう。初めてのグループディスカッションでも活躍できるコツを解説しています。
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グループディスカッションが初めての人必見! すぐに実践できるコツ
グループディスカッションが初めての人に向けて、グループディスカッションの形式や流れ、役割をキャリアコンサルタントとともに徹底解説。各役割に向いてる人の特徴、役割を担わなかった場合に活躍する方法も掲載しています。
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②役割を決める
自己紹介が終わったら、次に役割を決めます。役割の決め方には、おもに以下の2つの方法があります。
グループディスカッションの役割の決め方
- 指名制
- 立候補制
どちらの方法になるかは企業によって異なるため、柔軟に対応できるよう準備しておくことが大切です。ここではそれぞれの決め方について解説します。
指名制
指名制では、面接官やメンバーのなかの1人が各役割を指名します。指名された場合は、速やかに役割を引き受ける姿勢を示すことが重要です。たとえ不得意な役割を指名されても、前向きに取り組む姿勢を見せることで、柔軟性や積極性をアピールできます。
ただし、どうしても難しい場合は、丁寧に交代を申し出ることも検討しましょう。グループディスカッションではほかのメンバーと協力して、質の高い議論をおこなうことが大切です。そのため、自身の性格とほかのメンバーの特徴を瞬時に判断したうえで、どの役割を担うべきか考えましょう。
立候補制
立候補制では、メンバー自身が希望する役割に手を挙げます。この方法では、自分の強みを活かせる役割に積極的に立候補することが重要です。ただし、人気の役割に集中したり、逆に誰も希望しない役割が出たりする可能性があります。
そのような場合は、グループ全体のバランスを考えて柔軟に対応する姿勢が求められます。また、立候補が少ない場合は、自ら進んで役割を引き受ける積極性も評価されるので、議論を活発化させるために必要な行動や発言を心掛けましょう。
- メンバーにやりたい役割が同じ人がいる場合、交渉のコツはありますか?
交渉に時間をかけるより早く議論に取り掛かるほうが重要
自分がやりたい役割を担うには「この役割をやってみたい」と意欲を見せることにも意味はありますが、役割決めで時間をかけたり自己主張をし合うよりは、くじ引きやジャンケンで役割を決めて、スピーディーに討議に入ることをおすすめします。
どの役割になったとしても評価のポイントは同じで、役割をこなしながら自分の考えをほかの参加者に伝えて、討議を前に進めることです。
ほかの参加者は共通の目標をめざす仲間です。役割決めでぎくしゃくするよりも、本題に取りかかって納得のいくアウトプットを作ることを考えましょう。
③グループディスカッションを始める
役割が決まったら、いよいよグループディスカッションが始まります。ここからは、与えられたテーマについて議論を進めていきます。ファシリテーターを中心に、各役割を担当する人がそれぞれの責任を果たしながら、全員で協力して結論を導き出します。
議論の際は、自分の役割に集中しつつも、ほかのメンバーの意見にも耳を傾け、建設的な態度で参加することが大切です。また、タイムキーパーでなかったとしても時間配分には注意を払い、最後に結論をまとめる時間を確保することを忘れないようにしましょう。
グループディスカッションの進め方や時間配分についてはこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
進め方
グループディスカッションの進め方|選考を通過する7つの極意
時間配分
グループディスカッションの時間配分術! 高評価を得るコツと注意点
ケース別! グループディスカッションの役割決めトラブルの対処法
ケース別! グループディスカッションの役割決めトラブルの対処法
- 役割が決まらないときの対処法
- 苦手な役割を任されたときの対処法
グループディスカッションでは、役割決めの段階でトラブルが発生することがあります。このような状況に適切に対応することで、リーダーシップや問題解決能力をアピールできます。
ここでは、よくある役割決めのトラブルとその対処法を紹介します。これらの対処法を知っておくことで、予期せぬ状況にも冷静に対応できるようになるでしょう。
役割が決まらないときの対処法
役割が決まらない状況の例
- 誰も立候補しない
- 誰も話さない
- 役割を決めないで良いと言う人がいる
役割決めがスムーズに進まない場合、グループ全体の雰囲気が悪くなり、その後の議論にも影響を与える可能性があります。
グループディスカッションで結果を残すためにはスムーズに役割を決めることが大切ですが、本番の雰囲気に飲まれて緊張しうまく発言できなかったり、ほかのメンバーに気を遣いすぎたりして、役割が決まりづらいケースもあるものです。
ここでは役割が決まらない状況別の対処法を解説します。事前に理解しておき、このような事態を回避できるように備えておきましょう。
誰も立候補しない
誰も役割を立候補しない状況では、自ら率先して行動することが重要です。まず、「私がファシリテーター役を担当しましょう」など、自分から立候補することで議論を前に進められます。それでもほかのメンバーが反応しない場合は、「Aさんは発表が得意そうですが、発表者をやっていただけませんか?」のように、メンバーの特徴を踏まえた提案をしてみましょう。
それでも決まらない場合は、「時間も限られているので、じゃんけんで決めてはどうでしょうか?」と、公平に決定する方法を提案することも効果的です。このような行動を取ることで、グループの停滞を解消し、積極性と問題解決能力をアピールできます。
誰も話さない
沈黙が続き、誰も発言しない状況は、グループディスカッションの進行を妨げる大きな問題です。このような場合、まずは自ら発言することが重要です。「では、私から意見を述べさせていただきます」と率先して発言し、議論の糸口を作りましょう。
それでも反応がない場合は、「皆さん、どの役割に興味がありますか?」など、オープンな質問を投げかけてほかのメンバーの発言を促します。さらに、「あと5分しかありませんが、どのように決めましょうか?」と時間の制約を伝えることで、決定を急ぐ必要性を示すこともできます。
このような対応をすることで、コミュニケーションを活性化させる能力と、状況を打開するリーダーシップをアピールできるでしょう。
役割を決めないで良いと言う人がいる
役割を決める必要性を否定する人がいる場合、まずは役割決めの重要性を丁寧に説明することが大切です。「役割を決めることで、効率的に議論を進められると思います」と、その意義を伝えましょう。
それでも同意が得られない場合は、「固定的な役割ではなく、状況に応じて役割を交代しながら進めるのはどうでしょうか?」と、柔軟な役割分担を提案することも効果的です。さらに、「役割を決めるかどうか、多数決で決めてはいかがでしょうか?」と公平な決定方法を提案することで、議論を前に進めやすくなります。
このような対応を提案することで、異なる意見にも柔軟に対処できる能力と、問題解決力をアピールすることにもつながりますよ。
苦手な役割を任されたときの対処法
苦手な役割を任された場合でも、前向きに取り組む姿勢が大切です。まず、「苦手ですが、チャレンジしてみます」と積極的な態度を示しましょう。その上で、「不慣れなので、皆さんのサポートをお願いします」と協力を求めることで、チームワークを重視する姿勢をアピールできます。
また、「〇〇の部分は得意な方にお願いできますか?」と、苦手な部分を補完してもらうよう提案することも効果的です。さらに、この機会を苦手克服のチャンスととらえ、積極的に取り組む姿勢を示すことで、自己成長への意欲をアピールできます。
このような対応をすれば、困難な状況でも前向きに取り組む姿勢や、チームに貢献しようとする態度を示しやすくなります。
- 苦手な役割でも評価されるためには、どのような点に注意すべきですか?
真摯に役割と向き合い責任を果たすことに注力しよう
苦手な役割でも一生懸命その役割を果たそうとしている姿は好印象です。また、周囲の支援を受けながらでも、役割をまっとうしようとする姿勢は、仕事に対しても責任を持って取り組んでくれそうだというイメージにつながるでしょう。
自己理解という観点からも、自身の得意な部分と苦手とする部分を正確に把握していることは重要ポイントです。さらにその苦手を克服しようというマインドは、評価者に社会人として投げ出さずに、やり遂げる将来像を持ってもらうことにつながることもあるでしょう。
ただ、あまりにも実力とかけ離れた役割を無理に担ってしまっていないかの判断も必要です。
事前に準備しよう! グループディスカッションの対策
事前に準備しよう! グループディスカッションの対策
- 自己分析して自身の得意な役割を把握する
- コミュニケーション能力を上げる
グループディスカッションで高評価を得るためには、事前の準備が欠かせません。適切な準備をすることで、自信を持って議論に参加し、自分の能力を最大限に発揮することができます。
ここでは、グループディスカッションに向けた効果的な準備方法を紹介します。これらの対策を実践することで本番での不安が軽減され、より良いパフォーマンスを発揮しやすくなるでしょう。
自己分析して自身の得意な役割を把握する
自己分析をすることで、グループディスカッションで自分の強みを発揮しやすい役割を把握できます。自分の性格や能力を客観的に評価し、どの役割が自分に適しているかを事前に理解しておきましょう。
自己分析して自身の得意な役割を把握するには、まず過去の経験を振り返り、どのような場面で力を発揮できたかを思い出します。たとえば、サークル活動でリーダーを務めた経験があれば、ファシリテーター役に向いているかもしれません。また、文章力に自信がある人は書記役が適しているでしょう。
次に、自身の性格の特徴を考えます。人前で話すことが得意な人は発表者に向いていますし、アイデアを出すのが得意な人はアイデアマンとして活躍できるでしょう。さらに、自分の周りの人に印象を聞いてみるのも一つの方法です。他者からの客観的な評価を聞くことで、自分では気付かなかった強みを発見できるかもしれません。
グループディスカッションをさらに対策したい人は、以下の記事もおすすめです。グループディスカッションの一つであるディベートの基礎や、頻出テーマを解説しています。
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ディベートで頻出のテーマ35選! 進め方や攻略ポイントを解説
グループディスカッションは、まれにディベート形式で実施されることがあるので対策が必要です。しかし、「どのようなテーマが出題されるのだろう……」「どんな対策をすれば良いのだろう……」と悩む人も多いでしょう。この記事ではディベートで頻出のテーマについて、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。
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- グループディスカッションでどの役割をやるべきかわかりません。
役割にとらわれすぎずグループや議論全体に貢献する意識を持とう
グループの人数が役割の数より多ければ、無理に役割を引き受けないで参加することも可能です。メンバーが安心して討議できるようなグループにするために、率先して行動してみましょう。
行動のポイントは、ほかのメンバーの発言をしっかり聞くことです。相槌を打ちながら聞き、長い発言のときは自分なりの理解・要約を返したり、共感したポイントを繰り返したりすると、発言者のサポートになります。
そのような姿勢でメンバーの意見を聞いていると自分の感想や意見も持ちやすいので、タイミングを見て適宜発言していってください。
もし何かの役割をしないといけないなら、「どれでも良いので残った役割を担当します」と流れに任せるのも良いですよ。割り当てられた役割の目的をメンバー全員と確認して議論に取り組めば、周りの期待と大きくずれることはありません。
コミュニケーション能力を上げる
グループディスカッションでは、ほかのメンバーと協力して議論を進め、自分の意見を適切に伝える能力が求められます。そのため、どの役割を担当するにしてもコミュニケーション能力が重要です。コミュニケーション能力を上げるには、以下の方法がおすすめです。
コミュニケーション能力を上げる方法
- 日常的な会話で練習する
- ディベートやプレゼンテーションをおこなう
- 新聞やニュースをみて自分の意見をまとめる
特に、日常的な会話で練習する方法が手軽におこなえるのでおすすめです。たとえば、友人や家族との会話でも、相手の話をよく聞き、適切に返答することを意識すれば、何気ない会話をするだけでも、コミュニケーション能力の向上につながりやすくなりますよ。また、相手の意見を要約して確認したり、質問をしたりすることで、傾聴力や表現力も磨けるでしょう。
キャリアアドバイザーに聞く! グループディスカッションの評価基準
グループディスカッションの役割や流れについて解説してきましたが、「実際にどのような点が評価されるのか」と具体的な評価基準が気になる人もいるでしょう。また、役割ごとの評価ポイントだけでなく、全体的にどのような姿勢や行動が求められているのか、より詳しく知りたい人もいるかもしれません。
そこでここでは、多くの就活生を支援し、企業の採用基準にも詳しいキャリアアドバイザーに、グループディスカッションの評価基準について聞きました。実際の選考に臨む前に企業側の視点も理解して、より効果的な対策を立てましょう。
評価されやすい役割はありますか?
グループディスカッションの役割について理解したものの、「特定の役割のほうが評価されやすいのではないか」と考える人もいるでしょう。実際に、どの役割を選ぶかで評価に差があるのかどうかが気になるところです。
事前に評価されやすい役割を知っておけば、自分の強みを活かせる役割を選びやすくなります。ここではキャリアアドバイザーの塚本さんに、グループディスカッションで評価されやすい役割について詳しく聞きました。
アドバイザーコメント
塚本 智美
プロフィールを見るどの役割を担うかよりもどれだけ議論に貢献できたかが重要
グループディスカッションにおいて、役割は「担う」だけでは評価対象にはならず、チームに貢献してはじめて評価につながります。役割そのものよりもどのように「役割を果たしたか」のほうが重要だからです。
つまり、企業ごとの評価基準があるので一概には言えないものの、役割による優劣はないのが一般的です。
たとえば書記が単に発言をメモしているだけ、タイムキーパーが時間を伝えただけ、ファシリテーターも順番に発言者を指名しているだけ、といった行動では何の意味もありません。グループで制限時間内に「合意のうえの結論を導き出すこと」にその役割がどの程度貢献していたかが評価対象となります。
そのため、「Aさんは担当したファシリテーターの役割を果たせず、実質的にはBさんが役割を代行してくれていた」という場合には、ファシリテーターとして評価されるのはBさんです。
グループディスカッションを体験して自分に合った役割を探そう
よって、役割による有利不利よりも、自身の向き不向きをきちんと理解したうえで自身の良さが最大限発揮される役割を担当することのほうが、重視すべき点だといえるでしょう。そのためには実際に一度、グループディスカッションを経験してみることをおすすめします。
役割なしでも評価されますか?
グループディスカッションでは、特定の役割を担当しない役割なし(サポーター)のメンバーもいます。しかし、「役割がないと評価されにくいのではないか」と不安に感じる人も多いでしょう。
事前に役割なしの評価基準を理解しておけば、たとえ特定の役割を担当できなくても、効果的に自己アピールができるようになります。ここではキャリアアドバイザーの平井さんに、役割なしのメンバーの評価について詳しく聞きました。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る役割がなくても議論への貢献度が高ければ高評価を得られる
まず、役割によって選考に有利不利が起きることはありません。アセッサー(評価者)はそれぞれの役割ごとの評価観点を持っています。
役割なしで討議に参加するときに重要になるのは、コンテントとプロセスを理解しておくことです。
まずコンテントとは、討議の課題やテーマのことです。「何を」に相当すると考えてください。そしてプロセスは、討議で起きていることすべてを指します。段取り、進行、話の流れ、メンバーの発言状況、心理状況などですね。「どのように」に当たります。
討議では参加者はコンテントにこだわる傾向が強く、プロセスが見落とされやすいです。役割なしで参加するときは、プロセスをよく観察すると良いでしょう。
段取りは共有されているか、進行は独りよがりではないか、全員が発言しているか、表情に違和感を覚えるメンバーはいないかなどに目を配り、自分の気付きを適宜取り上げて、メンバーの関心をプロセスに向けることで討議の生産性を高めてください。そのような角度で議論に貢献すると、アセッサーからも高い評価を得られるでしょう。
日頃から周囲を観察してプロセスをつかむコツを習得しよう
プロセスをつかむには、普段から「何を、どのように進めているか」に関心を持ち、観察スキルを磨くことが大切です。
たとえば友人グループで行動している時、友人たちがそれぞれの意見や考えを言い合えているか、提案が出たら全員で受け止めているか、多数決で決めたときに少数派の人にどんな配慮をしているかなどを観察して、グループ全員が気持ち良く行動できるように振る舞ってみると良いでしょう。
日常的にプロセスを意識して行動するようにしていれば、グループ討議でも同様の配慮ができると思います。
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グループディスカッションの役割に関係なく意識したい4つのポイント
グループディスカッションの役割に関係なく意識したい4つのポイント
- 発言と傾聴をバランス良くおこなう
- 協調性とリーダーシップを両立する
- 非言語コミュニケーションをおこなう
- 自身の役割を常に意識する
グループディスカッションでは、担当する役割によって求められる行動や評価のポイントが異なります。しかし、役割にかかわらず、全ての参加者が意識すべき重要なポイントがあるので、これらのポイントを押さえることで、どの役割を担当しても高評価を得られる可能性が高まります。
ここでは、グループディスカッションで成功するための4つの重要なポイントを解説します。あらかじめ目を通して本番に備えましょう。
発言と傾聴をバランス良くおこなう
グループディスカッションでは、自分の意見を述べることと同じくらい、ほかのメンバーの意見を聞くことが重要です。積極的に発言することは評価されますが、一方的に話し続けるのは避けましょう。ほかのメンバーの発言をしっかりと聞き、それに対して適切に反応することで、良好なコミュニケーションを図れます。
自分の意見を簡潔に述べ、ほかのメンバーの発言中はうなずきやあいづちで聞いていることを示しましょう。また、ほかのメンバーの意見に対して質問や意見を述べたり、議論が停滞しているときは新しい視点を提供したりすることも大切です。このようなバランスの取れた参加姿勢は、どの役割であっても高く評価されます。
グループディスカッションでは、まずは発言しないことには評価をしてもらえません。
たとえば5人で20分議論する場合、単純計算で1人4分の持ち時間があります。傾聴といっても単に頷くだけでは何を考えているのかわからないため、同意であっても理由とともに言葉で意思表示をしましょう。とはいえ、独壇場はご法度です。
協調性とリーダーシップを両立する
グループディスカッションでは、チームとしての成果が求められます。そのため、協調性を示しつつも、必要に応じてリーダーシップを発揮することが重要です。協調性を示すためには、ほかのメンバーの意見を尊重し、建設的な態度で議論に参加することが効果的です。またグループ全体の目標達成に向けて貢献し、意見の対立があった場合は調整役として間に入ることも大切と言えます。
一方、リーダーシップを発揮するには、議論が停滞しているときに新たな視点や方向性を提案したり、時間管理に気を配り、必要に応じて議論の軌道修正を提案したりすることが求められます。これらの行動を状況に応じて適切に使い分けることで、協調性とリーダーシップの両立を図ることができますよ。
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非言語コミュニケーションをおこなう
グループディスカッションでは、言葉による発言だけでなく、表情や姿勢、ジェスチャーなどの非言語コミュニケーションも重要です。これらは、自身の態度や熱意を伝える重要な要素となります。
効果的な非言語コミュニケーションの例としては、適度なアイコンタクトを保つことや、相手の話を聞くときは体を少し前に傾けることが挙げられます。また、うなずきやあいづちで相手の発言に反応したり、手振りを交えて説明したりすることも効果的です。
さらに、明るく前向きな表情を心掛けることで、より積極的な印象を与えることができますよ。これらの非言語コミュニケーションを意識的に活用することで、より効果的に自分の意見や態度を伝えやすくなるため、積極的に実践しましょう。
自身の役割を常に意識する
グループディスカッションにおいて、自身の役割を常に意識することは、個人の評価だけでなく、グループ全体の成功にも直結するからです。たとえば、ファシリテーターであれば議論の進行や時間管理、書記であれば重要なポイントの記録を常に意識して行動する必要があります。
自分の役割を適切に遂行することで、グループ内で信頼を得られ、議論の質も向上します。また、役割を意識することで自分がどのタイミングでどのような行動をとるべきかが明確になるので、より効果的に議論に参加しやすくなるでしょう。
さらに、自身の役割を遂行しながら、ほかのメンバーの役割との関連性を理解することで、グループ全体の目標達成に向けてより適切に貢献できます。このように、自身の役割を常に意識し、責任を持って遂行することが、グループディスカッションでの高評価を獲得するために重要です。
グループディスカッションでは役割を意識しつつ自分らしさを発揮しよう
グループディスカッションは、企業が就活生のコミュニケーション能力や協調性、リーダーシップなどを評価する重要な選考方法です。そのため、単に与えられた役割をこなすだけでなく、自分らしさを発揮することが内定獲得につながります。
記事では、グループディスカッションの各役割の特徴や評価ポイント、さらには役割に関係なく意識すべきポイントまで解説しました。これらを理解したうえで、自身の強みや個性を活かせる役割を選んでくださいね。
またグループディスカッションに臨む前に、自己分析をして自分に適した役割を把握しましょう。そして、その役割の責任を果たしつつ、ほかのメンバーとの協調性も示すことが大切です。これらを意識しながら、自信を持ってグループディスカッションに参加し、選考突破を目指しましょう。
アドバイザーコメント
野村 芳克
プロフィールを見る自分の強みを活かしてグループに貢献することを意識しよう
グループディスカッションでは、個々の強みや役割を通じて、協調性や問題解決能力を見られています。企業で働くには、個人の能力だけでなく、グループ全体で協力することやそのための調整力も必要不可欠だからです。
よって、グループディスカッションで高評価を獲得するには、自分の強みや特性を理解し、それをどのようにグループに貢献できるかを考えることが大切です。
たとえば、アイデアを出すのが得意なら、新しい視点を提供するアイデアマンが向いています。協調性が高く周囲への気配りができるのであれば、グループの調和を保ち、円滑な進行を主導するファシリテーターが良いと思います。ほかのメンバーの意見に関心を持ってしっかりと傾聴するサポーターも議論では重要なポジションです。
大切なのは、「自分らしさ」を活かし、チームの一員としてグループ全体の目標達成に貢献することです。小さなことも含めてこれまでの成功体験や他者からのフィードバックを振り返り、自分が最も力を発揮できそうな役割を見つけ、自信を持って準備しましょう。
自分の強みだけでなくメンバーの強みも尊重する姿勢が大切
当日は自分の発言や主張に加え、ほかのメンバーの話にも耳を傾け、共感を示しつつ、さらなる質問を重ねて議論を深める姿勢が不可欠です。あなたを応援しています。頑張ってください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャルプランニング技能士
Tomomi Tsukamoto〇航空会社CAとして育成担当を経験。その後複数大学でキャリアセンター相談員を務め、就活サイトの講師も担当。採用代行や新入社員研修講師、転職支援など幅広い就活領域で活躍
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