私がこれまで就職支援をおこなってきたことをもとに結論を言うとすれば、多くの場合、はみ出している履歴書は減点となる可能性が高いです。

履歴書は、それを書いた人の仕事への姿勢が現れるものだと私は考えています。

丁寧に書かれた履歴書はそれだけで良い印象になり、細やかな仕事にも真摯に取り組んでくれそう、地道な作業にも根気強く向き合ってくれそうといった評価につながります。だからこそ、可能な限り、枠内に収まるように丁寧に書くことが望ましいです。

履歴書の丁寧さからも人柄が伝わるという意識で作成しよう

以前私は、長年面接官をしている人から、履歴書を一目見るだけで応募者の人柄がわかると聞いたことがあります。写真の貼り方や証明写真の表情一つ で、内容を見る前に合否を判断することもあるそうです。

それくらい、採用担当者は書類から内容以外の多くの情報を読み取っているといえます。心を込めて作成した履歴書は、面接官に良い印象を残し、良い未来を想像させる基礎となるものだと、私は考えています。

私がこれまで学生の指導をした経験からで言えば、数文字くらいのはみ出しでは不合格になることはありません。しかし、複数箇所にはみ出しが見られる場合は、採用担当者に「雑な仕事をするのではないか」という印象を持たれてしまうリスクがあると感じています。

もちろん、たくさんアピールしたいという意欲が感じられるため、少しのはみ出しであれば大きな問題にはなりません。ただ私の経験上、人事担当者は内容はもちろんですが、第一印象としての丁寧さや几帳面さが伝わるかどうかも重視していると思われます。

レイアウトの工夫や下書きなどが綺麗な履歴書を作成するコツ

どのような印象を残したいかにもよりますが、自分の丁寧さや几帳面さをアピールしたいと考えているのであれば、もう一度書き直すのがおすすめです。

自分のことを企業にどのような人として印象付けたいかを考慮し、書くスペースに余裕を持ったレイアウトを心掛けたり、事前に下書きをしたりして作成していきましょう。