男性が事務職を選び、かつ勝ち組になることは十分に可能です。世間のイメージに囚われず、自身の価値観と具体的な戦略を持つことが成功への鍵となります。

以前までの男性は営業・技術職という性別役割分業や事務職の定型業務に対する誤解が、男性事務職＝出世コースから外れるという不安を生んでいるのでしょう。一方で、現代の事務職はDXの進展や働き方改革により大きく変化しています。

勝ち組とは、高収入や役職だけでなく、自分らしい働き方でやりがいを感じ、経済的安定とプライベートの充実を両立できることという自分軸での幸福度が高い状態だと思います。

事務職はキャリアの選択肢がさまざま！ 自分らしい働き方と専門性の両立が可能

私の過去の支援でも、男性が事務職を選ぶメリットはあると案内してきました。たとえば、ワークライフバランスの実現、営業職に比べてストレスの少ない働き方、そして何よりも専門性の深化とキャリアアップの可能性です。

経理、人事、法務、ITサポートなど、特定の分野で専門性を磨き、ITスキルや語学力を習得することで企業内での価値を高め、スペシャリストや管理職への道も開けます。

また、業務改善提案力や高いコミュニケーション能力は、組織全体に貢献し、自身の市場価値を高める強力な武器となるでしょう。

もちろん、給与水準やキャリア停滞の注意点もありますが、これらは自己投資と慎重な企業選びで克服可能です。

したがって、自分自身の強みと適性を深く理解し、ITスキル習得や資格取得で専門性を高め、改善提案力を磨き、多様性を尊重する企業を選ぶことが男性事務職として自分らしい勝ち組を築くための具体的な戦略となります。

まず、勝ち組の定義は人それぞれであり、何を指しているのかによります。そのうえで、事務職が出世コースから外れているかという点については、正直企業によってまったく異なるとしかいえません。

職種によって昇進のスピードが違う会社もあれば、社内のポストが詰まっていてなかなか上がれない会社もあります。

また、まだまだ若くて、これからどんどん出世できる可能性がある会社もあるでしょう。本当に、個別具体的な状況によって変わってくるのです。

視野を狭めないで！ 中長期的な視点でキャリアを選ぼう

まだ新卒の段階であれば事務職だけに絞らず、営業職や技術職など、ほかの職種も幅広く研究し中長期的な視点で後悔しない選択をすることが重要です。

もし自分一人で判断できないのであれば、キャリアの専門家などに相談し、客観的な意見をもらうことも有効な手段の一つでしょう。