面接では「御院（おんいん）」、書面では「貴院（きいん）」を使うのが適切です。しかし、面接で「貴院」と言ったとしても、評価に大きく響くことはないでしょう。

それよりも、話し方、表情、受け答えの内容が決定的に重要です。特に看護師の場合は、「すぐに辞めないか」と「スタッフや患者と円滑なコミュニケーションが取れるか」の2点が非常に重視されます。

呼び方で合否は決まらない！ 自分自身をPRしよう

正しい呼称を使うことはビジネスマナーとして大切ですが、面接の合否を左右するほどではありません。それよりも、あなたの人柄や働く意欲、協調性といった人間的な側面が重視されます。

面接官は、あなたが職場で円滑に業務を進められるか、チームの一員として貢献できるかを見ています。言葉遣いに過度に気をとられず、自信を持ってあなた自身を表現することに集中しましょう。

看護師採用面接において、病院の呼び方で迷うことはよくあります。

口頭で病院を指す場合は、一般企業を「御社」と呼ぶのと同様に、「御院（おんいん）」を使用するのが最も適切です。一方、「貴院（きいん）」は履歴書やESなど、書き言葉の際に使用する表現です。

また、病院の正式名称は、その病院の具体的な取り組みを強調したい場合などに、「〇〇病院の地域密着型の取り組みに惹かれました」のように使用すると効果的でしょう。

言い間違えてもOK！ 病院へ熱意を持って話そう

もし面接中に多少の言い間違いをしたり、「貴院」と口にしてしまったりしても、過度に心配する必要はまったくありません。そのような小さなミスで評価が大きく下がることはまずありません。

それよりも、病院に対する深い理解、明確な志望動機、そして丁寧な話し方や態度といった、本質的な部分が評価に直結します。

もし言い間違えた場合は、焦らずに「御院ですね、失礼しました」と軽く訂正する落ち着いた対応を見せることで、むしろ良い印象につながることもあります。大切なのは、あなたの誠実な姿勢と病院への熱意を伝えることです。