この記事のまとめ
- 面接に苦手意識を感じるのは当然のこと
- 苦手意識は考え方次第で克服できる
- 苦手意識の原因を7つに分けて、克服方法を徹底解説
- 面接力診断ツール
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面接を上手くこなせず、悩んでいる人は多いのではないでしょうか。「面接に通過できず苦手意識を感じる」「なぜこんなに苦手なのだろう」と、面接に対して後ろ向きな感情を抱いたり、自身を責めてしまっている人もいるかもしれません。
苦手意識を抱えたまま面接を受けても、不安や自信の無さは面接官に伝わってしまい、なかなか高評価にはつながりません。このような悪循環を断ち切るために、苦手意識をしっかりと克服していくことが大切ですよ。
この記事では、キャリアアドバイザーの鈴木さん、柴田さん、木村さんと面接の苦手意識を克服する方法を解説していきます。面接に対して前向きな気持ちで臨むことができるようになるので、ぜひ参考にしてくださいね。
苦手意識の原因となっている考え方を理解して克服しよう
面接に対し、苦手意識を持つ人はたくさんいます。そのような人に多いのは、「苦手意識を抱えるような考え方をしている」ということ。つまり、考え方を変えることにより、面接に対する苦手意識を克服することができるのです。
記事では、まず苦手意識を持ってしまう原因を7つに分けて説明します。そのうえで、苦手意識を克服できる対策方法を解説していきます。
苦手意識を持つと、落ち込んでしまい周囲が見えにくくなってしまいますよね。しかし、この記事を読むことで、客観的に苦手の原因を知り、克服することができますよ。最終的には面接が得意になれるように、ぜひ参考にしてくださいね。
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面接で苦手意識を感じるのは当然
就活生の中で、面接経験を豊富に積んでいる人は多くないでしょう。特に、就活のように人生がかかった面接を受けたことがある人は少ないのではないでしょうか。
人は経験が少ないことに対して、どんなものなのか実態をつかめず、恐怖心を抱き、苦手意識が生じてしまいます。つまり、面接を苦手だと感じるのは当然のことなのです。
また、一度も面接に失敗したことがない人はほとんどいません。失敗すると傷つき、もう一度同じ経験をしたくないと感じますよね。そこで面接に苦手意識を抱いてしまう人もいます。
面接は、「これまで受ける経験が少ないこと」「失敗して当たり前であること」から、苦手意識を感じるのは当然なのです。そのため、大前提として苦手意識を持っている自分自身を責めないことが大切ですよ。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る経験が少ないことに不安や苦手意識を抱えるのは当然
就活生にたびたび伝えているのですが、人はまだ始まっていないこと、経験がないことに対して「不安」を感じます。そのため、就職活動が本格開始されていない状況では「不安だ」と感じるのは当然ですし、誰もが就活での面接を「苦手」だと思い込んでいるものです。
また実際、就活が終わった後、第一志望だけでなく複数企業から内定を貰っていても「就活を始めたころは面接がとても苦手でした」という人がとても多いのも事実です。
苦手の原因を分析して対策すれば必ず結果がついてくる
大切なのはその苦手意識につぶされず、何がどう苦手なのかを分析し、事前に面接対策を準備しておくことです。そうすれば、初めは面接で緊張していても、場数を踏めば結果はおのずとついてきますよ。
逆に得意だからと準備を怠っていると、本番で意外な質問の答えが思いつかないという事態を引き起こしがちです。自信があるだけに、一度失敗するとそのあと調子が崩れます。また、そういう場合にどう対処すればよいか練習していなければ、建て直すのも大変です。
そのため、苦手意識を感じていることがチャンスだと信じ、就活準備をとにかく念入りにおこなうことを心掛ければ問題ありませんよ。
面接に対して不安や苦手意識がある人はこちらのQ&Aも参考にしてみてください。キャリアコンサルタントが不安を解消する方法を回答しています。
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考え方次第で払拭できる!まずは苦手を感じる7つの原因を理解しよう
面接が苦手な人は、「自分の性格や能力に問題があるのではないか」と考えてしまい、そんな自分を責めてしまうこともあるでしょう。
面接は「経験が少ない」「失敗するのが当たり前」であることから、ほとんどの人が苦手意識を感じてもおかしくない状況にあります。それにもかかわらず、面接を苦手だと感じていない人もいますよね。
その違いは、考え方の違いにあるのです。つまり、面接に対する苦手意識は思考回路を変える意識を持つことが大切ですよ。
ここからは、まずは苦手だと感じる原因について解説するので、自分が何に当てはまるのかを考えてみましょう。原因を知ることで、どのように考え方を変えていけばいいかが見えてきますよ。
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①緊張しやすい性格だから
面接は初対面の社会人と対話し、そこで合否が見極められるという緊張感のある場面です。誰でも緊張する状況ですが、特に緊張しやすい性格の人は苦手を感じやすいですよね。
緊張を感じているということは、「面接を成功させなければならない」と自分にプレッシャーを強くかけ、ストレスがかかっている状態と言えます。
こうしたストレスは、普段よりも判断力や集中力を下げる原因になります。結果的に実力を発揮できず、面接が苦手になっていると言えるでしょう。
緊張している就活生に見られる失敗例としては、準備してきた内容を忘れてしまうことです。
しどろもどろに話してしまい、結果的に話の内容がわかりにくいなと感じることがあります。
②アピールすることに抵抗を感じるから
面接は自分自身について企業にアピールする場です。しかし、自己主張が得意でない人や周囲に気を遣いすぎる人は、アピールすることに抵抗を感じることがありますよね。
普段から「目立ちたくない」という思いから、自己主張を遠慮する人も多いでしょう。それと同様に、アピールが求められる面接に苦手意識を感じてしまうのです。
アピールすることに抵抗を感じる人の失敗例として、自分の発言に自信を持てないことから、他人の考えを引用するなどして、結果的に回りくどい言い方になるといったことがあります。
③完璧にこなさなくてはならないと考えてしまうから
面接で1度も失敗したことがないという人は、滅多にいません。
ですが、「1つも失敗もしたくない」と完璧を求めすぎてしまう人もいますよね。すると少しの失敗でも自分を責め、気持ちが後ろ向きになってしまいます。そうした気持ちからさらなる失敗につながり、悪循環に陥ってしまう人もいるでしょう。
とらわれる必要のない失敗も大事に捉え、面接への苦手意識を持ってしまっているのです。
完璧主義な人によくあるのは、回答を一字一句暗記してくるというものです。
しかし、一言でも言葉に詰まると、その次のセリフが思い出せず頭が真っ白になってしまうことがあります。完璧主義の人は、そこで「もうダメだ」と感じ、次の質問以降で諦めモードになってしまうケースがありますよ。
④落ちることに恐怖心があるから
「面接に落ちることが怖い」と必要以上に恐怖心を抱いている人もいると思います。面接に失敗すると、自分を否定されたような感覚になり、傷ついてしまうことがありますよね。
面接での失敗が怖いという人は、つまり傷つくのが怖いという気持ちが生まれていると考えられます。
怖いと感じると萎縮し、自分を最大限にアピールすることができません。そこで面接に失敗すると、さらに萎縮してしまうという悪循環を起こしてしまいます。そして、面接が苦手だと感じているのです。
落ちることへの恐怖心を持つ人の失敗例として、「本来の自分を否定されたくない」という気持ちから、理想の自分を演じてしまい、不自然な言動になるといったことがあります。
⑤コミュニケーションが不得意だから
人と話すことが得意でないという人もいるでしょう。そのような人は、面接官と話すことが苦痛だと感じてしまいますよね。
コミュニケーションが苦手な人には、自分の言葉で上手く説明できなかったり、目線を合わせられなかったり、面接官のペースに合わせてあいづちやリアクションができなかったりといった特徴があります。
コミュニケーションが苦手という意識があると、対話しなければならない面接を億劫に思い、苦手に感じる原因になるでしょう。
実際はそこまでコミュニケーション能力が低いわけではないのに、不得意だと思い込み、「伝わらないのではないか」という懸念から話し過ぎたりしてしまうことがあります。
⑥失敗した経験がトラウマになっているから
すでに面接を何回か経験し、通過できずトラウマを感じている人もいるのではないでしょうか。もしくは、圧迫面接を受けたことがあるなど辛い経験から、選考の結果に関係なく精神的な傷になっている人もいると思います。
トラウマが原因で面接に苦手意識を抱える人は多くいます。体に嫌な記憶として染みついて、中には面接を前に体調が悪くなってしまう人もいるでしょう。
トラウマを感じている人に多い失敗例として、「次の面接もまた失敗するかも」と最初から必要以上に緊張し、本当に失敗してしまうということがあります。
また、以前の面接で答えられなかった質問を、別の面接でされたときも要注意です。次こそは、と面接後に対策を立てて回答を準備していても、いざ同じ質問をされると失敗がフラッシュバックしてうまく話せなくなることがあります。
⑦必要な準備を理解できていないから
単に面接に必要な準備を理解できていないというケースがあります。自分ではできているつもり、やっているつもりになっているからこそやるべきことを見過ごしてしまい、失敗してしまうというケースです。
面接の準備ができていない就活生に特に多いのは、回答への準備不足です。その場の思い付きで答えて乗り切ろうとして、失敗するというものがあります。
準備をしていない就活生は、質問に対する答え方ですぐに面接官にわかってしまいますよ。
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原因ごとに考え方と対策を理解して苦手意識を克服しよう
苦手意識を感じる原因がわかったら、それに対する対策を理解していきましょう。
苦手意識を克服するには、まずは考え方を変えることが大切です。そのうえでどう行動すれば良いのか解説するので、苦手意識を徹底的になくせるように、しっかりチェックしていきましょう。
苦手意識の原因①緊張しやすい性格への対策
考え方のシフトチェンジ
プレッシャーを感じる→特殊な機会を楽しむ・深刻になりすぎない
緊張しやすい性格を持つ人は、「面接を乗り越えなければならない」というプレッシャーを自分にかけすぎていると解説しました。そこで、緊張しやすい人は自分に圧をかけすぎない考え方を心がけてみましょう。
ここからは、自分に圧をかけすぎないための、面接に対する捉え方や克服方法を解説していきますよ。
対策①さまざまな企業の社員と話せる機会と捉えよう
社会人になってからさまざまな企業の社員と話せる機会はほとんどありません。社外と交流のある職種であっても、特定の業界や役職の人としかかかわらないケースが多くなります。
また交流があるとしても、顧客や競合他社などの関係性があり、フラットに話せることは少ないでしょう。
就活生には、面接を通して業界や役職問わず幅広く、さまざまな社会人と話をすることができるという特権があります。そのチャンスを楽しむという意識でいると良いですよ。
対策②自分を知ることができるチャンスと考えよう
また、面接を通して自分自身のことを深く知ることができます。面接対策や、面接中に深掘りされることによって、自分の特徴や価値観などを多く見つけられますよね。
面接官は、就活生の人柄を知ろうと多角的な視点から質問します。多くの人が自分に強い関心を持ち深掘りする機会も、それを通して自分自身のことを発見をする機会も、就活以外ではなかなかありません。
面接は「自分自身に深く向き合うことができる時間」と捉えられますね。
対策③日本に企業は多くあることを知ろう
総務省の平成26年経済センサス‐基礎調査によると、日本の企業は約175万社と、非常に多くの企業が存在するとわかります。また、春の採用活動が終わっても、二次募集、三次募集をしている企業もあります。
プレッシャーを感じる人は、たとえ面接に失敗してもチャンスはたくさんあると気楽に考えることも大切ですよ。
- 行きたい企業や業界が限られているので、チャンスが多いとは思えません。
行きたい理由を深掘りし視野を広げてみよう
行きたい企業や業界にこだわりすぎている可能性があります。このような就活生には、視野を広げることをアドバイスしています。
なぜその企業や業界に行きたいのかの質問を深堀りしていくと、案外行きたい企業や業界でなくても自分のやりたいことができる企業がたくさんあることが多いです。
対策④緊張していることを面接官に伝えよう
ここまで考え方について解説をしましたが、考え方を変えようとしても、面接本番になるとどうしても緊張してしまう人もいますよね。その場合は、面接官に直接緊張していることを伝えましょう。
自己紹介のタイミングなどで「実は今大変緊張しておりますが、御社への熱意をしっかりとお伝えできればと思いますのでよろしくお願いいたします。」などと伝えられると良いですね。
正直な感情を口に出すことで、和やかな雰囲気になり、リラックスして臨める可能性があります。また、本気で臨んでいるということが伝わるため、好印象につながるケースもありますよ。
面接を担当している立場として、私は「緊張している」と言われて「この学生はダメだ」とは考えません。むしろ素直にその気持ちを話してくれたら「がんばって!」と応援したくなります。
また、緊張=自社に対する思いが強い、と好意的に捉えることもありますよ。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る緊張を解くには自己理解を深めることがポイント
就職活動の面接で、最初から緊張しないという就活生はほとんどいないと思います。あなただけが緊張しているわけではないということをまず認識してください。
その中でも特に緊張しやすい学生は、面接前の自己理解が進んでいないというケースが多く、準備段階から、自分と深く向き合うことをどれだけ多くしてきて、自分自身を認めているかが緊張から解けるポイントとなりますよ。
ありのままの自分を話すことでリラックスできる
今まであなたが培ってきた人生は、あなただけのもので、それが今のあなたを構成しています。
まずはあなたが自分自身を知り認めることで、余計なプレッシャーを自分でかけないよう心がけましょう。そして、ありのままの自分を話すことを意識すると、面接に対する苦手意識が薄らぐと思いますよ。
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苦手意識の原因②アピールすることに抵抗がある場合の対策
考え方のシフトチェンジ
アピールすることに抵抗がある→自己アピールではなく企業への貢献や周囲の存在を伝える
次に、面接でアピールすることに抵抗がある人に向けた対策を解説していきます。
面接は自分を売り込む場です。面接でのアピール自体は当然のことなので、アピールへの抵抗があると他の就活生に差をつけられてしまうでしょう。
適切な伝え方を理解すればアピールへの抵抗は払拭できるので、ぜひ参考にしてくださいね。
面接は、就活生が入社後、その企業が求める業務をこなせるかどうか判断する場です。短時間で応募者の「実力」を把握しなければなりません。
たとえばWEBサイトの制作が必要な職種で、「簡単なWEBサイトなら作れます」と謙遜されてもその人の実力がどの程度かわからず、仕事を任せてよいか判断がつきません。
謙遜は面接官にとって必要な情報ではなく、減点ポイントにしかならないのです。
対策①企業に貢献できることを伝える
アピールに抵抗がある人は、「アピールすることで自慢げに聞こえるのではないか」と思ってしまうことがあるのではないでしょうか。
その場合、「自分が企業に貢献できることを伝える」という意識で臨みましょう。そうすることで、謙虚さを持たせつつアピールしやすくなりますよ。
たとえば自己PRや学生時代に頑張ったことなどを話す際に、どのように企業に貢献できるのか伝えるようにしましょう。
企業に貢献できることを伝える方法
- 強みを活かしてどう事業の発展に活かせるか話す
- 強みと求める人物像が合っていることを話す
- 強みが仕事内容にどうマッチしているのか話す
- 過去の経験がどのように仕事に活きるか話す
対策②周囲の協力があったことを伝える
学生時代力を入れたことや自己PRなどで、エピソードを伝える場面がありますよね。
そこで話す内容について、自分1人の力ではなく「周囲の協力があったから」「周囲を巻き込んだから」といった内容を伝えることでも、アピールへの抵抗感を払拭することができますよ。
ただし、他力本願であるという印象を持たれないように、あくまで「自分の力がなければ達成し得なかった」ということがわかるように話してくださいね。具体的には、自分の考えに他人が賛同して協力してくれた、といった内容がおすすめです。
企業について批評をするような言い方をしていたり、企業に対しアドバイスをするような話し方をされると、「上から目線だな」と感じます。そうでなければ、基本的に面接官が「自慢」と捉えたりすることはあまりありませんよ。
苦手意識の原因③完璧主義への対策
考え方のシフトチェンジ
100%でなければいけない→70%で良い・30%に人間性が表れて人柄を伝えられる
完璧主義な性格によって小さな失敗も大事に捉えてしまい、面接への苦手意識を持つ原因になっていると解説しました。面接が100%の出来だと思えない時は自分を強く責めてしまいますよね。
しかし、面接は人と対峙するものであり、思い通りにいく時もいかない時もあるのが当たり前なのです。少し失敗して人間らしさが出た際に人柄が見えて、「一緒に働きたい」と思われる可能性もありますよ。
目安としては70%の力を発揮し、30%は失敗しても良いと捉えましょう。ここでは、具体的に「30%とは何を指すのか」を解説していきます。少し気を楽にして面接に臨み、実力を最大限発揮できるようにしましょう。
アルバイト以外の仕事経験がない人がほとんどでしょう。世の中のわからないことはまだまだたくさんあって当然ですし、面接官もそれをわかっています。決して完璧にこなすことは求められていないと考え、リラックスして面接に臨むと良いですよ。
対策①言葉に詰まっても問題ないことを理解しよう
面接で答える際に、必ずしもすらすらと話す必要はありません。面接官は回答の内容を聞きながら、就活生がどういう人なのか知ろうとしています。
言葉が出てこないからと言って、思いつきの単語を並べたりすると「質問の意図に合っていない」「何が言いたいのかわからない」などと思われてしまいます。
しっかりと話したいことを話し、その中で就活性の人柄が伝えられれば、多少言葉に詰まっても問題ありませんよ。
自分の考えを伝えようとする中で言葉に多少詰まってしまったとしても、セリフを丸暗記したようにスラスラと答えるよりはるかに良いので、気にする必要はありませんよ。
対策②聞き返しても良いことを理解しよう
面接官の質問を受けてすぐに回答できるのが理想です。しかし、質問の意図がわからなかったり、聞き取れなかったりすることがありますよね。
完璧主義の人は、聞き返すことにも抵抗を感じる人が多いのではないでしょうか。「理解力がないと思われるのではないか」「集中していないと評価されるのだろうか」と考えてしまいますよね。
質問を聞き返したからと言って、合否に影響するというケースは滅多にないでしょう。それよりも、聞くことをためらって質問の意図に沿わない回答をしてしまうことが危険です。質問がわからなかったら、聞いても問題ないことを覚えておきましょう。
対策③1回で伝え切らなくても良いことを理解しよう
1回の回答で言いたいことを伝え切れなかった時、「この回答から評価されてしまうのではないか」と焦りますよね。しかし、1回ですべてを話せなくても問題ありません。
面接官は就活生の人柄を知ろうと、さまざまな角度から質問します。そのため、一度に伝え切れなかったとしても、焦る必要はありません。
反対に、1回の回答で詰め込み過ぎてしまうと、冗長な印象を残してしまうこともあります。聞かれたことに対してしっかりと答えられればまずは問題ない、という意識でリラックスして回答しましょう。
1回の回答で上手く伝え切れなかったと感じた時は、「先程ご質問があった〇〇という内容に付け加えさせていただいてもよろしいでしょうか?」と面接官に確認を取りましょう。
そして、「伝えきれなかった部分があります。それは~」と簡潔に話して挽回することが可能です。
苦手意識の原因④落ちることへの恐怖心の対策
考え方のシフトチェンジ
面接に落ちると傷つく→就活生自身の否定ではないので傷つく必要はない
面接で落ちることを恐れている人は、傷つくことに恐怖心を抱いていると伝えました。面接に落ちてしまうと、自分自身を否定されたようで傷ついてしまいますよね。
しかし、面接は就活生自身の価値を判断しているわけではありません。企業との相性や他の学生との比較などさまざまな要素が合否に影響します。
ここでは、具体的に「落ちること」についての考え方を説明していくので、落ちることへの恐怖心を克服するために、しっかりチェックしてくださいね。
対策①面接官と意見が合わなかったのだと考えよう
落ちる理由として、面接官と意見が合わなかった、自分の価値観を理解されなかったという可能性があります。面接官と就活生は、バックグラウンドや性格が異なる人間同士であり、理解されない感覚や意見があることは当然です。
そのため、アピールする内容が面接官の感覚と相違すれば納得されず落とされてしまうことがあるのです。
たとえ落ちたとしても、「単に面接官と意見が合わなかっただけ」と考えると良いですよ。
面接官との意見の相違の例として、単語としては同じでも会社が定義しているものと就活生が考えているものが異なるケースがあります。
たとえば「積極性」を求める企業において、就活生は「強く自己アピールをおこなう」ことが積極性だと考え、企業側は「課題に対して能動的に行動する」ことが積極性だと捉えているといった場合、認識のずれが発生し落ちてしまう可能性があります。
そのような、企業ごとの文化や組織の雰囲気は、中にいる人にしかわからないものもあるため、落ちても気にする必要はありませんよ。
対策②自分の存在や経験が否定されたわけではないと考えよう
面接は自分自身について話す場ではありますが、落ちたとしても自身を否定されたことにはならないと考えることが大切です。
たとえば同じ経験を話したとしても、アピールする強みや言い方によって印象が異なることがあります。企業が求めるものに合っていれば、同じことを伝えても内定を得られる可能性がありますよ。
落ちることによって恐怖心を抱くのではなく、「もっと自分に合う企業を見つけるきっかけになった」と考えることが大切です。
対策③やむを得ない理由で落とされることがあると知ろう
就活生を選ばない理由がなくても、企業側の事情でやむを得ず落とすこともあります。たとえば、男女比や配属先の人数などを調整するためなど、内部的な理由で通過させることができないことがあるのです。
そのため、特に落ちた理由がわからない場合は、自分を責めるのではなく企業側の事情で落とされただけと考えることも大切です。
受けるタイミングが合わなかったと考えて、落とされることにショックを受けすぎないことが大切です。
会社側の事情でよくあることとして、社会事情や経営状況が急激に変化してしまい、人材採用を計画していたけれども、会社の資金確保を優先して図らなければならないようなケースがあります。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る自分ではどうしようもできない理由で落ちてしまうことも多い
面接の結果は誰にも予測できません。就職の面接は、お見合いのようなものです。縁があれば順調に進み、縁が無ければその先には進みません。つまり、面接の結果は自分の取り組みや努力以外に左右される要因もたくさんあるのが実情なのです。
そのため、次の選考に進めない原因はすべて自分にあると考えるのではなく、「この会社とは縁がなかっただけ」と考え方を変えてみてください。
他にもっと自分に合う企業があると考えよう
さらに別の言い方をすれば、その会社よりももっと縁の強い会社があって、その会社とこれから出会うはずなので、そのために今は縁が成立しなかった、ということもできます。
目の前の会社に対する志望意欲をしっかり持って面接に臨み、その結果縁がなかったのなら、その結果に対して恐怖心を抱く必要はないのです。
面接にベストを尽くした自分を認めてあげたうえで、別の「縁がある」会社との出会いを期待して、またベストを尽くしましょう。
苦手意識の原因⑤コミュニケーション力の対策
考え方のシフトチェンジ
コミュニケーションが苦手→面接のコミュニケーションはポイントを押さえればOK
コミュニケーション力に自信がない人は、「面接官と上手にコミュニケーションが取れないのではないか」と不安に感じてしまいますよね。
しかし、面接の会話はあるポイントを押さえれば日常のコミュニケーションよりもずっと楽におこなうことができますよ。普段コミュニケーションに苦手意識を持っていても面接では上手く話せた、という就活生も多いです。
ここでは、面接に必要とされるコミュニケーションのポイントを具体的に解説していきます。そのポイントを踏まえて話すことで、面接でのコミュニケーションへの苦手意識を克服しましょう。
対策①質問の真意を考えよう
コミュニケーションに苦手意識を持つ人にとってありがちなのは、何を話すかに集中しすぎて、質問をしっかり聞けていなかったというものです。その状態では、面接官が求める回答に近付きません。
そのため、まずは面接官の質問内容や、求めている回答をしっかりと理解することが大切です。
ただ、話すこと自体が苦手で、質問を聞いてからでは回答をまとめられないという人もいますよね。そのような人は、面接で聞かれそうなことをまとめ、話す練習をしておいて、本番は質問にしっかりと集中できるようにすると良いですよ。
練習しておくと良い回答の例
- 自己紹介
- 志望動機
- 自己PR
- 学生時代力を入れたこと
- 逆質問
それぞれの対策方法は以下の記事で紹介しているので、参考にしてくださいね。
自己紹介
面接は自己紹介が命運を握る! 良い第一印象を残す秘訣と例文12選
志望動機
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG
自己PR
例文12選|面接必勝の自己PRはエピソードが最重要!
学生時代力を入れたこと
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
逆質問
面接で「質問はありますか」と聞かれたら? 回答例66選を大公開
対策②会話のキャッチボールをするという意識を持とう
コミュニケーションが苦手な人は、質問に対して端的すぎる回答で終えてしまったり、台本を読むように一方的に話してしまうことがあります。しかし、面接は面接官と会話をする場という意識を持つことが大切ですよ。
面接は試験ではありません。面接官は「あなたのことをもっと知りたい」という思いで質問をしています。だからこそ「会話を通じて自分を知ってもらおう」と考え、会話のキャッチボールをする意識を持ってみてくださいね。
「会話のキャッチボールが上手い」とは、「お互いに心地よいペースで会話をすることができる」ということです。
面接官の問いかけや反応に対して、常に笑顔で反応し、否定的な言葉を使わずにポジティブな言葉をタイミングよく入れながら双方向の対話を進める意識を持つと良いですよ。
対策③表情や姿勢を意識しよう
コミュニケーションが苦手な人は、表情が硬くなってしまうことがありますよね。しかし、コミュニケーションのうえで表情が持つ影響は大きいです。メラビアンの法則では、視覚から得る情報がコミュニケーションに大きな影響があるとされています。
メラビアンの法則
コミュニケーションに矛盾がある際、視覚情報55%、聴覚情報38%、言語情報7%の割合で優先して処理するという心理学の法則
そのため、以下を意識して良い表情を作る練習をすることが大切ですよ。特に、目線がずれていると自信がない人と思われ、発言に対する信頼が低くなる可能性があります。
好印象を残す表情のポイント
- 意識的に口角を上げる
- 目線はしっかりと面接官に合わせる(眉間を見ることでも問題ない)
- 眉毛を少し上げる
- これらの対策を意識しても、いざ本番になるとやっぱりコミュニケーションに苦手を感じてしまいます。どうすればいいですか?
模擬面接を録画してチェックすると改善できる
コミュニケーションが苦手ならば、とにかく模擬面接などで練習しましょう。
しかし練習だけではダメで、スマホなどで録画して必ずチェックしてくださいね。
慣れるまでは気恥ずかしいものですが、自分の姿を客観的に確認すれば受け答えのスキルは劇的に改善します。また、録画で自分の改善したポイントを見れば、次第に自信もついてきますよ。
模擬面接は大切な面接対策ですが何を準備すればいいのかわからない人もいると思います。模擬面接の詳しいやり方はこちらの記事を参考にしてください。
関連記事
模擬面接の効果を発揮させる6つのコツ|準備から進め方まで一挙解説
模擬面接は、面接の緊張感や雰囲気を体験しながら練習することが大切です。模擬面接の事前準備から実施方法までキャリアコンサルタントが解説します。模擬面接をおこなうメリットを把握し、活用することで選考突破に役立ててください。
記事を読む
苦手意識の原因⑥過去に失敗したトラウマへの対策
考え方のシフトチェンジ
また失敗することが怖い→失敗した記憶を上塗りもしくは忘れられれば前を向ける
過去の面接での辛い経験からトラウマを感じ、苦手意識の原因となっているということも説明しました。時には、自分の意思に反して体が拒否反応を示すといったこともありますよね。
トラウマを克服するには、良い記憶で上書きする意識を持つことが大切です。ただし、その1歩を踏み出すことが難しいですよね。ここでは、具体的にどのように歩みを踏み出すか解説していくので、きっかけを見つけてみてくださいね。
対策①面接ごとに求められるものは異なることを知ろう
企業ごとに理念も社風も事業も異なれば、当然求める人材も違います。同業他社であっても、企業によってまったく採用基準が異なるケースが多くあります。
そのため、落ちてしまった面接で話したことを、別の企業で伝えて受かる場合もあるのです。失敗してしまったのは、ただその企業に合っていなかった、求められていることに合っていなかったと考えられると良いですよ。
業界や規模が同じ会社であっても、その組織の現状の人材の構成によっても欲しい人材に求めるものが大きく変わります。
たとえば、開発部門の人材補強を優先したい会社と営業部門の人材補強を優先したい会社とでは、面接の場面で求めるものはそれぞれ違ってきますよ。
対策②失敗した経験がある分有利だと捉えよう
失敗して悩んだ人は、思考力や共感力が鍛えられており、面接を受けるごとに成長していると考えると良いですよ。
また、失敗する分たくさんの企業を見ることができ、多くの社会人に会えるので、必然的に知識が増え、有利になることもあります。
具体的には、「落ちた企業で問い詰められた業界知識について確認しておいたら、次の面接でも聞かれた」など、失敗した面接で培った知識や経験が次の面接にすぐ活かせるケースがありますよ。短期的にも長期的にも自分は次の面接で有利な立場にいるという意識を持ってくださいね。
対策③面接の嫌な記憶を忘れる気分転換をしよう
トラウマを克服するためには、新たな1歩を踏み出ことが大切と説明しました。しかし、どうしても1歩を踏み出す勇気が出ない時がありますよね。
そのような時は、嫌な記憶を薄れさせてからであれば、新たなスタートを切れる可能性がありますよ。
嫌な記憶を忘れる方法としては、環境を変えたりとリフレッシュすることが効果的と言われています。具体的には、以下の方法を試してみてくださいね。
リフレッシュする方法
- 運動をする
- 自然に触れる
- 好きな物かつ体に良いものを食べる
- 身近な人と話す
- マッサージを受ける
- 掃除をする
- SNSを見ないようにする
- 買い物をする
- 湯船に浸かる
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見るトラウマを感じた経験に成功体験を上塗りすることが大切
就職活動に限らず、トラウマを克服するにはそのトラウマに何度も「さらされる」とよいでしょう。思い出したくないからと振り返らないでいると、ずっと負の記憶が消えません。
また、別の面接で同じような質問をされたときに再度うまく答えられず、トラウマはもっと深い傷になってしまいます。
トラウマだと感じた面接での質問をとことん研究し、対策を改めて考えて克服するよう努めましょう。
トラウマをきっかけに徹底的な面接対策に結び付けよう
具体的には以下のように進めていくとよいでしょう。
①うまく答えられなかった質問をノートに書き出す
②面接官はなぜその質問をしたのか、意図を考える
③どのような回答をするべきだったのか「一般論」をまとめる
④ まとめた「一般論」に、自分の考えや個性を反映させて書き直す
⑤ 書き直したものを何度も読みあげ、言いづらい言葉などを修正する
⑥ある程度練習したら、友人に面接官役を頼み、ロールプレイングをしてみる
これだけトラウマから向き合えば、最終的にはそれが「よく準備できている質問」に変わります。
一度は失敗しても、それを繰り返さないように向き合えばそれはトラウマではなく「答えたことのある質問」として対処しやすくなるでしょう。
苦手意識の原因⑦面接の準備不足への対策
考え方のシフトチェンジ
準備は万端なはず→網羅できていない可能性がある
面接に対する不安やコミュニケーションへの苦手意識もないのに面接が苦手な人は、面接に必要な準備を理解できていないというケースがあると説明しました。
ここで解説する内容で準備すれば、面接に通過できる可能性が上がります。結果に結びつけられるような準備をできるよう確認していきましょう。
「面接に対する準備」は就職活動の中でも重要性が非常に高いものになります。
面接はその場で面接官があなたという人物を知り、会社にマッチする人材かを確認する場になります。自身についてしっかりと伝え、良い結果に結びつけられるように、しっかり準備していきましょう。
対策①それぞれの面接の特徴を理解しよう
まず、面接ごとに求められていることを知ることが大切です。何が求められているかもわからずアピールすると的外れになり、選考の通過は難しくなりますよ。それぞれのフェーズごとに求められているものを確認しておきましょう。
一次面接は多くの応募者からの絞り込みが必要となることから、社会人として最低限必要な資質があるかを見る傾向があります。基本的なマナーや回答の仕方を確認し、未来の新入社員としてさわやかな印象を残せるよう意識していきましょう。
一次面接で求められるものの例
- 最低限のマナーを守れているのか
- 明るくはきはきとした雰囲気があるのか
- 会話のキャッチボールができているか
一次面接を控えている人は、こちらの記事をチェックしてください。より詳細に対策方法を解説していますよ。
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二次面接は、最低限の素質があるとされた面接の合格者の中から、「採用したい」と思う学生を見極めるために設けている企業が多く、マッチ度や熱意を徹底的に見られることとなります。そのため、企業情報や自己についてしっかり理解しておきましょう。
二次面接で求められるものの例
- 企業研究の深さ
- 企業とのマッチ度
- 入社への熱意
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最終面接は、内定を出すか出さないかの最終判断として、二次面接よりもさらに深くマッチ度や熱意を見られることが多くあります。
面接官は役職員になるケースが多いため、そのような企業を熟知している人にも納得してもらえるように、事業の展開や企業の歴史を数十年前まで遡り志望理由などに組み込んでアピールできると良いですね。
最終面接で求められるものの例
- 企業とのマッチ度
- 内定を出せば入社するほどの熱意
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対策②好印象を残す準備をしよう
どんなに回答の内容が良くても、面接に落ちてしまう人がいます。そのような人は、表情や姿勢など、良い印象を残す準備ができていない可能性がありますよ。
好印象を残すには、以下の内容に注意してみましょう。良い印象は一朝一夕に作ることは難しいです。面接前には、以下の好印象を残すポイントを踏まえられているか録画して確認し、改善できるまで繰り返し練習してみましょう。
好印象を残すポイント
- 大きい声で話す
- 明るい表情で話す
- マナーや礼儀を守る
- 身振り手振りで熱意を伝える
- ゆっくりと話す
- 身だしなみの清潔感を保つ
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る自然な笑顔ではきはきと答えることが好印象のコツ
面接の場面での好印象を作るには、やはり「自然な笑顔でハキハキ」が最も効果的です。面接は自然と緊張する場面であるため、簡単なようで意外と難しく感じるかもしれません。
毎年新卒採用をおこなっている企業の面接官は、数えきれないほどの面接を経験しているベテランばかりです。そのような百戦錬磨の面接官には、丸暗記をしたり、本来の自分とは違う理想の自分を演じたりしても、好印象を得ることは難しいでしょう。
面接官が求めているのは、自然体の就活生の良いところを見極めること、そしてそれが自社の人材となったときにどんな成長と貢献が期待できるかを面接の中で見出すことです。
自然な人柄からポテンシャルをアピールしよう
たとえ面接の場での質問に的確に答えられなくても、その就活生の自然な人柄や価値観に触れて、将来の成長のポテンシャルが強く感じられる人物であれば、それは十分な好印象と言えるでしょう。
入社後の成長と活躍が期待できそうな、人としての魅力とポテンシャルが光っているような原石を求めている企業も多いので、自然体で自分という人物を見てもらえるように心掛けてくださいね。
対策③回答内容の準備をしよう
想定される質問に対して回答の内容を準備しておくことも大切です。どの企業でも質問されるものはいくつかあり、それに対して準備できていないことがわかると、「想定できることについて準備をできない熱意がない人」と評価されてしまう可能性がありますよ。
以下の想定される質問に対して回答を準備しておきましょう。
想定される質問の例
- 自己紹介
- 志望動機
- 自己PR
- 学生時代力を入れたこと
- 逆質問
回答のポイント
- 長すぎず短すぎないか(目安は各質問1分)
- それぞれの回答に矛盾がないか
- 企業理解の深さが伝わるか
- 結論から伝えられているか
面接に苦手意識を持つ人は多くいると思います。面接に必要な準備は、併せてこちらの記事も参考にしてくださいね。
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考え方を変えれば苦手意識は克服できる! 意識改革をして面接を得意にしよう
面接に苦手意識を持つ人はそれぞれ原因に合った考え方のシフトチェンジをすることで、克服できることを解説しました。
しかし、面接に苦手意識を持つのは当然のことです。まずは苦手意識を持つ自分を肯定してから、原因を探し、それに合う対策をしていきましょう。
成功イメージを持って対策することで、実際に成功体験が増え、「面接が得意だ」と言えるようになりますよ。まず根底にある自分の考え方に向き合い、前向きな考え方に沿った行動に移せるように意識していきましょうね。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る苦手意識克服の最大のコツは完璧でいようとしないこと
そもそも「苦手意識」は完璧であろうとし、それができていないからこそそう思うものです。しかし、企業は新卒採用者に完璧さを求めていません。社会経験のない学生に完璧などありえないからです。
今の自分が完璧な受け答えができないからと、悩んだり自信を持てずにいたりする必要はありません。
むしろ必要以上に「苦手意識」を取り払おうと焦ってしまって、アピールすべきことを伝えられなくなるほうが問題なのです。「多少うまくできないことがあるのは当然だよね」と開き直って面接に臨みましょう。
たとえ失敗しても後から修復できれば問題ない
また、面接の場での失敗は、それをうまくリカバーできればプラス評価につながります。こうした力は現実のビジネスでは大変求められるスキルだからです。
失敗したときはそれに焦らず、すぐに頭を切り替えて「このピンチをどうチャンスに活かせるか」と前向きにとらえてください。
焦らず落ち着いて面接を続行できれば、面接官からの印象はきっと良くなるはずです。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細