この記事のまとめ
- 病院の志望動機は求められる人物像を正しく把握することが重要
- 人気職種でライバルを引き離すために前提知識と差別化のコツを押さえよう
- 17個の例文を参考に病院の志望動機を作成して内定を勝ち取ろう
- 志望動機作成ツール
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病院の志望動機を作ろうと思っているものの、「給与や待遇面を前面にした志望動機でも良いのかな」「患者さんへの寄り添いたい気持ちを志望動機で表現できない」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
病院で働く職種は、人の命にかかわる仕事なため、責任感や使命感、情熱、熱意が求められます。そういった職種で曖昧なイメージのまま志望動機を作成すると、業界・職場理解ができていないと思われるだけでなく人事に志望の熱意が伝わらず、不採用となってしまう可能性があります。
この記事では、キャリアアドバイザーの板谷さん、吉野さん、谷所さんとともに病院の志望動機の書き方やほかの学生と差別化するコツを解説します。病院への就職を考えている人は、最後まで読んで参考にしてくださいね。
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病院の志望動機は求められる人材を把握した内容にすることが重要
病院勤務の職種は多岐にわたり、職種によって求められる人材は異なります。これらを理解せずに志望動機を作成しても、志望先で求められている特徴や強みをアピールできず、「適性がない」と判断されかねません。
また、情報収集不足・自己理解不足という印象も与えてしまうこともあるでしょう。こういった状況を避けるためには、応募先とのマッチ度の高さを志望動機でアピールして、「必要な人材だ」と思わせることが重要になります。
記事ではまず、病院の志望動機を書くうえで知っておくべき大前提について解説します。前提知識を押さえて、志望動機作成のための土台を固めていきましょう。次に、熱意をアピールするための志望動機の作成方法を3ステップで解説します。手順に沿って作成することで、わかりやすく、熱意がしっかりと伝わる文章に仕上がります。
記事後半では、病院の種類別に求められる人材の違いと、人気職種でほかの学生と差を付けるコツを解説します。それぞれを確実に理解して、ライバルを引き離した志望動機の作成を目指しましょう。
最後に職種別と病院の種類・機能別で17個の志望動機例文を紹介します。志望する職種・病院の例文を参考に実際に作成して選考に挑み、志望先での内定を獲得しましょう。
志望動機だけではなく病院の面接についても知りたい人は以下の記事を参考にしてみてください。頻出質問と対策方法をまとめています。
病院の面接の頻出質問と回答例 | マナーや対策方法も併せて解説
病院に限らず医療業界を志望している人は以下の記事を参考にしてみてください。職種別に志望動機の書き方をまとめています。
医療業界の志望動機を書くなら必見! 6つの職種別例文
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病院の志望動機を書く鉄則! 3つの前提を把握して土台を築こう
病院の志望動機作成の前提知識
- 志望先の病院ならではの内容にする
- 研修や待遇を主とした受け身の内容にしない
- 志望する職種の仕事内容への理解を深める
病院の志望動機を作成するには、前提知識を押さえておく必要があります。前提知識を知らずに志望動機を作成すると、「調査不足」という印象を人事に与えることになり、最低限の評価にすらつながらない可能性も生じてしまうでしょう。
ここでは、病院の志望動機を作成するための3つの前提知識について解説します。差別化やプラスアルファの情報を意識する前に、スタート地点に着くためにまずは土台を固めて基盤を作っていきましょう。
①志望先の病院ならではの内容にする
病院には、特化している分野や機能・規模といったその病院ならではの特徴があります。志望する病院の特徴を理解せずに志望動機を作成すると、ほかの病院にも通用する内容になり「志望度が低い」と思われてしまう可能性があります。志望先の病院の研究をして理解を深め、志望度や熱意を確実に伝えられるようにしましょう。
NG例(どの病院にも通用するような志望動機)
私が貴院を志望する理由は、健康に生活できる人をもっと増やしたいという気持ちがあるからです。
私は幼少期から病気をすることなく健康体で生活してきました。しかし、親友とも呼べる友人は体が弱く、学校を休んだり、入院したりすることが多々あります。
友人と一緒にいられない時間は寂しいものでした。私のように病気が原因で家族や恋人、友人と一緒にいられず寂しい思いをしている人はたくさんいると思います。そこで、私が病院に勤務して、寂しい思いをしている人を一人でも多く減らせたらと考えています。
貴院の一員として、患者に寄り添った施術ができるよう努めてまいります。
こちらの例文にある「患者に寄り添った施術がしたい」という志望理由は、どの病院でもかなえられる内容です。たとえば、「定期的に患者にアンケートをとって常に状況改善を意識している貴院で、患者の意見に耳を傾けて寄り添った施術がしたい」のように、志望先の病院ならではの特徴を含めるようにしましょう。
病院ならではの特徴を見つけるためには、病院研究をすることが効果的です。下記のポイントを参考にして進めてみてください。
病院の特徴・強みを探るための着眼ポイント
- 経営理念・事業理念
- 力を入れている分野
- 今後の方針
- 実際の病院の雰囲気
- 求められている人材
病院のホームページ(HP)をチェックする方法もありますが、実際に足を運んでみて初めて現場の雰囲気や空気感を感じられることもあります。病院訪問や病院見学、説明会での質疑応答のタイミングやインターンシップを積極的に活用して働く人に質問をしてみることで、HPだけでは得られない情報を知ることもできるはずです。
企業(病院)分析の詳しいやり方について、下記の記事で解説しています。注意点も踏まえて把握して、志望先の病院への理解を深めましょう。
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
企業(病院)分析をする際は、企業研究ノートを作成することで情報を整理しやすくなります。こちらの記事で解説しているので参考にしてみてください。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
企業研究だけではなく、業界研究をして業界への理解を深めることも欠かせません。こちらの記事では業界研究のやり方を解説しているので、記事を参考に業界研究をしてみてくださいね。
業界研究のやり方|業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう
②研修や待遇を主とした受け身の内容にしない
病院勤務の仕事は、ほかの業界や企業と比較して、研修や待遇が充実している傾向にあります。そういった理由から病院への就職を目指す人も少なくないでしょう。
しかし、研修や待遇の充実度をメインにした志望動機では、患者のことではなく自分の利益を重視しているため受け身な印象を与えてしまいます。
病院関連の仕事では、人の命や健康にかかわることが多数であるため、責任感や貢献度が求められます。
それに対し、受け身な内容となっている志望動機では、「マッチしない」と思われてしまうでしょう。
自分がこれから作成しようとしている志望動機が受け身な内容になっていないか確認するためにも、下記のNG例文と照らし合わせてみてください。
NG例(研修や待遇を主とした受け身の内容になっている志望動機)
私が貴院を志望する理由は、ほかの病院と比べて待遇面が良いからです。
私はまだまだ未熟だと考えています。このような考えを持った背景には研修での経験があります。
総合病院で看護師としての研修をした際、いざ患者を目の前にすると頭が真っ白になって、勉強したことが発揮できず、先輩看護師の方にずっと助けてもらってばかりでした。ほかの研修生は一人で作業ができるようになっているにもかかわらず、自分ばかりが成長していない感じがして落ち込んだこともありました。
その中で、貴院は研修制度が充実しており、私でも成長できると考えています。また、福利厚生などの待遇面も良く、モチベーション高く働けると感じました。
貴院に入職後は、研修を真面目に受けてレベルアップできるよう努めてまいります。
上記の例文では「待遇面が良いから」とはっきりと述べているため、自分が得られる利益を最優先しているような印象を与えます。「自分が成長できるから」という視点ではなく、充実した研修制度を活用してどのように貢献していきたいかを示しましょう。
- 給与が比較的高いため病院勤務の仕事を志望しています。どうしてもそれ以外の志望理由が思い付きません……。
病院側の視点に立って志望理由を考えてみよう
給与が高いという志望理由では、医療への思いや情熱が感じられず、採用担当者は評価しません。給与が高いといった条件面を志望理由にする応募者は、条件面で転職を繰り返すと考える採用担当者もいます。
給与が高いことを志望理由にするのではなく、応募する病院の医療方針や患者への対応など、共感する部分を志望動機にすることができます。
また病院で歩んでいきたいキャリアを志望動機として伝えると良いでしょう。給与が高いのが本音でも、病院側の視点で志望理由を考えることが大切です。
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③志望する職種の仕事内容への理解を深める
さまざまな職種がある中で志望している職種の仕事内容への理解を曖昧なまま志望動機を作成すると、「聞こえが良いからその職種にしたのかも」「軽い憧れの気持ちで志望しているのかも」と人事は感じてしまうことがあります。そして、「長期的には働いてくれなさそう」という結論に至り、不採用につながってしまうかもしれません。
また、もし内定を獲得できても、思っていたものと入社後の仕事内容に齟齬が生じてギャップを感じてしまい、やりがいを持てずに自分らしく働けなくなってしまうでしょう。NG例をチェックして、仕事内容への理解が不十分な志望動機にならないように気を付けましょう。
NG例(志望する職種の仕事内容を理解できていない志望動機)
私が貴院を志望する理由は、看護師になるという憧れを実現するためです。
私は幼少期から看護師に憧れていました。その理由は、私自身が看護師に大変お世話になったからです。
幼少期から体が弱く、通院を繰り返していましたが、看護師の方が優しく接してくれたので、病院に通うことは嫌いではありませんでした。そして、看護師の方と話している中で「病院が苦手な人でも、病院が好きになるような対応をしたい」と考えるようになり、看護師を目指しました。
貴院に入職後は、この病院の良さを広めるためにSNSの発信活動に注力してまいります。そして多くの人に来ていただいて、病院に貢献したいと考えています。
上記の例文では、看護師・清掃員・医療事務などほかの職種に置き換えても通用する内容になっているため、「業務内容をしっかり理解できていないのかも」と思われてしまう可能性があります。
対応してくれた看護師がどのように工夫してくれたのか、自分はどのような業務において工夫して良さを発信したいのかを、詳しく述べることで具体性を持たせることができます。
仕事内容への理解を深めるためには、研修や病院見学などで実際に足を運んでみることがおすすめです。現場の実情を自分の目で見て感じることで理解を深められるはずです。勤務している人や働く先輩に、下記のような質問をすることで、より仕事内容を明確化できます。
仕事内容を理解するための質問例
- 入社前と入社後のギャップはありますか?
- 入社後から現在までのキャリアパスを教えてください
- 普段の業務の進め方を教えてください
- 実際の仕事で必要なスキルは何ですか?
3ステップで病院の志望動機を作成して熱意を最大限アピールしよう
病院の志望動機を作成する3ステップ
- 一番伝えたい結論を最初に述べる
- 具体的なエピソードで志望理由を説明する
- 入職後の活躍・貢献方法を示す
志望動機を作成する際は、わかりやすい文章にするために構成を意識することが大切になります。構成を意識せず、思い付いたものや伝えたいことをそのまま志望動機にしようとすると、まとまりがなく一貫性の保たれていない文章になってしまい、わかりづらい印象を与えてしまいます。
ここでは病院の志望動機をわかりやすい文章に仕上げる作成方法を3ステップで解説していくので、熱意や志望度を正しく伝えて魅力的な志望動機にするために、一つずつ手順を追って作成していきましょう。
ステップ①一番伝えたい結論を最初に述べる
志望動機は一番伝えたい結論から述べることで、聞き手にこれから話すことの概要をイメージさせられます。結論を初めに伝えておかないと、人事は、応募者が伝えたいことをつかめず曖昧なまま話を聞かなければなりません。わかりやすく伝えるために、まずは冒頭で病院の志望動機を簡単に述べるようにしましょう。
結論の例
患者さんへの温かいケアと看護師の献身的な姿勢に心を打たれたため、貴院を志望します
結論をどのようにまとめれば良いのかわからない場合は、以下のテンプレートに当てはめて考えてみてください。
テンプレート
〇〇(志望職種)として〇〇(理想の姿・働き方)のようになりたく入職を希望します
理想の姿や働き方を初めに伝えられれば、「なぜ自院を志望するのか?」を問う質問に対しての簡潔な答えを提示できます。
- 病院の採用担当者が志望動機で重視することは何ですか?
「大切にしたいこと」がマッチしているかを見られる
ともに働くうえで、「信念をともにできるか」「倫理性のある人間であるか」は大切なポイントです。「患者の健康な暮らしを守るため」という各施設・法人の理念とつながるため、施設・法人と応募者の大切にしたいことがマッチしているのかを志望動機では重視されます。
また、「なぜ医療分野を志したか」についても採用担当者は重視しています。目指したきっかけのエピソードには、志望職をどんな仕事だと捉えているかがよく表れるため、正しく志望職を理解できているのかをチェックしようとしているのです。
さらに、「コンプライアンス意識があるか」もチェック項目の一つとなっています。どの仕事でも大切なコンプライアンス意識は医療業界でも不可欠であり、当たり前のことをきちんと守れる能力があるかどうかも採用担当者は確かめようとしています。
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ステップ②具体的なエピソードで志望理由を説明する
結論を簡潔に述べたあとは、具体的なエピソードを用いて結論に至った経緯やきっかけを説明しましょう。志望動機の背景を自分ならではのエピソードを交えて伝えることで、説得力や納得度、信頼度を上げることにつながります。
しかし、ありきたりなものや表面的なエピソードでは、人事に印象を残すことができません。実体験を交えたエピソードで自分だけの特色を出すことを意識して、具体的な内容にしていきましょう。
具体的なエピソードが思い浮かばない場合は、マインドマップで頭の中を整理することで、病院への就職・志望職種を目指すきっかけを見つけられます。上の画像を参考に、マインドマップを活用して看護師を志望するエピソードを振り返ってみましょう。
「エピソードを振り返る例を見てもよくわからない」という人もいるかもしれません。こちらの記事でマインドマップの活用方法を徹底解説しているので、チェックしてみてください。
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
過去のエピソードを振り返るには、自分史を作成することも効果的です。こちらの記事も併せてチェックして、自分史を作成してみてくださいね。
自分史を最大限就活に活かす方法とは? 記入例付きで作り方から解説
ステップ③入職後の活躍・貢献方法を示す
志望動機では、応募先への志望度や熱意だけでなく、入職後の活躍度や貢献度、病院とのマッチ度も人事は確認しようとしています。応募先の病院で入職後にどのように自分は活躍したいか、どんなふうに貢献しようと考えているのかを、最後に伝えるようにしましょう。
貢献方法や活躍方法は、抽象的なイメージではなく、実際の業務など具体的な場面を想定して伝えることで、「うちに必要な人材だ」「一緒に働きたい」と人事に思わせることができます。具体的にどのように活躍して貢献したいのかを、自分の言葉で語れるようにしておきましょう。
貢献・活躍イメージ例
幼少期に入院した際に担当の看護師が親身になってくれた経験から、入職後は自分もどの患者に対しても親身に寄り添って、全力でサポートをしていきたい
志望動機を論理的な文章にするには、構成を理解することが大切です。より完璧な志望動機に近づけるために、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
志望動機はこの構成で決まり! 盛り込む6要素と伝える順番を解説
志望動機は、「書き出し」と「締めくくり」の文章で人事に与える印象を大きく左右します。下記の記事で人事を惹きつけるための方法を解説しているので、参考にしてみてくださいね。
書き出し
例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法
締めくくり
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介
「作成手順を見てもどうしても志望動機が書けない……」という人は、こちらの記事を参考に、まずは基礎知識を固めてみましょう。
「志望動機が書けない」から確実に卒業する3ステップ|例文付き
病院の運営主体別! 求められる人材の違いを理解して志望動機に活かそう
病院は大きく2つの種類に分類され、病院の規模や機能が異なることから、求められる人材にも違いがあります。応募先で「必要な人物だ」という印象を与えるアピールをするために、自分が志望する病院の分類を理解して求められている人材を正しく把握しましょう。
ここでは、「公立・公的病院」と「民間病院」に分けて、それぞれで求められる人物像を解説します。志望先の病院で必要とされる人物像を理解して、アピールポイントを増やしていきましょう。
公立・公的病院:専門知識を持ったスペシャリスト
公立・公的病院は比較的規模が大きく病院に勤務する従事者も多いことから、細かい仕事まで分業制を取り入れています。また、難しい症例を扱うことが多く、研修が充実していることも特徴に挙げられます。
難しい症例に対処するには、深い専門的知識や高度な技術が求められます。そのため、公立・公的病院ではそれぞれの分野に特化したスキルや知識を兼ね備えたスペシャリストが求められているのです。
そういったことから、志望動機では「専門性を高めたい」「最新技術を身に付けたい」というような、公立・公的病院の特徴を捉えた意欲を盛り込むと好印象を残せるでしょう。
特別な動機がなくても大丈夫!
ツールを使えば魅力的な志望動機が作れます
「この職種に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか学生時代に培ったスキル・経験を踏まえて伝えるのに苦戦する学生は多いです。
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民間病院:オールマイティに対応できるゼネラリスト
「民間病院」は「公立・公的病院」と比較して小規模な病院が多く、病棟の科や業務が細分化されていないことが特徴です。そのため、特定の分野ではなくさまざまな病状の患者に対応することが多く、幅広い分野で業務を進められたり対応できたりする人材が求められています。
また、小規模であることから患者との距離感が近いことも特徴にあげられます。患者とのかかわりが多い現場でやりがいを感じながらいろいろな領域で学びたい、スキルを身に付けたいと思っている人は、民間病院での勤務が向いているでしょう。
ゼネラリストとして働きたいと考えている人は、志望動機でさまざまな分野の資格を保有していることや知識を兼ね備えていることをアピールすることが効果的です。そうすることで、ゼネラリスト人材を必要としている民間病院とマッチしているという印象を人事に残すことができるでしょう。
- マルチタスク力に自信がない場合、民間病院でほかに効果的なアピールはありますか?
コミュニケーション能力や専門知識などアピールポイントはたくさんある
マルチタスク力に自信がない場合でも、コミュニケーション能力や専門に関する知識、技能など、ほかに効果的なアピールポイントを見いだすことができます。
病院では、患者やその家族とのコミュニケーションによって、病気への不安を和らげ信頼関係を構築することが重要です。また、ほかの専門職とチームで連携し情報共有をおこなうことで、高品質のサービスを提供することができます。
まずは、自分自身の特性に関しての理解を深め、アピールできることを探していきましょう。ハローワークなどで無料でできる適職診断を通して、アピールできる特性を見いだす方法もあります。
人気職種の志望動機でライバルを引き離すには? 差別化するコツを押さえよう
人気職種の志望動機で差別化するコツ
- 看護師の志望動機:自分の臨床経験などでオリジナリティを持たせよう
- 医療事務の志望動機:「なぜ医療業界なのか」を明確にして説得力を持たせよう
- 清掃スタッフの志望動機:体力面と性格面で適性の高さをアピールしよう
人気な職種はライバルが多いことから競争倍率が高く、選考突破がより難しくなります。そのため、ほかの学生とは異なる視点や経験を述べて志望動機でどれほど差を付けられるかが重要になるのです。
ここでは、病院の職種で人気な「看護師」「医療事務」「清掃スタッフ」で、ライバルを引き離すコツを解説します。競争倍率が高い職種を志望する人は、解説内容を参考にして、ライバルからリードした志望動機を作成しましょう。
看護師の志望動機:自分の臨床経験などでオリジナリティを持たせよう
看護師の志望動機は、「患者を支えたいから」という理由で志望する人が多くいますが、それだけではほかの学生と重複した内容になり、人事の印象に残ることはできません。
看護師の志望動機を作成する際は、自分の臨床経験という看護師ならではのエピソードを使用することで、ほかの学生と重複しないオリジナリティのある内容になります。
実習で経験したことや臨床内容から学んだこと・気づきなどを含めた内容にして、自分だけの志望動機になるようにしましょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る責任感が必要な看護師は「責任感と使命感」をアピールしよう
看護師の仕事の魅力は、専門的な知識や経験を活かして医療現場で役立っていると実感ができることです。
看護師の親身なサポートにより患者が健康を回復することで、患者や家族から感謝されます。看護師は年齢にかかわらず仕事を続けることができ、ブランク期間があっても、需要が多いため復帰がしやすい点も魅力的な仕事でしょう。
一方、患者をサポートしていく仕事である看護師は、緊張感のある医療現場で人の命にかかわっていく強い責任感や使命感がなければ務まらない大変な仕事でもあります。
患者とのかかわり方を踏まえた志望動機にしよう
こういった点を踏まえて看護師の志望動機は、患者にどのよう向き合っていきたいか、そして病院でどういった貢献をしていきたいかという内容を志望動機に盛り込むと良いでしょう。
たとえば、患者が安心して医療を受けられるために、常に患者に寄り添った看護をしていきたいといった理由を述べます。
できれば、実体験のエピソードを盛り込むとインパクトのある志望動機になります。そして積極的に知識やスキルを身に付けて、病院でより貢献できる人材になりたいといった今後の目標を盛り込むと良いでしょう。
こちらの記事では看護師の志望動機の書き方について、より詳しく解説しています。注意点も解説しているので、看護師を目指している人はチェックしておきましょう。
新卒で看護師になるための志望動機の極意|避けたいNGワードも解説
医療事務の志望動機:「なぜ医療業界なのか」を明確にして説得力を持たせよう
事務職は、医療現場に限らずさまざまな業界や業種で活躍しています。数ある業界や業種の事務職の中で、なぜ医療事務を選んだのかを志望動機で述べましょう。医療事務を選んだ理由には、ほかの業界では達成できないような、医療現場でなくてはならない目的があるはずです。
応募先の病院の特色や規模、診療科目を意識した内容や魅力に感じていることなどを志望動機に含めて、「なぜ医療事務なのか」をはっきりと伝えられるようにしましょう。
医療事務の仕事は、業界にかかわらず選考対策が共通している点があります。下記の記事で詳しく解説しているので、医療事務に興味がある人はチェックしておきましょう。
事務職について
事務職の仕事内容が丸わかり! 必要なスキルや就職のコツも
志望動機
例文20選|事務職の志望動機を職種別・業界別に徹底解説
自己PR
例文17選|事務職の自己PRで差別化するなら4要素を盛り込もう
アドバイザーコメント
板谷 侑香里
プロフィールを見る自分だけのエピソードを交えた志望動機にしよう
「なぜ医療業界の事務職なのか」を言語化する際に考えておくべきポイントは、医療業界に対する関心を持ったきっかけや個人的経験についてのエピソードをまとめることです。
また、医療事務の仕事内容への理解を深め、受付やカルテ管理、診療報酬請求などの業務に関して知識を深めることや医師や看護師をはじめとした医療スタッフと連携して質の高い医療サービスを提供していくことの意義について改めて考えてみましょう。
入職後にどうしていきたいのかという将来的な視点も重要
医療事務としてどのようなキャリアを思い描いているのか、中長期的な視野で考え、入職後のキャリアプランに関して言葉にしてみましょう。
医療事務でよくある志望動機としては、医療事務の人に親切に対応してもらって憧れを抱いたというエピソードなどが多い印象です。
この後、具体的な志望動機の事例をもとに詳しく深掘りしていくことで、イメージができると思います。
過去に「医療に助けられた経験」や「資格がなくても医療の仕事に就ける」などの理由で医療事務を志望している人もいると思います。以下の記事では医療事務の志望動機で大切なポイントをまとめているので参考にしてみてください。
例文10選|医療事務の志望動機は2つのポイントを整理して書こう!
清掃スタッフの志望動機:体力面と性格面で適性の高さをアピールしよう
「掃除が好きだから」という理由を清掃スタッフの志望動機にしようとする人もいるでしょう。しかし、清掃業を志望する人が掃除が好きなことは大前提であるため「掃除が好き」という内容は避けましょう。
清掃スタッフの志望動機では、仕事内容への適性の高さをアピールすることが効果的です。清掃スタッフの仕事は、長時間立ちっぱなしだったり重い荷物を運んだりするような作業が多いため、ある程度の体力が必要となります。また、決められた時間内に作業を終わらせる必要があるため、集中して業務に取り組める力を有している必要があります。
そのため、体力面と性格面の2面でマッチしていることを志望動機で伝え、応募先や職種との相性をアピールしていきましょう。
たとえば、体力面であれば「健康的な日常を送るために日頃から身体を使った仕事がしたい」、性格面であれば「黙々と集中して作業をすることが得意」といった内容を志望動機に含めることで、マッチ度が高く長く勤務してくれるという印象を与えらえれます。
アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見る医療機関の清掃は「正確性」「責任感」「効率性」が重要
医療機関の清掃では、高い衛生クオリティが求められます。そのためには、ノウハウが集積されたマニュアルを守り、正確な作業をおこなうことが必要です。
院内感染防止のためにも、清掃は非常に重要な役割です。コロナ禍における清掃スタッフの苦労と努力は、敬意に値するものです。各医療機関の設備に沿った、特別な作業があることも考えられます。
手術室や感染症病棟の清掃は、いっそう作業精度の高さが必要です。注射針、血液が付着した物品などは、ことさら扱いの注意が求められるため、「正確性」「責任感」「効率性」が大切な仕事です。
院内清掃以外にも「病院を支える裏方」の仕事はたくさんある
「病院を支える裏方」に興味を持ったら、より専門的な仕事では、医療器具や手術器材の「滅菌・洗浄」という職種があります。滅菌技師・滅菌管理士といった資格があり、高いクオリティでの作業が求められます。
また、院内物品物流を担う「SPD業務」という職種もあります。病院内における医療材料などの在庫管理、各病棟への医療材料の配送を担います。いずれも、清掃業務を通じて能力を高められると、将来の幅が広がっていくでしょう。
病院の職種別! 志望動機の例文
先にも述べたとおり、病院勤務の職種は複数あり、それぞれで求められる人物像やスキルは異なります。そのため、志望する職種にマッチした能力をアピールするような志望動機にすることが重要です。
ここでは、看護師・医療事務・清掃スタッフの志望動機例文をそれぞれ2つずつ紹介します。自分の志望する職種のものを参考にして、実際に志望動機を作成してみましょう。
看護師の志望動機例文①
看護師の志望動機例文①
私が貴院を志望する理由は、患者さんへの温かいケアと看護師の献身的な姿勢に心を打たれたためです。
私は、実習の中で、心理的・身体的な不安を抱えている患者さん一人ひとりに対してそれぞれに細やかな気遣いと励ましの言葉をかけ続ける重要さを痛感しました。
貴院では、さまざまな医療サービスの提供に限らず、入院する患者さん一人ひとりに丁寧に寄り添いながら不安を解消するためのケアの実践をしているため、私が理想とする看護師像とマッチすると考えています。
貴院での経験を活かして、異なる状況にいる患者に対して全員に献身的なケアができる看護師になりたいと思っています。
看護師の志望動機例文②
看護師の志望動機例文②
私が貴院を志望する理由は、貴院がモットーとしている「患者さんに安心していただくこと」に共感し、私もその一員として働きたいと思ったからです。
私自身、幼少期から病院に苦手意識があり、毎回泣きながら通っていました。しかし、その病院の看護師の方が私が安心できるように声がけをしてくれたので、私も帰るときには笑顔になっていたのを覚えています。
また昨年貴院で実習を受けた際、スタッフの方々が私たちを温かく迎えてくれ、ホスピタリティに溢れている環境だと感じました。
貴院では私のように病院が苦手な人でも温かく迎え、患者さんに安心していただくことが可能だと思います。
貴院に入職後は、ホスピタリティに溢れた環境に身を置きながら先輩たちの様子をよく観察して、少しでも早く貴院の特徴を体現できるよう努めてまいります。
看護師は比較的高待遇な仕事ですが、給与が高い、休みが多いといった待遇面に固執した志望動機は避けた方が無難です。
待遇面の志望動機は応募者自身のことであり、自己中心的な応募者だと受け取られる可能性があります。
医療事務の志望動機例文①
医療事務の志望動機例文①
私が貴院を志望する理由は、貴院の顔となって患者さんが笑顔でこの空間にいられるようにしたいと考えているからです。
このような思いを持った背景には、私自身の経験があります。
私はこの街で生まれ育ち、貴院にはよくお世話になっていました。その際、いつも〇〇さんという方が受付をしており、常に笑顔で接してくださいました。病院に向かう道中は不安でしたが、〇〇さんと話しているうちに笑顔になっていました。
〇〇さんのような患者さんの不安を取り除いてくれる事務員になりたいため、私が〇〇さんに笑顔にしてもらったように、次は私が貴院の受付をして患者さんを笑顔にしたいと考えています。
医療事務の志望動機例文②
医療事務の志望動機例文②
私が貴院を志望する理由は、貴院の裏方として支えたいと思っているからです。
このような想いを持った背景には、私の母親の存在があります。
私の母親は貴院の看護師として勤めています。母はいつも貴院の魅力について話してくれました。スタッフの方々が温かく、患者さんが笑顔になれる場所だと聞いています。
私自身も貴院を見学したことがありますが、母の話のとおりで非常に魅力を感じました。
しかし、貴院では医療事務が不足していると伺いました。そこで、私が貴院の医療事務となり、学生時代に学んだ医療に関する専門知識を活かしながら裏方として支えたいと考えています。
貴院に入職後は、正確に事務作業をこなしつつ、患者さんを温かく迎えて、貴院を支えたいです。
医療事務の志望動機では、医療事務特有の業務に関するスキルや知識を学び成長していく意欲を伝えることや、応募する医療機関のミッションや目標に対してどのように貢献していけるかを具体的に述べましょう。
清掃スタッフの志望動機例文①
清掃スタッフの志望動機例文①
私が貴院を志望する理由は、貴院の清潔さを保ち、利用者の方々に気持ちよく利用してもらいたいと思っているからです。
このような考えを持った背景には、貴院を利用した私の経験にあります。
私はここ〇〇市出身で、持病の関係で貴院を利用したことが複数回あります。いつ訪れても貴院は清潔感に溢れており、常に気持ちよく通うことができました。
清潔である背景には清掃スタッフの方々の努力が欠かせません。私もその一員として貴院の清潔を保ちたいと考えています。
入職後は、積極的に清掃に臨み、貴院で働く人も患者さんも気持ちよく過ごせるように努めてまいります。
清掃スタッフの志望動機例文②
清掃スタッフの志望動機例文②
私が貴院を志望する理由は、患者さんが貴院を安心して利用できる環境を整えたいという思いがあるからです。
貴院は〇〇県の中でも大規模な病院で、多くの患者さんは貴院に安心感や信頼感を持って利用しているとも言えます。しかし、近年は新型コロナウイルス感染症をはじめとして、見えない菌や汚れも目立ち、ただ清潔感があるだけでは安心して利用できない世の中になりました。
そんな中で、貴院は患者さんが安心して過ごせるように清掃頻度を掲示板に掲載するという工夫をしており、私もその一員として患者さんの安心感をサポートしたいと考えました。
貴院に入職後は、どのようにすれば患者さんがより安心して病院を利用できるのかを考えながら、目に見える汚れはもちろん、目に見えない汚れや菌まで除去できるよう努めてまいります。
「清掃だったら、楽で簡単そうだから」と伝えると、責任感が低い印象を与えます。
どんな仕事も、責任感を持って真面目に取り組む姿勢が大切です。同様に「家から近く、時間も短い」と自分のメリットを前面に出すことも避けましょう。
病院の開設者別! 志望動機の例文
病院の開設者別の志望動機例文
スペシャリストとゼネラリストなど、病院の規模や特徴・特色によって求められる人物像が異なることを説明しました。そのため、それぞれの特徴にマッチした人物像と自分を照らし合わせて志望動機を作成する必要があります。
ここでは、「国立病院」「公立病院」「大学病院」「一般病院」の開設者別で志望動機例文を2つずつ紹介します。病院の特徴を捉えた志望動機を作成するために、例文をチェックしてみましょう。
国立病院の志望動機例文①
国立病院の志望動機例文①
私が貴院を志望する理由は、自然災害に苦しむ人を助けたいという思いが強いからです。
このような思いを持った背景には、私の祖母があります。
私の祖母は昔、災害によって大けがをしたことがあります。その際、助けてくれたのは国立病院で働くスタッフの方だったそうです。私は祖母が大好きなので、祖母を助けてくれた人には感謝が尽きません。
自然災害により、思いもよらない状況で苦しむ経験をする人がいると思います。その際、私が現場に駆けつけて救護をしたいと考えています。
そして、貴院は特に災害救護を得意とする病院だと認識しています。私もその一員として災害で苦しむ人を助けたいと考えています。
国立病院の志望動機例文②
国立病院の志望動機例文②
私が貴院を志望する理由は、難病といわれる人を支えたいという気持ちが強いからです。
私の祖父は10年前に亡くなったのですが、原因は〇〇という難病の一つで、当時はどこの病院でも治すことができませんでした。
祖父が大好きだったので亡くなったときはショックが大きかったですが、日に日に祖父と同じように苦しむ人を助ける側になりたいと考えるようになりました。
その中で、貴院は国立病院ということもあり、多くの難病も取り扱う病院だと認識しています。貴院に入職後は、これまで以上に勉強に励んで経験を積み、祖父と同じように苦しむ人を助けられるようになりたいと考えています。
国立病院の特徴は、経営基盤が安定していて、国立病院機構のネットワークを活かして質の高い医療を提供していることです。
この点を踏まえ、「高度な医療現場で知識や経験を積んで、患者のために親身にサポートしていきたい」といった志望動機を考えると良いでしょう。
公立・社会保険関係法人の病院の志望動機例文①
公立・社会保険関係法人の病院の志望動機例文①
私が貴院を志望する理由は、地元である〇〇市の健康の底上げに貢献したいと考えているからです。
私はこの〇〇市で生まれ育ちました。〇〇市は高齢化が進んでおり、今後さらに病院の需要が高まると予想されています。
患者さんを治療するのはもちろんですが、私は健康であることの重要性を市民に説明し、自分でもできる体調管理を徹底してもらうことが重要だと考えています。そうすることで、病院が満員になるリスクを下げられ、一人当たりの治療に時間を使えるようになるからです。
そして、貴院は私が考えているような、健康の重要性を説明する活動に取り組まれていると思います。私もその一員として説明会やセミナーなどを開催し、〇〇市がさらに健康な人たちで活気づく街になるよう貢献したいです。
公立・社会保険関係法人の病院の志望動機例文②
公立・社会保険関係法人の病院の志望動機例文②
私が貴院を志望する理由は、幼少期から通っている貴院が今後も継続的に運営できるよう陰からサポートしたいと考えているからです。
貴院には幼少期からお世話になっており、体調を崩すたびに診療していただいていました。毎回不安を抱えながら病院に来ていたのですが、先生が優しく説明してくれるため、安心して帰宅していたのを今でも覚えています。
しかし、貴院は現在人手不足で、今後も継続的に運営できない可能性があると伺いました。そこで、私が一員として働き、貴院の運営を陰からサポートしたいと考えています。
まずは初めて利用する方には「体調を崩したらこの病院に来たい」と思ってもらえるような丁寧な対応を心掛けていきたいです。
公立・社会保険関係法人の病院の志望動機を作成する前に、まずは病院が設立された背景、地域性や、展開している医療サービスの特徴を調べましょう。
その施設ができるまで医療機関が不足して困っていた歴史などを知ると、使命感が生まれ意欲のある志望動機が書けるでしょう。
大学病院の志望動機例文①
大学病院の志望動機例文①
私が貴院を志望する理由は、最先端技術を活用した臨床実験に携わる仕事がしたいと考えているからです。
このような考えを持った背景には、実習での経験があります。
私は貴院で実習を受けさせていただきました。その際、特に印象的だったのが最新技術を活用した治療です。ほかの病院ではアナログで実施していることを、貴院では最新のデジタル機器や機械を用いて実施していました。
その正確性とスピードに関心し、この最新技術を活用する貴院に身を置いて、患者さんがいち早く健康に過ごせるようにサポートしたいと考えました。
貴院に入職後は、最新技術を学んでより深い専門知識を身に付け、医師に頼られるような看護師になりたいと考えています。
大学病院の志望動機例文②
大学病院の志望動機例文②
私が貴院を志望する理由は、貴院で研修を受けながら難病と呼ばれる病気の治療ができるようになりたいと考えているからです。
このような考えを持った背景には、私の親戚の経験が挙げられます。
私の親戚は当時難病と呼ばれる病気を患っていました。多くの病院では受け入れてもらうことすらできず、治療が困難な状況でした。
しかし、そのような状況で貴院が「諦めずに当院にあるすべての技術を用いて最善を尽くします」と心強い言葉と一緒に、親戚を受け入れてくれました。この話を聞いてから、貴院のように難病であっても受け入れて、患者さんに寄り添える看護師になりたいと考えるようになりました。
貴院に入職後は、看護師としての基本的な知識やスキルを身に付けつつ、日々の学習に積極的に取り組んで、現在治療が難しい難病の治療を全身全霊でサポートしたいと考えています。
大学病院では、先端医療の提供や新しい治療法、医療技術に関する研究の実施、医学生や若手医師の臨床教育の場、さまざまな専門分野の医師によるチーム医療がおこなわれています。
自分自身の興味・目標と大学病院での特徴を結びつけて志望動機に練り上げていくことが大切です。
医院・クリニック・診療所の志望動機例文①
医院・クリニック・診療所の志望動機例文①
私が貴院を志望する理由は、患者さんとのコミュニケーションに重きを置き、多くの人に愛される病院を目指したいと考えているからです。
このような考えを持つようになった背景には、私自身の経験があります。
私は幼少期から病院が好きではありませんでした。よくわからない医療器具を用いて治療されたり、苦い薬を処方されたりするからです。
しかし、あるとき行った病院は非常に印象が良く、「次に体調を崩したときは絶対にあの病院が良い」と思えるほどでした。このように思った理由は、その病院が患者とのコミュニケーションを大事にしていたからだと後から気づきました。体調に関することだけでなく、趣味や学校での話も聞いてくれたことがうれしかったのを今でも覚えています。
そして、貴院もまずは患者さんとの人間関係を構築することを大切にしていると存じます。入職後は私もその一員として、患者さんと積極的にコミュニケーションを取って多くの人に愛される病院を目指したいです。
医院・クリニック・診療所の志望動機例文②
医院・クリニック・診療所の志望動機例文②
私が貴院を志望する理由は、多くの症状に対応して幅広くスキルや知識を身に付けたいと考えているからです。
このような考えを持った背景には、実習中に出会った先輩の存在があります。
私は貴院で実習を受けさせていただきました。実習では吸収できるものは全部吸収するという姿勢で臨み、その際〇〇さんが私にいろいろ教えてくださいました。
〇〇さんは私の質問に対して何でも正確に回答してくださり、かつ職場内でも頼りにされている存在だと感じました。「なぜ何でも知っているのか」と質問したところ、「幅広い症状に対応して、わからないことがあればわかるまで勉強しているから」と答えをいただきました。
私も〇〇さんのように頼りにされる看護師になりたいと思っており、そのためにも貴院で業務に取り組みながら学習するのが最適だと考えました。
貴院に入職後は、目の前の業務を正確におこないつつ、わからないことがあれば都度勉強し、頼りにされる看護師を目指したいと考えています。
病院の機能別! 志望動機の例文
病院の機能別の志望動機例文
病院は機能によって分類することもできます。代表的な例として、高度な医療の提供、医療技術の開発・研究を実施する「特定機能病院」と、地域に根付いた医療を患者に提供することに重きを置いている「地域医療支援病院」に分けられます。
ここでは、特定機能病院と地域医療支援病院、そしてそのほかの一般病院の3つの志望動機の例文を紹介します。機能別の志望動機例を参考に、特色を押さえた内容をチェックしてみてください。
特定機能病院と地域医療支援病院には提供する高度医療、設備などの違いがあり、いずれも専門性が高いです。「自分がこの地域で大病にかかったら、どこでどんな治療を受けるのか」とシミュレーションして考えると、違いがわかりやすいでしょう。
特定機能病院の志望動機例文
特定機能病院の志望動機例文
私が貴院を志望する理由は、高度な医療を提供する環境で業務に取り組み、自身のスキルや知識の向上を目指したいと考えているからです。
このような考えを持った背景には、私の実習での経験が挙げられます。
規模の大きい病院で実習を受けたのですが、その際に高度な症状の治療をしたり、最新技術を活用して治療をしたりしているのを間近で見ることができました。しかし、その際に特に感じたのは自身の知識とスキル不足です。
知らないことが多く、このままでは助けたい人を助けたいときに助けられないのではないかと思いました。そこで、国内でもトップクラスの技術を持つ貴院でスキル・知識アップを目指したいと考えるようになりました。
貴院に入職後は、地道に勉強にも取り組んで、高度な医療も提供できるようになりたいです。
地域医療支援病院の志望動機例文
地域医療支援病院の志望動機例文
私は地域医療をサポートする看護師として活躍したいと考えているため、貴院を志望しています。
地域医療に興味を持ったきっかけは、祖母が生活習慣病の治療を受ける際に、地域の病院にお世話になったことです。患者さんとの深いかかわりを大切にして小さな変化も見逃さない地域病院にお世話になったことで、患者さんそれぞれの容態や疾病に合わせた治療提供の重要性を感じました。
貴院は地域に密着して患者さん一人ひとりの容態を細かくモニタリングしているため、入職後は貴院で働く一員として地域の健康をサポートできる看護師になりたいと考えています。
そのほかの一般病院の志望動機例文
そのほかの一般病院の志望動機例文
私が貴院を志望する理由は、多種多様なスタッフの方々と一緒に働き、自身の視野を広げたいと考えているからです。
このような考えを持つようになった背景には、私の性格があります。
私は何かを習得する際、それに関連することも取り入れながら学ぶと、学ぶべきことをさまざまな角度から身に付けられ、相乗効果を生み出せることが多々あります。
たとえば、英語を学ぶ際も、英語と一緒にスペイン語も勉強したところ、海外の人の考えや価値観をうまく汲み取れて、効率よく習得することができました。
そして、貴院ではさまざまな症状を扱っていることから、さまざまな専門分野を持つスタッフの方々が在籍していると思います。そのような方々と積極的にコミュニケーションを取って、自身の成長につなげていきたいです。
選考対策は志望動機を用意するだけでなく、面接の準備をすることも重要です。こちらのQ&Aではキャリアコンサルタントが病院の面接でよく聞かれる質問について回答しています。頻出質問を押さえて、面接に備えましょう。
病院の志望動機はマッチ度と貢献度をアピールして合格に近づこう
病院の志望動機で重要なのは、自分がどれだけ志望先の病院にマッチしているのか、そして貢献できるのかを伝えることです。
また、記事でも述べたとおり、患者の命にかかわって健康に過ごせるようにサポートする医療の現場では、熱意や責任感を持って働くことが求められます。記事の手順に沿って志望動機を作成すれば、志望先の病院への熱意や仕事を遂行するうえでの責任感を伝えられるはずです。
手を抜かずに真剣に作成した志望動機は熱意が込められていて、採用担当者にも伝わるものです。記事で解説した各ポイントを押さえた志望動機で真剣度を伝え、自信を持って志望先の病院で選考突破できるようにしましょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る「なぜその病院を志望するのか」は必ず志望動機で伝えること
病院の志望動機を作成するうえで、なぜその病院なのかといった志望先の病院ならではの特徴を押さえる必要があります。
待遇面を理由にするとほかの病院でも良いのではと受け取られるので、病院の体制や取り組みなど病院の特徴を考えてみましょう。民間病院・公立病院・大学病院・国立病院などそれぞれ特徴があるので、応募する病院の特徴を押さえてなぜその病院なのかを考えることが大切です。
また病院の仕事は、看護師・臨床検査技師・医療事務・清掃などさまざまな仕事があるので、病院でどういった仕事がしたいのか整理しましょう。
自分の考えを整理してから志望動機を作成するとスムーズ
病院の特徴と仕事に就きたい理由を整理し、志望動機として一番伝えたい結論を最初に述べたうえで、結論に至った経緯やきっかけについてエピソードを交えて伝えましょう。
看護師であれば、「入院したときに寄り添ってくれた看護師の印象が強く残っていて、自分も患者の不安を取り除くサポートをしていきたい」など、実体験を交えると良いですよ。
応募する病院の体制などに共感しているなど、応募する病院だからこそ入職したい理由を述べ、入職後経験を積んで貢献していきたいというようにまとめると良いですね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
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