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アクチュアリーの就職状況についてお聞きしたいです。
アクチュアリーという職業に興味があります。ただ、試験がとても難しいと聞きました。いつ頃から、どのような勉強を始めれば選考に受かるのでしょうか。そもそも、頑張って勉強したとして、就職できる可能性はあるのでしょうか。
併せて、アクチュアリーについてもう少し詳しく知りたいので、仕事内容や代表的な就職先も教えていただけますと幸いです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
ベストアンサー
アクチュアリーになれるのはほんの一握り! 膨大な知識とスキルが必要な仕事
アクチュアリーは数理業務のプロといわれます。生命保険や損害保険などの保険分野や年金などの金融分野において、保険料の算定、リスク管理、財務評価などをおこなう数理業務のプロです。
「保険料を計算する仕事……?」という単純なものではありません。たとえば保険会社がある保険商品の保険料や支払い額をどう設定しようかと考えるとき、アクチュアリーは医療・経済・自然災害・事故などのさまざまな統計データから最適だと思われる数字を導き出すのです。
そこには統計や確率論など非常に高度な知識や技術が求められます。アクチュアリーになるには、公益社団法人日本アクチュアリー会が実施する資格試験に合格して、日本アクチュアリー会の正会員に認定されなければなりません。
この試験は公認会計士、税理士などの難関資格と並んで、極めて難易度の高い資格といわれています。受験資格としては複数あるのですが、大学3年生以上であれば受験できます。試験は1次試験と2次試験に分かれており、両方合格して初めて正会員となれます。
1次試験は5科目すべてに合格する必要があり、2次試験は3科目の中から1科目を選ぶ形となります。1次試験は5科目がありますが、どの科目も難易度が高く、合格率10~20%程度、2次試験もおよそ合格率10~20%ほどです。
一般的にはアクチュアリーになるにはおよそ8年ほどの勉強期間が必要といわれており、非常に労力のかかる資格試験です。「ちょっと挑戦してみようかな」という安易な気持ちで手を付けるような資格ではないでしょう。
大変な労力をかける覚悟があるなら目指す価値のある仕事ともいえる
ただし、アクチュアリーになればその後のキャリアは非常に魅力的といわれています。アクチュアリーは慢性的な人手不足であり、保険業界や金融業界などで仕事に困ることはないでしょう。
一部でアクチュアリーはAIにとって代わられるのではないかという声も耳にするかもしれませんが、その可能性はかなり低いと思われます。
なぜかというと、アクチュアリーは先に挙げたような数理計算をするだけの仕事ではありません。さまざまなデータを用いて導き出した数字がどのような意味を持ち、どのように商品やサービス、業務に適用していくのかをアドバイスしたりわかりやすく説明する「対人スキル」も非常に大切になるからです。
質問者さんがこのような内容を踏まえたうえで「やはりアクチュアリーになりたい」という気持ちが変わらないのであれば、チャレンジしてみても良いのではないでしょうか。
AIによってなくなる仕事と残る仕事の特徴は、こちらの記事で解説しています。変化の激しいAI時代にキャリアを築くコツも紹介しているので、参考にしてください。
アクチュアリーは金融分野の数理・統計術のプロフェッショナル
アクチュアリーは、「保険計理人/年金数理人」とも訳され、保険会社や信託銀行で働く、数理・統計術の専門職です。保険料・掛金の算定や、金融商品の設計などに携わります。
目に見えない、非常に複雑な、責任の高い仕事です。常に専門性が高い資格・職業なので、大学でも関連分野(特に数学)を専攻した人が多いです。
アクチュアリー資格は、その知識・能力が必要とされる企業で働きながら、何年もかかって合格を目指すことが主流です。まずはアクチュアリーが活躍する企業への就職を目指すほうが良いでしょう。
合格者の体験記を試験勉強や仕事理解に活かそう
資格試験運営を担う公益社団法人日本アクチュアリー会のホームページで、最新の動向や合格状況を確認してみましょう。合格者の体験談で、試験勉強方法だけでなく、どんなふうに働き、何を目指して資格取得を考えたのかが、人生の先輩として参考になります。
アクチュアリー業界も、他業界にもれず、AIの進化、金融商品の国際化・複雑化、世界情勢への対応など、変化のスピードを上げています。常にたゆまず学び続けることを好む人に向いている仕事といえるでしょう。
アクチュアリーの就職先である保険会社が属する金融業界については、こちらの記事で詳しく解説しています。業界のトレンドや職種を押さえておくと、選考の際役立ちますよ。
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