Q
大学4年生
男性
デザイナー志望ですが、就活がつらいです。
現在、デザイナー志望で就職活動を続けていますが、なかなか内定がもらえず、精神的にかなりつらい状況です。
周りの友人は次々と内定が決まり、ポートフォリオの出来栄えや面接でのアピール方法が良くないのかと、毎日自分を責めてしまっています。特に、時間をかけて作ったポートフォリオが評価されないことが、本当に落ち込みます。
このまま諦めるべきか、それともこのつらい状況を乗り越えて続けるべきかわかりません。
デザイナーの就活は一般的にこんなにも厳しいものなのでしょうか? このままではまずいと思うので、何をすべきか教えてください。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
才能がないと落ち込まないで! 倍率と相性を乗り越えよう
デザイナー職の就職活動は、ほかの職種に比べて大変な面が多いといえます。
1つ目の理由は、募集枠が非常に少ないことです。営業職などと比べ、デザイナーの採用枠は非常に限られています。そこに応募者が集まるため、どうしても倍率が高くなります。ご自身の能力が足りないというより、枠の問題で不採用になるケースも多いです。
2つ目は、作品の質だけでは決まらないことです。 素晴らしい作品を作ったからといって、即採用となるとは限りません。
3つ目は、会社との相性です。 デザインには好みや、その会社の方向性(テイスト)があります。ある会社では不採用でも、別の会社では高く評価されるということも珍しくありません。
これは才能がないのではなく、単に合わなかっただけというケースも多いです。
作品の裏にある意図を伝えられるようになろう
乗り越えるためにできることとして、まず作品の見せ方(プレゼン力)を磨くことが挙げられます。 その作品を「どういう思いで」「どういう目的で」作ったのかを、しっかり説明できる力が必要です。
また、一人で抱え込まないことも大切です。 孤独な戦いになり、視野が狭くなりがちです。大学のキャリアセンターや就職支援サービスを利用し、客観的な意見をもらうようにしましょう。
これは就職後も同じです。コンペなどでは作品の質以外のところで結果が決まることもあります。
プロセスを見せるポートフォリオで勝負しよう
デザイナー職は応募者が多く、ポートフォリオ勝負になりやすいです。落選が続くのは珍しくありません。いきなり実務経験を追いかけるより、学内で作れる作品の質と説明力を上げると通過率が上がります。
就活における改善ポイントは3つです。
第一に、数より過程を意識しましょう。「課題設定」「リサーチ」「案」「採用案」「成果」のプロセスが見える内容を増やすほうが通過率を上げるのには効果的です。作品掲載数よりも、制作意図や工夫、改善点や成果を示しましょう。
第二に、課題の規模にこだわる必要はありません。作品は、クライアントや実案件ではなく自主製作で十分です。大学祭のポスター、授業でのUI課題、仮想クライアント案件などで十分評価されます。
第三に、各作品には「背景・狙い・成果」を書くようにしましょう。面接でそのまま話せる形にするのがおすすめです。
完成に向けた姿勢と修正力が鍵
選考では、自分のデザインのこだわりだけでなく、完成に向けた姿勢、素直さ、修正への対応なども含めて見られます。
もしレビューを受けたら次のマイルストン(中間目標地点)までに1点だけでも反映してください。「改善前後」を並べると成長が伝わります。
また、デザイナー職だけでなく、グラフィック、Web、UI、制作進行、校正など関連職から入る道も検討してみてください。
以下の記事ではデザイン系の仕事を41選紹介しています。デザイン系の仕事に興味があり、就職・転職を目指しているという人は、ぜひ参考にしてください。
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