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シンクタンクへ就職するにはどうしたら良いですか?

シンクタンクへの就職を目指しているのですが、そもそもあまり具体的に業務内容がイメージできないし、コンサル職との仕事の違いを調べてみても仕事内容が同じように感じられ、いまいち違いもよくわかりません。業界研究を深めたいので、明確な違いがあれば教えてください。

あと、大学院を出ていないと採用されないと聞いたことがあるのですが、文系大卒といった学歴だと目指せないのでしょうか?

選考の難易度が高そうなので選考対策のポイントも教えていただけるとうれしいです。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

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キャリアコンサルタント/勉強カフェ札幌大通スタジオ代表

渡邊 裕樹

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シンクタンクとコンサルティングファームは「提供するモノ」が異なる

シンクタンクは官公庁が顧客で、提供するものは「情報」です。たとえば「◯◯について調べてほしい」といったことなどで、研究・調査したレポートを提出します。

一方コンサルティングファームは一般企業が顧客です。提供するものは「コンサルティング」であり、その顧客が抱えている課題の解決策をコンサルタントが提供します。どちらも専門家集団ですが、このような違いがあるのです。

また「大学院を出ていないと採用されないと聞いたことがある」とのことですが、確かに大手では大学院卒が条件になっていることがあります。

しかし、すべてのシンクタンクがそうではありません。気になる企業については就職四季報や会社の採用情報などで確認してみると良いかと思います。

先にも書いたとおりどちらも専門職で、特にシンクタンクは研究職であるため、大学院で研究をしていた経験がある人が有利になる面はあります。ただし明確な志望理由と準備があれば、かなり難易度は高くなりますが学部卒だとしても採用される可能性はあります。

「大学院卒業者が多く採用されている」という事実を「大学院卒業者しか採用されないんだって」という言い方に返還されることは、モノの言い方としてよくあるので、そのような情報を耳にしたのかもしれませんね。

「自分にとってのシンクタンク」を言語化してみよう

選考対策としては、なぜシンクタンクが良いと思ったのかを明確に説明できるようにしておきましょう。「シンクタンクとは何なのか」を自分なりの言葉にしてみることが重要です。

たとえば「サッカーとは何なのか」という質問に対して「足でボールを扱うスポーツです」という答えをするのではなく「世界中の人をつなぐ、言葉のいらないコミュニケーションツールとなるスポーツです」と表現するように、どのようにシンクタンクというものを捉えているのか自分なりの定義を考えてみると良いと思います。

そのためにはまずは基本的なシンクタンクというものの概要を知ったうえで、自分がシンクタンクをどうして良いと思ったのかの理由も考えましょう。これが明確になれば、志望動機として差別化が図れるはずですよ。

そして研究職として必要な論理的な思考力やコミュニケーション力、政策提言をすることに対する思いなどを併せて伝えるとより効果的でしょう。どちらかだけでもダメで両方をそろえて伝えることが大事なので、ぜひ意識してみてください。

キャリアコンサルタント/コラボレーター代表

板谷 侑香里

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解決策を提案する「対象」が違う

シンクタンクは政治・経済・科学技術など幅広い分野の課題や事象を対象に調査・研究をおこない、その結果を発表して解決策を提示する研究機関です。

政府系のシンクタンクは政策の提言、民間のシンクタンクは金融機関や広告代理店のグループ会社として調査や提言をおこなっています。一方、コンサルティングは企業の特定の問題に対し、解決策を提案し実行支援をしています。

シンクタンクは、「分析結果をレポートにまとめて政策提言を実施する」のに対し、コンサルティングは「顧客に対して実行支援を含めた価値提供をおこなう」という違いがあります。

必ずしも大学院卒である必要はない

シンクタンクへの就職では多くの場合、大学院卒業者が好まれる傾向にあります。これは、特定分野に対する深い知見やノウハウが求められるためです。さらに、定性的・定量的な分析力やレポーティング能力が必須とされます。

自身の長所や専門性をアピールできると有利ですが、問題発見能力と問題解決能力が優れていれば、文系大卒でも活躍の可能性はありますよ。選考では論理的思考能力、コミュニケーション能力、関連する実務経験が重視されます。

専門知識を深め、自己の強みをアピールしてシンクタンクを目指してください。

シンクタンクは、コンサルティング業界に含まれる職業です。こちらの記事ではコンサルティング業界の志望動機の作成ポイントとNG例を詳しく解説しています。難易度の高いコンサルティング業界での就職を目指すために、業界ならではの特徴を押さえた志望動機を作成できるようにしましょう。

こちらのQ&Aでは、コンサルティング業界の離職率についてキャリアコンサルタントが回答しています。入社後のギャップやミスマッチを防ぐために、事前に実態を知っておきましょう。

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