この記事のまとめ
- コンサル業界の志望動機は深い業界理解が差を付ける
- 志望動機の段階から論理性のアピールも必須
- 4つの要素で採用担当者に響く志望動機が完成
コンサル業界は、毎年学生から人気を集める業界のひとつです。そのため、ただ「かっこいいから」「成長できそうだから」といった志望理由では、選考を通過するのは難しくなってしまいます。
また、コンサル業界の動向や魅力についてきちんと理解したうえで、自分の強みをアピールできる志望動機を作成することで、書類選考を通過し、面接やグループディスカッションで採用担当者に活躍のイメージを与えられます。
この記事では、キャリアアドバイザーの鈴木さん、横山さん、上原さんのアドバイスを交えて採用担当者を惹きつける志望動機を解説します。コンサル業界を志望する学生はぜひ参考にしてみてくださいね。
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競争率の高いコンサル業界は志望動機が選考通過のカギ!
コンサル業界は志望する学生が多いため、ほかの学生と差別化できる志望動機を作れるかが選考通過のカギになります。しかし、どのように志望動機を作ったら効果的にアピールできるのか、また、自分の作った志望動機は採用担当からどのように捉えられるのか心配という学生も多いでしょう。
この記事は、まずコンサル業界の分類や職種など、全体像について解説します。さらに、コンサル業界の魅力について触れるので志望動機の参考になるでしょう。また、コンサル業界の志望動機を書く際に忘れてはいけない4つのポイントを紹介します。
この記事を参考にして、コンサル業界で求められる力にマッチしていることを伝えられる志望動機を作成し、コンサル業界の選考突破を目指しましょう。
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そもそもコンサルティング業界とは?
コンサルティング業界は、クライアント企業が抱える経営課題に対して、解決策を提案して業績を改善させる仕事を担う業界です。企業の経営課題にかかわるため、もの・金・情報・仕組み・システムなどの要素に課題を分解して解決策を見つけていきます。
解決すべき企業の課題は「集客をより効果的におこないたい」「社内の新規事業を立ち上げたい」など多種多様です。問題と原因に合わせた柔軟な対応が求められます。
コンサル業界の代表的な企業としては次の企業が挙げられます。
コンサル業界の代表的な企業
企業によって、扱う業種や規模が異なります。コンサル業界の分類については後ほど紹介するので、違いをおさえましょう。
誰かの問題解決をおこなう点でやりがいを感じられたり、自分の裁量で企業の成功へと導くことができる点から、コンサル業界は就活生の人気が非常に高い業界です。
志望動機には業界理解が必須! コンサル業界の動向
業界動向サーチによると、コンサル業界の業界規模は0.8兆円(123位/190業界)です。
1886年にコンサルティングというビジネスがアメリカで誕生して以来、社会情勢やビジネス業界の変遷を受けて、コンサルティングのスタイルや扱う領域が変化しました。20世紀に入ると現在も続く著名なコンサルファームが出現しています。
世界におけるコンサル業界の市場規模は10〜20兆円といわれていることを考えると、日本のコンサルティング業界はまだ成長の余地があるでしょう。
志望動機を作成するために、まずはコンサル業界の動向を理解して、業界の全体像をつかみましょう。
コンサル業界を志望するのであれば、動向のチェックは欠かせません。コンサル業界で働くとは、つまりビジネスの最先端で働くということです。
現在は安定成長期ではなくなって、強者が急激に衰退するような変動期です。今まで価値がないといわれていたものが付加価値を持ったり、突然新しいものが生み出されたりするので、業界とそれに隣接する領域の動向に敏感である必要があります。
世界ではアメリカが高いシェアを占める
コンサル業界を世界的な市場規模でみると、アメリカが6〜10兆円と高いシェアです。次いで、ドイツが1〜2兆円の市場規模といわれており、この2ヵ国が大半を占めています。
日本では、経営課題を解決するのに企業内部の組織や人材を使って解決することが多く、そのためコンサルを活用する機会が少なくなっています。
しかし、今以上にコンサルの利用を促進できれば、規模の拡大につながるという見方もできます。日本の企業体質や時代の流れに合わせたコンサルを提供できるかどうかが、各企業の課題といえます。
企業の業績回復に伴い、堅調な推移
コンサル業界の業績は2014年から2020年にかけて緩やかに増加しています。2009年までは不況の影響を受けていました。クライアント企業の経費削減志向から前年比減の結果となるコンサル企業が多くある状況でした。
2012年以降、円安基調になり日経株価平均も上昇、国内の景気が回復の兆しを見せると、グローバル化に関する案件やデジタル活用のニーズが高まり、上昇傾向に転じました。2019年の働き方改革による業務効率化、2020年の新型コロナウイルス感染症によるテレワーク導入など追い風を受けている状況です。
IDCJapanが2022年5月に発表した国内コンサルティングサービス市場予測によると2026年までに8,732億円の市場規模に達すると見込まれています。
海外展開・デジタル支援など新領域が広がる
日本経済が伸び悩むなか、アジアや中国への進出を望む企業へのコンサルが好調です。海外進出による販路の拡大はクライアント企業の売り上げを大きく伸ばす可能性がある一方、リスクもあります。海外進出前のリサーチから現地での管理、改善のサポートなどをおこなうコンサル会社も現れました。
さらに、ビックデータやクラウド・AIなど、デジタル分野のコンサルが急激に拡大しています。IDCJapanによると、デジタル関連ビジネスコンサルティング市場は2020年に前年比29.3%増の1,337億円に到達したとされています。
デジタル分野は日々急激な変化を遂げるため、クライアント企業の内部の人材では対応しきれないことも多くあります。そのようなニーズをうまくくみ取ったコンサルティング企業が業績を伸ばしているといえるでしょう。
他にも、「組織人事系」という採用・育成、人事制度など、組織の側面から経営力向上を実現する領域や、「税務・会計系」という国際税務やM&Aを扱う領域などもあるので、押さえておきましょう。
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(広告業界の場合)
コンサル業界の分類
コンサル業界の分類
- 戦略系コンサル
- 総合系コンサル
- IT系コンサル
- シンクタンク系コンサル
- ハンズオン系コンサル
- 中小企業向けコンサル
企業が抱える問題はさまざまなので、課題に的確に対応するためにコンサル業界のなかでも分野がわかれています。戦略系などと呼ばれて分類されることが多く、どの分野の問題解決に強いかがわかります。それぞれの特徴の違いを理解しましょう。
分類について知ることで、自分が興味をもつ業界を見つけられたり、今まで知らなかった分野に触れて視野が広がったりします。ここでは6つの分類を紹介し、それぞれの分野の代表的な企業も紹介するので、ぜひそれぞれの強みを比べてみましょう。
戦略系コンサル
クライアント企業の経営戦略上の問題解決を担うのが戦略系です。企業経営や事業の戦略、新規プロジェクトなどのアドバイスをおこないます。コンサルの目的は課題を明確にして企業の利益最大化を図ったり業績の拡大を目指したりすることです。
たとえば、売り上げが伸び悩む製品の今後の商品展開について、何の商品をどの規模で、どの市場で売っていくのか、社内の体制はどうするのかといった解決策をレクチャーしサポートします。
戦略系コンサルの志望動機では、あなたの今までの経験の中で、なぜ戦略系コンサルに志望したいと思ったのかがポイントになります。この点を明確に伝えることが必要です。
総合系コンサル
複数の得意分野をかけ合わせてコンサルサービスを展開するのが総合系コンサルです。たとえば戦略系と金融系、IT系と人事系といった複数の組み合わせでコンサルしていきます。大企業の多くがクライアントになるため、1つの企業の問題解決に一貫して携わるのが特徴です。
一方で、部門ごとに具体的なコンサル分野が異なるので、入社後に配属された部署が自分の希望分野ではないこともありえます。ミスマッチを起こさないためには、その会社で何がしたいかを明確にする必要があるでしょう。
総合系コンサルの代表的な企業
IT系コンサル
業務の効率化や改善を目的として、ITシステムの活用を促し、企業をサポートするのがIT系コンサルです。長い歴史をもつ企業やIT系への対応が遅れている企業を中心にコンサルをおこないます。
たとえば、事業拡大のためにITシステムの導入を検討している企業があれば、実際にそのシステムを活用して得られるメリットを提示し、実際に企業内に取り入れるサポートをおこないます。そうすることで、企業側の工数を減らし、より本質的な課題に注力できるようになるでしょう。
IT系コンサルの代表的な企業
コンサルの中でもIT系コンサルの場合、どうしてもシステム系に強みがあることがPRポイントだと思う人が多いですが、実はそうではありません。
ITは手段であり、それを用いてどのように課題を解決できるかという思考能力、問題を自分事として捉え、どうにかして解決しようという意思力が問われています。
シンクタンク系コンサル
さまざまな分野の専門家を集めて、政策や現状の分析など高度な研究をおこなうのがシンクタンク系です。シンクタンクとは英語の「think(考える)」と「tank(タンク)」を組み合わせた言葉で、コンサル業界は民間のシンクタンクにあてはまります。
金融機関や商社など、大企業のグループ会社になっている例が多く、○○研究所という名前になっていることもあります。ときには、国や行政機関から依頼があることもあり、国の大きな社会問題の解決にかかわる場合もあります。
シンクタンク系の代表的な企業
ハンズオン系コンサル
ハンズオン系コンサルでは、クライアント企業に常駐して、経営に非常に近い立場で戦略を実行します。現場に深く入り込むのは、現状分析を正しくおこない、小さな課題から解決することで、現場の社員を巻き込みながら動かして、企業の経営を劇的に改善するためです。
業績の低迷・悪化といった経営危機を脱するための再生案件を担当することや、事業の成長戦略支援、イノベーション支援をおこなうこともあります。
ハンズオン系の代表的な企業
中小企業向けコンサル
日本国内で立ち上げられたコンサルファームで、外資系よりも企業規模が小さいために中小企業を中心にコンサルをおこないます。国内独立系コンサルと呼ぶこともあります。
日本企業の9割は中小企業に分類されるので、日本を支える中小企業の経営に携われるのが魅力といえます。また、自社もクライアント企業も規模が小さく、現場に深く入り込んだコンサルを顧問型でおこなうため、経営者との距離が近いのが特徴です。
ときには社員教育や各種セミナー、書籍出版など、社内のノウハウを活かしたコンサルにとどまらない事業形態をとることもあります。
主な中小企業向けコンサル企業
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る中小企業向けコンサルは社長との伴奏型の課題解決が求められる
コンサル業界全体の企業風土として、実績主義の側面が非常に強いです。コンサル業の実績=顧客の課題解決と直結しているので、この点に関してはどの分野に関しても変わらず評価の対象になります。
この中で、私の現在の仕事柄から、中小企業向けコンサルの人々と仕事を一緒におこなったり、競合になることがあります。中小企業向けコンサルの場合、中小企業の社長の課題を聞き、伴奏型で課題解決を進めることが多いのが特徴的です。
特に中小企業は、大企業と比較して入ってくる情報量が圧倒的に少ないことが多いです。このような情報格差について、情報量の中で顧客に対して必要な情報を埋めていく、一緒に選択できるものについては選択していくということを会社と共同で取り組む傾向にあります。一緒になって汗をかきながら事業運営のサポートをするという言葉が一番適しているかもしれません。
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実際の業務をイメージしよう! コンサル業界の職種
コンサル業界では、職種によって異なる仕事を担います。ここでいう職種は部長や課長といった役職のイメージに近いです。ただし、序列を表すだけでなく、仕事内容が大きく変わる点は理解しておきましょう。
同じ会社に属する人間として、目標は同じであっても、果たす役割は異なります。いろいろな役割があってこそ、会社は成り立つので、自分にはどんな職種が合っているのか、またどんな職種が向いているのかを考えておくと良いです。
コンサルの仕事内容は見えにくいものです。志望動機では、入社後どのように成果をあげることができるかを示す必要があります。だからこそ職種や仕事内容の把握は欠かせません。
パートナー
パートナーはコンサル会社の顔となる役員クラスの役職です。「ディレクター」「ヴァイスプレジデント」「プリンシパル」などの名前で呼ぶ企業もあります。経営陣の1人として会社の経営にかかわり、経営方針や戦略を考えます。
それだけでなく、会社の顔として自社で請け負う案件の営業をかけ、獲得した案件を企業内の社員に振り分ける役割もあります。
ほかの社員の手本となる重要なポジションで、部下を引っ張るリーダーシップが求められます。
マネージャー
プロジェクト全体の管理者としてマネジメントをおこなうのが、マネージャーです。部下のサポートや教育や業務の効率化、プロジェクトの予算管理に加えて、自身のコンサルの仕事もおこないます。「プロジェクトマネージャー」「シニアマネージャー」「プロジェクトリーダー」と呼ばれることもあります。
プロジェクトが成功するかどうかはマネージャーにかかっており、会社のなかで選ばれた存在といえるでしょう。チーム全体で仕事を円滑に進めるための大切なポジションです。
マネージャーに求められるスキルとして重要なのは、問題解決能力です。そのプロジェクト全体を俯瞰してみることができ、課題点にいち早く気づき、問題を解決する能力が求められるポジションといえます。
コンサルタント
クライアントの悩みをヒアリングし、解決方法を提案したり、実行のサポートをおこなうのがコンサルタントで、コンサル業界の中で一番実務をイメージしやすい仕事です。「シニアアナリスト」や「アソシエイト」「シニアアソシエイト」と呼ばれることもあります。
ときには、解決策を実行するために企業の内部に入る場合もあり、最前線で仕事するプレイヤーです。クライアントの悩みにしっかりと寄り添い、相手が納得感をもてる解決策を提示する必要があります。そのため、高いコミュニケーション能力と論理的思考力が求められます。
アナリスト
コンサルタントやマネージャーをサポートする職種がアナリストです。「アソシエイト」や「ジュニアアソシエイト」「ジュニアコンサルタント」と呼ばれることもあります。クライアントの情報収集や分析、資料作成が主な仕事内容です。先輩のコンサルタントとクライアント先を訪問し、会議録を作成することもあります。
新卒でコンサル企業に入社すると、まずはアナリストとして働くことが多いです。若いうちから現場を経験して、成長していきます。アナリストの場合は、明確な部署に所属する形ではなく、プロジェクトごとにチームをつくって仕事をします。
- コンサル業界で、順調にキャリアを積み重ねる人にはどのような共通点がありますか?
さまざまなスキルを兼ね備えた優秀でタフな人が多い
顧客との良好な関係を築きながら仕事をしていく必要があるので、高いコミュニケーション能力を持っている印象です。そして顧客の課題を解決するうえで、高度な課題発見力や論理的思考能力、表現力を有することも欠かせません。
専門領域に関する知識・技術を持ち、常に学び成長を続けているような、優秀でタフな人が多いという共通点も感じます。
志望理由の参考にしよう! コンサル業界の5つの魅力
コンサル業界の5つの魅力
- グローバルな環境で働ける
- 多くの業界にかかわれる
- 成長スピードが速い
- 企業課題を解決して社会貢献できる
- 給与水準が高い
コンサル業界は学生からの人気が集まる業界ですが、それだけ人を惹きつける魅力があるということです。コンサル業界を志望する学生がどのような点に魅力を感じているのかを把握しておくと、ほかの学生がアピールしてくる内容が予想できるでしょう。
また、志望動機に書くべき内容が思い浮かばない人にとっては、志望理由の参考になります。コンサル業界の5つの魅力を解説します。
①グローバルな環境で働ける
コンサル業界は外資系企業が多いです。外資系の場合は、世界各国に拠点があり、海外オフィスとの連携を取りながら仕事を進めます。また、クライアントから依頼される内容も、「海外の企業が日本へ参入する」「日本の企業が海外へ進出する」といった案件があります。
このような場合、海外の拠点と共同チームを組むことになるので、日本とは異なる文化背景をもった人々とコミュニケーションを取ったり、語学力を活かしたりする機会が多いでしょう。
また、海外拠点への出張や転勤の機会もあるので、若いうちからグローバルな環境で働けるのが魅力のひとつです。
就活で英語力をアピールする方法はこちらを参考にしてみてください。アピールになる英語力の目安も解説しています。
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就活において英語は強力な武器になります。英語が採用条件もしくはプラス評価になるケース、求められる英語力などについて現場のプロであるキャリアコンサルタントと解説します。より良いキャリアを選択するためのカギにしてください。
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②多くの業界にかかわれる
コンサル業界では、年間・数か月単位でかかわるプロジェクトが変わります。若いうちは、専門分野を決めず、さまざまな業界のクライアント案件を担当することが多いです。通常の事業会社では自社以外のビジネスモデルや業界について深くかかわることは難しいですが、コンサル業界であればさまざまな業界についての知識を得られます。
知的好奇心が旺盛な人にとっては、幅広い情報を手に入れられる魅力的な環境といえるでしょう。自分の視野を広げて、違う業界の人と共に働けるのはコンサル業界ならではです。
コンサル業界は課題解決という観点で、現在は異業種コラボレーションや既定路線の延長路線ではなく、いかに新しい発想や価値観を取り込むかが重要になっています。
これが結果的には幅広い情報収集や人脈形成といった大きな学びになり、将来的に大きな財産となるでしょう。
③成長スピードが速い
コンサル業界はマンパワーで仕事をこなすので非常に業務量が多いです。入社したてのうちは、未知の状態から自分で情報を収集し、解決策を立てていきます。毎日の業務をこなすうちに、数字を分析する力や、情報を集める力が向上していきます。
また、語学研修や教育制度が充実している企業が多く、向学心をもって取り組めば圧倒的な速さで成長できる環境も整っています。
担当するクライアントも企業の経営陣が多いため、これまでの経験や業界の内情を知り、知識を得やすいことも成長スピードが速い理由です。
④企業課題を解決して社会貢献できる
コンサルの仕事の目的は、企業の課題を解決することです。どの企業も利益を追求することで社会貢献をしていますが、企業の健全な経営やより良い事業戦略を陰で支えることで社会的に価値のある仕事ができるのも、コンサル業界のやりがいといえるでしょう。
なかには、経営が傾いている企業をクライアントとして担当することもあります。経営難を乗り切るための方法を必死で考え、実際に企業の売り上げが向上すれば、クライアント企業はもちろんのこと、クライアント企業の顧客にもプラスの影響を与えることになります。
また、近年では、経済的価値と社会的価値を両立する「共有価値創造」という考え方が広がっています。事業を通して社会に貢献し、結果として企業としての利益を得るというこの動きは、コンサル業界にも当てはまるでしょう。
経営コンサルティングファーム各社は、現状や未来に対してさまざまな分析結果や考察を対外的に発表していて、社会貢献の一例といえます。
「社会貢献」を志望動機として盛り込む場合は以下の記事をチェックしてください。漠然となりがちな「社会貢献」を効果的に盛り込むコツをまとめています。
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業界別5例文! 志望動機に「社会貢献」を効果的に盛り込むコツ
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⑤給与水準が高い
令和3年9月に国税庁が公表した民間給与実態調査によると、日本人の平均年収は 433万円です。それに対してコンサル業界の平均年収は、958万円(引用:業界動向サーチ)であり、平均年収を大きく上回っています。
大学を卒業し、入社したての22歳アナリストでもベース年収が500万円ほどで、企業によっては業績賞与も受け取れる給与水準の高さが業界の特徴です。
自分が生み出した価値の対価として給与が受け取れるのは嬉しいことです。コンサル業界は実力主義で成果を上げた分が給与に反映されます。実力が対価として反映される仕事に就きたい人や給与の高さを就活の軸に置いている人にとっては、魅力を感じる業界だといえます。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見るコンサル業界の魅力は課題解決や人脈形成が大きい
コンサル業界の魅力は、クライアント企業の課題を解決するということに尽きると思います。この課題とは、企業ごとに内容が違い、同じ方法が通用しないことが特徴です。いかにクライアント企業を知って、問題点にたどり着き、課題を明確化し解決に結びつけるかが醍醐味だと言えますね。
また、人脈形成について経営層と最初から知り合うことができるので、たくさんの経営者の考え方に触れることができます。
幅広いクライアント企業との調整が大変な側面もある
反対にコンサル業界のデメリットとしては、クライアント企業とのたくさんの調整について、慣れるまでが大変かもしれません。
特に中小企業コンサルなどは、多職種多企業と取り組みをすることが多いです。業界ごとの慣習であったり、個人として経営者の相談に乗ったりすることがあります。その点ついてどのように自分で考え、活動をしていくか。このポイントをおさえるまで時間がかかるかもしれません。
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志望動機でもアピールしよう! コンサル業界で求められるスキル
コンサル業界で求められるスキル
- 論理的思考力
- 課題解決力
- コミュニケーション力
- プロフェッショナルマインド
- 情報収集・整理力
- 語学力
- 忍耐力
コンサル業界ではさまざまな人が活躍しますが、業界で活躍している人に共通する能力もあります。コンサル業界を志望していても、仕事を進めるうえで不可欠な力が足りていないと、入社後にギャップを感じて辛くなってしまうでしょう。
コンサル業界で求められるスキルを確認して自分に適性があるかを確かめましょう。自分の強みを活かせる業界だとわかったら、自分が入社するメリットを志望動機でアピールできると採用担当者の印象に残りますよ。
スキルを志望動機でアピールするためには、経験と志望動機の関連付けが一番のポイントです。
スキルだけではあなたと同様の人材がたくさんいるので、「このような経験をしたからこうしたスキルがある、だからこそ御社に入社したい」というストーリーを伝えましょう。
①論理的思考力
コンサルとして欠かせないのが論理的思考力です。クライアントは社内で相談しても解決できなかった問題を依頼するので、案件としては原因が複雑ですぐに解決策がみつからないものもあるでしょう。
しかし、どんな課題にも起こった原因があります。物事をあらゆる角度から分析し、筋道を立てて解決していきます。クライアントとのコミュニケーションや仮説を立てながら解決策を実行するとき、報告書のプレゼンテーションをおこなう際など、日々の仕事のあらゆる場面で論理的思考力が求められます。
論理的思考の基本的な概念として必要な要素を網羅しながら重複しないようにするMECEという考え方や実際に調査が難しい数値を論理的に概算するフェルミ推定を用いることがあります。
MECEとは?
Mutually(お互いに)、Exclusive(重複せず)、Collectively(全体に)、Exhaustive(漏れがない)の頭文字を取った用語で、「モレなく、ダブりなく」と訳す
フェルミ推定とは?
実際に調査することが難しいような捉えどころのない数値を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し概算すること
フェルミ推定の攻略方法は、以下の記事で詳しく解説しています。こちらも併せてチェックしてみてくださいね。
関連記事
例題10選でフェルミ推定を完全攻略! 誰でも解ける簡単4ステップ
コンサルや金融業界の面接で出題される「フェルミ推定」。フェルミ推定は出題される背景を理解したうえでトレーニングすれば誰でも攻略可能。本記事ではフェルミ推定の例文やテクニックなどをキャリアコンサルタントが解説します。
記事を読む
- コンサル業界で活躍するために論理的思考力を鍛えたいと思っているのですが、おすすめの方法を教えてください。
普段から思考力を高める習慣が大事
普段から論理的にものを考える習慣を身に付けて、思考力を高めるようにしてください。日常生活の些細なことでも考えながら行動することが大切です。
また勉強をしている時にも、単に情報のインプットや暗記を気にするのではなく、思考を助けてくれる方法、たとえば、PREP(Point-Reason-Exsample-Point)法やSDS(Summary-Detail-Summary)法は論理的物事を整理し伝えやすくするためにすぐに使える実践方法ですし、PDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルで行動するよう心掛けるなど、日頃から実践してください。
いろいろな方法があるので、自分に合った思考スタイルを自分で見つけましょう。
②課題解決力
どんな計画もきちんと実行して、企業の課題が解決できなければ意味がありません。ハンズオン系コンサルなど、実際に企業の内部に入り込んで実行を担う場合もありますが、一般的には解決策を実行するのはクライアント企業です。
そのため、顧客が納得をもって提案した解決策を実行できるサポートをおこなうのもコンサルの重要な仕事のひとつです。いつまでに何を達成するのか、明確なゴールを設定し、決められた予算のなかでクライアント企業の目的が達成できるように促します。
ときには、何年もクライアントとかかわりながら解決を目指すものもあるので、膨大な情報を収集し、最適な解決策を見つけていく粘り強さが求められます。
③コミュニケーション力
コンサル業界が接するのは、クライアントとなる企業の人です。機械と違って、ゴールは同じでもそこに行きつくための方法は人ぞれぞれ異なります。
クライアント企業の抱える問題に対して、自分事として捉えて悩みに寄り添い、共に問題を解決しようとする姿勢が必要です。さらに、解決策を伝えたらコンサルの仕事が終わり、というわけにはいきません。
大切なのはコンサルが提案した解決策をクライアント企業が納得感をもってすすめられるかどうか。なぜ、この解決策を取ることにしたのか、実行した場合のメリットなどをクライアントにわかりやすく伝える力も必要です。提案がうまくいかなければ相手を説得できず仕事が進みません。
人とかかわることが好きで、より良いコミュニケーション方法を模索できる人が活躍できる業界です。
コンサル業界で求められるコミュニケーション能力には、まずは相手の問題を聴く「傾聴力」が挙げられます。課題の本質を聴くことによって課題を見極めていきます。
そして課題を解決するために論理的思考が必要ですが、そのアイディアを相手にわかるように伝えるための話す能力も必要です。説明ではなく相手が理解し、コミットメントできる伝え方です。
つまり、相手が心から納得できるような「対話力」がコンサルに求められるコミュニケーション力といえます。
④プロフェッショナルマインド
プロフェッショナルマインドとは、自分の技能に誇りをもち、まじめに仕事をする態度や心掛けのことです。たとえ入社して1年目であっても、クライアント企業にとってはコンサル会社を代表する1人の社員です。
どんな環境であっても、自ら考え、判断し、その判断に責任をもって説明できる人間であることが求められます。このような姿勢で仕事に取り組み続けることで、高度な経験を積めるようになり、少しずつ成果を残せるようになります。
プロフェッショナルマインドをもつために、自分をあえて厳しい環境に置く場合もあります。クライアントがより高いアウトプットを出し続けられるように、常に自分自身を磨き続けることが求められるでしょう。
⑤情報収集・整理力
クライアントの問題の原因を特定し、解決策を考えるには情報収集が必須です。クライアントから提供された資料以外にも、自主的にセミナーに参加する、書籍を参考にする、専門家にアドバイスをもらう、などのあらゆる方法を使って情報を集めていきます。
さらに、自分が集めた情報をクライアントにも理解してもらうために、情報を取捨選択する力も求められます。コンサルタントとして働く場合、複数社の案件を並行で進めるため、できるだけ短時間で正確な情報を集められると、活躍の幅が広がるでしょう。
「目的」「時間」「コスト」という軸で制限を設けて、無駄な作業をしないでリサーチするクセを学生のうちに身に付けておくと良いですね。
情報収集力を身に付けるためには、コミュニティにいくつか参加しておくことがおすすめです。
世の中には学校やアルバイト、SNSなどたくさんのコミュニティが存在するので、まずは自分にあったコミュニティに参加すると良いと思います。
⑥語学力
コンサル業界では、語学力があるとチャンスが広がります。海外のクライアントとやりとりをする際には英語を主言語として仕事を進めます。英語で書かれた資料を正確に読み解いたり、英語でプレゼンをおこなったりすることもあるでしょう。
語学力があるコンサルタントは重宝されて、より難易度の高い案件のメンバーに選ばれることもあります。語学力の有無は今後の経験値の差につながるのです。
一般に、TOEICのスコアが800以上あるとコンサル会社の採用で評価されます。実際の業務では英語で滞りなく意思疎通ができるという高い英語力が求められるので、リーディングやライティング、リスニングやスピーキングなど、今のうちからバランスよく勉強しておくと良いでしょう。
一方、日系のコンサル企業はクライアントのほとんどが日系で国内プロジェクトが大半なので英語力が問われない場合もある点は理解をしておきましょう。
- 英語の資格や実力がないと、コンサル業界に内定を貰うのは難しいのでしょうか?
平均以上の英語力が必要になる
多くのコンサルティングファームでは、高度な英語力が採用の必須項目になっているわけではないので、英語でのコミュニケーションに自信がない人でも、採用される可能性は十分にあります。
とはいえ応募者の多くは英語力は高いですし、特に外資系では英語面接が必須になっています。平均以上の英語力は必須だと考えましょう。
⑦忍耐力
コンサルタントの仕事は、マラソンに近い部分があり、長期的に高いパフォーマンスを出すための忍耐力が求められます。クライアントが納得するような質の高い提案をおこなうために情報収集やプレゼン資料の練り込みなど、華やかなイメージに反して実際の業務は泥臭い一面もあります。
クライアントが解決したい問題を抱えている以上、仕事でプレッシャーを感じることもあるでしょう。また、残業時間も長くなる傾向にあり、精神的にも肉体的にもハードな環境を乗り越えられるかどうかも重要なポイントです。
目標を達成するための計画を実行するなかでは、ささいなできごとで初めからやり直しになることも。そのような状況でも決して諦めず顧客の満足を追求できる人はコンサル業界で活躍できるでしょう。
忍耐力は自己PRでアピールすることができます。詳しいアピール方法はこちらの記事で解説しているので、併せて参考にしてください。
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例文17選! 「忍耐力」の自己PRで企業に最大限アピールするコツ
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アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見るコンサル業界はスキルだけでなく人間性も求められる
コンサルティング業界の仕事の特徴は、課題を解決するという明確な目標があるということと、必ず結果を出さなければならないという2点です。そのためには、新しいものを生み出す力が必要となります。
私は現在、コンサルファームで企業や組織に対して経営のコンサルから組織・人事コンサル、個人に対してはキャリアコンサルティングをおこなっています。
幅広いお客様をみて、コンサルティングの本質は人に対するかかわり方の本気度だと感じています。そのため、ここまでで解説したスキルももちろん重要ですが、人間性の部分をしっかりとアピールをしてほしいと思います。
選考では3つのアピールポイントを意識しよう
具体的には、「課題に対して何としても解決しようという強い意志(ストラテジック・インテント)を持っているかどうか」「どんな困難に遭遇しても諦めない折れ難さ(グリット)を持っているかどうか」「逆境に耐える力(レジリエンス)を持っているかどうか」をアピールできると良いですね。
コンサル業界ではこれらのスキルを評価するケース面接と呼ばれる面接をおこなう企業があります。ケース面接については以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
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コンサル業界の志望動機でアピールしたい要素
コンサル業界は学生から人気の集まる業界なので、選考を勝ち抜く倍率も高くなります。書類選考で採用担当者に自分の強みや入社意欲をアピールするには、志望動機の作りこみが欠かせません。
志望動機では「何に魅力を感じたか」よりも「なぜ魅力を感じたのか」に重きを置いて、伝えるべき内容をピックアップしていきましょう。
コンサルの志望動機に必ず盛り込みたい4つの要素を紹介するので、志望動機を作成する際に必ず確認するようにしましょう。
書類選考を控えている人は、こちらの記事もおすすめです。エントリーシート(ES)における志望動機の書き方を解説しています。
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①内容から伝わる論理的思考力
コンサル業界の志望動機では、読み手に対して論理的思考力があることをアピールできる構成になっているかということが重要なポイントです。コンサル業界に入社したら、ビジネスパートナーは企業の経営陣です。
クライアントに端的かつ論理的にコミュニケーションをおこなう素質があるかを志望動機の時点でチェックされています。構成のなかで意識したいのは結論を最初に書くことと、具体例を添えることです。
PREP法と呼ばれる文章構成を取り入れるのも効果的です。
これらの順で記述することで、志望動機の説得力が増すでしょう。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る根拠を明確にして筋が通った文章を心掛けよう
志望動機で論理的思考力を示すためには、論理的に文章を書くことが求められます。論理的な文章とは、簡単に言えば話の筋が通っている文章です。
具体的には、物事を端的に捉えて簡潔に説明できている必要があります。主張には明確な理由(根拠)があり、それに基づいて説明することで論理性が生まれます。つまり、人を納得させるためには主張と理由がセットになっていることが必要です。
そして、理由を述べるときには、説得力が増すように数字や具体的な名称を盛り込むようにするとよいでしょう。論理的な文章の書き方の定番フレームワークとしてPREP法(Point-Reason-Exsample-Point)があります。説得力のある文章、話し方の定番フレームワークなので、ぜひ活用してみてください。
②コンサルをやりたい理由
なぜコンサル業界を志望するのかを、自分の言葉で的確に説明できるようにしましょう。ただ、憧れたから、かっこいいからという理由では、業界についてきちんと理解していないと思われてしまい、選考を進めることは難しくなります。
また、「多くの企業の問題を解決したいと思ったから」というのもやや不十分です。問題を解決するというのは、コンサル業界以外でもできることだからです。より自分の考えを深めるためには「なぜ」を5回繰り返して自分に問いかけてみることで、考えが深掘りされて本質的な真因に辿り着くことができるでしょう。
深掘りをする際の視点
- なぜコンサル業界に興味をもったのか
- なぜ多くの企業の課題を解決したいと思ったのか
- なぜ成長スピードが早い業界を選ぶのか
- なぜ幅広い業界とかかわりたいのか
③その企業を志望する理由
「なぜその企業を志望するか」が、志望動機で一番伝えたいポイントです。
コンサルは、戦略系、総合系、IT系とさまざまな分野があり、企業ごとに強みを活かしながらクライアントの問題を解決しています。コンサルのなかでも、なぜその分野に興味をもったのか、具体的に携わりたい業務にはどのようなものがあるのか、自分の考えを細分化していくことで、志望企業を選んだ理由が明確になるでしょう。
コンサルティングファームは各ファーム毎の違いがわかりにくいものです。だからこそ、個別ファームの特徴をいかに掴んで熱意をアピールできるかがコツになります。
その企業でしかできないことや、その企業を志望した特定の理由が伝えられると採用担当者に入社したいという意欲が伝わります。
④企業に貢献する具体的なイメージ
志望動機の文末では入社後のビジョンを伝えましょう。企業側は志望理由のなかで、学生が入社後にどのような活躍をしてくれるかまで知りたいと考えています。志望動機の締めくくりで「入社後にどんな働き方をするのか」「どのように貢献できるのか」という働く姿をイメージさせられると、熱量が伝わるでしょう。
コンサルについては、クライアント企業に貢献することで事業を運営しています。コンサル業界に足を踏み入れるのであれば、企業に貢献できるイメージを伝えることが非常に重要です。
前向きな表現を取り入れて、言い切るイメージで自分の強みを伝えると、企業側もあなたを採用するメリットを実感できます。今の自分が描く将来像や、今の自分のスキルでできること、今後優先的に取り組みたいことを考えて、貢献する姿を盛り込みましょう。
志望動機の締めは、熱意をアピールする重要な部分です。詳しい考え方やコツを知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
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コンサル業界の志望動機で伝えるのは避けたい内容
どんなに入社したいという気持ちが溢れていても、コンサルの志望動機で盛り込むべきではない内容もあります。志望動機は、自分を採用することのメリットを企業に伝える部分でもあるので、学生だけが得をするような印象につながる文章は避けましょう。
ここでは、コンサル業界の志望動機として適切ではない3つの内容を取り上げます。すでに志望動機を作成している人は、見直す観点としても参考にしてくださいね。
企業に刺さる志望動機は、AI作成ツールを試してください
「企業に伝わる志望動機ってどうやって書くの…?」そんな悩みはありませんか?
「志望動機作成ツール」では、AIがあなたの思いや強みを文章に落とし込み、選考に強い志望動機を作成します。
面接官の心に響く内容を準備し、次のステップに進む準備を整えましょう!
好待遇な労働条件を魅力に感じる
コンサル業界は、給与水準が高く、労働条件が好待遇といえます。就活の軸を年収が高いことに置いている人もいるでしょう。若いうちから高収入が欲しいという人にとっては、コンサル業界は魅力的ですが、そのことを志望動機に入れるのはおすすめできません。
正直に話せば印象はよくなるといわれることもありますが、伝え方を間違えると「この人は自社よりも給料が高いところがあればすぐに転職してしまうかもしれない」と思われるでしょう。
志望動機の軸が労働条件だけでは、深堀りされたときに答えに詰まってしまうので、それ以外の軸を志望動機にするようにしましょう。
コンサル業界の仕事は結果を出すことを常に求められます。報酬が高いのは結果に期待しているからです。なので自分は○○という結果を出せますというアピールがもっとも採用担当者に響きます。
単に高報酬を理由にするのではなく、それに見合う働きをすることを自信を持ってアピールしてください。
年収を重視して就活をしている人もいると思います。以下の記事では新卒で高収入を目指せる業界と注意点をまとめているので参考にしてみてください。
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新卒の平均年収は約240万〜300万円ですが、学歴や業界によっては300万円以上も十分狙えます。この記事では、学歴別や企業規模別での新卒平均年収について説明します。高年収を狙える業界8選の特徴も解説するので、年収を重視した就活を目指す人は参考にしてください。
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セカンドキャリアへの発展性がある
コンサル業界は離職率が20%程度と、一般企業の離職率と比べると高くなっています。次のキャリア実現に向けた自主退職が多く、自分の経験を活かせる場でさらに高みを目指したいという前向きな理由がほとんどです。
そのため、1つの企業に定年まで居続けるという文化がなく、転職がしやすいのもメリットといえます。しかし、そのような業界の特徴があるからといって、転職を前提とした志望動機は望ましくありません。
また、やりたいことがわからないからとりあえずコンサルを志望するというのは、採用担当者にマイナスのイメージを与えるので避けましょう。
洗練されたイメージをもっている
コンサル業界は丸の内や六本木などの一等地にオフィスを構えていることが多く、ホワイトカラーの代名詞的存在といえます。また、一流大学を出た人も多く、華々しいキャリアのイメージがあるでしょう。
知的でかっこいいイメージに憧れをもつ学生も多いですが、そのような志望動機が面接官に響くことはありません。また、イメージだけで志望しており、業界や企業に対する理解度も低いと思われてしまうので、志望動機に使うのは避けましょう。
こうしたアピールでは、外見とイメージにとらわれているだけで、応募者の能力や魅力、熱意が全く伝わってきません。
コンサル業界の志望動機例文12選
ESや面接で使えるコンサル業界の志望動機について、例文を用いて解説していきます。
志望理由やコンサルの分類ごとに12種類の例文を紹介していきます。ここで紹介したものは、現在作成している志望動機のブラッシュアップや、内容を考えるうえで参考にしてくださいね。
志望理由別の志望動機例文
コンサル業界を志望する理由を中心にアピールしたい人は、まずどのような理由でコンサル業界を志望しているのかを述べましょう。その後、そのように考えるに至ったエピソードや入社後に活かせる経験を伝えると、具体性が増します。
コンサルを志望する理由に挙げられることの多い5つの志望理由別に例文を紹介します。まだ志望動機が思い浮かばないという人はこれから作成する参考にしてみましょう。
例文①コンサルだからできることをしたい
コンサルだからできることをしたい
私が貴社を志望する理由は、コンサルとして多くの企業のクライアントの問題解決の役に立ちたいと考えたからです。
学生時代、居酒屋のアルバイトをしていました。アルバイトの立場でしたが、キッチンとホールスタッフの連携方法の改善を提案し、業務の効率化を図りました。その結果、スムーズにメニューの提供ができるようになり、回転率がアップし、お店の利益が上がり、大きなやりがいを感じました。この経験を通して、より多くの企業の課題解決に携わりたいと考えるようになりました。
貴社は、幅広い分野のコンサルを手がけており、より多くの企業に携われる点に魅力を感じています。どんな課題にも、真摯に向き合い、顧客と貴社の利益向上に貢献していきたいです。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
自分の中での経験談から、課題を抽出して解決に至った、その経験が志望動機になっているということが非常にわかりやすく書かれています。就職後のイメージについても語られているので良い内容です。
例文②企業の特徴に魅力を感じた
企業の特徴に魅力を感じた
私が貴社を志望する理由は、キャリア開発と人材育成に力を入れている点に魅力を感じたからです。
貴社は、業務が多岐に渡り、ジョブローテーションの文化もあると伺っております。自分自身の能力を最大限に発揮して、最適なキャリアを歩める環境があると感じました。また、人材の多様性を重視しているという考えにも強く共感しています。
コンサルタントとしての自身の手腕がクライアントの問題解決につながると考えているため、常に自分自身を向上させる必要があると考えており、貴社であれば向上心をもって仕事に取り組めると感じました。
自分自身としても、常に高みを目指す環境で働くことで、社会に対して最大限の価値を提供していきたいと考えています。
企業が望んでいるのは、多くの経験を積んで一流のコンサルタントになって貢献することです。キャリア開発と人材育成やジョブローテンションなど待遇や環境の優遇は何のためにあるのか深堀りし、どのように学びを会社へ返すのか、企業へのリスペクトを書き加えましょう。
例文③過去の経験を活かしたい
過去の経験を活かししたい
私が貴社を志望する理由は、自分のこれまでの経験を通じて、企業の問題を解決し成長を促すという業務内容に惹かれたからです。
学生時代に、テニスサークルに所属し、リーダーを務めました。メンバー数の多いサークルだったので、ときにはメンバー同士で問題が発生することもありました。そのなかでお互いの気持ちに寄り添い、問題の原因を分析し、解決策を提案することで、次第にサークルのあり方をより良いものにできました。
このような経験から、自分から積極的にかかわりを持ち、問題を正しく整理することで解決していくことの重要性ややりがいを感じました。私には、どんな問題にも粘り強く取り組む力があります。この力を活かし、クライアントに寄り添って共により良い方法を模索していきたいと思います。
※AI志望動機作成ツール
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コンサルタントとして問題解決を図るには、気持ちに寄り添うだけではなく、現状をいかに析して、論理的に解決策を導きだし実行するかが問われます。論理的に原因を分析して対策につなげたことがわかる内容にするとさらに良くなります。
例文④コンサルの仕事に憧れがある
コンサルの仕事に憧れがある
私が貴社を志望した理由は、人事の面から企業が直面する課題を解決したいと思ったからです。
私の父は、会社を経営しており、一時期経営難に陥ったことがありました。その際に、コンサルを利用し、計画的な会社の立て直しに着手したことで、今では安定した業績を維持できるようになりました。
その際にお世話になったコンサルの方の姿を見て、企業の将来に携われる仕事に憧れをもつようになりました。そのなかで、特に組織は人の力で変わっていくことを目の当たりにしました。
企業がより良く経営を進めるためには、専門家のアドバイスが必要不可欠です。特に貴社は人事領域でのコンサルに強みをもっており、自分自身の携わりたい分野で貢献できると感じました。私は持ち前の論理的思考力を活かして、人事や組織の専門家としてクライアントに納得感をもって進められる仕事をしていきたいです。
結語で自分の論理的思考力について触れていますが、なぜその論理的思考力を養えたかということに経験から触れておくと、納得感のあるより良い志望動機になります。
例文⑤調査や研究をおこないたい
調査や研究をおこないたい
私が貴社を志望した理由は、金融機関や官公庁に対して、専門性の高いアドバイスをおこないたいと考えたからです。
私は、大学時代に自治体の観光資源についての研究をおこなってきました。観光課題を定義し、ビジネス書をひもといてどのような戦略が立てられるか計画しました。ときには、成功を収めた自治体にインタビューをして、実例を学びました。
このような裏付けをしっかりとおこなうことで、実現可能なソリューションを提案し、コンペで最優賞を獲得しました。
貴社は、官公庁とのかかわりが多く、数々の案件を手がけた実績が豊富です。大学時代の経験を活かして、綿密な調査や研究で成果の出せる解決策を提案していきたいです。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
なぜ金融機関や官公庁へのアドバイスをおこなう仕事をしたいのか、理由が気になりました。
民間とどこが異なるのか、金融機関や官公庁で活かせる自分の強みや学生時代の活動でもっと拡げたいと感じたことなど、コンサルの仕事で実現していきたいという思いをもっと押し出せるとよいと思います。
コンサルの種類別の志望動機例文
コンサルは種類ごとに強みとする分野が異なります。自分の志望する企業の分野に合わせて、志望動機を作成することで、なぜその分野のコンサルに興味をもっているのかが明確に伝えられるでしょう。
企業が強みとする分野に興味をもった理由や、過去の経験で関連性の高いエピソードを盛り込むようにしましょう。
例文⑥戦略系コンサル
戦略系コンサルの例文
私が貴社を志望するのは、情勢に合わせた経営戦略を提案して企業の発展に貢献したいからです。
私は学生時代に、アパレルのアルバイトをしていました。セール時期が終わると客足が伸び悩むという課題があったため、集客数を上げるためにSNSを活用した宣伝を提案しました。
定期的にクーポンや新作商品の入荷を案内することで、来店者数が1.5倍になりました。このような戦略の提案に興味をもったのがコンサル業界を志望するきっかけです。
貴社は、研修制度に力を入れており、人材力の向上を通して顧客の利益アップに貢献しています。日本をけん引する企業の一員として、多くの企業の経営戦略に携わりたいと思い、御社を志望しました。
現状をいかに分析して、論理的に解決策を導きだしたかを示すようにしましょう。また、企業研修に期待する姿勢でなく、自身が主体的に学び成長する意識を示せるとさらに良くなると思います。
例文⑦総合系コンサル
総合系コンサルの例文
私は、幅広い分野の企業に対して、戦略の提案から実行までを一貫して担いたいと思い、御社を志望いたしました。
私は学生時代に生徒会に所属していました。学校の予算をどのように使うかという点に対して、独学で財務、経営の知識を学び、会計担当と共同して先生に提案をおこないました。
計画から実行までを自分たちで担ったことで、スピーディーかつ効果的な結果を得ることができ、予算の削減に成功しました。この経験から、貴社の実行まで一貫しておこなう点に魅力を感じています。
貴社は、日本企業の海外展開支援やグローバルサプライチェーンの構築に強みがあります。国内だけでなく、世界規模で最適なソリューションを提案できる人材になりたいと思っています。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
学生時代の経験から志望企業に就職し、世界でもっと大きなことをしたいということが伝わる内容で良いと思います。経験の中で苦労した点などを追加することで、面接官があなたの人物像をイメージしやすくなります。
例文⑧IT系コンサル
IT系コンサルの例文
私はITを普及させることで社会、そして人々の生活が豊かになると思い、コンサルタントを志望しました。
IT技術は社会の発展と切っても切れない関係にあるものの、IT導入に踏み切れない企業も多くあると感じています。そうした企業に対して、相手に寄り添いながら利点を提示し、ときには実例を見せることで企業の業務効率化に貢献したいと思っています。
私は学生時代に塾講師のアルバイトをしていました。なかなか数学の問題が解けない生徒に対して、相手が理解できるまで根気強く説明する姿勢を身に付けました。また、自分の説明が理解してもらえて成績の向上につながったことにやりがいを感じ、仕事をするうえでも誰かの課題解決に粘り強く取り組み貢献したいと考えています。
貴社はITの分野に特化してコンサルをおこなっており、実績も豊富です。今後のデジタル領域は目まぐるしい発展を遂げていくと思われるので、苦手意識のある顧客に寄り添い、抵抗なくIT技術を活用できる支援をしていきたいです。
コンサル業界の中でIT系のコンサルを志望する動機を、適性に絡めて明確にできると良いですね。
またIT分野に特化したコンサルをおこなっている企業とのことなので、どのような部分に魅力を感じどのように貢献したいと考えているのか、この企業の特質を少し深掘りすると説得力がアップすると思います。
例文⑨シンクタンク系コンサル
シンクタンク系コンサルの例文
私は、調査や研究を通して日本全体をより良い社会にしていく働きがしたいと思い、貴社を志望いたしました。
私は在学中、障害者支援施設でアルバイトをしていました。障害福祉の分野は慣性的な人手不足が続いていており、その結果施設運営が困難になったり支援の質が下がったりするという問題を目の当たりにしました。
このような課題は障害福祉施設だけでなく、介護施設など日本全体が抱えているものだと感じます。必要なのは継続的な支援であり、日本全体の課題と地域ごとの課題に切り分けて対策を講じていくべきだと思いました。
御社は日本全国に支店があり、官公庁を中心として、さまざまな案件を手がけています。日本が抱える根本的な課題に対してかかわることができると思い、志望いたしました。
なぜ、その問題が発生しているのかしっかりと情報を収集し、筋道を立てて解決策を考えることで、現状の課題解決だけでなく、将来を見据えた新しい解決策を考案していきたいです。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
日本が抱えるどのような根本的課題に立ち向かいたいのか具体的に示し、当社の特徴に関連付けてマッチする形で述べられると良いと思います。
例文⑩ハンズオン系コンサル
ハンズオン系コンサルの例文
私は組織に入り込み、根本的な問題解決に携わるコンサルタントになりたいと多い、貴社を志望しました。
私は、学生時代にラグビー部に所属しマネージャーを務めました。なかなか試合で勝てない時期が続いたため、強豪校と自校の違いを洗い出し、足りない力を補うための練習メニューを考案しました。
実際にプレイヤーにメニューを伝えるだけでなく、自分でも取り組んでみることで不足する点や余分な点が実感でき、部全体で一体感をもって練習がおこなえました。その結果、試合で勝てることも増え、最後の試合では都大会に出場できました。
この結果から、実際の問題を解決するまで当事者意識を持って注力することのやりがいを感じました。
貴社はクライアントに常駐して支援をし、当事者意識をもって課題の解決にあたっており、各企業が課題を解決するまで手厚くサポートしていると思います。顧客と密にかかわり信頼関係を築きながら、確実に成果を出せるように導いていきたいです。
文書の構成やストーリーについては問題ない内容です。後は使っている単語を置き換えてみましょう。不足する点→課題点、余分な点→無駄な点のように単語を置き換えることで、優秀さをイメージできます。
例文⑪中小企業向けコンサル
中小企業向けコンサルの例文
私は事業継承コンサルティングに興味があり、御社を志望しました。日本は独自の技術をもった中小企業が数多く存在し、これらを今後も残していくことが日本全体の発展につながると考えています。
私は大学時代にゲーム理論を専攻し、合理的な行動選択やインセンティブの役割を研究しました。そこでは、合理的で効率的な企業のありかたを是正する方法を学びました。
貴社は中小企業のコンサルに特化し、顧客の相談役として親身になってサポートをしていることを魅力に感じています。
中小企業はグローバル社会において競争に勝つことが難しくなっており、困難な状況に立たされていると耳にします。そのような人たちを支え、より日本の経済発展に貢献したいと思い、志望いたしました。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
中小企業で事業継続性のコンサルをする場合、多くのことを期待されます。コンサルとして磨いてきた専門スキル以外に、相談役として親身に相談にのれることや会社の文化・風土に関するアドバイスを依頼されるような人間味をアピールできると良いですね。
例文⑫業界・業務特化型コンサル
業界・業務特化型コンサルの例文
人材の面からクライアントにかかわることで、幅広い企業の課題を解決したいと思い、貴社を志望しました。
貴社のホームページでクライアント案件の事例を拝見し、技術面の課題も実は人材育成で解決できることを知り、大変興味を持ちました。
少子高齢化やIT化が進む現代では多くの企業課題がありますが、それを解決するのは働く人自身だと考えます。私は貴社の人事コンサルタントとして働くことで、企業や業界、社会の発展に貢献でき、他社にはないやりがいを感じられると思っております。
人材教育や採用活動など、専門的な知識を自ら進んで学び、いち早く人事のプロフェッショナルとして顧客の課題解決に携わっていきたいです。
多くの人材系コンサルがある中で当社と他社を比較し、他社にはないやりがいがどのような理由で感じられるのか述べると良くなると思います。
コンサル業界以外も受けたいけれど、志望動機の書き方がわからない……という人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。志望動機の書き方を基本から解説しています。
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志望動機が書けない人は、やるべきことを整理し、一つひとつステップを踏む意識を持つと良いです。この記事ではキャリアコンサルタントと、志望動機を作成する3ステップを解説します。基本から理解でき、かつ参考にできる例文もあるのでぜひチェックしてください。
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コンサル業界に求められる力をアピールした志望動機で選考を突破しよう!
コンサル業界はやりがいを感じやすく、学生からの人気があつまる業界です。実際の業務では粘り強く課題に取り組む実直な姿勢があり、企業を支える縁の下の力持ちといった存在でもあります。
コンサル業界の志望動機では、仕事内容や業界の特色を踏まえて、企業が求める力を兼ね備えていることをアピールするのが選考通過のポイントです。
自分の強みが入社後に活かせることを論理的にアピールする志望動機を作成して、採用担当者の目を引くようにしましょう。作りこんだ志望動機で、自信を持ってESや面接に臨みましょう。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見るコンサルで必要なスキルと業界理解が伝わる志望動機を作ろう
コンサルは企業の課題や問題点を解決するお手伝いをするのが主な業務です。そのため、まず課題を発見することが仕事の入り口となります。物事を構造的に理解し、本当の原因は何なのかを特定するのに必要なのが論理的思考力です。
そのうえ、必要になるのが人を動かす力です。企業の中で問題が見つかったとしても、コンサル1人では解決をすることができません。社内の人を巻き込み、一緒に課題解決に向かっていくことができるかが鍵となってきます。そこで、コミュニケーション能力や論理的表現力、人を動かす力が有効に働きます。また、短時間で情報を集め、集中して整理する根気強さと集中力が必要です。
熱意を伝えるには各社の違いを押さえることが鍵
上記のような能力が必要であることを理解したうえで、志望動機では自分がコンサルに向いていることを示す必要があります。また企業研究を深め、各社の違いを十分に理解したうえで、自分がどこのコンサルになぜ行きたいのかを志望理由で明確にすることで熱意が伝わります。
他の業界同様に、なぜコンサルなのか、なぜ当社なのか、どう貢献したいのかを論理的に示し、熱意や資質のアピールにつなげてくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/インテグラルキャリア研究所所長
Keiichi Yokoyama〇20歳後半からカウンセリングの勉強を始め、キャリアに比重をおくコンサルティング、人材育成を企業内で推進。独立後は大学のキャリアセンターで学生の就職支援にもかかわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細