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内々定を断るときはどうすれば良いですか?

この前、1社から内々定をもらえたのですが、ここより志望度の高い企業の内々定も1つ持っているため、志望度の低いこちらの企業は断ろうかと思っています。

失礼がないように断るにはどうすれば良いでしょうか? いつまでに連絡すると良いかも教えていただきたいです。

ちなみに、友達に内々定ならとりあえず承諾しとけば? とも言われているのですが、万が一志望度の高い企業の方の内々定が取り消されるようなことがあったときのために取っといた方が良いのでしょうか?

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

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キャリアコンサルタント/勉強カフェ札幌大通スタジオ代表

渡邊 裕樹

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断ろうと思ったのであればできる限り早めに連絡しよう

結論からお伝えすると、志望理由の高い企業から内々定をもらっているのであれば、志望理由の低い企業へはできるだけ早く辞退の連絡を入れた方が良いでしょう。企業からすれば早めに断りを入れてもらったほうが次の応募者へ向けて動けるのでありがたいです。

質問者さんのご友人が言うように「とりあえず承諾しとけば」は、内々定がひとつもない状態であれば進路確保という意味でも良いでしょう。しかし質問者さんのケースはすでに志望度の高い企業からOKをもらっているわけですから、他の企業を「とりあえず承諾」しなくても良い状況です。

もし「とりあえず承諾」をした場合、のちのち断りの連絡を入れる必要が出てきます。その時の連絡が「いったん承諾したけど、やっぱり断ります」となり、「他社からも内定をいただき、さまざま比較検討した結果……」など、辞退する理由を添えなくてはならず、単純に「断ります」より面倒臭いです。

「万が一志望度の高い企業の方の内々定が取り消されるようなことがあった時のために」とのことですが、内々定が企業の都合で取り消される可能性は「業績悪化」や「自然災害」等のケースに限られます。

おすすめとしては「企業都合で内々定取り消し」は極めて可能性が低いと考えるので、後から断りの連絡を入れる労力と比較すると断っても良いとは思いますが、最終的には質問者さんの感覚によります。

あとから断る連絡を入れる面倒くささがあったとしても「とりあえず承諾」しておいた方が心理的に安心するのであれば、そちらの方が良いでしょう。

正しいメールの書き方を押さえて失礼のない返事をしよう

最後に「失礼がないように断るにはどうすれば良いでしょうか?」とのことですが、先に書いたように「できるだけ早いうちに連絡する」ことです。連絡はメールで問題ありません。

注意点としては、会社名・宛先などの正式名称を間違えないこと、「お世話になっております」から始まる、ビジネスメールの型をきちんと確認することなどです。

また、本文に「面接のお時間をとっていただき、誠にありがとうございました」等のお礼をきちんと添えることも忘れないでください。これらのマナーの詳細は「内定」「断り」「メール」と検索すると書き方が詳しく載っているサイトもたくさんあるので、確認して参考にしてみましょう。

キャリアコンサルタント/公認心理師

吉野 郁子

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次の採用連絡を待つ応募者のためにも早めに辞退連絡をしよう

内定辞退連絡は「できるだけ早めに」が目安です。採否連絡を待っているほかの応募者がいることが予想されます。どうしても決めかねるなら「いつまでにお返事をすれば良いでしょうか」と内々定先企業の人と相談しましょう。

「とりあえず承諾、内定キープ」はあまり誠実な方法ではありません。それよりは、失礼なく・誠実なお断りの返答をし、信頼関係を損ねないことの方がおすすめです。

入社しないとしても信頼関係を継続させることが大切

失礼なく伝えるには、以下のような順番で述べると良いでしょう。

①お礼の言葉:この度は内定をいただきありがとうございます。
②断る理由:よく考えた結果、他社に入社しようと決意しました。
③断る言葉:大変申し訳ありませんが、この度の内定は辞退させてください。
④今後につながる言葉:選考の間も、大変お世話になりました。また今後ご縁がありました際には、ぜひよろしくお願いいたします。貴社ますますのご繁栄を祈念いたします。

これは「アサーション」というコミュニケーション技法に沿った伝え方です。すると、万が一志望度の高い方の企業の内々定を取り消された時でも、辞退した方の企業に「もう一度選考を受けさせてもらえないか」とお願いできるだけの信頼関係が継続できると思います。

内々定を断るべきかとりあえず承諾すべきか迷っている人も多いのではないでしょうか。以下の記事では安易な考えで内々定を承諾してしまうリスクや承諾の判断基準などについて解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

内々定と内定の違いがわからない人は、以下の記事も併せてチェックしてみてください。2つの違いはもちろん判断を誤ることで起こりうる取り消しのリスクについても解説しています。

内定や内々定が出た後も就活を続けたいと考えている人もいるのではないでしょうか。以下のQ&Aでは内定後に就活を続けるか悩んでいる人に対してキャリアコンサルタントがアドバイスしているため、ぜひ参考にしてみてください。

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