この記事のまとめ
- 内定者面談で疑問や不明点を完全に解消するためには事前準備が重要
- 内定者面談は服装の指定がなければスーツで臨もう
- 内定者面談後にはぜひお礼メールを送ろう
内定後、企業から内定者面談に案内されるケースが多々あります。初めて内定者面談に参加する学生だと、「内定者面談って何をするのだろう」「服装や持ち物に決まりはあるのかな」と不安な点も多いのではないでしょうか。
内定者面談は内定者が納得した状態で内定を承諾し、入社までスムーズに手続きを進めるための大切な機会です。万全の準備をして臨むと、より有意義な時間になりますよ。
この記事では、キャリアアドバイザーの谷所さん、遠藤さん、瀧本さんと内定者面談の目的や持ち物、話すべき内容を解説します。
内定者面談は準備を整えてリラックスして臨もう
内定者面談は、学生の疑問を解消したりフォローすることを主な目的として実施されます。面接のように合否が左右される場ではないので安心してください。
とはいえ、面接の延長のような気がして緊張する人もいますよね。社員と話せる貴重な機会を有意義にするために、あらかじめ準備をしておくことで不安は多少和らぎます。なるべくリラックスした状態で臨めるよう、当日の流れも押さえておきましょう。
記事ではまず、企業が内定者面談を実施する目的と面談の内容を説明します。当日の流れがわかれば、何を準備すれば良いのかが見えてきますよ。記事中盤からは、事前準備、当日の準備、面談後の対応と、必要な準備ややるべきことを時系列順に解説していきます。
内定者面談は内定直後に実施されるケースも多いですが、準備に時間はかからないので安心してください。自分が納得した状態で就活を終えられるように、ここで解説する準備に取り掛かってくださいね。
- 内定者面談での態度や回答を理由に内定が取り消されることはあるのでしょうか。
態度や回答は内定を取り消す理由にはならない
内定の取り消しは、学生の留年や経歴詐称、企業の業績不振などの客観的な理由に基づいておこなわれます。単に面談での態度やものの言い方だけで内定が取り消されることはありません。
とはいえ、これから一緒に働く仲間として、ビジネスマナーを守り、明るく前向きな態度で素直に受け答えするべく面談に臨みましょう。質問事項などあれば、事前に整理しておくと良いですね。
こちらの記事では、もし内定の取り消しを受けた場合、考えられる原因や対処法について解説しています。
内定取り消しを受けたときの対処法|違法性や無効にする方法を解説
そもそも内定者面談とは?
内定者面談とは
企業の担当者と内定者による面談。入社意志や就活状況を確認したり、内定者からの質問に企業側が回答する
内定者面談に参加する企業側の担当者は、人事部の社員であるケースがほとんどです。
内定者面談がおこなわれる時期としては、内定を通知した直後に実施されるケースが多く、入社式までの期間複数回おこなう企業もあります。
内定者面談は、内定が出されてから数週間以内に実施されることが多いです。担当者は企業によって異なりますが、人事部門の担当者や将来の上司となる現場の担当者がおこなうことが一般的です。
企業と学生でおこなわれる面談には、内定者面談以外にもいくつか種類があります。それぞれの目的や内容について、こちらの記事で解説しています。
面談とは? 面接とは異なる3つのメリットと必要な準備を解説
企業が内定者面談を実施する3つの目的
企業が内定者面談を実施する3つの目的
- 入社意志を確認する
- 内定者の疑問を解消しミスマッチを防ぐ
- 配属先の参考となる情報を得る
内定者面談は企業側が案内し学生側が了承するかたちで実施されます。なぜ企業はすでに内定を出している学生と面談をしようとするのか、疑問に思った人もいるのではないでしょうか。
ここでは、企業が内定者面談を実施する目的を解説します。企業の目的を踏まえれば、どのような準備をしていけば良いのかが見えてきますよ。
①入社意志を確認する
企業には目標もしくは目安としている採用人数があります。仮にあなたに内定を出した場合、あなたが承諾するのか辞退するのかによって、企業が採用活動を続けるのかどうかが変わってくることもあるのです。
内定を出した以上、企業は内定者に自社に入社してほしいと考えています。とはいえ、内定者の中には、自社が第一志望ではなくすぐには承諾できない人もいることは企業もわかっています。そのため、自社に入社する意志があるのかどうかを内定者面談で確かめようとしているのです。
そしてもし内定を保留にする場合は、いつまでを期限とするべきか、面談で学生の就活の状況をヒアリングして妥当な期日を設定したいという目的もあります。
②内定者の疑問を解消しミスマッチを防ぐ
内定先の業務内容や待遇について不明な点をなくし、そのうえで内定を承諾するかどうか決めることでミスマッチは防ぎやすくなります。
入社後、「思っていた仕事じゃなかった」「自分には向いていなかった」と、ミスマッチから力を発揮できなかったり早期離職になる事態は、企業側としても避けたいと考えています。
そのため、内定者面談を実施し、内定者からの質問に答える機会を設けているのです。
③配属先の参考となる情報を得る
新卒の採用では、総合職の採用が多くあります。この場合、具体的な配属部署や勤務地が事前に決定していないので、応募者の採用を決めた後に、人事部が中心になって配置を決めることになります。
配属先のミスマッチが起こると早期離職につながりかねません。そこで、内定者面談を通して、内定者に適した配属先を見極めるための情報を得ようとしているのです。
内定者面談の中で配属先の希望や入社してからやりたいことなどを質問された場合、配属先決めの参考にする可能性が高いです。
総合職の特徴やそのほかの職種との違いについては、こちらの記事で解説しています。
総合職と一般職の7つの違いを解説! 将来後悔しない選択の秘訣とは?
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る内定者面談は企業と内定者の双方にとって有意義な機会にできる
内定者面談に招待された人は、あらかじめ内定者面談がどのような目的で実施されるのか把握しておきましょう。企業が内定者面談をおこなう目的について、3つ紹介します。
入社への意思確認
内定者面談の目的は、内定者の入社する意志を確認することです。企業は内定を出したからといって確実に入社するとは考えていません。
内定者には、面談を通して自社への入社意欲を確かめ、逆に迷っている人には迷いを払拭するための相談や保留の期限を決める機会にしてほしいと考えています。
内定承諾書を提出してもらうだけでは内定者の本心が確認できないため、面談をおこない言葉だけでなく表情や態度から見極めようとしているのです。
内定者の不安や疑問を解消
不安や疑問をそのままにしていると内定辞退につながることがあるので、内定者面談を通じて解消し、気持ちよく入社してもらいたいと考えています。
また配属予定部署が決まっている場合は、配属部署の社員も同席させて業務や職場環境などの説明をおこなって、不安を解消することもあります。内定者面談で不安や疑問を解消することで、内定者と採用担当者の信頼関係を構築したいといった目的もあります。
入社までにおこなうことの確認
内定者研修会などが予定されていれば、参加の確認や、入社までに準備する提出書類などの説明をすることもあります。
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内定者面談の基本的な流れ
内定者面談に初めて臨む場合、何がおこなわれるのかまったく予想できない人もいますよね。面談の内容がある程度イメージできれば、それほど緊張せずに臨みやすくなるのではないでしょうか。ここでは、内定者面談の流れを押さえましょう。
内定者面談は、基本的に以下の流れで進められます。
話す内容がわかると、自分が何を用意しておけば良いのかイメージできた人もいるのではないでしょうか。これ以降は、内定者面談の内容を踏まえて事前に準備しておくべきことを解説していきます。
内定者面談の事前準備①:企業側からの質問に備えよう
内定者面談の事前準備①:企業側からの質問に備えよう
- 入社意志
- 配属先の希望
- 必要な配慮
内定者面談では、企業から内定者に対して質問がなされます。面接とは違うとはいっても、社会人と話す機会があまりないために、緊張して伝えるべき本音を伝えられない人も多くいます。
あらかじめ質問に対してどのように回答するか考えておくことで、面談がスムーズに進められるだけでなく、手続きの進めやすさや入社後の働きやすさにもつながりますよ。
ここでは、特に聞かれる可能性が高い3つの質問事項を解説します。自分の就活の状況や働き方の希望を踏まえて回答を用意してくださいね。
入社意志
入社意志については、すでに承諾する旨を伝えている人も含めて面談で必ずといって良いほど聞かれます。先述したように、企業からすると、採用活動の進め方を決めたり入社の準備を進めるにあたって非常に重要な情報だからです。
そのため、入社意志を聞かれたときは濁さずはっきりと回答しましょう。特に、保留にしたいときは、保留にしたい理由と回答する期日を明確にしたうえで伝えると交渉を進めやすいですよ。
こちらの記事を読めば、適切な保留希望の伝え方がわかります。内定を保留にしたいと考えている就活生は、内定者面談前に保留希望の伝え方を決めておきましょう。
内定保留はいつまで可能? 伝え方の例文やトラブルへの対処法も解説
「内定保留していたら取り消された」と耳にして不安を感じている人もいると思います。以下の記事では内定保留の方法やリスクを解説しているので参考にしてみてください。
内定が取り消された事例も? 内定保留の方法やリスクを徹底解説
- 内定者面談で他社の選考状況を正直に伝えても問題ないのでしょうか。内定を取り消されたりしませんか?
伝え方には注意して正しい選考状況を説明しよう
内定者面談で、他社の選考状況について質問されることは必ずといって良いほどあります。これに対しては、正直に答えることを推奨します。
ただし、他社の選考状況を伝える際には、どのように伝えるかが重要です。他社に対する評価や内定先との比較を避け、自分のキャリアプランや志望動機に焦点を当てた回答を心掛けましょう。
また、通常、他社の選考状況を伝えたからといって内定を取り消されることはありません。とはいえ、その企業への興味が薄いと感じさせるような発言だけは避けるようにしましょう。
選考状況の伝え方がイメージできない人は、こちらの記事がおすすめです。例文を多数紹介しているので、参考にしながら自分の選考状況の伝え方を考えておきましょう。
例文付き! 面接で他社の選考状況を質問されたときの答え方
迷いがあるうちはその場で判断せずに持ち帰る
企業の担当者は、内定者に対して自社に入社してほしいという想いを持っています。中には少し強引な説得をしてくる担当者もいるかもしれません。熱い想いが伝わってくると、学生の中には保留にしたいと考えていたにもかかわらず、思わず承諾してしまう人もいます。
本心に反して承諾したとしても、後から取り消すことは可能ですが、余計に辞退を申し出づらくなってしまうのではないでしょうか。
「もう少し就活を頑張りたい」「ほかの企業の選考の結果も見て決めたい」など、少しでも揺れる気持ちがあるうちは、面談の場での判断は避けましょう。
こちらの記事では、承諾後に内定を辞退したい場合の連絡の仕方や例文を紹介しています。
内定承諾後の辞退で大惨事? 断り例文付きで不安別の対処法を解説
配属先の希望
内定が伝えられた時点では、配属先までは決まっていないケースがほとんどです。特に総合職などのように勤務地や配属部署を限定しない採用コースであれば、入社までの間に企業側で配属先を決定する可能性が高いです。
配属先の決め方は企業によって異なりますが、本人の希望を加味する場合もあります。配属先について意見を聞かれたときは、希望がある人は理由と併せて伝えましょう。必ず希望が通るとはいえませんが、伝えないよりは希望が叶う可能性が高いです。
配属先の希望を聞かれた場合、希望があれば正直に伝えて構いません。
ただし「それしか受け入れられない」と言うのではなく、「どこでも一生懸命頑張るつもりですが、さまざまなお客さまに出会えそうな首都圏での勤務を希望します」というように、前向きな理由を添えると良いでしょう。
必要な配慮
内定者面談では、健康状態やジェンダーなどに関する自分の情報について、あらかじめ企業側に知っておいてほしいことや配慮を求めたいことはないか質問されるケースがあります。
面接では、合否への影響を懸念して伝えられなかったことがある人もいますよね。企業から質問されたタイミングであれば、話しやすいのではないでしょうか。
入社後の働きやすさのために、配慮を求めたいことを正確に伝えらえるように、あらかじめどのように伝えるか準備しておきましょう。
面談は面接とは目的が異なるため、面接時に話しにくかったことも気軽に話せるメリットがあります。こちらの記事を読んで、面接と面談の違いを理解しておくと、内定者面談をより有意義にできますよ。
面談と面接の違いは? 選考に役立つ準備方法を3ステップで紹介
- 体が弱く体調を崩しやすい傾向にあるのですが、内定者面談で伝えても問題ないでしょうか。
伝えても良いが前向きさも示そう
質問されたならば、体調を崩しやすいことを伝えても問題ないでしょう。配属部署などで配慮をしてもらえる可能性があります。
できれば、体調を崩しやすいと伝えるだけでなく、体力をつける目的でジムに通っているなど、改善するための努力をしていることまで伝えられると良いですね。
また質問されずにこちらから伝える場合は、体調を崩しやすいため仕事が務まるか不安があるといった相談なのか、配属に配慮してほしいなどの要望なのか、採用担当者に何を求めているのか明確にして伝えましょう。
持病があったり、体調を崩しやすい人にとって心配なのが入社前の健康診断です。もし健康診断で問題があった場合、内定に影響することはあるのでしょうか。こちらのQ&Aでキャリアコンサルタントが解説しています。
内定者面談の事前準備②:逆質問で聞いておきたい内容を整理しよう
内定者面談の事前準備②:逆質問で聞いておきたい内容を整理しよう
- 給与・待遇について
- 業務内容について
- 入社までの手続きについて
内定者面談は基本的に内定者の疑問や不明点を解消する目的があるため、逆質問の時間が設けられています。不明点が漠然とした状態では的確な質問ができません。あらかじめ聞きたい内容を整理しておきましょう。
ここからは、聞きたい内容のジャンル別に逆質問の準備の仕方を解説していきます。
39点以下は要注意!
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給与・待遇について
給与や待遇に関しては、面接ではなかなか聞けなかった人も多いですよね。内定が決まった今が聞けるタイミングです。給与にそこまでこだわりがない人も、知っておくことで今後の人生設計が立てやすくなります。
ただし、内定通知書や募集要項にすでに明示されている場合もあります。通知されている情報をチェックしたうえで不明点を確認するようにしましょう。
給与・待遇に関する質問例
- 恐れ入りますが、給与体系について確認してもよろしいでしょうか?
- 残業時間や休日の取得に関しては、どのような覚悟をしておけば良いでしょうか?
- 御社に1日でも早く貢献できるように準備しておきますので、配属はどこになる可能性が高いか、教えていただけますでしょうか?
もし、内定通知書が届いてない場合はこちらのQ&Aを参考にしてみてください。
- 内定者面談で年収や勤務地のことを聞いても良いのでしょうか。
聞きたい理由が明確なら聞いても問題ない
何のために聞きたいかという理由によります。「何となく知りたい」という状態で質問するのはおすすめしません。
「実家を離れて初めての一人暮らしをする予定なので、生活のやりくりをイメージするために教えていただけますか」というように聞いてみると、社員の経験談や家賃補助制度などについても併せて教えてもらえますよ。
業務内容について
内定を獲得した企業だとしても、入社した後どんな仕事をするのか、具体的なイメージまでは持てていない人もいますよね。
配属先が決まっていない場合、細かいところまでは聞けませんが、配属される可能性がある部署や勤務地について候補を聞いておくことで、入社まで心の準備をしやすくなるでしょう。
業務内容に関する質問例
- 営業部社員の業務のスケジュール、段取りをぜひ教えてください。
- 入社後スムーズに業務に臨めるように、勉強しておくべきことはありますか?
- 入社してから一人立ちするまでの期間はどのくらいかかるのでしょうか。また、その間どのような研修があるのでしょうか?
総合職であれば、入社までに自己啓発すべきことについて質問をおこない、配属される可能性がある部署について質問をしてみると良いでしょう。
就きたい業務がある場合は、何でもおこなう姿勢を示したうえで、興味のある業務を伝えて配属の可能性について確認することもできます。
こちらの記事では、業務内容の具体例を解説しているので、内定先の業務について知る手掛かりがあるかもしれません。ぜひ確認してくださいね。
業務内容は事業内容や職務内容とは違う? 関係性や具体例を解説
入社までの手続きについて
内定を通知されたら入社日をただ待つというわけではありません。入社までに資格を取得する必要があったり、内定式や内定者向けのセミナー、イベントに参加を求められるケースがあります。
自分が今後どのように動いていけば良いのかをイメージするために、入社までの手続きはしっかりと把握しておきましょう。
入社までの手続きに関する質問例
- 内定式は開催される予定でしょうか。また開催する場合は、どちらの会場でおこなわれますか?
- 今後提出が必要な書類について教えてください。
- 入社までの期間、もし確認したいことが発生した場合はどちらに連絡すれば良いでしょうか?
内定式については以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
内定式とは? 失敗しないためにやるべき準備と当日の流れを徹底解説
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る内定者面談は就活を確実に成功させるための重要なステップ
内定者面談は、企業と内定者との間でお互いの期待を確認し、最終的な入社の意志を固めるための重要なステップです。面談の際に逆質問をすることで、企業があなたに提供できるものと、あなたが企業に提供できるものを確認できます。
まず、具体的な業務内容やプロジェクトについて質問し、それによってどのようにスキルを伸ばせるのかを確認しましょう。次に、チームの構成やコミュニケーションのとり方について質問することで、自分がそのチームにフィットするかどうかを判断する材料になります。
企業と自分の双方が期待していることにズレがないか確認しよう
また、どのように評価され、どのようなキャリアパスが考えられるのかを知ることで、長期的なビジョンを描きやすくなります。入社後の研修やサポート体制についても確認しておくと、安心して入社できます。
最後に、企業の文化や働き方について質問しておくことで、自分がその環境で働きやすいかどうかがわかります。これらの質問は、あなたが企業でどのように成長し、どのように貢献できるのかを明確にするためのものです。
逆質問を通じて、企業があなたに何を提供できるのか、また、あなたが企業に何を提供できるのかをしっかりと確認してください。
こちらの記事では、業務内容やキャリアパスに関する逆質問をテーマ別に解説しています。
面接の逆質問50例|熱意を伝えつつ企業とのマッチ度を見極めよう
内定者面談当日の準備:服装や持ち物のマナーを守って臨もう
内定者面談の服装や持ち物について、面接と同じような用意をするべきか迷う学生は多くいますよね。合否に影響しない機会とはいっても、企業としては社会人としての自覚ある行動を求めています。
面談当日は、服装や持ち物のマナーを守って臨みましょう。
対面の場合
私服の指定がなければ、内定者面談にはスーツ姿で臨みましょう。基本的に、面接時と同じような身だしなみであれば問題ありません。
内定者面談の身だしなみが多少乱れていた場合、「社会人になる自覚がない」と思われて評価を落とすことはあり得ます。落とした評価はそう簡単に戻せるものではないので、なるべく減点要素を作らないよう、身だしなみを整えて臨みましょう。
また会場までの交通費が支給される場合もあります。受け取りの際に押印を求められる可能性があるので、印鑑を持参しましょう。今後の手続きについて説明があった場合には、提出が必要な書類や提出期日などをメモしておくべきです。筆記用具やメモ帳も持参してください。
対面での内定者面談の持ち物
- 筆記用具
- メモ帳
- スケジュール帳
- 印鑑
- クリアファイル
指定がない場合は、面接時と同じような服装がベターなので、こちらの記事が参考になります。面談前に、改めて自分の身だしなみが問題ないか確認しましょう。
面接の服装に迷う就活生必見! 基本マナーから私服対策まで完全網羅
就活で準備するべき持ち物は、状況によって変わってくるでしょう。次の記事では、テストセンターで必要な持ち物を紹介しているので、気になる人は読んでみてくださいね。
テストセンターに必要な持ち物|リアルとオンライン会場別に解説
Webの場合
最近ではWebで内定者面談を実施する企業も増えてきました。Webの場合も対面と同じで、私服を指定されていないのであればスーツで臨みましょう。Webだからといって油断は厳禁です。
Web面談でも対面と同様に、今後の手続きに関して重要な説明があるかもしれません。筆記用具はパソコンの前に用意しておきましょう。また、次回の面談の日程をその場で決める可能性もあるので、スケジュール帳も手元に置いておきましょう。
Webでの内定者面談の持ち物
- 筆記用具
- メモ帳
- スケジュール帳
上記の説明を参考にして身だしなみを整えて臨まないと、「社会人になる自覚がない」と思われて評価を落としてしまう可能性があります。
内定者面談は、清潔感のあるスーツ姿で臨むことが基本となります。特に指定がなければ、採用面接時と同様の服装で臨みましょう。
内定者面談終了後の対応:お礼メールを送ろう
お礼メールは必ずしも必要なわけではありませんが、送ることで感謝の気持ちを伝えられ、担当者も礼儀正しい学生として記憶に残りやすくなります。入社後に良い関係を築くためにも、お礼メールを送ることをおすすめします。
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名【本日の面談のお礼】○○大学 ◯◯◯◯
○○株式会社
人事部人事課
○○様
お世話になっております。
本日○時より内定者面談のお時間を頂戴しました、○○大学の○○と申します。
この度はご多忙の中、面談のお時間をいただき、ありがとうございました。
今回の面談を通し、貴社に対してより理解が深まり、
貴社への入社の意思がいっそう強くなりました。
1日も早く貴社に貢献できる人材となるべく、今後も精進して参ります。
ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
——————————————————
◯◯◯◯(◯◯◯◯(ふりがな))
◯◯大学◯◯学部◯◯学科◯◯年
携帯電話:080−XXXX−XXXX
メールアドレス:◯◯◯◯@☓☓☓☓☓☓.ac.jp
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- 内定者面談の後にお礼メールを送った方が良いでしょうか?
お礼メールで感謝の気持ちを伝えよう
内定者面談後のお礼メールは、できれば面談当日もしくは翌日までに送りましょう。
採用担当者は、面談後どのように内定者が感じているか気にしています。メールに有意義だったなどと書かれていれば、面談の意義を改めて実感するでしょう。
お礼メールで感謝の気持ちをきちんと伝えることで、企業側は気配りや配慮ができる内定者だと考えます。逆にほかの内定者が送ってくる中で送らなければ、社会人としてのマナーが欠けていると判断されることもあるでしょう。
内定者面談で疑問や不安を解消させて前向きな気持ちで就活を締めくくろう
この記事を読んでいる学生の多くは、選考を見事突破して、内定者面談を控えているところでしょう。
内定が出ると就活の終わりが見えてきたと思う人も多いかと思います。ただ、内定が出たから就活が終わるわけでなく、少なくともどの企業に入社するかを決めるまで気は抜けません。
納得した状態で就活を終えるためにも、内定者面談を通して疑問や不安を解消させてくださいね。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る内定者面談は社会人へ近づく一歩! リラックスして臨もう
内定者面談は、その企業で働く気持ちが固まっている人にとっては楽しみや喜びを実感したり不安を解消したりする場になります。まだ迷っている人にとっては、気持ちを固めるための相談をする場になります。
いずれにせよ、選考過程を経て内定を獲得したということは、企業はあなたに入社してほしいわけです。面談の場は明るい雰囲気になりそうですね。
本音で話した方が双方にとってメリットとなる
どの企業も学生の皆さんが入社する日を心待ちにしています。
就職という人生の節目を迎えるにあたり、皆さんが不安などないようにしてあげたい、気持ちよく社会人としてのスタートを切ってもらいたいという想いがあり、そのために面談の場を設けています。
内定者面談で皆さんに順番をつけるわけではなく、働くうえで配慮が必要なことなど企業側が知っておいた方が良いことがあれば正直に伝えてほしいと思っています。
入社後は上司や人事部と面談する機会も多々あります。内定者面談はその第一歩として、緊張しすぎず落ち着いて臨んでください。
最後に、内定者面談の有無は企業によって異なります。面談がなくても、気になることや聞きたいことがあったら、遠慮せず電話やメールで人事部に相談してくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細