これは完全に企業によります。企業の方針はさまざまです。

「この期間に全日在籍していないと、1円も出さない」というケースもあれば、「その期間中にどれだけ在籍したかによって、その割合に応じて支給する」いうケース、さらには「一律の金額を支給する」というケースもあります。

実際、私自身もいろいろなパターンを経験してきたため、まずは企業に確認するのが良いと思います。

一般的には6・7月が夏、12月が冬の支給時期となりますので、9月入社の場合は12月が最初のボーナスのタイミングになる可能性が高いです。

しかし、ボーナスには通常、算定対象期間が定められており、企業によって対応がさまざまです。

まずは就業規則の確認をしよう

まずは、就業規則や雇用契約書で賞与の支給対象期間などを確認する必要があります。

気になる場合は、面接などで「初年度の賞与の支給基準についてお伺いしてもよろしいでしょうか」と柔らかく確認してみるのも良いと思います。

「私はボーナスもらえますか」という直接的な聞き方よりも、「就業規則を確認させていただけますか」くらいの丁寧な聞き方をするのがおすすめです。

中途で9月入社時の賞与は会社規程で大きく異なりますが、一般的には査定期間への在籍月数、評価締め日、試用期間中の支給可否で決まります。

多くの会社では冬賞与の評価期間が4～9月の上半期で、9月入社だと評価対象期間がほぼないため満額は難しく、寸志や不支給の可能性があります。

一方で、規程に「在籍要件のみ＝支給日在籍で支給」や「在籍月数按分」と明記されている企業もあります。

支給基準を入社前に必ず確認しよう！

気になるようであれば入社前に、支給基準、按分の有無、評価対象期間、試用期間の扱い、入社初年度の特例の5点を確認しておきましょう。

提示年収が賞与込みの場合、初年度の実受給見込みを試算し、必要なら基本給や入社時調整一時金、サインオンボーナス、交通費・住宅補助など代替条件での交渉余地を探りましょう。

生活設計上は冬賞与なし前提でキャッシュポジションを厚くし、固定費の見直しと引っ越しなどの大型支出のタイミング管理を先におこなうと安心です。