Q

その他
男性

企画職の仕事の進め方は企業によって異なりますか?

企画職として入社したのですが、入社前に抱いていた企画職のイメージと実際の業務内容が異なっており、戸惑いを感じていると同時に、今後のキャリアプランについても迷いが生じています。

私は未経験でしたが企画職に強い憧れがあり志望したところ、幸いにも今後のポテンシャルに期待いただき、企画職として入社することができました。

入社前、「企画職」と聞くと、チームで意見を出し合ったり市場調査をしたりしながら企画を練り上げていく仕事を想像していました。

しかし、入社した会社は少数精鋭の方針のようで、実際には個人が一人ひとり、立案から市場調査、そして完成までを一気通貫でおこなうスタイルでした。

当然、未経験の私にも「一人で最初から最後まで企画を考えてみる」という任務が与えられるのですが、うまく進められるはずもなく、相手を納得させる企画を作ることができません。

たたき台の時点で認識の誤りがあれば、その後の作業が無駄になってしまうため、途中経過だけでもフィードバックをいただけないかとお願いしても、「それでは本人の成長につながらない」という方針で突き放されてしまいます。

中途入社なので同期もおらず、まるで真っ暗な中を一人で手探りで進めているような状況です。

先日、上の上司には「今のような進め方では精神的にすり減ってしまうため、チームで企画を考えるような体制に変更できないか」と相談はしてみましたが、私が入社する前から確立されていた体制がすぐに変わるのかは分からず、不安を感じています。

そこでご相談なのですが、そもそも「企画職=チームで進める」というのは私の単なるイメージに過ぎず、実際には今の会社のように個人で進めていく方針の会社も往々にしてあるものなのでしょうか?

また、もし今後もこの体制が変わらない場合、未経験の私がこの環境でキャリアアップを図っていくためには、どのような心構えや行動を取るのが最善でしょうか?

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/勉強カフェ札幌大通スタジオ代表

渡邊 裕樹

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企画職の仕事の進め方は企業ごとに大きく異なる

入社前に抱いていた「企画職=チームで進める仕事」というイメージと、実際の業務とのギャップに苦しんでいるのですね。

ただ、一人で立案から実施まで担うというスタイルの企画職も、決して珍しいわけではありません。

以前キャリア面談をした方にも、まったく異業種から企画職に転職された方がいらっしゃいました。

その方も「わからないことばかりで、毎日が試行錯誤です」と話していましたが、それでもなんとかやりくりしながら業務を回しているようでした。

未経験であれば、最初は悩むのが当たり前なのだと思います。

ほかの人を真似することが解決の糸口になることも

とはいえ、あなたのように途中段階でのフィードバックをお願いしても、「それでは成長につながらない」と突き放される環境は、不安やストレスが募るのも当然です。

同期もおらず、まるで真っ暗ななかを一人で手探りで進めているような感覚。とても苦しい状況ですよね。

こういった環境でキャリアを積んでいくには、まず「自分のやり方はいったん置いて、ほかの人のやり方を徹底的に真似する」という視点を持ってみるのも一つです。

たとえばコンサルティング会社の調査スタイルは、一般的な感覚からすれば「そこまでやるのか」と思うような徹底ぶりです。

業界動向、競合他社、口コミ、経営戦略、関連制度などを片っ端から調べ上げ、クライアントの社員にヒアリングし、自分の足でも情報を取りに行きます。

「調査をする」と一口に言っても、その深さや角度は人によってまるで違います。何をどこまで調べるのか、どう分析するのか、それをどう企画に落とし込むのか。

こうした型のようなものを、まずは真似するところから始めてみると良いかもしれません。

キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

瀧本博史

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企画職の仕事の進め方は企業ごとに大きく異なると考えるべき

とても丁寧に現状を整理されており、多くの企画職の方が経験される内容だと感じます。

たしかに企画職の進め方は企業ごとに大きく異なり、チームで意見を出し合うスタイルや、個人が主体的に完結させるスタイルがあります。

それゆえにどちらが正解ということはなく、企業の規模や文化、マネジメント方針で企画職の役割も変わるのが現実です。

チーム型か個人裁量型かで求められる成長の仕方が変わる

たとえば、あるベンチャー企業に入社した方は、一人1案件の完全裁量制で、上司は「任せるからやってみて」と言うスタンスでした。

最初は方向性を確認できず孤独でしたが、自分で社内外に仮案を共有して協力体制を作り、企画リーダーに昇進しました。

このように、少数精鋭で個人が大きく動く環境では、孤立しないために自発的に関係を築く力が何より重要です。会社の方針が変わらなくても、同僚や営業、技術、マーケティングなど周囲との非公式な相談が成長と成果につながります。

また、企画職は単に発想力だけでなく、検証力も必要です。良いアイデアを市場やデータで仮説検証し、結果を踏まえて企画を改善していくことが大切です。

失敗のスピードを上げ、早いサイクルでPDCAを回すことが経験値になります。個人でじっくり考える環境は、この検証スキルを鍛える絶好の場でもあります。

ご自身の職場に不安に感じるのは自然ですが、チームがないことはマイナスではありません。むしろ自分の成長を自らの力で築くチャンスです。

将来転職やキャリアチェンジを考えるときも、一人で企画を回せる能力は非常に高い市場価値を持ちます。今の経験こそ、確かな武器として将来にも役立つことでしょう。

以下の記事では企画職の具体的な仕事内容や就職に向けた対策方法などを解説しています。企画職への就職・転職を検討している人は、一度目を通しておきましょう。

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

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