Q
大学4年生
女性
韓国の就職事情は、日本とどう違いますか?
現在、日本で就職活動を進めている大学4年生です。将来的には日本で働くつもりですが、K-POPなどを通じて韓国の就職事情にも興味を持つようになりました。
もし韓国での就職も視野に入れる場合、日本の就活と比べてどのような違いがあるのでしょうか?
新卒一括採用の有無、学歴や語学力の重要性、インターンシップの位置付けなど、具体的な違いや特徴を知りたいです。
また、日本から韓国企業を目指す際のメリット・デメリットや、今から準備しておくべきことについて教えてください。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
実力主義の傾向がある! 業界の実情を調べておこう
韓国の就職は日本と比べて通年・実力指向・語学要件が高い傾向が強いです。
日本と異なり新卒一括の色は薄く、企業ごとに随時募集が多い一方、公企業は筆記(NCS)などが厳格になります。
採用ではスペック(学歴・語学・資格・実績)が明示的に評価されやすく、英語に加えて韓国語(目安TOPIK 5~6)が実務で求められがちです。
また、AI(人工知能)面接・動画面接・ケース課題が一般化し、インターンの実績重視も強い印象です。
労働慣行は成果主義の色が濃く、長時間になりやすい部署もあるため、業界別の実態調査が必須です。
語学力や現地経験を磨いて韓国での就職を目指そう
もし日本から目指すなら、以下の順で取り組んでいくことで、現実的なアクションが見えてくるでしょう。
・韓国語学習と英語運用力の同時強化
・交換留学や短期インターンで現地経験を作ること(できるなら現地の人となるべく沢山接するようにしましょう)
・在日韓国企業や日韓越境ビジネスで橋渡し経験を積むこと
・職種ポートフォリオ(制作物・定量成果・リファレンス)を英韓で整備しておくこと
・ビザ(就労:E-7など)を前提に職種要件を確認する
メリットはダイナミックな成長市場と裁量、デメリットは語学・速度・競争強度です。
まずは在日拠点→韓国本社への社内異動や、日韓プロジェクトでの越境実務から狙うのもおすすめです。
実力を見られる! 学生のときからスキルを磨こう
韓国の就職事情は、日本と似ている部分もありますが、採用の仕組みや評価基準には明確な違いがあります。
まず、日本が新卒一括採用でポテンシャルを重視するのに対し、韓国は通年採用が中心で、学生のうちから実務経験やスキルを磨く文化があります。
大学4年の2学期頃から本格的に就活を始めますが、それ以前に語学学習や資格取得、長期インターンでスペックを高める準備期間を設けるのが一般的です。
また、韓国では学歴や語学力のウエイトが高く、TOEIC・TOEFLなどのスコアを履歴書に明記するのが通例です。
理系学部の就職率が高く、文系は競争が激しい傾向もあります。名門大学出身者が有利という学歴社会の一面もありますが、成果主義が進んでいるため、入社後の実力次第でスピード昇進できる点が特徴です。
語学試験やインターンから就職活動を学び始めよう
日本から韓国企業を目指す場合は、韓国語能力試験(TOPIK)への挑戦や、韓国系企業でのインターン参加が現実的です。
異文化で働くには準備が欠かせませんが、関心を持ち、学び始めることこそが第一歩です。就職活動を通して異なる価値観や働き方を知ることは、将来のキャリアの幅を大きく広げる経験になりますよ。
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