Q
大学3年生
男性
裁判所事務官の一般職と総合職は、どう違いますか?
公務員試験の受験を考えており、特に裁判所事務官に興味があります。ただ、採用区分に一般職と総合職があることを知り、どちらを目指すべきか迷っています。
総合職は法科大学院修了者向けと聞いたことがありますが、実際には両者で仕事内容やキャリアパス、将来性にどのような違いがあるのでしょうか。
自分にどちらが向いているのか判断できず、進路選びに困っています。それぞれの職種で求められる能力や働き方の違いについて、アドバイスをいただけると助かります。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
一般職は現場運営、総合職は組織運営を担う!
一般職は、裁判の手続きが円滑に進むように支える現場運営の中心的な役割を担います。
具体的には裁判記録の作成や期日調整、書類管理などをおこない、正確さや丁寧さが求められる仕事です。地域に根ざして働きやすく、安定した環境で長く働きたいと考えている人に向いています。
一方、総合職は裁判所全体の仕組みづくりや組織運営にかかわる立場です。
企画や制度設計、調整業務などがメインとなり、より広い視点で仕事を進めることができます。転勤をともなうことが多いものの、その分将来的なキャリアパスを描きやすいのが特徴です。
転勤や業務内容の適性を見極めることがコツ
総合職に関しては、法科大学院を出ている必要はありません。ただ、法律的な思考力や計数分析力といった能力は求められる場面が多いです。
迷う場合は、「転勤の頻度や範囲をどこまで許容できるか」「コツコツとした事務処理と、企画・調整業務のどちらが自分の強みを活かせるか」「制度や組織運営に興味が持てるか」という視点で選ぶのがおすすめです。
自分の価値観や強みに合った方向に進みましょう。
一般職は地域に根差す、総合職は全国で活躍する
一般職は、記録作成や書類整理、スケジュール調整や受付、窓口対応、裁判の進行に直接関わるなど、現場寄りの業務で地域に根差した働き方ができます。
裁判官や書記官と近い距離で仕事をする裁判所事務官として一定期間勤めた後、「裁判所職員総合研修所入所試験」に合格し、研修を受けることで裁判所書記官に任命され、裁判所書記官になることも可能です。
家庭裁判所調査官補として2年ほど研修などを経て家庭裁判所調査官へと進むこともできます。安定性が高く、長く続けやすい働き方です。正確に丁寧に仕事のできる人や文章作成能力のある人が向いています。
自分の適性を見極めよう! 正確な人は一般職、柔軟な人は総合職
一方、総合職は裁判所全体の運営や制度設計、人事、予算、政策関連の業務や調査、分析、企画立案などで全国転勤があり、最高裁での勤務などもある可能性があります。
責任もやりがいも大きいです。専門的な勉強を好きな人で新しい環境に適応できる柔軟性のある人が向いています。総合職のほうが昇任スピードが早いです。
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