この記事のまとめ
- 就職に有利な資格の特徴は「業務に活かせる資格」と「基礎的な能力を示せる資格」
- 就職に有利な資格は業界や企業とのマッチ度が重要
- 迷ったらあらゆる業界で役立つ資格を取得しよう
就職に有利な資格を取得して、他の学生と差別化をしたいと考える人は多いもの。「就職に有利な資格って何があるんだろう」「簡単に取れる就職に有利な資格を知りたい」という学生からの疑問の声をよく耳にします。
就職に有利な資格を知らないまま、やみくもに資格取得に奔走してしまうと、その努力が無駄になるばかりか就活そのものに悪影響が出てきてしまう可能性があります。自分の状況に合った資格を押さえ取得をして、就職を有利に進めていきましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの柴田さん、三好さん、木村さんのアドバイスを交えつつ解説します。就職を有利に進めるために資格を取りたいという学生は、この記事を読んで判断をしてくださいね。
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就職に有利な資格の種類とアピール方法がわかればあなたの武器になる!
「よく耳にする資格だから」「周りも取っている資格だから」となんとなく資格を取っても、就職に有利とは限りません。どんな資格であれば自分の就職に有利になるのか、資格の特徴と種類を押さえたうえで取得し、適切なアピールをすることで初めて「就職に有利な資格を持っている」といえます。
記事では、まず就職で資格が有利に働くケースを紹介します。そもそも自分には資格が必要なのか、資格を取ることでのデメリットはないのかを押さえていきましょう。そのうえで、あらゆる業界の就職で有利な資格4選や業界別に有利な資格21選も解説します。
さらに、時間がない学生におすすめな資格と、高難易度のため時間はかかるが周囲と差別化のできる資格も紹介。併せて資格を効果的にアピールする方法も解説するため、自分の状況に合った資格で、的確なアピールをすることで就職を有利に進められるようにしましょう。
待遇や福利厚生から公務員を志望している人は多くいると思います。資格を取得して差別化したいと考えている人もいるかもしれません。以下の記事では公務員で有利になる資格を職種別にまとめているので参考にしてみてください。
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就活で資格が有利に働くケース
就活で資格が有利に働くケース
- 入社後に取得が必要な資格を持っている場合
- 入社後に仕事で必要な能力を持っていることが証明できる場合
- その業界に興味があることを示せる場合
まず押さえておきたいのが、就職に有利な資格を持っているからといって、それだけで内定をもらえることはなかなかないということ。資格はあくまでも加点要素の1つに過ぎません。
どんなケースであれば資格が就職に有利になるのかを押さえて、資格が必要なのか自分の状況を判断していきましょう。
入社後に取得が必要な資格を持っている場合
新卒就活はポテンシャル採用が一般的であり、基本的には即戦力となるようなスキルや能力は求められていません。しかし、内定後や入社後に資格取得が必須となる企業もあります。
そのため、就活時点で入社後に取得が必要な資格を持っている場合は、志望度の高さや基礎的なスキルを持っていることがアピールできるため、就職に有利になります。
たとえば、不動産業界では入社後に宅地建物取引士の資格を取ることが必須とされている企業もあります。書類選考の時点でこの資格を持っていれば、不動産業界に対する熱意が伝わりますよね。
入社後に取得が必要な資格をすでに持っているのであれば、ぜひそれを面接でアピールしてください。
志望する業界や企業に対して以前から興味があったとダイレクトに伝わるため、面接官は関心を寄せてくれるはずです。
資格取得の学習時に気づいた面白みなども併せて伝えるようにしましょう。
選考でセールスポイントを聞かれたときは、仕事に活かせる能力や技術・資格をアピールすると採用担当者の心をつかむことができます。以下の記事でアピールの仕方を解説しているので参考にしてくださいね。
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入社後に仕事で必要な能力を持っていることが証明できる場合
多くの学生は社会人経験がなく、アルバイト経験があるくらいです。業界知識はもちろん、社会についての基礎知識やPC操作など最低限のビジネススキルが身に付いていない学生も少なくありません。
そのため、入社後に仕事で必要な基礎的なビジネススキルや実務で活かせる能力を持っていることが証明できる場合は、他の学生よりも一歩リードしている状況とも言えます。
たとえばビジネスマナーやPCスキルを証明する資格であれば、社会人としての基礎的なスキルを持っていることのアピールになり、就職が有利に働くケースがあります。
その業界に興味があることを示せる場合
就活では志望動機が重視されることが多いです。しかし、志望動機はどの学生も似た内容になりがちなもの。そこで、その業界に興味があることを示せる資格を持っていると、志望動機に説得力が増し、就職に有利に働くこともあります。
資格そのものが業務に活かせないとしても、資格を取るために時間をかけているため業界に対する熱意が伝わります。たとえば、旅行業界を志望している学生が世界遺産検定を持っていると、業界に対する興味の強さをアピールできますよね。
業界に関係のある資格を持っていることで、業界に対する興味の本気度を企業側に訴えかけ、企業の目を惹くことができます。
アドバイザーコメント
三好 真代
プロフィールを見る必ずしも「資格」=「就職に有利」というわけではない
そもそも、どんな資格であろうと「資格」=「有効な知識・能力があることを証明するもの」という方程式は成り立たない、という事実をまずは受け止めましょう。
資格には、指定の学科・課程・講習を修了するだけで取得できるものなど、実務経験が不要なものや試験を受ける必要のないものもあります。また時間の経過とともに、良くも悪くも「取得時点の知識・能力」とのギャップが生じていくものでもあります。
資格を取得するまでのプロセスに対する理解を深めよう
実際、「資格はありますが特にできることはありません」と「なんちゃって資格」という意味づけを自らしている学生も見受けられます。しかし、何かしらの「取得意思・動機」があり「取得」のための努力をし、そして有資格者となったことは事実です。そのプロセスの一つひとつの理解を深めることで、「資格」という肩書は、自分を知ってほしい相手に自分の特徴を伝える手段として活用できる有効な武器となります。
「資格」という肩書を根拠として、いったい自分の何をPRポイントとして訴えるのかを考えてみてください。「資格」ではなく「自分」を主体として、就職活動に活かせると良いですね。
就活は、適職診断から始めてください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶことが大事です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する企業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
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資格取得をする際に避けておきたい失敗パターン
資格取得をする際に避けておきたい失敗パターン
- 志望企業にマッチしない資格ばかりを取得してしまう
- 資格勉強ばかりに力を入れて就活対策がおろそかになる
少しでも就職を有利に進めたいからといって、資格取得に励む学生も少なくありません。しかし、資格を取るにあたって学生が見落としがちな視点があります。
今から解説する資格取得をする際に避けておきたい失敗パターンを踏まえて、自分がこのような失敗に陥らないように気をつけましょう。
こちらのQ&Aでは資格がない場合の就活についてキャリアコンサルタントが回答しています。併せて参考にしてみてください。
志望企業にマッチしない資格ばかりを取得してしまう
資格は取得するまでの過程をアピールできますが、業界や企業、職種とのマッチしない資格を持っていたとしても、有効なアピールにはなりにくいです。
そのため、企業とのマッチ度を考えずにやみくもに資格を取得してしまうと、せっかくの資格がうまくアピールにつながらずに「もったいない」状況になってしまいます。
たとえば、仕事で英語を日常的に使う企業に対して、TOEIC900点をアピールする学生と、宅建取得をアピールする学生の2人がいたとします。両者を比べた際に、どちらも資格取得までの過程をアピールしていたら、仕事に活かせるTOEIC900点資格を持つ学生の方が志望度が高く、即戦力として活躍してくれそうだと期待しますよね。
- とりあえず資格を取りたいと考えているのですが、志望業界が決まっていません。この状態で資格を取っても意味はあるのでしょうか?
幅広く役立つ資格であれば意味がある
志望する業界が決まっていない場合であっても、業界を問わず役に立つ資格を取っておくことは無駄ではありません。
たとえば、ビジネス社会は契約社会と言われるように、法律や商習慣に関係のある資格の場合は幅広い業界で適用可能でしょう。
資格勉強ばかりに力を入れて就活対策がおろそかになる
「就職を有利に進めたい」といった思いから資格を取るはずですが、資格の勉強ばかりに時間をかけてしまっては本末転倒です。
資格取得に対する熱があがるばかりに、就活対策がおざなりになってしまう人がいます。
繰り返しになりますが、資格は基本的には加点要素です。ESや履歴書など基礎的な部分の対策が最低限できていないと、どんなに有利な資格を持っていたとしても、資格を見てもらう前に「不合格」と判断される可能性が高まります。
就職を有利にするために! 資格取得までの道のり
就職を有利にするために! 資格取得までの道のり
- 取りたい資格を探す
- 現実的に取得可能か情報を調べる
- 勉強スケジュールを決める
就職に有利な資格を押さえる前に、まずは資格取得までの道のりを確認していきましょう。正しい手順で取るべき資格を探さないと、時間や労力を無駄にしてしまう可能性があります。
焦る必要はありません。一歩ずつ確実に、就職に有利な資格を獲得するために、自分が何をするべきなのかを押さえることが大切です。
①取りたい資格を探す
動き出しが遅いと、資格の勉強時間が十分に確保できなかったり、就活までに合格通知が届かないなどの問題が発生してしまいます。まずは、行動することが大切です。自分が気になる資格を探してみましょう。
まったく興味のない資格では、勉強も苦痛に感じるものです。そのため、自分の興味関心のある業界に関連する資格を調べてみましょう。勉強がはかどるだけでなく、志望度の高さをアピールすることもできますよ。
業界に合った資格についてはこの記事の後半で解説します。
- いつごろまでに資格を探しておけば良いのでしょうか?
大学1年生から探すことがベストだが、4年生からでも意味はある
資格取得は、一朝一夕では叶いません。就活が始まる時期までにはある程度の取得目途が立っている状況が理想的であることを考えると、興味関心を広げることができる大学1年生の時期からアンテナを立てて探してみましょう。
自分の興味関心のあることを進める中で、「この分野を支える資格、役に立つ資格は何だろう」という視点で関係する人に聞いてみる、調べてみる、などと進めると良いですね。
4年生になると「今更かな……」と考えがちになりますが、自分の進みたい方向性に対する理解を深める、という視点で「資格探し」はぜひ進めてみましょう。取得には至らなくても、「こういう資格がある」と知っていることが、選考の過程で役に立つかもしれません。
業界や志望企業にマッチする資格を探そう
業界や志望企業にマッチする資格の探し方
- 企業の求める人物像を調べる
- 業界や企業の今後の動向を調べる
- 志望企業で働く人に直接聞く
やみくもに資格を探しているだけでは、就職に有利な資格を取ることは難しいです。業界や企業、職種にマッチする資格を探さなければなりません。なお、この記事の後半では、業界別におすすめな資格を解説しています。
業界や企業にマッチした資格を探す方法としては、企業の求める人物像を調べてみましょう。
求める人物像にマッチした資格の例
- 「海外でもコミュニケーションを取れる人」
→語学に関する資格が有利に働く - 「強い覚悟と粘り強さのある人」
→難易度の高い資格が有利に働く
また業界や企業の今後の動向を調べてみましょう。どのような変化をするのかを調べたうえで、今後求められそうな資格を取得することで、企業研究をしているアピールをすることもできます。
たとえば、「中国で新規事業をローンチした」とあれば、中国語の資格があると良いアピールができそうですね。
調べても業界や志望企業にマッチする資格がよくわからないという学生は、志望企業で働く人に直接聞くことも1つの手です。実際に働く社員に、企業説明会やOB・OG訪問などでどんな資格を持っているのか、どんな資格であれば役に立つのかを聞いてみましょう。
まだ志望する業界が絞れていない学生は以下の記事を参考にしてください。失敗しないための準備方法を解説しています。
関連記事
業界の絞り方で就活失敗? 後悔しない絞り方7選と必須の準備を解説
就活で業界の絞り方を失敗しないためには事前準備が必須です。まずは就活で業界を絞るメリットデメリットを理解しましょう。この記事では業界の絞り方や注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。
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②現実的に取得可能か情報を調べる
「就職に有利な資格を取りたい」ということは、すなわち「資格を書類選考や面接でアピールしたい」ということですよね。そうであれば、資格の難易度や必要な勉強時間、試験日などを確認して、アピールをしたい期日までに取得が可能か調べなければなりません。
もし、試験が年1回しかないのであれば、書類選考や面接までに資格を取ることは難しいかもしれません。また、すでに書類選考が目前に迫っている場合は、毎月試験があったとしても勉強時間が足りずに合格することはできないかもしれませんね。
就職に有利な資格だから取得を目指すと安易に考えるのではなく、就活スケジュールと照らし合わせて現実的に取得可能かどうかを確かめることが大切です。
スケジュールと照らし合わせる際に必要な準備
- 資格の受検資格を調べる
- 資格の試験日を調べる
- 資格の勉強時間を調べる
- 資格の合格通知が送られてくる日程を調べる
就活が本格化すると、突発的な資料作成が生じたり、スピード感のある対応が求められたりすることもしばしばあります。
資格取得よりも就活そのものの方が優先順位が高くなるため、資格準備のスケジュールはゆとりをもって立てることをおすすめします。
③勉強スケジュールを決める
現実的に資格が取得可能かについて考えたら、その目標を実現するためにいつまでに申し込みをする必要があるのか、なにをどれくらい勉強するのか具体的な行動を整理しましょう。資格のために勉強をしていたのに、試験の申し込み期限が過ぎてしまったということがないようにしてくださいね。
また、就活の対策をする時間を忘れずに確保しましょう。資格を持っていても、対策が不足して上手くアピールできなければ面接官には響きません。
就活の対策もして、資格の勉強も両立する場合は、趣味の時間やバイトの時間など、どこか削れる時間を見つけることが大切です。試験日から逆算して、1日何時間勉強が必要なのか考えましょう。
勉強スケジュールの決め方(FP技能検定2級の場合)
- 資格の勉強時間の目安を調べる:150~300時間
- 資格試験日を調べる:試験日は3か月後の5月
- 勉強時間を決める:1日3時間
- 勉強スケジュールを決める:
2月
「タックスプランニング」「金融資産運用」「不動産」「相続・事業承継」「リスク管理」「 ライフプランニングと資金計画」の基礎固めとしてテキストを1周する
3月
テキスト2周目と問題集を解く
4月
過去問を試験時間と同じ時間で解く(最低過去3回分を3回)
間違えた過去問を解く
テキストを復習する(3周目)
5月
試験
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る資格取得は大学のプログラムへの参加や予備校へ通うことが効率的
ほとんどの大学では難関資格取得について、特別なプログラムを持っています。授業とは別に公認会計士や税理士、社会保険労務士などを目指すコースを持っていて、効率的な資格取得のためのサポートをしてくれますよ。ただし、授業料とは別に費用が必要な場合があるため確認が必要です。
また、大学と資格系の予備校が提携し割安な価格で学べるケースもあります。これらの予備校は試験対策のためのノウハウが充実しており、効率的に資格取得の準備をすることが可能です。独学よりも確実に資格取得が現実的になるでしょう。
独学の場合は同じ資格を目指す友人を作ろう
資格取得のための学習のペースも、上記の学内コースや予備校を活用すると計画的に学ぶことができますが、独学で頑張る人は同じ資格を目指す友人を作りましょう。学習法や実用的なテキストを共有しあうなど、お互いに情報交換をしながら学ぶと効率性がアップします。
また、今日はどの程度勉強したか、過去問で何点ぐらい取ったか、などをシェアしあうと、ライバル心が勉強へのモチベーションをあげてくれます。周りに受験する人がいなければ、受験生同士で情報の交換や勉強時間の共有ができるアプリを活用すると良いでしょう。
迷ったらこれ! あらゆる業界で就職に有利な資格4選
迷ったらこれ! あらゆる業界で就職に有利な資格4選
- TOEIC(650点以上)
- 日商簿記(2級以上)
- MOS
- FP技能検定(2級以上)
就職に有利な資格は、業界や企業の特徴にマッチしていることが大切です。まだ志望業界が決まっていないという学生や、複数の業界を受ける学生などは、今から解説するあらゆる業界で就職に有利になりやすい資格4選を検討してみてください。
どの資格も、資格選びに迷った学生にぴったりの資格です。自分だったらどのようにアピールをできるか考えながら、4つの資格を確認してくださいね。
①TOEIC(650点以上)
TOEICとは?
正式名称「TOEIC Listening & Reading Test」
通称「TOEIC」
英語によるコミュニケーションとビジネス能力を検定するための試験
外資系企業に限らず、今はグローバルに事業を展開する企業も多いもの。そのため、英語力があると示せるTOEICは就職に有利な資格といえます。
990点満点で平均スコアは600点程度です。そのため、履歴書や書類に記載できる点数の目安は600点以上、アピールできる点数は650点以上です。日常的に英語を使う仕事の場合は、730点以上を目安にアピールしましょう。
オンラインで受検申し込みをすると、受検票が試験の2週間前に到着します。受検テスト結果は、試験日から30日以内に発送されます。 また、試験日から17日後にインターネットでスコアを確認することが可能です。そのため、少なくともESや履歴書などを提出する1か月前までに受検を済ませましょう。
TOEICの基礎知識
- 主催団体:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:マークシート式
- 試験日:月1回
- 受検費:7,810円
- 目安勉強時間:約300~400時間
- 600点以上の割合:50%前後
TOEIC650点以上からアピールは可能ですが、英語を使う業界や企業の場合は他の学生の中に埋もれてしまう可能性もあります。
単にスコアそのものをアピールするのではなく、英語力を磨く努力をしている理由や志望理由、将来のキャリアビジョンなどに一貫性を持たせて強い意志を伝えるようにしてくださいね。
②日商簿記(2級以上)
日商簿記とは?
正式名称「日本商工会議所および各地商工会議所主催簿記検定試験」
通称「日商簿記」
経済取引によって発生する資産・負債・純資産の増減の管理や収益および費用を記録する、簿記に関する技能を検定するための試験
経理や財務担当者はもちろん、コストの計算が必要な営業職の人も使える資格です。また、ビジネス書や経済新聞の内容がスムーズに理解できるようになるなど、社会人としての教養が身に付いていることをアピールできる資格でもあります。
日商簿記の3級は基礎的な知識であるため、履歴書には2級以上から書くようにしましょう。試験終了後1か月以内に、ネット試験会場より合格証書が交付されます。
基本的には試験日の約1ヶ月後、合格発表の約3週間後に合格証書が発送されるスケジュールです。そのため、少なくともESや履歴書などを提出する1か月半前までに受検を済ませましょう。
日商簿記の基礎知識
- 主催団体:日本商工会議所
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:記述式、CBT式
- 試験日:年3回
- 受検費:4,720円(2級の場合)
- 目安勉強時間:350時間~(2級の場合)
- 合格率:25%前後(2級の場合)
日商簿記は地道な知識を積み重ねることで合格につながります。
したがって、日商簿記を取得している人は簿記会計の知識のアピールもさることながら、学習習慣が身についていることを証明できます。
面接官には資格取得への努力も忘れずに伝えるようにしましょう。
③MOS
MOSとは?
正式名称「Microsoft Office Specialist」
通称「MOS」
Microsoft OfficeであるWordやExcelなどの仕様スキルの証明となる民間資格
PCを使う仕事であれば、基本的にWordやExcelを使うことになります。そのため、事務や営業、コンサルタント、研究職など業界職種問わず、MOSを持っていると基礎的なPC知識が身に付いてることをアピールできます。
MOSはオンラインまたは郵送で申し込みができる「全国一斉試験」と最寄りの試験会場で受検できる「随時試験」の2つの受検方法を選ぶことができます。 試験結果はその場で確認できますが、「合格認定証」は、試験日から4〜6週間後に送付されます。
そのため、少なくともESや履歴書などを提出する2か月前までに受検を済ませましょう。
MOSの基礎知識
- 主催団体:オデッセイコミュニケーションズ
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:選択式
- 試験日:全国一斉試験は月1回、随時試験は試験会場ごとに毎日開催
- 受検費:項目ごとに設定(「Word 365&2019」の場合は10,780円)
- 目安勉強時間:約40~80時間
- 合格率:70%前後
MOSはMicrosoft Officeに関して「できる」の幅が非常に広いスキルであるため、バージョンによって任せることができる業務を具体的にイメージしやすくなる資格です。
採用担当者に論理的・分析的思考力や業務遂行能力などが身に付いていることを印象付けることができますよ。
④FP技能検定(2級以上)
FP技能検定とは?
正式名称「ファイナンシャル・プランニング技能検定」
通称「FP技能検定」
節約から税金、投資、住宅ローン、不動産、教育、老後、相続などお金を扱うのに必要なスキルの証明になる検定
FP技能検定が役立つのは金融業界・保険業界だけでなく、不動産業界やコンサルティング業界、税理士をはじめとした士業など多くの業界があります。入社後の資格取得を必須としている企業もあるため、熱意や基礎的なスキルを効果的にアピールすることができます。
個人申し込みの場合、インターネットから申し込む方法と申込書を郵便で送って申し込む方法の2通りの方法があります。試験日の翌月末に合格発表がおこなわれ、合格発表があった日から、おそくとも1週間以内に合格証書が自宅に届きます。
そのため、少なくともESや履歴書などを提出する2か月前までに受検を済ませましょう。
FP技能検定の基礎知識
- 主催団体:日本FP協会もしくは一般社団法人金融財政事情研究会
- 資格種類:国家資格
- 試験形式:記述式、マークシート式(2級の場合)
- 試験日:年3回
- 受検費:8,700円(2級の場合)
- 目安勉強時間:約150~300時間(2級の場合)
- 合格率:25~35%前後(2級の場合)
FP技能検定は税金や投資などに関心があることを示す資格のため、上級レベルの場合は入社後の配属先の検討にも影響するかもしれません。
たとえば、経理部門や仕入れ部門など財政管理や資金調達の部署で活躍が期待できるイメージを持たれる可能性もあります。
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就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
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業界別! 就職に有利な資格一覧
業界 | 資格 |
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メーカー | 危険物取扱者・衛生管理者・品質管理検定 |
商社 | TOEFL・英検・貿易実務検定 |
小売 | 販売士・登録販売者・通関士 |
金融 | 証券外務員・証券アナリスト・ビジネス会計検定試験 |
サービス・インフラ | 宅地建物取引士・中小企業診断士・ガス主任技術者 |
広告・出版・マスコミ | ウェブ解析士・DTPエキスパート認証試験・校正技能検定 |
ソフトウェア・通信 | 基本情報技術者試験・応用情報技術者試験・ITパスポート |
「もっと志望度の高さをアピールしたい」「他の学生と差別化をしたい」という学生で、志望業界が決まっている人は、今から解説する業界に合った就職に有利な資格もおすすめです。
その業界を目指していないと使えなかったり、評価されない資格もあります。本当に自分がその業界を目指しているのか考えたうえで、資格取得をしてくださいね。
メーカー:危険物取扱者・衛生管理者・品質管理検定
メーカーにアピールしやすい資格でおすすめなものは「危険物取扱者」「衛生管理者」「品質管理検定」があります。
メーカーには、食品メーカーや電機メーカー、自動車メーカー、化学メーカー、鉄鋼メーカーなどさまざまありますが、どのメーカーでもアピールしやすい資格となっています。
危険物取扱者
危険物取扱者は、危険物を取り扱ったり、その取り扱いに立ち会うために必要となる資格です。すべての危険物を扱うことができるため、特に大量の薬品や化学品を使うメーカーなどで重宝されます。
危険物取扱者にはいくつか種類がありますが、資格を取得すると実務で役立つケースの多い乙種4類がおすすめです。工場配属の可能性がある学生は取得を目指してみると良いですね。
危険物取扱者の基礎知識
- 主催団体:一般財団法人消防試験研究センター
- 資格種類:国家資格
- 試験形式:マークシート形式
- 試験日:毎月2~4回
- 受検費:4,600円(乙種4類の場合)
- 目安勉強時間:約40~60時間(乙種4類の場合)
- 合格率:30~40%(乙種4類の場合)
衛生管理者
衛生管理者とは、就労中の労働災害や、労働者の健康障がいを防止するスキルを示す資格です。
職場において労働者の健康障害を防止するため、50人以上の労働者がいる場合は、その事業場専属の衛生管理者を選任しなければならないという決まりがあります。
そのため、学生のうちから衛生管理者の資格を持っていると重宝されやすく、就職に有利な資格といえます。メーカーで有害な薬品やガスを取り扱ったり、操作に危険がともなう機械を使ったりする可能性がある学生におすすめです。
衛生管理者の基礎知識
- 主催団体:公益財団法人 安全衛生技術試験協会
- 資格種類:国家資格
- 試験形式:マークシート方式
- 試験日:毎月1回~7回
- 受検費:6,800円
- 目安勉強時間:約60時間~100時間
- 合格率:40~50%
品質管理検定
品質管理検定は「QC検定」とも呼ばれ、品質管理に関する検定です。
メーカーにおいて非常に重要視されている品質について、品質管理の手法や考え方、品質管理の実践、改善能力などの知識を持っていると就職に有利になりやすいと言えます。QCとは「Quality Control=品質管理」の略称です。
品質管理の知識や能力は、あらゆる業務に通じるため、品質管理検定は理系採用の学生のみならず、文系採用の学生にもおすすめです。就活でアピールするなら2級以上からにしましょう。
品質管理検定の基礎知識
- 主催団体:日本規格協会
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:選択式
- 試験日:年2回(3月、9月)
- 受検費:6,380円
- 目安勉強時間:約200時間
- 合格率:20%前後
文系学生がどんな職業に就けるのか気になる人は、以下の記事を参考にしてくださいね。希望の職業に就くためのコツをまとめています。
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文系の職業一覧|見落としがちな職業と希望の就職を叶えるコツを伝授
文系の職業は多種多様です。この記事では文系が就職しやすい職業や専門性を活かせる職業を紹介。また自分に合った文系の職業を探す方法や希望の職業に就くためのコツをキャリアコンサルタントが解説します。就職先に悩む人は参考にしましょう。
記事を読む
理系学生が就活に活かせるおすすめの資格はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしましょう。
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忙しい理系学生は、資格を取得するなら明確な目的を持つことが大切です。この記事では理系学生におすすめの資格28選を目的別に解説します。活かせる職種なども説明しているので、自分に合うものを探してみましょう。
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「ものづくり」の現場ではCAD(Computer Aided Design)を利用して図面を描くのが一般的です。
「CAD利用技術者試験」は、現場を経験しながらさらに専門的な技術を高めるための基本的な知識・操作を習得している証明としてメーカー業界で広く知られているので、こちらの取得もおすすめします。
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就活で大切なのは、自分の職務適性を知ることです。「適職診断」では、あなたの性格や価値観を踏まえて、適性が高い職業・低い職業を診断します。
就職後のミスマッチを避けたい人は、適職診断で自分に合う職種・合わない職業を見つけましょう。
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- 入社後のミスマッチを避けたい人
- 自分の強みを活かせる職業を知りたい人
商社:TOEFL・英検・貿易実務検定
商社はあらゆる商材を扱って、売りたい相手と買いたい相手を結び付け、取引の仲介をすることが主な業務です。
商社は就活で人気な業界であり、就職をする難易度が高い傾向にあります。だからこそ、評価されやすい資格を持っていることで周囲の学生と差別化する必要があります。
そんな商社を志望する学生には「TOEFL」「英検」「通関士」の資格を取得することをおすすめします。
商社の中でも5大商社について興味を抱いている人は、以下の記事を参考にしてくださいね。5大商社について詳しくまとめています。
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英検
正式名称「実用英語技能検定」である英検は、日本で最もよく知られている英語の資格試験の一つで、「読む」「聴く」「書く」「話す」の4技能を証明する検定です。
履歴書の資格欄に記載する英検は、ビジネスシーンでアピールできる最低限のレベルである2級以上がおすすめです。とはいえ、商社を受ける学生は英語が得意な人が多い傾向にあるため、武器とするには準一級、あるいは一級からとなります。
英検の基礎知識
- 主催団体:公益財団法人 日本英語検定協会
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:筆記とリスニング、スピーキング
- 試験日:年3回
- 受検費:10,700円(1級の場合)
- 目安勉強時間:約1000時間(1級の場合)
- 合格率:9%~10%(1級の場合)
TOEFL
TOEFLは、日本をはじめ、英語を母国語としない国の人たちを対象に実施されている英語力を測るテストです。正式名称は「Test Of English as a Foreign Language」であり、「読む」「聞く」「話す」「書く」の英語4技能を総合的に測定します。
TOEFLは、おもに海外留学に行くための基準などで用いられやすいですが、商社は海外駐在なども多いためアピールしやすい資格といえます。80点以上あればアピールポイントとなるため、履歴書に記載してみましょう。
TOEFLの基礎知識
- 主催団体:TOEFL®テスト日本事務局
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:Reading, Listening, Speaking, Writingの4セクション
- 試験日:月2~5回
- 受検費:US$245(日本円で2,500~3,000円程)
- 目安勉強時間:約2000時間(英検2級程度のレベル所持者であれば)
通関士
通関士は、「通関書類の審査」「通関書類への記名・捺印」という独占業務を持つ資格です。簡単にいうと、税関を通るために必要な業務を代行することです。
通関士を持っている学生は少ないため、企業の目を惹くことができます。しかし、商社は英語力を重視される傾向にあるため、通関士の資格はTOEICや英検、TOEFLの補助的な役割で考えておきましょう。
通関士の基礎知識
- 主催団体:Japan Customs
- 資格種類:国家資格
- 試験形式:マークシート式
- 試験日:年1回
- 受検費:3,000円
- 目安勉強時間:約400時間
- 合格率:10~15%
商社への就職を目指す学生で、資格取得を考えているのであれば、TOEICを受けておくことがおすすめです。
ビジネスにおいては英語力の判定に、TOEFLや英検よりもTOEICが重宝され、TOEICスコアを昇進時の目安として活用している企業もあります。
海外業務を担当したければ850点、海外駐在希望であれば900点くらいを目標にしましょう。
小売:販売士・登録販売者・貿易実務検定
百貨店やスーパーマーケット、コンビニエンスストア、家電製品やドラッグストア、アパレル店など多岐な商材を扱う小売業界。
小売業界は共通して「物を売る」ということをするため、販売に関する資格や物の流れに関する資格を持っていると就職が有利になりやすいです。
小売業界でアピールしやすい資格は「販売士」「登録販売者」「通関士」です。
販売士
販売士は「リテールマーケティング検定」とも呼ばれ、販売に必要な商品知識や販売技術、仕入や在庫管理、マーケティングなど、より高度で専門的な知識を持つことをあらわす資格です。
販売技術や接客スキル、商品管理や店舗運営の知識が身に付いていることをアピールできる資格といえます。
入社後に販売員に販売士資格の取得を推奨している企業もあるため、就活の時点で所持していると基礎的なスキルを持っていることを示すことができますね。履歴書では2級以上を記載するようにしましょう。
販売士の基礎知識
- 主催団体:商工会議所
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:CBT式
- 試験日:全国のテストセンターごとに随時開催
- 受検費:5,770円(2級の場合)
- 目安勉強時間:60時間~(2級の場合)
- 合格率:50~60%(2級の場合)
登録販売者
登録販売者は、医薬品や医療機器などの品質、安全性の確保などに関する法律で新設された一般用医薬品販売にかかわる資格です。登録販売者の資格を持っていると、一般医薬品(市販薬)のうち、第二類医薬品と第三類医薬品を販売することができます。
薬局やドラッグストアなどを志望する学生にとっては、即戦力をアピールできる資格です。また、医薬品を扱う店も増えており、コンビニエンスストアやスーパー、ホームセンターなどでも必要とされている資格なので、幅広い企業にアピールできますよ。
登録販売者の基礎知識
- 主催団体:各都道府県
- 資格種類:公的資格
- 試験形式:マークシート式
- 試験日:年1回
- 受検費:都道府県ごとに異なる(東京都は13,600円)
- 目安勉強時間:約300~400時間
- 合格率:40~50%
貿易実務検定
貿易実務検定は、貿易に関する実務能力や知識を客観的に評価する試験です。小売業界では比較的知名度が高い資格であり、就職には有利に働く資格といえます。
小売業界は商品を売るために、海外から輸入をしたり、日本から輸出をすることがあります。そのため貿易実務検定を持っていれば、商品を輸出入する際、貿易に関するマーケティング、商談、契約、代金決済、信用状、クレームなど、貿易実務をおこなう際に役立ちます。
貿易実務検定には難易度が高い順にA級、B級、C級があります。B級以上であれば履歴書に書けるレベルに達しているといえるでしょう。
貿易実務検定の基礎知識
- 主催団体:貿易実務検定協会
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:マークシート方式
- 試験日:年3回(B級の場合)
- 受検費:7,480円(B級の場合)
- 目安勉強時間:約100時間 (B級の場合)
- 合格率:40%(B級の場合)
上記以外にも、小売業界ではネット販売が今後も増加するとされているため、ネット販売の関連知識を持っていること示せる資格を取得していると、会社によって選考に有利に働くケースもあります。
こうした資格はいくつかありますが、例を挙げるとすればネットショップ検定などがありますよ。
ESで悩んだら就活準備プロンプト集がおすすめ!
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金融:証券外務員・証券アナリスト・ビジネス会計検定試験
金融業界は銀行や証券、保険、クレジットなどさまざまな形でお金に携わります。前述したFP技能検定はもちろん金融業界でアピールできる資格ですが、多くの学生がアピールする資格でもあります。
周囲と差別化したい学生におすすめな資格は「証券外務員」「証券アナリスト」「ビジネス会計検定試験」です。
証券外務員
証券外務員は、金融商品に関する専門的な知識を持ち、金融商品の販売や勧誘をおこなうための資格です。
特に証券会社や銀行を志望している学生はアピールしやすい資格ともいえます。また、金融業界などの分野で仕事をするための知識が備わっていることをアピールするだけでなく、ビジネスパーソンとして最低限求められる金融基礎知識を持っていることを印象付けることが可能です。
証券外務員の基礎知識
- 主催団体:日本証券業協会
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:CBT式
- 試験日:毎日
- 受検費:10,323円
- 目安勉強時間:約100時間
- 合格率:50~60%
証券アナリスト
証券アナリストは、市場を分析し調査をすることのスキルを証明する資格であり、金融業界を中心に多くの人が挑戦しています。正式名称は「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」であり「CMA」とも呼ばれます。
銀行・証券業界だけでなくさまざまな業種において、金融・資本市場のプロとしてのスキルが身に付いていることをアピールできます。知識・能力・学習意欲をアピールできる資格です。
証券アナリストの基礎知識
- 主催団体:日本証券アナリスト協会
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:マークシート方式
- 試験日:年2回
- 受検費:60,000円(一次レベル試験の場合)
- 目安勉強時間:約200時間
- 合格率:50%前後
ビジネス会計検定試験
ビジネス会計検定試験は、財務諸表理解力を養う検定試験です。財務諸表が表す数値を理解し、ビジネスに役立てることができます。簿記検定と少し似ていますが、以下の通り違いがあります。
簿記 | 「記録→計算→整理→財務諸表の作成」に対する理解が問われる |
ビジネス会計検定試験 | 「財務諸表の理解→情報として役立てる→企業の良否判断」に対する分析力が問われる |
会計に関する業務に携わる可能性のある学生は効果的にアピールすることができます。また、会計感覚と同時に、新聞の経済関連記事を理解できるといった資質の部分を併せてアピールすることもおすすめです。
ビジネス会計検定試験の基礎知識
- 主催団体:大阪商工会議所
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:マークシート方式
- 試験日:年2回
- 受検費:4,950円(3級の場合)
- 目安勉強時間:約50〜100時間(3級の場合)
- 合格率:(3級の場合)
上記に挙げた金融関係の資格を補強する意味でも、ITに強いことを証明できる、Microsoft Office Specialist (MOS)を取得しておくこともおすすめです。
どんなに素晴らしい資格を持っていても、数値分析ができないことには話になりません。ExcelのSpecialistレベルは押さえておきたいものです。
サービス・インフラ:宅地建物取引士・中小企業診断士・ガス主任技術者
サービス・インフラ業界は非常に幅広い括りであり、細分化すると以下のようになります。
サービス・インフラの業種
- 不動産
- 鉄道・航空
- 陸運・海運・物流
- 電力・ガス・エネルギー
- レストラン・飲食サービス
- ホテル・旅行
- 医療・福祉
- アミューズメント・レジャー
- 冠婚葬祭
- コンサルティング・シンクタンク
- 人材サービス・教育
サービス・インフラ業界でアピールしやすい資格は「宅地建物取引士」「中小企業診断士」「ガス主任技術者」です。
サービス・インフラ業界の業態は幅広いため、これらの資格はあくまで一例と捉え、自分の受ける企業にしっかりとマッチしているか考えてみてくださいね。
宅地建物取引士
宅地建物取引士とは、宅地建物取引業法に基づき定められた不動産取引の専門家であることを示す国家資格です。不動産会社では、宅建業従事者5名に対して1名以上の割合で、専任取引士の設置が必要とされています。
そのため、宅地建物取引士の資格を持つ学生は即戦力であることをアピールできます。また企業によっては入社後の取得を必須としているケースもあるため、不動産業界を志す学生は取っておいて損はない資格です。
宅地建物取引士の基礎知識
- 主催団体:一般財団法人不動産適正取引推進機構
- 資格種類:国家資格
- 試験形式:マークシート式
- 試験日:年1回
- 受検費:7,000円
- 目安勉強時間:約200~500時間
- 合格率:15~18%前後
中小企業診断士
中小企業診断士とは、依頼を受けた企業の現状を把握して課題を見つけ、今後課題をどのように解消していくかについてや、今後の成長戦略などについてアドバイスをおこなうスキルを持っていることを示す資格です。
経営全般の知識が身に付いていることをアピールしやすく、経営をするための視点はもちろんビジネス全般に関しても広い視点を持っていることを印象付けることができます。
特に、コンサルタント業界を志望する学生や経営企画・経営戦略といった経営全体の視点で仕事をする必要がある職種にチャレンジする学生には最適な資格といえます。
中小企業診断士の基礎知識
- 主催団体:中小企業診断協会
- 資格種類:国家資格
- 試験形式:筆記・口述
- 試験日:年1回
- 受検費:13,000円(1次試験の場合)
- 目安勉強時間:約800時間(1次試験の場合)
- 合格率:20~40%
ガス主任技術者
ガス主任技術者とは、ガス工作物の工事およびメンテナンスにかかわる現場において、危機管理意識を持って保安・監督をおこなうための資格です。工場内にあるガス設備の保守やメンテナンスをおこなうこともできます。
ガス関連会社やライフライン会社を志望する学生が志望度の高さをアピールするのにおすすめな資格といえます。
ガス主任技術者の基礎知識
- 主催団体:一般財団法人日本ガス機器検査協会
- 資格種類:国家資格
- 試験形式:択一式、論述式
- 試験日:年1回
- 受検費:12,700円
- 目安勉強時間:約80時間~120時間(丙種の場合)
- 合格率:20%前後(丙種の場合)
ガス会社を志望している人は以下の記事を参考にしてみてください。ガス会社の志望動機について詳しくまとめています。
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ガス会社の志望動機は「社会貢献がしたい」だけではNG
ガス会社の志望動機は、自己分析をして一歩踏み込んだ志望動機にすることが他者との差別化の秘訣です。ガス会社の志望動機の構成を例文を交えてキャリアコンサルタントが解説します。ガス会社についても理解を深め、内定獲得を目指しましょう。
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サービス・インフラ業界で他にもおすすめなのが「マーケティング検定」です。
サービス・インフラ業界は、市場や顧客の動き、ニーズをいかに的確に把握し対応するかというマーケティングの視点が求められます。
その基本的な知識を学べる「マーケティング検定」は、就職後のさまざまな場面で応用できる可能性があるためサービス・インフラへの就職に有利な資格といえます。
広告・出版・マスコミ:ウェブ解析士・DTPエキスパート認証試験・校正技能検定
インターネット、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などのメディアを通じて、情報を提供する広告・出版・マスコミ業界。倍率が高い業界でもあり、商社と同様に周囲の学生と資格で差別化してアピールする必要があるとも言えます。
広告・出版・マスコミ業界を志望する学生がアピールしやすい資格は「ウェブ解析士」「DTPエキスパート認証試験」「校正技能検定」です。
ウェブ解析士
ウェブ解析士はHPなどのアクセス解析をするための知識やスキルを身につけ、正しくデータを読み取り、内容を改善してアクセスアップにつなげるスキルを示す検定試験です。
企業によっては入社後の推奨資格となっていることもあり、学生のうちに取得しておくことでスキルのアピールができます。
一方で、ウェブ解析士は資格取得後に年会費6,000円が必要となる注意点もあります。年会費でお金が必要になるからこそ、本当に取得する必要があるのかをよく考えてくださいね。
ウェブ解析士の基礎知識
- 主催団体:ウェブ解析士協会
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:4択問題
- 試験日:随時実施
- 受検費:17,600円
- 目安勉強時間:約40時間
- 合格率:非公開
DTPエキスパート認証試験
DTPエキスパート認証試験は、デザイン・編集・製版・印刷・加工などDTPに関連する知識を理解し、業界で活躍できる人物育成を目的とした検定試験です。
DTPとは?
Desktop Publishing(デスクトップ パブリッシング)の略
書籍、新聞などの印刷物の制作の際、作業をパソコンでおこない、実際に印刷できる状態のデータを作ること
DTPの技術と知識が身に付けば実務に反映させられるため、即戦力のある学生であることをアピールできます。また、DTPの基礎的な知識として入社後に役に立つ場面も多いものです。
たとえば、IllustratorやInDesign、Photoshopといった仕事で必要となるソフトを使いこなすことができます。
出版業界や印刷業界で有名な検定試験であり、現場で働いてる人も多く受検していますよ。
DTPエキスパート認証試験の基礎知識
- 主催団体:日本印刷技術協会
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:択一式とCBT形式
- 試験日:年2回
- 受検費:15,000円(エキスパートの場合)
- 目安勉強時間:約100~200時間(エキスパートの場合)
- 合格率:40%前後(エキスパートの場合)
印刷業界を志望している人はこちらの記事を参考にしてみてください。仕事内容や志望動機を詳しくまとめています。
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校正技能検定
校正とは?
雑誌やパンフレットなどの印刷物を作る際に、原稿の誤字や脱字などを正す仕事
校正技能検定は、校正者の基礎技能と基礎知識を備えていることを示す検定試験です。
新聞社をはじめ出版社や印刷会社などで、出版物の文章に関する品質を支え、向上させる仕事をしたい人におすすめな資格です。DTPオペレーターや校閲者といった名称で募集されています。
中途採用の際の目安のひとつとして、校正技能検定を所持しているかを見る企業もあります。
校正技能検定の基礎知識
- 主催団体:日本エディタースクール
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:〇✕式および筆答式
- 試験日:年3回
- 受検費:8,640円
- 目安勉強時間:約180時間
- 合格率:40%
広告・出版・マスコミ業界は就活生の人気も高く、資格だけで有利になるとは限りません。
強いて言えば、マスコミ業界への就職を希望する場合は、ニュース時事能力検定や情報検定(通称J検定)の2級以上を取得しておくと優遇措置が得られる場合があります。
広告業界に興味がある人は以下を参考にしましょう。広告業界の志望動機の書き方や例文を解説しています。
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ソフトウェア・通信:基本情報技術者試験・応用情報技術者試験・ITパスポート試験
顧客のニーズに合った機能や役割を持つさまざまなソフトウェアを開発しているのがソフトウェア業界で、電波を活用したサービスを消費者に提供するのが通信業界です。ITに関する難しい知識を今後学んでいけるのかといった視点で学生が評価されることもあります。
また、理系学生で大学時代にIT関連を学んでいたという学生もいるため、特に文系学生は資格で知識や熱意をアピールする必要があります。
ソフトウェア・通信業界を志望する学生にとってアピールしやすい資格は「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」「ITパスポート試験」です。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験とは、IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身に付けていることを示す資格です。 ITエンジニアに必要な基礎知識を浅く広く、体系的に習得することができます。
「IT技術者への登竜門」とも言われる資格であり、 システムエンジニアやプログラマー、WEBデザイナーを目指す学生が取得をしておくと、基礎的なスキルを持っていることをアピールできます。
基本情報技術者試験の基礎知識
- 主催団体:情報処理推進機構
- 資格種類:国家資格
- 試験形式:CBT式
- 試験日:年2回
- 受検費:7,500円
- 目安勉強時間:約100~200時間
- 合格率:30%前後
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、高度IT人材を目指す人のための資格で、基本情報技術者試験の上位に位置付けられている国家資格です。
ITエンジニアの登竜門といわれる基本情報技術者試験に対して、応用情報技術者試験はITエンジニアとしてワンランク上を目指したい人のための資格とも言えます。システムエンジニアとして必須の知識を取得できるため、エンジニアを目指す学生におすすめな資格です。
応用情報技術者試験の基礎知識
- 主催団体:情報処理推進機構
- 資格種類:国家試験
- 試験形式:四肢択一
- 試験日:年2回
- 受検費:7,500 円
- 目安勉強時間:500時間以上
- 合格率: 25%前後
ITパスポート
ITパスポート試験は、情報システムやネットワーク、データベースなどITの基礎知識を備えていることを示す資格です。ITの基礎知識が体系的に身に付くことで、顧客や社内の情報システム部門、他のIT企業との円滑なコミュニケーションに役立つとされています。
就職後の業務を円滑にするための能力やビジネスの基礎が備わっていることをアピールしやすいです。ITエンジニアやプログラマーを目指す学生はもちろん、WebディレクターやWebデザイナー、事務系職種など幅広い業界で有利に働きやすい資格といえます。
ITパスポートの基礎知識
- 主催団体:情報処理推進機構
- 資格種類:国家資格
- 試験形式:CBT式
- 試験日:週に1回~月に1回など都道府県による
- 受検費:7,500円
- 目安勉強時間:約100~150時間
- 合格率:50%前後
ソフトウェア・通信業界では、プロジェクト管理能力を示せる、プロジェクトマネージャ(PM)やプロジェクトマネジメントプロフェッショナル(PMP)の資格を取得していると、職場でプロジェクトチームのリーダーとしての素質があることを示せる可能性があります。
時間がない! 手軽に資格取得をしたい人におすすめな資格4選
時間がない! 手軽に資格取得をしたい人におすすめな資格4選
- 秘書検定(準1級以上)
- 日経TEST
- ビジネス法務検定
- 普通自動車第一種運転免許
「就職を有利に進めたいから資格を取りたくても、時間がない……」という人もいるかもしれませんね。そんな就活まで時間があまりない人でも、比較的手軽に取得できる資格を紹介します。
これらの資格は手軽に取れるがゆえに、持っているだけで就職に大きく有利になるというわけではありません。基礎的なビジネスマナーやスキルを持っているアピールや、意欲のアピールなど「加点要素」として捉えてくださいね。
あなたが「資格」で加点したい要素はなにかについて考えてみてください。
資格の有無を問わず、その資格を有することと同等レベルの能力を持っていることを企業に伝えることができれば、資格取得に時間やお金を費やす必要はありません。
もし、資格取得をする時間がないという人は、資格という「肩書」の前に「自分自身」を評価してもらえるように自己分析を徹底的におこなうなど優先順位を考えましょう。
①秘書検定(準1級以上)
秘書検定とは、秘書に求められる知識・技能について問う試験です。秘書検定を所持していると、秘書に求められる知識・技能はもちろん、一般常識や敬語の使い方、電話応対やビジネス文書の作成など、社会人に欠かせない能力が身に付いていることをアピールできます。履歴書には2級以上を書くようにしましょう。
身だしなみや人柄など秘書業務をおこなう際求められる要素に加えて、試験ではマナー・接遇も問われることになります。そのため、面接に向けたマナー対策として受けることもおすすめです。
秘書検定の基礎知識
- 主催団体:公益財団法人実務技能検定協会
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:マークシート式と記述式
- 試験日:年3回
- 受検費:4,100円(2級の場合)
- 目安勉強時間:約30~40時間(2級の場合)
- 合格率:60%前後(2級の場合)
秘書検定で問われるのはビジネスにおいて必要なマナーの最低限の内容です。よって新入社員研修でも必ず扱われるため、3級程度では企業から重視されるとは言いがたく、2級以上からアピールは可能といえます。
難易度もさほど高くないため、他に何も資格を持っていないなら取得しておくのも良いかもしれませんね。
②日経TEST
日経TESTは日本経済新聞社が実施する「経済知識」と「考える力」を測る試験です。経済や社会に対する関心の強さ、知識の豊富さをアピールしたい学生におすすめな資格といえます。
就活の面接では時事問題に関する質問をされることもあります。そのため、日経TEST対策の勉強をすることは、時間がない学生にとって就活対策の一環となるため、一石二鳥な資格です。
日経TESTの基礎知識
- 主催団体:日本経済新聞社・公益社団法人日本経済研究センター
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:選択式
- 試験日:年2回
- 受検費:5,500円
- 目安勉強時間:~100時間
- 合格率:非公開
日経TESTは日経ブランドの割には今一つ知名度がないため、取得資格としての企業へのアピールとしては効果が薄いかもしれません。
しかし出題内容が時事問題のため、資格取得も兼ねた就職対策としての市場理解など、準備には役立ちます。
③ビジネス法務検定
ビジネス実務法務検定は、法務部門に限らず営業、販売、総務、人事などあらゆる職種で必要とされる法律知識が習得できる検定です。
ビジネスパーソンとして最低限の法律知識を持っていることがアピールできます。また、企業によっては昇進・昇給の条件になる可能性もあるため、取得するメリットは多くありますよ。
ビジネス法務検定の基礎知識
- 主催団体:東京商工会議所
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:IBT方式・CBT方式
- 試験日:年2回
- 受検費:5,500円(CBT方式の場合は+2,200円)(3級の場合)
- 目安勉強時間:約60時間(3級の場合)
- 合格率:70~80%(3級の場合)
企業は従業員一人ひとりのコンプライアンス意識を高める教育をする必要がありますが、社会通念や現場での判断力など、本人の意識にゆだねる部分はどうしても大きくなります。
その点を自ら学んでいることを証明する検定としてビジネス法務検定を取得していると、その姿勢も含め企業は好印象を抱きやすくなります。
④普通自動車第一種運転免許
普通自動車第一種運転免許とは、自動車を公道で走らせるために必要な運転免許です。すでに取得している学生も多いかもしれませんね。
営業職など車の使用が必要な職種では、入社後に必須の資格とも言えます。また入社後は、仕事が忙しく運転免許を取る時間があまり取れない可能性を考慮しても、就職前に取得しておくことがおすすめです。免許合宿に行けば目安として、最短14日程度で取得できます。
普通自動車第一種運転免許の基礎知識
- 主催団体:各都道府県の公安委員会
- 資格種類:国家資格
- 試験形式:マークシート方式・技能
- 試験日:随時
- 受検費:AT287,142円、MT303,902円
- 取得時間: AT14日、MT16日(最短日数目安)
- 合格率:60~70%
- 営業職志望で、入社後は営業車を使うことになるそうです。免許は入社後に取れば良いと言われていますが、持っていないと選考で若干不利になるのでしょうか?
基本的には不利にならないが、学生のうちに取得しておくことがおすすめ
運転免許は入社後に取ればそれで良いという会社であれば、選考には差し支えないと考えます。
しかし、すべての会社がそうだとは限らないうえ、実際に入社してから仕事を覚えつつ教習所に通うのも大変です。できれば学生のうちに取得しておくことをおすすめします。
今はまだ免許を持っていない人も就活終了後から卒業までに取るつもりならば、それがいつ頃なのかを選考で伝えておくことも一つのテクニックですよ。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る時間がない学生はオンライン受験できる資格がおすすめ
時間がない学生であっても、「個人情報保護実務検定」「ビジネス実務マナー検定」「漢字検定」などはどの業界や業種にもある程度役に立つ資格のため、自分のレベルに合わせて取得しておくと良いでしょう。
時間がない学生にとっては、オンラインでも受験できる資格試験や試験開始の頻度が比較的高い(年に3回以上)ものを優先して取得しておくことも有効です。
たとえば、上記で挙げた「個人情報保護実務検定」や「ビジネス実務法務検定試験」はどちらもオンライン受験も可能です。当日試験会場に行かなくてもオンラインで受験できるのは、移動時間の節約と、試験会場の雰囲気に緊張して実力が発揮できないなどのプレッシャーを感じずに済むメリットも大きいといえます。
現実的に取得可能かスケジュールを確認しよう
興味のある資格の試験日を確認したら、試験日の早い順と難易度によって受験するかどうかを決めていくのが現実的です。
難易度や興味のレベルから取りやすそうな資格を検討することもできますが、試験の開催頻度がそれぞれ異なるため、就活期間内に受験可能な試験に絞る判断をしましょう。
次の記事では、上記で解説した資格の他に取りやすい資格を解説しています。限られた時間の中で資格の取得を目指したい人などは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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学生生活や就活の合間を縫って資格を取得するためには、取りやすい資格を選定することが重要です。この記事では取りやすい資格の基準や資格勉強の進め方、取得する際の注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。
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高難易度! 周囲と差別化したい人におすすめな資格4選
高難易度! 周囲と差別化したい人におすすめな資格4選
- 行政書士
- 社会保険労務士
- 弁理士
- 公認会計士
就活まで時間がたくさんあり、将来の幅を広げたい学生や周囲と比べて少しでも抜きん出たいと考えている学生におすすめな資格を解説します。
今から紹介する4つの資格はどれも高難易度です。そのため、企業側も難しい資格だと理解している人も多く、資格そのものはもちろん、取得までの道のりをアピールしやすいため、就職に有利な資格といえます。
ただ、就職に有利な資格だから取りたいという甘い考えだけでは合格が難しいとも言えます。自分の興味関心やキャリアプランを考えたうえで、資格取得を目指すか考えてみてくださいね。
就活までに時間がある学生は資格取得以外にも、可能な限りさまざまな企業とそこで働いている人に触れる機会を優先して作ることがおすすめです。
たとえば、インターンシップやOB・OG訪問は、自分が興味を持っている業界や企業だけでなく、むしろそれほど興味を持っていない企業のことを知る機会として意識的に参加するようにしましょう。
①行政書士
行政書士は、官公署に申請する会計記帳、決算、財務諸表の作成など会計業務に携わることができる資格です。行政書士は役所に提出する書類作成などをおもにおこなっています。
行政書士の資格を取るメリットとしては、他の法律系の資格に比べて取得しやすいことや独立・独立開業を目指せるところが大きな魅力です。
行政書士の資格を持っていると、次に解説する社会保険労務士などのさらにレベルの高い資格を取得することもできるようになります。
行政書士の基礎知識
- 主催団体:一般財団法人行政書士試験研究センター
- 資格種類:国家資格
- 試験形式:択一式・記述式
- 試験日:年1回
- 受検費:10,400円
- 目安勉強時間:約800~1,000時間
- 合格率:10~15%
行政書士は士業の中でも試験の範囲が広いため、さまざまな法律的知識を持ち、多様な業務にそれを役立てられることを期待されます。
よって、行政書士事務所など専業を目指すときだけではなく、企業志望の場合でも資格保有が有利に働くことがあるでしょう。
こちらの記事では、法学部生の進路先について、取得するべき資格例とともに解説しています。気になる人はぜひ読んでみてくださいね。
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②社会保険労務士
社会保険労務士は、労働・社会保険の問題の専門家として、労働保険・社会保険諸法令に基づいて、行政機関に提出する提出書類や申請書などを依頼者に代わって作成できる資格です。
雇用や社会保険、労働問題、公的年金の分野では唯一の国家資格となっているため、需要の高い資格であり、多くの企業から重宝されます。社労士資格の取得により、大手社労士事務所や経営コンサルティング会社への就職という選択肢が広がりますよ。
社労士試験には受検資格があり以下のいずれかを満たすことが求められているため、社労士資格を取得することは決して簡単とは言えないことを念頭に置いてくださいね。
社労士資格を取得するための条件
- 大学で62単位以上または一般教養科目と専門教育科目などとの区分けをしているものにおいて一般教養科目36単位以上を修得していること
- 専門教育科目などの単位を加えて合計48単位以上の卒業要件単位を取得していること
社会保険労務士の基礎知識
- 主催団体:全国社会保険労務士会連合会 試験センター
- 資格種類:国家資格
- 試験形式:マークシート方式
- 試験日:年1回
- 受検費:15,000円
- 目安勉強時間:約500~1000時間
- 合格率:約6%~7%
社会保険労務士は「働く」にまつわる独占業務(資格を持っていないとできない仕事)があるため、組織の中からも外からも活かすことができます。
誰でも取得できるとは限らない高難易度の資格のため、資格取得をできた勤勉さなどのポテンシャルを含めた高い能力を評価してもらえます。
③弁理士
弁理士は、法人企業もしくは個人事業者の依頼により、特許庁に対して新規の発明品の知的財産権を申請することや特許権の侵害などの知的財産権を巡る紛争を解決することができる資格です。
特許権・実用新案権・意匠権・商標権などの知的財産に関するスペシャリストといえます。
弁理士は日本国内のみならず海外でも仕事をおこなうことが可能で、将来の幅を広げることができるため、時間があるかつ海外に興味のある学生におすすめです。
弁理士の基礎知識
- 主催団体:経済産業省 特許庁
- 資格種類:国家資格
- 試験形式:マークシート形式・口述試験
- 試験日:年1回
- 受検費:12,000円
- 目安勉強時間:約3,000時間
- 合格率:6~10%
弁理士は、令和3年度の合格率は6.1%でかなりの難関資格です。難しい内容の事柄でも効率的に勉強できる能力の証明になるでしょう。
また、本気で知的財産分野で活躍を希望する場合は、入社後の配属部署にも有利になる可能性が高まります。
④公認会計士
公認会計士は、会計のスペシャリストとして、企業などの公正な経済活動・社会の健全な発展に重要な役割を担う専門家であることを示す資格です。そして医者や弁護士と並ぶ3大国家資格の一つで、非常に重宝される資格です。
企業の経営に携わることはもちろん、グローバルに活躍することもでき、経営者のパートナーになることもあります。
主な就職先としては、公認会計士の本業である「監査」がメインですが、他にも一般事業会社、コンサルティング会社、税理士法人、独立して開業をする人などさまざまです。
公認会計士の基礎知識
- 主催団体:日本公認会計士協会
- 資格種類:国家資格
- 試験形式:短答式・論文式・実務
- 試験日:年1回
- 受検費:19,500円
- 目安勉強時間:約3,500時間
- 合格率:10%前後
公認会計士は日本の文系も目指せる資格の中では最難関ともえいます。そのため、就職先は監査法人だけではなく、さまざまな業種業界への就職活動でその資格の力を最大限に活用できます。
会計の知識を駆使した経営コンサルティングへの造詣をアピールできるとなお有利に働くでしょう。
3ステップ! 就活で資格を効果的にアピールする方法
自分にとって就職に有利な資格は見えてきたでしょうか。繰り返しになりますが、資格は基本的には加点要素の一つです。
資格そのものだけをアピールしても、あなたの頑張りや強みはうまく企業に伝えきれません。今から解説する内容をふまえて、資格をどのようにアピールするべきかを押さえていきましょう。
①資格取得のきっかけや目的意識を明確にする
まずは、なぜ資格を取得しようと思ったのか、そのきっかけや目的意識を言語化できるようにしましょう。自分の興味関心がなぜその資格に向いたのかを考えるということです。企業はあなたの価値観や目的意識を知りたいと考えています。
単に就職を有利に進めたいから資格を取ったとしても、数ある資格の中でもその資格を選んだ理由があるはずです。
たとえば、TOEIC700点を取得していたとすれば「自分には留学経験があり、世界を相手に仕事をしたいから」などのきっかけや目的が見えてくるはずですよ。
資格取得のきっかけや目的意識の例
- 私は高校時代、留学生がクラスに来たことがあったのですが、うまく話すことができませんでした。ずっとそのときのことが心残りで大学時代は英語力を向上させたいという強い思いがあり、TOEIC800点以上を取得しようと考えました
②取得までの困難や工夫などの過程をアピールする
そもそも「資格」には、何かしらの課題解決をしたいという目的があるものです。こういった意味では、資格取得を目指す時点であなたには課題発見力があるともいえます。
このように資格を取得した結果だけに着目するのではなく、資格取得までの「過程」で発揮しているあらゆる能力を言語化し採用担当者に伝えることで、あなたの強みや学びを正しく印象付けましょう。
資格を取るまでには、大なり小なり勉強をする時間があったはずです。また、新しい知識を吸収するため、苦労も多くあったことでしょう。
合格した結果ばかりに目が行きがちですが、どのような困難があったのか、どのような工夫をして乗り越えたのか、資格取得までの過程にフォーカスして企業に伝えることを意識してください。
企業はあなたの過去の経験から、入社後も同じような働きをするであろうといった再現性を見出しています。そのため、困難や辛いことに対してどのように取り組むのかその姿勢を知りたいのです。
取得までの困難や工夫などの過程をアピールする例
- 毎日4時間の勉強を半年繰り返し、初めてTOEICを受けたのですが、当日の緊張や長時間続く試験の疲労から目標点数としていた700点には届きませんでした
非常に悔しい思いをして、心が折れてしまいそうになったのですが、今までの勉強方法を見直し、模擬テストを積極的に受けるなど本番に強くなる努力をしました。その結果850点を取得しています
③資格取得の経験を今後にどう活かすか示す
企業があなたの過去の経験から、再現性を見出すからこそ、入社後には資格取得の経験をどのように活かすのかを伝えましょう。
資格そのものをどう活かすかを伝えるのも良いですが、資格取得をするまでの経験を活かすことを伝えたほうが継続力や忍耐力、計画性などあなたの強みの良いアピールになります。
また、取得したものよりも上の級がある資格の取得について明示したり、次に取得したいほかの資格もアピールして意欲を見せることがおすすめです。
今後に資格取得の経験を活かす例
- 御社に入社後も、新規プロジェクトに取り組む際には資格取得の経験で培った計画性と忍耐力を活かして、必ず良い成果を挙げて貢献したいです
アドバイザーコメント
三好 真代
プロフィールを見る資格取得をアピールするには「中身」が重要
資格は、自己PRやガクチカでアピールできるエピソードの1つの「タイトル」だと考えましょう。大切なのはタイトルではなく「中身」です。
資格取得をアピールするために、まずは時系列で資格取得の流れについて振り返り、以下の通り考えるとうまくアピール内容を整理することができますよ。
①なぜ興味を持ったのか
きっかけや情報源はどこか、興味を持ったときの「感情」も思い出すことで、自分の価値観に気づくことができます。
(例)面白そう、わくわく、かっこいい、憧れ、稼げそう……。
②取得前、何を得られると期待したか
「期待」と「結果」のギャップを確認することで、今後の意思決定や選択をする際の「経験値」として役に立ちます。また、分析的思考力を発揮できます。
③取得に要した努力、直面した課題、工夫したこと、結果
「自分自身でコントロールできること」と「自分の力ではコントロールできないこと」の2つの視点で振り返ってみましょう。
④資格を取得するプロセスから得た自分の強み、弱み、今後にどう活かすか
志望する企業に最も伝えたいことを集約します。時系列で伝えるのではなく、結論として先に伝えると良いでしょう。
資格を履歴書やESに記載するときの注意点
資格を履歴書やESに記載するときの注意点
- 求められるレベルに達しない資格は記載しない
- 勉強中の資格があれば記載を忘れない
- 有効期限の切れた資格は記載しない
就職に有利な資格で業務上のスキルや強みをアピールしたい学生も多いかもしれません。しかし、アピールしたい気持ちばかりが先行して、履歴書やESに記載するときに見落としがちな視点もあります。
今から解説する注意点に、自分が記載しようとしている方法が当てはまっていないか確認してくださいね。
履歴書の書き方に不安がある学生は以下の記事を参考にしてください。見落としがちな細かなマナーについてもまとめています。
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求められるレベルに達しない資格は記載しない
ある一定の水準以下の資格は書かないことが無難です。厳密に「何点以上から書く」「何級以上から書く」というルールはありませんが、低すぎるレベルのものは記載しないでくださいね。
たとえば、TOEIC400点を記載したとしたら、「この学生は英語ができないのだな」といった印象につながりかねません。
勉強中の資格があれば記載を忘れない
もし、書く資格がないという学生は、取得予定や勉強中の資格についても記載できます。その場合、「勉強中」「取得予定」と記載しましょう。記入する場所は、資格欄の最下部で、年月は空欄のままで構いません。
せっかく目標を定めて、努力をしているわけです。あなたの頑張る姿を企業に余すことなく伝えきるようにしましょう。
有効期限の切れた資格は記載しない
有効期限が切れた時点で資格として扱われないため、有効期限の切れた資格は記載しないようにしましょう。所持していない資格を記載していることになってしまうため、必ず期限が切れていないかに確認をしてくださいね。
なおTOEICに関しては有効期限はありませんが、点数の証明書の再発行は試験日より2年以内です。企業に証明書の提出が求められる可能性があるかチェックしておきましょう。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る主催団体や資格の名称など正規の表現で書類に記載しよう
資格によっては、さまざまな団体や企業が似たような名称で検定試験を実施していることもあり、試験の出題範囲や受験方法、難易度もそれぞれ異なる場合があります。そのため、自分が受験し取得した検定の主催団体名称や検定そのものの名称は、正しく正規の表現で記載するようにしましょう。
資格取得は面接でのアピール方法も重要
また面接時には、志望する業界や業種、そして応募する企業で自分が活躍するために、その資格取得の経験や知識をどのように貢献できるかを、説得力をもって伝えられるように準備してください。
そして、資格取得のために具体的に何をどのように努力したのか、途中であきらめそうになったとき、どのように乗り越えて合格を手にできたのかを、できるだけ客観的な視点で振り返っておきましょう。自分が合格のために必死に努力した中で気づいたことや、その資格を受験しなかったら気が付かなかったことなどもきっとあるはずです。これからどのように入社後の仕事の中で活かせると考えているかについても、率直な考えを伝えられるようにしておくと良いでしょう。
就職に有利な資格を効果的にアピールして就活を成功させよう!
ここまで解説してきたとおり、資格は加点要素の一つです。そして自分が就活を始めるまでに残された時間などの状況も考えたうえで、業界や企業にマッチした資格が就職に有利な資格といえます。
どの資格が自分に最適かを考え、資格取得のために現実的な勉強スケジュールを考えましょう。就職に有利な資格を持っていることで、周囲の学生と差別化をしたり、即戦力としてアピールすることができるようになります。
今回紹介した就職に有利な資格33選を参考に、自分に合った資格を取得し、効果的にアピールして就活を成功させてくださいね。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る自分のキャリアビジョンに合った資格を取得しよう
「資格取得は就職活動に有利に働く」と考えるのは当然です。しかしできるだけ自分の人生のビジョンに合ったものを厳選して取得しましょう。
自分がどのようなキャリア形成を望み、仕事において何を実現したいかを考えていれば、おのずと志望業界・企業が見えてくるはずです。同時にそこで必要な資格がどのようなものであるかはしっかり情報収集をしていればわかりますよね。
やみくもに取得せずに自分に合った資格を探すことが重要
そのため、その業界・企業では求められていない、難易度も高くない資格を多数保有していても、決して有利には働かないことがあります。むしろ「なぜうちの会社に関係のない資格をたくさん持っているのに志望してきたのだろう」「うちの会社で満足できるんだろうか」と疑問に思われるかもしれません。「自分への自信のなさから資格に頼ってしまっているのかも」と採用担当者に捉えられる恐れもあります。
志望先と関連のある資格がわからない、あるいは持っていないときは、さまざまな資格をやみくもに取得して履歴書を埋めるよりも、ガクチカで自信を持って言えることを探したほうが採用担当者の印象も良くなるでしょう。こうしたことを踏まえて、就職活動では資格取得にこだわり過ぎないように気をつけて、自分に合った資格を探してみてくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/atWill代表
Masayo Miyoshi〇幅広い領域においてキャリアコンサルティングの経験を積み、行政や企業向けのキャリア研修PG開発、講師業などにも携わる。対個人・対組織の支援を両輪でおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
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