現在、旦那さんが転職活動をされており、「本当に次の仕事が見つかるのか」「収入が下がったらどうしよう」といった漠然とした不安を抱えているのですね。

人生をともにするパートナーが不安を感じるのは当然のことです。同時に、旦那さんに心配をかけたくないという、旦那さんを大切にしている気持ちも伝わってきました。

当の本人である旦那さんが一番不安に思っているのも事実です。

あなたが素直に不安の気持ちを伝えられたら、相談者さんの不安は多少は落ち着くかもしれませんが、旦那さんは「妻を不安にさせてしまっている」とさらに不安やストレスを増幅させてしまうことでしょう。

私も過去に転職活動をしていた際に、パートナーから不安を伝えられたり、急かされたりして、かなりストレスを感じたことがあります。

気持ちの向け先を変えることで夫婦の負担は軽くなる

したがって、あなたの不安を解消し、旦那さんをサポートするために、以下の対処法を提案します。

・不安の感情を外出しする：相談者さんの不安は、旦那さんではなく、友人、家族、私たちキャリアコンサルタントなどほかの人に吐き出すようにしましょう。

感情を外に出すことで、心の整理がつき、不安をコントロールしやすくなります。

・旦那さんへのサポートに徹する：旦那さんに対しては、パートナーとして手伝えることを手伝うのが最善です。不安を伝える人ではなく、目標達成をサポートする人に意識を切り替えてください。

たとえば、話を聞く係、健康管理のサポート係など、あなたの役割を定義してもらいましょう。

・具体的な生活ラインの明確化：不安の根源である収入について、次の仕事の最低年収ラインを設定し、その年収になった場合の生活費のシミュレーションを夫婦で具体的に話し合いましょう。どこを節約するか、などです。

不安が具体的な数字に置き換わることで、漠然とした恐怖が軽減されます。

ご自身を責めず、今は家族のサポートという大切な仕事をしていると、自信を持って過ごしてください。

配偶者の転職は、家計や将来の生活に直結するだけに、不安に感じるのは自然なことではないでしょうか。

実際に、相手を応援したい気持ちがある一方で、「本当に次が見つかるのか」「生活は大丈夫か」といった現実的な不安を抱え、相談にくる方が多くいらっしゃいます。

そのなかでよくあるのは、「不安を打ち明けたら相手の負担になるのではないか」と思い込み、気持ちを押し込めてしまうケースです。

ですが、実際には相手も「自分の転職で不安にさせている」と深く悩んでいたりします。ですので、まずはお互いが素直に本音を話せる時間を持ってみることをおすすめしています。

不安を共有することで夫婦の課題に変えていこう

たとえば、転職後の理想の働き方や生活、家計の優先順位や、最低限の条件、現在の気持ちと具体的に不安なこと。こうしたテーマをお互いに話すことで、漠然とした不安が一緒に考えるテーマに変わっていきます。

不安なことを伝えることは決してマイナスではありません。お互いに向き合うことで、本当に必要なサポートとは何なのかが見えてくることもあります。一人で抱え込まず、一緒に前に進む道を見つけていってください。