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上司と合わないので、仕事を辞めたいです。
現在の職場で上司と合わず、仕事へのモチベーションを失ってしまいました。指導の仕方や仕事の進め方、性格まで全てが合わないと感じ、毎日強いストレスを抱えています。そのせいで「辞めたい」という思いが募る一方です。
ただ、上司と合わないだけで辞めるのは甘えなのではないか、転職してもまた同じような人に出会うのではないかと不安があります。さらに、転職活動で「上司と合わなかった」と正直に伝えると、人間関係に問題があると見られて不利になるのではと心配しています。
上司との相性を理由に退職するのはキャリアに悪影響でしょうか? また、この理由を面接で前向きに伝えるコツや、後悔しない判断をするための考え方についてアドバイスをいただければと思います。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
上司との関係に悩んだら状況を冷静に整理しよう!
上司との関係に悩み、「辞めたい」と感じることを、決して甘えだとは思いません。 実際、上司・マネジメントとの関係は退職理由の上位に挙げられることも多く、決して珍しい悩みではないのです。
厚生労働省の「令和5年 雇用動向調査」においても。前職を辞めた理由として常に上位にあるのが「職場の人間関係が合わなかった」という理由です。
特に20代~30代のキャリア形成期においては、上司との相性や指導方針の不一致が、離職要因の一つとなっていることは否定できません。
まずはその感情や状況を、冷静に整理してみましょう。たとえば、指導の仕方、価値観、仕事の進め方など、具体的にどのような点にストレスを感じているのかを言語化することが第一歩です。
そのうえで、信頼できる同僚や人事に相談する、距離感を工夫する、業務の分担について相談するなど、今の職場で働きやすくする方法を少しずつ試してみましょう。
転職では実現したい働き方を軸に前向きに伝えよう!
それでも気持ちが変わらなければ、転職を前向きな選択肢として捉えることも一つの方法です。
その際、面接では「より良いコミュニケーション環境で働きたい」「自分の強みを活かしやすい職場を目指したい」といったように、転職先で実現したい働き方を軸に前向きに伝えることがポイントです。
感じている違和感や葛藤は、より良いキャリアを築くための大切な気づきです。 焦らず丁寧に向き合いながら、自分らしい働き方を見つけていきましょう。
上司と合わない悩みは退職前に社内解決を試そう
上司と合わないことによるストレスは計り知れず、モチベーションの低下や日々のつらさにつながっていることは、痛いほど理解できます。
ただ、すぐに退職を決断する前に、まずは「部署異動の申請」や「信頼できる他部署の人への相談」など、今の環境で取れる対策がないか、一度立ち止まって考えてみませんか。 人間関係を理由に転職を繰り返してしまうと、新しい環境でも同様の壁に直面してしまうリスクがあるからです。
もちろん、精神的に追い詰められて限界を感じている場合は別ですが、転職活動の面接において「上司と合わなかった」という退職理由をそのまま伝えるのは避けたほうが賢明です。ネガティブな理由は、採用・不採用に直結します。
上司との不和を理由に挙げると、採用側は「また人間関係で辞めてしまうのではないか」と懸念を抱く可能性が高くなります。
前向きな理由への変換と解決事例を参考にしよう
だからこそ、前向きな理由への変換が必要です。 「さらなるステップアップのため」「明確なライフプランの実現のため」といったポジティブな意欲を伝えることで、採用担当者の納得感も増し、内定への道がひらけます。
参考までに、実際に私が支援をした、社内で解決策を見出した相談者さんの事例を紹介します。
【事例1:同僚への相談】
ある人は、部署内の同僚に悩みを打ち明けてみました。すると、周囲も同じような違和感を抱いていたことが判明したそうです。
対処法を共有し合ったり、「気持ちをわかってくれる仲間がいる」と実感できたりしたことで、精神的な負担が大きく軽減されました。
【事例2:人事部への異動申請】
また、人事部へ異動願を出した人もいます。 その人は、上司からの監視のような厳しいマネジメントに居心地の悪さを感じていました。
そこで、5年間の在籍実績を活かし、「キャリアの幅を広げたい」という前向きな理由で人事面談にて異動を希望しました。
希望先が少数精鋭の部署だったため即時の異動はかないませんでしたが、粘り強く申請を続けた結果、欠員が出たタイミングで希望が通りました。現在は仕事内容もがらりと変わり、新たな学びとやりがいを感じて活躍しています。
元の部署とは物理的な距離は近いものの、業務上の関わりはほぼなく、非常に満足のいく環境を手に入れたようです。
人間関係が原因で仕事に行きたくないと思っている人もいると思います。以下の記事では人間関係が嫌で仕事に行きたくないという状況から抜け出す方法を解説しています。
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