働かないで生きる時代が来る? 可能性の考察と今できる7つの行動

働かないで生きる時代が来る? 実現可能性と今からできる7つの行動のサムネイル

この記事にコメントしたアドバイザー

  • 谷所 健一郎

    キャリアドメイン代表 保有資格:キャリア・デベロップメント・アドバイザー(登録番号CDA130542) SNS:X(旧Twitter)/Facebook

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  • 平井 厚子

    Officeまいとれいや代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号18050998)/2級キャリアコンサルティング技能士(第13S17405190号)/産業カウンセラー(第S0801178号)/教員免許 SNS:X(旧Twitter)/Instagram

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  • 田邉 健

    なべけんブログ・よちきゃり派遣 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号19005362) SNS:X(旧Twitter)/Instagram

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この記事のまとめ

  • 働かないで生きる道には5つのパターンがある
  • 働きたくない理由を明確にすればストレスを減らすことはできる
  • 働かないで生きるより実現しやすい7つの選択肢を紹介

「働かないで生きる方法ってないのかな……」と誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。生きていくにはお金が必要ですが、稼ぐのは簡単ではなく、疲れたり理不尽な思いをしたりすることもあるでしょう。「もっと楽に生きる方法はないのかな」とつい考えてしまいますよね。

働かないで生きたいと思っていても、その実態を知ると気持ちが変わる可能性もあります。記事では働かないで生きる方法が本当に実現可能なのか、キャリアアドバイザーの谷所さん、平井さん、田邊さんとともに解説していきます。

働かないで生きるのが難しい場合、リスクを減らしつつも今より楽に生きるにはどうすれば良いのか、その選択肢も合わせて紹介するので、ぜひこれからの働き方の参考にしてくださいね。

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働かないで生きるのには相当な覚悟が必要

「働かないで生きたい」と思っても、現実味はないだろうとどこか諦めている人も多いかもしれません。しかし、「働かないで生きる」のは不可能ではなく、いくつか実現可能な方法があります。

とはいえ、実行するのにはリスクがともない、相当な勇気が要ります。記事ではまず働かないで生きる5つのパターンを紹介し、キャリアアドバイザーの解説を交えつつ実現可能性を検証します。

働かないで生きるのが難しい理由も解説するので、そのリスクを理解したうえでより選びやすい7つの生き方を確認しましょう。ぜひ最後まで読んで自分の状況に合った方法を選んでください。

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。

既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。

「働かないで生きる」ってどんな状況? 実現可能な5つのパターン

働かないで生きるためには具体的にどんな方法があるのでしょうか。ここではまず5つのパターンとその具体的な内容を解説します。どんな選択肢があるのか把握して、解像度を上げていきましょう。

平井 厚子

プロフィール

「働かないで生きる」とは、基本的には収入を得るための労働をしないで生きることかと思います。働かないとして、毎日何をして過ごしますか。

最終的にはそれぞれの価値観ですが、労働しないとして、代わりに何をしているのか・したいのか、そこをまずはっきりさせたほうが良いでしょう。ここで紹介するパターンから想像してみてください。

①家族や配偶者の収入で暮らす

働かずに生きる方法として、親や兄弟姉妹に頼って生活するというのがよくあるパターンです。家族の家に住めるなら基本的に家賃を払う必要はなく、食費や生活費も出してくれるかもしれません。結婚して専業主婦や専業主夫になるというのも同様です。

しかしこの生き方では、家族がいつ病気になって働けなくなったり、収入が減ったりするかわかりません。状況の変化や関係の悪化で一緒に住めなくなる可能性や、養ってもらっているという肩身の狭さでストレスを感じることもあります。身内に頼りきるのは一時的には可能ですが、ずっと安心というわけにはいかないでしょう

ニートという選択肢を考えたことがある人もいるかもしれません。ニートになる前に知っておきたい準備やリスクをこちらの記事で解説しています。
ニートになりたい人必見! 必要な準備や知っておくべきリスクを解説

②不労所得で暮らす

不労所得というのは労働以外で得られる収入のことで、株の配当金、家賃収入などがおもな例です

株を購入すると投資先の業績に応じて配当金というお金をもらうことができ、何もしなくても自動的に受け取れます。しかし配当金を月5万円もらうだけでも、平均的に1,500万〜2,000万円程度の資金が必要と言われているので簡単にできることではありません。

多額の資金を集めるのが大変なうえに、安定して利益を出すためには株について専門的な勉強も必要です。

また不動産や土地を人に貸して家賃収入を得るという方法もありますが、設備投資や管理保全、住民とのトラブル対応なども必要であり、完全に「働いていない」とは言えないかもしれません。

株式投資や不動産投資をしようと考えた人がいるかもしれませんが、リスクがあることをきちんと認識しましょう。

株は価格変動によって支払い金額を下回ったり投資先の会社が破綻したりする可能性があり、不動産には空室リスクなどがあります。

投資で利益を出すのも職業の一つであり、知識が必要なことを覚えておくと良いですね。

③FIREして貯金で暮らす

FIREという言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略称で、経済的自立と早期リタイアを意味する言葉です。

具体的には生涯必要な分の資金を早めに用意して、定年退職を待たずにリタイアすることを言います。ただし当然FIREできる分の資金が溜まるまでは働く必要があり、数年程度で実現するのは難しいと言えるでしょう。

④自給自足の生活をする

あまりイメージがわかないかもしれませんが、「働く」というのを「企業に勤めて給料をもらう」ことだとすると、自給自足で生活するのも働かないで生きる一つの手段です。

自分で畑や田んぼを耕して食べ物を収穫する、動物を育てて卵や肉を手に入れる、海で魚を釣るなどの方法があります。

ただし食べ物を得ることはできても光熱費や家賃などの生活費は別でかかるため、事前にまとまった資金を用意するか、ある程度は働く必要があります

⑤生活保護を受給する

生活保護を受けるのも国民の権利です。生活保護とは「健康で文化的な最低限度の生活」を維持できるように、生活が困窮した場合に国や自治体から保護を受けられる福祉制度です。

しかし生活保護は無限に受けられるわけではなく、厚生労働省によりおもに以下のルールが定められています。

生活保護のおもな要件

  • 資産の活用
    預貯金、自動車などの資産、生活に利用されていない土地・家屋などがあれば売却して生活費に充てる
  • 能力の活用
    働くことが可能ならその能力に応じて働く
  • あらゆるものの活用
    年金や手当などほかの制度で給付を受けられる場合は、まずそれらを活用する
  • 扶養義務者の扶養
    親族などから援助を受けることができる場合は、援助を受ける

このうえで、世帯全体の収入と国が定める最低生活費を比較して、収入が最低生活費に満たない場合のみ、保護を受けられます。そのため働きたくないという理由だけで生活保護を受けるのはほとんどの場合難しいでしょう。

こちらのQ&Aでは「生活保護で暮らしたい」という意見にキャリアアドバイザーがより詳しくアドバイスしているので、気になる人は併せて確認してみてください。

「働きたくない」とまではいかなくても、「仕事がめんどくさい」と感じることもありますよね。解決策や、休むべき基準をこちらの記事で解説しています。
仕事がめんどくさいと感じたときの対処法12選! 休む基準も解説

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

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10年以内に働かなくてもお金がもらえる時代が来るって本当? 

近年では福祉政策として「ベーシックインカム」という言葉が聞かれるようになりました。ベーシックインカムとは先述の生活保護とは異なり、収入や資産、家族構成などの条件にかかわらず、誰でも一定のお金を受給できる制度のことです。

ベーシックインカムが導入されれば、多くの人は働かずに生活できるようになるという意見もあります。

このように人が働かなくても生きていける時代は本当に来るのでしょうか。ここではキャリアアドバイザーの田邉さんにその実情や可能性を聞きました。

アドバイザーコメント

日本でも海外でもベーシックインカム導入の動きは始まっている

ベーシックインカムが日本で実現するのか気になりますよね。日本と海外の2つの状況を見てみましょう。

まず日本の例を挙げると、ベーシックインカムを主要政策に掲げて、すべての国民に6万円から10万円を支給すると公言している政党もあります(2023年7月時点)。ただし支給金額からわかるとおり、「働かないで生きる」にはハードルが高いです。

一方で海外ではこれまでに130カ国以上が条件つきのベーシックインカムを実施しています。代表的な例を挙げると、フィンランド政府は2017年から2018年にかけて、失業中の2,000名に対して560ユーロ(約7万円)の支給をおこないました。

財源確保が難しく継続に至っていないのが現状

ほかにもカナダ、スイス、イタリア、オランダ、ドイツなどを中心に導入されてきましたが、すでに中止している国がほとんどで、継続的な施策はおこなわれていません。

終了理由はコスト面にあることが多く、どの国でも継続するほどの財源確保ができないようです。

日本でベーシックインカムを実現するための課題としても財源確保が挙げられていて、実現の見通しはまだ立っていません。

こちらのQ&Aでも、働きたくないという人の悩みにキャリアアドバイザーが回答しています。ぜひ併せて確認しましょう。

働かないで生きるのが現実的に難しい理由

働かないで生きる5つのパターンを紹介しましたが、これを実行するのは多くの人にとってかなり難しいのが現実です。

ここでは働かずに生きるのが困難な理由を説明するので、どんな壁やデメリットがあるのか確認しましょう。理由がわかれば、むしろ働いて生活するほうが楽だと感じるかもしれませんよ。

①まったく働かないなら30歳時点でも6,000万程度は必要なため

もし完全に仕事をしない場合、生活していくにはどれくらいのお金が必要なのでしょうか。

総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要」によると、単身生活者の1カ月あたりの支出の平均は約16万円です。1年間に換算すると192万となり、もし30歳で働くのをやめるなら、年金がもらえる65歳までには6,720万円必要という計算になります。

もちろん会社員でない期間の分は厚生年金ももらえないため、65歳以降も年金だけで生活できるとは考えにくいです。よって、前述のようにFIREを目指すとしても8,000万程度の資金が必要であり、30歳前後など早くから貯めておくのは相当難しいといえます

②社会的信用が低くなり生活に支障が出やすいため

もし資金があって生活できたとしても、無職であるというのは社会的に信用されにくく、思わぬところで不便を感じる可能性があります

社会的信用が低くなり支障が出る例

  • アパートやマンションの部屋を契約できない
  • クレジットカードを作れない
  • ローンを組めない

これらの審査は資産が数千万円あっても、無職という理由だけで落とされることがあります。

また新しい人との出会いが少なく人脈を広げにくい、変わっているという偏見を持たれやすいなどの不都合を感じることもあるかもしれません。

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。

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③再就職する際にネックになるため

働かない期間が長いと、仮に気分が変わったり資金が減ってきたりしてもう一度働きたいと思っても、なかなか採用されにくいというリスクもあります

仕事を辞める前にある程度の経験がある人でも、すでにその業界や職種の状況は大きく変わっていて通用しないかもしれません。また採用側としても、組織になじみにくいのではないか、またすぐに辞めるのではないかと懸念を抱く可能性があります。

そのため元通りの年収や条件では復職しにくいことを念頭に置いておきましょう。

谷所 健一郎

プロフィール

企業は無職期間が長い人に対して、仕事をしばらくおこなっていないため求める職務能力を満たしていないかもしれないといった懸念を抱きます。

またブランク期間の理由にもよりますが、本当は仕事以外のことをやりたいのだろうという印象もあり、仕事への意欲が低く採用しても定着しないと考えるケースもあります。

④不労所得を得るのは難しく安定しにくいため

先ほども説明したとおり、株や不動産などで不労所得を得るのは非常に難しいです。

株であれば配当を得るまでに多額の入金や投資の知識が必要であり、成功するとも限りません。投資先の業績が悪化して収入がゼロになることもあれば、経済状況によっては持ち株の価値がほとんどなくなってしまう可能性もあります。このようなリスクを受け入れられる人にしか続けられないでしょう。

家賃収入にしても土地の価値が下がれば収入も下がり、借り手がいないと収入はゼロになります。もちろん最初に購入する費用も必要で、中古アパートであっても数千万円以上かかることが一般的です。

このように不労所得は変動が予測しにくく、初期費用も高いというハードルがあります

⑤孤独や将来への不安などストレスが大きいため

意外と見落としがちなのが自分自身のストレスです。誰とも話さないことの孤独感や社会とのかかわりがなくなる寂しさ、将来への不安など、働かないことにもさまざまなストレスがかかります

また時間があることで遊びや買いもので案外お金を使ってしまい、貯蓄が一方的に減っていく恐怖を感じることもあるでしょう。数カ月もすれば「やっぱり少しは働きたい」と思うかもしれません。

こうしたストレスに耐えられる人にしか、働かずにいるのはなかなか続けられないものです。

アドバイザーコメント

働かないと生活に張り合いがなくなり面白味がない

解説した以外にも、生活が面白くなくなってしまうことも働かないことのデメリットとして考えられます。

仕事をすれば人とのコミュニケーションが生まれますが、仕事を辞めて人とのかかわりが少なくなると、毎日の生活に張りがなくなり面白味がなくなってしまいます。

仕事における人との交流はすべてが楽しいわけではありませんが、楽しくないかかわりであっても生活に刺激が生まれますよね。

本当に働かないなら潤沢な貯金や安定した不労所得が必要

働かずに生きることは、特に預貯金が少ない20代であれば難しいでしょう。不労所得がなければ働かないことで預貯金が減っていき、いずれ底をつきます。不労所得を得ることは難しく、一時的に得られても継続しなければ安定した生活はできません。

働かず収入がなければ、住居を借りることやクレジットカードを作ることも難しく、人とのかかわりを持たないことで孤独な生活になり、将来への不安も感じるかもしれません。ブランク期間が長ければ、再就職しようと思ってもできない可能性があります。

こういった点から、現代社会で働かずに生きることは、潤沢な預貯金や安定した不労所得がなければ現実的には難しいと考えるべきです。

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。

既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。

働かないで生きたい人はまずは「働きたくない理由」を明確にしよう

働かないで生きるのが現実的には難しい理由を説明しました。そうはいっても今のまま働き続けるのも嫌だという人も多いですよね。

よりストレスの少ない生活を送るには、まず「なぜ働きたくないのか」を考えてみる必要があります。その原因がわかれば自分が望んでいる状態がわかり、それは無職にならなくても実現できるかもしれません。

ここではまず働きたくないと感じるおもな理由を解説するので、自分に当てはまるものはないか確認していきましょう。

平井 厚子

プロフィール

「働きたくない」という気持ちがどうしても起きてくるとしたら、それは心がSOSを出している可能性もあります。SOSと向き合って、その気持ちが起きてくる理由を見つけましょう。

またここで解説するほかにも、メンタルダウンの予兆も考えられますね。

人とかかわるのが苦手

仕事をするうえで、人と話すことをストレスに感じる人は多いですよね。怖い上司がいたり、顧客から無理な要求をされたりなど、仕事ではさまざまな人と上手にかかわらないといけません。

接客業や営業職などは特に人と接する場面が多く、コミュニケーションの負担を感じやすいといえます。もともと人と話すのが好きではなかったり苦手だったりする人にとってはなおさらでしょう。

このように、仕事で人とかかわらないといけないことが「働かないで生きていきたい」と思うほどのストレスになっているのかもしれません

人とかかわるのが苦手な人は、自分に合う仕事であればもっと活躍できる可能性があります。こちらの記事で人とかかわらない仕事35選を見てみましょう。
人とかかわらない仕事35選! 求める条件別におすすめの職種を紹介

通勤・満員電車がつらい

日々の通勤も仕事の大きなストレスになっているものです。特に都市部では満員電車に乗らなければならないことが多く、ぎゅうぎゅうの車内に詰められると仕事に行くだけでも疲れてしまいますよね。

また通勤時間が長い人も、会社との往復だけで体力やエネルギーを消耗してしまいがちです。

通勤や満員電車がつらく疲れてしまう、ストレスになるという人は、それが「働きたくない」と感じる原因になっている可能性もあります

自由な時間が取れないのがつらい

仕事は1日の3分の1の時間を占め、場合によっては残業や急な出勤を余儀なくされることもあります。あまりにも多くの時間を仕事に取られてしまうと、窮屈に感じますよね。

好きなことややりたいことがあっても仕事に時間を取られてできなかったり、時間があっても仕事で疲れてできないということもあるでしょう。

こうした状態が続いていると、仕事が原因で自由な時間が取れないことで、働きたくないという考えにつながっている可能性もあります

楽に稼げる仕事ってありますか?

谷所 健一郎

プロフィール

楽に稼げる仕事はないが自分にとって楽な仕事は選べる

楽に稼げる仕事はありませんが、仕事の捉え方で違ってきます。やりたい仕事や興味のある仕事であれば、仕事を苦痛に思わず稼ぐことができます。

また楽に稼げるかという視点ではなく、どういった仕事をつらく感じるかを考えて、つらくない仕事を選べば仕事が楽になります。

たとえば人とあまりかかわりたくないならば、工場などの生産ラインの仕事を選ぶ、昼間に働きたくないならば夜勤専門の仕事を探すというように、自問自答して考えてみると良いでしょう。

ノルマやプレッシャーが怖い

仕事ではノルマや目標が課され、それを達成することが当然求められます。ノルマを達成できないと上司に怒られたり給料を減らされたりする場合は、さらに大きなストレスになります

また失敗したくないという思いから、責任感の強い人ほど自分を追い詰めてストレスを感じることもあるでしょう。つい仕事のプレッシャーから逃れたいと考えてしまうこともありますよね。

やらなければならない仕事が多く、プレッシャーを常に感じている状態だと、「働かずに楽をしたい」と思ってしまうのも仕方ないものです。

人によっては「働くことに向いてない」と思い詰めていることもあるでしょう。こちらの記事で原因の解消法や取るべき行動を解説しているので参考にしてください。
働くことに向いていない原因|不安を完全に取り除く考え方・行動

仕事がつらいと自分を責めてしまいがちですが、そのままだと状況が悪化するリスクもあります。仕事がつらいときにすぐできる10の対処法をこちらの記事で解説しています。
仕事がつらいときに自分を責めないで! 心が楽になる10の対処法

やりたくない業務を指示されるのが苦痛

「働かないで生きたい」と考える人は、無意識に「仕事はつらいものだ」と捉えているかもしれません。自分の苦手なことを求められたり、興味のない分野で努力しないといけないと、仕事そのものが強いストレスになりますよね。

しかし世の中には無数の仕事があり、自分自身で仕事を生み出すことさえできます。つまりやりたくないことをやっているからつらいのであり、自分がやりたいものなら働いているという感覚もなく稼げる可能性も十分にあります

働きたくないと考えている人の中には、このようにやりたくない業務だからそう感じてしまっているという人もいるかもしれません。

自分に合う仕事を探すためには、まず「どのような仕事があるのか」を知ることから始めましょう。

そして、合っているかどうかは実際に仕事をしなければわかりません。どんなに向いていると感じても、思いもよらないことが苦痛に感じる可能性もあり、その逆も然りです。

楽しい仕事にはどんなものがあるんだろうと気になる人も多いでしょう。こちらの記事で楽しい仕事20選と、自分に合う仕事の見つけ方を紹介しています。
楽しい仕事20選|3ステップで自分にぴったりの仕事を見つけよう

自分のやりたいことを仕事にする以外にも、ストレスなく生きる方法はいくつかあります。こちらの記事では11個のコツを紹介しているのでぜひ参考にしましょう。
自分らしく生きるためには? すぐできる11個のコツとやめるべきこと

働かないで生きるより低リスク! 楽に生きるための7つの選択肢

働かないで生きるより低リスクな7つの選択肢

働きたくないのはなぜかを整理できたら、その原因を解消するために取れる方法がないか考えてみましょう。

まったく働かないで生きるのはハイリスクですが、働き方を少し変えるのは、すぐにできてリスクも低いといえます。ここでは今より楽に生きられる7つの選択肢を紹介するので、自分にできるものがあるか確認してみてください。

選択肢①②「働かないで生きる」についての解像度を上げる

働かないで生きたいと思っても、その具体的なイメージがついている人はあまりいないのではないでしょうか。世の中には働くための情報はたくさんあっても、働かないための情報はあまりないからです。まずは自分が理想とする状態をよく知って解像度を上げていきましょう

選択肢①働かずに生きている人の情報を得る

働かないで生きるための情報を得るには、すでにそうしている人の話を聞くのが早いです。最低限の収入だけで上手に暮らしている人や、自給自足の生活をしている人も現実にはいます

以下が働かずに生きている人の実態がわかるおすすめの本なので、気になる人は具体的な生活の様子やメリット・デメリットなどを参考にしてみましょう。

少ない労働や無職で生活している人の本

選択肢②一度「働かないで生きる」を体験してみる

意外とおすすめなのが、一度「働かないで生きる」を体験してみることです。これまでも説明したとおり、働かずにいることには働くこととはまた違うストレスがかかるからです。

実際に無職の生活を送ることで本当にその生活が自分に合うのかを試すことができます。ゆっくり過ごすことでやりたいことが見つかる可能性もありますよね。また無職の期間にどれくらいの支出があるか計算すれば、本当に働かない生活をするならどれくらいの資金が必要か目安を立てることもできます。

もちろん実践する際は余裕をもって資金を用意しておきましょう。先述の通り、あまり長く無職でいると再就職しにくくなるリスクもあるので、数カ月程度がおすすめです。

谷所 健一郎

プロフィール

一度無職になった人が再就職する理由としては、自分に合う企業が見つかったから、無職のブランク期間が長くなってしまったからというのがよくあります。

ブランク期間のハンデを払拭するためには、本気で応募企業の仕事に就きたいという意欲と発揮できる能力を示す必要があります。

フリーターを長く続けると当然リスクが高いです。フリーターの末路はどうなるのか、何に気を付ければ良いのかをこちらの記事で解説しています。
フリーターの末路は暗い? リアルな実態や回避する方法を徹底解説

フリーターから正社員になるコツはこちらの記事で解説しています。内定を得やすいおすすめの職種も紹介しているので、確認してみましょう。
フリーターから正社員になる7つのコツ! おすすめの職種も紹介 

選択肢③~⑥希望条件に合う仕事でストレスなく働く

働かずに生きるよりも現実的な選択肢として、今よりも働くこと自体のストレスを下げるという方法は特に取り組みやすいです。

今の労働環境がきつすぎたり仕事内容が合っていなかったりするだけで、希望条件に合う仕事なら無理なく働き続けられる可能性があります。ここではおすすめの選択肢を4つ紹介するので検討してみましょう。

選択肢③在宅ワークやフレックスタイムで働く

働きたくない理由として「人と話すのが苦手」「満員の通勤電車が苦痛」などが多いですが、こうした部分的なストレスの場合、在宅ワークやフレックスタイムを選ぶことで解決できる可能性が高いです。

在宅ワークなら通勤の必要もなく、会議などの時間を除いて人と話す時間もありません。自分のペースで仕事ができるので、監視されているようなストレスもなく働きやすくなる人は多いでしょう

フレックスタイムとは出社時間、退勤時間が固定されておらず、自分が働きたい時間帯に勤務する体制のことです。この制度を取り入れている会社であれば混雑する時間帯を避けた通勤が可能で、通勤のストレスを大きく減らせます。

「在宅ワーク」「リモート」「フレックスタイム制」などのキーワードで、どんな求人があるか調べてみましょう。

平井 厚子

プロフィール

在宅ワークやフレックスタイムは、出勤を苦痛に感じる人にはうれしい制度です。在宅ワーク中心の会社には、居住地が会社から離れていても良いとしているところもありますね。

都会に住まなくても仕事ができれば、自分の望むライフスタイルを実現できるかもしれません。

選択肢④報酬の高い仕事を必要な分だけする

働くストレスを減らすには、無理に正社員にこだわらず、報酬の高い仕事を選んで必要な分だけ働くという手もあります。具体的には期間工や治験が挙げられます。

期間工とはおもにメーカーの製造スタッフとして、一定期間のみ働く契約社員のことです。日給1万円前後が相場と報酬が高く、企業によっては寮に入ることもできます。ただし夜勤などのシフトがあったり、ひたすら単純作業を繰り返したりなど、体力仕事であることに注意が必要です。

一方で治験とは、おもに開発中の薬の安全性や効果などを確かめる臨床実験のことで、そのモニターになることで謝礼金がもらえます。1日あたりで相場1〜2万円程度とこちらも報酬が高いのが特徴です。

ただ、事前に薬の副作用などはもちろん説明されますが、人によっては身体的なリスクが高いのでやみくもに応募するのはおすすめできません。

選択肢⑤節約して必要な分だけ稼いで生活する

上記の方法と少し似ていますが、節約を徹底してそもそもの支出を抑え、仕事量を減らすという方法もあります。以下の方法を参考に出費を抑えてみましょう。

おもな節約方法

  • 地方に移住したり駅から遠いアパートに引っ越したりして家賃を下げる
  • 通信回線や携帯電話の契約を見直して安い商品に変える
  • 不要な保険やサブスクリプションを解約する
  • 自炊して食費を抑える
  • 日用品や書籍などはフリマアプリなどで安いものを購入する
  • 洋服はセールを狙って安いときだけ買う

特に家賃や携帯電話代などの固定費を下げると、無理なく節約できるのでおすすめです。どれだけ節約できるかわかれば自分に必要な生活費がわかり、その分だけ稼ぐという方法が取れます。

ただし正社員以外で生活するとなると、ボーナスや退職金はなく福利厚生もまったく同じには受けられません。社会保険も多くの場合は自己負担で払うことになるので、会社員よりも不自由な点があることを念頭に置いておきましょう

もしアルバイトで生活するなら、そのリアルな実態を事前に把握しておきましょう。こちらの記事でフリーターとして働く際の注意点や将来性を解説しています。
フリーターとは? 正社員とのリアルな違いや将来性を徹底解剖

アルバイトだけで生活することってできますか?

平井 厚子

プロフィール

生活はできるが目的を考えてみることが大切

アルバイトだけでも生活できると思います。むしろ、アルバイトだけで生活するのにどんなことが不安でしょうか? 思い浮かべて、事前に手を打てることは打っておきましょう。

一つ気になるのは、なぜアルバイトだけで生活しようとしているかです。正社員や契約社員が嫌なのはなぜでしょうか。

責めているのではありません。アルバイトで生活することで実現したい何かがあるのではないですか。そこが大事なところです。

アルバイトであろうが正社員であろうが、どんな働き方をするかは手段にすぎません。

その働き方を選ぶことで実現したいこと(たとえば正社員なら「安定」かもしれません)を、はっきり持っておきましょう。

こちらのQ&Aコンテンツでも、アルバイトで生計を立てることについて実現可能性や見極め方をキャリアアドバイザーが解説しています。興味がある人はぜひチェックしましょう。

選択肢⑥フリーランスを目指す

フリーランスとして個人で働くことで、会社員よりも仕事のストレスが減る人もいるかもしれません。フリーランスであれば自分のやりたいことや好きなことを仕事にでき、働く量や時間、場所も自分で決められます。

フリーランスになるなら好きなことや得意なことで稼げる仕事はないか探す、自分で事業を起こす、ブログや動画を発信して広告収入を得るなどさまざまな方法が考えられます。

自分が今まで夢中になったものや人より努力せずにできるようになったものを思い返してみて、「これなら無理なく続けられそう」というものを見つけ、それで収入を得られるか考えてみましょう

ただし安定的に稼げるようになるまでには時間がかかり、収入が月によって上下することもあります。自ら営業や交渉をしなければならないときもあり、確定申告など税金の計算、管理も必要です。

そのためフリーランスの収入だけで生活していくにはかなりの努力や勇気がいると認識しておくことが大切です。

フリーランスのメリットとデメリットを知りたいです。

自由に働けるが自分を守ってくれる人もいないのが特徴

会社員は勤務日数や時間が定められており、自由に働くことが難しいですよね。しかし実績があるフリーランスであれば、好きな時間・場所・人を選んで働くことができます。

会社員よりも少ない労働時間で、会社員の平均年収よりも高い収入を得ている人も多数いますよ。

一方で会社員は仕事のミスの責任は上司が負ったり、失敗に対するアドバイスももらえたりしますよね。しかしフリーランスは、ミスは自分の責任になるうえに、失敗に対するアドバイスももらえません。

フリーランスとして一人前になるためには、スキルだけでなく責任感が求められることも覚えておきましょう。

選択肢⑦収入を上げて資産形成してみる

収入を上げてたくさん稼ぎ、働かなくても良いほどの資産を作るというのも一つの手です。もちろん先述したように、FIREを目指すのは簡単ではありません。

ただし単に貯蓄をするのではなく、まとまった資金を用意して株式投資などをすれば、資産形成のスピードを上げることができます。早くからたくさん稼いで資産形成を進めることで、トータルの働く時間を減らすことはできるかもしれません

もしこの状態を目指すなら、ハイクラス向けの求人サイトに登録したり、転職エージェントに相談したりして高収入の仕事に就けるか検討してみましょう。今の会社で副業が許可されているなら、副業を始めて収入を増やすという手もありますよ。

アドバイザーコメント

働き方は一つではないので自分に合うものがあるはず

もしあなたが「毎日満員電車に乗って出勤し、9時から18時まで叱られながら好きでもない仕事をしないといけないなんて……」というように思っているのだとしたら、この記事で紹介した情報は参考になるでしょう。

働き方にはさまざまなバリエーションがあります。自分の理想の働き方を見つけることで、「働きたくない」気持ちと折り合いをつけられるかもしれません。

もう1つ考えてほしいことがあります。それは「仕事を選ぶ」ことです。もっといえば、「仕事だと思うから嫌なのでは?」「仕事と思えないくらい好きなことで稼げるようになるのはどうか?」ということです。

仕事と思えないほど好きなことやどうしてもやりたいことを考えてみよう

たとえば「働きたくない。ゲームをやっていたい」という人が、在宅でゲームデバッガーのバイトを始めたことをきっかけに、ゲームプログラマーになった例があります。

ゲーム好きにとってゲームのバグをつぶしたり、ゲームを作ったりすることは仕事ではなく趣味の延長みたいなものらしいですね。このように仕事を仕事と感じないなら、働いている感覚も薄まると思いませんか。

もう1つ考えてほしい言葉は「ライフワーク」です。ライフワークとは「人生をかけて取り組む仕事」で、お金にならなくてもどうしても取り組みたいことですね。この2点をまず考えてみましょう。

働かないで生きるのを無理に目指すよりも自分に合う生き方を探そう

働かないで生きる方法があるのか解説しました。記事のとおり、働かないで生きるのにはたくさんのリスクがあり、多くの人にとって現実的ではありません。

しかし「働きたくないのはなぜか?」を考えると、ストレスの原因がわかり今より生きやすくなる道を見つけられます。紹介した7つの選択肢を参考に、自分なりに楽に働ける方法を探してみてください。

アドバイザーコメント

あなたにとって「働くことの意義は何か」を見つめ直そう

働かないで生きることができたら、たしかにストレスなく生活できそうですよね。実際に他国でベーシックインカムを導入した結果、「健康・ストレスの問題が少なくなった」という報告もあります。

しかし、仕事によって得られるメリットも十分あることを忘れてはいけません。

仕事で報酬を得るということは、社会や企業、個人の問題を解決することです。他人の役に立つことで仕事のやりがいを感じる人もいますよね。

中には問題を解決するためのスキルを磨くために自己研鑽をして、スキルアップしていくことにやりがいを感じる人もいます。

自分のやりがいを追及してみると働くことの捉え方も変わる

たとえば私も、文章のやり取りやカウンセリングを通じてキャリアを後押しするときや、キャリア支援をするために必要なスキルを学んで成長したときに強いやりがいを感じます。

仕事によってはハードワークかもしれませんが、「どのようなことにやりがいを感じるのか」を見つけられると、仕事をポジティブに捉えられるようになります。

また大きな課題を解決できるようになれば、報酬が上がり投資ができるようになって労働時間を減らせる可能性もあります。この記事が「働く意義とは何か」を考えるきっかけになったら幸いです。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
国家資格キャリアコンサルタント

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