これは、内定をキープしておくことができるかできないかによります。

企業によっては「いつまでにお返事をください」と期限を設けています。企業としても宙ぶらりんになった状態は避けたいためです。なるべく短い期間で返事をしてもらえるように期限を設定しています。

早い段階で内定を辞退するのが失礼になるというよりも、内定をキープしたまま就活を続けるのが期間によってはマナー違反になる、と理解しておきましょう。

日付とともに期限の延長を依頼しよう

第一志望の企業の選考がこれからということなので、せめて第一志望の結果がわかるまでは待ってもらいましょう。自分に対して不誠実になってしまいます。

私の見解では、第一志望の企業の結果が出るまでは、やむを得ず内定をキープすることをおすすめします。

もちろん、先に内定をもらった企業に対してのケアは必要です。常に企業側の視点に立つようにしましょう。

「今非常に決めかねている、もう一つとても興味のある企業があります」ときちんと伝えたうえで、「返事を待っていただけないでしょうか」とお断りを入れてください。

もし内定の期限が切られているのなら、交渉をしてみましょう。企業側も全く聞いてくれないわけではないはずです。勇気をもって第一志望の結果が判明する具体的な時期を伝えて、「何月何日頃までは待っていただけないか」と日付とともに伝えるのが礼儀です。

早期内定をもらっても、すぐに辞退せず、ほかの企業の選考を見るためにキープすべきです。早期内定は、今後の就職活動を有利に進める精神的な保険となり、余裕を持って第一志望の選考に集中できるからです。

内定をキープしたまま就活を続けることは、マナー違反ではありません。最終的に入社する企業を決定する権利は学生にあります。焦って決断する必要はありません。

返事期限を延長しよう！ 納得できるまで就活をすることが大切

取るべき行動は以下の通りです。

まず内定をもらった企業に対し、内定承諾の返事期限を丁寧に確認し、延長を依頼します。依頼が許可されたら、精神的な余裕を活かし、第一志望や検討中の企業の選考に、自己理解も含め全力で取り組みましょう。

内定を自信に変え、納得できるまで就職活動を続けてください。自身のキャリアは後悔のないよう築くべきです。内定承諾は避け、キープの状態でいるのが最も安心で良い選択といえます。

ちなみに、内定を承諾してしまっても、1カ月前までであれば断ることは可能です。（法律的にも入社の2週間前まで辞退可能）