グランドハンドリングの志望動機が「飛行機が好き」「体力に自信がある」という理由で止まってしまうのは多くの人が抱える悩みです。

しかし、企業が求めているのは、現場で必要な行動や特性を具体的に示せるかどうかです。この点を明確にすることで、志望動機の説得力は格段に高まります。

たとえば、以前支援した方は大学のサッカー部で「複数の指示を同時に処理しチームを動かす役割」を経験していました。

この経験を「グランドハンドリングの現場で必要な指示の受け取りと対応に通ずる」と言語化し、志望動機に反映させたところ、最終面接で高く評価され内定につながったことがあります。

まずはグランドハンドリングの仕事の特徴を理解しよう

グランドハンドリングの仕事は、安全・正確・時間厳守という厳しい基準のもと、航空機の誘導や手荷物の積み下ろし、給油作業、機内清掃など多岐にわたる業務を迅速かつ正確にこなす重要な役割です。

また、屋外での作業が中心で、過酷な天候やシフト勤務も多いため、体力や集中力に加え安全意識が欠かせません。

「リスク管理」「チームワーク」「継続力」が重視される！

グランドハンドリングで企業が特に重視する3つのポイントを理解しておいてください。

1つ目は、緊張感のある環境でも安全に作業できる対応力です。たとえば、航空機のすぐ後ろでの作業には高いリスクがともないます。危険をはらむ場面での集中力やミス防止策の経験が求められます。

2つ目は、チームワークの質です。秒単位で動く現場では速くて正確な連携が重要になります。サークルやアルバイトでの即応的なコミュニケーション経験を活かしましょう。

3つ目は、悪天候や深夜勤務に耐える継続力や覚悟です。単に「体力に自信がある」だけでなく、過去の継続経験と結びつけることが説得力になります。

志望動機では自分の強みを企業に合わせてアピールするのがコツ

志望動機は「好きだから」ではなく、「自身の具体的な経験をどのように企業の現場で活かせるか」という構造に変えることが効果的です。

アルバイトや部活、体力や集中力を要した経験をもとに、グランドハンドリングに必要な能力につなげて言語化すれば、強い志望動機が作れます。

既にあなたのなかに材料はあります。強みを引き出し、企業が求める人物像に合った志望動機を完成させましょう。

グランドハンドリングには、安全に対する意識が欠かせません。航空会社の使命は、お客様と荷物を安全に定刻通り目的地まで運ぶことです。パイロットやCAなど、かかわる人も多いため、チームワークも非常に重要になります。

屋外での作業もあるため、厳しい環境でも続けることができるか、そして注意力やリスクマネジメントといった力も必要になってきます。

志望動機を述べる際には、上記のような特徴を理解しておきましょう。

学生時代のチーム経験を振り返り、学びを言語化しよう

また、志望動機を作る際には、学生時代の経験を深掘りすることが大切です。高校や大学でチームワークを発揮したエピソードを書きだしましょう。

たとえば、「部活動でキャプテンをしていた」「文化祭実行委員を務めた」などです。役割を思い出すだけでなく、当時を振り返り、安全に達成した出来事、逆にできなかったこと、さらに、そこから得た学びを洗い出してみてください。