この記事のまとめ
- 通信業界の志望動機を書く前にやりたい仕事の明確化しよう
- 採用担当者が着目する部分を理解して通信業界の志望動機を作成するのが重要
- 例文を参考にして通信業界の志望動機でオリジナリティを出すコツを身に付けよう
- 志望動機作成ツール
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携帯電話やパソコンは、現代を生きる私たちには必要不可欠な存在です。通信業界はそのような大切な部分を担う存在ですが、一般の人の目には触れない仕事もあるため、実際に働いている人たちが何をしているのかわからない人も多いでしょう。
通信業界の志望動機を書くときも、「実際志望動機に何を書けば言いんだろう」「どのような志望動機を書けば採用担当者から高評価を得られるかわからない」など不安な人もいると思います。
この記事ではキャリアコンサルタントの小松さん、野村さん、柴田さんと一緒に採用担当者の心に刺さる通信業界の志望動機を作成する方法を例文付きで解説します。通信業界で働くための知識を身に付けて、自信を持って提出できる志望動機を作成しましょう。
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通信業界の志望動機を書くときはやりたい仕事を明確にしよう!
通信業界の仕事内容は、顧客と直接かかわる営業職から機材を製造する技術職までさまざまです。通信業界で働きたいと考えた場合は、まずはどのような職業に就きたいか明確にしましょう。就きたい職業を明確にすることで、志望動機に深みが出て採用担当者の心に残る内容が書けるようになります。
この記事では、前半で通信業界の志望動機を書く前に必要な基本情報や採用担当者が志望動機で見ている部分を詳しく解説します。最初に通信業界の特徴を理解し、具体性のある志望動機を書けるように準備しましょう。
その後で、通信業界で求められる人物像や職種・能力別の志望動機の例文を紹介します。記事を最後まで読んで志望動機を作成すれば、面接を突破できる志望動機が作成できるようになりますよ。
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書く前に知ろう! 通信業界の基本情報
通信業界の基本情報
通信業界と聞いても、すぐに思い浮かぶのは、携帯電話の販売員やインターネット回線をつなぐときのオペレーターという人も多いのではないでしょうか。これらも通信業界の仕事の一つですが、ほかにも多くの仕事が存在します。
また、通信業界と似たIT業界やWeb業界といった業界も存在するため、混乱してしまう人もいるでしょう。
ここからは、通信業界の特徴やビジネスモデル、トレンドなどの基本情報を解説します。通信業界の具体的な特徴を知っておくと、志望動機作成時にも役立てられますよ。
通信業界とは
日々の生活に必要なスマホやパソコンをつなぐためのインターネットを提供し、インフラを整えることが通信業界の重要な役割です。
総務省が発表している「日本標準産業分類」によると、情報通信業界の定義を以下としています。
大分類としての情報通信業界の定義
この大分類には、情報の伝達をおこなう事業所、情報の処理、提供などのサービスをおこなう事業所、インターネットに附随したサービスを提供する事業所および伝達することを目的として情報の加工をおこなう事業所が分類される。
また、同資料の分類のなかには、通信業界以外にも放送業界が含まれています。より細かい分類としての通信業の定義は、以下の内容です。
中分類としての通信業界の定義
この中分類には、有線、無線、そのほかの電磁的方式により情報を伝達するための手段の設置、運用をおこなう事業所が分類される。
このように、インターネットを使うために必要なインフラを設置し管理する業界が通信業界となります。
また、似た職業としてIT業界がありますが、通信業界との違いは以下の通りです。
通信業界 | IT業界 | |
仕事内容 | インターネットを利用するためのインフラ | パソコンを利用しておこなう仕事全般 |
つまり、通信業界ではインフラや通信事業をメインとし、IT業界はパソコンをはじめとしたハードウェアの製品を作ったり、ソフトウェアの制作やネットワーク構築など幅広いサービスを提供しています。
IT業界の知識をさらに深めておきたい人は、下記の記事を参考にしてください。
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通信業界はネットワーク回線の施設、運用、保守する業務が中心です。一方、IT業界はソフトウェアの開発や運用、保守がおもな業務です。
ただし、通信業界においても、ネットワーク運用のためのアプリケーションを開発することもあるので、開発がないわけではないという点は覚えておきましょう。
通信業界のビジネスモデル
通信業界のビジネスモデルは、おもにBtoB事業・BtoC事業・BtoBtoX事業の3つに分かれます。
BtoB事業は、ネットワークを提供している通信業界の企業が法人向けに固定電話やクラウドサービスなど幅広い商材を利用する事業です。自社回線を持たない通信業界の企業に対しても、光回線や電波を提供している企業もあるのが特徴です。
私たちが日々使う携帯電話やスマホの回線は、個人と通信業界に属する企業が契約したことで使えています。この仕組みをBtoC事業と呼び、通信業界と聞いたときに多くの人がイメージする事業でしょう。
そしてBtoBtoX事業は、近年発達した5Gを利用して自治体やイベント企業と共同で顧客向けに付加価値を生み出している事業です。例として、NTTドコモと横浜市が共同して開発した「AI運行バス」があげられます。
通信業界のビジネスモデルを理解できれば、企業がどのような形で利益を得ているのかが明確になり、業界への理解が深められます。業界の全体像をつかめていない人は、まずはビジネスモデルを調べてみてくださいね。
通信業界のトレンド
通信業界のトレンド
- loTへの対応
- 5Gの導入
- モバイル事業の低価格化
通信業界が持つトレンドを理解しておくと企業が求めている人材が明確になり、スムーズに志望動機が書けるようになります。
特に新型新型コロナウイルス感染症ウイルス感染症の流行から、テレワークを導入する企業が急速に増え通信業界の需要も高まりました。
日本国内だけではなく、IT・通信業界の技術は日々進歩していて、私たちの生活をより便利なものにしています。そんななかで、特に通信業界のどのような技術・サービスが生活を便利にしているのかを理解することで、志望動機で将来の展望を書くときにも話をつなげやすく、具体的な内容が書けるようになるでしょう。
トレンドを理解しておくことで、志望動機の作成だけでなく入社後も必要な知識が身に付けられますよ。
一般的には「ITmedia」や「日経xTECH」など、ITや通信業界の話題を中心に取り扱うWebニュースをチェックしておくべきですが、業界の最新ニュースを満遍なく取り入れたければ、「LinkedIn」というビジネス特化型SNSで気になる企業などをフォローし、投稿があればタイムラインに即表示されるようにしておくと良いでしょう。
IoTへの対応
IoT
「Internet of Things」略。家電や住宅設備など、日常の設備をインターネットへつなげる取り組み。
普段の生活でIoTをイメージすると、声で照明をつけられたり、カーテンを開けられたりするスマートホームが浮かぶ人も多いのではないでしょうか。IoTを取り入れた生活は我々の暮らしが豊かになるため、興味を持つ人が増えています。
一方で、IoTは自宅にある家電や生活用品がインターネットに接続されることで、情報漏洩のリスクを心配する人もいます。通信業界のビジネスモデルを拡充するためには、利用者が安全に利用できるよう集めている個人情報の明確化や利用方法の提示などが必要といわれています。
5Gの導入
5G
第5世代通信のこと。
高速・大容量・低遅延・同時多数接続の特性を持った最新の通信規格
2022年に総務省が発表した「デジタル田園都市国家インフラ整備計画」によると、2023年度末には5Gの人口カバー率を全国95%にするとしており、それに向けての5G基地局の整備を進めています。
5Gを安定して全世帯へ届けるには、通信業界が基地局を増やしていく必要がありますが、基地局を増やすためにはコストだけでなく時間もかかります。
通信業界が今後も安定したインフラを確保するためには、コストや時間を捻出し5G回線を普及していく必要があるといえるでしょう。
モバイル事業の低価格化
毎日使用するスマホの利用料金を気にする人は多いでしょう。スマホの利用料金を安くするため、近年では格安SIMに興味を持つ人もいるかもしれません。
以前のモバイル事業といえば大手キャリアがメインでしたが、現在は各社から対人窓口を置かないことで格安化に成功したブランドも提供されています。
なかには格安SIMを提供する企業によって、1,000円以内の基本月額料金で利用できるブランドもあり、通信業界のモバイル事業は低価格化が目立っています。
スマホは現代の生活に欠かせないため、多くのユーザーがいます。そのため通信業界にとっても売り上げを立てられる大切な事業ですが、モバイル事業はいかに価格競争で勝てるかが焦点になっているといえます。
今後より激しくなる価格競争を視野に入れていることをアピールできれば、業界への理解度を示すことができ、志望動機にも役立てられるでしょう。
通信業界は、生成系AI(人工知能)やXR技術の応用、さらなるIoTの普及拡大が振興します。生成系AIで顧客ニーズに合わせたパーソナライズサービスの提供や、XR技術は顧客体験の向上や新しいコミュニケーション手段の実現化するでしょう。
同時に、IoTの更なる拡大で、さまざまなデバイスがネットワークにつながり、新たなビジネスモデルが創出される一方で、サイバーセキュリティの脅威への対応も急務です。
XR(クロスリアリティ)技術とは
「Extended Reality/Cross Reality」の略称で、現実の物理空間と仮想空間を融合して、現実では体験できない経験を提供する技術。
VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、MR(複合現実)は、このXRに含まれる。
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採用担当者は何を見ている? 通信業界の志望動機で着目される部分
通信業界の志望動機で着目される部分
通信業界の志望動機を書き始める前に、採用担当者が着目する部分を理解しておくと、効果的な志望動機が作成できます。
ただし、詳細な評価基準は企業によって異なる場合があります。通信業界全体に使える志望動機ではなく、志望している企業に合わせた志望動機を書くためにも、企業研究は欠かさずおこないましょう。
この章では、採用担当者が志望動機の何に着目しているかを解説します。
①通信業界に興味を持ったきっかけと志望理由
採用担当者は、志望動機から学生が自社をどの程度理解しているのか、入社後に活躍できる人材か予測している可能性があります。企業は求める人物像を明確にしている場合が多いので、志望動機からそれに当てはまるかどうかも見極めているのです。
また多くの企業は、志望動機や興味を持ったきっかけを総合的に判断し、自社への志望度が高いのか判断しています。就職活動をしていくなかであなたが通信業界に興味を持ったきっかけを具体的なエピソードで伝えることで、採用担当者の記憶に残りやすくなるでしょう。
②通信業界でやりたいこと
志望動機の最後は、「企業に入社したらどのような人材になりたいのか」「どのような仕事をしたいのか」でまとめましょう。入社後にどのようなことをしたいのか具体的な内容が書けると、企業への理解度をアピールできるようになります。
通信業界と一言で言っても、企業によって実際の仕事内容は異なります。企業研究を重ねることによって、志望する会社ならではの内容を記載できるようになります。
入社後に実現したい目標を明確にすることは、仕事を続けるうえでのモチベーションにもつながるでしょう。採用担当者としても、入社後に頑張ってくれる学生を採用したいため、通信業界でやりたいことを重視している可能性があります。
「自分は入社後に何をやりたいのか」を整理してから志望動機を書き始め、採用担当者の記憶に残りやすい内容にしましょう。
入社後にやりたいことを伝えるコツが知りたい人は、下記の記事も確認してください。
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例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
企業が入社後にやりたいことを質問するのは、就活生の希望を知りたい意向が強いためです。入社後にやりたいことを見つけるための方法やどうしても見つからなかったときの対処法をキャリアコンサルタントが解説します。
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- 通信業界での志望動機を差別化するために、どのような部分に着目すると良いでしょうか?
熱意ではなく貢献できる具体的な根拠に着目しよう
通信業界に限らず技術系の企業やそれに携わる人は、エビデンス重視の傾向があります。したがって、面接では憧れや情熱よりも、その業務をまっとうできる能力があるかどうか、その根拠をチェックされるのです。
採用担当者は人事部の社員だけでなく、実際に配属される現場の先輩社員、あるいは2次や最終面接では役員や経営陣に技術系出身者も含まれます。
一般的な新卒採用でよくアピールされがちな「やる気があります! 頑張ります!」などといった感情論ではなく、自分の経験や能力、スキルがどの程度志望先企業で役立てられるかを具体的に伝え、ほかの志望者と差別化させましょう。
③学生の人柄と自社との相性
採用担当者にとって、志望動機は学生が社内になじめる人材かチェックする重要な情報です。企業には社内の雰囲気や目指す方向性があり、合わない学生が入社してしまうとお互い大変な思いをする可能性があるからです。
それと同時に、学生の人柄も注目するポイントです。会社は組織で動くため、自分勝手な行動を多くする人はあまり好まれない傾向があります。自分だけが成果を上げられるような個人プレーが目立ちすぎると、周囲に悪い影響を与える可能性もありえるでしょう。
志望動機を読めば、採用担当者は学生が普段どのような考えを持って行動しているかがおおよそ読み解けます。志望先に合う人柄であることをアピールして、選考突破の確率を高めましょう。
企業が自社と合っていると感じるよう、求められる人材やスキルへの理解を深め、志望動機でアピールしましょう。
会社説明会などで実際に企業を訪問し、その会社を肌で感じることが最も有効です。それが難しい場合、企業の採用ページで先輩社員の声などが掲載されていれば、それを読んで「そこで働いている自分」がイメージできるかを試してみるのも良いでしょう。
企業との相性を志望動機に加えたい場合は、以下の記事もおすすめです。
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④通信業界の仕事への理解度
採用担当者は、志望動機から学生が通信業界の仕事内容を理解しているかどうかも見極めています。どのような仕事をしているのか理解していない学生を採用すると、入社後のミスマッチが起きる可能性があるからです。
入念な企業研究や業界研究をすることで、採用担当者に本気度が伝えられるようになります。志望度の高さが採用担当者に伝わり、興味を持ってもらえる確率が高まるでしょう。
また、入社後に「イメージと違った」という早期退職者を出さないためにも、企業は通信業界の仕事内容を理解している学生を採用したいと考えています。
志望動機から仕事内容への理解度が高いことを示して、仕事への熱意をアピールしましょう。
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目指す方向を明確化! 通信業界のおもな職種
通信業界のおもな職種
- 営業職
- 企画・マーケティング職
- 技術職
通信業界の職種は、営業職・企画マーケティング職・技術職とおもに3つの分類に分かれます。
志望動機を書く前に仕事ごとの特徴や業務内容を理解しておかないと、その職種だけの志望理由を考えることはできないので、それぞれの仕事にどのようなつながりがあるのかは早めに理解しておきましょう。ここでは通信業界の一般的な3つの職種を紹介します。
営業職
通信業界の営業職は、大きく分けると法人向けと個人向けの2種類があります。
法人営業では、自社の商材やサービスで企業の業務が効率的になるような提案をおこなうことがおもな仕事内容です。顧客が抱える問題や課題を理解して、適切な商材を提案するヒアリング力やコミュニケーション能力が欠かせません。
一方で個人向け営業は、家電量販店や携帯ショップの販売スタッフや責任者などが該当します。担当する店舗の売り上げを上げるために、在籍しているスタッフの能力を発揮できるようなマネジメント力や店舗の課題を発見し解決できる問題解決力が求められます。
どちらも営業職ですが、自分が持っているスキルやどのような顧客を担当するのかによって、業務内容は変わってくるでしょう。
自分に営業が向いているのかわからない場合は、以下の記事を参考にしましょう。
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営業向いていないと十分な検討をせずに決めつけることは危険です。まずは営業職の理解を深めましょう。この記事では営業に向いていない傾向のある人の特徴16選や、おすすめの道をキャリアコンサルタントが解説します。
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通信業界の営業職志望として意識すべきポイントは、顧客ニーズへの理解と提案力、コミュニケーション能力と問題解決力のアピール、そして目指す方向性の明確化です。
顧客ニーズに応じた提案や効果的なコミュニケーションによって信頼を築き、課題解決に貢献する意欲が大切です。
企画・マーケティング職
顧客の求める商品やサービスを考える企画・マーケティング職は、企業のブランディングという視点でも重要な存在です。
新しいサービスを企画する際は、他社にないサービスや商品でありつつ、顧客に喜ばれる内容かどうかを考える必要があるため、多角的な視点で物事を見られる人材が求められます。市場調査や競合企業の調査の結果を、分析する力も必要になります。
そして企業が大きく発展するためには、顧客のニーズに沿った商品・サービスを企画するだけでなく、サービスを効果的に宣伝するマーケティングも重要です。
企業の中心になり、成果を上げていきたい人や「ほかにないものが作りたい」といった学生には、ぴったりの職業といえます。
企画職やマーケティング職について詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
企画職
企画職の仕事や適性を徹底解剖! 新卒が企画職を狙うのはハード?
マーケティング職
新卒でマーケティング職に就くには? 仕事内容から対策まで徹底解説
技術職
通信業界では、企画職が考えたサービスを実現するための技術職も存在します。しかし、一言で技術職といっても、仕事内容は細分化されているため自分のスキルとマッチしていない職業を選ばないよう注意が必要です。
技術職を目指す場合は、自分が持っているスキルを活かしてやりたい仕事ができるのかしっかり考えないとミスマッチにつながってしまいます。志望動機を書く前に自分が持っているスキルを整理しておくと、ミスマッチを防ぐことができるでしょう。
また、技術職の仕事は日々進化していくのが特徴です。技術職を志す場合は、新しい技術へ興味関心が強く、ものつくりが好きな人が求められるので、それを前提として各職種に特化したスキルも確認していきましょう。
- 通信業界を受けるときは、目指すエンジニアの詳細まで決めておいた方が選考突破は有利でしょうか?
具体的な将来像として決めておいた方が良いが柔軟さも必要
技術職を本気で志望していることを示すためには、自分のキャリアビジョンをある程度具体的に説明できると良いでしょう。具体的な技術や資格などの名称を挙げて将来のプランを話すことで、職業人生の将来設計をしっかりと考えている印象を与えることができます。
一方で、会社の方針や指示にしたがって柔軟に対応することも併せて伝えておきたいです。「それしかやりたくない」という印象を与えることがないよう、「将来像はあくまでも現時点のものであり、時代や環境の変化、自分の成長に応じて今後変わることもある」と伝えることが有効です。
研究開発職
日々新しい技術を考え開発していきたい人には、研究開発職が向いています。研究開発職は時代の変化やトレンドに合わせて新しい製品やサービスを作る職業です。企業が成長するためには欠かせない存在であり、自分が作ったものが顧客に喜ばれるやりがいも感じられます。
また、研究開発職は一日で成果が出る仕事ではありません。そのなかでも、企業が求めるスピード感で成果を上げることを求められます。そのため粘り強く取り組み、達成に向けて努力できる人が求められる傾向にあります。
時代のトレンドに興味があり、かつモノづくりが好きな人やコツコツ努力を続けられる人は、研究開発職が向いています。
研究職について理解を深めたい人は、下記の記事がおすすめです。
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ネットワークエンジニア
日々生活しているなかで欠かせないインターネットを、安全かつ快適に利用するにはネットワークエンジニアの存在が欠かせません。
ネットワークエンジニアは、ネットワークの企画・設計・開発・監視・保全を仕事としています。インターネットは24時間利用されるため、トラブルが起きたときは迅速な対応が求められます。大切な顧客情報を守るためのセキュリティ面の強化もネットワークエンジニアの仕事です。
社会が安心してネットワークを利用できるのは、ネットワークエンジニアが常に対応してくれているからといえます。トラブル解決が得意な人や責任感がある人には、ぴったりな職業でしょう。
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システムエンジニア
システムエンジニアは、社内のシステムを企画設計し開発、保守・運用をおこなう仕事で、顧客のニーズに合わせて、技術的な側面でアプローチしています。
システムエンジニアは黙々と一人で作業するイメージがありますが、プロジェクト単位で仕事をすることも多いため、多くの人とかかわる職業です。他者とかかわるコミュニケーション能力が求められるのはもちろん、トラブルが起きたときの問題解決力も求められます。
また、通信業界は技術が急速に発展するため、システムエンジニアも常に新しい技術に興味を持つ必要があります。新しい技術が顧客のニーズに合うとわかったら積極的に勉強し、活用していくのも仕事の一つです。
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データサイエンティスト
データサイエンティストといわれても、実際の仕事内容がすぐに思い浮かぶ人は多くないかもしれません。データサイエンティストの仕事は、顧客が持つビックデータを分析し、より良いサービス作りに役立てることです。
ビックデータ
明確な定義はないが、日々生産されている多種多様なデータの総称を言う。
データの種類・形式に決まりはなく、テキスト、画像、動画、音声などすべて含まれる。
今あるサービスをそのまま使い続けた場合、どんなに良いサービスだとしても、進化し続ける競合企業にいずれ負けてしまう可能性はあります。競合と差別化を図るためにもデータサイエンティストが情報を分析し、今後のサービスや開発に関する重要な意思決定をするために役立てられ、会社の成長に大きく貢献するのが特徴です。
膨大なデータから必要な情報を取捨選択し、企業を成長させられるデータサイエンティストは、どの企業でも重要な存在といえます。物事の分析し、問題解決に向けたアイデアを出せる人に向いている職業です。
新卒でデータサイエンティストを目指すのはかなり狭き門です。しかし学生時代にデータ分析やプログラミングなどの専門知識を取得し、かつそれを活用しておけばまったく無理というわけではありません。
近年では新卒時にはすでにそれらの業務で事業を立ち上げるなど、実績を積んだうえで就活をしている人も少なくありません。学校で学ぶだけではなく、得られたスキルを活用する経歴を同時に積んでおくと良いでしょう。
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職種別! 通信業界で求められる人物像
通信業界で求められる人物像
- 営業職:ヒアリング能力を持つ人
- 企画・マーケティング職:細かい部分に気が付く人
- 技術職:責任感や当事者意識がある人
志望する職種が決まったら、自分の強みを志望動機でアピールできないか考えましょう。通信業界で求められる人物像は、職種によって大きく異なるので、。自分が志望する職種で求められている人材を把握して、より近いエピソードを選べるようにしましょう。
ただし、自分が求められている人物像に当てはまらないからといって諦める必要はありません。さまざまな視点から自分を見て、目指す職種に合った強みがないか自己分析しましょう。
営業職:ヒアリング能力を持つ人
通信業界での営業職は、顧客のニーズを聞く力が求められます。法人営業であれば、顧客の課題を解決できる適切なサービスを提案するために、企業が持つ課題や問題を聞き出す必要があるからです。個人向けの営業であっても、顧客がどのようなサービスを求めているか聞き出す力は欠かせないでしょう。
ヒアリング力が高い人材は、顧客の要望を理解するのが得意なため信頼を得やすくなります。要望を正しく聞き出せれば、顧客が持つ問題を解決するために必要なサービスを提案できるでしょう。
そのためにも、コミュニケーション能力を持ち適切なヒアリングができる人材が求められています。
コミュニケーション能力のアピール方法を知りたい人は、下記の記事もおすすめです。
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例文12選|コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説
コミュニケーション能力は企業が学生に最も求める能力といえます。本記事では有効なコミュニケーション能力の自己PR方法について解説しています。
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企画・マーケティング職:細かい部分に気が付く人
企画・マーケティング職では、他社と違う自社だからこそできるサービスを考えていく必要があります。新しいサービスを作るためには、既存のサービスや他社のサービスに目を向け、顧客にどのような部分が支持されているのか分析していくことが重要です。
細かい部分に気が付く人であれば、ほかの人が気付かないような視点から物事を見て考えられるでしょう。また、ささやかな顧客の意見にも耳を傾け、人に喜ばれるサービスを提案できるようにもなります。
通信業界の進化はめざましく、スピード感のある業界です。細かい部分に気が付く人であれば、他社に負けないスピード感のなかでもより良いサービス作りができるでしょう。
人々のニーズを読み取り、そのニーズを満たすための商品やサービスを考えたり、魅力付けをするのが企画・マーケティング職の仕事です。着眼点や発想のユニークさ、共感力、人に響くメッセージを発する言語化力に長けている人が向いているといえます。
技術職:責任感や当事者意識がある人
業務内容が幅広い技術職ですが、一貫して求められるのは自分の仕事に対して責任感が持てる人材です。
通信業界は人々が生活するインフラを支える仕事であり、責任感がないとトラブルが起きてしまうリスクも高まり、生活に不便が出かねません。
たとえば、使っているスマホの回線に通信障害が多ければ、ほかのキャリアへ変更しようと考える人も多いでしょう。利用する人が減れば、企業は収益が確保できなくなります。
また、進化を続けるIoTを安心して利用するには、個人情報の管理が欠かせません。他者の情報を責任持って預かれるセキュリティを作るのも、技術職の仕事です。
企業の信頼に直結するからこそ、技術職には責任感や当事者意識がある人材が求められています。
責任感を効果的にアピールする方法を知りたい人は、下記の記事を参考にしましょう。
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書き方を理解! 通信業界の志望動機を書く3ステップ
通信業界の志望動機を書く3ステップ
- 通信業界を志望する理由
- 志望する理由に関係するエピソード
- 志望職種での入社後の展望
自分がやりたい職業やアピールするべきポイントが明確になったら、実際に志望動機を書く方法の知識を身に付けましょう。
採用担当者が読みやすいと感じる文章には特徴があり、志望動機や自己PRを書くときはポイントを押さえるだけで伝わりやすい文章が書けるようになります。どのように書けば言いか理解を深め、効果的な志望動機を作成しましょう。
志望動機の基本的な構成は、以下の記事で詳しく解説しているので、基本からおさらいしたい人は併せて確認してみてください。
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ステップ①通信業界を志望する理由
志望動機を書くときは、はじめに通信業界を志望する理由を記載しましょう。伝えたい内容を最初に書くことで、文章を読んだ採用担当者は学生が一番伝えたい部分を理解しやすくなります。
結論を後に書いてしまうと、読み手としては「この学生は結局何が言いたいんだろう」と疑問を持ったまま文章を読み進めることになってしまいます。志望動機は就職活動でも重要な部分のため、しっかりアピールして採用担当者の印象に残るようにすることが大切です。そのためにも、一番伝えたい部分は最初に書きましょう。
通信業界を志望する理由が明確な状態で続く文章を読んでもらえば、記載したエピソードが採用担当者にも想像しやすいでしょう。
ステップ②志望する理由に関係するエピソード
志望する理由を書いたら、通信業界を志望するに至ったエピソードを書きましょう。エピソードを書くことで、あなたが通信業界を志望したきっかけを採用担当者が想像しやすくなり、志望動機に説得力が増します。
エピソードが書いていない志望動機は、具体性が乏しくなり、採用担当者から「この学生の話が聞いてみたい」と思ってもらえない可能性があります。書類選考を突破して面接に進むためにも、具体的なエピソードを記載しましょう。
ただし、記載するエピソードは必ず実体験にもとづいた内容にしましょう。偽りのエピソードは面接時に深掘りされるとバレてしまう可能性があり、採用に至らない原因になり得ます。リスクを取らないためにも、実際に自分にあった経験をもとにエピソードを書きましょう。
エピソードをまとめる際のポイントは、自身の実体験に基づいた具体性と通信業界との関連性を明示し、問題解決やチームワークの経験をアピールすることです。
また、将来の展望や目標設定も明確に述べることが重要です。これによって、自己の志向性や熱意を採用担当者に伝えられ、面接の場でより魅力的な候補者としてアピールすることができます。
ステップ③志望職種での入社後の展望
志望動機の最後は、入社後に自分がどうなりたいのか記載しましょう。
入社後の展望を書くことで、仕事内容や企業に対して関心を持っているとアピールできます。企業に対してどのように貢献できるかも明確に示せるため、採用担当者にとっても採用するメリットがわかりやすくなるのです。
また、入社後の姿を記載すると一緒に働いている姿を採用担当者に想像させる効果もあります。志望動機を通して「一緒に働きたい」と思ってもらえれば、選考突破の可能性が高まるでしょう。
企業に対して積極的な姿勢をアピールするためにも、入社後の自分まで考えて志望動機を書くのがおすすめです。
採用経験者が解説! 通信業界の志望動機でオリジナリティを出すコツとは?
自分なりに通信業界のことを調べ、志望動機を作成しても「ほかの学生と被っているんじゃないか」「自分らしい内容うになっているのか」と不安を感じる人もいるでしょう。
そこで、採用経験者である小松さんに、通信業界の志望動機でオリジナリティを出すコツを解説してもらいます。
志望動機を書くときに自分らしさをアピールできないと悩む人は特に確認しておきましょう。
アドバイザーコメント
小松 茂樹
プロフィールを見る3つのポイントを押さえれば誰でも独自性のある志望動機が書ける
採用担当は大量の応募書類に目を通します。抽象的で一般論のような志望動機は記憶に残らず、インターネットなどでよく出回っている記入例を転用したものは「テンプレを使っている」と簡単に気付かれてしまいます。
志望動機を書くのはなかなか骨の折れる作業かもしれませんが、安易な方法に頼らず、自分の力で書き上げるようにしましょう。志望動機のオリジナリティを出すポイントは大きく3つあります。
①自分の体験を盛り込む
最もオリジナルなものは、あなた自身の体験です。スマートフォンの使用など身近なもので良いので、なぜ通信業界に惹かれたのかを説明する具体的なエピソードを伝えましょう。
②自分の言葉で伝える
「ミッション」「バリュー」「キャリアアップ」など、カタカナ言葉を使いたくなるかもしれませんが、こうしたきれいな言葉はかえって印象に残りません。「やりたいこと」「役に立つ」「成長する」など、日頃自分が使っている言葉で書いた方が、読み手に伝わりますよ。
③誰の役に立つ仕事をしたいのかを具体的に語る
「世のため、人のために役立つ仕事をしたい」と書く人がいますが、世のため人のために貢献しない仕事などありません。通信業界での仕事でどんな人の役に立ちたいのかを例示することで、オリジナリティを高めることができます。
職種・能力別! 通信業界の志望動機6選
通信業界の志望動機は、目指す職種によって内容を変える必要があります。しかし職種やアピールポイントを整理しても、志望動機の正解がわからず納得いく内容が書けない人は多いでしょう。
自分が書く志望動機に納得いかない場合は、例文に目を通してみるのもおすすめです。例文を参考に内容をブラッシュアップすれば、より良い志望動機に近付きます。「志望動機がまったく書けない」と悩む人も、例文を読めば書き出す糸口が見つかるでしょう。
志望動機がうまく書けない人には、下記の記事もおすすめです。まずはなぜ書けないのかを分析してみましょう。
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職業別の通信業界の志望動機3選
職業別の通信業界の志望動機3選
通信業界の志望動機を書くときは、自分が目指す職業を明確にすることが大切です。職業によって求められる人材が異なるため、アピールするポイントも職業に合わせて変えることが大切です。
ここでは、技術職、企画・マーケティング職、営業職に分けて志望動機の例文を紹介します。志望動機がなかなか思い付かない、書いた志望動機が適切か不安と悩む人、例文と照らし合わせて直せるポイントがないか探してみましょう。
例文①技術職の志望動機
技術職の志望動機
私が貴社を志望した理由は、震災が起きたときでもいち早くネットワークを復旧させるための技術を開発したいと考えたからです。
私は小学生の頃、大きな震災を経験しました。単身赴任をしている父にも連絡がつながらず不安を感じたことを覚えています。
貴社では、災害が起きたときのために普段使っているネットワークとは別で動かせるネットワークを用意しています。実際に災害が起きたときも、いち早くネットワークの復旧に貢献でき、正しい情報や大切な人の安否が確認できるシステムを作っているのが魅力に感じています。
また災害が起きた当時も、貴社の通信障害に対する対応とアナウンスの丁寧さにとても救われたのを覚えています。
貴社に入社させていただいた際は、災害で不安を感じる人が少しでも安心できるネットワークの維持に貢献したいと考えています。
技術職を志望するときは、どんなにその仕事を「やりたい」と熱望していても、適性がなければ意味がありません。
この例文はその熱望はあっても、自分のなかにその適性やスキルが備わっているということが十分に伝えきれていない印象でした。自己分析から得られた自分の強みがいかにその技術職にふさわしいか、マッチング度が高いかをアピールしましょう。
例文②企画・マーケティング職の志望動機
企画・マーケティング職の志望動機
私が貴社を志望した理由は、ネットワークを通して人々の生活を便利にすることに貢献できると考えたからです。
私の祖母は以前病気をわずらい、右半身が動かしづらいなかで生活しています。利き手が右である祖母にとって、照明のスイッチやカーテンを開くといった基本的な生活動作もつらいときがあります。
貴社では、インターネットに詳しくない方でも設定しやすいIoT製品の提供に力をいれています。なるべく簡単に豊かな暮らしをしてほしいという企業理念は、祖母の姿をみていた私にとってとても共感できました。
私が貴社に入社させていただいた際は、祖母のような人がより生活しやすくなる製品の企画に携わっていきたいと思っています。
自身のエピソードを用いて、どんな人にどのような価値を提供したいのかを自分の言葉で語っていますね。とても好印象です。
さらに改善するとしたら、どんな製品を企画してみたいのかの具体例を挙げてみると良いでしょう。おばあ様の日々の様子から「こんな製品があったらいいのに」というアイデアを添えることで、エピソードに描かれた思いをより強く表現することができます。
例文③営業職の志望動機
営業職の志望動機
私が貴社を志望した理由は、顧客一人ひとりに向けて適切なサービスを提供したいという姿勢に共感を覚えたからです。
私は、以前祖母の携帯電話の契約に同席しました。年齢もあり細かいことがわからない祖母に対応してくださった方はとても丁寧で、生活状況からいらないサービスはなくし必要なものだけを適切に提案してくださいました。その方の対応に信頼を覚え、私も携帯電話を変えるときは対応をお願いしました。
貴社ではヒアリングをしっかりおこない一人ひとりに必要なサービスを提案しています。営業成績を重視するだけでなく、顧客の信頼獲得を大切とする姿は、私がなりたい営業職そのものです。
私が貴社に入社した暁には、同じように顧客の利益と会社の利益、どちらも考えて行動できる人材になりたいと考えています。
他業種の営業職と通信業界との志望動機での差別化ポイントは、顧客志向とサービス提供への姿勢の違いです。
通信業界の営業職志望者は、顧客との信頼関係を築きながら適切なサービスを提供することに強い関心を示して、その姿勢を強調するようにしましょう。
能力別の通信業界の志望動機3選
能力別の通信業界の志望動機3選
通信業界の志望動機を書いていると、企業に関連するエピソードが浮かばない人もいるでしょう。そのときは、自分の強みにフォーカスしてアピールしていくのがおすすめです。
強みは誰にでもあるため、企業が求めている人物像をマッチすれば採用担当者の印象に残りやすくなります。
志望動機を作成する際は、自分の持っている強みを、仕事のなかでどのように活かすか考えてみましょう。また、自分の強みが思い浮かばない人は、下記の記事を読んで強みがないか考えてみてください。
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就活で自分の強みを何て答えれば良いかわからない、そもそも自分の強みが浮かばない人に向けて、キャリアコンサルタントが自分の強みを見つける方法やアピールのコツを解説していきます。強みを伝える例文も紹介するので、参考にしてください。
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例文①ヒアリング能力をアピールする志望動機
ヒアリング能力をアピールする志望動機
私が貴社を志望した理由は、持ち前のヒアリング力が活かせると感じたからです。
私は学生時代にチアリーディング部に所属していました。チアリーディングはチームでおこなう競技のため、チーム内でしっかりコミュニケーションをとるのは欠かせません。チーム内でいさかいが起きたときは、両者の意見を聞いて妥協案を考えるように努力しました。結果的に、チームの雰囲気も演技の質も良くなり、関東大会では今まで入賞までほど遠かった状態から、入賞一歩手前まで健闘することができました。
貴社では、特に顧客対応に力を入れており意見一つひとつを大切にしています。はっきりした意見が出ない人に対しても、さまざまな側面から質問し隠れている要望を聞き出す努力をしています。
私も貴社に入社させていただいた際には、チアリーディング部で活かしたヒアリング能力を活かし、顧客の気持ちを理解し信頼を獲得できる社員になりたいと考えています。
ヒアリングは単純に他人の話を傾聴するだけでなく、そこから得られた情報を客観的に分析し、かつそれを有効に活用できなければ意味はありません。
自分の考えに都合の良い解釈を加えず、バイアスをかけずにフラットに聞けるという点を強調しましょう。
例文②責任感をアピールする志望動機
責任感をアピールする志望動機
私が貴社を志望した理由は、持ち前の責任感を活かせると感じたからです。
学生時代アルバイトでバイトリーダーを担当しており、メンバーのシフト調整や欠員の対応をおこなっておりました。テスト時期は学生全員が忙しく、シフトも少なくなりがちでした。
しかしその事態は予測できたため、他大学でテスト期間がずれている人に事前に声かけをすることでテスト時期に人員が足りない日を減らすことができました。おかげでバイト先からは評価してもらえ、とてもやりがいを感じました。
貴社では、通信障害が起きたときにいち早く情報を発信し、代替えの対策を用意していました。それは人々の生活を支えている自覚を持っているからこそだと感じました。
私が貴社に入社させていただいた際は持ち前の責任感を活かし、迅速なトラブル対応はもちろん、どんなことにも当事者意識を持ち未然にトラブルを防げるような社員になりたいと思っています。
社会インフラを支える業界特性を踏まえて、責任感の高さと業界との相性の良さを示している、とても良い構成ですね。
さらに改善するとしたら、シフト調整のエピソードにおけるちょっとした苦労話を盛り込んでも良いでしょう。「声をかけて回るのは大変だったけど、持ち前の責任感の高さで乗り越えた」などというストーリーにすると、責任感の高さがより際立つと思います。
例文③細かい部分に気が付く点をアピールする志望動機
細かい部分に気が付く点をアピールする志望動機
私が貴社を志望した理由は、細かい部分に気が付く自分の長所を活かせると感じたからです。
私は学生時代にデータ入力のアルバイトをしており、数字の入力や入力内容のチェックを担当していました。チェックはかなり細かい作業ですが、自分でチェックするルーティンを作ったことで、ミスの漏れをなくす工夫をしていました。
また、チェック漏れがない人がどのような方法で業務にあたっているかをヒアリングし、全員で共有できるマニュアルを作成しました。そのおかげで、周りにも評価していただきました。
貴社では、他社ではあまりおこなっていない携帯電話のプランを提案しています。2台目を持つ人にも便利なプランであり、ニーズを漏れなく分析して、ほかの企業が網羅できていない領域で企画を考案している点に魅力を感じました。
私も貴社に入社させていただいた際は、同じように他者が気付かないポイントに目を向け、会社に貢献していきたいと思っています。
- 細かい点にも気付くというのって面倒に思われないでしょうか?
細かさの価値を正しく伝えることでポジティブな印象になる
細かい点に気を配ることは、実はポジティブな印象を与える要素の一つです。なぜなら、細部への注意は責任感や真剣さを表わし、仕事においても品質向上や効率化につながるからです。
たとえば、データ入力のアルバイトでチェック漏れをなくすために工夫し、共有マニュアルを作成した経験は、自己管理能力やチームワークを示す素晴らしいエピソードです。また、貴社の独自の携帯電話プランの提案に魅力を感じたという点も、他者が見落としがちなニーズに目を向ける姿勢を示しています。
重要なのは、細かい点に気を配ることがただの面倒事ではなく、実際に価値を生み出す行動であることを示すことです。自信を持って自己の長所をアピールし、自分の仕事への真摯な姿勢を示すことで、周囲からの好印象を築くことができるでしょう。
志望職種に迷いがあるなら! 働きたい仕事を明確にする自己分析法
通信業界の志望動機を書くために、志望する職種を明確にするのは欠かせない作業です。
しかし、業界を決められてもどの仕事も魅力的で志望職種までは明確にできないという人は、改めて自己分析をおこないましょう。自己分析をすれば自分がしたい仕事が明確になり、効果的な志望動機作成につながります。
自己分析にはさまざまな方法がありますが、どのやり方でも本質は同じです。大まかに下記の内容で進めれば、効果的に自己分析できるでしょう。
自己分析の手順例
- テーマを通信業界を志望する理由に決める
- 過去の経験から通信業界に関連するシーンを洗い出す
- それぞれのシーンに対して深掘りする
- それぞれのシーンから共通点を探す
- 将来の自分を考える
一つの内容をさまざまな視点から分析していくと、自分が仕事に何を求めているのかがわかり、働きたい職種が明確になってきますよ。
自己分析のやり方をさらに詳しく知りたい人には、下記の記事がおすすめです。
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自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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- 自己分析は企業ごとにおこなうべきでしょうか?
自己分析はできれば2段階でおこなってください。第一段階は「自分がとらえている自分の強み」という観点です。
この時点では単に就職活動全般を通して、自分のなかにある「何が料理をするうえでの良い素材になるか」をピックアップするだけです。そのため、まだ企業ごとに作成しなくても構いません。
それができたら、第二段階で企業ごとに自己分析をしてみてください。このステップは、言うなれば「第一段階で冷蔵庫から取り出した素材の何を使ってどのような料理を作るか」です。
同じ材料でも人によって味付けや調理法の好みはさまざまです。それと同じように、自分のなかにある強みや特性を、相手の好み(求める人物像)に併せてどのようにアピールしていくかを考えていきます。
もちろん企業によって採用したい人物像はさまざまなので、企業ごとの自己分析が重要なのです。
通信業界のトレンドや職種を理解し評価の高い志望動機を作成しよう!
通信業界の志望動機を書くには、やりたい仕事を明確にすることが重要です。そのうえで、技術の発展がめざましい通信業界だからこそ業界が抱える問題やトレンドを理解すると、さらに具体的な志望動機が書けるようになります。
しかし、通信業界と一言で言っても仕事内容はさまざまです。どの職種を目指すかによって、当然ながら志望動機の内容は変えていく必要があります。自己分析を重ねて、自分が目指す職種を明確にし、選考を突破しましょう。
アドバイザーコメント
野村 芳克
プロフィールを見る通信業界を基礎から理解して他業界にはない要素を志望動機に入れよう
通信業界の志望動機を書く際には、まず自身がやりたい仕事を明確にすることが重要です。そのためには、通信業界の基本情報を十分に理解し、トレンドやビジネスモデルについても把握しておくことが役立ちます。採用担当者は志望動機に関する具体的なエピソードや、通信業界に対する理解度を重視する傾向があるので、それらのポイントに注意しましょう。
また、通信業界にはさまざまな職種が存在し、それぞれ求められる人物像も異なります。志望する職種に応じた適切な志望動機を書くためには、職種別の特徴や求められる能力を把握することが重要です。
トレンドや職種の理解も志望動機の差別化には必須の要素
最後に、ほかの応募者と差別化するためには、オリジナリティを出すことが重要です。自分の経験や能力を活かし、通信業界における独自の視点や価値を示すことがポイントです。
自己分析をおこない、自身のキャリア目標や働きたい仕事を明確にすることも志望動機を書くうえで役立ちます。通信業界のトレンドや職種を理解し、自己の強みを活かした魅力的な志望動機を作成しましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
中小企業診断士/キャリアコンサルタント
Shigeki Komatsu○営業企画・マーケティング・情報システム・総務・人事・経営企画室など幅広いキャリア経験を持つ。現在はキャリア形成や能力開発に向けた企業研修や個人面談などを提供している
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
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