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転職先を現職の人事に伝えないのはだめですか?

現在、内定を受け、現職に退職の意思を伝える予定です。しかし、転職先の企業名や事業内容を人事に伝えないことはだめなのか、また法的な問題があるのか、不安で悩んでいます。

転職先からは、現職の社員や人事に内定先の情報を詳しく話さないほうが良いとアドバイスを受けました。しかし、人事担当者から退職理由や今後のキャリアについて質問された際、転職先についてまったく話さないのは角が立つのではないかと心配です。

キャリアコンサルタントの視点から、転職先の情報をどこまで開示するのが適切か、言わないことで生じるメリット・デメリット、そして円満退職につながる効果的な伝え方についてアドバイスをお願いします。

2人のアドバイザーが回答しています

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キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表

渡部 俊和

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転職先を現職の人事に伝えなくても何の問題もない

現職の人事に転職先を伝える必要はまったくありません。転職は個人の都合であり、転職先も個人情報の一部です。今の会社との関係を断つことを前提にしているわけですから、現職の人事にそれを聞く権利はありません。

法的な問題は、むしろ転職先を伝えたときに起こりえます。会社を辞められた腹いせに、「以前の勤務態度が悪かった」「問題を起こした」などと転職先に変な噂を流す社員や、入社を妨害して復職させようともくろむ人事がいます。

退職の決意を思い出して! 感情を排して対処しよう

転職先についてまったく話さないのは角が立つのではないか、と書かれていますね。会社を辞める時点でもう角は立っています。どういう認識で退職を決めたのか今一度振り返ってみましょう。

軽い気持ちで退職を決めているわけではないはずです。個人の権利と義理や感情はしっかり分けて考えてください。

会社はあなたと雇用契約を結んで仲間として迎えています。そしてあなたを教育する過程で多大なコストや労力を投資しているはずです。

あなたは働くことで会社に利益というリターンをもたらしています。その契約を一方的に切ろうとしているというのが退職ということなのですよ。転職先を伝えるかどうかなどは些末な個人的な問題にすぎません。

余計な感情的な要素は考えずに、これまでの感謝だけを伝えて、あとは事務的に淡々と進めるのが円満退社のコツです。

国家資格キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャル・プランニング技能士

山田 圭佑

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法的な問題は起こらない! 転職先は個人情報の一つ

転職先の企業名や事業内容を現在の会社側に伝えなくても、法的に問題が起きることはまずありません。転職先の会社名などは個人のプライベートな情報として、情報を開示するかどうかは本人に委ねられているからです。

大切なのは誠実な受け答えと完璧な引き継ぎ

仮に、現在の人事担当者から退職理由や今後のキャリアについて質問を受けたら、できる限り誠実に答える必要はあります。ただ、転職先については業界名を伝える程度に留めても、まったく問題ないはずです。

もちろん現在所属している会社から退職間際ににらまれてしまうような事態は避けましょう。仮に質問をされたら、転職先が決まっているとしても「有給消化中にじっくり探す予定です」などとぼかして伝えてください。

円満退職することを望むのであれば、転職先を人事担当者へ正確に伝えることよりも、現在取り組んでいる仕事を可能な限り完璧に引き継ぎ、会社全体の仕事に支障が及ばないようにすることが一番です。

転職後、転職前の会社からビジネスパートナーとして頼りにされるような人物になれることを祈っています。

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。

既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。

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