この記事のまとめ
- 仕事はストレスも多いためもう働きたくないと思うことは誰にでもある
- 前向きになれないときは3つの手順で自分の気持ちを整理してみよう
- 自分の納得できる道を切り拓くための4つの選択肢も解説
仕事では、さまざまな場面でストレスを感じることも多いため、「もう働きたくない」という気持ちにまでなってしまう人もいるかもしれません。
しかし、そうした後ろ向きな気持ちのまま仕事を続けたり、あるいは衝動的に仕事を辞めたりしてしまうと、その先の人生を有意義に過ごせない可能性があるのです。
そこでこの記事では、多くの人の仕事や人生の悩みに寄り添ってきたキャリアコンサルタントの吉野さん、谷猪さん、平井さんとともに、「もう働きたくない」という状態から、自分の納得できる道を見つける方法を解説します。
毎日をただ悶々と過ごしている状態から抜け出したいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
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「もう働きたくない」ときは自分の気持ちの深掘りが解消の糸口になる
社会人になると休日以外の多くの時間を働いて過ごすことになるため、仕事のなかでいろいろなストレスが積み重なると、この先も続く仕事に対して意欲を保てず「もう働きたくない」といった悩みにつながることがあります。
しかし、まったく働かずに生きていく方法は限られているため、衝動的に仕事を投げ出すのではなく、自分の気持ちを深掘りし、納得したうえで今後の人生を決断していくことが重要です。
そこでこの記事ではまず、「もう働きたくない」と思ってしまったときに考えられる原因を解説します。自分がなぜ仕事に対して意欲が持てなくなったのか、まずは原因を明確にしましょう。
次は、「もう働きたくない」と思う原因を踏まえ、自分が納得できる生き方を考えるための3つのステップを解説します。ネガティブな感情から衝動的に行動に移すのではなく、自分のなりたい姿を見定めて次のアクションに移れるようにしましょう。
最後は、人生を切り拓いていく具体的なアクションについても解説します。どうすれば自分の納得できる道に進めるのか、なりたい姿をもとに考えてみてくださいね。
「働きたくない」という気持ちと、「そんなことを考えずに働かなくては」という思いが葛藤している状態は、心のアクセルとブレーキを同時に踏んでいるかのように、精神的に苦しいものです。
そうした苦しみを取り除くためにも、状況を打破する手がかりを見つけていきましょう。
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自分がおかしいわけではない! 「働きたくない」と思っている人は多い
「もう働きたくない」と考えてしまっている人の中には、「周りの人は普通に働いているのに、自分だけがおかしいのかな……」と不安や孤独を感じている人もいるのではないでしょうか。
しかし、仕事というのは楽しいことばかりではないため、人によっては仕事のなかでネガティブな感情を抱くことはあるのです。
2023年11月に、マイナビが20~59歳の正社員の男女3,000人を対象にインターネットで実施したワークライフ・インテグレーション調査によると、「できることなら働きたくないと感じるか」という項目に対して「そう思う」「ややそう思う」と回答した人は全体の56.9%でした。
このように、多くの社会人が「働きたくない」という気持ちがありつつも仕事をしているため、「もう働きたくない」と思ってしまうこと自体は自然ともいえます。
しかしこうしたネガティブな気持ちを放置していると、仕事やそれ以外の部分に悪い影響はあっても、良い影響を及ぼすことはありません。だからこそ、自分が抱くネガティブな気持ちは受け止めつつも、それだけで終わらせずに自分の人生について考えていくことが大切なのです。
- 実際、働かずに生きていくことはできないのですか?
生活保護という方法があるがそれ相応の制限を受ける
結論からいうと、働かずに生活をしていくことは可能です。ただし、そのためには生活保護の受給対象になる必要があり、受給するためには条件が必要になります。
本当に働くことを止めてしまった場合、ほしいものを自由に買うことができなかったり、得られる収入も限られたりしてしまうため、退屈な毎日を送ることになるでしょう。
働くことで収入を得ることができるのはもちろん、自分を成長させることができ、成長することでやりがいや達成感などを感じる機会も増えます。
仕事にかかわらずさまざまな部分で、できることの範囲を広げられるのです。
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働きたくないと思うのはなぜ? 仕事の意欲が下がってしまう7つの要因
働きたくないと思うのはなぜ? 仕事の意欲が下がってしまう7つの要因
働くことに対して意欲が持てなくなってしまった人の中には、なぜ自分がそう思ってしまっているのかがぼんやりとしている人もいるかもしれません。
しかし、ネガティブな気持ちの原因となる部分が見えていないままでは、その気持ちと向き合ったり、解消に向けて動き出したりすることはできません。
そこでここからは、「もう働きたくない」と思ってしまうときに考えられる7つの原因について解説します。自分の中の働きたくないという気持ちと照らし合わせて、モヤモヤの根源を見つけていきましょう。
①給与に不満がある
企業に属している社会人は、働くことの対価として企業から給与をもらっています。しかし企業から支給された給与が、自分の働きに対して正当な額ではないと感じてしまうと、そこで働くことに意欲が持てなくなってしまうかもしれません。
また給与は、ただ仕事への対価としてだけではなく、企業がその従業員をどの程度評価しているのかの指標にもなります。
つまり給与に対して不満があると、「企業のために頑張って働いても評価してもらえない」といった気持ちになり、そこから「正当な評価や報酬が受けられないならもう働きたくない」というモヤモヤにまで発展してしまうのです。
②仕事量や待遇に不満がある
もう働きたくないと思っている人の中には、仕事そのものには興味ややりがいを見出せていたという人もいるのではないでしょうか。
しかし、人にはそれぞれ一日にこなせる仕事のキャパシティがあるため、そのキャパシティを大きく上回る量の仕事をこなしていれば、いくら仕事内容に満足していても心身への負担が大きくなってしまいます。
また、仕事の意欲やパフォーマンスというのは、仕事に対するやりがいだけでは維持できません。先で解説した給与と同じく、働くことで得られる福利厚生や待遇に不満があると、働くメリットを感じられなくなってしまうのです。
仕事内容に不満はないのに、もう働きたくないと思ってしまっている人は、自分の置かれている環境や仕事量などが原因で、知らないうちに精神的・身体的ストレスをため込んでしまっている可能性があります。
- 毎日残業でつらいです……。こんな状況でも「働きたくない」と思うのは悪いことですか?
事情はどうあれ働きたくないと思うことは悪いことではない
毎日残業でつらくて、もう働きたくないと思うのですね。つらいと思いますがもう少しだけ頑張って「働きたくない」の正体を一緒に考えてみましょう。
「働きたくない」のは、今の会社で働きたくないという意味なのか、どこであろうと今はもう働きたくないという意味なのかどちらでしょうか。
後者なら少しまとまった休みを取ってみたら良いと思います。もし前者であれば、働きたくない理由は残業だけなのか、ほかにはどんな理由があるのかなどと、少し頑張って自分が働きたくなくなるポイントを探してみてほしいですね。
「働きたくない」と思うこと自体は、悪くないと思います。どうしても嫌な要因からは離れることも解決策の一つですよ。
業務量が多くてなかなか仕事が終わらないと悩む人には、以下の記事がおすすめです。仕事を効率的に終わらせるコツやすぐに始められる対処法などを、キャリアコンサルタントが解説しています。
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③職場の人間関係に不満がある
企業などの組織の中で働くということは、価値観や性格、仕事に対する姿勢や働き方が異なる人とも、協力して業務に取り組む必要があるということです。
そのため、たとえ仕事内容自体に不満はなくても、職場の人間関係に不満を感じてしまうとその場所で働くことへの意欲が徐々に削がれ、「もう働きたくない」という気持ちにまで発展してしまう人もいます。
また皆さんの中には、「新しい人間関係を築いていくのがしんどい」「気を遣いながら仕事をすることに疲れた」という人もいるのではないでしょうか。
今の職場の人間関係に大きな問題がなかったとしても、自分以外の人と仕事を進める以上、相手への気遣いや多少の我慢が必要になることはあります。
そうした、人とかかわるうえで逃れられない労力がストレスとして積み重なったことで、これから先も人とかかわり続けながら働くことに嫌気がさしてしまっているのかもしれません。
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在宅ワークや自給自足という手もあるがハードルは高い
人は心が疲れているとき「誰にも会いたくない」と思うことがあります。
そこから人とかかわらずに働ける方法はないかと夢想するかもしれませんが、在宅ワークや自給自足で生計を立てるのは簡単なことではありません。逃避願望だけですぐに実現できるほど甘くはないのです。
まずは「疲れているんだな」と自分の心の状態を受け入れましょう。そのうえで、どのような対人関係が特にストレスになるのか、またどんなことなら許容範囲なのか、現実的に整理していってくださいね。
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④仕事内容が自分に合っていない
仕事と一口にいっても、業界や職種によって求められる能力は異なり、そして人もまたそれぞれ得意なことや苦手なことが違います。そのためもう働きたくないと思ってしまっている人は、今の仕事において求められる能力と自分の適性がマッチしていない可能性も考えられます。
自分が苦手なことや向いていない業務というのは、なかなか取り掛かる意欲が持てませんよね。また苦手な業務ほどミスや失敗も多くなりやすいため、自分に合っていない仕事で働くことは、仕事がうまくいっていない感覚を持ち続けることになってしまいます。
業務に対する苦手意識や、うまくいっていない感覚を常に感じながら仕事を進めた結果、自分がその仕事で働くことに意義を見出せず、働くことそのものが嫌になってしまうのです。
さまざまな原因によって仕事へのやる気がなくなってしまった人は、以下の記事でも対処法を解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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⑤仕事でミスをしてしまって働くことが怖い
何かに失敗してしまったときというのは、次また同じことに取り組むのが怖くなってしまうものですよね。
これは仕事でも同じことがいえ、働くなかでミスをしてしまったり失敗が重なったりすることで「また失敗してしまうかもしれない」といった不安や恐怖心が芽生え、「もう働きたくない」という気持ちにつながってしまう可能性があるのです。
特に仕事は、自分だけでは責任を負いきれないこともたくさんあり、一つの失敗やミスが企業全体の利益に影響を及ぼす場合もあります。
そのため、仕事の重要性や責任を重く受け止めすぎてしまう人などは、ミスや失敗がきっかけで働くことに前向きになれなくなってしまうでしょう。
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⑥プライベートがうまくいっていない
人は性格や価値観だけではなく、仕事やプライベートで何を大切にしているかやどんなことに優先順位を高くつけているかも異なります。皆さんの中にも、仕事はプライベートを充実させるための手段の一つとしてとらえている人もいるのではないでしょうか。
そうしたプライベートを重視した働き方を望んでいる人の場合、私生活がうまくいかなくなることで、そこへの対処に気を取られ、働くことの優先度や意欲が下がってしまうことがあります。
またプライベートの時間というのは、仕事の緊張やストレスから解放され心身をリフレッシュするためにも、充実させることが大切です。
しかし、そうしたプライベートの時間が自分にとって満足のいくものでない場合、仕事での心身の疲れをリフレッシュすることが難しくなるため、うまく気持ちを仕事モードに切り替えられず、「もう働きたくない」という悩みに発展しやすくなります。
- 私生活で悩んで働きたくなくても、結局私生活のためには働くしかないという負のスパイラルに陥っています。
現状を理解して負のスパイラルを止める糸口を見つけよう
負のスパイラルから抜け出すために、まず自分の立っている位置を知ることから始めてみることが大切です。「どうしてプライベートがうまくいかなくなってしまったのか」の原因を考えてみましょう。
そして次に、自分の場合は何をもってプライベートがうまくいっているといえるのか、良い状態を想像してみてください。
まず何よりもうまくいかなくってしまった原因を知り、それを踏まえたうえで次の対処を考えることが重要になります。
⑦周囲からの評価やプレッシャーに疲れてしまった
企業では、従業員一人ひとりに業務が割り振られ、その働きに応じて評価もおこなわれます。評価される、期待されるということは、人によってはやりがいや意欲につながるポジティブなことかもしれません。
しかし中には、自分の仕事を常に評価されたり、上司や周囲から期待されたりすることでプレッシャーやストレスを強く感じてしまう人もいます。
そうした人にとって仕事は、期待に応えるために頑張り続けなければいけないものになってしまうため、仕事のたびに心身を消耗し、「もう働きたくない」と思うほどに仕事への意欲が削がれてしまうことにつながるのです。
「働きたくない」と相談に来る人は、疲れを訴えることが多いです。物事のとらえ方が一面的な特徴もありますね。
何かに遭遇してパッと浮かんできた自分の考えを鵜呑みにせず、「今思ったことは本当かな?」「違う解釈の仕方はできないかな?」と立ち止まって自分と対話することで、自分を追い詰める考えを手放すことができるのです。
働くのであれば、給料は安くても良いから精神的に楽な仕事が良いと思っている人は、以下の記事を読んでみてください。精神的な負担の少ない職種をキャリアコンサルタントが解説しています。
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仕事に行きたくなくて「家にいたい」とまで考えてしまっている人は、以下の記事がおすすめです。ふさぎ込んだ気持ちを改善する方法をキャリアコンサルタントが解説しています。
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仕事に行きたくない・家にいたいという感情は誰しも抱くものです。この記事では、キャリアコンサルタントと仕事に行きたくない・家にいたいと感じる時の対処法を解説します。つらいときこそ自分を責めず、まずはいたわってあげたうえで前に進む方法を見つけましょう。
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まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
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現状放置はNG! 仕事に意欲が持てないことで起こり得る3つのリスク
現状放置はNG! 仕事に意欲が持てないことで起こり得る3つのリスク
- 仕事への意欲や注意が薄れることでミスにつながる
- 向上心が低いことでキャリアアップが遅くなる
- 仕事以外の時間にもネガティブな気持ちになる
ここまでは、「もう働きたくない」と思ってしまうときに考えられる7つの原因を解説しましたが、「働きたくない原因はわかっているけど、行動する気力は持てない」という人もいるのではないでしょうか。
そこでここからは、「もう働きたくない」という気持ちを放置しておくことの3つのリスクについて解説します。
自分の気持ちときちんと向き合わずにいることが、自分にとってどんなリスクにつながるのかを理解し、行動するきっかけにしてくださいね。
①仕事への意欲や注意が薄れることでミスにつながる
仕事での意欲というのは、仕事でプラスの成果を出そうとするときだけでなく、仕事を丁寧に進めたり、ミスなく実行したりするためにも必要になるものです。
しかし、「もう働きたくない」といった仕事への意欲が持てない状態になることで、仕事に誠実に向き合うことができず、仕事全体の精度が下がってしまう可能性があります。
また常に「働きたくない」という気持ちが頭の片隅にあることで、注意力も散漫になりやすいため、思わぬミスにつながりかねないのです。
今の皆さんにとって、仕事はしたくないことであり、真面目に取り組む気持ちになれないものかもしれません。しかし、同じ仕事でもほかの誰かにとっては興味や情熱を注げる大切な仕事なのです。
自分の意欲の低さを放置していることで、もしミスや問題が発生してしまった場合、自分以外の人にも迷惑がかかることを理解しておきましょう。
②向上心が低いことでキャリアアップが遅くなる
「もう」が付くほどに働きたくないと思いながら仕事をしている人の中には、「必要以上の仕事はしたくない」と思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、必要最低限のことだけをしようとする働き方は、周囲から見ると「向上心がない」と思われやすいため、評価が上がらずキャリアアップが遅くなるリスクがあります。
そもそも「働きたくない」と思っている人にとっては、キャリアアップによって見込まれる昇給や昇進はそれほど魅力に感じないかもしれませんが、キャリアアップをすることは昇進や昇給といったことだけがメリットではありません。
仕事で自分の働きが評価されてキャリアアップできれば、それだけ責任は大きくなるものの、自分の判断で自由におこなえる仕事の範囲が増えたり、自分の働きやすい状態に改革したりすることもできるようになります。
逆にいえば、働きたくないという気持ちを抱いたまま、現状維持の働き方を続けていると、周囲からの評価を得られないだけでなく、自分が働きやすい環境からも遠ざかってしまうわけなのです。
- 「もう働きたくない」という気持ちが社内の人にバレると、人間関係が悪くなったりハラスメントを受けたりするのでしょうか?
意欲のなさが給与に見合わないと判断されれば問題になる
給与に見合った働きができていないと、問題になりますね。労働意欲の低下がパフォーマンスに現れているとき、心配してくれたり、相談に乗ってくれたりする社内の人はいるでしょうか。
もし誰もいないのであれば、その孤立感が意欲低下の一因かもしれません。支え合う風土のない社風なのか、それとも自分が周囲に心を開いていないのか、対策を考える必要があります。
いずれにしても、業務には「報告・連絡・相談」が必須です。黙って一人で悩みを抱え込むのは、職業人としても望ましくない姿といえます。
③仕事以外の時間にもネガティブな気持ちになる
この記事を読んでいる皆さんの中には、「もう働きたくない」と思いながらも仕事を続けている人も多いのではないでしょうか。そんな皆さんにとって、仕事の時間は当然ながらストレスを感じてしまいますよね。
仕事に対するこの後ろ向きな気持ちは、仕事以外での自分のメンタルにも影響を与えてしまっているかもしれません。
仕事というのは休みの日以外は毎日続くものであるため、休日に働くことから離れられたとしても、また仕事の日はやって来ます。
そのため、仕事や働くことに対する嫌悪感を放置した状態では、せっかくの休日でも次の仕事のことを考えて気持ちが沈んでしまい、充実した時間を過ごすことができないのです。
もう働きたくないときこそ自分と向き合いポジティブな人生を考えてみよう
この記事を読んでいる人の中には、「もう働きたくない」という気持ちの原因となる問題が解決できないことで、仕事に関するすべてのことに嫌気がさしてしまっている人もいるかもしれません。
しかし、一つのモヤモヤを増幅させ、あらゆることに否定的になってしまうと、すぐそこに自分の状況を好転させられるようなチャンスが転がっていても、ネガティブな見方をしていることでチャンスだと気付くことができないのです。
ネガティブな気持ちになってしまっているときこそ、そうした負の感情に流されるのではなく、冷静に自分の気持ちと向き合い、ポジティブな視点に切り替えていきましょう。
意識して前向きに将来のことを考えられるようになることで、「もう働きたくない」と常に悶々としていたときには見えてこなかった道を見つけられるきっかけになります。具体的な考え方のステップは次の段落で紹介しているため、参考にしてみてくださいね。
私はうつから回復するときに「ま、いっか」と思えるようになりました。
今はネガティブな気持ちが出てきたら考えるのをやめて、「明日考えよう~、後で考えよう~」などという言葉に適当なメロディーをつけて声に出して歌います。
声に出すことが大事で、歌うと同時に耳でも聞くとおかしくなってきて、大概のことはどうでも良くなりますよ。
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職業選択においてやりたいことはもちろんですが、その中でも適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうため適職への理解が重要です。
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自分の本当の気持ちを深掘りしよう! 納得できる道を考える3ステップ
自分の本当の気持ちを深掘りしよう! 納得できる道を考える3ステップ
ここまで、「もう働きたくない」といった後ろ向きな気持ちを放置すると、さまざまな不利益につながると解説してきました。
しかし、働きたくないという気持ちの原因となる部分は簡単に解決できるものではなく、働きたくないからといって「働かない」という決断をすぐにすることも難しいですよね。
だからこそ、まずは自分の気持ちと向き合い、後ろ向きな気持ちをどうやったら前向きに変えていけるのか、この先どんな選択をすれば自分が納得できるのかを考えることが大切です。
ここからは、自分の気持ちを深掘りして納得できる選択をするための3つのステップを詳しく解説していきます。自分の中のモヤモヤを晴らして、次のアクションに進むきっかけを作りましょう。
①前向きに働けなくなってしまった原因を振り返る
「もう働きたくない」という思いと向き合い、これからの人生を納得して進められるようになるためには、まず過去を振り返り、前向きに働けなくなってしまった原因を突き止めましょう。
具体的には、上記のようなモチベーショングラフを作成し、仕事のさまざまな場面における意欲を可視化してみることがポイントです。そこから自分の「もう働きたくない」という気持ちが強くなっているところに焦点を当て、その時の出来事や自分の感情を細かく記載してみてください。
また横軸は、一日の仕事の流れや、社会人になってから今までの年月など、さまざまな時系列で作成してみましょう。そうすることで、「もう働きたくない」という表面的な感情の根本にある原因を、細部まで深掘りすることができます。
モチベーショングラフの詳しい書き方や自己分析への活かし方は、以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
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自己分析に有効な手法としてモチベーショングラフがあります。モチベーショングラフは適切な書き方や活用方法を知らないと、就活にうまく活かせません。この記事ではキャリアアドバイザーがモチベーショングラフで自己分析を極める方法を解説します。
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②仕事を含む今後の人生でどうなりたいのかを考える
過去を振り返り、自分の気持ちを深掘りできたら、今度は未来の姿について仕事を含めてこの先どうなりたいのかを考えてみましょう。ここでのポイントは、実現できるかどうかは気にせず、ポジティブかつ具体的にイメージすることです。
たとえば「もう働きたくない」と思っている人の最終的な理想像が、「必要最低限の労働で生活できるようになること」だったとします。
それが実現できるかどうかは一旦置いておき、どれくらいの生活水準で生きていきたいのか、必要最低限の労働とはどの程度のことなのかなどを書き出してみましょう。
このように、「実現できるかわからない」といったネガティブな感情を切り離してポジティブに人生について考えることで、自分が本当になりたい姿やしたいことを明確にすることができます。
- なりたい姿はどのくらい先のことを考えれば良いのですか? 将来像を設定するときのコツを教えてください。
約10年先までを数年単位の時系列に分けて具体的に考えてみよう
なりたい姿を想像する場合は、半年、1年、3年、5年、10年という時系列を設定して、キャリアプランを考えていくと良いでしょう。
その際は具体的な数字を取り入れるなどして言語化することで、自分の中でイメージしやすくなります。
漠然とした目標にすると、設定したキャリアプランを振り返りにくくなり、自分の今の状況が正確に把握できなくなってしまうため、具体性を意識することが重要です。
キャリア形成のやり方がよくわからない人は以下の記事がおすすめです。文字通りキャリアの専門家であるキャリアコンサルタントが、自分の人生を切り開くための方法を徹底解説しています。
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③なりたい姿の実現に必要なことを考えこの先の計画を決めてみる
「もう働きたくない」と思ってしまうのは、現状のモヤモヤに対する改善策が見えなくなっていることで、これ以上行動を起こす気力がなくなっているからといえます。
そんなときはネガティブな視点で見た現状ではなく、ポジティブに考えたなりたい姿から逆算して、理想に近づくために必要なことを書き出してみましょう。
なりたい姿に向かうための計画を練る際は、必要なことだけでなく、自分の中でしたくないことや理想に近づくためなら頑張れそうなことも明確にしてみることがポイントです。
仮に、「今の生活水準を維持して年に一度は旅行に行けるような生活がしたい」というのが将来のなりたい姿だった場合、生活水準を維持するための収入や、旅費の貯金などが必要なこととして挙げられます。
そこに、「働くなら企業に縛られたくない」「自由に働くために必要な資格の取得は頑張れそう」といった、なりたい姿を軸にしたうえで自分の中で譲れない部分や実行できそうな行動も書き加えてみてください。
そうすることで、最初に思い描いたなりたい姿を自分の納得できるやり方で実現させる道筋が見えてくるはずです。
気持ちの整理ができたら試してみよう! 自分の人生を切り拓く4つの方法
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- 今の仕事の評価を上げるためにスキルアップを目指す
- 異動を希望して今の環境を変えてみる
- 転職して自分に合った仕事で働く
- 仕事から離れて自分の将来についてゆっくり考える
ここまでは、「もう働きたくない」という気持ちの根底にある本音を理解し、自分が納得できる未来の姿について考える方法を解説してきましたが、なりたい姿が見出せた後にどのように行動すれば良いのかわからない、という人もいるのではないでしょうか。
そこでここからは、自分の人生をより良い方向に切り拓くための4つの方法について解説します。自分の後ろ向きな気持ちを整理でき、少しでも動き出そうという気持ちが持てた人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①今の仕事の評価を上げるためにスキルアップを目指す
「働きたくない」と思ってしまう原因が給与や待遇、仕事量などによる部分が大きい場合、自分自身のスキルを高めることで、今よりも状況を好転させられる可能性があります。
そもそも「もう働きたくない」と思っている時点で、これ以上頑張る気持ちになれない人もいるかもしれませんが、評価を上げるというのはただ上の役職を目指すことだけではないのです。
今自分ができることを極めたり、その仕事の中でできることを増やしたりすることもスキルアップといえます。そうした努力しようとする姿勢が周囲に伝わり、自分の評価が高まることで、自分の意見や希望が通りやすい環境で働けるようになるかもしれません。
常に上を目指して努力する気持ちになれない人でも、目の前の仕事にまずは一生懸命取り組んでみることで、良い変化につなげるきっかけを作ることができます。
②異動を希望して今の環境を変えてみる
「もう働きたくない」と思う原因が、人間関係の不満や仕事内容のミスマッチといった、自分だけでは改善に限界がある問題の場合、新しい環境に身を置いてみることで改善されるかもしれません。
とはいえ、転職をするとなると新たに企業を探して選考を受けたり、今の職場を退職するための引継ぎをおこなったりと、かなりの労力が必要になります。そこまでする気力が持てない場合は、部署異動を申し出て今の職場環境を変えてみるのがおすすめです。
企業の中には、社員の精神面を安定させたりモチベーションを維持したりすることが結果的に自社の利益を最大化させると考えているところも多いため、気持ちよく働くための異動の希望であれば、受け入れてくれる可能性は高いといえます。
新しい異動先で同じような気持ちにならないためには、自分が抱えている悩みにおいて何が課題だったのかを振り返っておく必要があります。
新しい異動先では、仕事を一から覚えていくのだという謙虚な気持ちで業務に取り組んでいくことが望ましいです。
③転職して自分に合った仕事で働く
もう働きたくないという気持ちと向き合った結果、今の場所ではやっぱり働き続けることが難しいと思った人は、転職で自分が納得して働ける仕事を探してみましょう。転職に向けて動き出す際は、まず最初に自分の納得できる仕事を見つけられるかが最も重要になります。
なぜなら、今の仕事で抱えている不満やモヤモヤをリセットするために転職をしているにもかかわらず、また同じ悩みで「働きたくない」と思ってしまっては、転職した意味がないからです。
転職先を選ぶ際に改めて自己分析をおこない、この先自分はどうなりたいのか、どんな働き方や環境であれば悩みやストレスを増幅させずに済みそうなのかなどをしっかり明確にしましょう。
自分にどんな働き方や仕事が向いているのか、一人で考えていてもよくわからない場合には、キャリアコンサルタントや転職エージェントなど、その道の専門家に相談してみるのがおすすめです。
客観的な視点を踏まえたうえで、自分にマッチした転職先に応募することができれば、社会人生活が今よりも豊かにできるだけでなく、転職の際の選考もスムーズに進めることができます。
ここまでの記事を読んで転職を考え始めた人の中には、いつ転職すべきか迷っている人もいるかもしれません。以下の記事では、転職の目的ごとのベストなタイミングをキャリアコンサルタントが解説しているため、参考にしてみましょう。
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転職したほうが良いと判断したとはいえ、転職するのが怖いと感じる人もいるのではないでしょうか。以下の記事では恐怖心を払拭して転職を成功させる秘訣を解説しているため、併せて参考にしてみてくださいね。
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初めての転職であれば怖いと感じるのは当然です。怖いと思う理由を明らかにし、理由に応じた対策を実践しましょう。キャリアコンサルタントとともに、怖さを軽減させる方法、内定獲得に近づく方法を徹底解説します。
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④仕事から離れて自分の将来についてゆっくり考える
「もう働きたくない」という思いがかなり深刻化してしまっていたり、すぐになりたい姿が浮かんでこなかったりした場合には、一度働くことから離れてじっくり自分の人生について考える時間を取ってみましょう。
趣味や旅行に時間を使ってみるなど、自分のプライベートの時間を充実させることで、ネガティブな気持ちがリセットされ、新しい自分のやりたいことが見つかるかもしれません。
とはいえ、急に仕事を辞めるとなると収入面で不安を感じる人も多いのではないでしょうか。しかし日本では、こうした自己都合で仕事を辞めた人でも、失業手当てによって一定期間であれば支援を受けながら生活することができるため、心配し過ぎる必要はありません。
しかし、失業手当てを受けるにはいくつかの条件が必要であり、申請から実際に手当てを受け取れるようになるまでに約2カ月ほどの期間が空く場合もあります。そのため手続きの流れやルールをしっかり把握したうえで、計画的に準備を進めてくださいね。
失業手当ての受給条件
- 離職日以前の2年間に雇用保険の被保険者期間が通算12カ月以上ある
- 就職できる能力があり、かつ再就職に対して積極的であること
- 「仕事を離れてもやりたいことが見つからなかったらどうしよう」という不安がぬぐえません……。
まずは休暇を満喫することで柔軟な視点でやりたいことを考えられる
やりたいことを考えるにはかなりのエネルギーが必要なので、再就職活動の前にしっかり休暇を取ることで、心の元気を回復させるのは良い方法です。
とはいえ「やりたい仕事」が見つからずそのことに不安を感じている場合は、やりたいことを仕事とつなげるのではなく「お金を払ってでもやりたかったこと」を実行してみましょう。
せっかくの休暇なので、大いに自分個人の夢をかなえてあげてください。充実した休暇を終えたころには、考え方も柔軟になっているはずです。
休暇の期間は貯金額と相談しながら決めてください。生活に困る状況になれば、自然と働く意欲も湧いてくると思いますよ。
キャリアの専門家3人に聞いた! 働きたくないときに心を軽くする考え方とは
キャリアの専門家3人に聞いた! 働きたくないときに心を軽くする考え方とは
- 公認心理師としても多くの人の悩みに寄り添っている吉野さんの場合
- 仕事とプライベートの両立の実現を支援している谷猪さんの場合
- 産業カウンセラーとして企業視点でのサポートをおこなう平井さんの場合
ここまでは自分の納得できる生き方を見つける方法や、将来像に向けた具体的なアクションについて解説してきましたが、まだ「働きたくない」といったネガティブな気持ちがぬぐえない人もいるかもしれません。
そこでここでは3人のキャリアコンサルタントに、働きたくないという重い心を軽くするために大切な考え方について解説してもらいます。
これまで多くの人の仕事や人生に関する相談に乗ってきたキャリアコンサルタントからのアドバイスを参考に、ネガティブ思考を切り替えるヒントを見つけてみましょう。
公認心理師としても多くの人の悩みに寄り添っている吉野さんの場合
吉野さんは、就活や仕事の相談を請け負うキャリアの専門家であると同時に、公認心理師として悩みを抱える人のメンタルケアもおこなっています。
そんな吉野さんに、ネガティブな気持ちを軽くする方法について聞いてみました。多くの人の悩みと向き合ってきた専門家のアドバイスを参考に、気持ちを前向きに切り替えるためのヒントを見つけてみてくださいね。
アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見る仕事は「ウェルビーイング」を実現させるために大切なもの
世界保健機関(WHO)が提唱する「ウェルビーイング」という概念が、近年注目を集めています。
「幸福」と似た意味ですが、瞬間的な喜びや経済的な満足だけでなく、身体的な健康、心理的な満足、そして社会的なつながりが満たされた状態を指す言葉です。働くことは、このウェルビーイングの実現に役立ちます。
幸福感を支える「人に愛されること」「人に褒められること」「人の役に立つこと」「人に必要とされること」の4つの要素のうち、「人に必要とされること」や「人の役に立つこと」という実感は、特に仕事を通じて得られることが多いからです。
自分の幸福感を高める手段の一つとして仕事のバランスを考えよう
「もう働きたくない」という心の叫びには、職業そのものに関する悩みだけでなく、「休暇を取りたい」「楽しく生きたい」「身体がだるい」「さみしい」「認められたい」「自分が嫌い」「愛されたい」といったさまざまな感情が含まれているのかもしれません。
この機会に、自分の幸福像を考え、深めてみてはどうでしょうか。働くことは目的ではなく、幸福になるための手段の一つです。自分の幸福な人生に、仕事という要素をどのように組み合わせるか、その工夫と調整が大切ですよ。
仕事とプライベートの両立の実現を支援している谷猪さんの場合
谷猪さんは、キャリアコンサルタントとして仕事や就活などの分野でのキャリア形成をサポートする傍ら、恋愛アドバイザーとして、プライベートと仕事の両立についての支援もおこなっています。
ここでの谷猪さんのアドバイスを参考にして、自分の人生を豊かにする仕事への考え方や向き合い方を理解していきましょう。
アドバイザーコメント
谷猪 幸司
プロフィールを見る働く意欲が持てないのは収入以外の目的が見つかっていないから
世の中の人がすべて、働くことが楽しいと感じながら働いているかといえば、答えはNOだと思います。
働くからこそ収入が得られるということは、大抵の人は理解しているかもしれませんが、収入を得るために働くというだけでは、なかなか仕事へのモチベーションは続きませんよね。働く気持ちを継続させるためには、収入以外の何か大切な想いが必要になります。
まずは自分だけの目的や目標を見つけて前向きさを取り戻そう
自分の中にその想いを見つけ、実現させるという目標があれば、働くことを続けることができるはずです。その想いは人それぞれ異なり、それらに大きいも小さいもありません。
あなただけの大切な目標を見つけ、実現させるためにどうすれば良いのか考えてみてください。
まだその目標を見つけていないのであれば、一緒に見つけるためのサポートをおこなうことは私たちにもできます。一人で抱えこまずに、周りに相談しながら一歩ずつ自分のペースで目標に近づくことが大切です。
途中でつまずいて転んでしまっても問題ありません。そこから起き上がり、また歩くことが重要なのです。私たちは本能的に起き上がることを子供の頃から当たり前のようにおこなっています。ぜひあなただけの目標を見つけて、再び進んでいってください。
産業カウンセラーとして企業視点でのサポートをおこなう平井さんの場合
平井さんは、キャリアの専門家として就活をおこなう学生や転職者をサポートしているだけでなく、産業カウンセラーとして、企業に対するアドバイスや従業員のメンタルケアなども担っています。
働いている多くの人たちに寄り添ってきた平井さんのアドバイスを参考に、仕事や働くことに対する見方や考え方を改善していってくださいね。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る仕事に対する悲観的な状態は気分的なものの可能性がある
『幸福論』の著者アランは、こんなことを言っています。
「悲観は気分であり、楽観は意思である」
今「働きたくない」と思っているあなたも、悲観という一時的な気分の中にいるのかもしれません。そうした状態のときは少しでも良いので、休息を取ってください。
会社のためではなく自分のためという意識で働き方を工夫しよう
休息を取ったら、今度は意思の力で自分を楽観のほうに持っていきましょう。ここでの楽観は「もう少しここで働くのも悪くはないかも」程度でかまいません。
考える問いは、「今の会社で身に付けられることは何で、自分にはどんなメリットがあるか」「今のこの時期に何をやっておけば、後々自分にメリットがあるのか」です。
会社のために働くことを一度横において、自分のために働くことを優先します。もし研修やセミナーに派遣してくれる職場なら、少しでも興味のあるところへどんどん申請してみましょう。
たとえばITツールを導入したほうが仕事がやりやすいと思ったのであれば、企画書を作って提案するのも良いかもしれません。却下されてもかまいません。振り返りをして次また提案すれば良いだけです。
こうした自分のために働くことが皆さんの悩みを解消することにつながるため、騙されたと思ってぜひ一度やってみてください。
仕事の悩みのQ&Aを紹介! 就活のプロの解説から改善の糸口を見つけよう
先でも解説したように、働きたくないと思うことは誰にでもあり得ることです。このPORTキャリアのQ&Aコーナーにも、働くことに関してさまざまな悩みが寄せられているため、ここでいくつか紹介していきます。
それぞれの悩みに対して、キャリアコンサルタントが丁寧にアドバイスしているため、ぜひ自分の悩みと照らし合わせて改善の際に役立ててみてくださいね。
もう働きたくないときは自分の感情と丁寧に向き合いながら対処しよう
社会人は多くの時間を仕事に費やすため、そこでのストレスが日々積み重なってしまうと、「もう働きたくない」と仕事自体の意欲の低下につながってしまいます。
しかしだからといって、働くことを放棄してしまえば、単に生活が苦しくなる以上に、これまでの経験やスキル、仕事で感じてきたやりがいなど、大切なものを失うことになりかねません。
だからこそ、そうしたネガティブな感情の奥にある問題や不満をきちんと見つめ直し、そのうえで自分の将来に焦点を当ててしっかり考えることが大切です。
「働きたくない」というネガティブな気持ちでいっぱいになっている人は、改めて自分と向き合う時間を作って、働くことの意味をもう一度思い出してみてくださいね。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る「もう働きたくない」という気持ちは心が発するアラーム
「働きたくない」という気持ちは悪いことではありません。なぜなら働きたくない気持ちは、あなたに心の状態を知らせるアラームを鳴らしてくれているからです。まずは働きたくない気持ちと対話してみてください。
具体的には、自分の中の働きたくない気持ちを呼び起こして名前を付けます。仮にるんるんとしましょう。その気持ちは自分の身体のどのあたりにいる感じか、身体の内側に意識を向けて感じ取ります。
身体のどこにいるかを感じられたら、次のように話しかけ対話してみましょう。
「るんるんさん、そこにいますね、そこにいて私にアラームを鳴らしてくれていますね。おかげで私は立ち止まって自分のことを振り返ることができています。ありがとう。」
話しかけられたら無理に考えを進めることはしません。身体の中にある働きたくない気持ちをそのまま味わい、言葉やイメージが浮かんでくるのを待ちます。浮かんだ言葉やイメージはそのまま受け取りましょう。
自分の心を受け止めてから社会人生活を再スタートさせよう
あなたの中にある働きたくない気持ちは、あなた自身に何かを伝えたいのです。無視して今までどおりの働き方をしていると、心身に不具合が出てしまう可能性があります。
何を伝えたいのかしっかり向き合って、自分の気持ちとの一致点を見つけましょう。それからリスタートを切っていってください。応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Koji Tanii〇大手メーカーで設計、品質管理に従事。キャリアチェンジののち、高校・大学の就職講師として活動。障がい者の就職や恋と仕事の両立を実現させるコンサルティングなど幅広い支援をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
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