「仲良すぎて馴染めない」というのは、エスカレートしてしまうと排他的になり、職場として望ましくない環境になりえます。

このような環境は採用で敬遠されたり、早期離職があったりしやすいという背景から、むしろ雰囲気に馴染めない社員が少しいたほうが良いというのが私の見解です。

もし、経営層がそこに馴染むよう求めているのであれば対処が難しいものの、特に求められていないのであれば、馴染めないことを特に気にしないほうが賢明だと考えます。

仲の良さが必須でないことを、腹落ちするまで考えよう

あなたがストレスを感じる必要もありません。職場の同僚は家族ではなく、生い立ちも環境も違う他人同士です。プライベートや個人的なつながりを持つ必要はそもそもありません。

幸い、仕事には支障がないようなので、「こういう人たちもいるのだな」と眺めるくらいの気持ちで接してみてはどうでしょうか。

どのような業種であっても、特殊なものでない限り、いろいろな人とかかわる機会は多くあります。取引先や顧客も初対面の人のほうが圧倒的に多いはずです。気の合う同士でないと仕事ができない、というほうが不自然です。

あなたが劣等感を持つ必要がないということを、心から納得できるまで論理的に考えてみてください。世の中いろいろな人がいますが、自分がおかしいわけではないと思うことができればストレスも軽減されるかもしれません。

すでに何回か職場のプライベートな交流に参加されたということは、非常に行動的で良いですね。

その結果、話についていけずに疲れてしまったということは、あなたが周囲に何とかして馴染もうと努力をした結果です。決して劣等感などを抱かないでください。

私が思うに、すでに職場に馴染んで仲が良くなっている社員グループとあなたで違うのは、行動した内容や生まれ持ったコミュニケーション能力・性質ではなく、行動した量に過ぎないのではないでしょうか。

業務時間外のプライベートな交流について、ベテラン社員の方があなたと比べて何倍程度の時間を過ごしてきたか、一度計算してみてください。少なくても10倍以上、多ければ数百倍に至るはずです。

距離を取るか、もう一歩踏み込むかを自分の本音で選ぼう

まずは自分の気持ちにもう一度向き合ってみましょう。その結果「仲が良すぎる職場や先輩とは距離を取りたい」というのが本音であれば、仕事とプライベートを適切に割り切ることも選択肢です。

業務時間外の付き合いなどは、ほどほどにしても良いのかもしれません。

もし「仲が良すぎる職場の一員に自分も混じりたい」という気持ちがあるのであれば、最初は厳しいでしょうが、もう少しだけ先輩社員の懐に飛び込んでみてください。