Q

大学3年生
女性

今の就活市場は売り手市場ですか、それとも買い手市場ですか?

就職活動を始めたばかりですが、現在の就活の状況が「売り手市場」なのか「買い手市場」なのかわからずどのように動けば良いか迷っています。

ニュースでは人手不足と言われていますが、周りの友人を見ると選考で苦戦している人もおり実際の肌感覚が掴めません。

もし売り手市場であれば自分の希望を強気で押し通しても良いのか、買い手市場であれば手広く企業を見るべきなのか今後の戦略を立てる上で非常に重要だと感じています。

プロのキャリアコンサルタントの視点から、現在の就職活動の市場感(全体的な傾向や特徴)はどのような状況にあると言えるでしょうか?

またこの市場環境を踏まえこれから本格的に就活を始める私のような学生が意識すべき具体的な対策や、有利に立ち回るためのアドバイスを教えてください。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

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キャリアコンサルタント/コラボレーター代表

板谷 侑香里

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過去最高水準! 今は学生が有利な売り手市場だ

2025年現在の就職市場は売り手市場です。厚生労働省が出している就職率なども97%くらいと最高水準になっています。

学生が有利な状況は変わらないですよ。

ただ採用や選考のプロセスが複雑化・タイト化しており、学生の動き方で差がつく状況です。

人気企業は高倍率! 対策をしっかりおこなうことが重要

人気企業はどうしても倍率が高いことには変わりがないので、落ちることは普通にあります。

しかし就職氷河期の人のように、100社受けても一つも受からないといったことはないでしょう。少子高齢化社会でもあるので、いくらでも職はあるのです。

自分の希望を強気に押し通すということではなく、行きたい会社をどんどん受けることが大切です。

また、早期化しているため、インターンシップなどに大学3年生くらいから参加し、きちんと対策を取った人のほうが、人気で高倍率の会社に入れる可能性が高くなるのは変わりません。

キャリアコンサルタント/1級キャリアコンサルティング技能士

木原 渚

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全体としては売り手市場! ただし市場の二極化に注意しよう

2025年現在の新卒採用市場は全体としては売り手市場であり、少子化による若手不足や企業の採用意欲の高まりから多くの学生にチャンスが広がっています。

特にIT、専門職、インフラ、地方企業では採用難が深刻で学生にとって内定の取りやすい状況が続いています。

一方で金融、広告、コンサル、総合商社、大手メーカー本体などの人気業界は依然として志望者が集中し、高倍率の買い手市場となっています。

このため売り手市場なのに周りが落ちているという現象が起こり、業界による難易度差が極端に表れていると言えます。

自己分析と業界理解を深め内定獲得につなげよう!

こうした二極化が進む市場で重要なのは、業界ごとの市場感を理解することと自分のキャリア軸に合う企業を幅広く選ぶことです。

対策としては企業名ではなく働き方や価値観から志望動機を整理することや、大手に固執せず成長企業や中堅ホワイト企業も検討することが効果的です。

また早期選考に備えてエントリーシート(ES)や面接準備を前倒しすること、自己PRやガクチカを職務適性と結びつけることも重要になります。

売り手市場でも、企業は「長く働けそうか」「価値観が合うか」を重視しているため、自分の軸と企業の特徴を丁寧にすり合わせることが、納得のいく就活につながりますよ。

あなたが受けないほうがいい職業をチェックしよう

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