この記事のまとめ
- 大学を卒業できない場合の内定の扱いには4パターンある
- 大学を卒業できないときに起こすべき4つのアクション
- 留年してしまった人が面接で聞かれがちな質問の回答例を解説
企業から内定をもらっているのに大学を卒業できないことがわかると「内定は取り消しになってしまうのか」「留年したらどうなるのだろう」などと不安や焦りを感じてしまうものです。
何も考えられない状態に陥ってしまう気持ちもわかりますが、卒業できる手段は残されていないのか、また、留年が決定してしまった場合は内定をもらっている企業へどのように対応すべきかを考える必要があります。
この記事では、キャリアアドバイザーの永田さん、吉野さん、柴田さんのアドバイスを交えつつ、大学を卒業できないとわかった際に取るべき行動や内定はどうなるか、留年を乗り越えるための方法などを解説します。
大学を卒業できず留年の可能性がある学生はぜひ参考にしてください。
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大学を卒業できないと諦める前にできるアクションは意外と多い!
就活を終え次のステップに進もうとしているなか、大学を卒業できないとなってしまうと多くの人は混乱や絶望に陥ってしまうでしょう。
しかし、卒業できないとわかっても気持ちを切り替え、諦めずにできる限りの行動を起こすことで、卒業資格を満たし無事に卒業できるようになる可能性もゼロではありません。
この記事では、まず卒業できないとわかったときに取るべき適切なアクションや、もらっている内定はどうなるのかについて解説します。卒業を諦めず留年を回避するための行動を取れるようにしましょう。
後半では、卒業できないことが確定した場合の企業への伝え方やその後の進路、再度就職活動をおこない内定を獲得するための3ステップを解説します。留年してしまっても理想のキャリアを手にするためのヒントとなるので、しっかり頭に入れておいてください。
この記事を参考にして、卒業の可能性がゼロでない学生は卒業を、卒業できない学生でも希望するキャリアを実現させましょう。
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内定後に大学を卒業できないときの企業側の対応4パターン
内定後に大学を卒業できないときの企業側の対応4パターン
- 入社時期をずらして9月入社を許可する
- 次年度の採用試験の受験を勧める
- 卒業できなくても入社を許可する
- 内定を取り消す
就職を志望する学生にとって、最も気になる点は大学を卒業できないと内定はどうなってしまうのかということではないでしょうか。
大学を卒業できない内定者へどのような対応がとられるかは企業によってさまざまなため、一概には言えません。企業の採用状況や応募者の評価、設けられている入社条件などさまざまな要因から判断されるためです。
ここでは、内定後に大学を卒業できない学生への企業側のおもな4つの対応を解説します。対応のパターンを理解しておくと、企業へ卒業できない旨を伝え交渉する際の参考になるので、しっかりと頭に入れておきましょう。
大学を卒業できない場合の企業側の対応は、理由にもよるので一概には言えませんが、一般的なのは内定取り消しだと考えます。
よほど優秀で企業側が欲しいと思う人材でない限り、特例として入社を許可されることは難しいかと思います。
①入社時期をずらして9月入社を許可する
留年してしまっても翌年度の前期で卒業するための要件を満たし卒業が可能な場合は、4月から9月に入社時期をずらしてもらえる場合もあります。
このようなケースもあるので、不足している単位数や要件を正確に把握し、自分が卒業できる時期を明確に理解しておくことは必須です。
たとえば、3月には卒業できないが、8月までに確実に単位が取れ卒業できることを伝えると、企業も入社時期の目途が立つため前向きに検討してもらえる可能性が高くなります。
しかし、このようなケースは稀であると認識しておきましょう。選考時の評価が余程高い場合や、内定を出してくれた企業が入社時期に寛容であるなどの条件がなければ入社時期をずらして採用されることは難しいのです。
一方で、通年採用をおこなっている企業は入社時期に対して融通が利く可能性が高いと考えられます。こちらの記事で通年採用を実施している企業について解説しているので、併せて参考にしてください。
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通年採用企業57社を業界別で紹介! 探し方や内定獲得のコツも解説
この記事では、近年増えつつある通年採用について、導入している具体的な企業の紹介はもちろん、通年採用企業を受けるメリット・デメリットも解説します。キャリアコンサルタントによる企業側の視点も交えた選考対策の方法も解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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②次年度の採用試験の受験を勧める
内定は取り消されるものの、次年度また受験するように勧めてくれる企業もあります。大学を卒業できない学生は、信用を失ってしまうため再受験を拒否する企業も少なくないなか、この対応は寛容で、配慮のあるものと考えるべきです。
手にした内定はいったん諦めなければなりませんが、どうしても入社したい企業であれば再受験により入社の希望は残ります。
再度入社試験の機会を与えてもらえるかどうかは、卒業できないとわかった時に迅速に連絡する、誠意をもって謝罪するなどの初動が大切になってくることは認識しておきましょう。
- 次年度に改めて採用試験を受ける場合、前年に大学を卒業できず内定が取り消しになったことは採否に影響しますか?
内定辞退の際のコミュニケーションが採否に影響を与えうる
再度採用試験を受けることになった際の選考への影響は、一概には言えません。
前年に内定辞退を申し出る際に、入社への熱意や誠実さがしっかりと伝わり、再挑戦のチャンスをもらえた場合は、選考に良い影響を与えることも考えられます。
一方で、辞退時にトラブルがあった場合は、すでにマイナス評価となっている可能性が考えられます。
そのため、内定辞退や取り消しのやり取りをする際は、誠実な対応を心掛けることが大切です。
目先の損得ではなく、人としての誠意が問われる場面であることを忘れないようにしましょう。
③卒業できなくても入社を許可する
非常に稀なケースですが、大学を卒業できず中退という形で入社を許可されることもあります。これにはまず、大卒が入社条件に設定されていないことが条件となります。また、入社後の活躍を大きく期待されていないと難しいでしょう。
大学を卒業できず不安に感じていた分、「それでは入社します」といってしまいたくなりますが、一度冷静に考える必要があります。
入社から定年までその企業で働くのであれば良いかもしれませんが、仕事内容や職場環境が合わなかったり、ほかの仕事をしてみたいと思い転職を考えるようになる可能性も少なくありません。
転職したい企業や職種を見つけた際、大卒が採用条件になっていると、応募することもできないのです。実際に大卒を採用条件にしている企業は多く存在します。大卒という資格の重要性をよく考えたうえで、決断しましょう。
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④内定を取り消す
大学を卒業できないのであれば、内定は取り消しというパターンが最も一般的です。企業は内定辞退や退職者が出ることを想定した採用予定人数を設定する傾向にあります。
そのため、内定者が一人入社できないとしても企業に大きな影響はなく、内定は取り消されてしまいます。
また、留年してしまう学生は自己管理など社会人に必要なスキルが不足していると判断され、入社しても業務を遂行できないのではないかと疑われて、採用にネガティブになることも内定取り消しの要因となります。
- 内定を取り消された企業の採用試験を再度受けることはできるのでしょうか。また受験できた場合、企業は内定を取り消された学生だと認識しているのでしょうか。
認識している可能性はあるがむしろチャンスに変えられる
同じ採用担当者であれば、前年度に内定辞退した学生だと認識している場合もありますが、何か不祥事をして内定を取り消されたわけではないのであれば、さほど気にする必要はありません。
一度失敗したことを糧に、改めて同じ企業の採用試験にチャレンジをするというのは、とても勇気のいることで、それは素晴らしい挑戦だと私は思います。
少なからず私と同じように考える人事担当者や面接官は存在すると思います。
むしろ多くの初対面の学生よりも印象に残っている分、それをチャンスに変えることができれば内定もグッと近づくかもしれません。
留年するとどうなるのか、留年を企業はどうとらえるかなどについては以下の記事で解説しているので、併せて参考にしてください。
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留年すると就職できない? 企業側の捉え方と内定を得るための方法
「留年すると就職ができなくなるのではないか」と気になる人もいるでしょう。留年をしても就職は可能ですが、留年中の過ごし方が大切になります。この記事では留年をしてでも志望企業から内定を得るための方法を解説します。
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諦めるのはまだ早いかも? 大学を卒業できないと思ったときのアクション
大学を卒業できないと思ったときのアクション
- 追加の単位取得や単位認定制度の有無を確認する
- 教授や学生課に相談する
- 成績不服申し立てを検討する
- どうしても卒業できない場合は速やかに企業に連絡する
「大学を卒業できずにこのまま留年したらどうしよう……」「内定はどうなるのだろうか」と落ち込む前に、まずは本当に卒業できないのかを確認することが重要です。大学の卒業要件や単位制度を見直すことで卒業への糸口が見つかるかもしれないからです。
ここでは、卒業への糸口を見つけるため、見つかったときに取るべきアクションを解説します。卒業を諦めず、最後までできることはやりきる意識を強く持ち行動を起こしましょう。
追加の単位取得や単位認定制度の有無を確認する
単位認定制度とは
公的な資格の取得や他大学での単位取得などを、本学の科目の単位として認定してもらえる制度のこと
単位の不足が理由で卒業できない学生は、追加で取れる単位がないのか、単位として認定されるものがないのかを真っ先に調べましょう。
大学によっては、特定の資格の取得や講義への参加、イベントの参加、課題やレポートの提出などで単位を取得できる場合があります。たとえば、外国語能力検定や資格検定の合格、海外留学などが単位として認められる場合があるのです。
卒業に必要な不足している単位数を正確に把握し、取得・認定される単位があるのであれば、早急に単位取得に向けた行動を起こすようにしましょう。
教授や学生課に相談する
卒業できない問題を解決するために、教授や学生課への相談は欠かせません。
教授に相談した場合は、課題やレポート、再テストなど取り逃した単位を取得するための方法を提示してくれたり、救済措置を提案してくれる可能性があります。
相談する際は、「企業から内定をもらっているのですが、2単位足りず卒業できません。単位を追加で取る方法や、単位認定制度で2単位取得する方法はないでしょうか」のように、内定をもらっている旨と何単位足りないのかを具体的に伝えましょう。
また、教務課の職員は単位制度やさまざまな事務手続きに対する深い知識を持っているため、卒業するための要件や前述した単位認定制度についてアドバイスをもらえるかもしれません。
自分の知識や考えだけでは、留年を回避することは簡単ではないため、権限や知識を有する教授や学生課への相談は、大学を卒業するための有効な手段となるのです。
学位などの大学卒業資格は、就職の道具ではありません。課題に真剣に取り組む覚悟があってこその救済措置です。
教授などに相談する際は、限られた時間でも学業に真面目に向き合う意欲を伝えましょう。
成績不服申し立てを検討する
これから取得できる単位もなく、単位認定制度も活用できない場合は、成績不服の申し立て制度も活用しましょう。
大学では、テストやレポート、出席日数などさまざまな項目から成績が決定されます。
授業にはしっかりと出席しているのに出席日数が足りていないとされている場合や、テストやレポートの評価が低いといった場合に成績を見直してもらう制度が成績不服申し立てです。
成績不服申し立てをおこなう際は、まず学生課にどういった理由で不服を申し立てるのかを伝え、申し立てがおこなえるかどうかを確認し、具体的な手順や期限を確認してください。
成績不服申し立てには期間や手続きの方法が細かく設定されています。期限を過ぎてしまったり、手続きの方法を誤ってしまうと申請が認められなくなってしまうため、制度に関する情報をしっかりと理解しておく必要があります。
成績不服申し立てにより、成績を見直してもらえる可能性がありそうなケースは、主に2つあります。
①採点の際の計算間違いや出席日数の誤カウント、システムエラーなどの技術的な誤り
②事前に示されていたものと異なる評価基準の誤用
いずれの場合も、成績に不備があると考えた具体的な根拠をしっかりと示し、手続きをするようにしましょう。
どうしても卒業できない場合は速やかに企業に連絡する
あらゆる可能性を検討し、実際の行動を起こしても卒業できないとなった場合は、速やかに内定をもらっている企業に卒業できない旨を伝えなければなりません。
企業は内定者の入社時期が近づくと、制服や備品の購入などさまざまな入社準備を進めていきます。
大学を卒業できないことを伝えるのが遅くなればなるほど、企業側が負うさまざまなコストや労力などの損失は拡大していき迷惑をかけてしまいます。
このように企業に迷惑をかけてしまうと、本人の信用だけではなく在籍している大学の信用を問われることにもつながってしまいます。
企業・大学に迷惑をかけないために、卒業できないとわかった時点で速やかに企業に連絡をするようにしましょう。
企業への具体的な伝え方については、次の章で例文とともに解説しています。
大学を卒業できないことが判明したにもかかわらず企業に伝えることが遅れてしまった場合、仮に入社できなかったとしたら周囲の評価が悪化してしまうリスクが考えられます。
特に企業への印象が一番顕著で、次年度以降に改めて選考を受けようとした場合に不利になる可能性があります。
大学を卒業できず内定を取り消されてしまう場合、企業側から見ると内定辞退と同様の対応が必要になります。こちらの記事で、内定辞退に重要なスケジュール感や伝え方を解説しているので、参考にしてください。
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内定辞退はいつまで? データをもとに内定辞退率が高い時期を紹介!
「内定辞退の連絡はいつまでにするべきなのか」と考えている人もいるでしょう。内定辞退の連絡はわかり次第迅速に連絡しましょう。連絡方法は電話がおすすめです。ただ、担当者が電話に出ない場合はメールでも構いません。本記事では電話、メール、手紙の内定辞退に関する例文にキャリアアドバイザーのアドバイスを加えて解説しています。
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状況別例文! 大学を卒業できないことを企業にどう伝える?
大学を卒業できないとわかったら、まずすべきなのは内定をもらっている企業への連絡です。しかし、どう伝えれば良いのかわからない学生も多いのではないでしょうか。
企業に対して失礼がないように、また内定を取り消されず入社を認めてもらうためにも、どのように伝えるかは重要になってきます。
ここでは、入社時期をずらしてもらう交渉をおこなう伝え方と、内定を辞退する伝え方の2つの状況に分けて例文を解説します。
いずれの状況でも、まずは留年して迷惑をかけてしまうことに対する謝罪の意思とお詫びを伝えることを忘れないでください。
入社時期をずらしてもらえないか交渉する例文
入社時期をずらしてもらえないか交渉する例文
大変お恥ずかしく、申し訳ないのですが、卒業に必要な単位を取得できず大学を卒業できないことが確定してしまいました。
採用試験でお時間をいただき、内定をいただいたのにもかかわらずこのようなことになってしまい、誠に申し訳ございません。
卒業に必要な単位は前期で取得することができるため、2025年9月には卒業できるよう受講の計画を立て、確実に実行いたします。
内定が取り消されることは当然のことと認識していますが、貴社で働きたいという思いが強く、大変勝手ですが、もし可能であれば2025年9月以降の入社を認めていただくことはできないでしょうか。
多大なるご迷惑をおかけしたうえに勝手なお願いですが、ご検討いただけますようお願い申し上げます。
入社時期をずらしてもらえるかどうかは、企業がいつまで入社を待てるかが重要となるため、必ず卒業できる時期を明確に伝えましょう。
大学を卒業できない場合、入社時期をずらしてでも入社の許可を検討してもらうために最も大切なのは、入社への意欲をしっかりと伝えることです。
熱意を示すためにはメールだけでなく、電話や対面で直接声を届ける機会を作るのがおすすめです。
大学や保護者も入社時期を遅らせることに賛成している旨を伝えられると、説得力が一段と高まります。
内定を辞退したいことを伝える例文
内定を辞退したいことを伝える例文
大変申し訳ございませんが、卒業するために必要な必須科目の単位を不注意から取得しておらず、3月度に卒業できないことになってしまいました。
内定をいただき、入社の手続きなどおこなっているなか、大変ご迷惑をおかけすることになってしまい誠に申し訳ございません。
このようなことになってしまったため、当然ながら内定は辞退します。せっかくのご縁をいただいたのに誠に申し訳ございません。
また、大変勝手なお願いで恐縮なのですが、貴社で働きたいという意思が強いため次年度の採用試験の受験をさせていただくことはできないでしょうか。
内定辞退を伝える際は、内定辞退は当然のこととして受け入れる姿勢と入社したい意思は変わらずに強いということを伝えましょう。入社時期の検討や、再受験の許可など入社できる可能性を少しでも残すことが重要です。
- 内定を辞退することで、翌年度以降に同企業を受験する後輩に迷惑がかかったりしますか?
近年では内定辞退による周囲への悪影響は減少傾向
以前は、特に大学や研究室に割り当てられた指定校枠などで出た内定を辞退すると、翌年以降の後輩にそれらの優遇措置が与えられないことがよくありました。
しかし近年では、こうした影響もあまりなくなってきているといわれています。
内定辞退をした本人に対しても、ほかの企業に入社後、気が変われば内定辞退者枠として優先的に採用するといった制度を取る企業も出てきました。
そうした事情を踏まえると、内定辞退もあまり重くとらえなくて良いのではないかと考えます。
一方で、内定がもらえそうだと感じた状況では、辞退することで周囲に迷惑をかけてしまわないか考え、これまでの辞退事例がないかどうかをよく確認しておきましょう。
以下の記事で、トラブルを避け内定辞退を伝える方法を解説しています。卒業できない場合を含めた例文を解説しているので、併せて参考にしてください。
内定辞退を伝える例文
内定辞退の理由を伝える例文11選|4つの注意点でトラブルを防ごう
内定辞退の伝え方とトラブル時の対処法
内定承諾後の辞退で大惨事? 断り例文付きで不安別の対処法を解説
留年が正解? 大学を卒業できないときの選択肢をキャリアのプロが解説
就職を志望する学生が大学を卒業できずに内定が取り消された場合の進路の選択肢は、留年し卒業後に再就職を目指すのか、大学を中退し就職を目指すのかの2つに分かれます。
それぞれの選択肢にどのようなメリットやデメリットがあるのか、将来のキャリアにどのように影響するかなどをキャリアのプロである吉野さんに解説してもらいます。
どちらの選択肢が自分に合っているのかに留意して、進路を決める参考にしてください。
アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見るキャリアの観点で留年と中退のメリット・デメリットを理解しよう
留年のメリットは、大学卒業の資格を得られることです。これにより、大卒者向けの求人にも応募できるようになります。一方でデメリットとしては、学費などの経済的負担が挙げられます。
中退のメリットは、早く働き始められることです。短期的には収入面でのメリットが期待できます。
しかし、大学卒業の資格を得られないことで将来の職業選択の幅が狭くなるというデメリットがあります。また、将来再び学びたくなった場合、大学に再入学することは可能ですが、費用や時間を捻出するのは簡単ではありません。
人生の先輩の視点も取り入れながら慎重に選択するのが大切
保護者が学費を負担している場合は、必ず意向を確認しましょう。「中退してでも貴社に入社したい」と企業に伝えた場合、企業側は「親は賛成しているのか」と気にすることが多いです。
また、奨学金を利用している場合は、返済プランの見直しも必要になるかもしれません。
留年か中退かを検討する際、自分一人では短期的な視点に偏りがちです。教職員や保護者といった人生の先輩に相談し、助言を求めることが大切です。
長い人生を見すえた際にどのようなリスクがあるかを、年長者の意見を参考にじっくり考えましょう。
状況をプラスに変えよう! 大学を卒業できないときの再就活3ステップ

大学を卒業できず再度就職活動をおこなうことは、何もマイナスのことばかりではありません。留年してしまったからこそ、改めて就職活動をおこなう際に活きてくることもあるのです。
ここでは、大学を卒業できなかった場合に再就活を効果的におこない、より理想のキャリアに近づくためのステップについて解説します。
留年の経験を無駄にせず、プラスに変え希望する企業や職種に就くための参考にしてください。
①不足単位数の取得や再就活のスケジュールを早めに立てる
大学を卒業できず留年してしまい内定が取り消されてしまった場合は、可能な最短期間で卒業資格を得て、再就職活動を成功させることを意識しましょう。
そのためには不足単位を正確に認識し、確実に卒業できるよう単位取得に向けたスケジュールを立てることが重要です。
また、留年後の半期で卒業できる学生は、春夏に採用試験がおこなわれる一般的な新卒採用と異なるスケジュールで就職活動をおこなう必要がでてきます。
志望する企業の採用スケジュールや、合同説明会などの就活イベントが開催される時期の情報を収集し、単位取得と再就職活動のスケジュール管理をしっかりとおこないましょう。
企業のホームページ(HP)で採用スケジュールを、就活サイトや地方自治体のホームページ(HP)で合同説明会などの情報を収集できます。
- 留年後の半期で卒業できる学生が応募可能な、9月入社などの新卒採用をおこなう企業はあるのでしょうか。
秋採用を実施する企業は一定数存在する
9月入社などの新卒採用をおこなう企業は、多くはありませんが一定数存在します。内定を辞退した学生の穴埋めのために、秋に採用をするような形になります。
また、海外の大学では卒業シーズンが9月になることが多いため、留学生を獲得するという意味合いも含まれています。
合同説明会も含め、大学のキャリアセンターや転職エージェントなどの情報も積極的に活用しながら秋採用に向けて準備していきましょう。
就職活動のスケジュールを立てる際にさまざまな企業の採用スケジュールのパターンを理解しておく必要があります。以下の記事で通年採用や早期選考など9月卒業でも応募できる企業の就活スケジュールなどを解説しています。
早期選考
早期選考を実施する業界一覧! 早めに内定を獲得する5つの秘策
9月採用
9月卒業でも志望企業に挑戦できる! 就活スケジュールや注意点も解説
②目指すキャリアを整理し志望する企業を吟味する
大学を卒業できず就職できなかった場合のデメリットは大きいですが、改めてどのような職種に就きたいのか、どのような企業で働きたいのかなど自分のキャリアを見直す時間を作れる点は大きなメリットといえます。
採用試験を受けたなかで感じた業界や職種の特徴、企業の特色などを振り返り、目指すキャリアを再考することで、より自分の理想や特性に合ったキャリアを進めることにつながります。
まず、目指している業界や職種が本当に自分に合っているのか、適性が活かせるのかを再度考えてみましょう。
また、就職し実際に働くこととなる同級生に、業界や職種の具体的な仕事内容を聞いたり、待遇や条件面への思いを聞いたりすることも、再就職活動時の企業選びに大きく役立ちます。
留年してしまってネガティブになるばかりではなく、自分のキャリアを見つめ直す良い機会であるととらえましょう。以下の記事でキャリアビジョンの描き方や業界・業種の研究方法について解説しているので参考にしてください。
キャリアビジョンの描き方
キャリアビジョンとは|就活のプロが意義と描き方を徹底解説!
業界研究
業界の絞り方で就活失敗? 後悔しない絞り方7選と必須の準備を解説
業種研究
職種の種類一覧を徹底解説! 業種・業界・職業との違いも押さえよう
就職先の決め方決定版
就職先の決め方決定版|学生が見落としがちな視点と注意点を徹底解説
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
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まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
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③資格取得やインターン参加でスキルや経験を積む
単位不足など不注意や自己管理の欠落により、留年してしまった場合は再就職活動ではマイナスの印象からスタートしてしまう可能性が高いといえます。
そのため、少しでも再就職活動を優位に進めるためには、留年期間の時間を有効活用することが重要となります。
志望する職種に関係する資格の取得や、インターンなどに参加し、ほかの応募者と差をつけるための行動を積極的に取ることで内定獲得を目指しましょう。
資格を取得したりインターンに参加したりして習得したスキルや経験を、再就活時に的確にアピールすることができれば、入社後の活躍が期待され、志望する企業への就職成功につながる可能性は十分にあります。
どうしてもやりたい仕事に就くために留年するというのも、一つの手です。
しかし、その考えを次年度の就職活動でしっかりと伝えなければ、「留年したところで何も成長していない」と採用担当者に誤解されかねません。
留年後にどのようなプランを立て、成長したのかを明確に伝えられるよう、留年期間の1年間を有意義に過ごすのが大切です。
数ある資格のなかから、どの資格を取るべきか迷ってしまう学生もいるのではないでしょうか。以下の記事でおすすめの資格や取りやすい資格を解説しているので、併せて参考にしてください。
理系向けの資格28選
理系向けの資格28選|「就活で有利になるの?」企業の本音も大公開
取りやすい資格25選
取りやすい資格25選|取得から就活でのアピールの仕方まで解説
役立つ資格23選
これからの時代に役立つ資格23選! プロが注目する資格や選び方も
インターンに参加するための方法や就活成功につなげるためのポイント、資格に関する情報を以下の記事で解説しているので、こちらも参考にしてください。
インターン選考対策
インターン選考は何を見てる? 受かる対策の秘訣を企業目線で解説
既卒インターン
既卒インターンは企業選びが肝! メリットや注意点などを徹底解説
インターンの8つのメリット
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説
インターンでおすすめの質問
インターンでおすすめの質問70選|深い情報を引き出す5つのコツ
インターン面接の突破方法
インターンシップの面接を突破する3つのカギ|質問と回答例12選
大学を卒業できなかった人が面接でよく聞かれる質問と回答例
大学を卒業できなかった人が面接でよく聞かれる質問と回答例
- 留年することになった原因は何ですか?
- 留年している期間に取り組んだことはありますか?
大学を卒業できなかった学生が再度就職活動をおこなう際には、留年をした学生に特有の質問をされる傾向にあります。
留年してしまった学生のなかには、後ろめたい理由や話したくない事情があるかもしれません。しかし、虚偽の理由を伝えたり誤魔化して伝えることは得策ではありません。後で噓がばれてしまい大きなトラブルにつながる可能性があるためです。
留年してしまった事実はどうにもなりません。大切なのは留年の経験から何を学び実際に考え方や行動を改め成長したかです。
ここでは、実際に留年してしまった学生がよく聞かれる質問と回答例を解説するので、自分の状況と照らし合わせて参考にしてください。
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職業選択においてやりたいことはもちろんですが、その中でも適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうため適職への理解が重要です。
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留年することになった原因は何ですか?
留年することになった原因に対する回答例
留年した学生に対して「なぜ留年したのですか」といった理由をたずねる質問は必ずといって言いほどされます。
自己管理能力や勤勉さなど、社会人としての基本的なスキルの有無は採否の判断に大きくかかわってくるため、企業が留年した理由を知りたがるのは当然のことです。
ここでは、留年してしまった原因別の回答例を解説します。自分の不注意で留年してしまった学生は、理由を伝えるだけではなく学んだことや成長した点まで伝えなければならないことを頭に入れておいてください。
単位不足の場合
単位不足の場合の回答例
大変お恥ずかしいのですが、私が留年してしまったのは単位不足が原因です。卒業に必要な単位についての認識がしっかりとできておらず、必修科目の単位を一つ取得できていませんでした。
自分が情けなくなり落ち込んだ時期もありましたが、確認不足や不注意が取り返しのつかない大きな問題につながってしまうということを実感できた良い機会だととらえています。
情報収集や確認の甘さが留年の原因なので、今では確認作業を徹底するようにしています。確認作業には報連相が有効であると知り、アルバイトでは報連相を徹底しておこなうようにしました。
その結果、忙しいときやイレギュラーなことが起きた際にも以前より円滑に業務をおこなえるようになり、ミスも自然と減りました。
どのような職業でも小さなミスが大きな問題につながってしまうことはあると思っています。
入社後も、留年という苦い経験から得た、確認・報連相の重要性を頭に入れ、実際に行動をおこなうことで円滑に業務を進め貢献していきたいと考えています。
上記例文は、冒頭に率直に理由を端的に伝えている点がわかりやすく、回りくどく伝えるよりも明確になっているのが良い点です。
改善点や反省点もしっかりと述べられていて、今後の意欲も伝わりやすいです。
事故や病気などの場合
事故や病気などの場合の回答例
私は4年生の春に交通事故にあってしまい、半年ほどの入院が必要となり講義に出席できず出席日数の不足が原因で卒業することができませんでした。
怪我は完治しており、後遺症もまったくなく、事故前とまったく変わらない状況です。
卒業できなかったことは残念ですが、入院期間中や留年期間中の時間ができたため、以前から合格を目指していたファイナンシャルプランナー2級資格の勉強に時間を充て、前回の試験で合格することができました。
資格合格のための勉強で得た知識と、留年しても前向きに資格勉強や卒業に向けて努力してきた精神力を活かし、御社の営業職として売り上げ拡大に貢献したいと考えています。
交通事故についての話は簡潔にし、健康が回復していることを中心に伝えるのがおすすめです。
過去の出来事の詳細な説明は、採用試験の本質ではありません。むしろ未来に目を向け、入社意欲や自身の強みを積極的にアピールすることを意識しましょう。
休養期間中などの有効な活用法の一つが、資格合格に向けて勉強をすることです。こちらの記事で就職に有利な資格を解説しているので、併せて参考にしてください。
関連記事
就職に有利な資格33選! 業界・状況別であなたに合った資格を解説
就職に有利な資格の種類とアピール方法がわかれば武器になります。就職で有利な資格一覧や効果的にアピールする方法をキャリアコンサルタントが解説します。履歴書やESに記載する際の注意点も併せて紹介するので参考にしてください。
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経済的な事情の場合
経済的な事情の場合の回答例
私は経済的な事情から、アルバイトへ充てる時間がどうしても必要となってしまい出席日数が足りず卒業できませんでした。
大学3年生の時に、必要なアルバイト時間と講義への出席を照らし合わせたところ4年生で卒業することが難しいとわかりました。
アルバイトをしながらでも留年後の半期では卒業できる計算になったため、アルバイトする時間と講義の出席・学業に充てる時間を見える化し、日々のスケジュールに落とし込み確実に実行するようにしてきました。
時間とお金のやりくりや、周りの同級生との境遇の違いを感じつらい思いもしましたが、計画性や実行する力は確実に養われたと思っています。
御社に入社できた際には、学生時代の経験で培った計画力と実行力、目標達成に向けた意思の強さを活かし貢献していきたいと考えています。
- 経済的な事情を留年理由として伝えても良いのでしょうか?
経済的な事情は正直に伝えつつポジティブな面も表現しよう
経済的な事情が留年の主な理由だとしたら、無理やり別の理由をこじつけずに正直に伝えたほうが良いです。
ただし、学費の工面などにおいて、保護者や大学の学生課などとよく話し合ったうえでの結果であるなど、自分なりに周囲から助言を得ながら情報収集をしていたことを必ず伝えましょう。
誰の力も借りずに一人で何もかも決めてしまう印象が伝わると、就職してからも困ったことを周囲に相談せず、トラブルを発生させてしまうのではないかと思われる恐れがあります。
また、経済的な事情をネガティブにとらえず、自己成長の機会ととらえ、かつ何かしらの成果も得られたといったエピソードも添えておくのがおすすめです。
アルバイトでの成果や取り組みもうまく伝えることで強力なアピールとなります。以下の記事でアルバイトの経験を自己PRやガクチカに盛り込むコツを解説しているので、併せて参考にしてください。
アルバイトの自己PR
例文10選|アルバイト経験の自己PR必勝法を企業目線で解説
アルバイトのガクチカ
例文15選|アルバイトのガクチカの作り方と印象に残すコツ
留年している期間に取り組んだことはありますか?
留年している期間に取り組んだことに対する回答例
留年期間で何に取り組んだかは必ずといって言いほど聞かれる質問の一つです。企業は学生に留年期間中の取り組みを聞くことで、志望する会社への入社意欲や行動力、計画性など多くの要素を測ろうとしています。
そのため、留年してしまいただ卒業することだけを目標にしていた学生と、スキルアップや理想のキャリアを手にいれるために行動してきた学生では、評価に大きく差が出やすいのです。
ここでは、スキルアップや理想のキャリアを目指すために取り組んだことの回答例を3つパターン別に解説します。
卒業研究に注力し具体的な成果を収めた場合
卒業研究に注力し具体的な成果を収めた場合の例文
私は研究職に就きたいと考えていたため、留年期間を活用し卒業研究に注力しました。ビッグデータの研究テーマで、特に統計分析に取り組みました。データをより効果的に活用するため従来とはまったく異なる分析手法でおこないました。
最初の頃は、現状を上回るような結果が出ず何度も諦めそうになりましたが、研究室の教授はもちろん、教授と交友関係のある当分野で権威のある他大学の教授も紹介してもらい、積極的にコンタクトを取りご指導いただきました。
結果として、これまでの研究では得られなかった新たな知見を得ることができ、学会で発表する機会にも恵まれ、ほかの研究者からも高い評価を受けました。
現状に満足せずより良い結果を求める向上心や貪欲さを御社のマーケティング職でも活かし、顧客満足度の向上に貢献したいと考えています。
- 卒業研究に注力したものの思うように成果が出なかった場合は、どう伝えれば良いですか?
成果ではなく過程から得た成長を伝えるのが重要
思うように成果が出なかった場合は、卒業研究を通じて自分が成長した点を伝えましょう。
研究は必ずしも成果が出るとは限りませんが、困難な道のりに対して忍耐強く取り組むことで、自分自身に良い変化があったはずです。
「コンピテンシー」という言葉があります。これは、高い成果を発揮する人に共通する行動特性のことです。
志望する企業や職種で活躍できる可能性を示すために、研究成果だけでなく、どういったことを考え物事に取り組んでいるかなどを交えながら自分自身の「コンピテンシー」をアピールしましょう。
卒業研究など学業の面をガクチカでアピールできるのか疑問に思う学生も多いのではないでしょうか。こちらの記事で、学業のガクチカのアピール方法などについて解説しているので併せて参考にしてください。
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実践的な資格・スキル取得をアピールしたい場合
実践的な資格・スキル取得をアピールしたい場合の例文
私は貿易事業で海外でも仕事がしたいと考えていたので、留年期間中に英語の勉強、特に実践的な英会話スキルの取得とTOEICで800点以上を取ることを目標に、オンライン授業の受講や、外国人コミュニティーへの参加を積極的におこなってきました。
結果として、TOEICでは目標としていた800点を上回る820点を取ることができ、コミュニティーへ参加していたおかげもありネイティブの方と会話がスムーズにできるようになりました。
御社で働くことができたらまずは国内で経験を積んだ後、留年期間で得た英語スキルを存分に活かして海外支店での業務に就き活躍したいと考えています。
上記例文は、自身の考えるキャリアパスに対して、留年期間中に必要なスキルを身に付けたことが具体的に述べられているのが良いポイントです。
TOEICのスコアという数値で努力が客観的に示せるものがあるのは有利ですが、当初の目標値を20点上回ったというのも好感が持てます。
資格の取得でアピールしたいという学生は以下の記事を参考にしてください。さまざまな業界・職種のおすすめの資格について詳しく解説しています。
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自己分析やキャリアビジョンの深掘りをおこなった場合
自己分析やキャリアビジョンの深掘りをおこなった場合の例文
私は、留年期間を自己成長とキャリアについて見直す良い機会だととらえ、自己分析やキャリアビジョンの深掘りに取り組みました。
まず、自分の強みや価値観が明確になっていなかったので、キャリアコーチングを受けたり、ワークショップやセミナーに参加したりと行動を起こしてきました。
その結果、自分の強みや価値観、希望するキャリアが言語化できるほど明確になりました。
特に、大学時代のアルバイトで培ったコミュニケーション力が私の強みであることを認識できたため、リテール営業に注力し売り上げを拡大している御社で貢献したいと考えています。
自己分析やキャリアビジョンの深掘りのコツについては、まずはPORTキャリアのなかの自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説にて基本的なことを確認するようにしましょう。
そのうえで採用担当者に刺さる内容にするには、留年期間で自分が「どのくらい自己成長できたのか」を示し、ほかの学生と比べてずば抜けている印象を与える必要があります。
自分を理解することは簡単ではなく、自己分析を効果的におこなうには、有効な方法を学び実践することが欠かせません。以下の記事で自己分析を効果的におこなう方法などを解説しているので併せて参考にしてください。
自己分析の完全マニュアル
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
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大学を卒業できないときの内定辞退や留年に関するQ&Aもチェック!
大学を卒業できないと、内定に関することや進路についてなどさまざまな問題が生じてしまいます。ほかの学生がどのような点に悩み、解決しているのかを知ることで、問題解決につながるかもしれません。
下記ではPORTキャリアに寄せられた、大学を卒業できない場合の悩みに関する4つのQ&Aを紹介しています。自分の悩みや状況に合う項目があれば、参考にして問題解決に役立ててください。
仮に留年してもキャリアは手に入る! 大学卒業の可否は相談が肝心
大学を卒業できないことがわかると、パニックになったり、落ち込んでしまったりしてしまうかもしれません。しかし、まずは諦めずに各所への相談をし、卒業の可能性を諦めず適切なアクションを起こすことが重要です。
万が一どうしても卒業できず留年が決まってしまった場合でも、キャリアを諦める必要はありません。
留年期間中にスキルアップに励んだり、計画性を持って行動したりするなど、留年の経験を学びに変えて行動に移すことが就職活動の成功につながります。
記事で解説した、留年回避や再就活を成功させるためのポイントを実行し、諦めず理想のキャリアを手に入れましょう。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る大学を卒業できないと確定した後のアクションが未来を左右する
大学を卒業できず留年に至る理由は人それぞれです。つい学業を疎かにしてしまった人や、努力したものの思うように結果が出なかった人など、さまざまな事情があったのだと思います。
あまり勉強の時間が取れなかった人のなかには、単に遊び惚けてしまったということもあれば、学費や生活費を稼ぐためにアルバイトに明け暮れざるをえなかったということもあるかもしれません。
いずれにしても、大学を卒業できず留年せざるをえない場合は、その理由を明確にし、それに対して自分がどのような気付きを得たかを明確にしましょう。
学業を疎かにしたことはむしろ隠すことなく、正直に話したうえで十分反省したという点を伝え、かつそれ以降どのように自身の生活態度や学業に向かう姿勢を変えたのかを次の面接でしっかりとアピールできれば問題ありません。
留年期間の過ごし方次第ではキャリアをプラスに変えられる
特に、経済的な事情や、どうしてもやりたい仕事を新卒枠で獲得したいという理由での留年であれば、留年した1年間でどの程度問題を解決できたか、あるいは、再チャレンジのための準備ができたのかをしっかり伝えるよう心掛けましょう。
留年という状況について「ネガティブなことだからあまりはっきり言わないほうが良いのではないか」という考えだけは払拭して、面接に臨みましょう。
ピンチをどれだけチャンスに変えて自分の道を切り拓いていくかという意識が大切です。この意識が持てる人は、仮に今回大学を卒業できず留年することになってしまったとしても、どんな会社でも求められる可能性が高いです。
留年した自分だからこそ、さらなる努力を重ねたことを示し状況をプラスに変えられるよう行動していきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細