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病院の筆記試験の内容と対策方法を教えてもらえますか?
現在、転職活動中の看護師です。応募する病院の採用プロセスに筆記試験があると聞き、不安を感じています。新卒のときの国家試験対策からだいぶ時間が経ってしまっているため、どのような内容が出題されるのか、具体的にイメージができていません。
ネット上では一般常識や専門知識・適性検査・小論文が出題されるなど、さまざまな情報があって、何から手を付けて良いか焦っています。特に、社会人としての一般常識や転職者として問われやすい専門科目のレベル感が気になるポイントです。
また、小論文が出題される場合、どのようなテーマが多いのでしょうか? 事前に効率よく対策するために、具体的な勉強方法を教えていただきたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
実践的な臨床知識と小論文が試験範囲!
中途採用の看護師試験は、知識の量よりも安全に業務ができるか、論理に物事を伝えられるか、組織になじめるかなどについてをチェックされる傾向が強いと考えます。
もちろん基礎知識は重要ですが、国家試験で問われるような内容よりは基礎的かつ実践的な臨床知識が聞かれると考えていきましょう。
テーマについてあらかじめ考えを持ち言語化しておくことが鍵
小論文は重視される病院が多い傾向にありますので、十分な対策が必要です。
あなたの文章構成力と、看護観・仕事への向き合い方が見られます。
まずよく出題されると思われる以下のようなテーマについて想定し、あらかじめ文章を書いて、第三者から評価をもらっておきましょう。
「あなたが大切にしている看護について」
「どのような看護師になりたいか」
「これまでの経験を当院でどう活かすか」
「医療事故を防ぐために必要なこと」
「チーム医療における看護師の役割」
「高齢化社会における看護師の役割」
「地域包括ケアシステムについて思うこと」
「看護師として、AI(人工知能)を病院でどう活用するか」
特に時事問題については、最近のバズワードなどを中心に、看護の仕事に関連付けて考えるクセを付けておくことがおすすめです。
基礎学力・看護知識・常識・文章構成力が問われる
病院の看護師採用における筆記試験は、病院ごとに形式が異なるものの、出題範囲は大きく逸脱することは少なく、事前に押さえるべきポイントは明確です。
試験は基礎学力の確認、看護知識の定着度、社会人としての常識、文章構成力の確認を目的におこなわれています。難易度は国家試験ほど高くなく、多くは現場で必要な最低限の理解を問う内容であることが多いです。
一方で大学病院など一部の大規模病院では、国家試験と同等レベルの過去問を使用することもあり、難易度には幅があります。
看護師として日常業務をこなせる知識と性格が判断基準になる
一般常識の範囲は漢字や語彙、簡単な計算、時事問題が中心で、多くは高校レベルの基礎問題です。社会人経験者でも見落としがちな部分ですが、市販の一般常識対策本を1冊解く程度で十分対応可能です。
専門知識は基礎的な看護技術やバイタルサイン、感染予防、急変時の対応など日常業務に直結する内容が中心で、病態生理の高度な問題はほとんど問われません。
勤務経験があるのなら、思い出せば解ける程度の問題が一般的です。
適性検査はSPI型や性格検査(たとえばYG検査やクレペリン検査)が課される場合がありますが、合否を大きく左右するものではなく、性格や勤労傾向、ストレス耐性などを把握するためのものです。
回答は素直に行い、特別な対策は不要です。
小論文では文章の型を覚えてそれぞれのテーマに適用させよう
小論文は病院によって差が出やすい部分ですが、テーマは決まったものが多く、看護観、理想の看護師像、成長した経験、ストレス対処、チーム医療、患者安全、長く働くための工夫などがよく出題されます。
文章は「結論・理由・具体例・まとめ」の流れで整理しておくことで、どのテーマにも柔軟に対応できます。
また、社会問題や医療制度に関するテーマが加わることもあります。
筆記試験では完璧さよりも網羅性を意識しよう!
対策としては、一般常識は問題集で基礎固めをし、専門知識は看護師向け復習本でポイントを押さえ、小論文は過去の経験を3つほど用意してどのテーマにも応用できるよう整理しておくことが有効です。
筆記試験は完璧さよりも抜けや漏れをなくすことが重要で、焦らずに計画的な準備を行えば乗り越えられます。
以下の記事では筆記試験の対策方法を解説しています。出題傾向や対策を押さえて、確実に突破できるようにしましょう。
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