筆記試験とは? Webテストとの違いや対策方法を例題付きで解説

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この記事のまとめ

就活には筆記試験があると聞いたことがあっても、「そもそも筆記試験って何?」「筆記試験の対策方法がわからない」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

就活ではエントリーシート(ES)などの提出書類や面接にばかり注力してしまいがちですが、そもそも筆記試験に合格しないと面接に進めない場合があります。そのため、まずは筆記試験の内容を理解して、対策をしっかりとおこなう必要があるのです。

この記事では、さまざまな業界を経験したキャリアアドバイザー7人とともに筆記試験について詳しく解説していきます。筆記試験の対策をしようとしている人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。

目次

筆記試験は企業や職種によって内容・定義が異なる場合がある

いざ筆記試験の対策をしようと思っても、何からやれば良いのかわからないという人は多いのではないでしょうか。筆記試験は企業や職種によって内容が異なる場合があるので、そうした違いや種類を理解したうえで対策することが重要になります。

記事ではまず、筆記試験の基本情報や就活での立ち位置について解説します。次に筆記試験のおもな出題内容を説明するので、試験を受ける前に知っておくべき必須の情報をチェックしていきましょう。

中盤では多くの学生が苦戦する小論文の問題のコツや、筆記試験の対策で欠かせないポイントについてさまざまな業界出身のアドバイザーが解説します。就活のプロの意見を押さえて、希望業界ごとに徹底的な対策ができるようにしましょう。

記事後半では、筆記試験が課されやすい職種や効率的な対策方法を徹底解説します。最後に例題も紹介するので、実際の試験へのイメージをつかんで、対策に活かしてくださいね。

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筆記試験の基本情報! 企業が用いる意図やWebテストとの違いとは?

「ESや面接などの選考があるのに、どうしてわざわざ筆記試験をやる必要があるの?」と疑問に感じている人もいるかもしれません。またWebテストとどう違うのかわからず、対策の進め方に迷う人もいますよね。

そこでここではまず、企業が筆記試験を用いる理由や、筆記試験とWebテストの違いといった筆記試験の基本情報について解説します。まずは筆記試験の役割の理解を深め、対策に身が入るようにしましょう。

高尾 有沙

プロフィール

筆記試験は基本情報を押さえたうえで対策することが大切です。

筆記試験は応募者の基礎能力や思考力を測り、最低限の能力を有するかを判断するためのものです。またWebテストとは異なり、対面形式で実施されることが多く、リアルな場面での対応力が求められます。

こうした基本情報を理解せずに対策を進めると、無駄な努力や不適切な対策に時間を費やしてしまうので、まずは試験の内容を正確に理解していきましょう。

企業の意図:最低限の能力の有無を判断するため

就活序盤の選考は、後半の選考と比較すると多くの応募者がいるため、企業は学生をふるいにかけていく必要があります。そのため、筆記試験を課すことで応募者の最低限の知識や能力の有無を確認し、効率的に応募者を見定めようとしているのです。

また、最低限の能力の有無のチェックに加えて、自社との適性があるか、次の選考に進めるべき学生なのかも判断しています。企業によっては採用後の配属部署の選定材料にするために、筆記試験を設けていることもあるようです。

Webテストとの違い:実施の形式と目的が異なる

就活では「Webテスト」という言葉もよく聞くため、筆記試験がどのように異なるのか気になる人もいますよね。企業によってどちらを実施するかは異なり、形式や目的が異なることで試験内容にも違いが出てくるため、違った視点から対策をする必要があります

下記表で筆記試験とWebテストの違いについてわかりやすくまとめているので、それぞれチェックしていきましょう。

 筆記試験Webテスト
実施形式紙媒体でおこなわれるオンラインでおこなわれる
実施場所企業やテストセンターインターネットに接続できる環境であればどこでも受験可
目的応募者の知識や論理的思考力・文章力などを評価基礎的な学力や能力を評価
試験内容一般常識・専門知識・論文・作文など言語・数理・図形・性格などの問題が含まれるSPI・玉手箱・CAB/GABなど
筆記試験とWebテストの違い

なお、筆記試験とは一般的にペーパーテストのことを指しますが、能力検査全般を「筆記試験」と呼ぶ企業もあります。志望企業がどちらの意味で「筆記試験」を使っているのか、よく確かめるようにしてください。

瀧本博史

プロフィール

筆記試験を課す企業は「総合的な思考力・文章力・論理的な表現力」を重視し、応募者の基礎学力や学問的知識を評価する傾向があります。

特に、公務員や研究職、伝統的な大企業に多く見られます。

就活で課されるペーパーテストは、こちらのQ&Aでもキャリアコンサルタントが詳しく解説しています。ぜひ併せて参考にして理解を深めましょう。

就活でよく聞くSPIにも、ペーパーテスト形式があります。解き方が筆記試験の参考にもなるので、こちらの記事で確認してみましょう。

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Webテストも対策したいという人は、ぜひ以下の記事を活用してください。

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また本番形式の模試も付いているので、前もって本番の感覚をつかむことができますよ。

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筆記試験でこれだけは対策してほしいことは? アドバイザー5人に聞いてみた!

筆記試験の対策方法を調べてみても、情報が溢れていて何からやれば良いのかわからないと頭を抱えている人もいるかもしれません。

たしかに筆記試験の対策はやるべきことが多く、何を優先すれば良いのかわからず混乱してしまいますよね。ここでは、日頃から多くの学生へのキャリア支援をおこなっているキャリアアドバイザーの5人に、筆記試験の対策で欠かせない対策について解説してもらいます。

就活のプロが絶対に外せないと思う項目をチェックして、筆記試験の対策を効率的に進めていきましょう

アドバイザーコメント

基本的な問題こそ取りこぼさないことが重要!

企業が独自に設けている筆記試験では、SPIなどに比べると情報が少なく、どのような対策をするべきか悩みますよね。なかには、企業独自の筆記試験がある企業の志望度が高く、筆記試験では絶対に落ちたくないと思っている人もいるかもしれません。

結論、SPIやWebテストなどの基本的な問題を対策したうえで、入社後に必要になる分野の知識・時事問題の対策をおこなうことが効果的です。

企業が独自で出題する筆記試験でも、基本的な問題が出題されることが多いです。基本的な問題で間違えてしまうと、マイナス評価になる可能性があるため、基本的な問題は間違えないようにすることが重要なのです。

SPI・Webテスト・時事問題のリサーチから基本的な問題の対策ができる

特に、SPIやWebテストは一冊の問題集を徹底的に解くことで、社会人に必要な基本知識を身に付けられます。時事問題については、参考書の購入をしたり、まとめサイトの情報をチェックしたりしてみましょう。

筆記試験においては「難しい問題を解けるようになる」よりも「基本的な問題を解けるようになる」ことが重要であると認識して、就活対策をしてくださいね。

アドバイザーコメント

一般的な試験対策に加えて業界理解を深めることを忘れずに

昨今、多くの企業に採用されている筆記試験では本当に知りたいことがわかりにくいなどの理由から、独自の筆記試験をおこなうところがあります。

その内容は一般的な学力検査から、その業界ならではの知識に関するもの、時事問題について作文や小論文を書かせる企業もあるため、対策は非常に難しいでしょう。

学力検査に関しては、SPIや玉手箱といった多くの企業に採用されている試験の対策と同様なもので問題ないかと思います。

それ以外の筆記試験に関しては、その業界ならではの課題、取り扱っている商材の専門的な知識など、業界の知識や自分の考えをどれだけ持っているか確認する手段として、作文を取り入れている企業もあります。

日頃の意識から作文や小論文の力を鍛えておこう

作文や小論文の対策として、ニュースを見ながら内容に対して自分の意見を言語化する練習をしてみましょう。わからないことは放置せずに調べ、出来事の一つひとつを理解したうえで自分の考えや意見を持つようにすることが大切です。

ニュースに限らず、日頃からさまざまな出来事に対してアンテナを張り、考察する癖をつけるようにしてみてくださいね。

アドバイザーコメント

問題集や模擬試験を通じて幅広いタイプの問題に触れることがカギ!

SPIなどの標準化されたテストとは異なり、企業独自の筆記試験は企業によって違いがあるため、一般的な対策としては基本的な学力や思考力を鍛えることが重要となります。

これには、高校や大学で学んだ基礎知識の復習や、ロジカルシンキングのトレーニングが含まれます。過去問やサンプル問題を入手することができない場合は、一般的な問題集を活用し、さまざまなタイプの問題に慣れておくことが有効です。

問題集は、一冊を徹底的に解くことを目標にし、自分の苦手な分野を見つけて克服することが重要となります。

また、模擬試験を通じて、時間内に問題を解く練習もおこなうようにしましょう。大学やキャリアセンターが提供する対策講座を活用することもおすすめです。多くの大学では、就活生向けの筆記試験対策講座を開催していて、過去の出題傾向や頻出問題に焦点を当てた指導が受けられます。

同級生と情報交換をすることで、最新の試験情報や対策方法を共有することも有益です。

性格検査や適性検査もある場合は自己分析が必須

企業が求める人物像に合わせた対策も必要です。筆記試験だけでなく、性格検査や適性検査も含まれる場合があるため、自分自身の特性を理解し、正直に答えることが求められます。

企業の求める人物像と自分の強みが一致することを示すために、自己分析をしっかりとおこない、準備を整えてくださいね。

アドバイザーコメント

悪目立ちすると危険! 満遍なく平均点を取ることを意識しよう

筆記試験は大抵選考の初期段階に設定されています。市販の適性検査とセットで実施される場合は、それらのパッケージに含まれない点について基礎的なことを答える試験と考えてください。

人事は筆記試験の結果について、高得点者についてはそれほど重視していません。点数が良くても採否に影響するような決定的な評価にはなりませんが、極端に低い点数を取ってしまうと、そこで落とされることは充分あり得ます。

文意の通じない文章を書いたり、初歩的な四則計算での間違いなどは悪い意味で目立ってしまいます。そういう意味では、満遍なくどの科目でも平均点くらいを取れることが必要になります。

基礎知識が固まっているなら企業独自の問題の対策に力を入れよう

国語能力や計数能力は適性検査でも見られますが、筆記では自分の意見や考えを書くなど、決まった正解がない問題も出題されることがあります。

基礎能力に自信がある人は、国語や計算などの対策にあまり時間を割かずに、時事問題や業界知識、自分の意見を簡潔にまとめることなど、その企業独自の出題対策に力を入れる方が良いでしょう。

毎年大学に求人が出ている企業ならば、OB・OG情報などで事前に出題傾向を入手しておくと良いと思います。

アドバイザーコメント

筆記試験は「一般試験+時事問題」の対策で十分に対策できる

企業独自の筆記試験は、その企業の求める人物像やスキルセットを見極めるための重要な選考ステップです。まずは、自分の現在位置を知り、筆記試験領域での強みと弱みを把握することが重要です。

性格検査や適性検査が含まれることもあるため、自己分析をしっかりとおこない、自分の特性を理解したうえで、企業が求める人物像に合わせた対策をするようにしましょう。

企業によって出題される問題に違いはあるとは言っても、基本的に多くの企業で基礎的な国語力や数学力が問われるため、一般的なWebテスト対策で十分カバーできます。

しかし、時事問題は業界や企業によって問題の傾向が異なるため、しっかりと対策をしましょう。企業が扱う製品やサービスに絡めた時事問題を通じて、受験者の一般常識や社会情勢への関心を測るケースがあるので、市販の問題集や模擬試験を利用して試験慣れを意識してみてください。

すべてで満点を取ろうとする必要はない

すべての会社に万全の対策をするのは難しいので、自分の志望度と強み弱みに応じて対策の優先度とスケジュールを決めましょう。「第一志望群ではないのに企業独自の試験対策を万全にする」のではなく、強弱を意識して、自分のキャリアにつながる就職活動となるよう準備していくことが大切です。

最後に、筆記試験の結果だけで採用が決定されることはほとんどありません。むしろ、絞り込み・不安要素の判定に用いられるケースが多いです。

すべての分野で満点を目指す必要はないので、自分の弱みや足りない点にフォーカスして対策をおこなうようにしてくださいね。

筆記試験は就活の入口! 就活フェーズでの立ち位置を理解して早めの対策をしよう

就活は一般的に、下記の順で選考をおこないます。

一般的な選考フロー

書類選考→筆記試験/Webテスト→面接→内定

フローからもわかる通り、筆記試験は就活の序盤の関門です。

「筆記試験はそこまで難易度が高くないから準備しなくても大丈夫だろう」と考えてあまり対策をしない人も、少なからずいるかもしれません。

しかし、もしあなたが企業にとって求められる人材であっても、筆記試験で落ちてしまえば次の選考に進めず、人柄やスキルを見てもらうチャンスを逃してしまうことになります。

第一志望の企業で納得のいく結果を導き出すためには、まずは早めに筆記試験の対策を始めることが大切なのです。

筆記試験はどれくらいの時間をかけて対策をすれば良いですか?

渡部 俊和

プロフィール

苦手分野がない人は1週間程度の対策でOK

筆記試験は初期段階の選考に使われることが多く、難易度は決して高くありません。

一般常識や基礎学力に自信のある人ならばそれほど時間をかける必要はないのですが、文章が苦手な人や数字が苦手な人、業界や社会の情報にうとい人などにとっては、苦手分野について対策をしておく必要があります。

面接と違い、「できる人を選ぶ試験」ではなく、「できない人を落とす試験」です。一般的には、筆記試験で落ちるのは応募者全体の中の2~3割程度と考えられるので、平均的な点数さえ取れればクリアできるといえます。

時事問題や情報収集だけなら試験前の1週間くらいで対策できますが、文章力や数字など、基礎のおさらいをしなければならない人はもう少し時間が要るかもしれません。

就活では「適性検査」「一般常識試験」などの言葉もよく聞きますよね。こちらのQ&Aではそれぞれの内容や違いについて、キャリアコンサルタントが回答しています。違いがよくわからないという人はチェックしておきましょう。

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筆記試験のおもな内容とは? 4つの分類でチェックしてみよう

筆記試験のおもな内容とは? 4つの分類でチェックしてみよう

  • 基礎学力問題
  • 小論文
  • 外国語の問題
  • 性格検査

筆記試験の内容は企業によって異なるとはいっても、基本的な概要は同じであることがほとんどなため、一般的に出題される項目を対策することは可能です。

ここでは、筆記試験のおもな内容について4つに分類して解説します。試験対策をする前に、出題内容や傾向をチェックしていきましょう。

高尾 有沙

プロフィール

すべての問題・項目に対して徹底的に対策する必要はありません。企業や職種によって重視する試験項目は異なるため、志望する企業の傾向を調査し、それに特化した対策をおこなうことが重要だからです。

また自己分析を通じて得意・不得意分野を把握し、不得意分野を重点的に対策するのが効率的です。

限られた時間の中で過去問や模擬試験を活用し、出題頻度の高い項目に優先順位をつけて対策しましょう。

①基礎学力問題

基礎学力問題では、一般的な常識の有無を測るための問題が出題されます。

社会人として知っておくべき一般常識レベルの問題が多いため、難易度が高く解答が難しいということはあまりありません。ただし、制限時間内に解き終えるためには試験の傾向を押さえたり、事前に練習をしたりする必要があります。

こういった基礎学力問題は、おもに国語と算数の問題に分けられます。それぞれ詳しく解説するので特徴を見てみましょう。

国語の問題

国語の問題では基礎知識を測るための問題が多く、文字の活用法や意味を考える問題などが出題される傾向にあります

大きく分けると、以下のように読解、漢字・語彙、文法・表現、要約、歴史などの問題が問われることが多いです。

国語の問題で問われる内容

  • 読解問題:長文や短文
  • 漢字・語彙問題:漢字の読み書き、同義語・反義語、四字熟語
  • 文法・表現問題:文法、敬語・謙譲語・尊敬語、文の並び替え
  • 要約問題:文章の要点をまとめる問題
  • 歴史問題:日本の文化や歴史に関する知識を問う問題

こちらの記事では漢字問題の対策のコツを解説しています。SPIの記事ではありますが、筆記試験の対策でも活用できるのでぜひ参考にしてみてください。

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算数の問題

算数の問題では、さまざまな種類の計算問題や確率問題、文章問題が出題されます。どの問題も基礎知識を問うものが多いため、事前に練習問題を解いて形式に慣れておけば、難易度が高すぎて解けないということは避けられます

形式に慣れておくのももちろんですが、頻出問題の公式などを丸暗記しておくこともおすすめです。公式を覚えておけば、本番は公式に当てはめるだけで答えを導き出せるため、回答時間の短縮につながります。

理系職種ではなくても算数の問題は出題されますか?

瀧本博史

プロフィール

職種に関係なく出題されるので事前の対策が必要

多くの企業は、論理的思考力や問題解決能力を測るために筆記試験や適性検査などを利用していて、ここには算数の問題が含まれることが一般的です。特に、流水算や方程式の問題が出題されることが多くあります。

これらの問題を通して、受験者の基本的な計算能力や論理的な思考力を確認しています。したがって、理系職種を志望していなくても算数の問題に対する準備をしておくことが重要です。

就活準備をする際は、筆記試験やWebテストなどの適性検査の対策をしっかりおこない、どのような問題が出題されるかを理解することが大切です。

市販の問題集やオンラインの模擬試験を利用して、実際の問題形式に慣れておきましょう。

また、具体的な問題例を解くことで自分の弱点を把握し、対策を強化することができます。

算数や数学の問題が苦手だと感じる人は、こちらの記事で苦手を克服しましょう。筆記試験の算数・数学の問題の対策方法を詳しく解説しています。

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志望度が高い企業にWEBテストで落ちてしまうのは本当にもったいないです。しかし何冊も問題集を解くのは時間が足りないですよね。

そこで「WEBテストパーフェクト問題集」を活用しましょう。この問題集を使えば解く上で重要なポイントの解説を見ながら効率よく勉強することができます。

また本番形式の模試も付いているので、前もって本番の感覚をつかむことができますよ。

ぜひ活用してWEBテストを突破しましょう。


時事問題

筆記試験の時事問題では、最近の社会問題やニュースに関する理解を問う問題が出題されます。難易度はそれほど高くなく、新聞を読んでいればわかるような問題を出す企業が多いです

こういった時事問題で企業は、商談などで用いるレベルの会話ができるかどうかや、社会全般に対する課題発見能力・問題意識の有無を見極めようとしています。

時事問題の対策として新聞を読む際は、政治や経済、志望業界に関連するニュースに目を通しておくのが有効です。

渡部 俊和

プロフィール

基本的な言語・数学・作文に加えて、会社資料にある自社の情報を問う問題や、業界の課題に対する考え方のような、正解が一つではない問題なども出題されることがあります。

発想や考え方を評価するような答えのない問題も増えている印象です。

こちらの記事では面接で時事問題について回答するための対策を解説しています。押さえるべき分野や調べ方が筆記試験にも参考になるので、併せてチェックしてみましょう。

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こちらのQ&Aでは就活に役立つ新聞についてキャリアコンサルタントが回答しているので時事問題の対策をしたい人は参考にしてみてください。

②小論文

特定のテーマに関して自分の意見を述べる小論文では、論理的思考力や基礎的な文章力があるかをチェックされます。また、業界への知識・意見をどれだけ持っているのかを確認するために出題しているという企業もあるようです。

小論文で出題されるテーマは、入社後のキャリアビジョンや業界に関連するニュースなど多岐にわたりますが、おもに「学生自身に関すること」「社会に関すること」「企業に関すること」の3つに分類されます。

日常生活でも常にアンテナを張り、出来事について自分の意見や考えを持つ癖をつけるようにすることで、小論文問題への対策につながります

自分自身のキャリアビジョンを明確にしておくことで、自身に関するテーマの小論文対策につながります。こちらの記事でキャリアビジョンの描き方を解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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通信社出身のプロに聞く小論文ワンポイントアドバイス

アドバイザーコメント

まずは頭の中で書くことを整理してから書き出すことが重要

小論文の問題では、限られた執筆時間を最大限使うために、与えられたテーマを目にしたらすぐにでも書き始めたくなる人もいることでしょう。しかし、それはNGです。

まず始めにおこなうこととして、何を書くかをしっかりと頭の中でイメージし、最後の結論まで構想することが肝要です。そのなかで、あなた独自の考え方や視点、あなたしか経験していない要素を盛り込みます。

この一連の流れをまずはおこなってください。この作業を積み上げれば、必ず一気に書き下せます。ただし、字数制限も頭に入れておいてくださいね。

どんなテーマでも「自分らしさ」を組み込むことがカギ

小論文のテーマは、大別して「時事問題」「あなた自身に関すること」「企業・業界について」の3つになると思います。そのいずれかであろうと、必ず自分事をまぶすようにしましょう。あなたなりの見方や経験を軸に据え、文章を展開していくのです。

また、一般論に終始するのではなく、読む人に伝わるように極力具体的に書き込むことが大切です。採点者も人間です。同じような小論文を読み続けなければいけないなか、キラリと光る意見や経験から得た教訓などが表現されていると、それだけでポイントアップとなることでしょう。

最後に、誤字・脱字を確実になくせるように十分に見直すことも忘れずにおこなってくださいね。

③外国語の問題

すべての企業で出題されるわけではありませんが、グローバル事業を展開する企業や海外展開する企業が増えていることから、英語をはじめとする外国語の問題を出す企業もあります

内容は一般常識としての語学力を確認する問題が多いため、学生時代の基礎が固まっていればそれほど心配する必要はありません。しかし、突然出題されても回答できるように、英語の問題に慣れておく必要があります。

英語(外国語)のおもな出題内容

  • 語彙力を問う問題
  • 英文の穴埋め
  • 短文読解
  • 長文読解

高尾 有沙

プロフィール

筆記試験で外国語の問題が課されやすい企業としては、海外の顧客や取引先と直接コミュニケーションを取る機会が多い、グローバル事業を展開している企業が挙げられます。

また、現地とのやり取りや海外出張が頻繁にあるような、海外に支社・拠点を持つ企業でも出題されやすいです。

英語での業務遂行能力が求められる、国際的なプロジェクトやチームでの仕事が多い企業や、業務や社内コミュニケーションが英語でおこなわれることが多い外資系企業も挙げられます。

以下の記事はSPIや玉手箱対策向けですが、英語の対策のコツを詳しく解説しています。問題の形式は似ている部分もあるので、併せて参考にしてみましょう。

SPIの英語
SPI英語攻略ガイド|出題内容から勉強方法まで例題付きで解説

玉手箱の英語
玉手箱の英語は10分で解ける? スラスラ解くコツを例題付きで解説

④性格検査

筆記試験での性格検査の項目は、自社への適性や配属先の判断材料にするために設けられています。性格検査は、各質問に対して「はい・いいえ」「当てはまる・どちらかといえば当てはまる・どちらかといえば当てはまらない・当てはまらない」などの複数の選択肢から一つを選択して回答していきます。

質問数が多いため、考えすぎずに直感で回答することをおすすめします。また、企業が求める人物像に回答を近づけたくなることもあるかもしれませんが、良い印象を与えようとせず、ありのままの自分で回答することを心掛けましょう。

虚偽の回答をすると診断結果と面接での印象が異なることから面接官に不信感を抱かれたり、入社できても本当は適性がなく、自分らしく働けなくなってしまったりする可能性があります

瀧本博史

プロフィール

性格検査で自分を偽った回答をすることは、さまざまなリスクを伴います。たとえば、面接時に適性検査の結果と実際の人物像とのギャップが生じることで、嘘がバレてしまうこともあるでしょう。

嘘が露見すると信頼を失い、内定取り消しや早期退職につながるリスクもあります。正直な回答を心掛け、自分の本当の性格を企業に伝えることが重要です。

性格検査がどのようなものかよくわからない人は、こちらの記事もおすすめです。問題例付きで受ける際のコツを解説しています。

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性格適性検査マニュアル|問題例付きで選考を有利に進める対策を解説

性格適性検査は選考の一環であり、不合格になる可能性もあります。この記事では性格適性検査の対策を基本編・発展編・実践編に分けてキャリアコンサルタントが解説します。性格適性検査の傾向と対策を押さえて就活を有利に進めましょう。

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性格適性検査マニュアル|問題例付きで選考を有利に進める対策を解説

おもな4分類以外に出題されることもあるの? 就活の専門家が解説

筆記試験では、おもに基礎学力問題・小論文・外国語・性格検査の4つの分類から出題されることを説明しましたが、企業によってはほかの問題も併せて出題されることもあります

では、具体的にどういった問題が出題されるのでしょうか。キャリアコンサルタントの渡部さんに実際の例を詳しく教えてもらいましょう。

アドバイザーコメント

各社各様の狙いによって変化球のお題を問われることも

言語能力を重視したい会社や業界は国語や小論文、計数能力を重視する場合は計算問題、業界についての理解や情報収集力を見たい場合は時事問題や自社情報というように、その企業が重視していることが重点的に出題されます。

ペーパーテストが採否の決め手になることは少ないので、学力や基礎能力の判断は適性検査で十分という考えの企業であれば、筆記試験は面接の補完的な情報収集に使う場合もあります。

その場合は、たとえば「環境問題をどう考えるか」などの抽象的な問いを限られた字数で書いてもらい、その回答を面接時の質疑の材料に使用するような使われ方になります。よほど非常識な回答でなければ、それで落ちることはないはずです。

対策していない問題が出たときはベストを出すことに尽力しよう

聞いた話では、白紙を1枚渡されて「好きなことを書いてください。文章でも絵でも何でも構いません」というのもあったそうですが、真偽は定かではありません。

ただ、そういう変化球のお題に対しては対策できることはほとんどなく、評価する側の基準も曖昧なことが多いので、その回答結果で落ちることは考えにくいです。そのときベストを尽くせれば、過剰に気にすることはないと思います。

作文や小論文は、あらかじめ幅広いテーマを知ることで新しいお題に対してもスムーズに書き出せるようになります。こちらの記事で13例紹介しているので見てみましょう。

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就職試験の800字作文のお手本13例|基本の書き方と注意点

重視される試験項目は異なる! 筆記試験が課されやすい6つの応募先を把握しよう

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多くの企業が選考の一部として筆記試験を実施していますが、似ている試験内容であっても職種や業界によって重視される試験項目は異なります。なぜなら、求められる知識やスキルが仕事によって異なるからです。

ここで筆記試験が課されやすい業界・職種を6つに分けて、それぞれ重視される試験項目について詳しく解説していきます。志望の職種や業界はどれに当てはまるのかを考えながらチェックしていきましょう。

アドバイザーコメント

業界によっては試験内容だけでなく対策を始めるべき時期も異なる

企業が独自で試験を実施するとはいえ、「問題の出題傾向はそんなに変わらないのでは?」と思っている人もいるかもしれません。たしかに、どの業界であっても基本的な問題は同じ内容が出題されます。

しかし、基本以外の問題は業界によって内容が異なります。さらに、難易度も大きく異なり、志望する業界によっては対策を始める時期も異なるため注意してください。

志望業界・職種の傾向を理解して対策を進めることが重要

たとえばコンサルティング業界では、ケース問題やフェルミ推定などの独自問題が出題されます。これらは回答方法を知らなかったり初見だったりする場合は、ハードルが高いでしょう。そのため、早い時期から対策をする必要があり、問題に慣れるために量をこなす必要もあります。

一方で、総合職であれば基本的な問題が出題される傾向が多いため、コンサルティング業界と比較すると難易度は低いです。

このように志望する業界・職種によって対策する内容や対策期間が異なるため、志望業界・職種の出題傾向を把握して、計画的に筆記試験の対策をしましょう。

「ケース問題やフェルミ推定とは何?」と気になる人は、こちらの記事を参考にしてみてください。ケース面接の例題や、フェルミ推定の攻略方法をわかりやすく解説しています。

ケース面接
ケース面接の例題45選! ジャンル別で出題内容や考え方を解説

フェルミ推定
例題10選でフェルミ推定を完全攻略! 誰でも解ける簡単4ステップ

新卒の時に受けるイメージのある筆記試験ですが転職の時にも受ける場合があります。こちらの記事では転職の筆記試験についてまとめているので参考にしてみてください。
転職の筆記試験に特化した5つの対策法|意図や出題傾向をプロと解説

①総合職

総合職では、幅広い業務に対応するための基礎能力や知識が求められます。そのため、実務に活用できるような基礎的な学力や知識、思考力を判断するために筆記試験が実施されることがほとんどです。

特に下記のような問題の結果が重視される傾向にあるので、総合職を志望している人は重点的に対策しておくことをおすすめします。

総合職の筆記試験で重視されやすい問題

  • 社会や経済に関連するような一般常識
  • 文章の内容を理解するための読解力
  • 論理的思考力や計算力
  • 文法・漢字・語彙への知識

アドバイザーコメント

総合職の筆記試験は言語と非言語のセクションに分かれていることが一般的

言語分野では語彙力や文章読解の問題が多いため、日常的に読書をしたり問題集を解いて語彙力の強化を図ったりすることが有効です。一方非言語分野では、資料解釈や数的推理などの問題が出題され、時間内に多くの問題を解くためのスピードと正確さが求められます。

多くの受験者は、一つの問題に時間をかけすぎてしまって後半の問題に時間が足りなくなるという状況に陥ってしまいます。このような時間配分の失敗をしないためには、模擬試験を繰り返し受け、時間内に全問を解く練習を積むことが重要です。

業種や企業によって出題される問題の傾向が異なることも理解しておこう

たとえば、技術職志望者向けのテストでは、理系の知識を問う問題が出題されることが多く、これに対する準備が必要になります。一方で総合職では、論理的思考力や問題解決能力を測る問題が多く出題されます。

対策方法としては、まずは自分の弱点を把握し、それに応じた対策をおこなうことが効果的です。言語分野が苦手であれば、語彙力強化や文章読解の問題集に重点的に取り組んでみましょう。

また、模擬試験を定期的に受けて本番に近い環境で練習することも効果的です。特に、時間内に全問を解く練習は必須です。

総合職が一般職とどう違うのかよくわからない人は、こちらの記事で理解を深めましょう。

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②技術系職

専門的な知識や技術力が必要となる技術系の職業では、その専門性を確認するための問題が出題されることがあります。即戦力としての活躍が期待されるため、専門分野に関する具体的な知識や問題解決能力、技術文書の理解力をチェックするような問題が出題されることが多いです

専門的な知識を問われることから身構えてしまう人もいるかもしれませんが、新卒採用ではほとんどの場合、入社前から完璧な知識を持ち合わせている必要はありません。基礎的な知識や業界理解が備わっていれば問題ないので、過度に心配する必要はないといえます。

瀧本博史

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技術系職の筆記試験では、基本的な数学や物理、プログラミング知識が問われることが多いです。

例として、アルゴリズムの設計、データ構造の理解、また物理の基本原理や応用に関する問題が出題されることがあります。

これらの試験は、問題解決能力と専門知識の両方を評価する目的でおこなわれます。

理系の職種や就職先の特徴については、こちらの記事で詳しく解説しています。技術職にどのような選択肢があるか気になる人はチェックしてみてください。

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③金融職

銀行や証券会社などで働く金融職では、高度な計算能力や経済への深い理解が求められます。また、リスク管理能力や分析力も求められるため、そういった能力を測るための問題が重視される傾向にあります。

具体的には、計算力や論理的思考力を測る算数の問題や、金融や経済に関する知識の有無を確認する時事問題が重視されるケースが多いです。また金融職はグローバル展開している企業もあるため、英語の問題も重点的にチェックされることがあります。

筆記試験の複雑な算数の問題が苦手なのですが、金融職は向いていないのでしょうか?

高尾 有沙

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算数の問題が苦手だからといって金融職が向いていないとは限らない

たしかに金融職では高度な計算能力や論理的思考力が求められることが多く、筆記試験でもこれらの能力を測る問題が出題されます。

しかし、苦手な部分を特定して練習と学習を繰り返し、基礎的な計算力や問題解決能力を向上させることが何よりも大切です。

また、金融職ではリスク管理能力や分析力などほかのスキルも重要です。過去問や模擬試験を通じて実践的な感覚を養い、総合的なスキルセットを考慮して自分の強みをアピールしましょう。

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④コンサルティング職

問題解決力や分析力、コミュニケーション能力が重視されるコンサルティング職は、筆記試験でこういった能力を測るための問題が多く出題されます。

実務で必要な論理的思考力・問題解決力をチェックする小論文や、データ分析力・素早い計算能力を測る算数の問題、読解力を確認する国語の問題が重視される傾向にあります

またコンサルティング職はほかの仕事と比較して、グローバルな業務に対応する機会が多いです。そのため、そういった業務に対応するための英語力を重点的にチェックする企業もあります。

瀧本博史

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コンサルティング職の筆記試験で分析力が重視される理由は、コンサルタントが企業の問題を解決するためにデータを収集・解析し、根本原因を特定して適切な解決策を提案する職業だからです。

分析力は論理的思考や問題解決能力を示す重要なスキルであり、クライアントの信頼を得るためにも不可欠といえます。

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⑤メディア・広告業界

テレビや新聞、出版などに関連した仕事をするメディア業界や、広告代理店や広告制作会社などを含む広告業界では、創造力や表現力・コミュニケーション能力が必要とされます。筆記試験では、これらの能力を測る問題が重視されることが多いです。

たとえば、文章理解力や表現力を確認するための国語の問題、アイデアの創造力や発想力を測るための小論文、社会や文化への幅広い知識を問う時事問題が多く出題される傾向にあります。

グローバルに展開している企業であれば、英語力を問う問題も重視されるため忘れずに対策しておきましょう。

渡部 俊和

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広告業界だったかどうかは定かではないですが、「野菜嫌いの相手に野菜の良さを論理的に説明せよ」といったものや、前述した「白紙に好きなことを書いてください」などは、発想の切り口を見るようなテーマとして見たことがあります。

アドバイザーコメント

メディア・広告業界では文章力がある学生を求めている

メディア・広告業界で出される作文のタイトルは、抽象的なものが多いです。私が受験した1990年代半ばは「粋」「青」「無党派層」「共生」などがありました。この傾向は今も変わっていません。

こうしたテーマがゆえに、何を書こうか困る人もいるかもしれません。しかし、「なぜこんなタイトルを課すか」ということを考えてみれば、どんなお題を与えられても、文章を書ける学生を求めているということがわかると思います。

学生の視点から自分らしい文章を書くことが大切

筆記試験で作成する文章は個性溢れるものでなければなりません。また、学生が大上段に一般的な意見や見方を振りかざしたところで、残念ながら、プロには簡単に浅薄さが見透かされます。

では、どうするべきか。どんなタイトルが来たとしても対応できるような、あなたの人生で積み重ねた経験談を複数用意しておくことが必要となります。そして、経験した話を中心に据え、タイトルに引き寄せ、近付けていくのです。

たとえ多くの人がするような経験であっても、そこから何を感じるか、何を得たかは人それぞれです。それらを、20代の学生なりに生き生きとした文章にしていくことが大切です。

繰り返しますが、プロ的な見方や視点は不要です。学生の視点からとらえたことを書きましょう。

最後に一点、体言止めは絶対に使わないようにしましょう。

メディア・広告業界は学生から人気で倍率も高いです。選考準備を深めることが通過の鍵になるので、以下の記事でやるべきことを確認しましょう。

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⑥公務員

公務員になるためにはほかの民間企業と異なり、公務員試験を突破する必要があります。公務員試験にも筆記試験が課せられているため、民間企業と同様に対策することは避けられません。

公務員試験の筆記試験では、公務員として求められる基礎的な知識や能力を測るための問題が出されます。下記に問題例を紹介するので、公務員試験を受ける予定のある人は参考にしてください。

公務員試験の筆記試験で出される問題例

  • 社会・歴史・政治・経済に関する知識を問う問題
  • 論理的思考力・計算力を測る問題
  • 職種に応じた知識を問う問題
  • 提案力を確認する小論文

アドバイザーコメント

公務員試験は「国・県・市町村」と実施する団体により内容が異なる

まずは自分が受ける自治体の試験内容をしっかり確認しておきましょう。基礎的な教養試験に合わせ、作文や小論文を実施しているところが多く、配点が高い傾向もあるので、ここでしっかりと自己アピールをする必要があります。

文章構成力や、論理的思考の裏付けがあるかなどに加え、受験者の考え方や仕事への熱意を表現できる機会でもあります。

大卒者向けにはその自治体の統計資料などが取り上げられ、資料から読み取れることや、課題と思われるものにどう取り組んでいくべきか、自身の考えを述べる小論文が実施されることが多いです。

作文や小論文で一般論を述べてしまうともったいない

県・市町村の一般職は数年ごとの異動があるため、前提として広い視野を持っていることは大切です。ただし、「あなたの考えを述べなさい」と書かれているのにかかわらず一般論や抽象的な表現にとどまってしまうと、アピール力が落ちてしまいます。

そこで回答したことが実際に実施できるかどうか判断がつかないこともあるかもしれませんが、採用側は新しいアイディアを求めている面もあるため、しっかりと自分の意見を書き切ることが大切です。

公務員を目指していてまだESを提出していないという人は、こちらの記事を参考に作成してみましょう。例文も紹介しています。

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公務員試験ではただ試験を受ければ良いというわけではなく、服装も評価の対象になります。こちらの記事で公務員試験に適した服装について解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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4ステップで徹底対策! 効率的に筆記試験の対策をするおすすめの方法

筆記試験の対策方法4ステップ

筆記試験で出題されるおもな内容が理解できたら、さっそく対策を始めていきましょう。

筆記試験は選考の一部ですが、筆記試験の結果だけで必ずしも合否が決まるわけではありません。とはいえ対策をせず本番に挑めば筆記試験で不合格になってしまう可能性もあるので、ポイントを押さえて対策することが大切になります。

ここでは、筆記試験を効率的に対策する方法を4ステップで解説します。筆記試験の対策をスムーズに進めて、ほかの選考の対策への時間を確保できるようにしましょう。

ステップ①問題を一通り解いて形式に慣れる

まずはアプリや参考書などを用いて、筆記試験の問題を一通り解いてみましょう。一通り解くことで問題の出題傾向を押さえられ、本番でも形式を予想しながら解くことができるため、不安材料を減らせます

解き方がわからないという問題がある場合は、解き方を調べて理解したうえで全体の問題を解くようにしてみてくださいね。答え合わせをする際は、間違えた問題や苦手な問題に目印をつけて、後から見返せるようにしましょう。

筆記試験の対策におすすめの参考書

全体的にまったくわからないのですがどうすれば良いでしょうか……。

瀧本博史

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筆記試験にも応用できるSPIやWebテストの問題を活用しよう

一般常識試験では、最新の時事問題や基礎的な国語、数学、英語、理科、社会の知識が求められます。日々のニュースや新聞をチェックする習慣を持ち、幅広い知識を身に付けましょう。

小論文対策では、序論・本論・結論の構成を意識して自分の考えを論理的に表現する練習を繰り返すことが大切です。実際に書いてみて添削を受けることで、スキルが向上します。

また多くの企業で導入されるSPIの対策をすることで、筆記試験にも応用できるかもしれません。SPIはテストセンター、ペーパーテスト、Webテスティングの3種類があり、特にテストセンターでは制限時間内に問題を解く練習が有効です。

またWebテストの頻出問題に特化した問題集やアプリを活用するのも効果的です。特に言語分野(国語)や非言語分野(数学)の問題に慣れることが重要です。

これらの対策を継続的におこない、自信を持って筆記試験に臨みましょう。

こちらの記事ではSPIの対策におすすめの問題集を22選紹介しています。筆記試験と併せて対策したい人は、ぜひ参考にしてください。

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ステップ②間違えた問題の解説を見ながら解きなおす

答え合わせができたら、間違えた問題や目印を付けた問題を重点的に、解説を見ながら焦らずゆっくり解きなおしてみましょう。解説を見ながら問題を解くことで、答えを導き出すまでの流れをつかむことができるため、次回以降に解ける確率が上がるはずです

この際、流し見で解説を読むのではなく、解説の内容をじっくりと読んで理解できるまで繰り返すようにしてください。流し見だけではやった気になるだけで、答えを導き出すための力が身に付かないことがあるからです。

渡部 俊和

プロフィール

解説と問題を交互に見直すのは面倒かもしれませんが、地道でも繰り返し「どこをどう間違えたのか」を確認することが王道です。

一気にまとめてやるのではなく、少しの時間でも毎日継続的に復習した方が、良く覚えることができます。

ステップ③本番と同じ時間配分を課してもう一度解く

全体の問題が解けるようになったら、本番の筆記試験と同様の時間を設定してもう一度解いてみましょう。企業によって時間配分が異なることがあるため、事前に調査しておくことをおすすめします。

本番の時間配分でいざ全体を解いてみると、意外と時間が足りないということに気が付くことがよくあります。時間が足りないということを実感できた場合は、頻出問題の解法を徹底的に押さえて、回答時間の短縮を目指しましょう。

本番でわからない問題や時間がかかりそうな問題があったときは飛ばしても良いですか?

高尾 有沙

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わからない問題や時間がかかりそうな問題は飛ばしても問題ない

試験中に時間を無駄にしないためにも、まずは解ける問題を優先して得点を稼ぎましょう。

試験開始直後に問題全体に目を通し、難易度をざっと把握して、簡単に解けそうな問題や自分の得意分野の問題から取り組むことで、スムーズに解答を進められます。

飛ばした問題にはマークを付けると、試験の最後に余った時間を使って飛ばした問題に再挑戦できます。

効率的に時間を使って得点を最大化するための戦略として適切に問題を飛ばし、後で見直すようにしてみてください。

こちらはSPIについてですが、時間が足りない場合の対策のコツをキャリアコンサルタントが解説しています。問題を解くスピードを早めたい人は併せて参考にしてみましょう。

ステップ④苦手分野の復習をする

最後に、苦手分野の復習をして苦手をできるだけ減らしていきましょう。当然ですが、苦手分野が減るということは、正答率を上げることにつながります。

苦手は、「そもそも解き方を理解できていない」「単純にケアレスミスをしやすい」「回答するのに時間がかかる」といった大きく3つのパターンに分けられます

苦手分野はこれらのどのパターンに属するのかを考えながら復習することで、苦手を克服することができるようになるはずです。

渡部 俊和

プロフィール

苦手分野は興味関心が薄いため、覚えるのも難しくなります。

身近なことや感情につながることを探して関心を高めることができれば良いのですが、それも難しい場合は勉強時間を決めて、達成するごとに自分への報酬を用意してみましょう。

筆記試験の例題をチェックして実際のイメージをつかもう

筆記試験の例題をチェックして実際のイメージをつかもう

筆記試験のおもな出題内容や対策方法を見ても、実際の問題を見てみないとイメージが湧かないという人もいるかもしれませんね。ここでは、国語・算数・時事・小論文・外国語の5つの問題で、それぞれ例題を紹介します。

「この分野は得意そうだからそこまで重点的に対策しなくても大丈夫かも」「この分野は苦手かもしれない」などと考えながら、一つずつ例題をチェックしてみてください。

国語の問題の例

問1

次の文のなかで敬語の使い方が正しいものを選びなさい。

(A)部長が出席いたします。
(B)部長が出席なさいます。
(C)部長が出席されます。
(D)部長が出席します。

<答え>
(B)部長が出席なさいます。

問2

次の文のなかで最も正しい助詞の使い方を選びなさい。

(A)映画を見ながら、食べ物を食べた。
(B)映画を見ているなかで、食べ物を食べた。
(C)映画を見つつ、食べ物を食べた。
(D)映画を見ているところで、食べ物を食べた

<答え>
(A)映画を見ながら、食べ物を食べた。

問3

次の単語の意味として最も適切なものを選びなさい。

「叡智」

(A)知識
(B)才能
(C)知恵
(D)勇気

<答え>
(C)知恵

高尾 有沙

プロフィール

国語の問題は、まずビジネスの場で重要であり、筆記試験でも頻出な「敬語・丁寧語・謙譲語の使い方」を対策しましょう。

その次に、文章の正確さを保つために必要な「文法や助詞の使い方」も重視して対策するのが効果的です。

日常生活やビジネスで使われる単語の意味を理解し、適切に使えるようにするために「語彙力の強化」も重要になります。

算数の問題の例

問1

AさんとBさんの大学は60km離れている。ある日AさんがBさんの大学に向かった20分後、BさんもAさんの大学に向かった。停車せずに時速60kmの車で走り、同じ道を通った場合、2人が会うのはAさんが大学を出てから何分後か?

(A)20分後
(B)30分後
(C)40分後
(D)50分後

<答え>
(C)40分後

問2

次の二次方程式を解きなさい。
x2+4x+4=0

(A)x=-2, 2
(B)x=-4, 0
(C)x=0, -1
(D)x=-2

<答え>
(D)x=-2

問3

2つのサイコロを同時に降ったときに出た目の積が6の倍数になる確率はどのくらいか?

(A)1/6
(B)1/18
(C)1/24
(D)1/36

<答え>
(D)1/36

瀧本博史

プロフィール

就活の筆記試験において数学の問題で特に出題される分野は、確率・割合と比・損益算・速度算・仕事算・表の読み取りなどです。

これらの分野の問題への対策として、公式の暗記と実際の問題を使った練習が重要です。実際に公式を使って問題を解くことで、効率よく理解し素早く解答する能力を身に付けることができます。

時事問題の例

問1

国民の最大の義務とは何か?

<答え>
納税の義務/勤労の義務/教育の義務

問2

2024年に中国の人口を抜いて世界最多になると予想されている国はどこか?

<答え>
インド

問3

次の問題の文章について、〇か×で答えなさい。

インフレーションとは、物価が継続的に高騰し物が売れにくくなる状態を指す。

<答え>
×

渡部 俊和

プロフィール

時事問題の問題集などもありますが、時事問題を対策する方法として最もオーソドックスなのは毎日の新聞を読むことです。

ネットのニュースはまとまりと信頼性の点であまり使えません。世界の課題などは池上彰さんなどのわかりやすい本も複数出ているので、活用すると有効でしょう。

小論文の例

例題1

あなたが大切にしているものは何か、300字程度で答えよ。

例題2

働き方改革がもたらした効果について300字程度で意見を述べよ。

例題3

IT業界が期待されていることは何か、300字程度で考えを述べよ

回答例が見たいという人は、こちらの記事をチェックしてみてください。回答のコツも詳しく解説しています。

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高尾 有沙

プロフィール

筆記試験の小論文でよく出題されるテーマには、「自己分析や自己PRに関するもの」「社会問題や時事問題」「業界や職種に関連するテーマ」「抽象的な概念に関するもの」などがあります。

新聞やニュースなどで幅広い知識に触れ、日常的に自分の意見をまとめる練習をしておきましょう。

外国語の問題の例

問1

以下の単語と最も近い意味を持つ語を、選択肢より選びなさい。

courage

(A)fear
(B)bravery
(C)cowardice
(D)timidity

<答え>
(B)bravery

問2

次の英文が完成するように、空欄に最もふさわしい語句を選択肢より選びなさい。

To succeed in today’s competitive job market, it is essential to (  )one’s skills and qualifications.

(A)enhance
(B)diminish
(C)ignore
(D)reduce

<答え>
(A)enhance

問3

次の説明文と意味が最も近い単語を、選択肢より選びなさい。

a formal agreement between two or more parties

(A)promise
(B)arrangement
(C)contract
(D)guarantee

<答え>
(C)contract

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効率的な対策で筆記試験を突破して次の選考に進もう!

筆記試験は就活の序盤の関門となるため、効率的に対策し、次の選考対策への時間をしっかりと設けることを意識することが重要です。筆記試験で落ちてしまえば次の選考に進めなくなるため、準備を怠らずに対策を進めましょう。

筆記試験が得意ではないと不安を抱える人も多いですが、難易度はそれほど高くないため十分な対策をすれば合格できます。記事を参考にして効率的な対策をおこない、自信を持って次の選考に挑めるようにしましょう。

アドバイザーコメント

過去問・模擬試験・対策講座などを有効活用して対策しよう

筆記試験の対策として、まず重要なのは過去問を解くことです。出題パターンが決まっている場合もあるため、過去問を繰り返し解くことで効率的に対策ができます。問題集は一冊を徹底的に繰り返すことがポイントです。

また、模擬試験を受けることも非常に有効です。本番と同じ時間制限で問題を解くことで、時間配分の感覚を養うことができます。模擬試験を複数回受けることで、本番の試験に対する緊張感も和らげることが可能です。

筆記試験とは少し違うかもしれませんが、各大学で開催されるSPI対策講座を活用することも対策としては有効です。これらの講座では、基本的なガイダンスから頻出問題の対策までを網羅的に学ぶことができます。

大学が提供する講座は、料金も比較的安く、利便性が高いため、積極的に利用してみてください。

出題分野ごとのコツを押さえて工夫して対策することが大切

国語の問題は、文法や長文読解の練習を繰り返しおこなうことをおすすめします。特に接続詞の問題に注意して繰り返し解くことで、問題のパターンに慣れることが重要です。

また日常的に小説や文学作品に親しむことで、自然と国語力を向上させることができます。

数学では公式を丸暗記し、練習問題を通じてその公式を繰り返し使うことが効果的です。公式を覚えるだけでなく、実際に使いこなすことで本番でもスムーズに問題を解くことができるようになるでしょう。

英語の対策としては、単語を重点的に覚えることが大切です。単語帳やスマホアプリを活用して効率的に単語を覚えましょう。文法よりも単語の理解を優先することで、英文の大意をつかむことができます。

問題によって対策方法を工夫して、筆記試験の合格を目指してくださいね。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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