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志望動機が月並みでほかの学生と差別化できません

どうしても月並みな志望動機しか思い浮かびません。

ただ、採用パンフレットなどの「先輩社員の声」のようなコーナーに掲載されている社員の志望動機を読んでいると、正直に言うと「月並みだな、どうしてこれで入社できたのだろう」と思うことも多々あります。動機自体は月並みであってもそれを補強するようなエピソードが重要なのか、志望動機自体が弱いとその時点でダメになってしまうのか、どちらが正しいのかわからなくなってしまいました。

前者であれば経験の棚卸しをすることで志望動機に肉付けができそうですが、後者の場合はどのようにしてほかの学生とは違う切り口の志望動機を考えれば良いのでしょうか?

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/勉強カフェ札幌大通スタジオ代表

渡邊 裕樹

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志望動機で重要なのは工夫ではなく本心を書くこと

志望動機をどのように書けばいいかという悩みは学生にとって深刻ですね。あまりにもほかの人と同じような、いわゆる「月並み」だと感じる志望動機だと、差別化できないのではないかと感じるし、かといって何か特別感のある、目を引くような内容が思いつくかというとそう簡単ではないんですね。

志望動機で大事なのは「どれだけ本当に、心から思っていることを書くか」です。一見月並みに見える内容でも、本当に強く思っていることというのは、端々からその強さが表れます。

採用側からするとたくさんの志望動機を見るので、どれもこれも似た感じに見えてくるというのは事実です。そのなかでぐっと目を惹くのは「真実味」があり「思いの強さ」が伝わるものです。たとえ内容が工夫されていたとしても、自分が思ってもいないことを書くと、どこかそらぞらしい「そつのない作った感」があるものになってしまいます。つまり「内容の切り口」で差別化するのではなく「真実味の強さ」で差別化するのです。

自分自身を深掘りして本心を言葉にしていこう

質問者さんにおすすめするのは、自分が本当に思っていることをノートに書き出すなどして言語化することです。この「自分自身の内側を言語化する作業」を、浅い部分でやめてしまう学生が少なくありません。「どうしてほかの企業じゃなくて、この企業が良いの?」「ほかの業界じゃダメなの?」といった、ちょっと答えにくい、けれど核心的な質問に対して、思いついたことを片っ端から書き出していきましょう。

たとえば「給料が良くて安定している」と考えたとします。ここで「こんなの書けないよね」と手を止めるのではなく、それも書き留めます。そのうえで、給料が良く安定している企業はほかにもたくさんあるはずなのに、なぜその企業が良いと思ったのかを考えるのです。何かしらピンときたことがあるはずです。「社員を大事にしてくれそう」「労働環境が良さそう」「海外にかかわる仕事ができそう」など何でも良いので、その企業を選んだときに引っかかった理由をすべて書きましましょう。

さらに「どうしてそれにピンときたのかな」ということを突っ込んでみます。こういう作業を繰り返していると、自分自身の価値観が少しずつ浮かび上がってきます。価値観とは「何が好きで何が嫌いか」「何が大事で何が大事でないか」という考えです。これは人によってまったく異なるので、ここを深めれば深めるほど自分オリジナルの言葉が強くなります。

そしてエピソードをここで使います。価値観は経験と環境で形作られます。「どういうことがあってそれを好き(嫌い)、大事(大事じゃない)と思うようになったんだっけ」と振り返ってみると、何かしら具体的な出来事が見つかります。これを志望動機の補足エピソードとして使うわけです。そこには他人とどう切り口が違うかということを考える必要がありません。誰しもがオリジナルのエピソードを持っているからです。

繰り返しますが、他人と違う切り口を探すのではなく、いかに真実味をもって強く伝えられる言葉を紡ぎ出すか、自分自身を深掘りすることに集中することが大事です。質問者さんが自信を持って伝えられる強い志望動機を作る際の参考になれば幸いです。

キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

瀧本博史

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志望動機は企業と自分のマッチ度を重視して作成しよう

志望動機が月並みであるという悩みは、多くの学生が直面する共通の課題です。しかし、志望動機が平凡であっても、効果的に伝えることで強みをアピールすることは十分に可能です。

まず、志望動機の強化には、自分の経験やスキルを活かすことが重要です。具体的なエピソードを織り交ぜながら、自分がその企業で働くことにどのように貢献できるかを説明しましょう。たとえば、単に「人と接することが好きだから」という志望動機ではなく、「過去に接客のアルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かし、お客様との信頼関係を築くことで、御社の顧客満足度向上に貢献したい」といった具体的なストーリーを提供すると良いでしょう。

企業研究と自分の思いを紐づけて志望動機を作成すると説得性アップ

また、企業やその業界についてしっかりとリサーチし、その企業独自の特徴や強みを踏まえた志望動機を作成することも効果的です。企業のミッションや価値観、最近のプロジェクトなどに言及し、自分の価値観やキャリア目標がそれらと一致していることを強調することで、あなたがその企業にとって理想的な候補者であることを示すことができます。

最後に、志望動機を作成する際は、正直さを忘れずに。無理に特異な切り口を探すよりも、自分の本心に基づいた動機を強化する方が、面接官に対して誠実な印象を与えることができます。

説得力と独自性を併せ持った志望動機を書くには、自己分析と業界・企業研究の結果の活かし方が重要になります。こちらの記事で志望動機のコツについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

こちらの記事では、志望動機の基本的な書き方と差別化するコツを解説しています。業界別の例文も紹介しているのでチェックしてみてください。

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