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履歴書の志望動機は使い回しても良いですか?
いくつもの企業に対して「志望動機」を考えるのがつらいので、履歴書の志望動機を使い回したいです。応募する企業が同じ業界だったり、職種が同じだったりすると、どうしてもアピールしたい自分の強みや仕事への考え方など、伝えたいことの根幹は似てきてしまいます。
そこで、一度作成した志望動機をベースにして、企業名や事業内容に触れる部分などを少し修正するだけで、ほかの企業にも使い回したいなと思っています。何度もゼロから志望動機を作り直すのは、正直めんどうです。実際のところ、採用担当者は企業ごとに異なるので、志望動機を使い回していることもバレないですよね。
履歴書の志望動機は、いくつかの企業で使い回しても良いでしょうか? 使い回しがばれて「どの企業にも同じようなことを書いているのでは?」「自社への熱意が感じられない」と思われる可能性もあるなという不安もあります。
どの程度までなら使い回して良いか、どのようにすれば同じ業界・職種内でも志望動機を書き分けられるかなど、効率的に志望動機を作るためのコツがあれば知りたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
志望動機の組み立て方を理解し、「使い回せる部分」を見極めよう
まず「志望動機は使い回してもいいのか」という質問に対して、結論は「使い回せる部分もある」です。しかし、この悩みを根本的に解決するには、志望動機の考え方そのものを、少し変えてみる必要があります。
志望動機を考えるうえで、最初に書くべきなのは「自分にはこういう強みや経験がある」「自分はこういうことに関心がある」といった、自分自身のことです。つまり、志望動機の出発点は「企業」ではなく「自分」にあります。
そのうえで、「相手企業のこういうところが自分の興味と重なった」「こういう点で貢献できると思った」といった形で、企業との接点を述べる構成が自然です。
さらに、ここで重要なのは、企業との重なりは企業ごとに変わるということです。志望動機でも自己PRでも、企業が本当に知りたいのは「あなたはどういう人か?」という点だと言えます。
企業の特徴ばかりを並べても、それは企業のWebサイトを読めば理解できてしまいます。そのため、企業について言及するだけでは、採用担当者には新鮮味が感じられません。
志望動機を効率化するコツは「人物像の再利用+企業別接点」の型作り
つまり「使い回しできますか?」という問いに対しては、前半の「自分自身のこと」は共通項として使い回して良いと考えて問題ありません。
対して、後半の「企業との接点」の部分を、企業ごとにしっかり考えて書き分けるようにしましょう。
このようにすれば、志望動機をゼロから何度も書き直す必要はなく、負担を大きく減らすことができます。さらに、企業が本当に知りたい「あなたという人物像」もしっかり伝えることができるのです
ただし、前半の「自分自身のこと」も、企業の求める人物像から大きく外れてしまうと逆効果になりかねません。使い回す際には、最低限の微調整はしておきましょう。
採用担当者には使い回しと伝わりどの企業にも言える言葉と感じる
志望動機の“使い回し”について、正直に言えば採用担当にはかなりの確率で伝わります。私が採用担当だった際にも、同じ言い回しをどの企業にも当てはめたような志望動機を多く目にしました。
企業名だけ差し替えている文章は、表現が抽象的で、どの会社にも当てはまるような内容に感じられ、結果として「熱意がない」「調べていないな」と判断されてしまうのです。たとえば、「御社の企業理念に共感しました」とだけ書いてある場合、その理念のどの部分に、なぜ共感したのかが書かれていないと、どの企業にも言える“空気のような言葉”に見えてしまいます。
自分の軸と企業が重なる部分を具体的に書くのがコツ
効率的に志望動機を書くコツは、「ベースとなる自分の軸(=働くうえで大切にしたいこと)」を明確にしたうえで、企業ごとにその軸と“どのように重なるか”を具体的に書き分けることです。企業の強み・事業内容・価値観と、自分の想いを結びつける“接点”を探すことが、内容の深みを生み、差別化につながります。
「熱意を伝えたいなら、企業のことを調べるところから始まる」――これは私が就活生に必ず伝えている言葉です。使い回しではなく、「この会社に入りたい」という気持ちを“手間”ではなく“言葉”で届けましょう。手間をかけた分だけ、相手の心に届くのが志望動機です。
志望動機は、調べて、考えて、表現する中で、自然と自分の将来像も見えてきます。 迷っても大丈夫。一社ずつ丁寧に向き合うことで、きっと「ここだ」と思える出会いに近づけますよ。
こちらの記事では、志望動機で好印象を残すコツを紹介しています。企業が知りたいポイントをおさえて他の就活生に差を付けましょう。
志望動機に悩んでいる人は、こちらの記事もチェックしてみましょう。志望動機の例文と差別化のポイントをまとめています。
志望動機が思い浮かばないときは、こちらのQ&Aも参考にしてみてください。
パソコンで作成した履歴書を使い回す際の注意点について、以下の記事で解説しています。併せて読んで見てくださいね。
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