例文14選! 理学療法士の志望動機は王道3パターンを押さえよう

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  • キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

    Yoshiko Kato〇人材会社で約15年間、18,000人以上のキャリア相談を受けてきた。独立後は企業や大学、個人と契約し、キャリア構築の支援をおこなう。キャリアコンサルタント歴は20年以上

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  • キャリアコンサルタント/fc-styling代表

    Mitsuki Tominaga〇ファッション業界にてスーパーバイザーや採用、お客様相談員を経て独立。大学生の就職支援や高校生向けキャリア講座、中途採用の転職支援事業など幅広い世代の就労支援に従事

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  • キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー

    Rie Kuwata〇2018年にキャリアコンサルタントとして独立。企業対象の研修講師や各学校でのキャリアカウンセラーを経てハローワーク就職支援ナビゲーターを務め、年間約3,000名の相談を受けている

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この記事のまとめ

理学療法士としてのキャリアをスタートさせるにあたって、成功の鍵となるのが志望動機です。しかし理学療法士を目指す多くの学生が「理学療法士の志望動機の書き方がわからない」といった悩みを抱えているのも事実です。

資格を持っていることが前提となる理学療法士の就活では、スキルで差別化を図ることが難しくなるため、あなたの人間性と就職先への熱意をどのように伝えるかが重要です。

さらに志望動機に盛り込む要素にも、患者への思いやりや医療に関する倫理観が求められる点で、ほかの業界とは異なる注意点もあります。

この記事では、キャリアアドバイザーの加藤さん、冨永さん、桒田さんのアドバイスを交えつつ理学療法士の志望動機の魅力的な書き方を解説します。理学療法士を目指している人はぜひ実践してみてくださいね。

目次

理学療法士の志望動機は基本の3パターンを理解しよう

志望動機を書くにあたり、参考となる過去の内定者の志望動機を探している人もいるかもしれません。

企業に刺さる理学療法士の志望動機の書き方には、コツがあります。記事では、まず企業に刺さる理学療法士の志望動機について、キャリアコンサルタントの見解を紹介しています。

続いて、理学療法士の就職先ごとの特徴を解説しているので、目指すキャリアを具体的に人事に想像させる志望動機を書くための参考にしてみてください。

また、一見難しそうに思える理学療法士としての志望動機にも、実は基本となる3つのアプローチが存在します。記事内で紹介するこれらのパターンを理解すれば、志望動機の作成が格段に簡単になります。その後に解説する構成に従って、しっかり文章の流れも整理しましょう。

そして、記事の後半では、理学療法士の志望動機で学生がやりがちなミスも紹介しています。例文と併せてチェックしながら、企業の印象に残るような志望動機を丁寧に仕上げていきましょう。

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大前提としてスキルや知識のアピールは刺さりにくい

理学療法士になるためには、国家資格の取得が必須です。国家試験の受験資格を得るためには、文部科学大臣指定の以下の養成校で3年以上学び、必要な知識を得て臨床実習を積む必要があります。

理学療法士の養成校の種類

  • 4年制大学
  • 短期大学(3年制)
  • 専門学校(3年制または4年制)
  • 特別支援学校(視覚障害者が対象)

つまり、理学療法士の就活では、候補者となるすべての学生が一定レベルのスキルや知識を持っていることが前提となります。そのため、単に専門的なスキルや知識をアピールするだけでは、ほかの候補者との差別化が図りにくいのが現実です。

そこで重要になるのが、理学療法士の仕事への熱意や思いの伝え方です。志望動機の中で、理学療法士として働くうえで大切にしたいことや、どのようなビジョンを持っているのかを具体的に示すことで、採用担当者に強い印象を残せるかもしれません。

国家資格とはいえ、資格取得についてはアピールにならないということでしょうか?

桒田 里絵

プロフィール

資格の勉強に力を入れてきたのはなぜかが重要

まったくアピールポイントにならないわけではありません。ただし「資格を取りたいので頑張った」というだけではアピールにならないでしょう。

ここでは、理学療法士になるための勉強にどれほどの熱意を持って取り組んだか、その熱意はどこから来たのかをできるだけ具体的にアピールしましょう。

それによってなぜこれほどの熱意で理学療法士を目指してきたのかを語れます。これは志望動機にリアルなエネルギーを吹き込むことになるでしょう。

キャリアコンサルタントが解説! 企業に刺さる理学療法士の志望動機とは

企業に刺さる理学療法士の志望動機を作るためには、まずはどんな志望動機が理想とされるのか、イメージを固めておくことが大切です。目指す方向がわからないまま、やみくもに志望動機を書き始めてしまうと、内容を詰め込みすぎてしまったり、書くべき内容が漏れてしまうことがあります。

この章では、多くの理学療法士を目指す学生の就活を見守ってきたキャリアコンサルタントに、企業に刺さる理学療法士の志望動機について聞いてみました。

アドバイザーコメント

理学療法士への思いを要点を絞ったうえで志望動機として伝えよう

活躍できる場所がさまざまある中で、どうしてその機関に応募しようと思ったのか、そのきっかけや背景が伝わる志望動機にしましょう。

また、患者へのかかわり方や職場のメンバーとのかかわり方なども含めどんな理学療法士になりたいのかが理解できる内容は、心に残りやすいでしょう。

そのためには、あなたの思いや考えを整理することが大切です。頭だけで考えるより、文字に起こした方が客観的な目線で考えることができます。

自分の思いや考えを紙に書き出して整理しよう

理学療法士になろうと思ったきっかけや、実習を通して実際に患者と接したり業務を経験する中で「この道に進みたい」「こんな理学療法士になりたい!」と感じた思いや考えをまずは紙に書き出してみましょう。

たくさん伝えたい思いがあるかもしれませんが、いろいろなことを盛り込んでしまうと何を伝えたいのかがわかりにくくなります。紙面に書き出した思いや考えの中から、重要なものを抽出し、シンプルにまとめることを意識しながら作成してみましょう。

そうすることで、企業に刺さりやすい志望動機になりますよ。

志望動機に業務理解は必須! 理学療法士のおもな就職先と仕事内容

理学療法士の一日

理学療法士のおもな就職先

  • 医療機関
  • 入所・通所施設
  • 福祉施設
  • 行政機関
  • 教育・研究機関
  • スポーツ施設

理学療法士の志望動機は、細かな業務への理解がないと書けないといっても過言ではありません。理学療法士はリハビリのプロフェッショナルであり、専門性の高い仕事です。漠然としたイメージだけでは、業務に沿った内容を志望動機に盛り込めない可能性が高いです。

まずは、理学療法士のおもな就職先と仕事内容を解説します。キャリアコンサルタントのアドバイスも参考にしながら、志望動機を書く前提で職場のイメージを膨らませていきましょう。

医療機関

理学療法士が病院でおこなう業務は、整形外科での痛み軽減、マッサージ、身体機能の回復を目的とした運動療法、そして温熱療法や電気治療を含む物理療法などが、一般に知られています

しかし、急性期の障がいや機能低下のリスクから、終末期においても、患者にとって大切な節目で理学療法士の役割が重要になることがあります。入院後の長期にわたる生活のサポートをすることも、医療機関における理学療法士の重要な業務の一つです。

冨永 実希

プロフィール

医療機関によって違いはありますが、患者それぞれに応じたリハビリのほかに医師の指示のもと治療プログラムを作成し、ほかの医療スタッフと連携し、身体回復、改善を図ることもあります。

また、義足など装具を使った訓練もあると医療機関の人に聞きました。

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入所・通所施設

老人ホームやデイケアサービスなど、高齢化社会に欠かせない施設には、理学療法士がほぼ常駐しています

入所者や通所者の高齢者が自立した生活を続けられるよう、立つ、歩く、座るといった基本的な運動機能の維持と低下防止を目的とした活動がおこなわれます。

また、運動器具の選定や利用者の自宅訪問による状況把握も、理学療法士の重要な仕事です。

桒田 里絵

プロフィール

通所リハビリに通っていた人の話では、理学療法士が自分に合った運動方法の選定や指導をおこない、見守ってくれたそうです。

また、運動できない日はマッサージしながら話相手になってくれて、専門家がいてくれるのでとても安心できたとのことですよ。

福祉施設

身体障害者福祉施設では、障がいを持つ方々への医学的および社会的リハビリテーションの提供のほか、創作活動や集団体操の指導、レクリエーションやイベントの企画と実施など、多岐にわたる業務をおこないます

児童福祉施設においては、医師、児童福祉員、子どもたちの家族と協力しながら、障がいを持つ子どもたちにリハビリテーションを提供します。この場合、身体機能の回復だけでなく、子どもたちのモチベーションの維持のためにも、リハビリテーションの内容と接し方に細心の注意を払わなければなりません。

行政機関

理学療法士といえば、病院やリハビリテーション施設に勤めるイメージを持っている学生が多いかもしれません。しかし、保健所、市役所、社会福祉協議会などの行政機関に勤める理学療法士もいます

ただし、行政機関に務める理学療法士の場合、直接的なリハビリテーションのケアに携わらないケースもあるので、仕事内容は特に事前に確認しておく必要があります。

具体的には、地域に必要な事業の企画、リハビリ教室の運営や生活習慣病の予防指導、乳幼児の健診における身体機能評価などです。このように、理学療法士は、臨床以外の分野でも専門性を活かした仕事をおこなっています。

行政機関の理学療法士はほかの職場よりも仕事が難しいのでしょうか?

加藤 賀子

プロフィール

現場経験を活かしたり行政のシステムへの理解が求められる

ほかの職場と違って、直接的に患者とかかわることが少なくなり、住民のニーズに応じて介護予防や施設間連携の円滑さをめざす施策などを実施したりもするため、現場経験で培った経験や実績・知識が必要となるでしょう。

また、介護保険や医療保険などの行政サービスを利用する患者の対応がおもな仕事となるので、保険の有効な活用の仕方や国や所属している役所でどのようなサービスを提供しているかなどの情報の取得も必要となります。

教育・研究機関

理学療法士養成校の教員として働く道もあります。教員になるためには、少なくとも5年間の理学療法分野での実務経験が求められますが、身に付けたスキルを教育の分野で活かしていきたい人にはおすすめの選択肢です。

業務としては講義や実習の指導、学生の国家試験受験のサポートなどをおこないます

ただし教員を目指す場合、平成30年度からは、専任教員養成講習を修了していることや、教育学に関する大学・大学院での4単位以上の科目修了が必要条件となりました。特に大学で教員になる場合は、教育研究上の業績が重要視され、多くは博士課程での研究を経て教員職に就くことが一般的です。

正直教育機関はブラックな印象があります。理学療法士においてもタフさが求められますか?

冨永 実希

プロフィール

身体的な面だけでなく精神的なタフさも必要

一言で教育機関といっても幅広く、その背景はさまざまです。たとえば、義務教育から高校教師、教諭と呼ばれる職業は、学業、部活、生活・進路指導など生徒とのかかわりはかなり密着したものといえるでしょう。

一方で、専門学校はスキルを身に付け、専門知識を習得する場であるため業務内容は限定的です。その道のプロがその道のプロを養成する機関として、自分自身のブラッシュアップは継続的に必要です。

タフさという点では、身体を使うため基礎体力は重要です。また、人に教えることは思い通りには進まないことも多く、根気、粘り強さが求められるため、精神的なタフさは必要ですね。

スポーツ施設

フィットネスジムやプロスポーツチームでも、理学療法士が活躍しています。

フィットネスジムでは、理学療法士がトレーニング指導やアドバイスをおこないます。またスポーツなどで負ったけがの回復を目指したリハビリをおこなうケースもあります。

注意点としてはプロスポーツチームでトレーナーとして働く場合、理学療法士としての資格に加えて、各競技に関する専門的な知識が必要になることです。所属する団体にもよりますが、理学療法士としての資格だけでなく、アスレティックトレーナーなどの追加の資格や知識が求められることがあります。

加藤 賀子

プロフィール

スポーツ施設を利用する人は健康に対して意識の高い人が多いので、健康増進やメタボリックシンドロームなどの生活習慣病に関する指導ができるスキル・知識を持っていると活用できるでしょう。

理学療法士の志望動機の3つの切り口

理学療法士の志望動機の3つの切り口

  • ①理学療法士を目指したきっかけを伝える
  • ②理学療法士に関する体験をもとにする
  • ③志望先の業務内容や方針への興味を伝える

理学療法士を目指す際、志望動機をどのように伝えるかは、就職活動の成功に大きく影響する要素です。どんなに理学療法士への熱い思いを持っていても、面接官に論理的に伝えることができなければ、就活で高い評価を得ることは難しいからです。

そのため理学療法士を目指した理由を志望動機として端的に伝えるには、まずは自分の中にある感情を一度整理する必要があります。3つの切り口に沿って、「自分がなぜ理学療法士になりたいのか」を言語化してみましょう。

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①理学療法士を目指したきっかけを伝える

リハビリは、医療や介護をはじめとしたさまざまな分野で必要とされているため、関連する職業も幅広いです。リハビリに関する専門職だけでも、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の3種類があります。

多様なリハビリにまつわる仕事がある中で、あなたが理学療法士に興味を持ったきっかけは志望動機の軸になります。たとえば、「親族のリハビリを通じて理学療法士の重要性を実感した」、あるいは「スポーツを通じてリハビリの重要性に気づいた」など、個人的な経験を交えましょう。

自分が理学療法士に興味を持った具体的な瞬間や出来事を伝えることで、志望動機に説得力を持たせることができます。

やはり患者と直接触れる業界なので、自身の実際の体験があった方が有利になりますか?

桒田 里絵

プロフィール

理学療法士に魅力を感じるきっかけは患者としての体験以外にもあるはず

患者としての体験がないのは変えようがありません。しかし必ずしもそういう体験がないと不利なわけでもありません。

何年も専門課程で学び、資格の勉強をしてきたということは、それだけ熱があったということですよね。何がきっかけだったのか、原点から思い返してみましょう。

また、最初はなんとなく進学したとしても、学校での実習を通して実際の理学療法士の仕事に触れたり、テレビドラマで観て「かっこいい」とか「いいな」と思った瞬間はなかったでしょうか。

そのように純粋に魅力を感じた瞬間も大事な個人的体験です。そのとき自分もあんな仕事がしてみたいと思ったのなら、それがあなたの原体験となります。洗い出してみましょう。

②理学療法士に関する体験をもとにする

理学療法士として実習体験や、関連するボランティア活動、インターンシップの経験を話すことも有効です。これらの経験を通じて学んだことや感じたことを共有することで、理学療法士としての仕事に対する理解度や熱意を示すことができます。

特にインターンのような志望する医療機関や施設と関連性のある体験は、面接で学生の話に説得力を持たせます。インターンで活躍したエピソードは、面接官にとっても学生の入社後の働きをイメージしやすくなるからです。

インターンは、病院のホームページ(HP)から応募できます。ただしインターンに応募するときの注意点として、理学療法士の仕事に限った内容ではなく、「リハビリ職」としてインターン募集をかけている病院や施設が多い傾向にあります。まずは、気になる病院のHPを調べてみましょう。

冨永 実希

プロフィール

理学療法士として何を学びたいのか、誰の役に立ちたいのか、自分自身で落とし込んでいき、その姿に近いところを探すと良いですね。

病院・施設のHPから理念を読み込み、自分の考えと近いところ、あるいは身に付けたいスキルを明確化し、それが学べるところを探してみましょう。

③志望先の業務内容や方針への興味を伝える

理学療法士の就活では、当然ながらあなた以外のほかの学生も資格を持っている分、スキル面では差別化が難しい傾向にあります。そのため、熱意の伝わる志望動機を作るためには、志望先の職場に対する自分の考えや興味を伝えることが重要です。

たとえば、特定の疾患に特化した治療をおこなっている施設に興味がある、あるいはチーム医療を重視する施設の方針に共感したなど、職場の業務内容や方針、理念に対する興味を示しましょう。

採用サイトやOB・OG訪問の機会を活用して情報を集め、なるべく志望先の職場ならではの特徴をつかんでおきましょう。志望先の業務内容に特化した志望動機を作成することで、その職場に適した人材であることをアピールすることができます

いざOB・OG訪問をはじめたくても、どのように進めれば良いかわからない、といった悩みを抱える人も多いでしょう。次の記事では、OB・OG訪問の探し方や準備、当日の流れなどを解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

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理学療法士の志望動機を書くなら業界のトレンドも押さえておこう

理学療法士の志望動機を書くなら業界のトレンドも押さえておこう

  • AIによる技術研究が進んでいる
  • リハビリ専門職の供給が需要を上回り始めている
  • 予防対策の分野で活躍する人が増加している

理学療法士を取り巻く環境は、ここ数年で大きく変わっています。そのため、理学療法士の志望動機を書くなら業界のトレンドも押さえておくと、周りの学生と差別化をしやすいといえます。場合によっては、これからの時代の理学療法士の業務内容にもかかわる部分なので、しっかりと勉強しておきましょう。

ここからは、理学療法士の最新のトレンドを解説します。

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「この職種に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか学生時代に培ったスキル・経験を踏まえて伝えるのに苦戦する学生は多いです。

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 実際にツールで作成した志望動機例文 
 (IT業界の場合) 
私は貴社が掲げる顧客維持率向上に貢献し、日本企業のIT化の一助になりたいと考えています。私は飲食店でアルバイトをしているのですが、感染症の増加により新しい施策に取り組むことを余儀なくされていました。このとき、新しいシステムを導入してオンライン販売を開始すると、常連客の注文率が60%以上になりました。この経験から、リピーターをつくることとシステム導入の大切さを実感しています。貴社は、先端技術を活用したSaaSを提供しているだけではなく、顧客維持率の向上を事業戦略に掲げており魅力に感じております。入社した際には、営業職として企業へのSaaSの提案・リピート顧客獲得で貢献したいと思っています。

AIによる技術研究が進んでいる

AI(人工知能)技術の進歩は、リハビリ分野に革命をもたらしています。

患者の姿勢や歩行の分析、未使用筋肉の特定、リハビリプログラムの提案など、これまで人の手でおこなっていた作業がAIによって効率化されているからです。この流れによって、理学療法士の負担が軽減され、より質の高いリハビリサービスの提供が可能になると考えられます。

しかし、分析やプログラムの提案などをAIが人間の代わりにおこなえるようになった今でも、患者に対する実際のリハビリを実行する仕事は、理学療法士が担っています

患者一人ひとりの心に寄り添うサポートは、現段階ではAIにはできません。AIとの共存により、理学療法士は患者とのコミュニケーション面でより専門的なスキルを発揮できるようになる可能性があります。

桒田 里絵

プロフィール

AIの得意分野はパターン分析です。たとえば、リハビリ計画の立案などは実用化されつつあります。

過去データに頼る部分は大いに利用し、人間は心のケアや新手法の開発に注力するといった分業が可能となり、さらにきめ細かで効果的な支援が期待できます。

リハビリ専門職の供給が需要を上回り始めている

日本では、理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職の数が増加しています。しかし、この供給の増加が需要を上回ることで、新卒者の就職難が懸念されています

厚生労働省の令和5年一般職業紹介状況によると、医療技術者全体の有効求人倍率は高く、全職業の有効求人倍率が1.17倍だったのに対し、リハビリ職を含む医療技術者の有効求人倍率は3.04倍と高い数値だったことが報告されています。つまり、リハビリ専門職の就職市場は競争が激化していることの表れともいえます。

この状況は、リハビリ専門学校の学生にとって、将来のキャリアに対する不安にもつながるかもしれません。

リハビリ専門職になりたいという志望動機は刺さりにくいのでしょうか?

冨永 実希

プロフィール

アピールの仕方次第ではマッチ度の高さを伝えられる

志望動機では企業や業界あるいは職種への意欲を伝えます。初対面の相手に自分の考えを伝えるためには、できるだけ具体的に話すことを意識する必要があります。

リハビリ専門職としてどの分野で、どのような人に、どのようになってもらいたいのかを想定しておくことは必要です。

また、「なりたい」という気持ちだけでのアピールではなく、そもそも世の中に数多くある職業の中で「リハビリ専門職」になりたい理由を明確化し、きっかけとなるエピソードがあると面接官の納得感を得られます。

自分の強み、得意分野と「リハビリ専門職」とのマッチング度合いをアピールすることも大切です。

予防対策の分野で活躍する人が増加している

リハビリ専門職の供給が需要を上回り始めている一方で、高齢化社会の進展にともない、求められるリハビリの形も徐々に変化しています。特に注目されているのが、高齢者の運動機能低下を予防し、自立した生活を支援する「予防リハビリ」の分野です。

予防リハビリの分野における理学療法士の役割は、高齢者が日常生活を自立して送れるようサポートすることです。けがの予防をサポートすることで、介護や医療の負担を軽減する効果が期待されています。

この分野での活躍は、飽和傾向にある理学療法士が新たなキャリアの道を開くきっかけとなるかもしれません。

加藤 賀子

プロフィール

予防対策の分野で活躍したいという志望動機は、採用担当者に刺さると思います。日本は高齢化の進展が止まることなく、年々少子高齢化が進んでいきます。

人生100年時代ともいわれていて、多くの高齢者は自立して生活できる日を1日でも延ばしたいと感じています。予防対策分野の需要はこれから伸びるでしょう。

理学療法士の志望動機の基本の構成

理学療法士の志望動機の基本の構成

  • 理学療法士を目指した理由を書く
  • なぜ応募先の病院や施設を志望したのかを明確にする
  • 理学療法士にまつわるエピソードを盛り込む
  • 今後のビジョンを具体的に書く

理学療法士の志望動機は、盛り込むべき情報が多い分、特に全体のバランスが重要になります。そのためいきなり文章を書くのではなく、盛り込みたい要素を構成に沿って箇条書きにしてから整理するのもおすすめです。

全体の流れはシンプルに4つの項目から成り立っています。3つの切り口として選んだテーマをより深く掘り下げていきましょう。

ここからは、理学療法士の志望動機の基本の構成を紹介します。

理学療法士を目指した理由を書く

まずは、理学療法士を目指すに至った理由を簡潔にまとめましょう。エピソードは後ろで述べるので、最初の一文はあくまで話の方向性がわかる程度の内容で十分です。

次の例を見比べてみましょう。

理学療法士を目指した理由のNG例

小学校4年生の頃に野球部の試合で腕の骨折をしましたが、リハビリを担当してくれた理学療法士の〇〇さんのおかげで元の日常生活に戻ることができました。その出来事をきっかけに、理学療法に興味を持ちました。

理学療法士を目指した理由のOK例

子どもの頃にけがをしてリハビリを受けた経験から、理学療法士を目指したいと思いました。

NG例は、情報が多すぎて面接官に要点が伝わりづらくなっています。冒頭は「なぜ理学療法士を目指したのか」という問いに、一言で答えるつもりでまとめましょう

特に面接の場合、志望動機の冒頭は面接官の興味を引くためにも、いかに簡潔でわかりやすくまとめられるかが鍵となります。

冨永 実希

プロフィール

社会貢献性の高い職業ではきっかけが重要になりますが、きっかけを話すだけでなく、そこから何を感じたのか思いを伝えることが大切です。

自分が理学療法士にお世話になったなら、その人に対しどのような印象を持ったのか、記憶を遡って思い出し、結論から端的に伝えるとわかりやすいですね。

過去の経験を振り返る方法として、自己分析が挙げられます。次の記事では、自己分析のメリットや具体的な方法、うまくできないときの対処法について解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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なぜ応募先の病院や施設を志望したのかを明確にする

理学療法士の募集をおこなっている病院や施設は、世の中に数多くあります。その中でもなぜ学生が応募先の病院を選んだのかは、面接官にとって気になるポイントです。

たとえば、その施設が脳卒中や心臓病など特定の疾患のリハビリに特化している、最先端のリハビリテーション技術を導入している、または地域社会に密着したサービスを提供しているなど、その施設の特徴や方針に対するあなたの興味や関心を具体的に説明しましょう。

表面的な情報や一般的な知識に頼るのではなく、事前に徹底的なリサーチをおこない、その施設がどのようにあなたのキャリア目標や価値観と合致しているのかを伝えましょう

病院を選んだ理由が学校からの推薦の場合、上手に伝える方法はありますか?

加藤 賀子

プロフィール

なぜ推薦を受けたのかを重点的に伝えよう

そのような場合は、先生にどうして病院を推薦しようと思ったのかを具体的に聞いてみましょう。また、学校から推薦された際に応募しようと思った理由を書き出し、そのうえで自分の言葉として志望動機をどう伝えていくかを整理していきましょう。

学校から推薦されたから応募したという背景でも、学校側が応募を勧めた理由はあり、自身としてその推薦を受けた理由も必ずあるはずです。その内容を整理してまとめていきましょう。

理学療法士にまつわるエピソードを盛り込む

あなたの経験の中で、理学療法士にまつわる具体的なエピソードを取り上げましょう。

エピソードの部分は、単に印象的な出来事を述べて終わりではありません。「特に記憶に残っているのは、大学在学中に参加した地域のリハビリテーションセンターでのボランティア活動です。ボランティアでの患者とのかかわりから、一人ひとりに寄り添い、彼らの回復を信じてサポートすることの価値を深く実感しました」など、その出来事がどのようにしてあなたの理学療法士としての志望動機や価値観に影響を与えたのかを明確にしてください。

また、エピソードのまとめ方も重要です。「理学療法士の役割は単に身体的な回復だけでなく、患者の精神的な支えとなることも含む、より広い視野を持つことができるようになりました」など、あなた自身の理学療法士への思いが伝わるまとめ方を意識しましょう。

今後のビジョンを具体的に書く

最後に、将来のキャリアに対する具体的なビジョンを示しましょう。とはいえ、実際に働いた経験がない学生にとって、将来のビジョンを考えるのは難しいかもしれません。あくまで一例ですが、企業のHPを参考にしながら、次のような長期的なキャリアの希望を用意しておくと良いでしょう。

理学療法士のキャリアの希望例

  • 特定の疾患の専門家として知識を深めたい
  • 地域社会の高齢者のためのリハビリプログラムを開発したい
  • 理学療法士としての教育や研究に携わりたい

将来のビジョンを述べる際には、現実的かつ達成可能な目標を設定しましょう。また、目標を達成するために、応募先の企業で、あなたのこれまでの学びがどのように活かせるかを示せると、説得力が生まれます

志望動機は志望度や意欲を測るために面接で聞かれます。次の記事では、ESや履歴書などの書類よりも一歩踏み込んだ面接ならではの対策を解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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志望動機作成にあたり、書き出しと締めくくりは内容全体の印象を左右します。次の記事では、それぞれ志望動機の書き出しと締めくくりについて例文を交えて解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

志望動機の書き出し
例文8選|本気度が伝わる志望動機の書き出しで差別化する方法

志望動機の締めくくり
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介

理学療法士の志望動機で学生がやりがちなミスは?

理学療法士の志望動機で学生がやりがちなミスは?

  • 理学療法士への理解が曖昧である
  • 「医療業界」すべてに共通する内容になっている
  • 実体験と志望動機のつながりがわかりにくい

あらかじめよくあるミスを知っておけば、志望動機をより魅力的なものにできる可能性が上がります。しかし、理学療法士の志望動機は、一般企業の就活よりも情報が出回りにくい傾向にある分、NGな例やよくあるミスがわかりにくいこともあるかもしれません。

せっかく良いエピソードが見つかっても、誤った認識で志望動機を書いてしまい、マイナスな印象になってしまうのは避けたいところですよね。

理学療法士を目指す学生が就職活動で犯しやすいミスは、おもに次の3点です。

①理学療法士への理解が曖昧である

理学療法士は、患者の運動機能の改善や維持を目指す専門職です。学生がやりがちなミスとして、理学療法士の職務内容と作業療法士や言語聴覚士などのほかのリハビリ職との違いを明確に理解できていないケースがあります。

改めて理学療法士と混ざりやすい、代表的なリハビリ職の定義をおさらいしておきましょう。

言語聴覚士(ST)

先天的な問題や病気によって生じた話す、聞く、食べる、飲み込むといった機能に障がいを持つ人々にリハビリテーションを提供する仕事。言語能力や聴覚能力の回復を目指す。

作業療法士(OT)

心や身体に障がいを持つ人々に対して、それぞれの人に合った療法を通して、自分らしい生活を送ることができるようケアをおこなう仕事。リハビリの方法には日常の動作訓練(歩行など)に加えて、手芸や工作活動などさまざまな作業を取り入れるのが特徴。

この2つと理学療法士の仕事が混ざってしまうと、志望動機が曖昧になり、具体性に欠ける表現になってしまうことがあります

最悪の場合、志望動機の全体の方向性もズレてしまうかもしれません。特性を正確に理解し、志望動機に反映させましょう。

アドバイザーコメント

理学療法士の志望動機は3つのポイントで乖離が生まれないように注意

理学療法士の志望動機では次の3点を明確にすることがポイントです。

①何をするのか

NGなのは、職種理解不足による応募先の業務と乖離があるケースです。求められていることとやりたいことのミスマッチと捉えられると採用から遠ざかってしまいます。理学療法士とは何をする仕事なのか職種研究をしたうえで志望動機の作成に取り掛かりましょう。

②どこで働くのか

環境理解不足による勤務先選びの乖離があるとNGです。リハビリ専門職とはいえ、活躍の場はさまざま。環境によって業務内容に違いがあります。病院で働く場合の業務内容、高齢者施設・障害者施設、あるいはスポーツトレーナーなどそれぞれの場での業務の違いを把握しておきましょう。

③だれに施すのか

対象者の理解不足によりリハビリ内容に乖離を起こさないように注意です。どのような人にリハビリを施すのか、マッサージをするのか、対象者を理解できていないと実現したいことを言語化できません。どのような人の役に立ちたいのか、リハビリ専門職を目指した原点を明確に言語化しましょう。

以上3点以外に最も重要なことはなぜそこで働きたいのか、応募先を選んだ理由を明確にすることです。専門職のため職種への興味に偏りがちですが、ほかの医療機関ではなくなぜここが良いのか、将来どのように貢献したいのか具体的にまとめておきましょう。

②「医療業界」すべてに共通する内容になっている

理学療法士を目指す学生の中には、医療業界全般に対する志望動機を述べる人がいます。たとえば、「人の役に立ちたい」「医療を通じて社会貢献をしたい」といった志望動機です。これらは医療業界全体に当てはまるものであり、理学療法士特有の志望動機とは言えません。

そのため、志望理由そのものは素晴らしい内容でも、「理学療法士の業務への理解が浅いのかもしれない」と思われてしまうリスクがあります。

徹底した企業研究が済んでいることを伝えるためにも、その職場での理学療法士としての具体的な職務内容や役割に触れながら、志望動機を作成しましょう

③実体験と志望動機のつながりがわかりにくい

理学療法士の仕事は直接的な医療行為ではなく、患者のリハビリテーションにかかわる中で生じる仕事です。

看護師などのほかの医療職に比べて、理学療法士は、生活の中でかかわることが少ない職種かもしれません。そのため、理学療法士の志望動機は、自身の実体験とのつながり方を伝えにくいと感じる学生もいるのではないでしょうか。よくあるミスが、エピソードを述べたものの志望動機としてうまく結びつかず、出来事の羅列になってしまうケースです。

志望動機を書き終えた後は、エピソードが、志望動機を裏付ける内容になっているかを確認してください。不安な人は、志望動機を次の3つのポイントから見直してみましょう。

志望動機に実体験を盛り込むときに注意すべきポイント

  • 実体験が冒頭につながる内容になっているか
  • 実体験の内容がわかりやすく整理されているか
  • 実体験を踏まえて、結論が明確に示されているか

桒田 里絵

プロフィール

自分に接点がなくても、家族や友人・先輩の話、テレビや本、HPや動画サイト……など、今はいろいろな媒体で理学療法士の仕事に触れる機会があります。実体験でなくても、それがあなたの心に残ったのなら訴える力になるはずです。

就職先別に解説! 理学療法士の志望動機の例文12選

理学療法士の志望動機を実際に書く中で、表現の方法がわからず、つまずいてしまっている学生もいるかもしれません。そんなときは、実際の参考例文をお手本にしながら、自分の志望動機をブラッシュアップしましょう。

すでに就職先を絞っている学生も多いかもしれませんが、ほかの就職先の例文も読んでみると思わぬヒントが見つかることもあります。12の例文をじっくり読んだうえで、自分の志望動機に足りない要素を見つけましょう。

ここからは、就職先別に分けて、 理学療法士の志望動機の例文12選を紹介します。

医療機関の例文①

医療機関の例文

理学療法士を目指した理由は、高校時代にスポーツのけがでリハビリを受けた経験にあります。その時、理学療法士の方々の専門的な知識と温かいサポートに深く感銘を受け、この職業に興味を持ちました。

私が応募先の病院を志望したのは、貴院が患者中心のケアを重視し、特にスポーツリハビリテーションに力を入れている点に魅力を感じたからです。

大学での臨床実習中、膝の手術後の患者様のリハビリを担当した際、その方が再び歩けるようになった瞬間の喜びを共有した経験は、私にとって忘れられないものです。

この経験から、患者様一人ひとりの小さな進歩を大切にし、それぞれのニーズに合わせたリハビリテーションを提供することの重要性を学びました。

今後のビジョンとしては、スポーツリハビリテーションの専門知識をさらに深め、スポーツ選手だけでなく、スポーツを楽しむすべての人々が安全に活動できるようサポートすることです。貴院での経験を通じて、理学療法士としての専門性を高め、患者様の生活の質の向上に貢献していきたいと考えています。

加藤 賀子

プロフィール

医療機関は事故やけがなどでリハビリを受ける人が多い職場でもあるので、今まで難なくできていた動作が現状困難になっている患者にどのように寄り添って支援していこうと考えているかも記載すると良いでしょう。

医療機関の例文②

医療機関の例文

理学療法士としてのキャリアを志すきっかけは、祖母の長期リハビリテーションを通じてでした。祖母が理学療法士の支援を受けながら、日常生活の動作を少しずつ取り戻していく様子に、この職業の重要性とやりがいを感じました。

私が貴院を志望する理由は、貴院が高齢者のリハビリテーションに特化しており、患者様の自立支援に力を入れている点に大きな魅力を感じたからです。

大学での実習中には、脳卒中後の患者様のリハビリを担当しました。その際、コミュニケーションを大切にしながら、患者様の自信を取り戻す手助けができた経験は、私にとって大きな学びとなりました。

この経験から、患者様の心理的な側面にも配慮したアプローチの重要性を深く理解しました。

将来的には、高齢者のリハビリテーションについて学び、患者様がより快適で自立した生活を送れるよう支援することを目指しています。貴院での経験を通じて、理学療法士としての専門性を高め、患者様の生活の質の向上に努めます。

冨永 実希

プロフィール

グッドポイントは、実習中の経験を具体化できており、そこで学んだことを「高齢者の快適で自立した生活のためのリハビリに活かしたい」と意欲を伝えられている点です。

応募先を志望した理由では、なぜそこに魅力を感じたのか、理由と自身の考えを伝えると実習中の話題につながります。

入所・通所施設の例文①

入所・通所施設の例文

地域の老人ホームでボランティア活動をした経験から、理学療法士としてのキャリアを老人ホームで積み重ねたいと考えています。

ボランティア活動では、高齢者の方々が日々の生活の中で直面する身体的な困難を目の当たりにし、彼らの生活の質を向上させるために理学療法士として貢献できることを強く感じました。

貴施設を志望する理由は、貴施設が提供する包括的なケアプログラムと、高齢者の方々の自立を支援する姿勢に魅力を感じたからです。大学での学びと、実習での経験を活かし、高齢者の方々の身体機能の維持・向上をサポートし、彼らがより充実した日常を送れるよう努めたいと考えています。

今後のビジョンとしては、老人ホームでの勤務を通じて、高齢者の方々の生活の質の向上に貢献することです。

特に、日常生活動作(ADL)の向上や認知機能のサポートに重点を置き、個々のニーズに合わせたリハビリテーションプログラムの提供を目指しています。

貴施設での経験を通じて、理学療法士としての専門性をさらに高め、高齢者の方々の幸せな生活に貢献したいと考えています。

桒田 里絵

プロフィール

施設を利用する高齢者といってもさまざまな人がいます。生活の質の向上や身体機能の維持向上といった言葉より、「どんな人にどうなってもらうためにこの仕事がしたい!」という具体性の高い思いを伝えるとより良いでしょう。

入所・通所施設の例文②

入所・通所施設の例文

私は、理学療法士として利用者の方々がそれぞれのペースで身体機能を維持・改善できるよう、専門的なリハビリテーションを提供したいと考えています。

大学時代にデイケアセンターでのインターンを経験し、高齢者や障がいを持つ方々が日常生活をより自立的に、そして快適に過ごすためのサポートの重要性を実感したからです。

貴施設を志望する理由は、貴施設が提供する多様なリハビリテーションプログラムと、利用者一人ひとりのニーズに合わせた個別ケアに注力している点に強く惹かれたためです。

将来的には、デイケアサービスでの経験を通じて、特に慢性疾患を持つ高齢者の方々の生活の質の向上に貢献することを目指しています。日々のリハビリテーションを通じて、利用者の方々の身体的な回復だけでなく、社会参加やコミュニティでの活動を促進することも重要だと考えています。

貴施設での勤務を通じて、理学療法士としての専門性をさらに深め、利用者の方々の幸せと健康に貢献したいと思っています。

加藤 賀子

プロフィール

上記の例文は、実習を通しての具体的な志望理由、また応募先のこともしっかりと調べたうえでの応募だということも伝わり、将来の目指している姿も記載できています。これらのことがシンプルにまとめられていて、読み手の心に響きやすい内容です。

福祉施設の例文①

福祉施設の例文

私が理学療法士に興味を持ったきっかけは、高校生のときに観た障害者福祉に関するドキュメンタリー番組を通じて、身体障がいを持つ方々の日常生活に深く感銘を受けたからです。そこから本格的に理学療法士を目指す中で、身体障がいを持つ方々の役に立てる場所を探し続けていました。

中でも貴施設を志望する理由は、貴施設が提供する個別化されたリハビリテーションプログラムと、利用者の方々の自立と社会参加を支援する姿勢に大きな魅力を感じたためです。

実習中には、脊髄損傷を持つ方々のリハビリテーションを担当し、彼らが日常生活で直面する困難を克服する手助けをする経験をしました。この経験から、身体障がいを持つ方々のニーズに合わせたリハビリテーションの提供の重要性を学びました。

今後のビジョンとしては、身体障害者福祉施設での勤務を通じて、利用者の方々が自立した生活を送れるようサポートすることです。利用者の方に適したペースでリハビリをサポートできるよう、まずは与えられた仕事から一つずつ業務を学んでいきます。

冨永 実希

プロフィール

福祉に携わる志望動機においては下記の3点が重要です。

①なぜ福祉に興味を持ったのか、きっかけを伝える
②なぜ仕事にしようと思ったのか、覚悟を伝える
③支援する方々に何をしたいのか、貢献意欲を伝える

最後にそれぞれの人に寄り添いつつ成長を促していくビジョンがあれば良いですね。

福祉施設の例文②

福祉施設の例文

理学療法士として児童福祉施設で働くことへの関心は、私の家族の経験に根ざしています。

私の弟は生まれつきの運動障がいを持っており、幼少期からさまざまなリハビリテーションを受けてきました。弟の日々の小さな進歩を見守りながら、理学療法士の支援が子どもたちの生活にどれほど大きな影響を与えるかを実感しました。

貴施設を志望する理由は、貴施設が子どもたちの個別のニーズに応じたリハビリテーションを提供し、家族全体のサポートにも力を入れている点に大きな魅力を感じたからです。

私の家族が経験したように、子どものリハビリテーションは家族全員に影響を及ぼします。そのため、家族を巻き込んだリハビリテーションの重要性を深く理解しています。

今後のビジョンとしては、子どもたちの身体的な発達をサポートすると同時に、家族が子どもの成長をサポートするための知識と技術を提供することも目指しています。

貴施設での経験を通じて、理学療法士としての専門性をさらに深め、子どもたちとその家族の健康に貢献したいと考えています。

桒田 里絵

プロフィール

具体性のある個人的エピソードが良いですね。その理由がこの施設を志望した納得感を高めています。

最初の一文で「子どものリハビリテーションのプロとして貢献したいから志望した」という結論を打ち出すとさらに印象強くなるでしょう。

行政機関の例文①

行政機関の例文

理学療法士として保健所での勤務に深い関心を持っています。この職を選んだ理由は、公衆衛生における予防医学の重要性を大学で学び、地域コミュニティの健康増進に貢献したいと考えたからです。

貴保健所を志望する理由は、貴所が地域住民の健康維持と疾病予防に注力しており、特に高齢者や障がいを持つ方々へのリハビリテーションプログラムに力を入れている点に魅力を感じたためです。

大学での公衆衛生の講義や地域の健康イベントでのボランティア活動を通じて、理学療法士が地域の健康促進に果たす役割の大きさを実感しました。特に、生活習慣病の予防や高齢者の転倒予防など、日常生活に密接にかかわるリハビリテーションの重要性を学びました。

今後のビジョンとしては、保健所での勤務を通じて、地域住民の健康維持と疾病予防に積極的に貢献することです。具体的には、地域住民に向けた健康教育プログラムの開発や実施、高齢者のための運動プログラムの提供を通じて、地域コミュニティの健康増進に貢献したいと考えています。

貴保健所での経験を通じて、理学療法士としての専門性をさらに深め、地域の健康と福祉の向上に貢献したいと思っています。

行政機関の志望動機に必ず盛り込んでおきたいおすすめの要素はありますか?

加藤 賀子

プロフィール

行政機関の役割に対する理解を示そう

必ず盛り込むべき要素というよりも、行政機関はほかの職場と違って、直接的に患者とかかわることが少なくなります。

地域住民に対しての支援は個別・集団両方のかかわりからになり、住民のニーズに応じて介護予防や施設間連携の円滑さを目指す施策などを実施したりします。

いかに住民が生活しやすい環境を提供していくかが行政機関のおもな役割なので、行政機関の役割をしっかりとつかんだうえで作成していきましょう。

行政機関の例文②

行政機関の例文

理学療法士として市役所で働くことに大きな関心を持っています。この職を選んだ理由は、地域の健康と福祉の向上に直接貢献したいという強い願望からです。

貴市役所を志望する理由は、貴市が市民の健康増進と福祉向上に力を入れており、特に予防医学と地域包括ケアに注力している点に魅力を感じたためです。

大学での公衆衛生の講義や地域の健康イベントでのボランティア活動を通じて、理学療法士が地域の健康促進に果たす役割の大きさを実感しました。特に、生活習慣病の予防や高齢者の転倒予防など、日常生活に密接にかかわるリハビリテーションの重要性を学びました。

今後のビジョンとしては、市役所での勤務を通じて、市民の健康維持と疾病予防に積極的に貢献することです。

具体的には、市民に向けた健康教育プログラムの開発や実施、高齢者や障がいを持つ方々のための運動プログラムの提供を通じて、市の健康増進に貢献したいと考えています。貴市役所での経験を通じて、理学療法士としての専門性をさらに深め、市民の健康と福祉の向上に貢献したいと思っています。

冨永 実希

プロフィール

自分の地域の健康に対する考えと、応募先の取り組みについてのマッチングを伝えられており、面接官の興味関心を引くでしょう。

また、自身の学びについて触れていて、入職後のキャリアビジョンが明確です。一方で、市役所における理学療法士としての専門性とは何を指すのか具体化できると良いです。

教育・研究機関の例文①

教育・研究機関の例文

私は、教員として次世代の理学療法士を育成することに深い関心を持っています。この道を選んだきっかけは、大学時代にお世話になった一人の教授にあります。

その教授は、理学療法の専門知識だけでなく、患者さんへの深い思いやりや倫理観を教えてくれました。彼の授業と実践的な指導は、私の理学療法士としての価値観を形成するうえで大きな影響を与えました。

教員を志望する理由は、私自身が経験したように、優れた教育が理学療法士としての専門性と人間性の両方を育む重要な役割を果たすと信じているからです。実務経験を通じて得た知識と技術を、未来の理学療法士たちに伝え、彼らの成長をサポートしたいと考えています。

今後のビジョンとしては、教員として学生たちに理学療法の専門知識だけでなく、患者さんへの深い理解と共感を教えることです。

また、臨床経験を活かした実践的な教育をおこない、学生たちが現場で即戦力となれるよう指導したいと思っています。理学療法士としての経験をもとに、教育者として次世代の理学療法士を育て、業界の発展に貢献したいと考えています。

加藤 賀子

プロフィール

教育・研究機関の志望動機では、どうして直接的に患者や利用者にかかわる職場ではなく、教員として同じ道を目指す方への指導の道を選んだのかをしっかりと盛り込むようにしましょう。

教育・研究機関の例文②

教育・研究機関の例文

理学療法の分野における新しい知見と技術の発展に貢献したいという強い願望から、研究機関での勤務に強い関心を持っています。

貴研究機関を志望する理由は、貴機関が理学療法の最先端研究に取り組んでおり、特に慢性疾患や高齢者のリハビリテーションに関する研究が盛んである点に魅力を感じました。

実習での臨床現場での経験を通じて、特に慢性痛の管理や高齢者の機能改善に関する課題に直面しました。これらの経験から、理学療法の分野における新たな治療法や介入手法の開発の必要性を強く感じています。

今後のビジョンとしては、研究機関での勤務を通じて、理学療法の科学的根拠を深め、新しい治療法の開発に貢献することです。

具体的には、臨床データをもとにした研究をおこない、より効果的なリハビリテーション手法の確立を目指します。貴研究機関での経験を通じて、理学療法士としての専門性をさらに深め、この分野の発展に貢献したいと考えています。

桒田 里絵

プロフィール

理論的に志望動機が述べられていて良いですね。実習で直面した課題とはどんな体験からなのか書かれているともっと良くなります。

さらに締めの言葉をきれいにまとめすぎたのが惜しいですね。「この分野をこう押し上げたい!」という具体的な熱さがあるとより良いでしょう。

スポーツ施設の例文①

スポーツ施設の例文

私は、スポーツ選手のパフォーマンス向上とけがの予防に対する情熱から理学療法士としてスポーツ施設で働くことに大きな関心を持っています。

貴施設を志望する理由は、貴施設がアスリートのケアに特化しており、最先端のスポーツ医学とリハビリテーション技術を駆使している点に魅力を感じたためです。

大学でのスポーツ医学の講義や、アスリートを対象としたリハビリテーションのインターンを通じて、スポーツ分野における理学療法士の重要性を深く理解しました。特に、けがの予防とリカバリーにおける理学療法の役割に関心を持ち、この分野での専門知識を深めたいと考えています。

今後のビジョンとしては、スポーツ施設での勤務を通じて、アスリートのパフォーマンス向上とけがの予防に貢献することです。

具体的には、個々のアスリートの身体的特性と競技特性に合わせたカスタマイズされたリハビリテーションプログラムの実施を目指します。貴施設での経験を通じて、理学療法士としての専門性をさらに深め、スポーツ選手のパフォーマンスの向上に貢献したいと思っています。

加藤 賀子

プロフィール

スポーツ施設の志望動機に盛り込むべき要素としては、スポーツ施設の理学療法士としての役割は、けがや生活習慣病などの「予防」に特化した内容であるということです。

日常生活の動作に何かしらの困難を抱えている人に対してではなく、なぜ予防分野を選んだのかを記載するようにしましょう。

スポーツ施設の例文②

スポーツ施設の例文

理学療法士としてスポーツ施設で働くことへの興味は、私自身がアマチュアスポーツ選手として活動していた経験から生まれました。スポーツにおけるけがの経験を通じて、理学療法の重要性と効果を実感し、この分野での専門的なキャリアを追求することを決意しました。

貴施設を志望する理由は、貴施設がアスリートの健康管理とパフォーマンス向上に注力しており、特に青少年アスリートのサポートに力を入れている点に共感を覚えたためです。

大学での理学療法学の学びと、スポーツチームでのトレーナーとしての実務経験を通じて、スポーツ分野における理学療法士の役割の広がりを理解しました。特に、若いアスリートのけがの予防とリハビリテーションにおけるアプローチに関心を持ち、この分野での専門知識を深めたいと考えています。

今後のビジョンとしては、スポーツ施設での勤務を通じて、若いアスリートの健康管理とけがの予防に貢献することです。具体的には、競技特性に合わせた予防プログラムの開発や、けがからの効果的なリカバリーをサポートするリハビリテーションプランの提供を目指します。

貴施設での経験を通じて、理学療法士としての専門性をさらに深め、アスリートの健康に貢献したいと思っています。

冨永 実希

プロフィール

上記の例文は、理学療法士という仕事に興味を持ったきっかけと、今後のビジョンが具体的かつ明確にまとまっています。

青少年アスリートの課題である「けが」の要因を仮説で挙げておくことで、今後のビジョンにつながっています。全体的に今後の活躍に期待が持てる内容です。

就職先に合わせて理学療法士への思いが伝わる志望動機を作ろう

理学療法士の就職先は多岐にわたります。そのため、対策を面倒に感じる学生もいるかもしれませんが、これはあなたの可能性を広げるチャンスでもあります。

病院、リハビリテーション施設、行政機関、研究機関など、理学療法士としてあなたの情熱が活かせる場所が必ずあるという意味でもあるからです。

志望動機は、単なる職場の希望を伝える場ではなく、理学療法士としての熱意を示す機会です。自分の強みやキャリアビジョンを明確にし、志望動機に説得力を持たせましょう。

さらに個人的な経験やエピソードを交えることで、あなたの思いがより伝わりやすくなるかもしれません。「理学療法士になりたい」という気持ちが伝わる志望動機を作成し、内定をつかみましょう。

アドバイザーコメント

志望動機の作成は仕事をしていくうえでの原動力にもつながる

志望動機は、ほかのどの仕事でもなく理学療法士でなければならない理由、そしてほかのどの施設でもなくこの施設でなければならない理由です。ここまで学び続けることができたあなたには必ずその理由があるはずです。

初めて理学療法士という存在を知ったのはいつでしたか。そのときから今までどんな気持ちで過ごしてきたのでしょう。

自分に問いかけながら、情熱の源を再認識して書き出してみてください。それは単に志望動機のためだけでなく、これからこの仕事をしていく原動力にもなるでしょう。

これからの時代の理学療法士のあり方を考えてみよう

また、これから理学療法士という立場で何ができるか、広い視野でイメージしてみてください。

今後、AI技術なども取り入れながら、理学療法士の活躍の場はもっと広がる可能性があります。薬や手術ではアプローチできないところも、理学療法なら取り組めるかもしれない。そんなビジョンを描ける分野でもあります。

それがあなたの志望動機を締めくくる言葉になるでしょう。これからの自分に誇りを持ってその言葉を最後に書いてください。それは未来の自分へのエールでもあるのです。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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