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面接の自己紹介で家族構成に触れるべきですか?
就職活動中の大学生です。面接の自己紹介の内容を考えています。そのなかで、家族構成について自分から話すべきかどうか迷っているのですが、触れるべきでしょうか?
インターネットや就活本などを見ると、「自己紹介は簡潔に」「パーソナルな情報は避けるべき」というアドバイスが多いように感じます。一方で、「人柄を伝えるために家族の話をしても良い」という意見も見かけ、どちらが良いのか判断がつきません。
面接の自己紹介において、家族構成について触れるべきか、避けるべきか、アドバイスをお願いいたします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
自分の強みを効果的に伝えられる場合は自己紹介で家族構成について話してみよう
私が面接官を担当したなかで「同じ業界で生き生きと働いている母親を近くでみていて小さい頃から憧れていた」という話や「長子のため、小さい頃から弟、妹の面倒をみていて面倒見が良い」といった話を聞くことが実際にありました。
私の考えでは、家族構成や家族のエピソードを通して、ご自身の性格や強み、仕事に活かせることを効果的に伝えることができるのであれば、家族構成について話をすることがプラスに働くことがあると思います。
たとえば、私がこれまでみてきたケースでは、「両親が共働きで、小さい頃から祖父母と話をする機会が多かった」というエピソードから、介護業界や高齢者と接する機会の多い企業への志望動機を説得力をもって伝えることは非常に有効でした。
ネガティブ話題は避け自分をより魅力的に伝えられるエピソードを盛り込もう
一方で「優秀な兄がいてコンプレックスを抱えている」や「妹ばかり可愛がられていて妬ましく思っている」といった、ネガティブな印象を与えかねない内容を、面接の自己紹介の場であえて自分から話す必要はまったくありません。
私がいつもアドバイスしているのは、最終的にそのエピソードが採用担当者に好印象を与え、ご自身の魅力付けにつながるかどうかを慎重に吟味したうえで、家族のエピソードを盛り込むかどうかを判断するべきだということです。
面接官も深掘りしづらいため家族構成について話すのは控えよう
まず、面接で家族構成について話すことについて、私の意見は明確に「NO」です。家族構成についての質問は、公正な採用面接においても原則として触れるべきではない質問領域に該当すると考えられます。
私がこれまで採用担当者を経験した人から聞いた話や自身の経験からも、学生から家族構成の話をされても、その内容に関する深掘りは企業側としてもしづらく、面接官が困惑してしまうことが多いようです。仮に家族についてどうしても伝えたいことがあるのなら、面接以外の適切な場面でお伝えするのが良いと私は考えています。
私が面接官を担当した実際の面接で、自ら家族構成を話す学生さんも確かにいました。兄弟がいて「兄が家を継ぐので転勤は問題ありません」や「家業は継ぎません」といった話をされることもありました。
深掘りはしませんでしたが、結果的に転勤が可能であることや、退職の可能性が低いといった情報が企業側にメリットとして伝わるケースも、ごく稀にはあったと記憶しています。
家族構成の話でなく別の角度からのアピールを意識しよう
しかし、倫理的には、採用する本人と家族は無関係であるというのが基本的な考え方です。私のこれまでの経験上、実際の採用コンサルティングの場面では、社長や役員クラスの人がうっかり不適切な質問をしてしまわないように、事前に注意事項としてお伝えすることもありました。
それにもかかわらず、学生から話すことで、面接官が「聞いても良いのか」と誤解し、結果的に深掘りしてしまうケースが残念ながら見受けられます。
不採用になった場合に、家族構成の話が不採用理由として応募者にとらえられると、企業にとって大きな問題に発展するリスクがありますので、できるだけ別のエピソードでご自身をアピールするようにしましょう。
こちらから家族構成の話題に触れなくても質問をされる可能性も少なからずあります。万が一聞かれた場合に備えて、回答内容を準備しておくと安心して面接に臨めますよ。
自己紹介でどんなことを話したらいいのだろうと悩んでいる人は、こちらの記事も参考にしてみてください。自己紹介で面接官が見ているポイントや紹介すべき内容を詳しく解説しています。
こちらのQ&Aでは、グループディスカッションの自己紹介でどのようなことを話せば良いのかをキャリアコンサルタントが回答しています。併せてチェックしてみてください。
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