この記事のまとめ
- 面接時間が短い=不合格ではない
- 面接時間の長さや合格・不合格フラグからは結果を断定できない
- 面接後の正しい振り返りが内定を引き寄せる最大のコツ
- 面接力診断ツール
【面接前必須】たった3分であなたの面接力がわかる!
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選考対策も終わりいざ面接本番に臨んだとき、思っていたよりも面接の時間が短かったことを不安に思う学生は多いものです。
焦る気持ちはわかりますが、「面接時間が短い」ことを合格や不合格のフラグとして捉える考え方は、少し極端な捉え方といえます。
この記事では、キャリアアドバイザーの遠藤さん、谷所さん、瀧本さんのアドバイスをもとに、面接時間が短い場合の合否のパターンや面接後の心構え、内定をつかむためのマインドセットを、具体例を交えながら解説していきます。
面接時間が短いからといって落ち込む必要はまったくなし!
面接の時間が短いと、「不合格だから早く終わったのかも……」と悩んでしまう人が多いと思います。しかし、面接の時間が短いからといって、不合格とは限らないので落ち込む必要はありません。
記事では、まず面接の平均時間を解説。自身の面接の長さを振り返り、比較して本当に短かったといえるのか確認してみましょう。そのうえで、面接が早く終わる9のパターンを解説します。合格する場合、不採用の場合、合否関係なく企業側の事情などによる場合に分けて説明するので、これを参考に自分の状況を客観視しましょう。
ただ、面接の時間で合否を推測するのは賢明ではありません。面接の結果が気になったとしてもやるべきことをこなす必要があります。そこで、面接後に前に進むための考え方を解説するので、参考にして割り切って対策を進めましょう。
面接の平均時間を知っておこう
一般的に新卒の面接の平均時間は、30分~1時間と言われています。ただし、これはあくまでも平均であり、面接時間は企業によって大きく異なることを覚えておきましょう。
倍率の高い大手企業や有名企業の場合は短時間で面接が終わることもあります。一方で、学生の人柄をじっくりと見極めたい場合や、キャリアプランの深掘りに重点を置く企業だと1時間以上かかることも。面接の平均時間は企業が選考を通して知りたい内容や評価基準によっても変わってきます。
面接の所要時間は企業によっても、面接の段階によっても異なります。
また、質問項目が決まっていれば短時間になりますが、面接官に一任されている場合は面接官によって終了時間が多少前後することもあるので、面接の時間の長さだけで結果を心配しないでくださいね。
面接の平均時間について説明しましたが、30分間の面接を突破するコツをこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
30分間の面接に潜む3つの山場|就活のプロが突破するコツを解説
面接のフェーズによっても面接時間の長さは異なる!
面接の段階によっても面接時間の長さには違いがあります。企業によって面接の回数は違いますが、基本的には面接は複数回あり、それぞれで面接時間に違いがある場合も多いです。
フェーズによって必ずしも長さの違いが表れるわけではありませんが、それぞれの時間に違いがある理由を押さえておくことで、不安を解消することはできるでしょう。
一次・二次面接の時間
応募者の多い一次面接では、一人ひとりの面接時間が短くなる傾向にあります。二次まで進むとある程度数が絞られるため、学生とゆっくり話をするため、一次に比べると面接時間は長くなる傾向にあります。
ただし中小企業の場合は、全国から応募が集まる大企業に比べれば学生が少ない場合も多いので、一次でも長く時間を使って面接をすることも多くあります。
一次面接を突破するためのコツはこちらの記事で解説しています。
一次面接を突破する4つの秘訣|頻出質問や落ちる人の特徴も解説
この記事では二次面接で失敗する学生の特徴を解説しています。二次面接に自信のない学生は併せて読んでおきましょう。
二次面接は深掘り質問に注意! 回答例や失敗する学生の特徴を解説
最終面接の時間
最終面接の場合、面接時間は短めの傾向にあります。最終面接では応募者の掘り下げはその前段階で終わっているので、最終以前の面接に比べると面接時間は短い傾向にあります。
役員や社長による意思確認がメインになりますが、より深く学生のキャリアプランを知りたい場合などには、面接時間は長くなりやすいです。
最終面接は対策次第で合格率を大幅に上げられます。この記事では最終面接を突破する秘訣を解説しています。
最終面接の合格率を高める6つの対策|頻出質問と回答例文で徹底解説
面接でキャリアプランを効果的に伝えるコツは、以下の記事で詳しく解説しています。こちらもぜひチェックしてみてくださいね。
例文14選|面接で聞かれるキャリアプランを効果的に伝えるコツ4選
最終面接は、企業の最終面接の捉え方により面接時間が変わります。
事前に人事から説明を受けていて役員や社長の承認のみだと短い時間で面接が終了しますが、役員や社長が採否を決定するウェイトが大きければ、面接時間は長くなる傾向があります。
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面接の時間が短い9つのパターンを整理しよう
面接が早く終わるケースは大きく分けて、以下の3つに分かれます。
面接が早く終わるケース
- 面接の途中に採用が決まった場合
- 面接の途中に不採用が決まった場合
- 合否関係なく会社の都合で早く面接が終わった場合
面接の時間が短かったからと言って落ち込む人もいるかもしれませんが、採用が決まっていたり、合否関係なく会社の都合で面接が終わるケースがあるのです。
ここからはそれぞれのケースをさらに詳しく解説していくので、参考にしてみてください。
合格の場合
面接が早く終わるパターン(合格の場合)
- 書類選考で通過することが決まっていたため
- 面接がスムーズに進んだため
- 権力のあるトップの承認だけが必要とされていたため
すでに面接の前、または面接の中で一定以上の評価を受けており、長時間面接をする必要がないと感じた場合は面接時間が短くなることがあります。
早く終わったことに対して不合格かと心配する人も多いですが、合格が決まっているからこそ時間が短くなるケースです。
①書類選考で通過することが決まっていたため
書類選考から採用されることがある程度決まっていた場合は、本人の人柄や雰囲気を捉えられる簡易的な質問だけで面接が終わるため、面接が早く終わる可能性があります。
たとえば企業で働く社員の推薦だったり、インターンシップの実績から活躍できると判断されたりした場合は、書類選考の時点で採用だと判断される可能性があるでしょう。
書類選考の時点で学生の評価がある程度決まっている場合は、面接を効率的におこなうためにも面接時間が早く終わります。
反対に、書類選考で落ちてしまう学生の特徴はこちらで解説しています。記事内の特徴に自分が当てはまっていないかチェックしましょう。
書類選考で落ちる就活生必見! 現状を打破する5つの基本を徹底解説
②面接がスムーズに進んだため
面接は質疑応答の形式で進んでいき、事前に質問が決められている場合が一般的です。用意された質問に学生が的確かつスムーズに答えられ、面接官が回答に納得すれば面接時間は短くなります。
また、聞きたいことを短時間ですべて聞くことができた場合も、追加の質問をすることなく、そのまま終わる場合が多いです。
③権力のあるトップの承認だけが必要とされていたため
通常面接の合否は、複数の社内の関係者によって決まります。当日の面接での学生の対応を他の人事や上層部の社員に共有し、他の学生のアクションと比較しながら、優秀な人材に合格を言い渡します。
しかし、最終面接の場合などは、トップの承認だけが必要で、かつこれまでの面接の記録からすでに内定が決まっていることもあります。そのようなケースでは、念のための確認程度の面接となるため、早く終わる傾向にあるのです。
最終面接など、トップがそれまでにおこなわれた面接内容を確認することが中心であれば、面接時間は短く終わる傾向にあります。
不採用の場合
面接が早く終わるパターン(不採用の場合)
- 会社の社風と合わないと捉えられてしまったため
- 事前の対応が悪かったため
- 面接官が応募者に興味を持ってなかったため
面接があまりスムーズに進まなかったり、企業の求めている人材像とはかけ離れていたりしていると判断されると、面接の途中で不採用だと判断されてしまうこともあります。これ以上話を聞いても面接で採用することはないと判断され、面接が早く終わってしまうケースです。
①会社の社風と合わないと捉えられてしまったため
面接途中で会社の社風に合ってない人材だと思われてしまったら、面接を想定よりも早く終わらせることがあります。
人柄や考え方、就活の軸が企業と合っていない場合、自社での入社後の活躍に期待を持てないと思われてしまうことも。また応募先企業の社風を理解できていないことを、企業研究が足りないと捉えられてしまうケースもあります。
このように会社の社風と合わないと捉えられてしまうと、不合格が確定したことにより面接時間が短くなってしまうのです。
社風とマッチしていると感じるなら、ぜひアピールしましょう。こちらの記事では、社風の志望動機の作り方・伝え方を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
「社風の志望動機」は注意が必要! 例文付きで受かるコツを伝授
②事前の対応が悪かったため
採用担当とのメールや電話での事前のやり取りで悪い印象を与えてしまった場合は、面接を始める前からマイナスな印象を持たれてしまうことが多いです。
例としては、採用担当とのやり取りで誤字脱字が多かったり、連絡をするのが遅かったりなどが挙げられますが、その他当日の遅刻なども印象は良くありません。
事前の対応が評価に響いた場合、簡易的な面接だけで終わってしまうかもしれません。
基本的には面接官は学生に対して先入観を持たず、公平に判断することを心掛けています。
とはいえ、一次面接で面接直前の日程変更をするなどで印象が悪く、判断に迷った人を見極めるために次のステップに進めた場合などでは、同じことを繰り返すと不採用になる可能性が高くなります。
以下の記事では、面接で遅刻しそうなときの対処方法を解説しています。万が一遅刻しても慌てないように、事前に対処方法を確認しておきましょう。
面接に遅刻=不採用とは限らない! 正しい対応方法や注意点を徹底解説
③面接官が応募者に興味を持ってなかったため
面接官が応募者に対して興味を持てなかった場合も、簡易的な質問だけで終わってしまう可能性があります。
事前に対策をしてきていないことがすぐにわかるような浅い回答や、学生の態度が良くない場合、候補者として質問を深掘りする意欲を持てないというケースです。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る「不採用の場合」で面接時間が短いケースの特徴を考えてみよう
態度や表情が悪い場合
質問をしても横柄な態度で一言しか回答しない場合や、厳しい指摘をしたときにムッとした表情をするようなケースでは、採用は難しいと判断をされて、面接時間が短くなる可能性があります。
態度や表情が少し気になるくらいならば、本来は応募者の良いところを見極めようとするのですが、応募者が多く採用の見込みがないと判断すれば、短い時間で面接が終了してしまいます。
条件面で合わない場合
通勤時間が長く転居が難しい場合や、転勤を重視する企業で転勤が難しいという回答であれば、いずれも業務に支障を与える可能性があると考えられ、短い面接時間で採用条件に合わないと判断されて不採用になってしまうケースがあります。
身だしなみなどが改善できない場合
業務に支障を与える茶髪やタトゥーを入れていて、改善できないという回答であれば、短い面接時間で不採用になるでしょう。
入社意欲が感じられない場合
面接では自社への入社意欲を見極めていますが、志望動機や自己PRがどの企業にも当てはまる漠然とした内容で、回答に覇気がなく入社意欲が感じられなければ、短い面接時間で不採用になることがあります。
入社意欲が伝わる志望動機や自己PRの作り方・伝え方は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
志望動機
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG
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例文12選|面接必勝の自己PRはエピソードが最重要!
合否を問わずの面接の時間が短い場合
合否を問わず早く終わる場合
- 応募人数が多いから
- 採用担当者が忙しいから
- 面接の所要時間を長めに設定しているから
合否の結果は関係なく、会社都合で面接が早く終わる場合もあります。その場合、採用とも不採用とも言えません。
ここから解説する事情があることを理解し、不必要に焦らないようにしましょう。
①応募人数が多いから
応募予定人数が多いと、採用担当の都合で面接が早く終わる可能性があります。
1人に充てる時間を短くして、多くの学生と面接をするパターンです。効率的に面接をおこなう方針の企業であれば、すべての応募者の面接が早く終わっている可能性が高いです。
1日に何人もの応募者と面接をしていることから、それぞれの面接時間を短縮している可能性があります。
一方で、一人ひとりの個性を尊重した面接を採用の中心に置いている企業や、きちんと選考をして印象を大切にしている企業は、応募人数が多くても長い時間をかける傾向にあります。
②採用担当者が忙しいから
採用担当者が多忙な場合、面接時間が短くなる傾向にあります。
面接官は、通常は企業の社員の一人です。通常業務の合間を縫って面接するので、できるだけ迅速に面接を終わらせたいと思うケースもあります。
時間がないゆえに、面接時間が短くなったとシンプルに考えてみてください。
③面接の所要時間を長めに設定しているから
応募先企業によっては想定される面接時間よりも、事前に伝える面接想定時間を長めに設定している企業もあります。スケジュールがずれた場合の調整のために、あえて長めに面接時間をとっているケースです。
その場合、所要時間よりも実際の面接時間が早く終わっても不自然ではありません。
伝えられた時間が1時間で、実際には30分程度の面接で終わったとしても、平均的な面接時間を考えると特に気にする必要はありません。
通常の面接の時間は以下の記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
面接の時間はどれくらい? 選考別の時間を把握して対策を効率化しよう
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る面接時間が予定よりも早めに終わることは珍しくない
応募者も面接官も多い企業の場合、朝から夕方まで1日に何組も面接するタイムテーブルが組まれており、学生1人当たりの面接時間は短めになる傾向があります。
オンラインの面接で、1つのミーティングルームに次の学生が待合室で待機している場合などは特に、面接官は予定通りの進行を意識しています。
一次面接などできるだけ多くの学生と面談する必要がある場合は、質問したいことにすべて的確に答えてもらえたら、面接が終了になることもあります。
面接時間が短くても気にしないようにしよう
面接官は面接の合間に評価を記録したり、場合によっては採用以外の通常業務の対応などもおこなったりして忙しいので、面接が長引くことはあまりないでしょう。
対面の場合、面接会場内の移動も含めてゆとりをもって集合時間を知らせているので、実際の面接時間が想定よりも短いことがあります。
いずれにせよ、面接官は限られた時間で学生としっかり向き合おうとしてくれているので、アイスブレイクが一言、二言だったり、予想より短い時間で面接が終わってしまったりしても心配しないでくださいね。
通過させるか悩ましい人の方が面接時間が長くなる場合もある
面接時間が短いと不安になる学生も多いですよね。しかし、合格が決まった学生よりも、通過させるか悩ましい人の方が、面接時間が長くなる傾向があります。
一度の質問の中で学生の真意がわからなかったり、人柄をつかみ損ねた場合、深掘りのために質問を重ねなければならないからです。
学生から見ると盛り上がって雰囲気良く終わったと思っていた面接が、不採用だったというケースもよくあります。面接時間だけでは評価を判別することが難しいということは知っておきましょう。
- 企業が通過させるか悩ましい人のほうが長くなる場合もあることはわかりました。具体的には、企業が質問を重ねてくる学生には特徴がありますか。
回答に具体性がない場合
印象はそれほど悪くはないものの、志望動機の回答がどの企業にも当てはまるような漠然とした回答をする学生には、自社と他社の違いなどさらに突っ込んだ質問をおこないます。
また信ぴょう性が疑われるような自己PRをおこなう学生に対して、具体的な事例などを確認して、信ぴょう性を確かめることがあります。
何となくぼんやりしていて学生の性格や人柄の掴みどころがない場合、さまざまな切り口から質問をおこない、本質を見極めようとするケースもあります。
39点以下は要注意!
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短い時間でも通過している可能性のある面接とは?
短時間でも通過している可能性のある面接の特徴
- 自分のことを深掘りしてくれた
- 入社後の話を長めにされた
- 採用担当者がメモを取っていた
- 他社の内定状況について確認された
面接時間が短くても不採用とは限らないと思っても、やはり面接があっさり終わってしまうと不安になってしまうかもしれません。
そこで、面接時間が短くても通過している可能性のあるケースについてポイントを解説します。
ここで解説する内容を踏まえれば、必要以上に焦ることもないので、ぜひしっかり目を通してくださいね。
自分のことを深掘りされた
面接官が学生に興味がある場合、話の内容をより深くまで知りたいと考えます。一つの解答について「なぜ?」と掘り下げるような質問が多い場合、面接官からの印象は良いと判断できます。
回答の内容を深掘りすることで、応募者の採用後の姿を具体的にイメージしようとしているとも考えられますね。
ただし、応募者の発言内容が理解できない場合や、応募者の偏った価値観による発言に対しては、周りとうまくコミュニケーションがとれないのではないかというマイナスな印象があり、深掘りすることがあります。この場合プラスの印象とは言いにくいです。
入社後の話を長めにされた
入社後のことについて詳しく聞かれた際も合格となる可能性が比較的高いです。これからのキャリアプランや、興味のある業務について聞かれた学生もいるかもしれません。
採用を考えていない応募者に対しては、入社後の展望について深く聞いても時間が勿体ないですよね。もちろん一つの一般的な質問例として聞かれているケースもありますが、入社後の話に重点を置かれた面接であれば通過の可能性は高いといえます。
面接官は、入社後どんな仕事をしてみたいか、どういったキャリアプランを考えているかという話を聞きながら、入社の熱意に加え、希望している部署や業務についての適性などを確かめています。
そのうえでやはり合わないと判断されることもあるので、確実な合格とは言い切れません。
採用担当者がメモを取っていた
面接官が面接中にメモをたくさん取る理由は、質問の多さと同様に、応募者に興味があるからです。
面接が終わった後、社内で選考をおこなう際に、高評価であった応募者の特徴を適切に伝えるため、メモをしている可能性もあるでしょう。メモの情報も踏まえて、次の面接で質問をすることがあります。
メモを取るために下を向いたり、顔を上げたりと忙しくしている面接官こそ、あなたに興味を持っているのです。
ただ、単に合否判断の材料を集めるためにメモを取っている場合もあります。
他社の内定状況について確認された
他社の内定状況を確認されたのであれば、他社の内定承諾の回答期限を知りたがっている可能性もあります。他の企業よりも早く優秀な学生を囲い込みたいという思いから、学生の選考状況を確認するケースです。
面接時間が短くても、内定状況に関する質問の深掘りは通過している可能性があるサインになりますよ。
特に他社の内定状況だけでなく、応募企業の位置付けを問われた場合、通過の可能性があると言えます。
不採用の可能性がある短時間の面接の特徴
短時間で不採用につながる可能性のある面接の特徴
- 質問が簡易的だった
- 採用担当者がメモを取っていなかった
短時間で面接が終わった場合、不合格フラグも知っておけば、面接後すぐに振り返りをすることができます。
ここから、面接が短かった場合の不合格フラグにはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
ただし、不合格フラグはあくまで一般的な観点になるので、必ずしも、当てはまったからといって落ちるわけではないことに注意してください。
面接の合否サインについては、以下の記事でも解説しています。気になる人はこちらもチェックしてみてくださいね。
面接の合否サイン32選! 落ちたサインを出されたときの対策も解説
質問が簡易的だった
一般的に、合格させたいと考えている応募者には、その人の内面をより知るために多くの質問をします。ほかの企業よりも自社を気に入ってほしい思いから、学生の質問に対しても丁寧に噛み砕いて答えてくれるケースも多いです。
だからこそ、質問内容への回答が明らかに丁寧ではない場合や、簡易的すぎる場合には、不合格フラグと捉えられる場合もあります。
人事部からすべての面接官に同じ質問をするよう指示されているケースの場合、掘り下げてもらえなかったり、会話が盛り上がらなかったりしてもきちんとあなたについて見てくれています。
簡易的な定型質問だけだったので不合格なのでは、と心配しすぎなくて良いと思います。
学生側に明らかな準備不足があった場合は注意
遅刻や身だしなみの乱れなど、最低限のビジネスマナーができていない学生に対して、企業の対応が冷たくなるケースもあります。もちろん病気や事故などの防ぎようのない事態の時は仕方ありませんが、学生側に明らかな準備不足があった場合で、かつ面接時間が短い時は、不合格の可能性もあるでしょう。
面接で必要な準備はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
面接の準備完全版|あなたを最大限に魅せる17の土台作り
面接官がメモを取っていなかった
繰り返しにはなりますが、多くの場合、面接官は興味のある学生や選考通過を考えている学生について、のちにそのほかの社員に特徴や人柄を伝えなければなりません。面接官がメモを取っていなかったということは、選考に残る人材として見られていない可能性があるとも考えられます。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る控え室での過ごし方が採用につながることも
選考の中で重視している箇所は企業によって異なります。中には面接の控え室で対応している職員との会話内容を大切にしている企業もあります。
比較的若い世代の職員が控え室の担当となっている場合、応募者との年齢が近いため、気持ちを許して本音の話が出やすい傾向にあるからです。
こういった「控え室トーク」の場面を大切にすることで、採用担当者だけではなく控え室担当の職員からのプッシュも得て、高評価につながった例があります。
控え室での態度が印象を下げることもあるので要注意
選考結果にまで影響はなくとも、控え室での態度をチェックしている企業は少なくありません。電話をしたり、スマートフォンを触っていると、印象が悪くなってしまうこともあるため、会社に入る前に電源を落としておきましょう。
たとえ面接の時間が短かったとしても、こういった職場の人とのかかわりを大切して損をすることはありません。
面接の時間に引きずられないことが大切! 振り返りは自分の振る舞いにフォーカスしよう
面接官の態度が合格フラグなのか不合格フラグなのか、気になる学生も多いでしょう。しかし、面接官の態度で合否を判断するのは難しいです。
面接官の態度に一喜一憂するのではなく、しっかりと反省点を洗い出し、次の面接へと活かすことが内定への近道です。面接の振り返りは、「自分の振る舞いがどうだったか?」という点に視点をフォーカスしましょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る改善点を精査して次の面接に活かそう
採用基準は企業によりさまざまなので、すでに終わった面接であれば、面接結果は企業に委ねるしかありません。
面接がうまくいかないときは、自分の面接時のふるまいを振り返り、反省すべき点は反省して、次の面接に活かすことが大切です。
感謝の気持ちを忘れず好感度の高い振る舞いを意識しよう
面接は入室時の挨拶から始まりますが、面接官を見て覇気があり意欲のある表情で挨拶をすると良いでしょう。面接官が説明をするときも、黙って聞いているのではなく相槌を打ちながら理解や共感していることを示してください。
苦手なタイプの面接官でも、自分のために時間を割いてくれてありがたいなどと考えて、好感を持って接することで、面接官も良い印象を持ちます。
面接官が関心を抱く回答内容を作成しよう
志望動機や自己PRは、応募企業が求めている人材を求人情報や説明会から読み取り、応募企業向けの回答をしましょう。
また長々と回答するのではなく、長くても1分程度にまとめて、面接官が回答に興味を持ち新たな質問をおこなう状況が理想です。応募企業でアピールできる材料を事前に整理して面接に臨みましょう。
これまでの面接経験は、間違いなく今後の糧になります。経験を活かした努力と行動が、面接を本当の意味で良いものにしていくのです。
面接後の対策が肝心! 面接を振り返る際の4つのチェックポイント
面接を振り返る際の4つのチェックポイント
- 自分の熱意をしっかりと伝えられたか
- 面接官の意図を汲み取った発言ができたか
- ビジネスマナーを守った行動ができたか
- 周囲の学生に気を配れたか
面接中の一つの場面を切り取って合否を考えることは、正しい振り返りとは言い難いと解説しました。
面接が終わった後は、誰でも不安になるものです。だからこそ、本当の意味で次の面接につながる振り返りをできるようになるべきでしょう。
ここからは、次の面接につながる「面接が成功したかどうか」の振り返り方を解説していきます。
自分の熱意をしっかりと伝えられたか
面接が成功したかどうかの振り返りの考え方として、自分の熱意をしっかりと伝えられたかを振り返るのが一つの方法です。
面接で、面接官にとって重要なチェックポイントは数多くあります。
しかし最終的に何より重視されていることは、「本気で入社する気持ちがあるのかどうか」ということです。どの会社も、信頼して仕事を任せられる学生と一緒に働きたい、採用したいと考えるのは当然です。
そして信頼できる人の特徴の一つに、仕事への熱心さが挙げられます。選考では、入社したいという思いや、仕事に対する熱意を面接官に伝えることができたかどうかが、採用の大きな決め手となるのです。
まずは面接で企業への想いを十分に語れたかを振り返ってみましょう。
- 具体的にどんな時に熱意があると感じますか?
企業研究から働くイメージを具体化できている時
まずは企業研究がきちんとできている場合、熱意を感じます。
企業説明会やホームページ(HP)、社員座談会などで事業内容や業務の理解を深め、働くイメージを持っていることがわかると、本気だと感じることができます。
選考に臨むうえで必須要件ではありませんが、インターンの参加やOB・OG訪問をしている場合は、そのことも企業に対する興味関心の高さの表れとなります。
面接官の意図を汲み取った発言ができたか
面接官の意図を汲み取った発言ができたかを思い返してみるのも、面接の振り返りです。
聞かれたことに的確に答えることは当たり前のようですが、面接の場で緊張すると、質問の意図をくみ取れずに的外れな回答をしてしまうケースがあります。特に対策を頑張ってきた学生ほど、あらかじめ考えたエピソードをそのまま読み上げるように話してしまうこともあるでしょう。
どんなに素晴らしい回答でも、それが面接官の意図に沿った回答でなければ、評価されないことは意識しておくべきです。
きちんと面接官の質問の意図に合った回答ができたか、冷静に振り返りましょう。
面接の合格率を飛躍的に上げるコツについてはこちらの記事で確認しておきましょう。
面接のコツ|通過率を飛躍的に上げる初心者必見の対策を解説
ビジネスマナーを守って行動ができたか
ビジネスシーンでは、さまざまな年代、立場、背景の人と信頼関係を築いてスムーズに業務を進めるためにも、互いへの気遣いが欠かせません。マナー一つとってみても、会社の利益に貢献する重要な要素です。
完璧にこなすことは難しくても、最低限のビジネスマナーは学生のうちから身につけておくべきです。面接では回答の内容だけでなく、学生の身だしなみや言葉遣いもチェックされています。
次の面接を成功させるためにも、ビジネスマナーを守って行動ができたかをしっかりと振り返りましょう。
面接で守りたいマナーはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
面接マナーを攻略! 不合格を避ける基本からWeb対策まで完全網羅
面接の正しい服装については、こちらの記事で解説しています。
面接の服装に迷う就活生必見! 基本マナーから私服対策まで完全網羅
周囲の学生に気を配れたか
面接が成功したかどうかの振り返りでは、周囲の学生に気を配れたかも思い返してみてください。
集団面接やグループディスカッションなどの他の学生との合同の面接では、つい他者に勝とうという意識が強くなってしまうと思います。しかし、実際の業務の中ではチームワークを求められるため、周囲の学生への配慮が欠けてしまうのは良い面接だったとは言い難いです。
自分だけでなく周囲にも気を配ってこそ、本当の意味で面接を成功させたといえます。面接の後に当日の自分の振る舞いを振り返ってみてください。
グループ面接やグループワーク、グループディスカッションの臨み方は以下で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
グループ面接
グループ面接を確実に攻略する8つの極意! 陥りがちな失敗も解説
グループワーク
グループワークは何が見られている? 進め方や対策など徹底解説
グループディスカッション
グループディスカッションの進め方|選考を通過する7つの極意
- 効果が高い面接の振り返りの方法はありますか?
覚えているうちに面接内容を声に出して録音しよう
面接が終わったら忘れないうちにスマホの録音機能を使って、できれば面接冒頭からの面接官の質問と自分の回答を自分で声に出して録音して聞いてみると、良い振り返りになります。
その後、文字に起こしたりエージェントと一緒に振り返りをするとさらに振り返りが充実します。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る質問内容と自分の回答を振り返って生産的な反省をしよう
面接が終わったら、質問された内容と、それに対する自分の答えをベースに必ず振り返りをおこない、記録しておきましょう。
うまくいかなかったと落ち込んだり、合否を気にしてそわそわしたりするよりも、振り返りをおこなう方が生産的で前向きな時間の使い方になりますね。
ポイントに沿って簡潔に振り返ろう
時間をかけて、一字一句細かく書き留める必要はありません。ポイントだけ簡潔にメモする程度で大丈夫です。
振り返るポイントは次のようなものです。
・うまく答えられなかった質問や想定外の質問は、次に同じような質問が来たときどう答えるか
・自分ではスムーズに答えられたと思うものでも、回答が長すぎなかったか、もっと簡潔な言い方がなかったか
・どういう話題でどう掘り下げられたか(面接で次のステップに進めた場合、同じ内容を聞かれても答えられるか)
・面接の中で得た新たな気付きや教わったことは何か
緊張してしまい、何を話したか覚えていないこともあるでしょう。集団面接でほかの人と答えが重複して焦ってしまったという人もいるかもしれません。
面接はあなたが一方的に評価される場ではなく、未来の上司や同期と出会う場でもあります。深呼吸して、落ち着いて臨んでくださいね。
面接の結果が気になる! 前に進むための4つの考え方
面接後に前に進むための4つの考え方
- 企業との相性も評価に影響していると考える
- 自分を見つめ直す時間ができたと考える
- 悩む時間がもったいないと考える
- ライバルはすでに対策を始めていると考える
面接の結果待ちの間に不安で落ち着かず、結果がくるまで他のことが手につかない人も多いでしょう。しかし、結果待ちの期間に何もしなければ就活が滞り、次のチャンスを逃してしまうことになります。
自分の可能性を広げるためにも、面接の結果待ちの間は気持ちを切り替えて有意義な時間を過ごすべきです。ここでは、面接の結果が気になる学生に向けて、前に進むための4つの考え方を解説します。
①企業との相性も評価に影響していると考える
就活では企業との相性も合否に関係します。学生の人柄と社風との相性など、スキル面以外の抽象的な要素も合否を左右していることも事実です。
つまり、当日どんなに良いパフォーマンスができたとしても、反対に面接を失敗したと感じていても、最後は企業がどう感じたのかに委ねるしかない部分もあるということです。どうにもならない要素について考える時間があるならば、次の選考対策にエネルギーを向けた方が有意義ですよね。
優秀な学生でも社風などの相性が合わなければ、不採用になることはあり、逆に多少能力が劣っていても、相性が合い採用につながることもあります。
事前に企業の社風や社員像を調べて臨むことは大切ですが、一喜一憂せず次に向かって進みましょう。
②自分を見つめ直す時間ができたと考える
面接の結果がどうであれ、一つの面接を通じて自分を見つめ直す時間ができたと考えることもできます。面接が終わった後に自分が何ができて、何ができなかったのかを振り返ることで、さらなる成長ができるのです。
面接を通しての振り返りに重点を置いて、次の機会につなげましょう。
③悩む時間がもったいないと考える
不安になる気持ちは十分に理解できますが、悩んでいるだけでは何も前に進むことはできません。何もせず、停滞している時間こそが、実は一番勿体ないのです。
すでに終わった面接の結果で悩んでいる時間があるならば、選考の対策を進めたり、いっそ好きなことでリフレッシュした方が有意義に時間を過ごせるでしょう。時間を決めて好きなことに打ち込めば、その後の準備も前向きに取り組めるようになるものです。
④ライバルはすでに対策を始めていると考える
あなたが結果待ちの期間に何もしていなくても、ライバルは関係なく就活の対策を進めています。
企業の説明会などでは、あまりにたくさんの学生に驚いた人もいるでしょう。その中で内定を勝ち取るには、時間を有効活用して対策を進めていく切り替えのマインドも不可欠です。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見るどう評価されているかは面接官にしかわからない
面接官がどう思ったのかは面接官にしかわからないことです。実際の例として、「今日は面接が終わってから何をしますか」と面接官から聞かれて、「学校で面接の報告書を書きます」という回答が採用の決定打となった例もあります。
答えた学生は、面接に落ちたと思い込み、面接が終わって号泣していました。このように自分が感じた手応えと実際にもらう結果は異なる場合があります。
次の選考に備えることが自分のためになる
悩む前にすぐ切り替えて、他の学生に負けないよう、次の採用試験の準備に入る方が落ち着きます。落ち込んでも何も変わらないということを理解しましょう。
あなたのことをわかってくれる企業はきっと現れると信じて、前に進むことが大切です。
ライバルの内定報告を聞いて焦る学生もいますよね。就活に焦ってしまう学生はこちらの記事も参考にしましょう。
就活は焦る必要まったくなし! 内定にぐっと近づく5つの考え方
時間の短い面接でライバルに差をつける3つのコツ
短時間の面接でライバルに差をつける3つのコツ
- 逆質問の時間を有効活用する
- キャッチフレーズを有効に使う
- 面接官の印象に残る話し方をする
面接の時間が万が一短かったとしても、ライバルと差別化を図り内定をつかむことは可能です。むしろ短い面接だからこそ、要点をつかめば面接官に好印象を残しやすい側面もありますよ。ここからは短時間の面接でライバルに差をつける3つのコツを解説します。
逆質問の時間を有効活用する
面接の終わりに聞かれる「何か質問はありますか?」という逆質問の時間は、短い面接でライバルとの差別化を図りやすい時間でもあります。
逆質問に備える時は「面接官に何を伝えたいのか」を明確に決めましょう。企業の求める人物像を意識した質問を用意するのもおすすめです。
また、質問と併せて入社への熱意を伝えるのも良いですね。「ぜひ御社で活躍したいと考えています。そのために、今から準備すべきことはありますか?」など、自分の考えを先に話すことで相手にメッセージが伝わりやすくなります。
逆質問は直接合否を決めるものではないですが、せっかくのチャンスなので、入社後の自分を想像して、仕事の場面で気になることについて聞いてみましょう。
「心の準備として知りたい」というように質問の意図も添えて具体的に聞くと、面接官も適切な答えを返しやすくなります。
逆質問の考え方や質問例はこちらの記事で紹介しているので、ぜひチェックしてください。
面接で「質問はありますか」と聞かれたら? 回答例66選を大公開
キャッチフレーズを有効に使う
就活では、キャッチフレーズを聞かれる質問があります。もちろん、特別求められない場合もありますが、自己PRでキャッチフレーズを使えばより印象に残りやすくなる可能性があります。
アピールの時間が短い面接では、いかに少ない言葉で面接官の心に響くアピールができるかが重要になります。インパクトのあるキャッチフレーズを作ることができれば、面接官に覚えてもらえる確率も高くなりますよ。
- キャッチフレーズを考えるのが難しいです。考えるコツを教えてください。
企業で活かせる強みをダイレクトに伝えよう
自己紹介などのキャッチフレーズは、長所や経験してきたことを端的な言葉に置き換えますが、志望企業の人物像に合うキャッチコピーを考えることがポイントです。
たとえば営業職希望で長所が社交性であれば「誰とでも3分で打ち解けられる人間」というキャッチコピーを最初に伝えて、具体的なエピソードを伝えます。
奇をてらうキャッチコピーは印象を悪くしてしまうケースがあるので、長所をダイレクトに伝えるキャッチコピーが良いでしょう。
キャッチフレーズの作り方はこちらの記事で詳しく解説しています。
キャッチフレーズとは? 就活を制するインパクト抜群の武器の作り方
面接官の印象に残る話し方をする
面接時間が少ない場合、声が小さく聞き取りづらかったり、内容がわかりにくいと、それだけでマイナスな印象になりかねません。もちろん通常の面接でも、話し方は意識するべき点です。
しかし特に時間の短い面接では、通常の面接よりも端的に面接官に自分をアピールする必要があります。少しの工夫で声の大きさは変えられるので、まずは好印象につながるはっきりとした話し方で短時間の面接でライバルに差をつけましょう。
印象に残るためには、身振り手振りに気を付けて話すことがコツです。こちらの記事では身振り手振りのやり方を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
面接は身振り手振りを適切に使って制す! 好印象を残すコツを解説
面接時間の短さよりも正しい振り返りができているかを意識しよう
ここまで、面接時間が短い場合の理由や合否のフラグについて解説してきました。面接時間の長さは必ずしも合否に結びつくとは限りません。
面接の後に大切なのは、正しい振り返りをして次の機会につなげることです。過去の面接ばかりにとらわれず、自分が今取るべき対応をしていきましょう。面接時間の長さに一喜一憂せず、自分軸での振り返りをおこない、確実に自分の行きたい企業の内定をつかみましょう。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る面接官の質問量は就活生への興味に比例するわけではない
面接は時間の長さではなく、面接官が知りたいことを聞けたかどうかで結果が決まります。
面接官があなたについてたくさん知りたいことがあるときにはたくさんの質問がありますし、知りたいことが少ない場合には聞かれることも少なくなります。
これは興味があるかどうかというような単純な理由ではなく、一緒に働く仲間として馴染めそうかどうかということを確かめている場合があります。
選考段階によっても面接時間は異なる
また、自分が受けている選考の段階によっても質問の内容が変わったり、質問の数も変わってきます。自分が今、どの段階の面接を受けているのかを冷静に考え、落ち着きを取り戻すことも時には必要です。
根拠のない噂や都市伝説に惑わされる前に、自身がやるべきことに集中しましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
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