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Web面談とWeb面接は何が違いますか?

企業の選考過程でWeb面談に案内されたのですが、Web面接と何が違うのでしょうか?

どちらも選考の場だと理解しているのですが、準備する内容や気をつけるべき点に違いがあるのかどうか気になっています。Web面談とWeb面接、それぞれの特徴や注意すべき点について、詳しく知りたいです。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

瀧本博史

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Web面接と面談のそれぞれの本質をとらえて選考を突破しよう

私はこれまで数多くのWeb面談とWeb面接の実施および支援をおこなってきました。まず、Web面接は、企業が求める基準をもとに職務適性やスキル、過去の経験を評価する場です。

質問では「リーダー経験」や「課題解決のエピソード」「志望動機」などを具体的にたずねられ、その回答には状況・課題・行動・結果といった構造的な話法が求められると、私は感じています。

実際に私が過去に支援した学生には、STAR法を用いてエピソードを整理し、面接官が知りたいポイントを的確に伝える練習を重ねてもらいました。STAR法とは、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の順に、経験を具体的かつ論理的に説明する方法です。

この方法を用いることで候補者は自信を持って経験を語ることができ、選考通過率の向上にもつながっていると感じます。

一方、Web面談は企業側と候補者の双方向コミュニケーションを重視し、社風や業務内容の理解を深める場として位置づけられることが多いです。質問も「キャリアビジョン」「業界への興味」「就職活動全体の進め方」といった、より自由度の高い対話が中心となりますが、場合によっては志望理由や自己PRなど面接的な質問がされることもありました。

私が実際に担当したケースでは、面談を通じて候補者の価値観や強みを引き出し、企業担当者にフィードバックすることで入社後のミスマッチを防げた例もあります。面談では堅苦しさを抑えつつも、相手の話に耳を傾け、自分の考えを柔らかく提示する姿勢が評価や印象に影響しやすいと言えます。

ただし、Web面談とWeb面接の区別が明確でない場合や、企業や選考段階によって形式や質問内容が異なるケースもありますので、事前に案内内容をよく確認することが肝要です。

オンライン選考では通信環境・身だしなみ・話し方を事前にチェックしておこう

どちらにおいても、準備面で私がいつも学生の皆さんにお伝えしているのは、通信環境の安定確保や画面・音声チェックをしてほしいということです。また、Web面接では、ビジネススーツ着用やシンプルな背景演出、回答の時間配分を意識した模擬練習が不可欠です。

Web面談でも、服装指定がない場合であれば清潔感のあるジャケットスタイルが無難です。ほかにも、企業研究を踏まえた質問リストを準備できているか、そして相手の話を引き出す傾聴力があるかなどが、評価や印象に影響すると感じています。

画面越しの表情や声のトーンが良い印象を決定づけるため、笑顔と落ち着いた話しぶりを大切にしてほしいです。

STAR法についてはこちらの記事でも詳しく説明しています。参考にしてエピソードの整理に役立ててくださいね。

キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー

佐藤 恭子

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Web面談とWeb面接の違いは学生側が話す内容を考えられるか否かにある

私が以前面接官としてWeb面接を担当していた企業では、Web面接は人事部以外の担当者が、Web面談は人事部の担当者が、それぞれ面接と面談をおこなっていました。

Web面接では自己PRや学生時代に力を入れたことなど確認事項がフェーズによって決まっていて、形式にのっとり確認事項を質問していく形でおこなわれていました。

一方、Web面談は人事部の担当者が一人ひとりに寄り添いながら、学生の質問に答える形でおこなわれていました。Web面談の目的は、学生の不安や疑問を少しでも取り除いて、安心して入社を決めてもらうことです。

私の経験上、会話のような形でやり取りが進むため、学生側も緊張せずに本音で話してくれることが多くなります。そのため、面接では見えてこない学生の本来の姿や本音に触れることができました。

私が以前所属していた企業では、内定を出す前のWeb面談での様子も評価し、選考の判断材料としていましたね。

聞き方に注意して不安を解消させるのがコツ

私がこれまで求職者指導をした経験からも言えるのですが、Web面談では質問に丁寧に答えてもらえることも多いため、気になることは質問を用意して聞いてみると良いでしょう。

ただし、意欲の有無などは評価されてしまうため、質問内容や質問の仕方には注意が必要だと私は常々アドバイスしています。目的が異なるため、それぞれに合わせてしっかりと準備をおこないましょう。この点を意識することが、面談を成功させるうえで非常に重要です。

こちらの記事ではWebに限ったことではありませんが、面談と面接の違いを詳しく解説しています。併せてチェックしてみましょう。

Webでの選考は場所や環境への考慮が求められます。こちらはWeb面接の記事ですが、場所選びで確認すべきことや通信トラブル時の対処は面談でも共通なので参考にしてください。

こちらのQ&AではWeb面接の挨拶で何を話したら良いかわからずに不安な就活生にむけて、キャリアコンサルタントがアドバイスをしています。カンペの使用やマナーについても触れているのでチェックしてみてください。

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