この記事のまとめ
- 自己PRの構成には「PREP法」を使うのがおすすめ
- エピソードの書き方に迷ったら「STAR法」でわかりやすく伝えることができる
- 書類選考・動画選考・面接選考それぞれの自己PRのポイントも解説
学生の皆さんの中には「自己PRをどのような構成で作成したら良いのか」「アピールしたい強みはあるけれど伝え方がわからない」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
自己PRは面接や書類選考の場面で必ずといっても良いほど聞かれる項目です。だからこそ、アピールできる強みを見つけることはもちろん、それをどのように伝えるかが重要になります。つまり、自己PRの骨組み=構成をしっかりと考える必要があるということです。
この記事では、キャリアアドバイザーの田邉さん、谷所さん、若林さんと伝わる自己PRの構成について解説していくので、自己PRの作成で筆が止まっている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
そもそもなぜ企業が自己PRを求めているのかわからない人もいると思います。以下の記事では自己PRについて詳しくまとめているので参考にしてみてください。
自己PRとは? 職種別のおすすめテーマや書き方を解説|例文7選
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自己PRには構成必須! PREP法やSTAR法を用いて構成を考えよう
自己PRとは、自分の強みや魅力を企業にアピールする絶好のチャンス。書類選考や面接選考の場面でよく聞かれる質問であり、採用担当者は自己PRを通して学生の持つスキルや人柄を知りたいと考えています。
しかし、日々多くの学生の履歴書やエントリーシート(ES)に目を通す採用担当者の目に留まるような自己PRを作成するためには、強みや実績をただ並べるだけでは不十分です。どれだけ魅力的な強みであっても、伝え方次第では最後まで読み進めてもらえない可能性もあります。
より効果的に自己PRをするためには、構成を考えることが必要不可欠です。今回は、自己PRの構成を作成する際におすすめのPREP法やSTAR法について解説していきます。
どうしても強みが見つからないときの対処法や、書類選考・動画選考・面接選考それぞれの自己PRの伝え方なども併せて解説していくので、自分の状況に合わせてこの記事を活用してみてくださいね。
また、最後には長さ別の自己PR例文も紹介しているので、実際にどのような自己PRが高評価を受けやすいのかを知り、自分の自己PRに活かしてみてください。
- 自己PRの構成はなぜ重要なのでしょうか。
強みをわかりやすく伝えるために骨組みである構成が重要になる
人と会話をするときにも、順序立てて話す方が相手に伝わりやすいですよね? たまに話がどんどんそれてしまう人がいますが、特にビジネスの場面ではそういう人は敬遠されがちです。
同じように就活のあらゆる場面においても、相手にわかりやすく伝えたいことを伝えるためには、きちんと構成を考えることがとても重要なのです。
特に自己PRは選考の中で必ずといっても良いほど聞かれるものなので、的確に内容を伝えるために構成は必須になります。
書類選考では文章がわかりづらいと、途中で読むのを止められてしまう危険もありますよ。
構成に加えて、締め方についても迷う人が多いのではないでしょうか。次の記事では、自己PRの締め方について詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
自己PRの締め方に必須の3大要素を解説! 強みが届くコツも伝授
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自己PRは就活において必ずといっていいほど必要になります。自己PRが曖昧なまま就活がうまくいかなかったという就活生は多くいます。
そこで活用したいのが「自己PR作成ツール」です。これを使えば、簡単な質問に答えるだけで誰であっても、あなたの強みが完璧に伝わる自己PRが完成します。
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自己PRを作成するときに「構成」が大切になる理由
そもそも自己PRを作成するときに、なぜ構成が大切になるのでしょうか。学生の皆さんの中には「構成を考えるのは面倒……」「伝えたい強みをそのまま書き出したら良いのでは」などと考える人もいるかもしれません。
まずは、どうして自己PRに構成が必要なのかを理解することが大切です。構成を作成するとどのような効果が期待できるのかを把握し、伝わる自己PRを作成していきましょう。
①強みをわかりやすく伝えるため
自己PRをするときに「私はコミュニケーション能力が強みで、留学先でもこの強みを活かしてほかの留学生とも仲良くやっていたのですが、英語も得意で………」と強みをただ羅列していくだけでは、どれがもっとも伝えたい強みなのか、なかなか理解できません。
スキルや強みがたくさんあれば、すべて伝えたくなる気持ちもわかりますが、あれもこれもと伝えていると、自分まで何を伝えたいのかわからなくなってしまうこともあります。
そこで、構成を作成することで、自分が伝えたいことが整理できるとともに採用担当者にも伝わりやすい自己PRとなるのです。
構成の作り方についてはこの後詳しく説明しますが、伝え方をマスターしなければ、どれだけ良い強みも採用担当者の心には響きません。構成を作成することで、伝えたいことを明確にして、読み手が理解しやすいような自己PRを作りましょう。
自己PRの強みがわからないと悩んでいる人は以下の記事をチェックしてください。大学生におすすめの強みをと伝え方を解説しています。
例文10選|大学生におすすめな自己PRの強み一覧と基本構成を紹介
留学経験を自己PRでアピールしたい人は以下の記事をチェックしてください。注意点や無駄なく活かすコツを詳しくまとめています。
自己PRで留学経験を無駄なく活かすコツ! 長期・短期別の7例文も
自己PRの強みのアピール方法については以下の記事も参考にしてください。強み別に例文と言い換えの活用についてもまとめています。
強み別の自己PR例文17選|63の言い換えも活用して選考突破
②書くときの負担を減らすため
自己PRを書き出す前に構成を考えることは「面倒くさい」と感じることもあるかもしれませんが、結果的に自己PR作成の負担を減らすことにもつながります。
何も考えずに自己PRを書き出してしまうと、途中で何を伝えたいのかわからなくなってしまったりすることがあります。このような事態に陥らないためにも、構成の段階で何をどの順番で伝えるのか事前に決めておくことが重要です。
また、書類選考や面接選考の中で自己PRの文字数や話す時間を制限されることがありますが、構成が決まっていれば長さの調整もしやすくなります。
なぜなら、全体のボリュームが変わっても書く内容や順序は構成によって決められているからです。そのため、どこを削るのかの判断もしやすいのです。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る採用担当者の視点に立って構成を考えることが重要
自己PRの構成を考えるメリットの中で特に重要なことは、採用担当者に強みをわかりやすく伝えることができる点です。
自己PRの構成を考えずに作成すると、強みとその理由だけの自己PRやエピソード中心の自己PRなど、書きたいことだけを書くため、採用担当者が知りたい内容が盛り込まれず納得できる自己PRにならない可能性があります。
自己PRは自慢話ではないことを覚えておこう
特に自己PRで強みとエピソードだけだと、採用担当者は、自己PRではなく自慢話としか受け取らないことがあります。
採用担当者が知りたいのは、強みをどのように自社で活かせるかです。「優秀な成績を挙げた」は、強みの信憑性を示す材料に過ぎません。
自己PRを考えるうえで大切なことは、自分が満足する自己PRではなく、採用担当者が納得できる自己PRを作成することです。たとえば結論を後回しにすると何を伝えたいのか理解しづらいので、最初に強みとしての結論を伝えます。
強みを最初に伝えれば、関連するエピソードも理解しやすくなります。強みの後に、強みである理由、強みを活かしたエピソード、そして強みを入社後どう活かせるかといった構成で考えることで、採用担当者が納得できる自己PRになります。
いざ実践! 自己PRの構成にはPREP法を使おう
では、ここからは実際に自己PRの構成について解説していきます。自己PRの構成を考えるときにおすすめなのが「PREP法」です。
PREP法とは
Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の頭文字をとった、ビジネスの基本的なコミュニケーション法
自己PRで自分の強みを伝えるときにも、このPREP法を活用することがおすすめです。結論・理由・具体例・展望の4ステップで自己PRを作成することができるPREP法について、ここから詳しく解説していきます。
ぜひ自分の強みと照らし合わせながら構成を考えてみてくださいね。
- 調べると自己PR例文やテンプレートがたくさん出てきますが、これらに当てはめて作っても良いですか?
自己PR例文やテンプレートは積極的に活用しよう
学生の中には、「テンプレートを活用すると差別化ができなくなってしまうのではないか」と不安を感じている人がいるかもしれません。
しかし、強みをわかりやすくアピールするためには、テンプレートを使うことをおすすめします。自己PRの差別化は、テンプレートではなく内容で図りましょう。
ただし、メディアによっては不適切な自己PR例文が掲載されていることもあります。信頼するメディアの例文を参考にしてくださいね。
Point(結論):自分の強みは何か
「私の強みは〇〇です」とまずは結論から伝えましょう。結論を最初に伝えることは非常に重要です。
結論を伝えずに経験や実績から伝えてしまうと、一体何が言いたいのかわからないといった事態に陥りやすいです。たとえば「マーケティングの研究をして、ゼミのコンペで入賞したのですが〜」と結論以外から話し出してしまうと「一体何が強みなのだろう」と採用担当者に強みが伝わりません。
経験や実績だけだと、自己PRというよりも自慢話のような印象を受ける可能性もあります。
顔の見えない書類選考ではなおさらです。結論から書いていないと読みにくさを感じ、応募数の多い人気企業や大手企業では最後まで読んでもらえないこともあります。
結論で伝える内容は以下を参考にしてみてくださいね。
Point(結論)の例
- 私の強みは常にチームのことを考えて行動できるリーダーシップです。
- 私の強みは周りを巻き込む発信力です。
- 私の強みは相手の本音を引き出す傾聴力です。
- 私の強みは誰とでも打ち解けられるコミュニケーション能力です。
- 私の強みは自分の意見も仲間の意見もすぐに取り入れることのできる柔軟性です。
- 伝えたい自分の強みはたくさんあるのですが、どのように選んだら良いですか?
取捨選択のコツは「志望企業にとって必要かどうか」
強みがたくさんあるのは素晴らしいことですね。ですが一方では、自分の強みという情報の取捨選択がきちんとおこなえていないのかもしれません。
強みの中でも、受けたい会社にとって必要だと思えるものは何でしょうか?
それが会社が知りたい強みです。主観で考えるのではなく、自分を客観視してその会社に必要な強みをピックアップしてみてください。
強みがたくさんあるからといって、すべてを書いてしまうと強みの紹介だけで終わってしまい、何が言いたいのかわからない文章になってしまうので注意しましょう。
自己PRに悩んでいる人は、自己PR作成ツールを活用してください
自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?ツールで実際に文章を作成してみてからブラッシュアップする方が効率的に受かりやすい自己PRを作成することができます。
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(チームワーク力が強みの場合)
Reason(理由):それが強みである理由
結論を伝えたら、その理由を次に考えましょう。結論の時点では、本当にその強みが学生に備わっているのかを採用担当者が判断することができません。そのため、どうしてその強みがあるといえるのかの理由を明確に伝えるようにしてください。
ただ、次に具体例として強みが活かされたエピソードをさらに詳しく伝えるので、強みの理由は簡潔であっても構いません。
提示した強みの補足的な要素を伝える形で、強みがどのようなものなのか、どんな場面で発揮したのかを簡単に説明しましょう。
強みの理由・補足の例
- 強み:リーダーシップ
- 理由:私は高校でも大学でもサッカー部のキャプテンとしてチームを牽引してきました。
キャプテンとして、メンバーの希望を尊重しながら、技術的な指導もおこなうことで、各メンバーのポテンシャルを最大限引き出すスキルを身に付けました。
Example(具体例):強みが活かされたエピソード
Reason(理由)で伝えたことをさらに詳しく説明するのがExample(具体例)です。ここでは、自分が強みを獲得したきっかけとなった出来事や、強みが活かされたエピソードを伝えましょう。
エピソードを伝えるときに大切になるポイントについては以下になります。以下のポイントを意識すると、より情景を浮かべやすくなり、エピソードに説得力が増します。
エピソードを伝えるときに大切なポイント
- 5W1Hを意識する
- 当時の自分の考えを示す
強みやアピールポイントは、ある程度他の学生と被ってしまうことがありますが、エピソードやその時感じたこと、学んだことは一人ひとり違います。だからこそ、このエピソードの部分は採用担当者が一番聞きたい部分でもあります。
エピソードの書き方についてはこの後詳しく解説していきますが、なるべく読み手が状況をイメージできるように書くのがポイントということを覚えておいてくださいね。
エピソードの例
大学1年生のときから副キャプテンとしてサッカーチームを率いてきました。当時は先輩方に自分の意見を伝えるのが難しく、周りの目を気にしてばかりいましたが、これではチームが強くなることはないと感じ、行動に移しました。
まずは、先輩方と仲良くなるために練習中はもちろん部活以外でも積極的にかかわりました。また、部活内で決めごとをするときにもチームの意見と真剣に向き合うことで信頼関係を築いていきました。
その結果大学3年次にはキャプテンに就任。技術面でも精神面でもチームを支えられるリーダーになれたのではないかと自負しています。
Point(結論):強みの再提示+入社後の活かし方
最後に、最初に提示した自分の強みを再提示しましょう。また、そのあとで入社後にどのようにその強みを活かすのかについて伝えられると、採用担当者に「この学生は自社で活躍してくれるのではないか」という印象を与えることができます。
学生の持つスキルの内容がどれだけ素晴らしくても、企業で活かすことができないのであれば、採用する意味がありません。
そのため、企業が力を入れているサービスや今後展開していきたいと考える事業などと絡め、企業と自分の親和性をアピールできるような内容を心掛けてみてくださいね。
最後のPoint(結論)の例
以上の理由からわたしには多方面からチームを支えられるリーダーシップがあると考えています。
御社では、実力次第で若いうちからリーダーやマネージャーのポジションも目指すことができると伺いました。また、新事業の発足も控えており、新入社員からリーダーポジションになる人が抜擢される可能性があるというお話もインターンシップの際に伺いました。
御社では、新卒でいち早くリーダーポジションを狙い、持ち前のリーダーシップを発揮して貢献したいと考えています。
- どんな自己PRの構成だと企業からの評価を落としてしまいますか?
企業で活躍しているイメージが思い浮かばない自己PRは響かない
たとえば部活で優秀な成績を収めた、あるいは表彰されたといった実績だけだと、「だから何なの?」という評価になります。
実績や表彰歴は強みを客観的に示す材料に過ぎず、強みを自社でどう活かせるかが盛り込まれていない自己PRは評価が落ちます。
また自己PRのエピソードが具体的な経験に基づくものではない場合、立派な強みでも信憑性に欠けるため、評価されないでしょう。
エピソードで心をつかもう! エピソードの構成にはSTAR法がおすすめ
PREP法を用いた自己PRの構成について解説してきました。ただ、ここまで読み進めた人の中には「エピソードの部分をどのように書いたらわかりやすいだろう」と悩む人もいるかもしれません。
エピソードは自己PRの構成の中でも特に重要な部分です。一人ひとり違い、採用担当者は学生の人柄などを見抜くべく、エピソードに注目しています。
このエピソードを魅力的に伝えるためにも、構成が活躍します。ここからは、エピソードの構成を作成するのにおすすめなSTAR法について解説していきます。
STAR法とは
Situation(状況)、Target&Task(目標)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字を取った、物事を的確に伝えるためのコミュニケーション法
こちらも自分が企業に伝えたいエピソードを照らし合わせて、それぞれの内容を考えてみてくださいね。
テンプレを活用すれば受かる自己PR文が作れます
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。自己PR作成ツールなら、簡単な質問に答えるだけで誰であっても、分かりやすいテンプレであなたの強みが完璧に伝わる自己PRが完成します。
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(主体性が強みの場合)
Situation(状況):当時自分が置かれていた状況
エピソードの構成で最初に述べるSituation(状況)ですが、ここでは当時自分が置かれていた状況を伝えましょう。
最初に状況を伝えることで、読み手もそのあとの話が入ってきやすくなります。
以下にSituation(状況)で伝える内容の例を紹介します。参考にしてみてくださいね。
Situation(状況)の例
私が強みを発揮したのは、家庭教師としてアルバイトをしていたときです。私は3名の中学生の担当をしていました。
Target&Task(目標):掲げた目標や取り組んだ課題
Target&Task(目標)では、その経験の中でぶつかった課題や掲げていた目標を伝えましょう。課題や目標を明確に伝えることで、この後に述べる「どのように行動したか」という内容が理解しやすくなります。
そのため、課題や目標はなるべく具体的に伝えることが大切です。専門用語などは避けて、採用担当者がイメージしやすい内容にすることを意識してみてくださいね。
Target&Task(目標)の例
担当した生徒の中で1人、なかなか成績が伸びない生徒がいました。特に数学が苦手で、真面目に一生懸命問題を解いているのですが、テストの成績が伸びずに悩んでいる様子でした。
私は生徒とも話し合い数学のテストの順位を半年間で60位から40位以内まで上げることを目標に勉強を教えることにしました。
上記のように、「数学の成績を伸ばす」目標や「基本的な計算ミスが多い」といった課題がすぐにわかるように伝えましょう。また、よりイメージをしやすくするためには「数学の成績を〇位くらいまで上げる」など数字などを用いて目標を伝えられるとより良いです。
Action(行動):目標達成のための行動
目標や課題が提示できたら、Action(行動)で目標達成や課題解決のためにした行動を示してください。自分がどのような工夫をしたのか、課題解決に向けてどのような努力をしたのかを伝えましょう。
ここでも具体的に伝えることがポイントとなります。たとえば「たくさん練習をしました」や「一生懸命頑張りました」といった内容では、努力の程度や自分の人柄を伝えることは難しいです。
Action(行動)の例
私はまず成績が伸びない原因を探るため、今までのテストの解答に目を通したり、両親にも話を聞きました。すると、小学生のときに不登校となり、勉強に手を着けられなかった期間があることがわかりました。
私は、その不登校期間に基本的な計算やひっ算スキルなどが定着しなかったことが原因と考え、授業の最初に、簡単な計算が必要な問題をクイズ形式で出題したり、制限時間を設けて百マス計算をおこなうことを続けました。
その生徒は、クイズ形式の問題を楽しんでくれたり、制限時間を設けることで徐々に計算スピードが上がったことが実感できて喜んでくれたりと、意欲的に取り組み続けてくれました。
Result(結果):結果や学んだこと
最後にResult(結果)では、行動を起こした結果や、その行動を起こしたことで学んだことを伝えます。
この結果は、必ずしも華やかな実績である必要はありません。結果が芳しくなくても、失敗や反省から学ぶこともあります。その結果を通して自分が何を得たのかを示しましょう。
ただ、結果は事実を伝えれば良いのですが、「何を得たのか」「何を学んだか」はなかなか思いつかない人もいるかもしれません。
良い結果につながった場合は、どうしてその結果になったのかを考えることで「学んだこと」が浮かびやすくなります。結果が芳しくない場合は、次に同じ状況になったときにより良い結果につなげるにはどうしたら良いかについて考えることがヒントになるでしょう。
Result(結果)の例
結果、その生徒は60位だった数学の成績を35位まで上げることができました。
このように、どの生徒に対しても幅広い視野で課題や苦手を見つけ、生徒と同じ目線で考え、勉強が楽しくなるような提案や工夫をしてきました。
そして家庭教師を続けて1年を過ぎたころ、担当していた3名の生徒は全員志望校に合格することができました。
私はこの経験を通して幅広い視野で物事をとらえ、相手の立場になって考えることの大切さを学びました。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見るなぜSTAR法を使うべきかから考えよう
ここまでに紹介されているSTAR法に当てはめれば、エピソードをわかりやすく説明できると感じたのではないでしょうか。
しかし、過去に「なぜSTAR法で記述すると魅力的に伝えられるのか」を理解せずに自己PRを書いた学生が、当てはめることが目的になり魅力がアピールできなかったケースもあります。
このような失敗をしないためにも、なぜエピソードを伝えるときにSTAR法を使うと良いのかを理解しましょう。
採用担当者の目線でSTAR法の構造を理解しよう
始めに状況を伝えるのは、PREP法の「R」である理由・根拠まで聞いた面接官が、「具体的にはどのような状況で何に取り組んだのか」が気になるためです。
続けて課題を説明する理由は、働くうえで「目標に向かって取り組むこと」や「課題設定能力」が重視されているためですね。
課題を解決するために「どのような行動を選択したのか」を通じて、行動力が判断できます。そして、結果を伝えることで「熱意を持って取り組んだことを伝える」が達成できます。
STAR法の構造について理解して、より魅力的にエピソードを伝えましょう。
エピソードには部活動での経験を伝える人も多いのではないでしょうか。部活動で学んだことを効果的に伝えるコツをこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
例文10選|部活動で学んだことの回答で面接をリードするコツ
また、大学時代のエピソードを盛り込む人もいるでしょう。こちらの記事では大学で学んだことを伝えるときの構成や注意点などを解説しています。例文も紹介しているので併せてチェックしてみてください。
例文13選|就活の「大学で学んだこと」は3ステップで必ず見つかる
どうしても強みがわからない人向け! 強みを見つけるための方法4選
自己PRやエピソードの構成について解説してきましたが、そもそも自分の強みが何なのかがわからない人もいるかもしれません。ここからは、どうしても自分の強みがわからない人向けに、強みが簡単に見つかる4つの方法について解説していきます。
自分の強みがわからないと悩みを抱える人の多くは「強みはほかの人と比べて突出した才能でなければならない」「華やかな実績がないとアピールできない」と決めつけてしまっている傾向にあります。
くり返しになりますが、強みやエピソードは決して華やかなものでなくても問題ありません。また、自分では気づいていないだけで隠れた強みがきっと眠っています。紹介する4つの方法はすぐに実践できる方法なので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
アドバイザーコメント
若林 宏美
プロフィールを見る華やかな経歴のアピールは逆に企業に響かないことも
以前採用担当の友人と雑談していた時に「面接に来る学生のリーダー率が高すぎて、世の中全員リーダーなんじゃないかって思う」という話を聞きました。
詳しく聞いてみるとサークルの代表者、プロジェクトやアルバイトのリーダー、中には中学時代に部活で部長をしていたというちょっとこじつけ? のようなリーダーもいるそうです。
人と違った視点からのアピールが好印象を残すチャンス!
何が言いたいかというと「絞り出してまで華やかな経歴は必要なく、そもそも会社は華やかな経歴のある人だけを求めているわけではない」ということです。
逆に「中学生から毎日お弁当を作っています」「一人暮らし始めたときから、毎日絶対にトイレ掃除をしています」といった内容の方が印象に残っているとすら言っていました。
「華やかな実績がない」と後ろ向きに考えているかもしれませんが、華やかな実績をアピールしたい人が多い中で、ちょっと違った視点からのPRは「あなたにしかない個性」をアピールできるのです。
華やかな実績がなくても、採用担当の心をつかみ採用につながるPRは作れるので安心してくださいね。
自己PRの書き方やアピール方法がわからず悩んでいる人はこちらの記事も参考にしてみてください。プロが選考突破のコツを解説しています。
関連記事
自己PRの作文で選考を突破するための4つのコツ|強み別の例文つき
自己PRの作文で選考を突破するためのコツを解説。書く前の準備の仕方から伝わる文章にするためのコツや字数調整の仕方までキャリアアドバイザーとともに解説します。強み別の例文も紹介するので、自己PRの作文が上手くかけず悩んでいる人は参考にしてみてください。
記事を読む
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
ChatGPTを使った自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?
簡単な質問に答えていくだけでChatGPTが自動で魅力的な自己PRを作成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
①自分の得意なことから探す
まず1つ目の方法は「自分の得意なことから探す」という方法です。今までの経験を振り返ってみて、自分が得意・好きだと感じることやストレスなく取り組み始められること、他人から褒められた経験などはないかを考えてみてください。
頭の中で考えるよりも、紙に箇条書きで書き出してみることをおすすめします。たとえば、小学生時代、中学生時代、高校時代、大学時代と時系列ごとに、今までの経験を書き出してみましょう。
覚えていることをとにかく書き出してみると、今まで気に留めていなかったことでも、実は自分がこだわりを持ってやっていたこと、意欲的に取り組んでいたことがわかるかもしれません。
②短所を言い換える
自分の強みや魅力はなかなか思い浮かばないが、自分の弱みや短所は思い浮かぶといった人も多いのではないでしょうか。どうしても強みが見つからない人は、自分の弱みや短所に強みが隠れていることがあるので、まず弱みや短所を探してみてください。
たとえば「心配性」を短所と捉えていても、心配性だからこそ「計画的に物事を進められる」であったり「さまざまなリスクを想定しているので、どのような状況でも冷静に対応できる」といった強みが隠れているかもしれません。
また「飽き性」が短所であれば「さまざまな分野に挑戦できる」「探究心や好奇心が強く、新しいことを始めるハードルが低い」など強みに言い換えることができます。
このように、一見短所だと思っていたことも、視点を変えれば強みや魅力となることがあります。強みよりも短所や苦手分野の方が思いつくという人はこの方法をぜひ試してみてくださいね。
短所の言い換え例
- 心配性→計画的に物事を進められる
- 飽き性→好奇心が強く、新しいことにも積極的に挑戦できる
- 楽観的→失敗をひきずることなく次に進める
- 流されやすい→協調性があり、相手の立場で考えることができる
- 負けず嫌い→向上心が高い
- 優柔不断→慎重に物事を判断できる
短所を長所に言い換える方法についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてくださいね。具体例も35選紹介しています。
言い換え例35選|短所を長所に変える方法と選考への役立て方を解説
優柔不断を自分の短所として考えている人にはこちらの記事がおすすめです。優柔不断が短所でも好印象を残せる伝え方のコツを解説しています。
例文5選|短所「優柔不断」で好印象を残す伝え方と差別化のコツ
飽き性を自分の短所としている人必見。こちらの記事では飽き性な人におすすめの仕事を20選紹介しています。気になる人はぜひ参考にしてみてくださいね。
飽き性に向いてる仕事20選! 長く続けられる仕事選びの秘訣を解説
負けず嫌いをアピールしたい人は以下の記事も参考にしてみてください。作り方・伝え方を詳しく解説しています。
例文7選! 負けず嫌いの自己PRはOK? 作り方・伝え方を解説
③周りの人に聞く
自分の強みがどうしてもわからない場合は、家族や友人などに聞いてみるのも一つの手段です。自分では強みだと思っていなくても他人から見たら羨ましいと感じるような大きな強みを持っている可能性があります。
また、自分の強みをすでに把握している場合は、他人から見ても同じ評価なのかを確認することができます。客観的に見てもそれが強みであれば、より説得力のある自己PRにつながります。
周囲の人に聞くときには「私の強みは何だと思いますか」と聞くだけではなく、どうしてその強みを挙げてくれたのかや、その強みがあると感じたときのエピソードなども併せて聞けると良いでしょう。
自分のことを第三者の視点から意見してもらうことは自己理解を深めるうえで重要です。こちらの記事では、他己分析をおこなうときの質問例から選考への活かし方まで幅広く解説しています。参考にしてみてください。
他己分析の質問例20選|やり方から選考への活かし方まで徹底解説
④普段当たり前にしていることを振り返る
普段当たり前にこなしていることやストレスなくおこなっていることに自分の強みが隠れている可能性もあります。
できて当たり前と思っていることも、できない人がいたり、周囲が羨ましいと感じることかもしれないので、普段の自分の行動を振り返ってみましょう。
たとえば毎朝ランニングをすることが習慣になっている人は、「継続力がある」や「努力を重ねることができる」という強みが隠れているかもしれません。「提出期限を守る」ことも「期限から逆算することで計画的に物事を進めることができる」といった強みとしてアピールできると考えられます。
このように何気ない行動や習慣の中に強みが隠れていることがあります。今までの行動や経験を振り返り、アピールできることがないかを確認してみてくださいね。
それでも自分の強みが見つからない人はこちらの記事も参考にしてみてください。自分の強みが必ず見つかる9つの方法を紹介しています。
強み一覧付き|自分の強みが必ず見つかる方法9選とアピール方法
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る求人情報のキーワードから考える
漠然とアピールポイントを考えていても、浮かんでこないことがあります。就きたい職種や業界の求人情報をチェックすると、求める人物像が書かれています。
たとえば集中力がある人と書かれていれば、これまでに集中力を発揮した経験を振り返り、アピールポイントとして考えてみましょう。企業で求めている人材と関連性のあるアピールポイントであれば、より有効なアピールになります。
行動を目的・プロセス・成果に分解する
学業、部活、サークル、アルバイトなどの行動を振り返り、行動の目的、プロセス、成果に分けて書き出してみると、気付かなかったアピールポイントを見つけることができます。
たとえばTOEICの試験勉強について、目標を800点とし、3年間毎日1時間勉強して、大学3年生3月に820点取得できたのであれば、継続力や目標達成能力などがアピールポイントになります。
日頃の行動について目的、プロセス、成果について考えることはあまりありませんが、行動を分解することで、アピールポイントに気付くでしょう。
状況別に解説! 自己PRを作成するときのポイント
状況別の自己PR作成時のポイント
- 書類選考の場合:文字量や大きさにも気を配る
- 動画選考の場合:挨拶と自己紹介も構成に含める
- 面接選考の場合:応募書類と齟齬のないように作成する
履歴書やESなどの書類選考や面接、動画選考などさまざまな場面で自己PRを求められます。
どのような場面であっても、自己PRの構成は変わらず、今まで紹介してきたPREP法やSTAR法を使うことをおすすめします。
ただ、状況によって押さえてほしいポイントが少しずつ異なるため、それぞれのポイントについて解説していきます。自分の状況に合わせて、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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書類選考の場合:文字量や大きさにも気を配る
顔の見えない書類選考では、その内容だけではなく「見やすさ」「読みやすさ」が特に重要になります。日々多くの応募書類に目を通す採用担当者は、履歴書に書いてある文字が小さく読みづらかったりすると、それだけでマイナスの印象を持つことがあります。
文字量についても多すぎると読みづらく、短すぎると熱意を感じられない自己PRとなってしまいます。
そのため、書類選考の応募をする際、文字量や文字の大きさにも気を配りましょう。応募書類の仕様によって自己PR欄の大きさは異なりますが、目安として300文字程度で簡潔に記載できるように心掛けてください。
欄が大きい場合は8割程度を埋め、余白が目立たないかを確認してみてくださいね。
手書きの場合の注意点
- 黒のボールペンもしくは万年筆を使用する(シャープペンシル/鉛筆/消えるボールペンなどは使用不可)
- 修正テープなどは使わずに間違えたら書き直す
- 丁寧に記載する
PCで作成する場合の注意点
- 左そろえにする
- 余白は20〜25mm程度に設定する
- 文字サイズは10.5〜11ポイントを目安とする
- フォントはそろえる
履歴書に記載する文字の大きさや1行当たりの文字数など、見やすくするためのポイントを詳しく知りたい人はこちらの記事も併せてチェックしてみてくださいね。
履歴書のベストな文字の大きさは? パソコンと手書き別に解説
自己PRを400字と制限される場合もあります。400字は字数が多い分、書き方の難易度も上がります。わかりやすく伝えるためのポイントを以下の記事で紹介しているので確認しておきましょう。
例文20選|400字の自己PRで人事の心をつかむ戦略
履歴書における自己PRの書き方はこちらの記事で詳しく解説しています。職種別に紹介しているので、自分の希望の職種のものを参考にしてみてくださいね。
新卒用履歴書の自己PRを書く極意|例文28選を強み・職種別で紹介
ESの自己PRの書き方で悩んでいる人はこちらの記事もおすすめです。採用担当者の心をつかむ自己PRを作成するコツについて解説しています。
例文15選|エントリーシートの自己PRで人事を惹き込むコツを解説
動画選考の場合:挨拶と自己紹介も構成に含める
業界や企業によっては動画選考として自己PR動画を求められることもあります。動画選考では制限時間を設けられることが多いため、時間に合わせて文字量を調整しなければなりません。
目安としては30秒で150〜250文字を話すスピードで作成しましょう。事前に話す内容を用意し、練習してから動画撮影に臨むようにしてくださいね。基本の自己PRの構成はほかの選考と変わりませんが、動画選考の場合は「〇〇大学〇〇学部の〇〇〇〇(フルネーム)です」と最初に挨拶や自己紹介を含めるのがポイントです。
また、結びの挨拶もしっかりおこないましょう。話が終わった途端、ブツッと動画も終わってしまうと、あまり良い印象を受けません。最後には丁寧に「以上となります。聞いていただきありがとうございました。どうぞよろしくお願いします」と伝えてください。
以下に動画撮影時の注意点について記載するので、参考にしてみてくださいね。
動画撮影時の注意点
- 顔がよく見える髪型を意識する
- 指定のない場合はスーツで撮影する
- 背景は白もしくは無地にする・周辺のものが見えないようにする
- 画面を見るのではなくカメラのレンズを見るようにする
- 普段よりも明るい声を出す
また、ほかの学生と差をつけるために、フリップを使ったり、過去の実績を表す賞状やトロフィーなどがあるとより採用担当者の印象に残りやすくなります。
- 動画選考で印象を残すにはどうしたら良いでしょうか。
動画選考では表情を意識してゆっくり・はっきりと伝えよう
動画撮影のときには面接官がおらず反応を見て伝えられないため、通常の面接よりも魅力的なアピールができるか不安になる人もいるのではないでしょうか。
動画選考で印象を残すためには、表情を豊かにしてゆっくり・はっきりと話すことがポイントです。機材のマイクを通すと声が聞こえづらいことがあるため、ゆっくり・はっきり話すだけでも印象が大きく変わりますよ。
また、画面を通すと表情がわかりづらくなるため、普段よりも大きく表情をつくることで魅力的に感じてもらえます。
また、表情が伝わりやすくするために、機材を近い距離に設置することもポイントです。
動画選考のポイントはこちらの記事で詳しく解説しているので、選考を受ける予定がある人は併せてチェックしておくことをおすすめします。
動画選考でライバルと差をつける工夫を伝授|注意点や練習法も解説
自己PR動画を求められた場合は以下の記事を参考にしてみてください。
自己PR動画を1分にまとめる方法|誰でも魅力的に映るコツとは
面接選考の場合:応募書類と齟齬のないように作成する
一般的には、書類選考を通過した後に面接選考という流れとなります。つまり、書類選考の中で採用担当者が「もっと聞きたい」と感じた部分を面接選考で直接聞かれることがあるかもしれないということです。
そのため、面接選考では応募書類に記載した自己PRの内容と齟齬がないように伝えることが大切です。そのためには、応募書類は必ずコピーしておくこと、応募書類の内容を確認して深掘り質問をされそうな部分は回答内容を考えておくことをおすすめします。
また、面接選考の場面でも時間を制限されることがよくあります。本番当日に「1分で自己PRをしてください」と突然言われたときにも焦らず対応するために、長さ別の自己PRを用意しておくことをおすすめします。
面接での自己PRの答え方についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。ポイントを押さえて選考突破を目指しましょう。
面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選
こちらの記事では自己PRを1分でまとめる方法について解説しています。1分という短い時間の中で、最大限魅力を伝えるコツをマスターしましょう。
例文12選|1分の自己PRで魅力を伝え切る必勝法
自己PRで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!
「自己PRで伝えたいことはあるのに、言葉にできない」そんな悩みがある方には「自己PR作成ツール>」が強い味方になってくれます。
表現に悩んでいても、AIがあなたの考えを汲み取り、わかりやすく効果的なPR文にまとめてくれます。
ぜひ効率的に自己PRを仕上げ、選考の準備を整えましょう。
ワンランク上の自己PRにするための3つのコツを押さえよう
ワンランク上の自己PRにするための3つのコツ
- 強みは1つに絞ることで印象付ける
- 強調したい箇所は「」(鍵括弧)を使う
- エピソードはなるべく具体的に伝える
自己PRの仕方がわからないといった悩みを抱える人は多いのですが、構成を理解することで書きやすくなったのではないでしょうか。
これから自己PRを作成するという人に、ワンランク上の自己PRにする3つのコツを解説していきます。
自己PRを作成する前に一度目を通してみてください。また、自己PRを作成した後にこの3つのコツがすべて使われているかどうかをチェックするのもおすすめです。自己PRにさらに磨きをかけるために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①強みは1つに絞ることで印象付ける
強みを1つに絞ることでより採用担当者に印象付けることができます。逆に「私の強みは〇〇と〇〇と〇〇で………」と何個も提示してしまうと、採用担当者は、学生が何を強みとして伝えたいのかわからなくなってしまいます。
もしも提示したい強みが複数ある場合には「企業で活かせる強みなのか」「インパクト重視で選んでいないか」の2点を判断基準にして、1つに絞り込んでみてください。
たとえば、少数精鋭の企業で1人が幅広い業務を担うような職場では、「臨機応変さ」などを学生に求めているかもしれません。その場合は、企業にマッチする臨機応変な強みに絞って自己PRしましょう。
②強調したい箇所は「」(鍵括弧)を使う
強みの部分に「」(鍵括弧)を付けると何が強みなのかが一瞬でわかり、採用担当者も「読みやすい」と感じます。
ただし、「」(鍵括弧)を付けるのは強みだけに絞ると良いでしょう。たくさん使うと、どこを強調したいのかがわかりづらくなり、逆効果となってしまいます。使うときには注意が必要であることを覚えておいてください。
「」(鍵括弧)の使用例
私の強みは留学の経験で得た「語学力」です。
③エピソードはなるべく具体的に伝える
強みを裏付けるエピソードはなるべく具体的に伝えることも非常に大切です。強みはほかの学生と被ってしまうこともありますが、エピソードは一人ひとり違うため、唯一無二の自己PRを作成するためには自分らしいエピソードを伝えることが重要なのです。
具体的に伝えるためには、まず数字を使うことを意識してみてください。結果を伝えるときに数字を用いることはもちろん、「1日〇時間勉強しました」など努力の程度を伝えるうえでも数字を用いることでイメージしやすくなりますよ。
また、自分らしいエピソードを伝えるためには、目標を達成するためにどのような行動をしたのか、当時の自分はどのような考えを持っていたのかなどをしっかりと伝えることが大切です。唯一無二の自分らしいエピソードを作成してくださいね。
アドバイザーコメント
若林 宏美
プロフィールを見る第三者の視点を取り入れると説得力アップ
説得力のある自己PRにするために、自分の主観だけでなく第三者とのやりとりなどを加える方法もおすすめです。
具体的には、「サークルでは皆の意見を尊重して、少数派の意見でも良いと思えるものは取り入れる柔軟性を発揮しました」だと、自分の主観だけですよね。
一方ここに第三者とのやり取りを加え、「後輩の一人から『〇〇さんは、私の意見も丁寧に聞いてくれてうれしかった』と言われたことがあります。私は先輩後輩関係なく、良い意見は取り入れる柔軟性があります」と伝えると、より具体的でリアリティがあります。
こうした手法を取り入れた方が、相手も状況がわかりやすく、より伝わりやすい自己PRになります。
完成した自己PRは誰かに見せてアドバイスをもらおう
採用担当者は、何人もの自己PRを確認するので、状況がわかりづらいものは記憶に残りづらく、選考突破も難しいでしょう。
せっかくがんばって考えた自己PRなので、採用担当者の印象に残るように、できあがった自己PRは自分以外の人にも見てもらってください。そして指摘をもらったうえで修正するといったブラッシュアップもおこなってくださいね。
厳選15例文! 長さ別の自己PR例文を紹介
先述したとおり、選考の中では、文字数や話す時間を制限されることがあります。文字数および時間別に自己PR例文を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
今まで解説してきたことも反映されているので、復習も兼ねてすべてに目を通すことをおすすめします。
30秒(150字程度)で伝える自己PR例文
面接選考では「30秒程度で自己PRをお願いします」など、突然面接官から指示を受け、短い時間の中で自己PRをしなければならない場面もあります。
採用担当者が見ているポイントは「短い時間の中でわかりやすく伝えられているかどうか」です。基本の構成は変わらないので、なるべく短い言葉でわかりやすく伝えられるように意識しましょう。
30秒で話せる文字数は150文字程度と言われています。これ以上の文字数だと、早口で伝えることになってしまうので気を付けましょう。ここからは30秒(150文字程度)で伝える場合の自己PR例文について紹介します。
30秒の自己PRについてはこちらの記事でより詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
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強み別12例文! 30秒の自己PRで魅力を最大限に伝えるポイント
30秒の自己PRで伝えるべき内容や具体的な作成方法を解説します。企業側が求める要素を盛り込んで、選考突破を目指せる自己PRを作成しましょう。また、強みごとに30秒の自己PRの例文を紹介。キャリアコンサルタントのアドバイスも掲載しています。
記事を読む
①リーダーシップを強みとした自己PR例文
リーダーシップを強みとした自己PR例文
私の強みはメンバー全員を主役にできるリーダーシップがあることです。
私は中学から大学までサッカー部に所属しており、それぞれキャプテンを務めていました。チームの目標を掲げ、それを達成するために一人ひとりのどんな才能を活かすべきかを考え続けた結果、リーダーシップを身に付けられました。
御社に入社後はできる限り仕事を覚えて、チームをまとめる役割として活躍したいと考えています。
リーダーシップのアピールの仕方はこちらの記事でも詳しく解説しているのでチェックしてみてくださいね。
例文17選|自己PRでリーダーシップを最強の強みとして伝える方法
②実行力を強みとした自己PR例文
実行力を強みとした自己PR例文
私はこれまで世界中を旅行したり、ブログを始めてみたり、YouTubeに挑戦してみたりなど、さまざまなことをやってきました。これらは思い付いてからすぐに行動して1カ月以内に開始しています。
御社に入社後も自分の実行力を活かして、早いスピードでPDCAを回し、成長していきたいと考えています。
③論理的思考力を強みとした自己PR例文
論理的思考力を強みとした自己PR例文
私の強みは物事を体系的に考えられる論理的思考力です。
大学2年生から3年生後半までコンサルティングファームでインターンをしておりました。その中でロジカルシンキングを学び、実際にプロジェクトを進める中で発揮した経験がございます。
御社に入社後は自身の論理的思考力を活かして、顧客に根拠のある納得してもらえるような提案をして貢献したいと考えています。
④コミュニケーション能力を強みとした自己PR例文
コミュニケーション能力を強みとした自己PR例文
私の強みは本音を引き出せるコミュニケーション能力です。
私は友人からキャリアについて相談されたことをきっかけにコーチングを学びました。学習の中で質問力を身に付け、相手が本当に考えていることを引き出せるようになりました。
御社に入社後は顧客の悩みや課題など本音を引き出し、最善の提案をして自社と顧客の両方に貢献したいと考えています。
コミュニケーション能力は言い換えることで、より印象付けられます。こちらの記事では言い換え例を紹介しながらわかりやすく解説しているので、気になる人は読んでみてくださいね。
コミュニケーション能力は12個の言い換えで勝負しよう! 例文つき
⑤主体性を強みとした自己PR例文
主体性を強みとした自己PR例文
私の強みは自ら課題を見つけて解決に向けて行動できる主体性です。
私が大学で所属するゼミでは、あるテーマに関して自ら課題や問題点を見つけて、解決に向けて計画・行動するといったスタイルで進められます。ゼミ活動の中で課題を発見する力や計画力、課題解決力を身に付けることができ、ほかの活動にも役立てられています。
御社に入社後は自身の主体性を活かして、自社または顧客の課題を見つけ、解決に向けて行動したいと考えています。
自己PRの時間が30秒に指定されている場合、文字数は150字から200字にまとめることがポイントです。
テーマを応募企業で活かせるアピール1つに絞り込み、最初に結論として強みを述べたうえで、エピソードの概要を簡潔に伝えて、応募企業で活かせることでまとめると良いでしょう。
計画性の自己PRの作り方・伝え方は以下の記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
例文10選|企業に刺さる「計画性」の自己PRは3ステップで完成!
自己PRは企業によって文字数がさまざまです。以下の記事では自己PRを200字でまとめるコツを解説しているので参考にしてみてください。
自己PRを200字でまとめる要点整理術|ジャンル別15例文
- 30秒だと伝えられる情報も限られているので、内容が薄くならないか心配です。ほかの学生と差をつけるコツはありますか?
内容が薄くならないためには具体的に伝えよう
たしかに、30秒で伝えられる情報は限られているため、ほかの学生と差をつけるハードルが高いですよね。しかし、エピソードの概要を具体的に伝えると差別化をすることができますよ。
たとえば、NG例としては「コミュニケーション能力をサッカー部で活かして信頼関係を構築し、チームの結束力を高めました」などが挙げられます。この例文では、具体的に何をしたのかが伝わらないですよね。
具体的に「サッカー部のメンバー30名へ15分間のフィードバックを毎週おこなうことで、フィードバックし合う習慣をチームにつけられました」と伝えると興味が湧きます。
30秒で伝えられることは限られていますが、事前に準備をすることで面接官から興味を持ってもらえる内容を伝えられますよ。
さらに短い20秒の自己PRの作り方は、以下のQ&Aでキャリアコンサルタントが解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
次の記事では、質問別にちょうど良い長さの回答例を紹介しています。ぜひあわせて読んで、より良い回答をするための参考にしてみてくださいね。
面接は簡潔に答えすぎても問題なし? 質問別の的確な回答例7選
1分(300字程度)で伝える自己PR例文
次に1分程度で伝える自己PR例文を紹介します。話すスピードによっても文字数は変わってきますが、300文字程度で作成しておくと良いでしょう。多くても400字程度に収めるようにしてみてください。
1分は意外と長く、300文字程度で作成できたとしても本番は緊張して早口となってしまうかもしれません。完成したら、録音しながら練習しておくことをおすすめします。
自己PRの構成は長さによって変わることはないため、30秒の自己PRの内容を少しずつ肉付けするイメージで作成してみると良いでしょう。
①ファシリテーションスキルを強みとした自己PR例文
ファシリテーションスキルを強みとした自己PR例文
私の強みはその場をスムーズに進行させられるファシリテーションスキルです。
私は大学3年時にゼミ長を務め、毎回ゼミのファシリテーションをしていました。最初は教授にサポートしてもらいながらやっていました。
しかし、経験を積んだり、書籍で学んだことを実行したことで、徐々に時間配分や発言を促す声かけなどがわかるようになり、1人でも会議を回せるようになりました。
御社に入社後、すぐにファシリテーションをさせていただける機会は少ないかと思います。その中でもスキルを磨き、まずは社内、そして社外との会議でスムーズに進行できるようになりたいと考えています。
②協調性を強みとした自己PR例文
協調性を強みとした自己PR例文
私の強みは違う文化で育った人とも協力し合える協調性です。
私は大学3年時に1年間休学をしてオーストリアに留学しました。現地の人と約10カ月過ごしたのですが、当然異なった文化のもとで育っているため、考え方や価値観がまったく違います。
留学中、心ない発言をされたこともありましたが、相手の文化や背景をできる限り汲み取り、認め合うことで半年後には一緒にイベントを開催できるまでになりました。
御社にもさまざまな経歴を持つ人がいるかと思います。御社に入社後は自身の協調性を活かし、異なった考え方を持つ人の意見も尊重し、自社の成長に貢献していきたいと考えています。
一言で「協調性」といっても、伝えるエピソードによってその伝わり方は変わります。
たとえば、「周りの意見をよく取り入れるタイプ」「周囲に目を配って、手助けが得意なタイプ」などが挙げられます。
自分がどのような経験の中で、どのような協調性があるのかをはっきりと伝えて、他者との差別化を図りましょう。
協調性の自己PR方法についてはこちらの記事でも解説しています。協調性をアピールしたいと考えている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
例文17選|協調性の自己PRで確実に差別化する8つのコツ
③柔軟性を強みとした自己PR例文
柔軟性を強みとした自己PR例文
私の強みはその場面に合わせた行動ができる柔軟性です。
私は幼少期から旅行が好きで、大学生になった今では一人旅や友人との旅行を頻繁にやっています。旅行をする前に計画は立てますが、天候や旅行先の状況によって計画通りに進まないときがあります。
そのような場合でも、「今の状況で一番楽しめる方法は何か?」と考える癖がつき、柔軟性を身に付けました。また、旅行から得た柔軟性は学習や私生活にも活かせています。
社会人になると予想外の出来事の連続かと思います。御社に入社させていただいた際には、自身の柔軟性を活かしてどんな状況でも適切な行動をして乗り越えたいと考えています。
柔軟性をアピールしたい人はこちらの記事で自己PRの方法を詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
13例文|柔軟性の自己PRで理解必須の注意点と伝え方のコツ
④PCスキルを強みとした自己PR例文
PCスキルを強みとした自己PR例文
私の強みは大学時代の業務委託の経験から得たPCスキルです。
私は現在も含め、「大学時代はアルバイトではなくライティングや動画編集、写真編集など、スキルを得られることをして生活費を稼ぐ」という考えで行動してきました。
現在では継続して案件を得られるほどになったのですが、PCスキルを身に付けられたことに一番メリットを感じています。WordやExcel、PowerPointに加えて、動画編集ソフトや写真編集ソフトの操作もできるようになりました。
御社に入社後もこれらのツール・ソフトを使用した仕事があるかと思います。すでにスキルを身に付けているので、即戦力として働き、少しでも早く貢献できるように努めてまいります。
⑤語学力を強みとした自己PR例文
語学力を強みとした自己PR例文
私の強みは英語とスペイン語でコミュニケーションが取れることです。
私は幼少期にアメリカに住んでいた経験があり、そこで英語を身に付けました。中学生のときに日本に戻ってきたのですが、継続して英語学習を続けた結果、現在も英語でコミュニケーションが取れています。
また、大学1年生のときにスペイン旅行をしたことがきっかけでスペイン語の学習にも取り組んでいます。大学3年時のスペイン留学も含めて3年ほど学習を続けており、現在では現地でも問題なく会話できるレベルまでになりました。
御社は他社に比べて海外とのやり取りが多い会社かと思います。現在身に付けている語学力に加え、今後さらにビジネススキルを伸ばして、海外事業を通じて御社に貢献したいと考えています。
英語力をアピールする差別化のコツは、企業で英語を使う頻度にもよりますが、頻度が高い企業であればTOEIC800点以上、頻度が高くなくても700点以上のスコアは差別化になります。
また留学やオンライン英会話などで習得した話せる力も差別化になるでしょう。
英語力をアピールしたいときのポイントについてはこちらの記事で紹介しています。英語力を最大限アピールするコツを押さえておきましょう。
自己PRで英語力を最大限アピールするには? 英語面接対策も解説
1分30秒(450字程度)で伝える自己PR例文
1分30秒の自己PRは450文字程度が文字数の目安となります。
文字数が多くなると、複数の強みを伝えたくなってしまうこともあるかもしれませんが、基本的には今まで解説してきた通り、強みは1つに絞って伝えることを意識しましょう。
「文字数が多い=強みをたくさん提示する」のではなく「文字数が多い=より内容を深くまで伝えられる」という意識で作成してみてくださいね。
①計画性を強みとした自己PR例文
計画性を強みとした自己PR例文
私の強みはゴールから逆算した計画を立てられることです。
私は高校でインターハイに出場したこともあり、大学受験の勉強が遅れ、綿密な計画を立てる必要がありました。
高校時代、〇〇大学を志望していたのですが、部活を引退した時点で点数が300点ほど足りませんでした。この状況で闇雲に勉強しても合格できないと考え、入試当日に点数を取るための計画を立てることにしました。
まずは自分の得意・不得意を分析し、伸び代がある教科を明確にしました。その後、各教科の最低点数を決め、それぞれ勉強方法を決めて学習を進めました。
また、受験勉強を進める中で計画通り行かないときはすぐに振り返り、改善することも心掛けました。このような計画で受験勉強を進めた結果、〇〇大学に合格することができました。
社会人として計画性は非常に重要かと思います。御社に入社後は何事もまずは計画を立てる時間を設けて、実行・振り返り・改善を繰り返して着実にプロジェクトを進めていきたいと考えています。
計画性のアピールの仕方についてはこちらで解説しています。企業はどのような計画性を求めているのかを理解し、効果的にアピールできるようにしましょう。
例文10選|企業に刺さる「計画性」の自己PRは3ステップで完成!
②行動力を強みとした自己PR例文
行動力を強みとした自己PR例文
私の強みは自分の役に立つと思ったことにすぐに取り組める行動力です。
私は本を読むことが好きで、大学時代50冊以上の自己啓発本・ビジネス本を読んできました。それらの本で共通していたことは「行動あるのみ」ということです。このことを理解してから、自分の将来に役立つと思ったことはすぐに行動に移すようになりました。
たとえば、プログラミング学習です。プログラミングスキルが今後必要になることは承知していたのですが、自分には関係ないものだと思っていました。
しかし、友人がプログラミングでWebアプリを開発し、「自分の考えを形にできる」という言葉を聞いて、私も自分のサービスを作りたいという興味がわき、プログラミング学習を始めることにしました。プログラミング学習は現在も継続しており、HPの制作までできるようになっています。
御社に入社後、仕事で成果を出すために必要になるスキルがあるかと思います。自分に必要と判断したらすぐに行動に移し、着実に成長して貢献したいと考えています。
こちらの記事では、行動力をテーマにした自己PR例文30選を紹介しているので、併せてチェックしてみましょう。
例文30選! 行動力の自己PRは6つのパターンで勝負しよう
③忍耐力を強みとした自己PR例文
忍耐力を強みとした自己PR例文
私の強みは困難な状況も乗り越えられる忍耐力です。
私は現在も含め、大学で柔道部に所属しています。私たちの大学は全国上位常連校で、他校の選手からも認められるほど厳しい練習をしています。具体的には、朝6時から1時間半のトレーニング、午後は17時から3時間の練習をしています。練習時間だけでなく、日本一を目指す練習をしているため、練習内容もハードです。
このような厳しい練習をする中で、忍耐力が身に付けられました。最初は付いていくだけでやっとでしたが、徐々に心と体が強くなり、今ではさらに強くなる方法を自分で考えて練習しています。
また、試合で負けた際には、「こんなに厳しい練習をやっているのに」と投げ出したくなることもあります。その際も、めげずに自分に向き合い続けたことで忍耐力を身に付けられました。
社会人になると初めてのことの連続かと思います。そこで「つらい」と投げ出さずに向き合い続け、困難を乗り越えて活躍できるよう努めてまいります。
忍耐力をアピールする方法はこちらの記事でさらに詳しく解説しています。参考にしてみてくださいね。
例文17選! 自己PRで企業が求める忍耐力をアピールするコツ
④分析力を強みとした自己PR例文
分析力を強みとした自己PR例文
私の強みは、データをもとに行動できる分析力です。
私は大学入学時にブログを始めました。最初はブログ記事を作成することだけをしていましたが、記事数が多くなるにつれて「想定読者にもっと読んでもらいたい」と思うようになり、ブログの分析を始めました。
最初はただ数字を追いかけていただけでしたが、ブログを読んでくれている層と読んでいない層を明確にして、読んでいない人たちが読みたくなるような記事の作成を心掛けました。
結果、分析を始めてから1年後にはPV数が5倍になり、より多くの人にブログを読んでもらえるようになりました。この経験から、自分の理想的な結果を得るためには分析が必要であることを学び、日々の学習や趣味などに活かしています。どれも分析をして改善した後の方が大きな結果を得られています。
御社に入社後は業界や顧客、自社商品について徹底的に分析をして、根拠のある提案をし売上拡大に貢献したいと考えています。
⑤継続力を強みとした自己PR例文
継続力を強みとした自己PR例文
私の強みは、コツコツ続けられる継続力です。
私は幼少期から1日中同じことはできない一方、毎日同じことを続けるのは得意という性格でした。当時はこれを治したいと思っていましたが、母親からの「毎日同じことを続けられるのも才能」という言葉をきっかけに、この継続力が自身の強みだと気がつくことができました。
具体的にはスポーツとプログラミング学習を継続しています。スポーツは小学校から現在までバスケットボールに取り組んでいます。最初はレギュラーにもなれませんでしたが、徐々に試合に出られるようになり、大学では新人戦優勝メンバーの一人になることができました。
そして、プログラミング学習は大学入学と同時に「アルバイトが禁止されているから、部屋でできることを探そう」という理由から始め、現在はWebサービスを制作できるまでスキルを身に付けました。業務委託案件も数件受注した経験がございます。
御社に入社後も継続力を活かしてスキルを磨き、少しずつですが、御社の売上拡大に貢献できるよう努めてまいります。
自己PRが1分半に満たずに肉付けが必要な学生は、自己PRに対して5W1Hで質問をしましょう。
すると、エピソードの深掘りをすることができるため、自己PRを肉付けする要素が見つかりますよ。
継続力をアピールしたい人はこちらの記事も確認しておきましょう。業界や職種別の継続力のアピール方法について解説しています。
例文13選|「継続力」を魅せる自己PRの鉄則を職種・業界別に解説
もし大幅に文字数オーバーした場合は、自分のPRの中からその企業にとってプラスになる部分を残し、必要ない部分をごっそりと削りましょう。
もし少ない量を削りたいのであれば、エピソードの言い回しを変えて短くする方法がおすすめです。
例文の中で紹介しきれなかった強みについての例文はこちらの記事で確認することができます。「気配り」「好奇心旺盛」「真面目」をアピールしたい人はチェックしてみてください。
気配り
自己PRの「気配り」は一工夫が必要! 効果的にアピールする秘訣
好奇心旺盛
例文12選|自己PRで好奇心旺盛を最高の武器にする考え方4ステップ
真面目
12例文|真面目さの自己PRでやりがちな3つの失敗パターンと対策
次の記事では、継続力と似た意味を持つ持続力を強みとしたアピール方法について、例文とともに解説しています。ぜひ気になる人は読んでみてくださいね。
持続力の自己PR例文9選! 好印象を残すコツとNGパターンを解説
自己PRは構成次第で印象アップ! 正しい書き方で企業の心をつかもう
自己PRは構成を作成することで強みが明確になり、採用担当者にも内容が伝わりやすくなります。「構成を作るのが面倒くさい」と感じていた人も、構成を作ることのメリットを知ることで、構成の重要性が理解できたのではないでしょうか。
選考の場面で必ず聞かれる自己PR。自分の強みを的確に相手に伝えるために「結論」「理由」「根拠となるエピソード」「結論の再提示+今後の展望」という構成で伝えてみてくださいね。
自己PRの構成次第で、伝わり方がグッと変わります。魅力的な強みであればあるほど、書き方に気を付けて、最大限魅力が伝わるようにしなければもったいないですよね。正しい書き方をマスターして採用担当者の心をつかみましょう。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見るまずは本文で紹介した自己PRの構成を徹底的に活用しよう
学生の中には、「他の学生と同じようにPREP法やSTAR法を自己PRの構成に使うと差別化ができない」と感じている人がいるかもしれません。たしかに、皆が同じ型を使うと、面接官は飽きてしまうのではと不安になりますよね。
結論、この記事を何度も読み返して、紹介したテンプレートや例文のような自己PRを作れるようになることが内定獲得の近道です。
紹介したテンプレートは就活だけでなく、入社後のビジネスシーンでも活躍する文章の型なので、就活で使いこなしていると面接官から高評価が得られます。
また、多くのビジネスパーソンが活用しているということは、伝えたいことが漏れなく相手に伝えられる優秀なテンプレートであるとも捉えられますよね。
自己PRの構成が作成できたら内容をブラッシュアップしよう
他の学生と差をつけるためには、本文でも紹介されている通りエピソードの内容を深掘りすることがポイントです。同じ文章の型であっても、内容がほかの学生と異なれば面接官から高評価が得られますよ。
記事を何度も読み返して自己PRの構成を学び、ほかの学生との差別化のために自己分析も徹底的におこないましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事
Hiromi Wakabayashi〇女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談に従事。また、ライター経歴を活かし、各種サイトでキャリアについて考えている人に向けた記事を監修
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細