就活中にエントリーした企業から面談のお知らせが来ることがあります。面接と違って面談はすべての企業で必ず実施されるものではないため、案内が来たときに参加するかどうかで迷う学生は多くいます。
面談にはいろいろな種類があり、それぞれ実施されるタイミングや形式が異なるため、就活が始まる前に理解を深めておくことが大切です。
この記事では、企業が面談をおこなう意図や面接との違いについて、キャリアアドバイザーの鈴木さん、谷所さん、上原さんとともに解説するので、ぜひ参考にしてください。
就職活動では面接だけでなく面談も重要
面談は面接よりもフランクな雰囲気でおこなわれます。学生から質問できるだけでなく、悩みを相談できる場でもあるため、就活をするうえで役立つ情報を得られる貴重な機会ともいえます。
企業によっては選考に関係するケースもでてくるため、案内がきたら積極的に参加するようにしてください。
面談については、面接前に企業と初めてのコミュニケーションを深めることができる場となっています。
緊張感が面接よりも低いため、知りたいことを気軽に質問できるチャンスです。できる限り参加した方が良いですよ。
記事では、面接と面談を企業がおこなう意図や、面談の形式と実施されるタイミングについて解説していきます。記事を読めば面談に参加するメリットがイメージしやすくなりますよ。
その他にも、面談が選考において重要な理由や、面談に参加する際に必要な準備についても解説しています。また、面談でよく聞かれる質問も紹介しているので、質問に答えられるように準備をして参加しましょう。
面接と面談の違いは合否が出るかどうか
結論から言うと、面接と面談の違いは合否が出るかどうかです。基本的に採用されるまでの選考で面接は避けて通れませんが、面談は企業によって設定されていないケースもあります。
しかし、近年では学生を理解するために面談をおこなう企業も増えてきているため、面談に関する知識を持っておいた方が、就活を有利に進めていくことができます。
面談は直接合否が出ないものの、間接的に選考にかかわってくることもあります。面接と面談は具体的に何が違うのかを把握して、面談に参加する重要性を覚えておいてください。
面接は採用の一環で必ず合否が出る
面接は採用活動の一環でおこなわれるため、終わった後に必ず合否の結果が出ます。
高校受験やアルバイトの面接を経験した人ならイメージしやすいと思いますが、基本的に面接官の質問に学生が答えていく形式が一般的です。
学生から逆質問もできますが、面接官の質問に答える時間の方が長く、緊張感のある雰囲気でおこなわれる傾向にあります。
面接全般のルールについて気になる人は、以下の記事で網羅的に解説しているので参考にしてください。
面接初心者は要注意! ルール違反になるパターンやマナーを徹底解説
面談は相互理解のためにおこなわれる
面談は面接と違い「相互理解の場」として設けられているケースが多く、基本的に合否は出ません。
面接のように企業が学生に対して一方的に質問をするのではなく、学生が企業に対して質問をする時間が長く設定されています。アイスブレイクの時間などもあるので、面接よりフランクな雰囲気でおこなわれるのが特徴です。
企業が相互理解の場を設けるメリットは、ミスマッチングを防ぐことです。企業と学生で認識が違って入社すれば、早期離職につながるリスクがあります。
早期離職になれば、企業は採用にともなう経費が無駄になるだけでなく、新たな人材を見つけるための時間と経費が発生します。
企業が面接と面談をする意図の違い
「なぜ合否を出さない面談をおこなう企業があるのか」気になる学生もいるのではないでしょうか。実は面接と面談では、実施する意図に明確な違いがあります。
企業側の意図について理解しておけば、面接と面談に臨むうえでの準備に役立てられますよ。
企業が面接をする3つの理由
面接は採用の一環でおこなわれるものなので、入社後に活躍できる人かどうかを判断するのが目的になります。
入社後にミスマッチが起こってしまうと双方のためにならないので、質問して企業に合う人材かどうかチェックしているのです。企業が面接する理由を3つに分けて解説していきます。
企業が面接をする3つの理由
- 応募する職種への適性や人柄を確認したいから
- 志望度の高さを確認したいから
- 長く勤められるか確認したいから
①応募する職種への適性や人柄を確認したいから
企業や職種によって求められるスキルや人物像は異なります。
ほとんどの学生は実務経験がないため、面接を通して学生時代の取り組みや人柄などを見て、「求めるスキルを持っているのか」「社風に合う人材か」をチェックしています。
企業の風土に合う人材を採用するという観点では、価値観や基本的な考え方には同じようなものが求められます。しかし、職種が違えば、当然のことながら求められる適性は変わります。
社風が合わず、職種の適性がないと早期離職につながり、採用コストをかけた企業は大きな損失となります。そのため、企業は面接を通してあなたの人柄や価値観を理解したうえで、自社とのマッチ度を判断したいと思っています。
②志望度の高さを確認したいから
企業は自社に対する志望度の高さを確認して、ミスマッチが起きないように面接をおこなっている側面もあります。
志望度が高くない学生に内定を出してしまうと、入社前に内定辞退をされてしまったり、モチベーションの低い人が入社してきたりするリスクがあるからです。
自社への想いが強く、社風や業務について深く理解している人材であれば、意欲を持って働ける可能性が高いため、自社の業務や社風に対してどれくらい理解をしているのか、チェックする質問をしていきます。
具体的には、企業理念や業務内容の理解、入社後のビジョンに関する質問をすることで、自社に対する理解度を図り、入社する可能性が高いかどうかを判断しています。
③長く勤められるか確認したいから
新卒の多くはポテンシャル採用となるため、研修をおこなうための教育コストがかかります。
ポテンシャル採用
求職者の潜在能力を評価基準とする採用方法。 即戦力ではなく、将来発揮するであろう能力に期待して人材を選考する。
そのため短期間で辞めてしまう人が多いと、企業にとっては損失となってしまうため、できるだけ長く勤めてくれる人を求めています。
現代では転職するのが当たり前だと考える人も多くなってきていますが、企業からすると、長く活躍する人材がほしいと思うのは不思議なことではありません。
具体的には、入社後のキャリアプランや仕事に対する価値観に関する質問をして、長い間会社に貢献してくれるかどうかを判断しています。
企業が面談をする4つの理由
面談はすべての企業がおこなうわけではありません。では、面談を実施する企業は何を目的としているのでしょうか。
面談は企業と学生が相互に情報を共有し、お互いを良く知るためにおこなうケースがほとんどです。企業側からすると自社について深く学生に知ってもらうことで、多くの学生に興味を持ってもらえるメリットがあります。
企業が面談する意図を4つ紹介するので、面談について詳しく知りたい人は参考にしてください。
企業が面談をする理由
- 業務内容を知ってほしいから
- 労働条件面での話し合いをしたいから
- 学生の素を知りたいから
- 会社の魅力を伝えて志望度を上げたいから
①業務内容を知ってほしいから
面談は採用担当者ではなく、実際に現場で働いている社員と話す可能性があります。そのため現場の人がどんな仕事をしているのか、リアルな声を聞けるため業務内容を深く理解することができます。
企業からすると、業務理解をしたうえで学生に応募してもらったほうが、ミスマッチを防ぎやすいメリットがあるのです。
学生にとっても、合否が出る面接にいきなり臨むより、事前に企業の業務内容を知る機会があった方が選考の対策をしやすくなります。
②労働条件面での話し合いをしたいから
面談でどんな労働条件で募集しているのかを学生に伝えることで、入社後のミスマッチを防ぐことにつながります。
労働条件に関する話題の例
- 給料
- 昇給・昇進
- 休日数
- 勤務時間(残業時間)
- 勤務地(転勤の有無)
労働条件から就職先を選ぶ学生も少なくないため、上記の条件について事前に説明しておくと、入社前に認識齟齬をなくすことができ、事前にミスマッチを防ぐことができるのです。
ただ、企業によっては面談で労働条件について詳しく触れないケースもあるので、募集要項に書いてある労働条件は事前に確認してください。
- 転勤することが嫌なのですが、面談でその旨を伝えても問題ないでしょうか?
最初に転勤が多いか実態を聞いてみよう
転勤は、就業規則で命じることができると記載されていることが多く、原則として拒否できません。
地域を特定したエリア採用をおこなっている場合は別ですが、支店などがあり転勤がある企業であれば、マイナスのイメージを持たれてしまう可能性があるので、転勤はしたくないとは極力伝えないようにしてください。
転勤が嫌だとはあえて伝えず、実態を聞き出してみましょう。最近は働き方改革などで、転勤について社員の意志を尊重する企業もあります。
たとえば「転勤は頻繁にあるのですか?」や「転勤を拒否する社員はいますか?」など質問をしてみましょう。原則として転勤を拒否できないならば、入社すべき企業か再度検討してみてください。
③学生の素を知りたいから
面談は面接よりフランクな雰囲気でおこなわれるため、学生の素を見られるというメリットがあります。
面接のかしこまった雰囲気で素の姿を見せられる学生は多くないので、あえて面談を設定して学生の本来の姿を確認したいと考えているのです。
面談は日常会話のような流れで進んでいくため、学生は本音を話しやすくなります。フランクな雰囲気のなかで質問できると、学生が普段どんな生活をしていて、どのような人間関係を築いているのか知ることができるため、会社で活躍できる人材かどうか判断しやすくなります。
企業が学生の素を見ることで得られるメリットとしては、学生の性格・思考・コミュニケーション能力などを把握することができる点です。
これにより、採用活動の前に学生の人物像が明確になり、採用活動の一助とすることができます。
④会社の魅力を伝えて志望度を上げたいから
面談を通して企業の魅力をアピールし、応募者の志望度を上げるという目的もあります。
認知度がそこまで高くない企業は学生の確保に苦心する傾向にあります。そこで、面談をおこない応募者に会社の魅力を伝えようとしているのです。
学生の考えや不安な点を個別で聞けるのが面談であるため、懸念点をその場で解決できます。また、学生の価値観に合わせて企業の魅力をPRできるため、より志望度を上げやすいメリットが企業側にはあります。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る面談を早期選考の場として使う企業も多い
2024年卒(24卒)の就活スケジュールについては、政府が「3月1日以降に広報活動(会社説明会受付など)開始、6月1日以降に面接などの採用選考活動開始」と発表しています。特に経団連に加入している企業は、この政府指針を順守する姿勢を示す必要があります。
しかしながら、この期日より前に学生と接触し確保を開始しておきたいと考える多くの企業側は、「面接」という名称を使わず、採用面接を「面談」という名のもとに実施しているケースがあります。
採用「面接」は6月からしか実施できないことになっているので、「面接」という名称を使いたくないわけです。
面談は採用活動の場と思って取り組んだ方が良い
形式上は6月以降に選考活動が始まるため、当然それ以前には合否が出せるはずもありません。もし6月前に合否が決まると、「内々定」などと「内定」とは違う表現で合格の通知をすることになります。
採用活動の一環として面談を実施している企業もあるので、気を引き締めて臨みましょう。
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まずは押さえておこう! 面接と面談の形式と実施タイミングの違い
ここまでの話を聞いて「面談ってどのタイミングでおこなわれるの?」「面接と形式は違うの?」と疑問に思った学生は多いのではないでしょうか。
結論を言うと、面接と面談では形式も異なり、実施されるタイミングも違います。
ここからは、面接と面談の形式と実施タイミングの違いを合わせて解説するので、参考にしてください。
面接の主な形式
面接は選考の一環としておこなわれ、書類選考や筆記試験に通ったあとに開始されるケースがほとんどです。企業にもよりますが内定が出るまでに3〜4回ほど面接がおこなわれます。
面接は大きく分けて「個人面接」と「集団面接」の2つの形式が存在するため、事前にその違いを理解しておく必要があります。
個人面接
個人面接は学生一人に対し一人の面接官、または複数の面接官によっておこなわれます。
個人面接は一人の学生に対して、じっくり時間を使って質問をしていきます。基本的に面接で質問する内容を企業は事前に決めていますが、学生の反応や回答によって特定の質問を深掘りしてみて、自社の理解度やマッチ度を見ています。
深掘り質問の例
①弊社を志望した理由を教えてください
②同業の会社は他にもありますが、その中でもなぜ弊社を選んだのでしょうか
③それなら他の会社でも実現できそうですが、なぜ弊社でなければいけないのでしょうか
このように、1つの質問を深掘りしてくるケースもでてくるので、入念な準備が必要となります。
面接の準備方法や、一次面接から最終面接の具体的な対策方法は以下の記事を参考にしてみてください。
面接の準備完全版|あなたを最大限に魅せる17の土台作り
集団面接
集団面接は複数の学生に対一人の面接官、または複数の面接官によりおこなわれる面接です。企業によってはグループ面接という名称になっている場合もあります。
応募者が多い場合、採用の効率化を図る目的で集団面接をおこないます。
集団面接では必要最低限の採用要件を満たしているかなどを見極めるだけでなく、複数の応募者を同時に見られるため、比較検討がしやすいメリットが企業側にあります。
集団面接は、一次面接など選考序盤でおこなわれる傾向にあります。複数の学生と一緒に面接を受けるため、一人あたりの話す時間は限られ、質問も個人面接のように深掘りされるケースは少なくなる傾向にあります。
集団面接の詳細な情報や対策について知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
グループ面接を確実に攻略する8つの極意! 陥りがちな失敗も解説
面談の主な形式
面談は企業によって形式や実施されるタイミングが異なりますが、本選考が始まる前に組み込まれる傾向にあります。
面談は基本的に合否が出ませんが、選考に関係してくるものもあるので、それぞれの形式について理解しておきましょう。
- 選考前に企業から面談の案内がきました。面談には参加した方がいいのでしょうか?
自分なりに目的を持って参加してみよう
企業から面談の案内がきたら、参加することをおすすめします。なぜなら、面談で企業と自分のマッチング度合いを測ることができるからです。
面談では仕事の内容や、企業の求めるビジョンや企業文化についても聞く機会があります。
選考に関係ないとしても、あなたにとって就職活動の一助になるので、目的をもって面談に参加してください。
カジュアル面談
カジュアル面談は企業が学生に会社の魅力をアピールし、学生の疑問を解消するために設けられているものなので、基本的に選考とは関係ありません。
カフェなどでおこなわれることも多く、学生からも気軽に質問できる雰囲気が一般的です。
カジュアル面談は基本的に選考前に組み込まれ、エントリーした後に企業から案内がくることもあれば、企業の採用サイトから自ら応募するケースもあります。
また、カジュアル面談は相互理解の場であるため、企業から就活の状況や学生時代の取り組みについて聞かれる可能性もあるので、回答を準備しておく必要があります。一方で、学生が質問できる時間もあるので、質問したいことをまとめておくのも大切です。
カジュアル面談はリラックスして臨んでも大丈夫ですが、選考を受けるうえでお世話になる採用担当者と話す可能性もあるので、最低限のマナーは守るようにしてください。
面談の結果は人事部に報告される可能性があります。あなた自身がきちんと観察・評価されていることを忘れずに、気を引き締めて面談に臨みましょう。
カジュアル面談の詳細について知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
カジュアル面談の8つの特徴|3つの準備でたくさん情報を引き出そう
リクルーター面談
リクルーター面談は優秀な人材の早期確保を目的とし実施されるものです。
企業からの依頼を受けた社員がリクルーターとなり、出身大学の学生や、エントリーシート(ES)などで優秀と判断された学生に連絡をとっておこなわれます。
リクルーターとは
採用をおこなう社員を指す言葉だが、業務は幅広い。主に、自社にマッチすると思われる学生を集め、企業の魅力付けや選考、内定後のフォローの役割を持つ人
リクルーター面談の案内がくるタイミングは企業によって異なり、エントリー後にくるケースもあれば、インターンシップ参加後に案内がくることもあります。
リクルーターとして選ばれるのは社内の若手社員の場合が多く、比較的学生に近い年齢層の人が就きます。企業によってはリクルーターに対して採用権限を与えていることもあり、リクルーター面談は選考の一環として取り入れられている可能性が高いので、注意してください。
合否とは無関係と案内しつつ、リクルーター面談で評価されなければ、その後選考の案内がこないこともあるので、面接と同じようにしっかり準備して臨むことが求められます。
リクルーター面談で評価される学生の特徴としては、コミュニケーション能力、自己分析力、行動力が高い人です。
リクルーター面談で高い評価を得られた学生は、特別選考に案内されるなど、有利なルートで選考に臨めるケースがあります。
リクルーター面談の細かな特徴や準備の方法など、詳細はこちらの記事で解説しているので、気になる人は参照してください。
リクルーター面談の実態は? おすすめ逆質問30選と必須準備を解説
「リクルーターってそもそも何?」と疑問に思った人は、以下の記事を読めばその役割を理解することができるので、気になる人は読んでみてください。
リクルーターとはどんな役割? 就活を攻略する活用方法を大公開
内定者面談
内定者面談はその名の通り、内定が出た後におこなわれます。内定承諾前におこなわれるケースもあれば内定承諾後におこなうこともあり、タイミングは企業によって異なります。
内定者の心境や仕事・キャリアに対してどのような考えなのかを聞き取り、不安を解消する場としておこなっています。現時点で不安に思っている点や知りたいことを事前にまとめておき、内定者面談で質問してみてください。
この面談で内定を取り消されることは基本的にありませんが、一緒に働いていく仲間となる可能性がある人たちなので、社会人としてマナーを守って参加するようにしてください。
内定者面談に臨む人は、こちらの記事でより詳しい注意事項を確認しましょう。
内定者面談は何をする? 当日の流れ・持ち物・服装・質問例を解説
入社にあたって不安や疑問な点があれば、入社意欲を示しながら確認をしておきましょう。
そのほか、具体的な仕事内容、入社するまでにやるべきこと、新人研修など仕事に関することは、仕事への意欲を示すうえでも聞いておくと良いですよ。
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面談に参加する際に心得てほしいこと3選
面談に参加する際に心得てほしいこと3選
- 企業理解の場として選考に活かす
- 相互理解する場として活かす
- 選考に有利になる可能性があることを知っておく
面談は面接よりもフランクな雰囲気で雑談などもしながら進んでいくため、そこまで緊張する必要はありません。
ただ、相互理解の場だからといって何も準備せずに参加してしまうと、面談の時間を有効に使えない可能性がでてきます。ここからは面談に参加するうえで心得ておいてほしいことを3つ解説するので、参加する前に覚えておいてください。
①企業理解の場として選考に活かす
面談は、企業で実際に働いている人の話を対面で聞ける貴重な機会です。
そのため、仕事の具体的な流れや会社の雰囲気など、調べてもわからないような話を聞ける貴重な機会となります。
会社での働き方や雰囲気については、外から見ているだけだとわかりにくいものです。実際に働いている社員の生の声は貴重なものなので、自分が会社の風土と合いそうか確認してください。
少しでも違和感を持ったならば、自分とは合わない面があるのかもしれません。第六感は当たっている可能性が高いですからね。
面談で得た情報や学びを志望動機や自己PR、ガクチカなどにうまく組み込めれば、ほかの学生と差別化することができます。有効な時間にするためにも、質問したいことを事前にまとめて、面談で積極的に質問をしてください。
②相互理解する場として活かす
企業は会社について理解してもらうだけでなく、学生の中身を知りたいと思い面談を設定しています。
そのため、質問するだけではなく自分のことを話すのも大切になります。自分がどんな人で、日頃どんな取り組みをしているのか、選考前に知ってもらう貴重な機会だからです。
面談では、学生時代に打ち込んだことや、就活の軸などについて企業から聞かれる可能性もあります。学生時代の取り組みや就活における自分の価値観を整理したうえで、面談に臨むようにしましょう。
③選考に有利になる可能性があることを知っておく
面談は選考結果に直接的な影響をもたらすことは少ないものの、企業に良い印象を残すと、選考に向けて良いスタートがきれる可能性があります。
企業からすると、面談で自社にマッチすると感じていた学生が本選考に応募してきたら、良いイメージを持った状態で選考していくため、面談に参加していない学生よりも有利になる可能性があるのです。
- 面談に参加した学生が選考で優遇されることってあるのでしょうか?
優遇されるケースもある
面談に参加した学生が選考で優遇される可能性はあります。
選考する前に面談をすることで、学生の人柄を知ることができます。
この人柄が企業の求める人物像に近い場合は、面接の選考試験の前に、その人物の情報がわかっているから、自社にとって必要な存在であるという結果に結びつきやすいのです。
採用担当者は面談に参加した学生を覚えているので、面談に参加できれば、志望度の高さをアピールすることにもつながります。
面接との違いを押さえよう! 面談の基本的な流れ
面談の基本的な流れ
- 自己紹介
- アイスブレイク
- 企業説明
- 企業から学生への質疑応答
- 学生から企業への質疑応答
- 選考の案内がくる可能性もある
面談は相互理解の場で、面接と目的が違うため流れも異なります。
面談の流れは企業によって異なりますが、基本的な流れについて事前に理解しておくと、参加する際に慌てずに済みます。
さらに、流れを知っておくと、事前にどんな準備をした方がいいのかもわかるので、参考にしてください。
①自己紹介
面談は基本的に自己紹介から始まります。面談担当者の経歴や仕事内容などを簡単に紹介するのが一般的です。
採用担当者の自己紹介が終わったら、学生も自己紹介していく流れになるので、面談担当者から「自己紹介をお願いします」と言われたら、指示に沿って自己紹介してください。
- 面談の自己紹介の時に、意気込みや趣味なども話したほうがいいのでしょうか?
その場の雰囲気で判断しよう
面接官がどのような内容を聞きたいかによって異なります。長々と時間を使ってほしくない場合には「手短に」などと指示されるかもしれません。
そのような場合には、後になって聞かれる内容なので先走らなくても大丈夫です。気持ちだけが前のめりになってしまっては良い印象は持たれません。
面接は生き物と同じなので、事前に言うことを決めつけて臨むのではなく、その場の雰囲気を感じ取りながら対応してください。
どのように自己紹介をすればいいかわからない人は、以下の記事を参考にして面談に活かしてみてください。手短に自己紹介するためのコツが書いてありますよ。
自己紹介は1分で印象付けられるかが鍵! まとめ方や例文を徹底解説
39点以下は要注意!
あなたの面接力を診断してください
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・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人
②アイスブレイク
アイスブレイクは面談を始める前に、簡単な雑談で学生の緊張をほぐすことで、円滑にコミュニケーションを取れるようにおこなわれるものです。
アイスブレイクでよく使われる主な話題
- 最近ハマっている趣味はありますか?
- 最近買って良かった物はなんですか?
- 好きな動物を教えてください。
- 好きな本や小説家はいますか?
- 最近観に行った映画はありますか?
- 旅行に行って一番良かったところはどこですか?
- 好きな食べ物は何ですか?
- 最近行った美味しいお店を教えてください。
緊張をほぐすために、就活と離れた話題で数分間雑談をしていく形になるので、アイスブレイクはリラックスして受け答えするようにしてください。
③企業説明
企業説明では、企業の歴史や事業内容、取り扱う商品やサービスなどの説明がされます。企業にもよりますが、労働条件や働き方などについても説明されることもあります。
このタイミングで「質問はありますか?」と聞かれるケースもあるので、聞きたいことを整理しておくと良いですよ。
企業説明で話される内容の具体例
- 企業理念
- 社史
- 事業内容
- 商品・サービス
- 募集職種の概要
- 労働条件
④企業から学生への質疑応答
面談は企業が学生を知るためにおこなう場でもあるため、学生が質問を受ける時間があります。
ここで学生時代の取り組みや就活の状況について聞かれるので、質問にはしっかり答えていくようにしてください。
面談でよくされる質問については後ほど紹介するので、そちらを参考にして、頻出質問については事前に回答を準備しておけると良いですね。
⑤学生から企業への質疑応答
お互いについて理解が深まったら、面談担当者から質問がないか聞かれるのが基本的な流れになります。
ここまでの話を聞いて気になった点や、事前に準備しておいた質問を聞いてみてください。
面接だと学生が企業に質問できる時間は短いですが、面談では質問時間が長く設定されていることが多いので、時間の許す限り知りたい話を聞いてみましょう。
⑥選考の案内がくる可能性もある
絶対ではありませんが、企業によっては面談後に選考の案内が来るケースがあります。
カジュアル面談で案内がくることは少ないですが、リクルーター面談では選考の案内が来る可能性が高く、優秀な学生は一次面接や二次面接が免除され、特別選考ルートに乗ることもあります。
特別選考の実例としては、「ジュニア採用」が挙げられます。
これは大手証券会社で実施されていることが多く、ポテンシャルを感じた学生に参加してもらい、自社で成長する機会を提供し、採用につなげている点が特徴的です。
事前準備が肝心! 面談の時間を有意義に活用するための3ステップ
面談の流れを説明したので、ここからは具体的にどんな準備をすれば面談を有意義な時間にできるか、3ステップで解説していきます。
面談で何を準備すればいいかわからない人は参考にして、面談に備えてください。
基本的に面談で合否は出ないものの、選考の一環として考えている企業もあります。
企業の情報収集を怠り、質問への回答を準備しないで参加すれば、入社意欲がない、あるいは採用基準を満たしていないと判断されるかもしれません。
①企業のHPや公式SNSなどで会社の基本情報を調べる
事前に企業情報を調べてから面談に臨むことで、企業は「この学生は自社について興味を持ってくれている」と好印象を持つ可能性があります。企業のホームページ(HP)に掲載されている情報や、SNSの発信内容などを頭に入れた状態で臨むようにしてください。
たとえば、企業のHPに応募する職種で実際に働いている人のインタビューが掲載されているケースがあるので、そこに書いている内容を読むと業務について深く理解することができますよ。
企業の評価が記載されている口コミサイトで情報収集する方法もあるものの、不特定多数の人が書いているため、正確な情報ではない可能性もあります。そのため、すべて鵜呑みにはせず参考程度で見るようにしてください。
事前に覚えておきたい企業情報
- 企業理念や所在地などの基本情報
- 社長のプロフィールやメッセージ
- 主力事業が何なのか
- 今後力を入れていく取り組み
- 顧客のターゲット
- 新卒採用の募集要項
ゼミや部活、アルバイトなどの先輩からの話はとても役に立ちます。一見関係なさそうに思う会社に勤めている場合でも、意外なつながりがあり情報を持っていることがあるからです。
取引先の人で、事業に関連しているケースもあり、社会人の情報網は幅広いので、聞ける社会人にたずねてみると有効な情報を聞ける可能性があります。
②面談でよく聞かれる質問の回答を準備する
面談では企業から学生に質問するケースもあるので、その質問に答えられる状態にしておく必要があります。
面談でよく聞かれる質問例
- 〇〇さんの長所はどういうところでしょうか?
- 学生時代はどんなことに打ち込んでいましたか?
- 就活するうえで何か軸にしていることはありますか?
- 現在の就活状況はどんな感じですか?
- 入社後のキャリアプランはありますか?
上記のように面接で聞かれるような質問を面談でされるケースもあるので、事前に準備をしておかないと、うまく答えられないので準備は必須です。
たとえば、学生時代に打ち込んだことを聞かれたら、目標を達成するために工夫した点や、学んだことなど具体的なことまで言えるようにしておきましょう。
面談で企業からの質問にうまく答えられないと、準備が足りていない、やる気がないのではないかという印象を持たれることがあります。
本選考の前にマイナスな印象になるのは避けたいので、準備はしっかりおこないましょう。
面談は面接と同じような質問をされます。こちらで面接でよくされる質問とその回答例を紹介しているので、対策に役立ててください。
面接の質問150選!回答例から答え方まで質問対策を完全網羅
長所がわからない人は、以下の記事を読むことで自分の長所を見つけることができるので参考にしてみてください。
「長所と短所がわからない」の脱出方法10選|例文や伝え方も紹介
学生時代に打ち込んだことの見つけ方や、伝え方がわからない人は以下の記事を読めば理解できるので、ぜひ参考にしてください。
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
就活の軸について考えたことがない人や、これから見つけようと思っている人は以下の記事を読んで自分なりの軸を探してみてください。
就活の軸一覧90選! 納得できる企業選びの基準の見つけ方も解説
キャリアプランとはなんなのか知らない、具体的に考えたことがない人は、こちらの記事を読んで自分なりのキャリアプランを考えてみてください。
例文14選|面接で聞かれるキャリアプランを効果的に伝えるコツ4選
③面談で質問したい内容を整理する
面談では学生が質問できる時間が多くあるので、事前に聞きたい内容をまとめておいてください。自分が聞きたいことをあらかじめ整理しておけば、聞き漏らしを防げるからです。
ノートに「業務に関する質問」「社風に関する質問」といったように、カテゴリーでまとめておくと、質問したいことが整理されて当日慌てずに済みますよ。
「具体的にどんな質問をすればいいかわからない」という人は、面談で有効な質問集を記事の後半に載せているので、そちらを参考にして考えてみてください。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る入念な準備をすれば面談の時間を有効に使える
面談は本格的な選考の前に企業と直接やり取りできる貴重な機会なので、前もって入念に準備をしてください。
業界研究をおこなう
面談企業の基本情報に加えて、業界研究をするのが有効です。業界研究をおこなうことで、意欲を示せるだけでなく、企業を客観的に理解できるようになります。
やりたい仕事をイメージする
企業でやりたい仕事を具体的にイメージしてください。面談で説明を受けてから考えられますが、面談前にやりたい仕事をイメージしていれば、より意欲的に臨めるからです。やりたい仕事がイメージできていれば、面談で自分に合う企業がどうか見極めることができますよ。
自己PRを考える
基本的に面談で合否は出ませんが、選考に影響する面談もあります。採用したい人材だと思われる人材になるためにも、企業でどういった能力を発揮できるか、整理しておくといいでしょう。
やりたい仕事に関連する知識や資格の質問をすれば、より親身になって説明をしてくれますよ。
面談についてリサーチする
可能であれば、キャリアセンターやOB・OGなどから、面談のスタイルや選考の関連性などについて、情報収集をおこなっておくと良いでしょう。
面接と何が違う? 面談ならではの3つのルール
面談ならではの3つのルール
- 書類の提出が不要なことが多い
- 気軽に聞きたいことを聞ける
- メモを取る場合は事前に面談担当者へ確認する
実は面談と面接ではルールが違います。
面接と同じような認識で参加すると、認識齟齬が出てくる可能性があるので、事前に面談ならではのルールを覚えておいてください。
①書類の提出が不要なことが多い
面接に臨む場合、事前に履歴書やESなどの書類提出が必要になりますが、面談では基本的にそのような書類を用意する必要はありません。
ただし、企業によっては書類の提出を求めるケースもあるので、面談の案内はしっかり読み込んでください。
②気軽に聞きたいことを聞ける
面接は選考の場でかしこまった雰囲気になりやすく、聞きたいことを質問しづらいというデメリットがあります。
一方、面談はフランクな雰囲気でおこなわれるため、気軽に聞きたいことを聞けるのがメリットです。失礼にならない範囲で質問をする必要はあるものの、本当に知りたい情報を納得がいくまで聞けるのが面談ならではの特徴といえます。
面談は選考前に企業へ質問できる貴重な機会なので、聞きたいことは積極的に質問して、有意義な時間にしてください。
③メモを取る場合は事前に面談担当者へ確認する
面談は貴重な話を聞ける機会なので、メモを取りたい学生も多いと思いますが、許可なくいきなりメモをするのはやめてください。
面談担当者によっては、対話に集中してほしいという考えを持っている可能性があるため、面談が始まる前に「メモを取っても大丈夫でしょうか」と聞いて、許可を取ったうえでメモをするようにしてください。
メモを取る学生は少数ですがときどきいます。メモを取るべき内容でもない時には、パフォーマンスでよく見せたい意識があるのではないかと思います。なるべく面談での対話に集中するようにしてください。
面談に参加する際にやってはいけないこと
面談に参加する際にやってはいけないこと
- 馴れ馴れしい態度をとる
- カジュアルすぎる服装で参加する
- 質問を一切しない
面談は相互理解ができる有効な機会ですが、間違った行動をするとマイナスな印象を残してしまうため注意が必要です。
フランクな雰囲気でおこなわれるからこそ、油断せずマナーを守って参加することが重要です。
ここからは面談でやってはいけない行動を3つ紹介するので、面談に参加する際はこれらのことを必ず守るようにしてください。
馴れ馴れしい態度をとる
面談では雑談などをして少しずつ打ち解けていくものですが、このときに慣れ慣れしい態度を取ってしまうと、失礼になるので注意してください。
タメ口をきくのはもちろん、「〇〇っすよね」といった砕けた語尾にならないように気をつけてください。
また、雑談が多くなるのもあまり良くありません。あくまでも就活における相互理解の場であることを忘れないようにしてください。
面談は興味のある表情で説明を聞かないと、自社の仕事に関心がないと受け取られ悪い印象を持ちます。
採用担当者は、説明に対して学生がどういった印象を持っているのか見極めているので、あいづちを打ちながら聞くなど聞き方を意識してください。
カジュアルすぎる服装で参加する
面談は服装が自由なこともありますが、ジーンズやパーカーなどのカジュアルすぎる服装は避け、オフィスカジュアルを意識していきましょう。
ただし、企業によってはパーカーなどのラフな格好でも問題ないところはあるので、心配な人はあらかじめ企業に聞いておくのがおすすめです。
質問を一切しない
面談で一切質問をしないのは良くありません。企業は相互理解の場として時間をとって面談を設定しているので、わからないことや疑問に思ったことはしっかり質問をしてください。
面談で質問しないと企業は、「自社に対して興味がないのではないか 」や「準備をまったくしてきていないのかな」といった、マイナスの印象を持たれる可能性が高いです。
面談は選考前に企業と直接やり取りができる貴重な機会なので、受け身にならず積極的な姿勢で参加するようにしてください。
企業からの指定別で紹介! 面談で着ていく服装
面談で着ていく服装を指定別に紹介
- 「服装自由」という表記の場合
- 「私服可」という表記の場合
- 服装に関する記載がない場合
面接の場合だと基本的にスーツを着ていくことが多いですが、面談の場合はスーツ以外の服装でも問題ないケースがあります。
特にカジュアル面談では「服装自由」といった案内が来る可能性が高いので、どんな服装で行くのが一般的なのか確認しておくと、当日慌てずに済みますよ。
面談と面接では服装が違うケースもあるので、面接の服装ルールも事前に覚えておきましょう。こちらの記事で面接の服装における基本的なマナーを解説しているので、参考にしてください。
面接の服装に迷う就活生必見! 基本マナーから私服対策まで完全網羅
「服装自由」という表記の場合
案内に服装自由と書いてある場合は「何を着ても良い」と思うかもしれませんが、面談は就職活動の一環でおこなわれるものであり、企業の社員とコミュニケーションを取るところなので、場に合わせた服装にした方が良いでしょう。
私服を選ぶ際は基本的にオフィスカジュアルを意識した服装で行くのが無難です。スウェットやジャージといったラフすぎる格好は、面談する人や企業によっては違和感を覚えられてしまう可能性もあるので気をつけてください。
「私服可」という表記の場合
「私服可」と案内に書いている場合は、私服とスーツどちらを着ても基本的には問題ありません。もし「私服だと何を着ていけばいいかわからない」と考えてしまう場合は、スーツを着ていくと良いでしょう。
私服で行きたいと思っているのであれば、オフィスカジュアルを意識した服装を着ていくのが無難な選択といえます。悩んでいるなら、企業に直接聞いてみるのも一つの選択肢です。
服装に関する記載がない場合
企業から服装指定がない場合はスーツを着ていくのが無難な選択となります。なぜなら、スーツは就活においてスタンダードな服装となるからです。
私服で行きたい場合は、服装について企業に直接聞いてみて、「私服でも問題ない」と言われたら、オフィスカジュアルを意識した服装で参加すると良いでしょう。
- 面談の案内に服装に関しての記載がなかったのですが、この場合どの服装で参加するのが正解なのでしょうか?
スーツで参加すれば問題はなし
服装について何も書かれていなければ、スーツで参加すべきでしょう。面談の相手がスーツでない場合でも、真摯な姿勢を示せるので、問題ありません。
面談企業の社員の服装が、明らかにラフなことが予想できる場合や、私服で行きたい場合は、事前に服装について質問をしてみてください。
質問をして私服で構わないと言われた場合でも、ジャケットを着るなどオフィスカジュアルな服装で訪問しましょう。
面談で企業理解に役立つ質問25選
面談で企業理解に役立つ質問
- 社風に関する質問例
- 業務内容に関する質問例
- 就活の悩みに関する質問例
面談は気軽に質問できるため、事前に聞きたいことを整理しておくと、企業研究や就活に役立てられます。
ここからは、面談で使える有効な質問例を25選紹介します。これらの質問をすれば、企業理解が深まり入社後のミスマッチを防げる情報を得られます。面談の時間をより有意義にするためにも参考にしてください。
社風に関する質問例
自分が望むような環境かどうかをチェックしたいなら、社風に関する質問が有効です。
たとえば、実力主義の会社に入りたいと考えている人は「20代で管理職に就いている人はいるのでしょうか」といった質問をすれば、実力主義なのか年功序列なのかを判断することができますよね。
事前に自分が理想とする社風がどんなものなのかを考えて、そこにフォーカスした質問をするようにしましょう。
社風に関する質問
- 職場の雰囲気を教えてください。
- 会社から評価される社員の特徴を教えてください。
- 社員同士で交流する機会はありますか。
- 別部署とかかわる機会は多いですか。
- 部署異動などは頻繁におこなわれるのでしょうか。
- 質問は気軽にできるのでしょうか。
- 社内イベントにはどんなものがありますか。
- この会社の一番の魅力はなんでしょうか。
- 上司との距離感は近いのでしょうか
- 社内旅行ではどこにいくのですか。
面談で社風に関する質問をするなら、特徴的な社風は何であるかを質問してみると良いでしょう。そして、その社風についてどのように考えているかを聞いてみてください。
この質問をすると、自分自身の価値観と一致しているかどうか確認することができます。入社するうえで社風との適合性は、極めて大切な要素となります。
業務内容に関する質問例
面談では実際に仕事をしている社員と話ができるケースもあるので、業務内容について深掘りする質問もしてみてください。
業務について詳しく聞くことで、入社後にどのような仕事をしていくのかイメージがしやすくなるからです。
たとえば、営業の社員が面談担当であれば「営業の1日の具体的な流れ」や「営業でやりがいを感じる瞬間」などを聞いてみると、入社後のイメージがしやすくなりますよね。
業務内容に関する質問
- 仕事で大変なときはありますか。
- つらいときはどのように乗り越えますか。
- 仕事でやりがいを感じるのはどのようなときですか。
- 1日の業務スケジュールを教えてください。
- 新人研修はどのようにおこなわれていますか。
- 仕事に活かせる資格ってありますか。
- リフレッシュしたいときはどのようなことをしていますか。
- この仕事はどんな人に向いていると思いますか。
- 繁忙期はいつになるのでしょうか。
- キャリアビジョンは持っていますか。
社員と話す時は、キャリアパスについて、質問をしてみるといいでしょう。多くの仕事はスキルアップをしながら、異動や昇格を経験していきます。
具体的な職務や習得できるスキルだけでなく、将来どういった仕事に就けるチャンスがあるのか質問をすると有効です。
就活の悩みに関する質問例
就活で何か悩みがあるなら、不安に思っていることや疑問点を聞いてみてください。面談では若手社員や採用担当の人と話せるので、就活における悩みを質問すると、ためになる話を聞くことができます。
たとえば、就活の面接をまだ経験していない人なら「面接に臨むうえで良い準備方法はありますか?」と実際に面接している採用担当者に聞けば、有効な答えを得られる可能性がありますよ。
就活の悩みに関する質問
- 〇〇さんが就活で企業を選ぶ際に意識していた軸はなんですか。
- 〇〇さんが就活で一番苦労したことはなんですか。
- 企業研究をする際に何か良い方法はありますか。
- 面接でうまく話すコツはありますか。
- 面接の準備で大切なことってありますか。
- 面談相手が採用担当者だった場合、選考の対策として面接で評価されるポイントを聞いても大丈夫でしょうか?
評価ポイントを聞くのは適切ではない
面接で評価されるポイントを聞くことは適切とはいえません。
面接は公正におこなわれるべきもので、採用担当者が手のうちを見せることはないので、面接で評価するキーポイントは正直に答えてはくれません。
答えるにしても、ごく一般的な内容が返答されるにとどまるはずです。そのため、ネットで検索して得られる情報と大差ないでしょう。
場違いなことを聞く非常識な学生と思われる可能性もあるので、質問する意味がなく逆効果になる可能性があります。
面談で避けるべきNG質問例
面談で避けるべきNG質問例
- 調べれば簡単にわかる質問
- 労働条件に関する質問
- 企業の不祥事や悪い噂に関する質問
- 社員のプライベートに関する質問
面談は気軽に質問できる場ですが、調べればわかるものや企業のプライバシーにかかわるもの、面談相手の個人情報に関する質問はマナー違反となるため、なんでも聞いても良いわけではありません。
ここからは面談で聞くのを避けたい質問について解説するので、面談に参加する前に確認しておいてください。
調べれば簡単にわかる質問
企業のHPに載っているような質問は調べればわかることなので、そのような質問はしないようにしてください。
面談の時間は限られているので、調べればわかる質問をしてしまうと、貴重な時間が無駄になってしまいます。企業からすると「自社についてなにも調べてこなかったのかな?」と感じてしまうので、このような質問は避けましょう。
調べれば簡単にわかる質問
- 企業理念はなんですか。
- 従業員数はどれくらいですか。
- 主要な事業は何でしょうか。
- どのような商品を取り扱っていますか。
面談で有効な質問は、企業への関心や興味を示す質問です。
たとえば、「業界内のトレンドや動向についてどのような調べ方をされていますか」 のように、自分が入社したと想定して、新入社員であるかのような質問が有効です。
労働条件に関する質問
労働条件の質問はタイミングを考慮するようにしてください。面談の際に企業側からそのような話をふられたタイミングで聞いてみるのは問題ありません。
ただ、労働条件の質問のみに偏ってしまうと「この学生は労働条件でしか企業を選んでいないのかな?」というように不安に思ってしまいます。労働条件だけで企業を選んでいる学生を採用してしまうと、入社後に社風や業務内容が合わず、すぐに辞めてしまうリスクがあるからです。
採用担当者は基本的に面談した学生を覚えているので、面接に進んだときに「この学生は労働条件のことばかり聞いていたな」と悪いイメージから選考がスタートするリスクもあるため、注意が必要です。
労働条件に関する質問
- 有給は希望通りに取れますか。
- 給料は新卒からどれくらい上がりましたか。
- ボーナスはどれくらいもらえますか。
- 残業は多いですか。
- 長期休暇はどれくらいの期間でとれますか。
- 面談する企業のワークライフバランスが気になるのですが、どう聞くのが正解でしょうか?
プラスに捉えられる言葉で質問しよう
「残業が多いですか?」とダイレクトに質問をすれば、残業をやりたくないと受け取られかねません。
「残業は効率的におこなっていきたいと考えていますが、御社の残業はいかがでしょうか?」と残業を否定せず質問をすれば、企業の実情を聞くことができます。
また「仕事を長く続けていきたいと考えていますが、御社で育休を取られている人はいらっしゃいますか?」と質問をすれば、育休の取得状況を確認することができるでしょう。
企業情報にワークライフバランスを重視などと書かれていれば、「仕事とプライベートのバランスをどのように取られているのでしょうか?」と質問をしてみるのも良いでしょう。
このように質問する言葉を選んで、ワークライフバランスが取れる企業か見極めてみるといいですね。
企業の不祥事や悪い噂に関する質問
過去にその企業がしてしまった不祥事や、口コミサイトに書いてある悪い噂などについてはあまり聞かないようにしましょう。
このような質問は企業が答えにくいものとなりますし、一人の社員が話せる内容ではない可能性もあるので、避けるのが無難です。
企業の不祥事や悪い噂に関する質問
- 〇年前にパワハラで問題になっていましたが今は大丈夫なのでしょうか。
- 業績が悪いと聞きましたが本当でしょうか。
- 口コミサイトの評価が低いのはなぜでしょうか。
- 過去の不祥事などセンシティブなことを質問してみたいのですが、うまく質問する方法を教えてください。
直接的ではなく間接的に質問してみよう
過去の不祥事について質問してみたい場合は、間接的な表現を使う工夫が必要です。
たとえば、その会社の不祥事であったとしても、「業界全体で問題となったことがある事例はありますか?」と聞いて、 「そのような事例が起こった場合、御社はどのような対策をすることを想定されていますか?」 といったように、間接的な質問にすることが非常に重要なポイントです。
直接聞くと不快に思われることでも、言い方を変えるだけでセンシティブな質問に回答しやすくなります。
社員のプライベートに関する質問
プライベートにかかわる質問は個人情報を聞き出す行為となるため、マナー違反です。そもそも、面談は就活の一環であり、企業について理解する場なので、プライベートな質問をする必要はありませんよね。
下記のような質問をすると、「常識がない人」と思われマイナスな評価を受けてしまう可能性があるので、絶対にやめてください。
プライベートに関する質問
- 彼女(彼氏)はいますか。
- 最寄り駅はどこですか。
- SNSはやっていますか。(TwitterやInstagramなど)
逆に面談担当者からプライベートの質問をされた場合、「答えたくありません」と拒否すれば、面接の雰囲気が悪くなる可能性があります。そうならないように、当たり障りのない回答を準備しておくと良いですよ。
たとえば、「趣味は何ですか?」と聞かれて答えたくなかったら、誰もが言いそうな読書や映画などと回答して、その場をやり過ごすのがおすすめです。
どうしても答えたくない質問であれば、「業務にどう関係するのでしょうか?」と質問をしてみてください。
例文で解説! 面談後のお礼のメールを送ろう
面談は企業が時間を割いて設けてくれているものなので、面談後に感謝の気持ちを伝えるためにお礼のメールを送りましょう。お礼のメールを送るというのはビジネスマナーの一つであるため、感謝の気持ちを素直に伝えてくださいね。
採用担当者は極めて忙しく過ごしています。テンプレート的なビジネスメールを送っても、時間の無駄と思われます。
出すからには、あなたの持ち味があふれたメールにして、簡潔で読みやすい文章を送ることを意識してください。
お礼のメールを記載する際は、以下6つの点を忘れずに書いてください。
お礼のメールに記載する内容
- 件名
- 宛先
- あいさつと面談のお礼
- 面談で印象に残ったことや今後の抱負
- 結びの挨拶
- 署名(大学名・氏名・連絡先)
イメージしやすいようにお礼メールの例文を作成したので、メールを送るときに参考にしてください。
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名先日の面談のお礼 〇〇大学・〇〇(自分の名前)
〇〇株式会社
営業部
〇〇様
お世話になっています。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。
先日はお忙しい中、貴重な機会を設けていただきありがとうございました。
貴社の業務内容や〇〇さんの一日の業務スケジュールを理解することができました。
特に〇〇様の商品提案についてのお話は非常に勉強になりました。先日の面談で、私も貴社の戦力になりたいという気持ちがよりいっそう強くなりました。
お忙しいところ面談のお時間をいただいたこと、改めてお礼申し上げます。
貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
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〇〇〇〇(フリガナ)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:090-○○○○-○○○○
メール:〇〇@○○○○○○.ab.jp
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面接との違いを押さえて面談を有効活用しよう
面談は面接と違い、本選考前に相互理解の場として組まれるケースが多く、企業から話を聞いたり、質問できたりする貴重な機会です。
面談に参加しなくても選考を受けられる企業はありますが、企業の業務内容や社風について、深く理解したうえで面接に臨んだほうが、ほかの学生と差別化できる可能性が高くなります。面談の案内が来たら質問したいことをまとめておいて、積極的に参加するようにしてください。
また、面談で企業から学生時代の取り組みや就活の状況について質問されることもあるので、しっかり答えられるように準備しておいてくださいね。面談をうまく活用して、志望企業の内定をつかみ取りましょう。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る面談は志望企業の内定獲得に役立つ重要な機会
面談は就活で準備しているものを改めて振り返り、整理できる良いチャンスだと思って参加してみてください。
面談に参加することは、面接と違い、企業から採用の可否を決定されるものではありません。
面談は企業理解のために情報収集をおこなえる貴重な場として捉えてください。目標や自己分析、企業分析などの面接準備にかかわる部分を見直すことができ、本当に自分がこの企業に入社したいのかという判断もできるチャンスです。
相互理解の場として有効に活かそう
面談では、学生と企業が双方で質問ができるため、お互いを深く知ることができます。企業側からの質問に対しては、真摯に受け止め回答をしてください。
うまく話せなかったとしても、誠実な態度で回答できれば、悪い印象は持たれません。
面談前は、非常に緊張もしますし、自分の準備がどこまでできているか不安になると思います。今の自分を信じて、面談を利用して一歩ずつ自己成長につなげていきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細