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中途採用の最終面接の逆質問は何を聞くべきですか?

現在、中途採用の最終面接を控えています。面接の最後に逆質問の時間が設けられているのですが、どのような質問をするべきなのか悩んでいます。

最終面接という重要な場で、的外れな質問をして評価を下げたくありません。企業への入社意欲を示すとともに、自分自身が入社後に活躍できるかを判断するための質問をしたいと考えています。

中途採用の最終面接において、採用担当者や役員の方に響く逆質問の例があれば教えてください。また、避けるべき質問などもあれば教えていただけると幸いです。

4人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

瀧本博史

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最終面接の逆質問であなたの熱意と覚悟を示そう

最終面接の逆質問は、企業理解を深めるだけでなく、あなたが入社後にどのように活躍できるかを企業側にイメージさせる絶好の機会です。私がこれまで求職者指導をした経験からは、この逆質問を効果的に使うことで、ほかの候補者と差を付けることができると確信しています。

たとえば「このポジションで半年から1年後に最も重視される成果指標は何でしょうか? 」とたずねることで、企業が期待する具体的なアウトプットを把握できるうえ、成果へのコミットメント意欲をアピールできます。

ただし、最終面接の面接官が経営層や役員の場合は、現場レベルの細かな業務やチームの雰囲気よりも、会社全体のビジョンや事業方針、経営課題など、より高い視座での質問が適切です。

また、「御社で現在取り組まれているプロジェクトのなかで、最も難易度が高い課題は何ですか? 」といった質問も、経営層に対しては企業全体の戦略や今後の方向性に関連付けてたずねると、より良い印象を与えられます。このような質問であれば、自分のスキルや経験がどのように貢献できるかを面接官と対話しながら伝えることができるでしょう。

さらに、組織風土を見極めるためには「部門間の連携を円滑に進めるために、現在実践されている仕組みや工夫にはどのようなものがありますか? 」といった質問も有効です。特に最終面接では「全社的な組織文化」や「経営方針にもとづく連携の工夫」など、より広い視点でたずねると、社内コミュニケーションへの配慮を示しつつ、自分がスムーズになじめる環境かどうか判断できます。

鋭い質問で差を付け入社意欲を最大限に伝えよう

また、面接官の立場や経験について「御社で特にご苦労された経験をお伺いしてもよろしいでしょうか? 」とたずねることで、その人個人の視点や価値観を引き出し、対話を通じて信頼関係を築くことができます。この質問は相手との距離を縮める効果があります。

ただしあまりにプライベートな内容やネガティブな経験に踏み込みすぎないよう配慮も必要になるなため、普段から学生には聞き方に注意するようアドバイスしています。

差別化をはかるポイントは、企業研究の成果や業界トレンド、直近のニュースリリースなどを具体的に踏まえた質問にすることです。たとえば「〇〇という業界動向に対して、御社ではどのような対応を検討されていますか? 」といった質問を投げかければ、情報感度の高さや主体的な思考を印象付けることができます。

一方で、福利厚生や休暇制度、給与交渉といった条件面をあからさまに聞く質問や、調べればわかる内容については、最終面接では避けるのが無難です。これらは入社意欲よりも条件重視の印象を与えかねず、タイミングを誤るとマイナス評価につながる可能性があるため、条件面については、内定後やオファー面談のタイミングで確認するのが適切だと考えています。

逆質問の最後には「本日の対話で特に強く感じたフィット感や懸念点があれば忌憚なくお教えいただけますか?」と自分自身の入社への覚悟を言葉にして問うことで、企業側に対話の主体性と柔軟性を示し、ほかの候補者と大きく差を付けることができますよ。このような踏み込んだ質問は、強い入社意欲を示すものとして好意的に受け止められることが多いです。

キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー

佐藤 恭子

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中途面接の逆質問は経験を武器に熱意を伝えるチャンス

中途採用の面接では、新卒採用とは異なり、これまでの就業経験を踏まえた具体的な質問が効果的です。やる気を伝えることはもちろん重要ですが、それに加えて、自身の経験やスキルをどのように活かせるのか、そして転職によって何を実現したいのかを明確に伝えるチャンスととらえましょう。

逆質問で活躍イメージを具体的に伝えることで自己PRに変えよう

たとえば、「これまでの業務で培ってきた〇〇という強みを活かして貴社に貢献したいと考えておりますが、入社後は具体的にどのような業務に携わることができますでしょうか?」といった形で、自身の強みや実績、そして今後の展望を交えながら質問すると良いでしょう。

そうすることで、採用担当者はあなたがどのように活躍してくれるのかを具体的にイメージしやすくなり、他の候補者との差別化にもつながります。

キャリアコンサルタント/コラボレーター代表

板谷 侑香里

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中途最終面接の逆質問! 貢献意欲を示そう

新卒採用がポテンシャルを重視されることが多いのに対し、中途採用では「あなたが企業にどんな具体的な価値をもたらしてくれるのか?」という点がより厳しくみられていると、私は分析しています。

事業の方針や組織のあり方について踏み込んだ質問をすることは、ご自身が経営的な視点を持って企業の課題や方針を深く理解しようと努めていること、そしてその視座の高さをアピールするうえで、非常にプラスに働くことが多いです。

実際に中途採用で成功された方々の多くが、「配属部署での直近の課題や今後取り組むべきテーマ」を具体的にたずねることで、ご自身の入社後の立ち位置を的確に把握し、早期に活躍したいという強い意志を効果的に伝えていました。

また「最初の3カ月、あるいは半年といった期間で、成果として具体的にどのようなことを期待されていますか」といった質問は、自律的に行動できる人物であるという印象を強く与える効果的な問いかけでした。

このほか、入社後のキャリアパスに関する質問を通じて、中長期的にその企業へ貢献していきたいという意思を明確に示すことも、非常に有効なアプローチだと感じています。

NG質問に注意! 面接の質をさらに高めよう

一方で、強く注意を促したいのは、事前に企業のWebサイトなどで容易に調べられるような情報を改めてたずねることは避けるべきだということです。また残業の有無や福利厚生に関する質問も、最終面接で経営陣の人たちにするものとしては不適切だと判断される可能性が高いです。

キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表

渡部 俊和

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転職最終面接! 貢献意識ある逆質問で熱意を示そう

中途採用の最終面接で面接官が経営陣の方々ということでしたら、新卒の時と同じ感覚で質問するのはあまりお勧めできません。ご経歴にもよりますが、私のこれまでの調査による分析によると、中途採用において企業側は基本的に即戦力となる人材を採用したいという強い意向を持っています。

社会人経験がある分、職業やビジネスに対する理解も深まっていると期待されているはずですので、事業の方針や組織のあり方、あるいはご自身に期待される具体的な役割についてまで踏み込んで質問するほうが、むしろ良い結果につながることが多いと、私は考えています。

その際、私がこれまで求職者指導をした経験から特に重要だとアドバイスするのは、質問の仕方です。

「この会社は自分にとって都合が良いだろうか」といった独りよがりな視点からの質問ではなく、ご自身がその会社にどのように貢献できるのか、どのような価値をもたらすことができるのか、といった相手の視点に立ったうえで、なお残る不明点を確認するような質問の仕方を心がけると、より有能で、企業にとって価値のある人材であるという印象を与えることができます。

その質問はNGかも? 待遇より仕事への熱意を先に

逆質問で「労働条件や福利厚生について直接的に尋ねることは避けるべき」というアドバイスをよく耳にすると思いますが、これも相手の視点に立って考えれば理解しやすい点だということです。

もちろん、働く人にとって給与や福利厚生は非常に重要な要素であり、それらを確認すること自体が悪いわけでは決してありません。

しかし、入社後の仕事内容や貢献に関する話よりも前に、待遇面の質問が先に出てしまうと、採用担当者や経営陣に与える印象はあまり良くないことが多いのです。

給与も福利厚生も、まずはその会社で仕事をし、貢献することが前提となって初めて発生するものです。逆質問の場では、あくまでも仕事そのものに関する話や、ご自身が企業に何を与えられるのかといった話が中心となるべきだと、私は考えています。

ここまでの点に十分に気を付けて最終面接に臨んでいただきたいですね。

中途採用で企業が評価するポイントは新卒採用とは異なるため、違いを理解した対策が必要です。この記事では中途採用の面接について詳しく解説をしているので、チェックをしてみてください。中途採用の逆質問についても説明しています。

転職の逆質問で好印象を得る秘訣はこちらの記事でチェックをしましょう。転職の面接でおすすめの逆質問やNG逆質問を詳しく知りたい人は確認してみてください。

以下の記事でも逆質問の例文を紹介しています。併せてチェックをしてみてくださいね。

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